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2008年10月 アーカイブ

2008年10月02日

川村亮が第4代ライト・ヘビー級キング・オブ・パンクラシストに

 川村亮とKEI山宮の、自称プロレスラー同志の因縁の再戦は、グランド展開なし、ひたすら拳を打ち合った激闘、いや死闘に後楽園ホールは大いに沸いた。
 パンクラス15周年記念大会第一弾は、感動のフィナーレに。28-19、29-30、29-30の判定が示すように、いずれも1ポイント差で打ち勝ち、山宮の顔面を鮮血に染めた川村が念願のベルトを巻いた。パンクラスのX印ロゴに大の字になってみせ、最後はismの選手がリングに並び、究極のハッピーエンディングに酔いしれていた。

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川村も泣いていたが、北岡悟も泣いていた。そしてism道場全員集合、笑顔の大団円に・・・

 パンクラスの15年、いや、総合格闘技の15年とは何であったのかを確認するにふさわしいメインイベントだった。マイクを握った川村は、「今ここにあるパンクラスの応援をお願いします。ありがとうございました」と大会を閉めた。
 一方も山宮も、控え目な彼にしては珍しく、観客の声援に応え、手を挙げて胸をはってリングを降りた。試合後の会見では、「すっきりしている。明日になれば悔しいと思うかも知れないが、今は悔しさもない。(川村の怒涛のラッシュは)オヤジ狩りにあったようなもの!」と試合を振り返った。
 
 開始ゴング直後こそ、川村はあえて前に出てこずに、ベテラン山宮の出鼻とリズムを崩すかのようだったが、それからあとは、両雄がひたすらバチバチに殴り合った。山宮はあとで、「打ち合うつもりはなかったのに、川村のペースに巻き込まれた。純粋に彼の勝ち。(セコンドの)横田に聞いたけど、やっぱり言いわけなしにしたい」と記者陣を笑わせた。

 入場時のロングスパッツは、顔が田尻義博に似てるからと、合わせるようにKAMENDOが制作してくれたのだという。「くるくる回るパフォーマンスをするつもりが、リングにマイクがあって出来なかった」とも答えた。また、パンツにあった15周年のマークは、「湘南の象徴サザンオールスターズの30周年ロゴをパクっただけ」だと言うが、記者はパンクラスの15年を象徴するメインを張れたのは自分であるとの秘めたる決意だったと信じたい。
 また、1Rなど山宮のパンチのほうが的確に川村をとらえていたのに、打たれ強かった川村が印象に残った。実際、山宮は88.7kgだったが、川村は92.9kgと大きくなっている。しかし山宮は、「日本人に関しては体格差はない。外人とかには感じることはあっても、普段から大きいのと練習している」と、この点に関しても言いわけをしなかった。
 川村については、「前回は考えて闘っていたが、今日はなりふり構わず来た」と分析する。
 
 勝敗を超えた闘いだったことは間違いない。観客の盛り上がりも凄かったが、おかげで「自分が興奮してセコンドの声が聞こえなかった」と山宮は振り返る。「プロレスとしてはいいストーリー、負けたけどいい仕事ができた」と、普段の彼を知る記者たちには驚くほど饒舌だった。
  

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ガンガン、ごんごん、バチバチ…家でK-1 MAXをテレビ観戦するより、こっちのド迫力は満点!
 
 ベルトを巻いた川村は、「小学校6年のときにパンクラスが出来た。このベルトへの思い込みは強い」と述べた。「ベルトは昔のイメージがある。ライトヘビー級は先輩ばかり。自分の力で現在進行形のパンクラスにしていく」と頼もしいい。
 激闘を分かち合った山宮先輩に対しては、「山宮さんだからこそ吐き出せた。気持ちを持った人は少ない。自分が小さい頃から活躍している人には感謝あるのみ。前の試合を上回る勢いで襲いかかることを心がけた」と戦術を語る。

 「山宮さんとじゃなきゃできなかった試合」・・・試合後会見には「雰囲気」というキーワードも飛び出した。昨年12月に負けてショックを受け、しかしそれが15周年記念大会のメインイベントにつながるドラマに。川村は山宮先輩が「心意気に返してくれたんだ」と言う。また、試合直後に抱き合った二人は、なにやら言葉を交わしていたが、試合後の謎解きに関しては、「それは読唇術でも読んで下さい」と中身を語らなかった。

 「気持ちが上回っていたから?」との質問もあったが、「勝因がわかっていたら、もっとスマートに勝てていた」とも答えている。また山宮と同じく、会場の興奮もあってかセコンドの声も聞こえなかったそうで、「1Rは山宮のほうが勝っていたのでは?」との問いにも、「わからなかった。バカだから2Rも前に出れた。倒せなかったのは悔しかった」と、大物を予感させている。

 リング上で発言した「今のパンクラス」とは、「川村亮のエンターテインメント」なんだそうだ。「プロレスラー同志の戦いだった」と満足そうな川村のエース宣言である。「最後まで楽しんでもらえれば」と、激闘直後にもサイン会をして、お客を喜ばしていた。
 

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15周年メインのレフェリーは廣戸聡一先生 大変良く出来ました!
 

08.10.1pan4.jpg 山宮の会見中に、さっそくサイン会をしていた川村が戻ってきた。「メッチャ痛かった、もうやらないよ!」と山宮。「次は(アホ呼ばわりした)坂本さんとやります」に対して、坂本社長は「頭打たれておかしくなった? いい試合でした。今度はミドル級でオファーします」。
 プロレス試合として見るなら、最高のお仕事をした山宮の偉大さにプロ格闘技興行の真実が見て取れる。

2008年10月03日

9/28 広島「ダブプロレス」 宮本裕向、長期政権から陥落! Mr.広島「魁」が第二代王者に!

9月28日、広島市の広島県立産業会館で行われたダブプロレスの「瀬戸内サマーボム」は、立ち見も出る超満員の大盛況となった。

メインイベントはDOVE認定世界ヘビー級タイトルマッチ。チャンピオンは2年間の長期政権、大日本プロレスなどでの活躍も目覚しい若きデスマッチャー、666所属の宮本裕向。挑戦者はダブプロレスの永久機関、Mr.広島こと魁(サキガケ)。この二人が、時価100万円オーバーのシルバー製のベルトをかけての熱戦を争った。

1003-1.jpg 試合は双方の場外弾も飛び出し、激しい立ち上がり。攻守がめまぐるしく入れ替わるものの、場外に組み上げられた椅子の上にトップロープから叩き落された魁が追い込まれる展開に。

そこから宮本は得意の展開に持ち込み、ムーンサルトプレスを狙うものの魁が剣山で逆転。一気呵成に攻め込むものの、今度は宮本がスプリングボードエルボーで逆転! ヤンキードライバー、ムーンサルトと必勝パターンに持ち込む。

しかし魁は、以前3カウントを奪われたこの波状攻撃をカウント2でクリア。スピアーの連発に活路を見出し、フィッシャーマンバスター、ラリアット、そしてスライディングラリアットと繋いで、見事ベルト奪取となる3カウント!

1003-2.jpg戦前、「今の宮本には穴が無い。でも、上り詰める今を逃せばベルト奪回のチャンスは無い。たった一つ、自分の突進力に賭ける。」と語った魁だが、文字通りの試合となった。

ベルトを失った宮本がリングを去る中、観客がリングを取り囲み、魁の声に応じてベルトを狙うレスラーがリングに上がる。
そして、最後はレスラー、観客が一体となっての「3、2、1、ダブプロレス!!」の大音声で幕を閉じた。

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第三試合の6人タッグでは、この日名古屋と広島で3試合を行った佐々木貴が、右脚、椅子の上へのパワーボムとDガイストの波状攻撃でカブキキッドを葬り去った。
試合後、「広島が好きになった!まだまだいくぞ!」という佐々木貴に対して、ダブプロレスの上田504が広島弁で猛アピール。会場を大いに盛り上げた。

ダブプロレス「瀬戸内サマーボム」試合結果
2008年9月28日 18:30開始 観衆406人(超満員)

第一試合マイトガイ・アキラデビュー戦
×マイトガイ・アキラ【9分00秒GTドライバー→体固め】○新泉浩司

第二試合
×金田一HOGO【7分53秒ハイキック→片エビ固め】○隼田陽平

第3試合
レイパロマ&趙雲子龍&○佐々木貴
【20分05秒イス上へのD-ガイスト→体固め】
サウザー&×KABUKIKID&504

セミファイナル
HANZO&×SUSUMU
【12分44秒垂直落下ブレーンバスター→体固め】
○アステカ&KAZE

メインイベント
DOVE世界ヘビー級タイトルマッチ60分一本勝負
(挑戦者)○魁
【13分46秒スライディングラリアット→体固め】
(王者)×宮本ヤンキー裕向
※初代王者が4回目の防衛に失敗。魁が第二代王者となる。

kabukikid

闘竜 会報187号

2008年「瀬戸内サマーボム」告知
大阪「コベントガーデン」大会レポート
2007年12月大会レポート

歴史オタク的プロレス史9〜リングは戦場なり〜

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こんにちわ。歴史オタク、三瓶千詠です。
今回はミル・マスカラスをフューチャーいたします。

ミル・マスカラスといえば、“千の顔を持つ男”。
リングネームもスペイン語でまんま「千の顔」でございます。

ミル・マスカラスはメキシコのルチャ・リブレを代表する選手でございます。
ルチャ・リブレはマスクマンが多く、
その中でもミル・マスカラスは試合の度に
色んなマスクをつけてくるので有名なのでございます。

それにしても…1942年生まれ、現役って、どういうことでしょう!?
1942年といえばまだ第二次世界大戦真っ只中ではないですか。
それこそ普通の人なら「千の顔」ならず「千の風」
になってしまいそうな年なのに…
ついついマスクの下は別人なのでは!?と思ってしまうほど。
でもその鍛え抜かれた逆三角のボディは、
幾多の修羅場をくぐり抜けてきた証として他の追随を許さないのでございます。

さてさて、マスク=変わり兜という定義は
こちらの記事でも書いてきましたが、

ミル・マスカラスの様に最も多くの変わり兜を使い分けた武将は誰か?
気になりまして、ちょいと調べてみました。

■徳川家康■
黒漆塗大黒頭巾形兜、黒漆塗一の谷形大釘後立兜

■上杉謙信■
鉄三枚張峯界形張懸冑、銀箔押張形懸兎耳形冑
金箔押左折烏帽子形兜、三宝荒神形兜
黒漆塗頭形鉢

■加藤清正■
長烏帽子形兜

■前田利家■
熨斗烏帽子兜

■黒田長政■
黒漆塗大水牛脇立桃形兜、銀箔押一の谷兜

■黒田孝高■
朱漆塗合子形兜、銀白檀塗合子形兜

■本多家■
金箔押栄螺形兜

■藤堂高虎■
黒漆塗唐冠形兜

…、はっ!!
これもう見たまんま謙信公の一人勝ちじゃないですか!?
変わり兜も武士の気性やアイデンティティを表したもでございまして、
つまりなんだ、謙信公、自己主張が激しすぎですぞ〜!!
次点は徳川家康。黒田親子もなかなかの逸品揃いでございますな。

ミル・マスカラスはプライベートはストイックで、
それ故長く現役を保っております。
そのかわり、リング上ではエゴイストと言われております。
譲れない自分のプロレス美学があるのでしょう。

変わり兜を多く所有した上杉謙信も然りです。
やみくもに領土を広げるため戦をしかけるのではなく、
「義」の志の元で戦う名将でございました。
しかしながら群雄割拠の戦国時代、謙信の志は時として仇になりかねません。
「義」を貫く事、それは謙信公の究極のエゴと言ってもいいでしょう。
謙信公も、譲れない自分の戦美学を持っていたのです!

マスクや兜で自己主張をする人は『目立つ事』を受け入れております。
下手したらターゲットにされ、潰されかねないです。
だからこそ生半可な主張ではマスクや兜で主張なんてできないはず。
プロレスも戦国時代も、自己主張をする者は
命がけで己の信念を貫いているのでございます。

ミル・マスカラス、千の顔を持つ男。
今後の活躍にも期待大ですね。

山口敏太郎事務所 三瓶千詠(みかめゆきよみ)

2008年10月04日

第2代DOVE認定世界ヘビー級チャンピオン "Mr. HIROSHIMA"魁 インタビュー

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――ベルト奪取おめでとうございます。
魁 ありがとう。とにかく、宮本は強かった。その一言ですね。伊達に2年間ベルト持っとらんわ。

――その宮本を倒しての戴冠ですが。
魁 感無量じゃね。二年前、決定戦で負けて、一回挑戦して負けて。自分たちで作った団体の、自分たちで作ったベルトなんじゃけど、とにかく遠い存在じゃった。それが今、自分の手に入って。ずいぶん回り道になってしもうたけどね。社長の504からも、「負けたら次はない」っていわれとったし。何より地元のファンのみんなの期待がすごかったから。それに応えられて嬉しい。

――試合を振り返っての感想をお願いします。
魁 宮本裕向には、ほんとに穴がなかった。攻めが強くて、受けも巧くて、飛び技もある。まだ若いから体力もあるし、デスマッチで鍛えたタフネスもすごい。でもたった一つ、ぶつかる力っちゅう部分では勝負できる。そこに賭けて、それが結果に結びついて。ただ、もう一回やったらわからんよ。ぎりぎりやった(笑)。

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――試合後、ファンやレスラーが祝福にリングに集まりましたが。
魁 ああ、ワシは幸せもんじゃなぁと思ったよ。お客さんが喜んでくれとるところを、すぐ近くで見れたのも嬉しかった。こんなに盛り上がって、こんなに楽しい空間はほかにはないじゃろうね。最高やったよ。

――チャンピオンとして背負うものができましたが、今後は?
魁 そうじゃね。ベルトを取ったのはひとつのゴールで、それでまた、今から新しいスタートじゃね。次の興行から防衛戦が組まれるじゃろうし。負けられんね。チャンピオンとして挑戦はどんどん受けていくし、ワシがいい試合して勝つことがダブプロレスの発展にも繋がることじゃから。

――最後に一言どうぞ。
魁 ダブプロレスは広島に地盤を置いて、試合内容や演出で、見に来てくれたお客さんに満足してもらえるように頑張っとります。次は12月に、毎年恒例の「バンプバンプレボリューション」が広島であります。ぜひ見に来てください。絶対損はさせません!


闘竜 会報187号

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美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代”Act22【ダスティ・ローデスという名の“異能”】

 『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
  Act22【ダスティ・ローデスという名の“異能”】

 “狂乱の貴公子”
 或いはあのリック・フレアーから遡(さかのぼ)ること、プロレス黄金期、往年のファンにとってはダスティ・ローデス、彼を指してそう、評する人も多いかも知れず。
 フレアーは、永年に渡る“タイトル・リピーター”(熱烈なるファンが名付けた)その異名が指し示す通り、15度とも16度とも記録されるNWA、WCW、WWE、通算永年世界タイトル保持者である。
 その記念すべきシングル世界タイトル、NWA初戴冠劇がこのローデスから獲たもの。
 海を隔てた交代劇がまだセンセーショナルに伝えられていた最期の時代として、記憶に留めておられる方もおられるのでは?
 敗れた方にこそスポットを当ててみようと専門誌が書き立ててはいまいか?そういう視点でプロレス雑誌を睨(にら)んでいた、時の私自身を思い出す、懐かしい追憶の交代劇。

  ・・・・・・

 本稿の主、ダスティ・ローデスは、猪木氏全盛時の新日本プロレスには79年10月のシリーズに初参戦を果たし、のち平成に至るまで来日回数を伸ばしているが、時の猪木政権化にあって、喧伝されていた“猪木イズム”からはもっとも遠い存在として、その“異能”を遺憾無く発揮していたとの印象が強い。
 腰をくねらせてのダスティダンス。対戦者を翻弄する、おかまちっくキャラ。対峙するレスラーが怒って本気のそぶりを見せれば見せるほど、腰をくねくね、隙に乗じてお得意のエルボー・スタンプ、エルボー・ドロップ、さては四の字固めを繰り出していく。とにかく蓬髪のブロンズヘアーに鮮血がほとばしるさまは絵になっていた。

 後年、あの当時の新日本、「過激な仕掛け人」と謳われた新間寿元営業本部長が「来日外人の中でもっともギャラが高い為、“特別参戦”という形でしか呼べなかった」とその短期参戦時のからくりを吐露なされておられたが、晩年のNWAブッカーとしてWWF(現・WWE)シナリオメーカーとしての才も忙しく、一シリーズ参戦という長期遠征が叶わなかったという側面も指摘出来るだろう。
 
 識者間では、往年の華やかなりし絢爛(けんらん)豪華“外人天国”全日本プロレスこそ、映えたのではないか?と揶揄する向きもあったが、筆者の中では意外に新日本だからこそ、映えるのだろうという、だが、根拠といえるほどの確信も持てなかったが、いずれにせよ、時の“プロレスの本場”米国を代表するプロレスラーと評す方々も多いほどの、“異能”活躍ぶりは十二分に海の向こうから伝わってはきていた。

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【エンター・ブレイン社刊の自伝とジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング社発売のDVD。生い立ち、レスラーとしての経歴を追うなら自伝は一読の価値があり、ジ・アウトローズ時代の貴重な映像やレイスらとの懐かしい映像を見てみたければDVDは最適だろう】

 ローデスの出自はテキサス州オースティンとされ、初来日「国際プロレス」(71年11月)参戦時の専門誌インタビューにおける「配管工の親父に育てられ、いまがある」という台詞は一時、話題をさらい、ディック・マードックとの「ジ・アウトローズ」にて全米のプロレスファンを恐怖の渦に巻き込んでいた様相と相まって、一躍、注視を浴びたものだ。

 のち、WWF参戦を経て、79年8月にはあのハーリー・レイスからNWA王座を強奪。以後、二度、同王座に返り咲き、名実ともに“アメリカン・ドリーム”を結実させている。
 NWAチャンピオンシップ・フロム・フロリダ時代でのブッカーぶりでは“ダスティー・フニッシュ”なるシナリオが一部ファンに不評を買い、その役職から外された経緯も聞きかじっていたが、WWE時代にはレスラーとして“復権”し、その長い歴史においてプロレスラーとして、そして裏方として“時の権力者”に良い意味で堅実に従ってきたという印象も持つ。

 実子、ダスティン・ラネルズ(ダスティン・ローデス等、様々なリングネームを使用)もNWA、WCW、WWF(WWE)と広範な活躍を見せ、ダスティンとは異母兄弟に当たるとされるコーディ・ローデスもプロレスラーになった。全米ケーブルテレビにおけるインタビューでダスティンは、幼い時分から父の活躍に刺激を受け、自分も将来は「ああいう、世界を股に活躍出来るような有能なレスラーになりたかった」と吐露していたが、本国ではともかく日本では思うような活躍ぶりとはいかなかったようだ(ZERO‐ONE、ハッスルに参戦)。

08.10.5pogo9.jpg ローデスは2007年度、WWE殿堂入りも果たし、プロレスラーとしては内に外に偉大なる形跡を残したように思われる。荒くれファイトが好まれるテリトリーではジ・アウトローズ時代の遺産、滅法、荒っぽい攻撃もなんなく見せつけていたし、TVマッチでは腰振りスタイルを押し通してもいた。テリトリーどころか時代時代に即した異能ぶりを発揮し、ファンを飽きさせないファイトが身の上とのインタビュー記事“リップサービス”も見聞したことがある。

 国際プロレス初来日時から、「何を指してプロレスラーとしては一級品か?」、その定義付けの解釈の違いによって、識者間で大きく評価が分かれるレスラーではあった。
 筆者も幼い時分に会場の四隅から遠巻きながら、実際にローデスの勇姿を見た記憶があり、
 「一流とはいかに・・・!?」
 大いに勘考を沸かせたプロレスラーのひとりとなった。

 残念ながら、幼い時分の私にはその良さが明瞭に感得出来ずじまいであったなとのいまはかすみがかった記憶が少々煩(わずら)わしくさえ感じてしまうが、にも関わらず、“狂虎”T・J・シン辺りとの特別試合では妙な異彩だけは強く感じられて、それらを絡めた一編をものしたこともあった。だぶついた腹とエルボー・スタンプを打ち下ろす速さだけが、いまや記憶の隅にこびりついて離れないままである。


ミスターポーゴ ある極悪レスラーの懺悔��米マット界転戦とドラッグ汚染

2008年10月05日

井上京子、デビュー20周年興行を白星で飾れず…。新王者・高橋奈苗が誕生☆

4日、15時より川崎市体育館で『NEO DREAM 2008』が行われた。

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本大会は井上京子デビュー20周年興行とされ、
「〜終わらない夢を見るのもいいが新しい夢を描いて見せよ〜」という
サブタイトルがつけられた。

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ザ・グレート・カブキが来場し、ブル中野の祝辞が読み上げられた。
また、会場売店の横に井上京子の歴代コスチュームが飾られていた。


 オープニングでは井上京子の20年の軌跡をまとめたVTRが流されたり
セレモニーがあったが、その場でも井上は「この後大事な試合が控えて
いるので…」と感謝の言葉を短くのべるにとどめるなど、決して感傷的
でもメモリアル的な意味合いが濃い大会でもないことがうかがえた。

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 メインイベントはNWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル選
手権試合。王者・井上京子は高橋奈苗と激突。
 全女時代からの愛弟子・高橋奈苗との3度目の一騎討ちは壮絶なエ
ルボー合戦から始まり、序盤から消耗戦となった。
 高橋の気迫はすさまじく、体格差のある井上に対してラリアットでも
圧倒。さらにはステージ下の固い床にパワーボムで叩きつけるなど、挑
戦者決定リーグ戦を勝ち上がってきた勢いそのままに井上にぶつかって
いった。

 しかし自身の20周年興行を白星で飾りたい井上も、非情な攻めに対し
ラリアットで流れを変え、ナイアガラドライバー、リストクラッチ式
バックドロップなどを繰り出したが、最後はコーナーから持ち上げられ
てのチャナラッカ☆百 で3カウントをきいた。

 「21年目の目標ができました」とひと言だけ告げるとすぐにリングを
後にしようとした井上。その後、高橋に呼び止められて20周年の祝辞を
受け、再戦の要求をすることにはなったが、記念興行だからといってウ
ダウダ言わない井上の潔いキャラクターが滲み出た瞬間だった。

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 ■試合後■

井上「完敗です。プロレスの神様が味方したということですかね。悔し
いです! 悔しい。次は絶対に取ります。奈苗がリーグ戦で勝ち抜いて
きたように、私も段階を経て、ちゃんと奈苗と戦いたいと思います。負
けました。完敗です。ありがとうございました」

 一方、新王者となった高橋は……。

 フリーの自分がNEOのベルトを巻いたということを強調し、今後の防
衛ロードの無限の可能性を示唆した。
 また、「大先輩から(3カウント)取れたことが幸せ。意外と先輩に
は勝っていないので。クネクネ道を歩いてきた自分ですけど、プロレス
大好きなのは変わってない」と充実した表情を見せた。
 次の防衛戦の相手に関しては「京子さんともまたやりたいし、リーグ
戦で田村選手と引き分けているし、美佐恵さんもあと一ヵ月じゃないで
すか」と先輩の名前を次々と口にした。
 高橋はしばらく果たせなかった先輩越えの夢をNEOのベルトを携えて
これから実現していくつもりだ。

下田&三田の伝説タッグが5年ぶりに復活! 凶器持ち込み自由のハードコアスタイルで魅せた

 井上京子のデビュー20周年興行と銘打たれたNEO川崎大会に、もうひとつプレ
ミアムな試合があった。

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 下田美馬&三田英津子の伝説のヒールタッグ、ラス・カチョーラス・オリエン
タレス(以下、ラス・カチョ)が、この日再結成! 荒くれ若手コンビ、木村響
子&江本敦子のレボルシオン・アマンドラと、凶器持ち込み自由&場外カウント
なしのハードコアスタイルで激突した。
 ……各ユニット名を言うだけで舌をかんでしまいそうだが、試合内容ももちろ
ん舌をかむくらいに過激!

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 試合は序盤、大日本で鍛えたハードコア脳を駆使して木村が派手に場外乱闘を
繰り広げる。さらに江本と下田は2階スタンドで激突し、落とし合いになるも下
田は回避。客も一瞬安堵したが、そのあと木村が同じく2階スタンド席から1階
の三田めがけてダイブを敢行!

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 木村の流血、ラス・カチョのパイプ椅子攻撃、さらにおなじみ鉄柵プレスなど、
凶器の応酬で予想通り凄惨な試合に。最後は三田の元祖デスバレーボムで木村を
マットに沈めて勝利したベテラン、ラス・カチョ。負けても食い下がる江本に対
し、「早く帰りなッ」と一蹴して貫録を見せつけた。
 
 この試合のためにメキシコから緊急帰国した下田は、「ワクワクしすぎて朝7
時から起きてますよ(笑)」と笑った。
 一時、不仲説のささやかれていたが2人だがそんな風評はどこ吹く風で、三田
も「一瞬いい蹴りが入っちゃったときがあったんだけど、そこをきちんと補って
くれるのが美馬」と久し振りのパートナーとの相性を再確認した。
 この女子プロのヒール最高峰に、次は誰が名乗りをあげるのか!?

今週の「マット界舞台裏」は新日本の営業部長と長州が下す驚きの決断に迫る!

08.10.09BUTAIURA.jpg  “元祖・過激な仕掛人”として有名な新間寿氏。新間氏が新日本プロレスの営業部長として君臨していた時代、様々な仕掛けを行い新日本は人気を博していった。新間氏が去った後も、上井文彦(現:二三彦)氏や山中秀明氏が営業部長の職に就き、“新日本プロレスらしい”試みを続けてきた。

 ところが、近年の新日本は良くも悪くも“名物営業マン”と言われた人物がみんな去ってしまい、営業マンのほとんどが経験の浅い若手になってしまった。その結果、あの新日本プロレスとは思えないほどの低迷ぶりに……
 ついにユークスに身売りするまでになった新日本だが、この1〜2年、徐々にではあるが、かつての勢いを取り戻しつつある。その原動力の1つになっているのが、“希望の星”と言われている新営業部長の存在だ。上井氏からプロレス興行のノウハウを叩き込まれたという、この新営業部長の働きぶりはユークスも大きく評価しているという。

 だが、来年1月4日には東京ドーム大会を控え、さらに『マット界舞台裏』の9月18日号でスクープしたビッグプロジェクトが進行中のこの時期に、なんとこの新営業部長が突然、新日本を退社したという仰天情報が飛び込んできた!
 井上譲二記者は退社の原因を徹底取材。せっかく上昇ムードになってきた新日本なのに、「またか」と思っているファンもいると思うが、一体新日本内部で何が起こっているのか!? 驚きの退社理由は、ぜひダウンロードして読んでいただきたい。

 さらに、新日本プロレスの現場監督を務めてきた長州力が、いま大きな選択をしようとしている。

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 長州が現場監督ではなくなった現在の新日本マットだが、棚橋、中邑、後藤の新世代三本柱を中心に、G・B・Hや永田、中西、天山のベテラン組も頑張りを見せ、うまく回っていっているように見える。もはや長州が睨みを効かせる必要はないだろう。そのため「長州が新日本を離脱する」というウワサは、ここ最近何度も聞かれた。実際に10・13両国大会やG1タッグリーグ戦に長州の名前はない。

 では、新日本から離れたあとの長州はどうするのか? 自主興行「LOCK UP」に注力していくのか? それとも他団体に主戦場を求めるのか? 長州力というネームバリューはまだまだ絶大だけに、色々と選択肢はあると思うのだか、長州本人はそれらとはまったく違う選択をする……という情報を井上記者がキャッチ! その「まさか!?」と思うような選択とは一体なんなのか?

 このほかにも、いまや三沢をも凌ぐ人気を得ている丸藤正道の活躍ぶりと、ノアが10・25と12・7に日本武道館でのビッグマッチに向けて計画している仰天のタイトルマッチについてや、約1年前からすでに内部崩壊が始まっていたという無我ワールド(現:ドラディション)について書かれた「マット界舞台裏アーカイブス2007」など、今週も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏'08年10月9日号

2008年10月06日

“頭突き世界一”富豪2夢路も締め落とされた! “帝王”ジャガーの猛威が止まらない! 10・5地下プロレス『EXIT』

 世界屈指のゲイタウン・新宿二丁目にて蘇った、禁断のアングラ格闘文化・地下プロレス『UNDERGROUND WRESTLING EXIT』。その一種異様な世界観を、当サイトでも前回8・24大会に潜伏しリポートしたが、同大会の模様はその後、人気アウトロー系月刊誌『漫画実話ナックルズ』11月号(ミリオン出版)の巻頭特集として大々的に取り上げられ、その注目度はさらなる高まりを見せた。

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これが雑誌効果か!? 噂の地下プロレスを一目見ようと、前回以上の多くの観客が漆黒のリングを見守った


 ナックルズ効果か、前回以上の盛況を見せた5日の第3回大会『EXIT-3 SHOUT』。前回大会でも実力を見せつけた“地下の帝王”第21代WUW(World Underground Wrestling)王者ジャガー・ロゴフスキーは、今大会ではPK-1スーパーウェルター級王者・紅闘志也、NWAインターナショナルタッグ王者・澤宗紀と“チャンピオン・トリオ”を結成。迎え討つは、EXIT日本人勢のエース格・富豪2夢路。弟分の三州ツバ吉、初参戦のタノムサク鳥羽を従えて、満を持しての地下帝王との初対決となった。

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ショック! 夢路が落とされた! ジャガーの強さ、やはり本物だ…

 
 夢路との体格差は歴然のジャガーだったが、やはり地下帝王の実力は本物。鳥羽相手に打撃でリードを奪い、夢路との対戦では、グラウンド中心に組み立てるクレバーな戦法を見せる。そしてバックを奪ったジャガーの腕が、夢路の太い首に絡みつく。胴締めスリーパーがガッチリと極まった。やがて夢路の全身から力が抜け、ピクリとも動かなくなった。レフェリーRIKIYAが、大慌てでストップの指示を出す。日本人エース・富豪2夢路惨敗。ジャガー・ロゴフスキー、やはり恐るべし――!

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ハードさはグレードアップする一方! リングどころか、会場まで壊れそう!?


 試合後意識を取り戻した夢路は、

「何なんだアイツは!? 俺も長年プロレスやってるけど、あんな動きをする奴、見たことないよ。確かに強いよ、アイツは強い。悔しいよ。次は絶対シングルでやらせろ! って言いたいね」

 と、ジャガーとのシングル戦を熱望。すべてはWUW会長・イワノフ・ロゴスキーJr.(あの『空手バカ一代』イワノフの息子!)の決定次第であり、カード発表は常に当日までシークレットのEXITではあるが、夢路熱望のこの禁断の一騎打ち、次回11・24大会で実現なるか、大いに注目だ!


■『UNDERGROUND WRESTLING EXIT-3 SHOUT』
2008年10月5日(日)開始:14:00
会場:新宿二丁目「BAR EXIT」

<第1試合>
○AKIHIRO(6分59秒 腕ひしぎ逆十字固め)●ロス・フェイス

<第2試合>
○小笠原和彦(8分27秒 TKO)●JOM
※左中段蹴り

<第3試合>
○吉川祐太(7分54秒 TKO)●加藤誠
※ハイキック

<第4試合>
○矢野啓太(9分11秒 ラクダ式ショルダーロック)●磯英弥

<第5試合>
○ジャガー・ロゴフスキー(第21代WUW王者)、紅闘志也(PK-1スーパーウェルター級王者)、澤宗紀(NWAインターナショナルタッグ王者)
(11分50秒 胴締めスリーパーホールド)
●富豪2夢路、三州ツバ吉、タノムサク鳥羽

※試合はすべて時間無制限一本勝負。決着はKOかギブアップのみ

10・13超過激ケンカ興行に出陣の3戦士、地下プロレスでハード過ぎる前哨戦!?

 熱狂と興奮の中、大盛況に終わった5日の地下プロレス『UNDERGROUND WRESTLING EXIT』。
 今大会でレフェリーを務めたRIKIYA、メインで激闘を繰り広げた紅闘志也、第2試合で“先生”小笠原和彦に無謀な挑戦をしたJOMの3人には、実は1週間後に危険極まりない闘いが待ち受けている。

 10月13日、東京・ディファ有明にて開催される『CHAOS MADMAX �掘戮蓮▲潺礇鵐沺爾療租�格闘技「ラウェイ」にヒントを得た、究極の立ち技格闘技興行。拳を守るのはバンテージのみ、頭突き・ヒジ・立ち関節・投げがすべて有効の「立ち技何でもあり」ルールで行われる。この大会に3人が、「空手連合軍」に全面対抗する「格闘技軍団」として出陣する。

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ムエタイ王者(PK-1スーパーウェルター級)としての国内初試合の舞台に、EXITを選んだ紅。ケンカ興行1週間前にこの暴れっぷり。この男に「調整モード」という概念はない!?
 

 それにしても、危険なCHAOSルールを想定した激しい稽古に日々打ち込む傍ら、わずか1週間前に、プロレス界においても危険度MAXの、鎖に囲まれた地下帝国のリングに飛び込む格闘技軍団の度胸には、ほとほと恐れ入る。究極のケンカ興行を目前にして、深刻なダメージを負っていなければいいのだが……。

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“人生レッドカード”JOMは、小笠原先生に無謀に挑戦するも、案の定のフルボッコ玉砕。「バイオレンスな残酷KOが見たい」というアングラ好き観客のニーズには応えたか?

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歌舞伎町の格闘技ジム『AXKICK』オーナー・RIKIYAはレフェリーとしてEXITに登場。ハードを極める一方の地下プロレスの闘いに「激し過ぎる! 正直危ないよ!」と舌を巻いていた


■ケイオスプロモーション『CHAOS-MADMAX �掘|肋綺廼�の空手出陣』
2008年10月13日(月・祝)開始18:00
会場:東京・ディファ有明

【決定対戦カード】

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第5試合>
内田和久(FSA拳真館/FSAアブソリュート王者)
vs
シンポック・ソムラーン(ムエタイ/元タイ国ライト級ランカー)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第4試合>
折茂剛(極真会館浜井派)
vs
JOM(プロレスラー)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第3試合>
山下敦央(全空連内田塾)
vs
ベッカ・セイム(ムエタイ/元タイ国ライト級ランカー)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第2試合>
内田将仁(受即攻空手無門会)
vs
RIKIYA(キックボクシング/AXKICK)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第1試合>
田村直孝(世界空手道士道館)
vs
紅闘志也(キックボクシング)

『CHAOS MADMAX』公式サイト

2008年10月07日

壮絶実験LIVE! 10・6マッスル坂井自主興行【1】

【鶴見亜門自主興行】

 プロレス界を席巻する「自主興行ブーム」。プロレスラーなのにサブカル界の風雲児・マッスル坂井が、例によって目ざとくこの波に着目し、6日に東京・新木場1st Ringにて、『マッスル坂井自主興行』を開催。
 はたしてどんなメンバーで、どんな試合が行われるのか…と、ファンの間でも注目を集めていたが、案の定そこに横ヤリを入れたのが、マッスル総合演出家・鶴見亜門。あろうことか亜門は、坂井興行と同日・同会場の17時に、ノーピープル・ノーTVの『鶴見亜門自主興行』の開催をブチあげたのだ。はたして坂井は、定刻の19時半に『マッスル坂井自主興行』を開始することができるのだろうか――!?

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 入場の許可が下りる19時過ぎに会場へ足を踏み入れると、8人タッグの熱戦の真っ最中。亜門興行は、まだまだ続行中だったのだ!

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 このままでは19時半になってしまう…というタイミングで、なぜか唐突に海賊男が登場。佐野直に手錠をかけ、試合をブチ壊してしまった。それにしても、どこかで見たことある光景だよな……

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「テメエいつまでやってんだよ!? この会場使えんの22時までなんだよ!」
と、ついにブチ切れた坂井。しかし亜門は慌てず騒がず、
「悪かったよ〜。俺がオマエんとこのカードも全部考えてやるよ〜」
と、アッという間に坂井以下を懐柔。通常のマッスルシリーズ同様、PENPALS「LONELY DAYS」が流れる中、亜門が選手たちにギャラをバラ撒きながら、『マッスル坂井自主興行』、スタート!


【マッスル坂井自主興行・第1試合】

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 亜門提案の第1試合は、総合格闘技ルール。しかも、今人気の某アウトロー系格闘技興行にそっくりな『THE INSIDER』なるネーミングまでつける念の入れよう。しかもセコンド同士の乱闘で決着も可という特殊極まりないルール。しかしセコンドが乱闘って、マッスルのお客さんが某格闘技興行の“ハマの狂犬”ネタを知ってるかというと微妙な気がするけど…いや、ウケはなかなか良好のようだ。

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 最初は丁寧な格闘技の攻防を見せていたペドロ高石と男色ディーノだったが、案の定両軍セコンドが乱入。気づくと、またまた海賊もドサクサ紛れに乱入し、リング上はシッチャカメッチャカのノーコンテストに。
坂井 …ノーコンテストって、歯切れ悪くないっすか?
亜門 一生懸命やった結果だろ! オマエ、プロレス界に謝れ!
と、花道でマッスル2トップの反省会開始。


【マッスル坂井自主興行・第2試合】

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 第2試合は一転して、何の変哲もないタッグマッチ。ここは村田晴郎アナと鈴木健氏の実況・解説コンビのアシストが欲しいところだが…ギャラの問題発生で鈴木健氏、不在! それならば選手が解説をやればいいと、アントーニオ本多が体にピンマイクをつけ、試合をしながら解説をするが、対戦相手に手の内がマイクでバレバレなので、やられっぱなしになってしまう間抜けなアントン。

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 しかし、またまたまた海賊男が乱入! またしても手錠で拉致、海賊に連れ去られてしまう哀れなアントンなのであった。
 試合そのもののピンチを救ったのが、なんと実況の村田アナ! 趙雲子龍のキレ気味のラブコールに、自らがアントンを引き継ぎ、闘いながらの実況をすることを決意。『炎の荒鷲』に乗ってリングインすると、場内割れんばかりの大拍手に包まれる。

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 しかし村田アナ、いや村田と現役レスラーとの体力差は歴然。手四つだけでギブアップ寸前のヨレヨレぶりを露呈してしまう。
 ここで、またまたまた海賊男がヌボーと現れるが、この日やけに元気な大家健が勇ましく撃退。海賊男から松葉杖を奪い、「オマエがトドメを刺せ!」と、村田に檄を飛ばす。

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 しかし村田は奪った松葉杖で、海賊ではなく大家に一撃! 海賊男とは最初からグルだったのか!?
「これからは、この海賊とやってくんだよ。おい、この3人でタイトル挑戦させろ!」
と、村田は憎々しげな表情でヒールターン。勢いに乗って「負けたら引退してやる!」とまで宣言したが、オマエさっきデビューしたばっかだろ! と誰もが心の中でツッコむ中、前半戦終了。怒濤の後半戦は、こんなもんじゃなかった!

 蛇足だが、村田とともにヒールターンした趙雲による

「わかったか! 今はな、ヘタなアイドルより女子アナの方がかわいいだろ! 島崎和歌子よりも西尾由佳理の方がかわいいだろ!」

と、昨今の女子アナブーム(『BUBKA』あたりの受け売りか?)を引き合いに“アナウンサー出身レスラー”である村田を持ち上げる発言は、この日最初に投下されたスレスレ爆弾だったと記者は思う。

【つづく】

壮絶実験LIVE! 10・6マッスル坂井自主興行【2】

【マッスル坂井自主興行・休憩明け】

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 控室にて、飯伏幸太(肩のケガで欠場中)を使った、プロレス以外の活動での新ユニット構想を坂井に話す亜門。「でも飯伏からプロレスを取ったらただのバカでは…」と渋る坂井に亜門は、

「い〜んだよ、今は“おバカ”が流行ってるだろ!? タレントがおバカの振りして珍解答するつまんねえ番組がよぉ〜」

と、シュートなTV批判を展開!
 ちなみにユニット名は「心・技・体」。飯伏とマンモス半田、そしてなぜか高木三四郎を交えたおバカユニットの誕生だ!

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 新ユニット「心・技・体」、歌うはエア演奏・エア歌唱で「今すぐKiss Me」! しかしこの大会、R-30ネタが多いな…

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 おバカといえば、やっぱりクイズ。司会は常軌を逸したドモリで臨時リングアナを務め、新木場に笑いの神を降らす男・インタレスティングタケシ。ここで坂井も、

「クイズだって真剣勝負だぞ! ヤラセなんてあるワケないじゃないか!」

と、聞かれてもいないのに他意たっぷりな発言。


【マッスル坂井自主興行・セミファイナル】

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 ヒールターン村田の要求通り、即席のタイトル戦となったセミの6人タッグだが、たったの2分でタノムサク鳥羽が、海賊をあっけなくKO。村田はわずかデビュー2戦で引退。元の人格に戻った村田アナは、わずかキャリア2戦ながら万感胸に迫る様子でリング上から挨拶。


【マッスル坂井自主興行・メインイベント】

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 亜門が坂井に問いかける。

亜門 なぁ坂井よ、オマエが誰にも負けないモノって何だ?
坂井 ………。
亜門 発想力だろぉ! 発想力といえば大喜利だろ! 大喜利といえば、発想力のスピードガン競争だろ!

 …と亜門は、『ダイナマイト関西』にて大喜利を総合格闘技の域にまで高めた笑いの鉄人にして、前日にTBS系OA『キングオブコント2008』で優勝したばかりの、バッファロー吾郎との大喜利対決を坂井に提案。しかし「バッファロー吾郎」の名を聞いた途端坂井は、

「キングオブコントはバッファロー吾郎だぁ! 日本で一番面白いのにぃ! あの番組は八百長じゃねぇ〜!」

と、物騒な内容のことを叫びながら号泣! この日の坂井はデリケートな問題を不思議なほどにバンバン喋りまくる!

 泣きわめきながらもこの提案を了承した坂井は、コント日本一との大喜利タッグマッチに臨むパートナーにインタレスティングタケシを指名。
 バッファロー吾郎はこの日、大阪・うめだ花月で仕事のため東京には不在。しかし亜門は自ら用意した「どこでもドア」(?)を用いて、二人を大阪へ瞬間移動! うめだ花月にて、マッスルの威信を懸けて坂井とインタケが、キングオブコントと発想力のスピードガン勝負に挑む――。

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 互いのプライドをかけて闘う両雄。コント王の称号を背負うプレッシャーからか、新木場の観客へのウケが実に微妙なバッファロー吾郎(特に木村)。逆にマッスル側は、素人の闇雲なパワー故か、圧倒的不利の下馬評を覆し、徐々に形勢を逆転し始める――。

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 そして唐突に鳴り渡る「エトピリカ」。史上初、大喜利スローモーションの導入だ。プロレスラーの意地と関西芸人の意地が交差する激闘(?)も、ついに5分間のタイムアップ。延長戦で完全決着を、と両陣営が気を入れ直したその時に、またまたまたまた海賊男がうめだ花月に乱入! 頭部をしたたかに殴られたバッファロー吾郎の二人は、ピクリとも動かない。
 
「いったい、どれだけの血を流せば気が済むんだぁぁぁ〜〜〜!!」

 坂井の叫びが、こだまする。

【つづく】

壮絶実験LIVE! 10・6マッスル坂井自主興行【3】

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 またまた瞬間移動で新木場に戻った坂井。
「おいどうなってんだよ亜門よぉ!? なんで海賊ばっかり乱入してくんだよぉ!? これがオマエの書いた台本かよ!?」
と問い詰める坂井に、亜門はこう冷たく言い放つ。
「オマエ…俺が台本書いてるって今まで思ってたの?」

 亜門いわく、マッスルには“総監督”が存在し、その総監督が台本を書いているのだという。「プロレスの裏と表を知り尽くしている」「同時に、ベストセラー作家でもある」というその人物は、はたして誰なのか!?

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 観客揃って固唾を呑む場内に響き渡る調べは…『ジャイアント・プレス』! 花道から長袖ポロシャツの中年男が現れる。しかし、不自然なまでに隆起した、その胸板と両肩。その姿は紛れもなく、昭和新日本の名レフェリー…否、かつて禁断の書『流血の魔術 最強の演技』を上梓して業界の生態系を破壊した、プロレス界最強のブラックリスト・ミスター高橋その人である。
 
「こ、この人はプロレスラーが見てはいけない人なんだ〜〜〜!!」
と、高橋に視線を合わせずに狼狽する坂井。そんな坂井に高橋は、ピーターパワー(トレーニング用チューブ)と親友アンドレ・ザ・ジャイアントの18文シューズを披露し、自らの存在を否応なく認めさせる。追い打ちに亜門から、
「俺のアフロも、オマエのアフロも、鶴見五郎じゃなくてアンドレに似せるようこの人から指示されたんだよ!」
と衝撃の告白! この告白ですべてを観念した(?)坂井は初めて高橋を受け入れ、大喜利(なぜ!?)での対決を申し込んだ!

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「ぬりかべ」に「セメント」、「道場破り」に「ケッヘイ(ケーフェイ)」…表情一つ変えず、物騒な単語を連発するピーター。やはり坂井の敵う相手ではなかったようだ。大喜利でアッという間に3連敗を喫した坂井は、「プロレスで勝負しましょう!」と高橋氏に飛びつくが、ピーターはアントニオ猪木がアンドレからギブアップを奪った(86・6・17/愛知県体育館)伝説の腕固めで応戦! 坂井は昭和の凄みに、手も足も出ない。

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 このタイミングで現れたのが、今大会を引っかき回し続けた海賊男。海賊とピーター、二人リングに並ぶ姿を見て、オールドファンはすべて納得した。やはり海賊男は、この“総監督”が書いた台本によって動かされていたのだ――。
 しかし海賊男はこともあろうに、ピーターに手錠をかけ、ピーターもろとも会場から失踪。高橋“総監督”は「高木、やめろ!」という意味深な叫びをあげたが、アッという間の出来事ゆえ、会場の誰もが、その真意を確認することができなかった。

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 海賊&ピーターの失踪後、リング上で坂井と亜門が“アフター高橋本”の時代を生きるプロレス界について、クソ真面目にディスカッション開始。この日会場につめかけたプロレスファンも共有する重厚なテーマだけに、409人超満員の観客は、息を呑んで坂井の言葉に耳を傾けた。
 いろいろ考えたがやはり、「お客さんと常に真剣勝負で臨む」ことにバカ正直に取り組むしかないという基本中の基本の答えに落ち着いた坂井一同。

「1週間前から緊張して、全っ然寝れませんでした! でも、皆さんの笑い声、これが答えです! 『プロレスは面白い』って、胸張ってください!」

と坂井が笑顔で叫んで大団円。あくまで「自主興行」なのでマッスルポーズはなかったものの、最後はインタレスティングタケシの「Let It Be」弾き語りでシメ。エンドロールでは本家ビートルズの「Let It Be」が流れたが、アウトロが鳴り終わったあとの鳴りやまぬ拍手が、坂井の壮絶な実験の成功を、何よりも雄弁に物語っていた。

【完】


■『マッスル坂井自主興行』
2008年10月6日(月)開始:19:30
会場:東京・新木場1st RING

<特別試合 大喜利ルール>
●マッスル坂井
(2分05秒 3−0)
○ミスター高橋

<メインイベント スペシャルタッグマッチ 延長戦 大喜利ルール>
大喜利ルール
−バッファロー吾郎(木村明浩、竹若元博)
(2分53秒 海賊男乱入→ノーコンテスト)
−マッスル坂井、インタレスティングタケシ

<メインイベント スペシャルタッグマッチ 大喜利ルール>
△バッファロー吾郎(木村明浩、竹若元博)
(5分時間切れ引き分け)
△マッスル坂井、インタレスティングタケシ

<セミファイナル IMGP6人タッグ初代王座決定戦>
趙雲子龍、●パイレーツオブカリビアンコム、村田晴郎
(2分28秒 右ストレート→レフェリーストップ)
諸橋晴也、佐野直、○タノムサク鳥羽

<第2試合 タッグマッチ 延長戦>
−大家健、ヤス・ウラノ
(8分16秒 海賊男乱入→ノーコンテスト)
−趙雲子龍、村田晴郎

<第2試合 タッグマッチ>
−大家健、ヤス・ウラノ
(7分40秒 海賊男乱入→ノーコンテスト)
−アントーニオ本多、趙雲子龍

<第1試合 インサイダールール 60分2R>
−ペドロ高石 with Mr.マジック
(11分22秒 海賊男乱入→ノーコンテスト)
−男色ディーノ with 726


■『鶴見亜門自主興行』
2008年10月6日(月)開始:17:00
会場:東京・新木場1st RING

<メインイベント ニューvs.ナウ 新旧リーダー対決 8人タッグマッチ>
−マッスル坂井、男色ディーノ、趙雲子龍、ペドロ高石
(9分09秒 海賊男乱入→ノーコンテスト)
−佐野直、ヤス・ウラノ、Mr.マジック、726

<セミファイナル 夢☆買います>
○アントーニオ本多
(6分57秒 ダイビング・フィストドロップ→体固め)
●大家健

<第2試合 アイアンマンヘビーメタル級60分アイアンマン戦>
[王者]△アーノルド・スケスケジャネーカー
(60分 0−0 ドロー)
[挑戦者△酒井一圭]
※第766代王者が防衛に成功

<第1試合 60分アイアンマン戦>
△藤岡典一
(60分 2−2 ドロー)
△パトリック・スケスケジャネーカー(デビュー戦)

2008年10月09日

歴史オタク的プロレス史10〜リングは戦場なり〜

こんにちわ。歴史オタク、三瓶千詠です。
今回はプロレス界の傾奇者について描いて行こうと思います。

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さてさて、傾奇者とは何ぞや?ということですが、
戦国から江戸にかけて起こったムーブメントでございます。
人と同じ事はしない、派手好きで、常識を逸脱した人を総じて
「傾奇者」と呼んだのです。

でも、ただ変わった人というだけでは「傾奇者」とは呼べませぬ。
そこに「風流」さがないといけません。
また、彼らはの中には狼藉を働くことを目的とした者もいたようですが、
真の「傾奇者」は世間の常識は外れても、人の道は外れてはおりませんでした。
乱世にあって自分の生き様を貫く心意気に現代人もしばしば共感し、
羨望の眼差しを向けるのでございます。

最近街に出るとよく見かけませんか…?パチンコ屋の広告で、
「傾奇者見参!」とか「傾奇者御免」といった煽り文句を…
そう、「CR花の慶次」です!
「花の慶次」は隆慶一郎の歴史小説を原作に原哲夫がコミカライズした作品です。
(ちなみに前田慶次や前田慶次郎は通称でございます。)
彼こそが剛胆で自由気侭な「傾奇者」の代名詞と言っても過言ではありません。

ところが、前田慶次郎に関する史料は、実はほとんど残っていないのです。
そこが小説家や漫画家の想像をかきたてる要素でもございますが…
今でこそ前田慶次郎といえば「花の慶次」の影響が強く、
偉丈夫の風流人といったイメージで固定されつつありますが、
ひょっとしたら見た目は微妙なオッサンだったかもしれないのです(笑)
それでも人を惹き付ける魅力がある前田慶次郎…
プロレス界における前田慶次郎と言えば誰でしょうか?

そこで登場したのはプロレス界の異端児、
ケンドー・カシンでございます。
破天荒なパフォーマンスやウィットに富んだ言動で
しばしプロレスファンを騒がせるケンドーですが、
ただのパフォーマーではなくプロレスは実力派。
試合の賞金をその場で寄付に回せと言ってその通りに寄付しちゃう
熱い心意気を持った人物です。

ファン層も男性に限らず女性からも熱狂的な支持を受けています。
実力に裏付けされた剛胆さがケンドー・カシンの魅力なのです。
ケンドー・カシンこそ、プロレス界の傾奇者、
前田慶次郎ではないでしょうか?

それに…ケンドー・カシンというリングネームもなかなか
そそるものがございます。
一説によると「剣道」と「家臣」だとか…
実に前田慶次郎らしい名前じゃないですか!?

得意のケンドー・カシン節で、
プロレス界を傾奇御免でまかり通って欲しい所存でございます。

山口敏太郎事務所 三瓶千詠(みかめゆきよみ)

2008年10月10日

9/28 ダブプロレス inside report 「二つの驚き」

ダブプロレスのshowは、初めて参戦したwrestlerに驚かれる。それには、2つの理由がある。

まず一つ目は、演出へのこだわり。今回のshowを例にとってみよう。
ホールで開催されるshowには、必ずといっていいほど入場ゲートが準備される。高さ約4メートルに組み上げられたそのゲートには、スクリーンと照明、スモークが設置される。今回はゲート横に大太鼓をセット、ミュージシャン「我龍」の演奏が華を添えた。
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会場で流される試合前の煽りVTR等は、ダブプロレスを初期からサポートしているカメラマン兼V.Jが作成している。そのクオリティは高く、販売されるDVDにそのまま収録される。
これらからは、代表である上田504選手が生粋のアメリカンインディマニアであり、それをshowの手本としていることが伺われる。
あるwrestlerのバックステージでの発言。「ダブプロレスの演出はすごいこんなにお金を掛けるのは、最近のプロレス興行では珍しい。」

プロレス興行のソフトの中心は、プロレスの試合である。ダブプロレスでは常設道場を構え、不定期ながら道場マッチを行うなどプロレスの技術面での鍛錬も怠ってはいない。
しかし、その他の部分、例えば演出がshowの魅力にならないはずはない。ダブプロレスでは、時々試合中に音楽を流しっぱなしにする手法が取られるが、それこそが「プロレスの試合」と「演出」を融合させる、いわば実験なのである。

二つ目は、お客さんの盛り上がりである。
ダブプロレスの大会に訪れる人の中には、ダブプロレスしか見ない、というお客さんも存在する。つまり、「プロレスファン」ではなく、「ダブプロレスファン」を既に獲得しているのだ。
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「ダブプロレスの盛り上がりはすごい。もしかすると日本一かもしれない。」これも、ダブプロレスに参戦したあるレスラーの言葉である。
お客さんの盛り上がりは、必ずshowの無いようにいい影響を及ぼす。いい内容のshowは、より大きな盛り上がりを呼ぶ。この連鎖が、ダブプロレスのshowでは起こっている。

ダブプロレスの持っている財産、それは、参加したwrestlerを驚かせるほどのshowの充実と、お客さんの盛り上がり。
だからこそ、代表の上田504は言う。「もっと、もっとたくさんの人に見て欲しい。広島に見に来て欲しい。自分たちもまた、外に打って出なくてはいけない」と。

ダブプロレスでは、次回、12月中に毎年恒例の「バンプバンプレボリューション」の開催を予定している。

kabukikid.

闘竜 会報187号

第二代ダブプロレスチャンピオン、魁インタビュー
2008年「瀬戸内サマーボム」試合結果
2008年「瀬戸内サマーボム」告知


10/12・13 HANZO率いる「レッスルゲート」が徳島上陸! ショッピングモール「フジグラン」で無料大会を開催 11月には福山でも

来る10/12、10/13、11/2に、広島県福山市を拠点にHANZO選手を中心に活動する「レッスルゲート」が、徳島県内と広島県福山市のショッピングモール「フジグラン」各店で試合を行う。観戦は無料。

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HANZOの逆立ちは四国の地でも冴えわたるか!?

団体設立5周年を迎え、創始者であり、元みちのくプロレスのHANZO選手以外にもSUSUMU選手や天狗タケシ選手など、若い力の成長も著しいレッスルゲート。今回は入場無料で観戦できる機会なので、近隣の方には是非足を運んでいただきたい。
何よりも子どもの笑顔が支え、というHANZO選手。厳しさの中にも、楽しさのある大会となるだろう。

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レッスルゲートの「牙城」、師弟タッグのHANZO & SUSUMU

なおゲストとして、10/12、10/13の両日(午前はバトルロイヤル、午後は6人タッグを予定)にはカブキキッドが、11/2にはディック東郷が参戦する。

詳細は以下のとおり。

「レッスルゲート フジグラン大会」
午前の部11:30〜  午後の部14:30〜 観戦無料

10/12 フジグラン石井 1Fうずしおストリート特設リング
徳島県名西郡石井町高川原字天神544-1
 
10/13 フジグラン北島 1F特設会場
徳島県板野郡北島町鯛浜字西ノ須174

11/2 フジグラン神辺 1F特設会場
広島県福山市神辺町大字新道上字2-10-26

2008年10月11日

10・23DEEP後楽園大会の目玉カード植松 vs DJ、植松の負傷で中止 12月大会へ順延へ

 植松直哉、練習中の負傷により10・23DEEP後楽園大会を欠場。DJ taikiとの対決は12月大会へ延期へ――。10日昼に、東京・DEEPオフィシャルジムIMPACTにて、植松無念の欠場会見が行われた。
 今大会のセミでDJとの対決を控えたDEEP初参戦の植松は、スパーリングで投げられた際に、右肩を負傷。右肩鎖関節挫傷で全治2ヶ月と診断され、泣く泣く欠場と相成った。

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 終始神妙な表情のジャケット姿の植松は、
「自分の不注意でこんなことになってしまい、DJ選手にも、ファンの皆さんにも、申し訳ない気持ちで一杯です。一日も早く治して、もう一度チャンスをいただきたいです」
と反省しきりで唇を噛みながら弁明。マニア垂涎の注目カードのお流れに頭を痛める佐伯繁代表は、
「格闘技通ならば誰もが一番見たいカードだろうし、このカードありきで進めてきた大会だけにショック。植松選手の代役を立てることも検討したけど、この急なオファーで、DJ選手のレベルの高い打撃に対抗できる選手は、ハッキリ言っていない。ヘタな選手を用意してお茶を濁すより、なんなら満を持して、12月に組み直したいと思います」
と、12月大会での仕切り直しを宣言。
 打・倒・極を平均的に習得した選手が主流を占める現行のMMAにおいて、これほどお互いの得意技が対照的な対決も今時珍しい。「勝者がDREAMフェザー級戦線へ」という図式も見えてくる、この「寝技vs打撃」の異種格闘技戦、12月こそお互い万全のコンディションでぶつかり合う姿を期待したい。
 
 また今会見では、福田力とジェイソン・ジョーンズの対決が、今大会最後の決定カードとして発表された。
 バダ・ハリ、メルヴィン・マヌーフと同門マイクス・ジムに所属するジョーンズは、オランダ国内大会で数多くのタイトルを獲得した柔道エリート。総合転向後は「殺しにいくようなパウンド」(佐伯代表)を主武器に、“リトル・マヌーフ”の異名を持つブルファイターとして名を馳せる。去る7・17M-1後楽園大会にオランダ代表として参戦、渡辺悠太をケタ外れに強烈な鉄槌でKOし、日本のファンの度肝を抜いたのは記憶に新しい。

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「身体も打撃も強い選手ですが、ゲガール・ムサシ選手がDEEPに出たいという話を聞いているので、ムサシ選手との対戦に繋げられるよう、必ず勝ちます」
と福田は、DREAMミドル級王者への挑戦のステップとして、“リトル・マヌーフ”退治を宣言。ムサシの今後の動向も併せ、この対決にも注目がかかる。

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佐伯「じゃ植松くん、二人で反省のポーズでもしようか」
植松「…そうやってDEEPの色に染められてくんですね(苦笑)」
修斗のエリート、佐伯イズムの洗礼に困惑!?


■『DEEP 38 IMPACT 後楽園大会』
2008年10月23日(木)開始:18:15
会場:東京・後楽園ホール

【中止カード】

DJ taiki(フリー)
vs
植松直哉(クロスポイント吉祥寺)

【追加対戦カード】

福田力(GRABAKA)
vs
ジェイソン・ジョーンズ(マイクス・ジム)

【決定対戦カード】

柴田勝頼(ARMS)
vs
滑川康仁(Team M.A.D)

石川英司(GRABAKA)
vs
シメオン・ソーレセン(Team Hellboy)

雷暗暴(雷道場)
vs
松本晃市郎(今田道場)

川口雄介(BLUE DOG GYM)
vs
星龍(日出ノ国)

金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
vs
大塚隆史(AACC)

しなしさとこ(フリー)
vs
関友紀子(フリー)

誠悟(フリー)
vs
小阪俊二(ファイテングマスター)

ISE(PUREBRED大宮)
vs
奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チーム09)

桜井隆多(R-BLOOD)
vs
大類宗次朗(SKアブソリュート)

【フューチャーファイト】

岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
vs
徳久宜生(マッハ道場)

川崎康裕(R−BLOOD)
vs
徳重祐樹(ALLIANCE)

戦極参戦中のDEEPライト級王者ハン・スーファンがベルトを“返却”、DEEPと契約解除に

 10日のDEEP会見では植松直哉欠場の他に、第4代ライト級王者ハン・スーファンのマネージメント側よりベルトの返還があり、同時にDEEPとスーファンの契約を解除、ライト級王座が10日付をもって空位となったことが、佐伯代表より発表された。

 佐伯代表はスーファンのベルト返還・契約解除までの経緯について、
「スーファン側とDEEP側の間で意思疎通がうまく進められなかった。我々としては、スーファン本人の誠意が足りないと感じた」
と説明。さらにスーファンについて、
「以前より『五味(隆典)選手とどうしても闘いたい』という話は聞いていた。実際に戦極さんから、スーファンが参戦する話も聞いていたので、ここで戦極さんがどうこうという話ではない。問題は、戦極に参戦することに関して、スーファン自身から何の説明もなかったこと」
と、王者らしからぬ対応に厳しく言及。
「五味選手との試合自体も、カウンター狙いで睨み合うだけの内容の伴わない試合。負けたのが問題ではない。DEEPの王者として、恥ずかしい試合をした」
と、DEEP側からすれば「スジの通らない形」で実現した五味戦が消化不良だったことも相まって、「ベルト剥奪を検討していた」(佐伯代表)矢先に、スーファン側マネージャーがDEEP事務所まで、ベルトを持って返還に現れたという。

「今後スーファンがDEEPのリングに上がることはない」と、佐伯代表は改めて絶縁宣言。
 10日をもって空位となったライト級王座については、「数大会の実績を考慮して、近日中に決定戦を行いたい」と明言。12月大会でライト級に転向して参戦予定の中尾受太郎をはじめ、23日大会で参戦宣言する「某大物」の他、「青木真也の参戦もあるかも!?」とブチ挙げ、取材陣を盛り上げた。
 新王者の条件として、「とにかく、ベルトの重みをわかってくれる選手」とお疲れ気味にコボした佐伯代表。“呪われたベルト”の価値を取り戻すのは、いったい誰になるのか。空位のライト級王座戦線にも、今後大いに注目だ。

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スーファン側から“返却”されたベルトを前に、佐伯代表は沈痛な面持ち

雷陣明、復帰戦&最終壮行試合にて、諏訪魔と運命の再戦! 10・11全日後楽園に刮目せよ

 11日、東京・後楽園ホールにおいて、全日本プロレスの新シリーズ『ANNIVERSARY TOUR 2008』が開幕する。
 開幕戦の注目は、なんといってもセミファイナル。先の9・13大会にて試合中に意識を失い、リングを一部解体するまでの処置を施す絶対安静状態で、救急隊に搬送された雷陣明が、1ヶ月の沈黙を破り復帰戦のリングに上がる。その対戦相手は、なんとあの“9・13事件”の当事者・諏訪魔! ブランクとトラウマを振り切った雷陣が、勝利でTNA再挑戦に弾みをつけるのか、はたまた諏訪魔が前回以上のハードヒットで雷陣を返り討ちにするのか、試合内容がまったく読めないだけに大注目だ!
 以下は雷陣、諏訪魔両者のコメント。
 
雷陣 前回の後楽園大会ではファンの方々、及び関係者の方々にご心配をおかけしました。試合終了後は正直かなり悔いがあった。このままでは胸を張ってTNAに行くことはできない。今回は壮行試合というタイトルだけど関係ない。諏訪魔とまた戦えることが楽しみでしょうがない。全日本プロレスの道場で同じ釜の飯を食べ育った諏訪魔と自分、そして全日本で身につけた集大成が出せる試合になる。今回の試合に関して、前回のアクシデントで戦いにくいということはない。前回以上にガンガンきてほしい。TNA参戦前に遠慮することなく闘えるチャンス。雷陣明のインパクトを残し絶対勝ちにいきたいと思います。

諏訪魔 まず、やりにくいと思ったらこの試合は受けてない。ただ、前回のようなラフファイトにはならない。前シリーズを通して、自分のクオリティを上げることができた。まぁ、それは観てもらえれば分かるよ。ただし、俺のファイトスタイルは変わらないし、変えるつもりもない。俺は俺のファイトスタイルを貫くだけだ。友情とかそういうものは関係ない。俺は叩き潰すだけ。雷陣は前回以上に勝ちを狙ってくるだろうな。しかし俺はそれを上回る力の差を見せ付けて勝つだけだ。いつもと変わんねぇよ。雷陣には、“おもいっきりこいよ”と言っておく。ただしこっちも全力で叩き潰す。

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まさに運命…因縁は、リングで清算するしかない!!


 そしてメインでは再結成天コジが鈴木みのる&太陽ケアの世界タッグ王座に挑戦、他にも先月29日付で全日本に正式入団した近藤修司が、全日本隊の一員としてブードゥー・マーダーズと初激突と、話題に事欠かない開幕戦は、18:30にゴング!
 
 
■全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2008』開幕戦
2008年10月11日(土)開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 世界タッグ選手権試合>
太陽ケア、鈴木みのる(第55代王者:2度目の防衛戦)
vs
小島聡、天山広吉(挑戦者)
 
<第6試合 雷陣明最終壮行試合>
諏訪魔
vs
雷陣明

<第5試合>
武藤敬司、西村修
vs
真田聖也、征矢学

<第4試合>
カズ・ハヤシ、近藤修司
vs
TARU、“brother”YASSHI

<第3試合>
土方隆司
vs
TAKEMURA

<第2試合>
KAI、大和ヒロシ
vs
NOSAWA論外、MAZADA

<第1試合>
荒谷望誉、エルビス・シャープ
vs
平井伸和、シェーン・チャング

希少な価値を遇したレスラー本の最高傑作 解説・美城丈二

 これまで当お知らせブログ欄で幾度も取り上げていることなのですが、『ある極悪レスラーの懺悔』は度々、取り上げる値打ちの有る、一等級の読み物です。私も30数余年、古今東西、様々なレスラー本の類いを読了してまいりましたが、これほど内に入る、それは事実を歪めた、つまびやかにされてこなかった真実の出来事をしかとした事実として伝えている点、一プロレスラーとしての矜持、プライドに類する見識においても読んで損はない、希少な価値を遇したレスラー本だと思われるからこそ。

 だからといって暴露本の類いとはまた一線を画していると私は考えます。そういう“易い考え”でこの本は書かれていないということが読了なされれば判然とされることでしょう。


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 私がミルホンさんと著作者として親しい関係にあるから、そう、喧伝するのだろうと、もしや邪推される方もおられるや知れませぬが、かえって逆であり、こういうご本と解説者としてご縁を保てるからこそ、私はミルホンさんとのちのちまでも親しき関係でありたいと思っているほどなのです。

 プロレスラーという奇特な職種に就いたひとりの男のその人生哀感、読み手の方々が蔑視を受け続けるジャンルの“とある側面史”を読み継がれることによって少しでも何がしか、勘考を感じていただけたら・・・・・・そういう思いも強く抱いている次第です。

 ⇒ 美城丈二最新刊・魂暴風�Α崚狙盡�臨篇」

 完結を記念して全編購入者に315円までの3作品をもれなく進呈いたします。
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 まだ未読の各位様、本作は通常の単行本の倍以上の量で著者秘蔵の写真が満載、巻末資料も充実してます。単行本化されたとしも量は削られ、タブー箇所は整理される傾向にあります。
 関川哲夫さん本人が納得している完全懺悔録は永久に電子書籍版のみです。レスラー本の最高傑作として、すべてのプロレス者の必読書となるでしょう。

 ⇒ ミスターポーゴ著作

2008年10月12日

雷陣明、因縁の諏訪魔と完全燃焼! 晴れて2年の米国武者修業へ 10・11全日本後楽園大会

 11日、東京・後楽園ホールにおいて、全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2008』開幕戦が、2,100人超満員の観客を集め行われた。
 今大会最大の注目は、セミファイナル・雷陣明の「最終壮行試合」。対戦相手は、ふたたび諏訪魔。雷陣が強度の脳震盪を起こし、救急隊に搬送される非常事態を招き起こした、あの“9・13事件”の当事者である。

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 試合前の煽りVで、9・13以降の二人の軌跡が描かれる。
 雷陣を“壊してしまった”トラウマからか、頭部への攻撃をためらうようになり、スランプになってしまった諏訪魔。セコンドとして復活した雷陣が、諏訪魔にビンタで喝を入れた9・28横浜大会の三冠戦。「戻ってきてくれた…」と、雷陣のカムバックに涙する諏訪魔。再戦の機運は、この上なく高まった。超満員2,100人の観客が、揃って大歓声で雷陣と諏訪魔を、リングに招き入れる。

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時は来た! 雷陣と諏訪魔、ふたたび相まみえる!
 

 試合はゴングが鳴った瞬間から、お互いの抑えきれぬ思いを表すかのようにハイスパート。「遠慮しない。今回も叩き潰しにいく」の宣言通り、前回に負けず劣らずのハードヒットで雷陣を痛めつけまくる諏訪魔。「また同じメに遭わせてやろうか!」と叫びながらの頭突きには、場内から悲鳴が沸き起こった。
 幾度もダウンを喫しながらも、その都度天を仰ぎ立ち上がる雷陣。試合は一進一退…否、諏訪魔が攻め、雷陣が耐えて反撃し、また諏訪魔が倍返し…と、「諏訪魔7割、雷陣3割」の攻防が続き、場内は大白熱。最後は諏訪魔がラストライドで雷陣を沈め勝利したが、9・13の因縁を清算した両者は、試合後クリーンに握手。晴れやかな表情でマイクを握った雷陣は、「2年間、行ってきます!」と高らかに宣言。9・13の悪夢を見事払拭し、新天地TNAで再出発を切る雷陣。米国マットでの活躍と、帰国後の飛躍に大いに期待したい。

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9・13ショックどこ吹く風!? ハード一辺倒の諏訪魔の攻め! そして耐えまくる雷陣!

 
雷陣 あの時のことは覚えてないから、恐怖感はなかったです。力は出し切れたと思います。2年後に帰ってきたら、諏訪魔ともう一回やりたいです。アイツにまた、チャンピオンになってもらって。心のモヤモヤは晴れました。2年後、もっとデカくなって帰ってきます。ありがとうございました!

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とにかく、雷陣の明るい未来に期待したい!
 
 
■全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2008』開幕戦
2008年10月11日(土)開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 世界タッグ選手権試合>
[王者組]○太陽ケア、鈴木みのる
(32分17秒 TKO34th→片エビ固め)
[挑戦者組]●小島聡、天山広吉(新日本プロレス)
※第55代王者が2度目の防衛に成功。

<第6試合 シングルマッチ 雷陣明最終壮行試合>
○諏訪魔
(18分28秒 ラストライド→体固め)
●雷陣明

<第5試合 タッグマッチ>
○武藤敬司、西村修
(19分13秒 足4の字固め)
●真田聖也、征矢学

<第4試合 タッグマッチ>
カズ・ハヤシ、○近藤修司
(8分54秒 キングコングラリアット→片エビ固め)
TARU、●“brother”YASSHI

<第3試合 シングルマッチ>
○土方隆司
(13分49秒 足取り腕ひしぎ逆十字固め)
●TAKEMURA

<第2試合 タッグマッチ>
○KAI、大和ヒロシ
(7分2秒 スプラッシュ・プランチャ→片エビ固め)
●NOSAWA論外、MAZADA

<第1試合 タッグマッチ>
●荒谷望誉、渕正信
(8分44秒 首固め)
○平井伸和、シャーン・チャング
※エルビス・シャープは体調不良で欠場、渕が荒谷のパートナーに

不調の天コジ、みのる&ケアに息切れ負け!? 天山は自虐モードで消沈

 11日の全日本後楽園大会のメインは、世界タッグ選手権試合。鈴木みのる&太陽ケアの第55代王者組に、復活なった友情タッグ「天コジ」が挑む。

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パワーでネジ伏せたい天コジだが、徐々にみのる組の老獪さに取り込まれてしまう…

 
 試合は、真っ向勝負を挑む天コジに、みのる&ケアがインサイドワークでスカしながら反撃する展開。しかし8日に遭遇した交通事故の影響からか、天山の動きにキレがなく、「天コジ」でのファイト自体も本調子といかない様子。それでも天コジは、長年コンビを組み続けた経験値でみのる&ケアに対抗し、試合は30分を超えるロングマッチとなり白熱したが、最後はみのるが天山をタランチュラ式首4の字に捉える間、ケアが小島をTKO→TKO34thの連発で葬り去った。
 試合後、マイクを掴んだみのるに、
「オマエら10年前のタッグだろ!? 出す技も10年前の技、古いんだよ!」
と罵倒され、天コジにとっては最後まで踏んだり蹴ったりの一日となってしまった。

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試合後、得意満面でリングジャックする絶好調GURENTAI。今シリーズもやりたい放題か!?


 観客に「何しに来たんだ!」と叱責されるほどの不調をかこった天山は試合後、「俺のせいや…」と頭を抱え、すっかり自虐モードで意気消沈。その後なんとか気を取り直して、「俺ら、世界で一番強くてカッコいい天コジや!」と、いつもの天山節を己に言い聞かせるようにひと叫びしたが、今後の天山が、事故のショックからくるスランプ(?)を、いつ払拭できるか、気になるところである。

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天山 あんなコジ見たことないわ。俺も今まで散々コジに助けてもらって、次は俺がコジを助けなアカン時に、俺が何もできんかった。ホンマ、コジに悪いことしてしもた。ホンマ俺は今日、何のために来たんや!? 客の言う通りや、ホンマ最悪。あんなしょうもない奴らが持ってるせいで価値落ちてるベルト、俺とコジなら取り返して、もう一度あのベルトに輝き取り戻させることもできると思てたのに。
 正直俺も、事故で体も思うように動かへん。でもそれは言い訳にならんですよ。この悔しさ、絶対忘れることはない! 俺とコジやったら、こっから這い上がってみせる。俺ら世界で一番強くてカッコよくて最高のチーム、天コジやから。…以上です!


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全日本所属としての初試合となる近藤修司は、元盟友ブードゥー・マーダーズ(VM)を幸先よくラリアットで一蹴。しかし試合後、VMが送り込む謎のマスクマンの急襲を受けてしまう。そのマスクマンの正体は……平井伸和!? 場内もブーイングを送る代わりに「な、なぜ平井!?」と呆気に取られていた

ドス・カラスJR WWE入団

日本では総合格闘技での活躍で有名で、あのミルコ・クロコップとも戦ったドス・カラスJRのWWE入団が正式に決まった。
今後の戦略上、レイ・ミステリオに続く、大物ヒスパニック系のマスクマンを欲していたWWEとすればマスクマンで大型ファイター、プロレス界の名門、マスカラス一家で、英語も喋れると理想的な選手だったので、粘り強い交渉が実った形になる。

このドス・カラスJRは地元メキシコではCMLLのヘビー級王者として活躍をしていたが、ドス・カラスJRにWWEが接触しているという噂があがっても、団体側が一切、慰留しようとしなかった事にドス・カラスJRは失望し、移籍を決意したと言われる。

ドス・カラスJRはメキシカンにしては体重100キロ以上の大型な体格ゆえ、軽量級の多いメキシコのプロレス界では抗争相手にも恵まれなかった面もあり、今後は新天地WWEでの活躍が期待される。

今月10日CMLL大会を最後に、離脱したドス・カラスJR、16日からのメキシコ遠征を行うスマックダウン、ECWに合流。
当初は暫くはファーム団体で調整という話もあったが、結局はドス・カラスJRの希望通り、いきなりスマックダウンへと抜擢、本人のモチベーションもかなり上がっているだろう。

日本でも人気の高いドス・カラスJRだけに、WWE日本ツアーでその勇姿が見える日も近いと思われる。


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“地下戦士”富豪2夢路は、子供たちに夢を説く“道徳戦士”だった!? 幻の教育ビデオ発掘

 当サイトでも二度にわたって紹介した過激アングラ格闘技・地下プロレス『EXIT』。このリングの日本勢エースが、先の10・5大会で、第21代WUW(World Underground Wrestling)王者ジャガー・ロゴフスキーとタッグで激闘を演じた富豪2夢路(ふごふご・ゆめじ)。世界屈指のゲイタウン・新宿2丁目の地下プロレスにて、狭く暗いライヴハウスの中で「ゴツッ、ゴツッ」と低く不気味な頭突き音を響かせるアングラ戦士・夢路が、かつて子供たちに夢を説く“道徳戦士”だったことを、あなたはご存じだろうか!?

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 今、記者の手元に一本のビデオテープがある。それは、99年に制作された小中学生向け道徳授業用ビデオ。タイトルに『じぶん、新発見 「夢をもって生きよう」〜あるプロレスラーの生き方〜』とある。このビデオの主役が、レッスル夢ファクトリー(夢ファク)所属のプロレスラー・藤崎忠優、当時30歳。何を隠そう、この藤崎忠優こそが、現在の富豪2夢路その人なのだ。
 
 ビデオは、仲野信市から夢ファク代表の座を受け継いだ藤崎青年が、自らリングの設営を務めるシーンから始まり、そして藤崎の数奇な半生の紹介に流れていく。
 幼少時の藤崎は、栄養が尿と一緒に体外に出てしまう難病・ネフローゼ(腎臓病の一種)を患い、「いつ死んでしまうかもわからない」といわれる、体育の授業にも参加できない脆弱な子供であった。唯一の楽しみが、仮面ライダーなどのヒーローものの絵を描くこと。藤崎少年の絵の才能は、クラスの先生・児童、誰もが認めるところであり、「藤崎くんは将来絵のお仕事をする人になるのね」と、もっぱらの評判であった。

 だがその藤崎少年が、ある日出会ったTVのプロレス中継により、その眠っていた格闘本能を覚醒させる。プロレスラーこそ強さの象徴、僕のヒーロー……。一念発起した藤崎少年は、中学進学とともに空手を習い、身体を鍛え始める。
 そして時を経て九州産業大学プロレス研究会に入門し、いよいよ本格的にプロレス修業のスタート。しかし当時の藤崎は、体重わずか60キロほど。本職のプロレスラーになるなど夢のまた夢、と誰もが思っていた。
 しかし、藤崎はその夢を決して諦めなかった。上京後デザイン会社に就職する傍ら、浜口ジムで身体作り、プロレス修業を本格化させる。会社を辞めてレッスル夢ファクトリーに入門…するもデビューはなかなかできず、最初の3年間はレフェリーなどの裏方続き。96年にやっとの思いで、ネフローゼの後遺症に悩みながらプロデビューするが、体格のハンデもあり、最初は四苦八苦。99年の『無我』福岡大会にて、人生初のメインイベンターを務める。

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レッスル夢ファクトリーに入団し、念願叶いプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせた藤崎(写真左)。しかしデビュー後は芽が出ぬ日々が続き、観客の面前で師匠・仲野信市から鉄拳制裁を喰らうことも(写真右)

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夢ファク時代のキャリアの頂点が、99年『無我』福岡大会でのメイン抜擢(写真左)。その縁で藤波辰爾がビデオに登場(写真右)。「また新たな夢に向かって突き進んで欲しい」と藤崎にエールを送っている

 
 ビデオ『夢をもって生きよう』は、藤崎がプロレスラー人生第一のピークを迎えた99年当時に作られた。ビデオにはその他、藤崎が母校である福岡県内の小学校で講演をする模様、夢ファク勢が埼玉県内の福祉施設を慰問、子供たちとの心温まる交流の模様が収録されている。そこで、「夢は願い続ければきっと叶う」と、子供たちに熱く説く藤崎。その後“破壊王”橋本真也と出会いZERO-ONEの門を叩き、名を「富豪2夢路(ふごふご・ゆめじ)」と改めて現在に至るが、愚直に夢を追い続ける無骨な姿勢は、「夢ファク・藤崎忠優」の時代からまったく変わらない。

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福祉施設の慰問プロレスでハッスルファイト。終わったら子供たちとカレーに舌鼓を打つ

 
 時は流れ、ネフローゼに悩む忠優少年はいつしか、鎖に囲まれた漆黒のリング・地下プロレスにて、肉斬らし骨断つ過激ファイトを繰り広げる金髪&弁髪の頭突き戦士・富豪2夢路に変身した。つくづく人の人生ほど、摩訶不思議なものはない。『空手バカ一代』をルーツに持つジャガー・ロゴフスキーと対峙する夢路の、秘められた少年時代のエピソードを頭の片隅に置いておくと、地下プロレス観戦の楽しみもまた増すことであろう。

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 ただしこのビデオ、10・5大会後、なぜかEXIT関係者からミルホンネット記者の手元に流れてきた“謎の逸品”なのであるが、小中学生向けの道徳授業用として制作されたものであり、もちろん入手不可能の非売品である。その意味では、ビデオの中で子供たちに夢を語る藤崎青年の姿もまた、“地下に葬られた過去”といえるのかもしれない……!?


地下プロレス『EXIT』8・24大会
地下プロレス『EXIT』10・5大会
富豪2夢路公式ブログ『夢バカ日誌』

2008年10月13日

今週の「マット界舞台裏」はノアの仲田龍氏が、菅林新日社長の発言にカチンときた理由に迫る!

08.10.16BUTAIURA.jpg 9・28全日本プロレス横浜大会に丸藤正道が参戦し、土方隆司を破って世界ジュニア王座を奪取したことにより、本格的に開始された全日本プロレスとプロレスリング・ノアの交流。
 10・25ノアの日本武道館大会では丸藤とKENTAが、世界ジュニア王座を懸けて対戦することが決まっており、さらにその試合の勝者が11・3全日本の両国大会で、全日本所属となっ近藤修司を相手に防衛戦を行うことも決定。

 全日本プロレスといえば、現在新日本プロレスの至宝であるIWGPヘビー級王座を武藤敬司が保持している。武藤は本日行われる新日本プロレス両国大会で、前IWGPヘビー級王者の中邑真輔の挑戦を受けるが、防衛するにしろ出来ないにしろ、新日本と全日本の交流は今後も継続されるのは間違いない。

 そして新日本は全日本と交流する一方で、ZERO1・MAXとも交流を継続中。本日の両国大会では、田中将斗が世界ヘビー級王座を懸けて永田裕志と対戦する。
 つまりノア、全日本、新日本、ZERO1・MAXはベルトや選手をちょっとずつ行ったり来たりさせて、持ちつ持たれつの関係を築きながらプロレス界を盛り上げていると言っていいだろう。

 だが、「どうせならこの団体の選手が一堂に会したらいいのになぁ」と思うプロレスファンも少なくはないだろう。
 そんな中、新日本の菅林社長が来年の1・4東京ドーム大会に関して「オールスター戦をやりたい」と発言。全日本、ZERO1はもちろん、海外からはTNA、そして最大のライバル団体であるノアにも参加を求めての発言だ。新日本とノアといえば、新日本のNO LIMIT(内藤&裕次郎)が、先日ノアに乗り込んでGHCジュニアタッグ王座に挑戦したばかり。

 タイトル奪取とはいかなかったこともあり、これを持って“交流解禁”と言っていいかどうかは微妙だが、本格的交流への突破口となるのは間違いない。菅林社長も何らかの勝算というか、ノアとの交渉に手応えを感じているからこそ「オールスター戦」という言葉が出てきたのだろう。

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 ところが、そういうわけではないようだ・・・

 なんと元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者のもとには、「菅林社長の発言を聞いて(ノアの)仲田龍統括本部長の態度が硬くなっている!」という情報が飛び込んできた!
 なんでも仲田氏は「新日本との交流はまだ白紙」「オールスター戦は無理」と、なぜかご立腹の様子だという。一体仲田氏は菅林社長の発言のどこがそんなに気にくわなかったのだろうか?

 確かに一時新日本とノアは絶縁状態にあったが、先述したNO LIMITの参戦や海野レフェリーのレフェリー生活20周年大会に、仲田氏が三沢光晴社長と共にビデオレター出演したりと、ここ最近両団体は雪解けムードにあった。それに1・4は総合格闘技イベント『戦極』も、さいたまスーパーアリーナでビッグマッチを開催するため、ここはプロレス界が一致団結して新日本のドーム大会を盛り上げるべきだろう。

 しかし、ノアが新日本や全日本と交渉する際、なんと仲田氏や三沢社長が出て行くことはなく、外部の人間に依頼しているという情報をキャッチ! それでは話が進まないのも当然だし、話が行き違うこともあるだろう。さらに仲田氏はNO LIMITの参戦を許可したことに関しては“ある理由”があることも吐露している。その理由はぜひ今週号を読んでいただきたいが、結局このまま交流凍結となってしまうのか・・・
 いや、いくらノアといえど小橋建太の欠場や、佐々木健介VSモハメド・ヨネのGHCヘビー級戦の客入りが芳しくないなど、決してラクな状況でないことも確か。それだけに交流再開の可能性も残されているはずだ。
 1・4のリング上での戦いに向け、すでに始まった舞台裏での戦い! ノアが新日本との交流を再開する可能性がどれくらいあるのか・・・それは今週号を読んでみて、各人で判断してほしい!

 このほかにも、『レジャーニューズ』休刊に対するターザン山本氏の衝撃発言や、全日本プロレスが『世界最強タッグリーグ戦』の優勝決定戦を東京か大阪でやらない理由など、ここでしか読めないネタを今週も取りそろえています。1年経っても読み応えがまったく衰えることのない「マット界舞台裏アーカイブス2007」もお陰様で大好評! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏'08年10月16日号

2008年10月14日

ディファに響き渡る頭突き音! 超過激カラテ対抗戦は“格闘技軍団”が3勝2敗で勝利 10・13『CHAOS MADMAX �掘�

 13日、東京・ディファ有明にて、『CHAOS MADMAX �掘戮�開催された。
 06年に産声をあげ、常にセンセーショナルな話題を巻き起こす超過激イベント『CHAOS MADMAX』は、国際FSA拳真館・羽山威行館長が「空手本来の武術的側面」を追求するために、ミャンマーの伝統格闘技「ラウェイ」にヒントを得て立ち上げた、究極の立ち技格闘技興行。拳を守るのはバンテージのみ、頭突き・ヒジ・立ち関節・投げがすべて有効の「立ち技何でもあり」ルールで行われる。今大会は、「空手最強」を実証すべく、羽山館長が満を持して送り出す空手連合軍の精鋭5人が、ムエタイ・キック・プロレスと様々なバックボーンを持つ「格闘技軍団」を迎え撃つ(格闘技軍団の3戦士は、わずか1週間前に地下プロレス『EXIT』に参戦!)。

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離れれば鍛えた素手の拳が飛び、組めばヒジと頭突きの雨あられが待ち受ける…往くも地獄、往かぬも地獄、それがCHAOSルールなのだ!

 
 この日最も鮮やかな闘いで魅せたのが、空手連合軍副将・極真空手浜井派の精鋭、折茂剛。グレートプロレスリング等で活躍中のプロレスラー・JOMから、開始早々全局面でリードを奪い、フィニッシュは初回1分で決めた右ハイキック。観客の興奮度をMADMAXまで押し上げた折茂は、今大会のMVPにも選出された。

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鮮やかすぎるハイキック一閃! “一撃”で極真幻想を見せつけた折茂。文句ナシのMVPだ

 
 空手vs格闘技の5vs5対抗戦は、3勝2敗で格闘技軍団の勝利。中でも30キロの体重差をモノともせず、内田塾の山下敦央を顔面破壊→流血TKOに追い込んだ元ラジャ王者ベッカ・セイムと、メインでFSAアブソリュート王者・内田和久との打ち合いをKOで制したシンポック・ソムラーンが、ルールの壁を超える圧勝劇で、ムエタイの恐るべき底力を見せつけた。

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頭突き、立ち関何するものぞ!? 何でもありのCHAOSルールにおいても、ヒジ・ヒザ・蹴りと、ほとんど持ち前の技術のみで圧勝した二人のムエタイ戦士。ましてやベッカ・セイムは内田との体重差実に30キロ(!)。それでもご覧のボコボコぶり(写真上段)。今後のCHAOS空手軍団の合言葉は“打倒ムエタイ”か!?

 
 全試合終了後、羽山館長は、
「空手軍の負けという結果に終わり残念だが、これからも、この“素手顔面”のCHAOSルールの闘い方を洗練させ、空手の武道性を復権させたい」
と力強く総括。“立ち技何でもあり”が呼び起こすバイオレンスな好奇心もさることながら、大会ごとに技術革新の模索の跡が見られ、未だ進化を続ける『CHAOS MADMAX』。次回はどのような「実戦カラテの進化」が見られるか、今後もまだまだ目が離せない!

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紅闘志也は、序盤からヒザ蹴りの連打で試合を優位に進め、無傷の1R流血TKO勝利(写真上段)。歌舞伎町の格闘技ジム『AXKICK』オーナーRIKIYAは決め手を欠き苦い判定負け(写真中・下段)。“地下プロレス戦士”たちの闘いは、それぞれ明暗を分ける結果となった


■ケイオスプロモーション『CHAOS MADMAX �掘|肋綺廼�の空手出陣』
2008年10月13日(月・祝)開始18:00
会場:東京・ディファ有明

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第5試合>
○シンポック・ソムラーン(ムエタイ/元タイ国ライト級ランカー)
(1R KO)
●内田和久(FSA拳真館/FSAアブソリュート王者)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第4試合>
○折茂剛(極真会館浜井派)
(1R KO)※右ハイキック
●JOM(プロレスラー)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第3試合>
○ベッカ・セイム(ムエタイ/元ラジャダムナン・ウェルター級王者)
(2R 2分53秒 TKO)※レフェリーストップ
●山下敦央(全空連内田塾)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第2試合>
○内田将仁(受即攻空手無門会)
(判定2-1)※30-29、29-30、30-28
●RIKIYA(キックボクシング/AXKICK)

<空手連合軍vs格闘技軍団 5対5マッチ 第1試合>
○紅闘志也(キックボクシング)
(1R TKO)※ドクターストップ
●田村直孝(世界空手道士道館)

<瀬戸信介 中国武術 長拳演武>

<FSA拳真館少年部合同演武>

<女子空手ルール エキシビジョンマッチ>
−加藤なおみ(国際FSA拳真館)
勝敗なし
−布目愛美(国際空拳道空手 誠心会)

<空手交流試合 3分3R>
○佐藤真之(FSA拳真館/FSA拳真館中量級王者)
(判定3-0)
●谷口聡(理心塾/極真大阪冬の陣重量級王者)

<空手交流試合 3分3R>
○米助(理心塾/西日本グローブ空手王者)
(2R 0分46秒 KO)
●宝山力(FSA拳真館/新空手交流試合準優勝者)

2008年10月15日

美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代”Act23【武藤敬司という名の“転生”】 

『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
 Act23【武藤敬司という名の“転生”】
 
 武藤・橋本・蝶野、闘魂三銃士結成お披露目(88’7’29有明、藤波・木村・越中組戦)以前、当時の武藤敬司を象徴するキャッチコピーは「スペースローンウルフ」。
 宇宙飛行士のヘルメットにブルゾンガウン、ラメ入りの青いロングタイツというおおよそいかついプロレスラーを連想させぬ出で立ちで新時代を予感させるリングコスチュームであった。
 すっくとトップロープを越える形で一回転、リングインするさまは颯爽としたもので、またそれまでの日本人レスラーでは醸し出せない色気を有していた。この時点で既に、のちの“時代を象徴する”自身のキャラクターのあり方を模索していたとも言えようか?
 
 猪木が衰えたり!とは言え、健在時にこのスタイルが許される。それだけ将来を嘱望されていた逸材との証しでもあろうし、何よりも筆者には当時、新日本との対立概念として存在、抗争下にあったUWFに対する“当てつけ”のようにも感じられ、見ていてひやりともしたものだった。
 “ゴンタ”顔の前田に対峙する武藤。蹴りや一見、強引とも思えるタックルにロープ際まで押し込まれつつもなんとか形勢を挽回しようと計り、終盤においてはムーンサルトプレスを放ち気勢を上げる。だが、自力で当時の武藤はUWF勢に総体的に押されている印象を受けた。私には「スペースローンウルフ」なるキャラ立ちがまだまだ確固たるものには思えなかったのである。
 
 だが、渡米後の武藤は一気に「ザ・グレート・ムタ」として変貌を遂げ、躍進を続けた。凱旋帰国後は、全米で人気を博した自信がそう思わせるのか、ガウンをさも無造作にはおって入場するシーンでは風格さえ感じさせた。
 日本でも人気・実力ともに上昇し、まさに“一世を風靡”する活躍を見せる。分けても95年には東京スポーツ社主催の「プロレス大賞」でMVPを獲得。この年は5月に“ミスターIWGP”として連続防衛を果たしていた橋本真也を破り、第17代のIWGP王者に君臨。IWGP王者初のG1クライマックス制覇。10月には史実的にも名高いUWFインターとの攻防戦、高田延彦との死闘も制し、名実共に日本マット界を象徴するトップレスラーとしての位置に登りつめた。

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 筆者が忘れがたいのは、「スペースローンウルフ」時代、ケビン・ フォン・エリックと組んだ猪木に血だるまにされた、86年11月3日、後楽園ホールでのTVマッチ。先輩格の木村健吾を従えつつもメーン抜擢にやや臆する気配を見せつつ、それでも果敢に猪木へと挑んでいった武藤。
 時の新日本ファンは総じて武藤のような“会社挙げて”売出しをかけている風の選手、あの谷津嘉章や鳴り物入りで他格闘技から転向してきた北尾、小川といった面々には拒絶反応を見せる傾向にあった。実力でトップを張れ!ということであるのだろうが、当時、武藤もこのファン心理の範疇にあるようで、この試合での武藤にも容赦無い野次が飛んでいた。

 試合は新日本がケビンの父であり、大物プロモーターのフリッツ・フォン・エリックにお伺いを立て、“最小限、傷がつかない負け”一瞬の首固めで武藤がケビンからフォールをもぎ取るのだが、この試合のハイライトは試合後に尽きた。試合中もややきつい攻撃を見せていた猪木が試合後も荒れ狂い、武藤を鉄拳制裁。武藤はまさしく血だるまにされたのである。
 リング上は苛烈だ!そんな甘いもんじゃねえぞ!かっこつけてんじゃねぇ!と言わんばかりに制止しようと計る木村をも度外視し、なかなか攻撃の手を緩めない猪木。“キラー猪木”と化すその鬼気迫る風体はまさしく可愛い弟子を千尋の谷に落とそうと計る師、そのものであるかのようであった。
 
 時のファンはこの試合後、様々な反応を見せた。先述のような師弟愛をそこに見たとする見識、或いはただ単に自身を脅かす、自分よりも目立とうとした武藤への腹いせ行為だとする見方、武藤に制裁を加えているように見せかけて、会社にプッシュされる武藤に対するファン心理を緩和させようと図ったと見る、深謀遠慮な意見。どれも実は、私は正しいと判断してきた。
 この“猪木劇場”にさらされた武藤は、またそれだけで当時の若手の中で猪木がその将来をおぼろげであろうとも嘱望していた存在でもあったという証左でもあろうから。それこそ時の猪木信者には怒られそうだが、猪木はいくら会社がプッシュしようとしても箸にも棒にもかからない選手を何がしか安易にすくい上げようなどという腹は持ち合わせぬ人物であろうと感じる次第だから。
 TVのゴールデンタイムにメーンで“猪木劇場”の渦中に身を置く。これだけでも武藤が当時の若手の中で、幸せな境遇にあった“稀有”な存在証明にもなろうと思える。

 この後に、武藤は「ザ・グレート・ムタ」として“転生”し、自身のキャラを確立して時代を背負う勇者と成った。怒りを前面に押し出す格闘プロレスにばかり目を奪われがちと揶揄された猪木を嫌ってか、三沢・小橋・秋山といった人気どころが大量離脱し、瀕死の経営危機にあった全日本マットへと転出、その代表取締役社長に就任し、現在に至る。

 現(第49代)IWGP王者、武藤敬司。いまやその背負うものは形がどう、変わろうとも、その原点には時の新日本マットがあるのだという、プロレスサイコロジー。
 武藤はきっと否定するだろうが、新日本マットを盛りたてようとする、その姿勢には“己の故郷”新日本マットを創設した師・猪木に教えを乞うた頃の愛憎をも未だ持ち合わせていようとの、感慨が見え隠れしているようにも思えるのだが、いかがなものだろうか?
 いずれにせよ、普通に歩行も困難と言われている上での現役としての頂点。まだまだ遥か、その上があるようではなはだ敬服の限りである。


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2008年10月16日

ハッスル・ツアー2008〜10.16 in 〜KORAKUEN  リアルタイム速報

「ハッスルGP2008」決勝戦へ向けての前哨戦ともいえる大会。
今年からハッスル・ツアーと新たにして、トーナメント(ハッスルGP2008)を軸にした新しい展開。極力、芸能人に頼らない方向性が今の所、成功してる様に思われる。

今回は特にメインがハッスルGPの決勝、坂田vs川田に向けての最終プロローグになるので期待される。

オープニングは川田。とちぎテレビで放送された川田が栃木県知事を表敬訪問したニュースに触れ、栃木の歌を聞かせてやると『渡良瀬橋』を披露。
すると曲の途中で、ゼウスが登場。俺がおっさん(川田)のパートナーになってやるとアピール。
川田はお前なんかいらないと追い返す。

どうやら川田とゼウスが絡む展開が今後に予想される。

第1ハッスル タッグマッチ
○ダンプ松本、小路二等兵(ボディプレス→ピンフォール)KUSHIDA、 \(^o^)/チエ×

かつて全日本女子プロレスを盛り上げた立役者で、一般にも知名度が絶大なダンプ松本が竹刀を持って入場。一気に会場の空気が変わる。やっぱり千両役者だ。
チエが必死で食い下がるがダンプが場外乱闘も交えて大暴れ。そしてついにチェーンでチエを絞首刑。
チエの攻撃を全部、体格で潰し、最後はラリアートからボディープレスでピンフォール。横綱相撲。
そして試合後、助けに来たTAJIRIにも一斗缶でダウン。
島田がなんならちょろちょろ出てくるTAJIRIもまとめて相手してやろうか?と栃木大会でTAJIRIを交えたタッグマッチで勝負する流れに。

第2ハッスル タッグマッチ
○ザ・モンスター℃、ニセHG(ピンフォール)HG、RG×

芸能人でハッスル参戦を継続しているHGとRG。現在も仮面ライダーのパロディーストーリーで頑張っている。
試合はひたすらHGとニセHG(松田慶三)のアピール合戦。
その後、HGがオーソドックスな試合を展開するが、ピラニアン・モンスター、鬼蜘蛛が乱入。
そこに、HGの仮面ライダーコントに出てきた、女の子(朱里ちゃん)が乱入し、空手でモンスター軍を蹴散らす。
試合はザ・モンスター℃がRGをフォール。
試合後、朱里ちゃんがHGと組みたいとアピール。最初は難色を示したが、最後は承諾。栃木大会で鬼怒川三人衆と戦うと宣言。


第3ハッスル 6人タッグマッチ
○ボノちゃん、よしえちゃん、あーちゃん(ピンフォール)アンジョー司令長官、ザ・ゴールデン・カップス1号、2号×
ハッスルGPでは坂田に敗れはしたものの、男を上げたボノちゃん。今日から心機一転で更に強くなるのを誓っての出陣。よしえちゃんとはタッチせずに、あーちゃんがやられただけで、あとはボノちゃんが3人まとめて相手をして圧勝。次のサップ戦に向けて猛アピールした。

セミハッスル タッグマッチ
○天龍 源一郎、越中 詩郎(パワーボム→ピンフォール)ボブ・サップ、モンスターソルジャー×

最近、連敗が続き、年齢的に限界が囁かれる天龍。ここはサップ相手に強さを見せて限界説を吹き飛ばしたいものだ。しかしサップらは天龍の弱点、わき腹を攻めたてる。モンスター軍の猛攻を耐えて、最後は越中がパワーボムでモンスターソルジャーからフォール。中年コンビが意地を見せた。


メーンハッスル タッグマッチ
“モンスターK”川田 利明、ゼウス(ピンフォール)坂田 亘、TAJIRI

オープニングの通り、川田のパートナーはゼウスに変更。メインに抜擢でやる気満々のゼウスが大暴れ。というかもうゼウスのワンマンショーといった感じで、川田はほとんど出て来ない。ゼウスが坂田、TAJIRIの2人を相手に圧倒して勝利。


試合後、ゼウスと長尾がにらみ合うと高田総統が登場。
栃木ネタで総統と川田が話してる所に、坂田が割り込む。しかし俺が優勝してやる!と相変わらず気の利いた事が言えない坂田。
そこで川田がお前の代わりにボノが出てくればいいのに、お前では人気無いから宣伝が難しいと。そして高田も坂田は人気無いんで営業も困ってると苦笑い。
そして坂田に何か言ってみろと振っても、坂田は優勝してやる、高田とやるとまた、気の利かない台詞。それに比べて、総統と川田のコントは面白い。

小池栄子の七光りでエースになった坂田だが、まずはもっとマイクを練習すべきだろう

2008年10月17日

福山発、『レッスルゲート』徳島無料興行連戦は大盛況!!

10/月11日、12日の両日、徳島県内のフジグラン石井店、北島店で行われたHANZO率いる「レッスルゲート」の無料興行は、たくさんのお客さんに来ていただいて、大きな盛り上がりの中で幕を閉じました。

会場になったのは、スーパーや専門店、フードコートのあるショッピングモールのエスカレーターホール。フロアからはもちろん、吹き抜けからも観戦できるので、リングサイドだけではなくて手すりの上から覗き込むお客さんもたくさん居ました。
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大会は二部制で、午前は時間差入場によるバトルロイヤル、午後は6人タッグ。試合内容はプロレスを見に来たお客さんではなくて、買い物のついでに観戦というお客さんが多いことを意識してか、初めてのプロレス観戦でもわかりやすくて、そして迫力の伝わる試合展開になりました。

こんなふうに、普段プロレスに触れることの無い人がプロレスに接する機会を提供することは、プロレス会全体にとっても意味のあることなのではないでしょうか。「プロレスを知らない子どもたち」が増えていると、あるwrestlerも言っていました。たくさんの人に経験してもらうには、やはり人が集まる場所で、安価あるいは無料で、というのはとてもいい条件だったといえるでしょう。

試合後、多くのお客さんに囲まれるHANZO選手は、興行の成功とプロレスへの反応の手ごたえを得たのか、非常に満足そうに、そして丁寧に応対を続けられていました。これもまた、プロレス体験のいい部分として、お客さんの心に残るのかもしれませんね。
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レッスルゲートは、岡山県福山市を中心に、「地域密着団体」として活動を続けていますが、その一方で、団体として新宿フェイスでの興行を行い、他県でも積極的に興行を打っています。
このバランス感覚は、地域にこだわりつつも執着しない、という、レッスルゲート独特のものなのではないでしょうか。それは、パッケージとしての成長とプロとしての意識という、レッスルゲートが持つ団体全体の目標とともに、地域密着型プロレスの応用として、新しい息吹になるのかもしれません。

レッスルゲート次回大会は11/2に福山市のフジグラン神辺にて、11時からと14時からの二部構成で開催。観戦は無料。ディック東郷選手が参戦します。

kabukikid.

レッスルゲート徳島大会告知
3.16『レッスルゲート』地元凱旋〜忍者屋敷潜入〜

リキシやセイビンらが急遽欠場。それでも“プロレス界活性化”のためプロレスEXPOを開催するというのか?

 現在All Aboutに、10月24&25日に両国国技館で開催される「ProWrestExpo」の主催者であるフリーバーズインターナショナル・ジャパンの大野禄太郎氏へのインタビュー記事が掲載されている。この記事の中でプロレスEXPOに関するネガティブな記事が出たことについて、大野氏が「“業界を盛り上げよう”という同じ意志を持っておられるとは思いますから、尚更、憶測での記事は書いて頂きたくないですよね」と答えている。

 恐らくプロレスEXPOに関するネガティブな記事とは、当サイトのブログ記事や、元週刊ファイト編集長である井上穣二記者の「週刊マット界舞台裏」のことも含まれると思われる。

 しかし、本当にフリーバーズインターナショナル・ジャパンはプロレス業界を盛り上げようとして、プロレスEXPOの開催を決めたのだろうか?

 前述のインタビューで大野氏は、25日がノアの日本武道館大会とバッティングしていることについて「想定外でした」と答えている。さらに同日は新日本プロレスも全日本プロレスも地方で興行があるのだが、そのことに関しても「蝶野(正洋)選手以外は出場できないと思います」とのこと。

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 なぜ両国国技館を2日も押さえて、大々的にプロレスEXPOを開催しようと考えた際に、まずメジャー団体であるノアや新日本、全日本に協力を仰がなかったのだろうか? プロレス界の活性化のためというのなら、まずはメジャー団体に協力を求め、スケジュールも調整し、一致団結してビッグイベントを成功させる必要があると考えるのは当然だろう。
 それどころか両国と武道館という近距離で、観客を奪い合うような興行戦争を起こしてしまっては活性化どころではない。先に日程と会場を決め、あとから各団体に「協力してください」と言っても無理があるというものだ。

 さらに大野氏は知名度の低い”未知のレスラー”が多数出場するのは、EXPOのコンセプトとしながら、集客に結び付かないことを認めている。では、なぜ両国で2日間、3大会なんていう無謀な日程を組んだのだろうか?
 そのコンセプトであるのなら後楽園ホールでもよかっただろうし、それどころか新木場1st.RINGクラスの会場でもよかったはずだ。まだ旗揚げ戦なのだから、例え会場は小さくともお客さんを満員にして、熱気ある大会を行うことが最優先だろう。そういう大会を積み重ねた上で、両国に進出しても決して遅くない。
 招待券を配って国技館を埋めてもプロレス界の活性化にはつながらないし、本当にプロレス界の活性化を考えて行う大会だということが伝わってくれば、ネガティブな話題だって出てこないというものだ。今回のプロレスEXPOはあまりにも安易というか、思わず指摘したくなることだらけなのだ。

 しかも「週刊マット界舞台裏」で指摘された通り、大会1週間前になってリキシやクリス・セイビンら目玉選手の一部が欠場することが発表される有様である。

 完全に準備不足を露呈した形になったプロレスEXPOだが、中止して一からやり直すのではなく、予定通り開催するのであれば、プロレス史に汚点を残すような大会にすることなく、せめて素晴らしい内容で次につながるような大会にしていただきたい。

 ⇒週刊マット界舞台裏'08年8月07日号プロレスEXPO発進
 ⇒週刊マット界舞台裏'08年8月14日号サイモン猪木ブッカー
 ⇒週刊マット界舞台裏'08年9月25日号“国籍偽装”疑惑

2008年10月18日

10月19日 リキオフィスが定期戦を大阪「世界館」で開催 泉州力はMr.BDに一矢報いるか?

10月19日、泉州力選手率いるリキオフィスが大阪の「カルチェラタン世界館」で定期戦を開催する。先月は地元羽曳野での開催であったため、二ヶ月ぶりの大会となる。

注目はやはりメインイベントの一騎打ち、「大阪ど真ん中」泉州力と「Mr.BD」後藤達俊の一騎打ち。
両者は先月の大会でもメインで対戦し、後藤達俊がバックドロップ3連発をもって泉州力を粉砕している。今回はその屈辱を払拭するために、泉州力が直訴するかたちで実現。この背水の陣は吉と出るか、凶と出るか。
双方ともにラリアット、バックドロップを得意とするこの対戦。一気に決める技だけに、目の離せない対戦となるだろう。
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そのほか、遺恨深まるリキオフィスの吹本賢児とk-dojo藤澤忠伸が対戦するタッグマッチ、復帰2戦目となる角英輝が冨宅飛駈との蹴撃戦に挑む。

ワタクシことカブキキッドは内田祥一選手と対戦! 仲のいい選手だけに、油断せずいい試合を、そしていい結果を目指します!
是非ご観戦ください!

『世界館ど真ん中プロレス』
「カルチェラタン世界館」(「弁天町駅」下車5分)
2008.10.19 18時開始 17時開場

シングルマッチ60分一本勝負
泉州力VS後藤達俊

吹本賢児 黒影 VS高智政光 藤澤忠伸
角英輝 菅原伊織VS冨宅飛駈 滝井洋介
内田祥一VSカブキキッド 
藤原卓也VS田中祐樹

チケット
全席自由席
前売り3500円
当日 4000円

お問い合わせRIKIOFFIC 0729521390
前売券受付(10/19 12:00まで)kabukikid@hotmail.co.jp

リキオフィスレポート��
リキオフィスレポート��

2008年10月19日

阿鼻叫喚! 新宿FACEズブ濡れ! 10・18“邪道サミット”旗揚げじゃあ〜!!

 有刺鉄線バリケードボードに突っ込み、自らの身体を切り刻む。
 嬉々として場外に飛び出し、恍惚の表情を浮かべ、観客席を破壊する。
 リングに群がる群衆の頭に、ペットボトルの水を丸ごとブチまけまくる。

「こ、これが本物!?」

 彼氏に連れられての初プロレス観戦と思しき、ギャル系の女性客が、眼前で繰り広げられる未体験の光景に魂を奪われ、興奮しきった歓声をあげる。
 彼女の目の前で野太くがなり立てるズブ濡れの男。TVタレントでもない。国会議員でもない。
 男の名は、プロレスラー・大仁田厚。
 TVによく出る“有名人”の、初めて見る“本職”の姿に、彼女はすっかり心を奪われていた。


 18日、東京・新宿FACEにて、大仁田厚プロデュース興行『第一回邪道サミット』が開催された。
 メインに登場の座長・大仁田は、FMW時代の愛弟子・田中将斗&リッキー・フジを従え、BADBOY非道&矢口壱狼&ザ・シューター2008組と激突。
 試合はゴングが鳴った瞬間からフルスロットルの大乱戦となったが、開始早々、真っ先に大仁田が有刺鉄線バリケードボードに叩きつけられる想定外の展開。しかしこの攻撃で邪道魂に火がついたのか、以降の大仁田は絶好調。すぐに反撃を開始し、新宿FACEの観客席を破壊しまくるハードコア場外戦、リング上に机を立ててのパイルドライバーと、勝手知ったるデスマッチという名の海を、水を得た魚のように泳ぎ回る。最後はお決まりサンダーファイヤーを、ザ・シューター2008に決めて勝利。試合後はお決まりの“大仁田劇場”で、第一回邪道サミットを締めくくった。

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開始早々に有刺鉄線の餌食となった大仁田だが、この一撃で“デスマッチの教祖”が完全覚醒!

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巨体を揺すって説得力抜群の矢口。大仁田印の興行にこの男は欠かせない!

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非道軍のマネージャー・THOGO(トーゴー)の仕掛けたパウダー攻撃が誤爆! これで試合は一気に大仁田軍のペースに。フィニッシュはもちろん、サンダーファイヤーじゃ!


 “信者”たちに向かって、これでもかとばかりに“聖水”を撒きまくる“デスマッチの教祖”。
 新宿FACEの床は、嵐が通り過ぎたあとのように、ズブ濡れになっていた。


■大仁田厚PRESENTS『第一回邪道サミット』
2008年10月18日(土)開始:18:00
会場:東京・新宿FACE

<メインイベント ノーロープ有刺鉄線ストリートファイトバリケードボードエニウェアデスマッチ>
○大仁田厚、田中将斗、リッキーフジ
(12分30秒 サンダーファイヤーパワーボム→エビ固め)
BADBOY非道、矢口壱狼、●ザ・シューター2008

<セミファイナル 6人タッグマッチ>
○金村キンタロー、ガッツ石島、バンジー高田
(11分07秒 爆YAMAスペシャル→片エビ固め)
●谷口裕一、ミラクルマン、菊澤光信

<第5試合 タッグマッチ>
戸井克成、○佐野直
(8分49秒 横入り式エビ固め)
●レザーフェイス、千島広明(格闘家)

<第4試合 女子キックボクシング>
△浜崎瑞穂
(2R 時間切れドロー)
△田嶋はる

<第3試合 タッグマッチ>
井神・ザ・グレート・アシタカ、●長介
(13分24秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
○菊タロー、ブラックX

<第2試合 ホストボンバイエ提供マッチ>
△半寒(はんさむ)
(2R時間切れドロー)
△菩薩峠

<第1試合 タッグマッチ>
“HOT STAFF”桂ヤスヒロJr.、●サトモ
(11分02秒 カトレンジャーヒップ→片エビ固め)
ランチボックス星野、○豪尻戦隊カトレンジャー

おい、おい、おい! 大仁田劇場、写真で完全再現じゃ!

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大仁田 田中ァ! リッキー! ありがとよ! オマエらの心意気に感謝するよ。客も少ないかもしれん。でもな、一歩一歩、一歩一歩、一歩一歩ォ! やったるぜェ!
 誰が何と言おうと、誰が何と言おうと! 田中はゼロワンで頑張ってる、リッキーはフリーで頑張ってる。この大仁田厚、この大仁田厚はァ! 絶対に死なんッ!

――田中選手にとっては、久々の有刺鉄線マッチでしたが…

田中 そうですね、試合前も大仁田さんと「古巣に帰ってきたみたいやろ?」って、そういう話をしてて。俺自身15年ほど前に、この有刺鉄線のリングに憧れてFMWに入りましたからね。こう何年ぶりかに有刺鉄線の痛みを味わったけど…やっぱヤミつきになるね! いや、ヘンな意味じゃないけど(笑)。
 でも新日本との対抗戦でストロングスタイルやって、有刺鉄線マッチもやってって、どんな試合でもできる、それこそがプロレスラーやって、俺は思ってるからね。だからまた有刺鉄線のリングに呼んでもらえる機会があれば、これからもどんどん上がっていきたいと思います。
 誰が何と言おうと、俺と大仁田さんというのは、切っても切れへん縁やからね。この縁は、プロレスラー引退したあとも、死ぬまで続くかもしれへんし。リッキーさんとも、俺の初めてのプロレスの相手してもらった縁もあるし。

リッキー コイツのデビュー戦の相手、俺ですからね。それに20年前にカナダからぷらっと帰ってきた俺を拾ってくれたのが大仁田さんっていう縁もあるし。

大仁田 この世知辛い世の中…この世知辛い世の中、あったかいモンも残ってるんだなって、プロレスってあったけえなって、教えてもらったような気がするよ。それはファンであり、田中であり、リッキーであり…、徐々に徐々にFMWの世界を再現できればなと思うよ。
 …おい、なくしたモノを取り戻すのは物凄く難しいモンだろ。なくしたモノを取り戻すのは物凄く難しいモンだろ!? だけどよ、少なくても何人か分かち合える人間がいたら、それは最高に幸せなんじゃねえのか? FMWの人間を全員後楽園に呼んで満員にするのが俺の夢なんじゃ。悪いかーッ!?

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2008年10月20日

今週の「マット界舞台裏」は読売テレビ放送打ち切りと、新日本との交流再開が決まったノアに迫る!

08.10.23BUTAIURA.jpg そのニュースが報じられた瞬間、多くのプロレスファンを驚かせた読売テレビのノア中継打ち切りというニュース。
 かつてはゴールデンタイムで放送され、20%を超える視聴率を叩きだしていたプロレス中継も、徐々に深夜の時間帯へと追いやられ、60分枠から30分枠へと縮小されてきた。そのためいずれは打ち切りになるという噂はつねにあったし、それがいつ起こってもおかしくないほど、プロレス界の状況が厳しいこともまた確か。

 しかし、テレビ朝日での地上波放送のある新日本プロレスと、馬場全日本からの流れを汲み、日本テレビでの地上波放送のあるノアは、なんだかんだ言っても地上波でのテレビ中継があるからこそ「プロレス界のメジャー団体」という認識がされていると言っていいだろう。
 それだけに、いざ「放送打ち切り」という発表がされると、「えっ、あのメジャーのノアが!?」というショックがあるのだ。いくら放送が終わるのは、日本テレビのキー局の1つである読売テレビだと言っても、「日テレでの放送もいずれは・・・」と思うのが当たり前だ。

 それに地上波放送の打ち切りというのは、団体に与えるダメージが非常に大きい。フジテレビでの放送を打ち切られた後のPRIDEを見ても、それが分かるだろう。地上波で放送されるということは、高額な放送権料が団体側に入ってくるのだ。増してノアの放送は30分枠とはいえ、週一であったレギュラー放送である。読売テレビ1局の放送がなくなっただけでも、かなりのダメージとなる。
 今週の「マット界舞台裏」では、その辺のノアにとっていきに大きなダメージなのかということに関して検証している。ノアファンにとっては、若干ショッキングな内容かもしれない。

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 だが、ネガティブなニュースだけではない。この放送打ち切りが影響したのかどうかは定かではないが、一時期暗礁に乗り上げていノアと新日本プロレスの交流に関する話し合いが、好転したという情報をキャッチ!
 すでにノアのどの大会に、新日本のどんな選手が参戦するのか、その逆に新日本のあの大会には、ノアの選手が参加するのかどうか、という部分まで今週号では具体的に伝えている。いくらノアといえども、小橋建太も再び欠場中となった現在の状況は、ハッキリ言ってピンチである! そのため新日本との交流で、“読売テレビショック”を吹き飛ばそうと考えるのは至極当然だろう。

 その逆に新日本としても、ノアとの交流は切り札中の切り札。すでに全日本プロレスやZERO・1MAXとは熱い対抗戦を行っており、ファンの反応も上々だけに、そこにノアを加えて大勝負に打って出るのは間違いない。

 それに今回の交流は以前、三沢VS蝶野や永田VS秋山をやっていた頃の交流とは、かなり違ってくるはずだ。あの頃は1若手選手だった中邑、棚橋、後藤、真壁らと、丸藤、KENTA、森嶋、鼓太郎らがどんな戦いを見せてくれるか期待が持てる。

 このほかにも、現在武藤が持っているIWGP王座と、ムタが持っている三冠王座の来年の動向や、“ブッカーJ”ことジミー鈴木氏が関わっている新韓国プロレスのソウル大会が、再び開催延期になってしまった裏事情など見所満載! 「マット界舞台裏アーカイブス2007」もお陰様で大好評! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏'08年10月23日号

“瓜田さん”不参加も新スター続々誕生! 10・19『THE OUTSIDER 第参戦』

 19日に東京・ディファ有明で行われた“不良の祭典”こと『THE OUTSIDER 第参戦』。今回もその異常人気のほどは相変わらずで、今回の前売りチケットも、わずか2〜3日で売り切れたというから驚きだ。今大会は、第壱、弐戦で話題のマトとなった“新宿のカリスマ”瓜田純士や、“ハマの狂犬”黒石高大といった、『THE OUTSIDER』が生んだ“スター”たちの多くが不参加となり、根強いOUTSIDERマニアたちをヤキモキさせたが、第参戦でも、偉大なる“先輩”たちに負けず劣らずの濃ゆいキャラクターが大集結。今回は、第参戦が生んだ新たなるスター候補生たちに、スポットを当ててみよう。

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【封印解放アウトレットブルース】川村勝(第26試合)

 戦前の情報といえば、「格闘技歴・北斗神拳を少々…」というプロフィールと、「通る道に、伝説しか残らない」というフレコミのみ。バスケの全国大会で2度優勝の実績を誇るエリートアスリート・高橋玲央とメインで対決する川村勝に対しての、新スター誕生を待ちわびるOUTSIDERマニアの期待は嫌が応にも高まった。
 入場もたっぷり時間をかけ、幻想を高める。入場用コスチュームを脱いだ瞬間に顕れた、和彫りに彩られ著しく隆起した川村の両肩に、場内の誰もが、とてつもない強者のオーラを間違いなく感じとっていた。
 1R開始早々、ノーガードでステップを踏み、高橋のパンチをスウェーでかわす。往年の辰吉丈一郎ばりに、片腕をグルグル振り回して威嚇する。南側客席から飛んだ応援に手を振る余裕すら見せる。リング上の時空を制圧したのは川村。面白いように決まり始める川村のミドル、ヒザ、ストレート。最後はヒザの連打でKO。生粋の喧嘩家が、エリートアスリートを丸呑みにした。そして試合後の川村のマイクが、またたまらない。

「高橋君の目はまだ全然死んでませんでした。またお互い頑張りましょう。で、これは競技とは関係ないんですけど…、

 リングスこの野郎! ふざけんじゃねえぞこの野郎!
 
 …今の発言は、いろいろ憶測呼ぶと思うんですけど、僕も真面目に生きていこうと、ム所出て大検を取ってから、6年が経ちました。今『ふざけんなこの野郎』って言っちゃいましたけど、本当は言いたいのはふざけんなってことじゃないんです。
 まだ籍入れてないんですけど、僕にも子供ができまして。これから日なたの道に近づいていきたいです。(ここで川村が、彼女をリングに上げる)今日はこの、彼女のために闘いました。俺についていけるのは、キミだけだと思います。指輪も買ってやれない生活が続いてますけど、このリングを提供してくれた皆さん、ありがとうございます。最後に一言だけ…、ポイしないでください!」
 
と、天然っぷり全開のマイクを展開。リングスとのやり取りで何があったかは不明だが、試合後のリングス・前田日明代表によると「単なる行き違い。もう話は済んでいる」とのこと。何はともあれ、『THE OUTSIDER』にまたまた、幻想たっぷりのニューカマーが誕生した。

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【名門鈴蘭高校裏番長 格闘彫師】吉永啓之輔(第25試合)

 『THE OUTSIDER』過去2戦を、いずれも寝技で勝ち抜いている吉永。今回も白の特攻服に身を包んだ吉永を、大挙駆けつけた大応援団が、大量の紙テープで出迎える。
 吉永を迎え撃つは、「懲役6年 ストリートファイト無敗」の“リアル・プリズンブレイク”江田雄一。開始早々“バックボーン・喧嘩”の江田がいきなりバックブローを見せ、場内を大いに沸かせるが、キャリアに勝る吉永は慌てず騒がずにテイクダウン。驚異的な身体能力とセンスのみで吉永の寝技を凌ぎに凌いだ江田であったが、最後はガッチリ極まった三角十字で万事休す。しかしナチュラルな格闘センスで、大いに魅せてくれた江田もまた、『THE OUTSIDER』が発掘した原石であった。
 それにしても『THE OUTSIDER』の世界観にはあまりそぐわない(?)寝技で観客を魅了する吉永の存在感は特筆モノ。総身の和彫りで鮮やかに寝技を極めるこの男には、“プロ”としか形容のしようのない華がある。今大会MVPも納得。今後は『THE OUTSIDER』のエースとして、期待が集まる。

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【宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー】菱沼郷(第11試合)

 プロフィール写真のその格闘家らしからぬ風貌で、第壱戦開催前も一部で話題をさらっていた“栃木のヒョードル”菱沼が、第参戦にも登場。今回は柔道着にタイガーマスクというコスチュームで、「UWFのテーマ」に乗って登場。実際に見る菱沼は、プロフィール写真よりも精悍で、固太りな体型も相まって“ミニ菊田早苗”のようなビジュアル。
 そのまま柔道着を着て臨んだ菱沼だったが、試合はVT黎明期を見るかのような、今時珍しいほどの大凡戦に。打撃を嫌い、ひたすら引き込みを狙い続けるが、そのあとの決め手がない。菱沼引き込み→ブレイクの展開が繰り返されるまま2R終了。それでも判定を待っている間の菱沼は、コーナーに登り「柔道最高!」と叫ぶKYぶり。これにはコワモテ揃いの観客も、野次を忘れてただただ失笑。試合はともかく、得難いキャラクターの菱沼。今後もチャンスがあるかどうかは、主催者次第といったところか。


【レジェンドオブ池袋ウエストゲートパーク リアル刃牙降臨】渋谷莉孔(第7試合)

 今大会MAXの狂犬度を見せつけたのが“リアル刃牙”渋谷。「格闘技歴・喧嘩のみ」でありながら、ハイキックをことごとくヒットさせる抜群の打撃センスは、やはり生粋の喧嘩家の血が成せるワザか。ハイで一度目のダウンを奪い、カウントを聞く間舌を出して「弱えー! 弱えー!」と叫び続け、追い打ちのハイ→フック連打で戦慄のKO劇。試合終了後もアドレナリン全開で、

「手加減してやってたのによ、弱えーんだよ! こんなこと言いたかねーけど、実は左手骨折してんだよ! でも誰かさんみてーに(負傷欠場の“柔術弁護士”堀鉄平のことか?)言い訳したくねーから俺は出たぞ! 全員かかってこいやぁ〜〜〜!!」

と、R-18指定の形相で絶叫。
 押尾学がカート・コバーンの生まれ変わりと言うならば、この男もまた、“ハイアン・グレイシーの生まれ変わり”であると、ここで断言させていただこう!!

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【ヨコハマ・メタルシティ 陵辱のバッドチューニング】土橋政春(第2試合)

 髪、眉、ヒゲを真っ赤に染め、異彩を放つ風貌の土橋。「柔術でレイプします」の宣言通り、終始寝技で圧倒しチョークで快勝。
「今日まで一緒に練習をしてくれた瓜田一族のみんなと、1年半セックスさせてくれた彼女に感謝します。今日までオナニーを3日間ずっと我慢してたので、家に帰ってたっぷりオナニーします」
と下ネタ全開のマイクで、場内にドン引き&失笑を巻き起こした。

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『THE OUTSIDER』の優秀選手数名を選抜し、来年のリングス・リトアニア大会へ送り込むことを開会式で宣言した前田代表。
「アウトサイダーのしょうもない奴らが、オリンピックでメダルを獲ったようなエリートからチャンピオンベルトを引きむしるように取っていく」
という夢を叶えるために、まずは次回の12・20大会から、強者同士の潰し合いによって『THE OUTSIDER』の看板を背負うエースを決めていきたいとのこと。次回よりいよいよ『THE OUTSIDER』が、プロの舞台へ、そして世界へ向けての飛躍のステップに進化する!?

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2008年10月22日

ドス・カラスJR二転三転! 3ヵ月はCMLL残留決定

 何度かお伝えしてきたCMLLヘビー級チャンピオン=ドス・カラスJRのWWE入団であるが、コネチカット州本部から契約書は送られてきたものの土壇場でサインをしなかったことが判明した。

 話を整理する前に、メキシコのTV状況を紹介する必要がある。TVアズテカがスマックダウンを中継、ユニビジョンがRAWを放送と、AAAと75年の歴史を誇る老舗のCMLLが競合するマット界に、WWEが割りこんできたからだ。

 WWEがドス・カラスJRを狙ったのは、16と17日がモンテレイ、18日がロス・パラシオ、19日がメキシコ市内と続くWWEツアーが組まれていたから。もともとメキシコは前売り券をなかなか買わない国民性があるとはいえ、チケットの売り上げもかんばしくなく、現役王者であるドスの獲得と参戦は急務であった事情もある。

 ドス自身の言い分によると、WWEからの3度目のオファーもまた、まだCMLLを裏切るに足る金額ではなかったという。また、あくまで3年契約で、WWEの序列のなかでは新人扱いになることも、プライドの高いドスには納得がいかなかったようだ。
 スターとしてのカリスマ性が見込めるかどうかについて、WWEは最終的には素顔がハンサムなドスならマスクを脱ぐほうがファンの共感を得られるという、ミステリオのWCW時代に議論された項目も提案されたようであるが、「すでにメヒコではスターなのに、WWEに行ってルーキー扱いでは、他の仲間たちに示しがつかない」という思いもあったという。

 ただし、ドスのCMLLとの契約延長は3ヵ月に過ぎないとの情報もある。10月10日のアレナメヒコ大会で勝たせてもらったドスだが、CMLLとも扱いをめぐってモメていたのは広く知られている通り。どうやらWWEの国内テレビ中継の反響を見極めているのではなかろうか。続報を待て。

 

2008年10月24日

プロレス(柴田)vs リングス(滑川)の注目の初邂逅は両者電池切れ(!?)のドロー 10・23 DEEP 38

 23日、東京・後楽園ホールにて、『DEEP 38 IMPACT』が開催された。
 今大会最大の注目は、やはりメインに登場の“狂犬”柴田勝頼。誰の目にも“ファーム落ち”の印象を与える、DREAMでの連敗続きを受けてのDEEP初登場であったが、柴田は意に介さずいつものトンパチモード。南側客席最後列から登場し、ゆっくりとヒナ段の客席を降りた途端、全力ダッシュでリングイン。消化不良の試合が続き、欲求不満気味の観客から、ヤンヤの喝采を浴びる。

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頭をコスりつけてのメンチの斬り合い! この対決、やはりそうこなくては!


 打撃に勝機を見出したい柴田は、やはりスタンド勝負狙いか、1Rからバックブローを繰り出し、またしても場内を沸かせる。しかし総合の経験で柴田を大いに上回る滑川は、テイクダウンを取って以降、グラウンドで柴田を圧倒。1Rではインサイドガードから自ら倒れ込んでのアキレス腱固めを仕掛け、試合の主導権を握る。

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やはり「立って柴田、寝て滑川」の展開か。1R、滑川はアキレスを狙う


 2Rではいよいよ滑川がマウントポジションを奪い、パウンドの雨あられを降らせる。KO勝利も目前…と誰もが思ったところ、滑川は強引に柴田の腕を掴み腕十字で勝負を懸ける! しかしこの十字を根性で切り抜けた柴田は、逆に滑川のバックを奪い返しパウンドで大逆襲! 2R終了間際には、滑川のボディに4の字フックで巻き付き、バックチョークも狙う。

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滑川マウントから一気に腕十字勝負! 誰もが「勝負あった」と確信した瞬間

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ミノワマンもびっくりの“火事場のクソ力”発動!? これぞ「This is プロレスラー」の面目躍如だ


 柴田の大逆転が期待された最終Rだったが、あろうことに柴田は第2Rでの逆襲でガス欠を起こしたか、それまでの出足がピタリと止まってしまう。柴田の反撃のダメージが残る滑川も攻め切れず、3Rは見合う展開が続きタイムアップ。2Rの攻防が互角のダメージと判断されたか、ジャッジ全員がドローの裁定を下した。お互い納得いかない内容に終わった柴田と滑川は、観客へのアピールもそこそこにリングから退散。バックステージでも反省しきりのコメントに終始した。
 
 
 全10試合中、8試合が判定試合。しかもスタンドのお見合い、コーナーの差し合い、動かないガードポジションと、長丁場の観戦にはシンドい内容の闘いが相次ぎ、佐伯繁代表も「やっちゃったな、今日は!」と苦笑しながら今大会を総括した。真剣勝負とはいえ、やはりお客様あってのプロ興行。各選手には、「プロらしい闘い」を念頭に置いた意識改革を期待したい。

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“リトル・マヌーフ”の異名を持つオランダの柔道エリート、ジェイソン・ジョーンズはキャリアの浅さ、技術不足を露呈し福田力に完敗。ゴングが聞こえなかったのか、最終R終了後も攻撃の手を緩めないジョーンズが、マイクス・ジム勢vsグラバカ勢の一触即発の事態を引き起こしてしまう。今にも飛びかかりそうな三崎和雄(右端)に注目!

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ZSTのエース・金原正徳は積極的にサブミッションを仕掛けるも、ブラジルからの逆輸入ファイター・大塚隆史がパウンド有ルールの慣れを味方に僅差の勝利

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今大会で対戦予定だった植松直哉とDJ taikiがリング上で挨拶。殊勝にファンに詫びた植松と対照的に「今度は前もって、ちゃんと替わりの人用意しといてくださいよ?」とDJはフテ腐れ気味に佐伯代表に要求
 
 
■『DEEP 38 IMPACT』
2008年10月23日(木)開始:18:15
会場:東京・後楽園ホール

<第10試合 86キロ以下契約 5分3R>
△柴田勝頼(ARMS)
(3R判定 0-0 ドロー)
△滑川康仁(TeamM.A.D)

<第9試合 83.9キロ以下契約 5分2R>
○桜井隆多(R-BLOOD)
(2R判定 2-1)
●大類宗次朗(SKアブソリュート)

<第8試合 無差別契約 5分2R>
○川口雄介(BLUE DOG GYM)
(2R判定 2-0)
●星龍(日出ノ国)

<第7試合 48キロ以下契約 女子5分2R>
○しなしさとこ(フリー)
(1R1分32秒 腕十字固め)
●関友紀子(フリー)

<第6試合 83.9キロ以下契約 5分2R>
○福田力(GRABAKA)
(2R判定 3-0)
●ジェイソン・ジョーンズ(マイクス・ジム)

<第5試合 65.8キロ以下契約 5分2R>
●金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
(2R判定 2-1)
○大塚隆史(AACC)

<第4試合 77.1キロ以下契約 5分2R>
●シメオン・ソーレセン(Team Hellboy)
(2R判定 2-0)
○石川英司(GRABAKA)

<第3試合 70.3キロ以下契約 5分2R>
○ISE(PUREBRED大宮)
(2R判定 3-0)
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チームZST)

<第2試合 無差別契約 5分2R>
●誠悟(フリー)
(1R3分30秒 TKO)
○小阪俊二(ファイテングマスター)

<第1試合 70.3キロ以下契約 5分2R>
●雷暗暴(雷道場)
(2R判定 3-0)
○松本晃市郎(今田道場)

柴田「反省」滑川「納得」佐伯「しょっぱい!」 三者三様のDEEP試合後コメント

柴田 練習でやったことをそのまま出そうと思ったんだけど、相手も動いてるんで、できませんでした。そう上手くはいかないのが格闘技なんで。練習通りの動きができないというのは、経験が足りないということなんで、どんどんこれからも試合を重ねていきたいと思います。…どうもありがとうございました! あ〜っ、クソ〜ッ!

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佐伯 感想としては、ちょっと久しぶりにダメ興行やっちゃたかなという(苦笑)。2-1の判定が続いたけど、もういっそ全部ドローでいいよって気分になっちゃった(笑)。メガトンの試合は2R目になると両者クタクタで見てられんモンになっちゃうしねぇ。でも一番良かったのがKOで決まったメガトンの試合だから、今日は(笑)。ん〜、久々に疲れましたね。

(ここで滑川が遅れてコメントブースに登場)

滑川 2Rの中盤、(柴田の反撃が)予想外に結構効いちゃって…。向こうのワンチャンスでの畳みかけ方、さすがだなと思いました。
 2Rでマウント取った時、そのままパウンド落としてりゃ勝てたと思うんですけど、やっぱり僕は、絶対サブミッションで一本取って勝ちたいっていうのがあるんで。結果的にスッポ抜けちゃいましたけど、あそこで十字にいったのは後悔してません。
 でも結果はドローだったけど、自分の持ち味であるテイクダウン、パウンド、そしてキャッチ(極め)にいくっていうのはできたと思うんで、そこは自分では納得してます。内容でも負けてはないと思うし。

佐伯 …実はナメが一本勝ちしたら、リング上でナメに対戦要求したいって奴がいたんですね。…入江(秀忠)なんだけど(笑)。だから僕から入江に「やめてくれ」って、メール送っときました(笑)。

滑川 入江はもういいっスよ(苦笑)。自分の現役生活も、もう残り時間はあまりないと思ってるんで、悔いのないよう精進したいと思ってるんですから。…また頑張りますんで、よろしくお願いします。

佐伯 僕はこういう時こそ、ナメに入江とやって欲しいと思うけどね(笑)。普通の相手とやっても燃えないと思うし、入江に負けたらカッコつかないでしょ?(笑)。今日の試合がドローで、入江もガッカリして帰りましたから。「滑川に勝ったら戦極に行くんだ」って張り切ってたから(笑)。
 でも柴田選手はもっと経験積めば、まだまだいい選手になりますよ。3R目も柴田選手、一気に責めればKOで勝てたと僕は思うから。個人的には桜井隆多と当てたら、噛み合って面白いんじゃないかな? と思うんですが。…今日はこのぐらいでいいかな? ハイ、ありがとうございました!

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ダイエットコーク片手に登場の滑川。
佐伯「オマエ何で頭打たれてるのにコーラなの!? 炭酸ヤバくない?」
滑川「自分、頭打ったあとはコーラって決まってるんスよ」
…この非科学性、前田道場イズム!?

2008年10月27日

今週の「マット界舞台裏」は大森のノア復帰の可能性と、あの大相撲出身レスラーも八百長をやっていたかどうかに迫る!

08.10.30BUTAIURA.jpg 「マット界舞台裏」では何度も取り上げたきた大森隆男が突然ZERO・1MAXから退団した件。その際「この先もZERO1・MAXから退団者が出る」とも書かれてあったが、その言葉通り10月20日に長期欠場中だった佐々木義人が退団。この先も退団者が出る可能性は十分にある。

 しかし謎なのが大森の退団理由である。当初は他の退団者同様、団体側が金銭的に苦しくなってきたからかと思われたが、どうも大森の場合は単純にそれだけが理由というわけではないようなのだ。そして元『週刊ファイト』編集長である井上譲二記者がつかんだのが「ノアからW J プロレスへの移籍で発生した違約金を支払えないため」という情報だった。

 だが、その後の関係者の証言で新たな情報が判明! 単に違約金を支払えないということだけではなく、大森は長い日本のプロレス史の中でも初めてと思われる“とんでもない”ことをやってしまっていたのだ。過去の歴史を紐解いていくと大森と似たようなことをしているレスラーはいるのだが、大森とは決定的に違う部分があるのだ。その辺のことは、ぜひ今週号を読んでいただきたい。
 ただし大森が“やってしまった”のは、もう6年も前の話。後悔先に立たずとはまさにこのことだが、なぜ今ごろになってその失態から、所属団体を退団しなければならなくなってしまったのか。ナゾはまだまだ残る。

 さらに別の関係者からは「もし○○すれば、大森がノアに復帰する可能性もある」という仰天発言まで飛び出した! そんなウルトラCがあるとは、とても思えない状況なのだが、“絶対”がないのもまたプロレスの特徴。今週号では井上記者が関係者の証言を集め、大森が一発逆転ノアに復帰する可能性をパーセンテージで記している。この数字が高いのか、低いのか、それはぜひ今週号を読んだ上で判断していただきたい。

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 連日スポーツ紙やワイドショーを騒がせている大相撲の八百長疑惑。ついに泥沼の法廷闘争に発展し、このまま裁判でシロクロをつけるのは困難ともいわれている。この件をプロレスファンがどういう思いで見ているのかも気になるところだが、プロレス界には角界出身者が多い。それだけに彼らも大相撲時代に八百長をやっていたのかどうかも気になるところ。

 大相撲時代幕内力士で、カネに困っているイメージがあるプロレスラーと言われれば、多くのファンがあるレスラーを思い浮かべるはずだ。そのレスラーは果たして八百長をしたことがあるのか・・・今週号では井上記者が、そのことについてズバリ迫ります! 大相撲関係者や週刊誌記者、ワイドショーのリポーターも必読!?

 このほかにも、かつて「プロレスラーの中でケンカをしたら一番強い!」と言われ、いち早くバーリトゥードに挑戦した、あのケンドーナガサキの近況をはじめ、いつの間にかプロレスからフェードアウトしたレスラーや関係者の近況を探るプロレス版「あの人は今…」や、読売テレビがノア中継放送打ち切りを決めたいま、約1年前には「ワールドプロレスリング」にも打ち切りのウワサがあったことについて振り返る「マット界舞台裏アーカイブス2007」と、今週も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏'08年10月30日号

 

UFC90速報〜引退をほのめかすアンデウソン・シウバは?

総合不況が叫ばれて久しい日本を尻目に躍進し続けるUFC。
先日も10月25日(土・現地時間)に『UFC90 SILVA vs COTE』が米国イリノイ州シカゴで行われた。

UFCでもっとも激戦区と言われるウェルター級戦では、弘中邦佳をTKOし、マット・ヒューズ、カロ・パリジャン、クリス・ライトルというトップ選手を次々と膝蹴りで葬ってきた、ニュースター、チアゴ・アウベスがジョシュ・コスチェック相手に危なげなく判定勝利を納め、同級王者ジョルジュ・サンピエールへの挑戦を猛アピールした。

またヘビー級戦では、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの元で練習しているUFC初参戦の若きブラジリアン・ファイター、ジュニオール・ドス・サントスがPRIDEでも活躍し、あのエメリヤーエンコ・ヒョードルの弟であるエメリヤーエンコ・アレキサンダーから一本勝ちをした実績のあるファブリシオ・ヴェウドゥムから大金星、アッパーカットによるKO勝利で会場を盛り上げた。

しかし、そのメインである、UFCミドル級王者戦、アンデウソン・シウバvsパトリック・コーテでアクシデントが起こった。

アンデウソン有利で迎えた3R、試合中にいきなりコーテが足を押さえて倒れこみ、そのまま棄権で試合終了となったのだ。
ステップを踏んだ時に右ヒザを脱臼したらしい。こういったアクシデントは仕方ないのだが会場は当然、大ブーイング。コーテは勿論、勝者であるアンデウソンもオクタゴンで観客に謝罪していた。

ここで気になるのはアンデウソンのモチベーションだろう。
というのもここ最近、アンデウソンは地元ブラジルのTV局やSHERDOGのラジオインタビューなどで頻繁に引退を仄めかしていたからだ。

「自分はもうやり尽くした、1年以内に引退する」

こんな台詞を頻繁に口にするアンデウソン。現在、同階級最強と言われ、一番乗ってる時期にこう言った発言を繰り返す真意ははっきりされていないが、一説にはモチベーションの低下ではないかと言われている。

ダナ・ホワイトを筆頭にプロモーターや選手の間では非常に評価の高い選手であるアンデウソンだが、その反面、TVの視聴者、観客からは不人気である。
打撃を主体にエキサイティングな試合をするのだが、どうしても人気が出ない。
その理由は選手層の薄いミドル級である事や黒人であるからとも言われているが、むしろ、英語が話せないのも大きな理由なのでは無いだろうか?

アメリカ人以外でUFCで人気があるのは、MMAのパイオニアとして尊敬を集めているホイス・グレイシーは別枠としても、ジョルジュ・サンピエール(カナダ人)、ビクトー・ベウフォート(ブラジル人)など英語スキルの高い選手がほとんどである。勿論、別枠のホイスも英語が普通に喋れる。
逆にアンデウソンは英語が喋れないのでTVなどで露出させにくいという面もあるだろう。

そして今回の消化不良の試合でブーイングを浴び、ますますモチベーションが下がってしまい、本当に引退してしまうと非常に惜しい。
UFCだけでも、今回、怪我で対戦が流れてしまった岡見勇信や人気者のマイケル・ビスピン、更にはミドル級はUFCに吸収される噂のあるWECのチェール・ソネンなどミドル級にはまだまだ、アンデウソンと戦って楽しみな選手も多い。
アンデウソン・シウバは何とか気持ちを切り替えて今後も試合をして欲しいものである。

主な試合結果
○アンデウソン・シウバ(3R39秒 TKO)パトリック・コーテ×
○チアゴ・アウベス(3R終了 判定)ジョシュ・コスチェック×
○グレイ・メイナード(3R終了 判定)リッチ・クレメンティ×
○ジュニオール・ドス・サントス(1R1分20秒 KO)ファブリシオ・ヴェウドゥム×
○ショーン・シャーク(3R終了 判定)タイソン・グリフィン×

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美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代”Act24「ミル・マスカラスという名の“立地”」

 『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
 Act24「ミル・マスカラスという名の“立地”」

 時代が変遷のときを迎える。戦後の混乱期、全土を覆っていた“敗戦”ショックをまさに吹き飛ばさんかのように時代の顔として登場した街頭テレビのヒーローこそ、力道山であった。外国人レスラーはみなみな、敵の時代。そこから時代の空気は一変し、異国人でありながら観衆の注視を一身に集め、躍動する。群がる少年、少女。
 背広姿の大人たちに混じって観客席からいまかいまかと首をもたげ、その登場を心待ちにさせる、かなたメキシコ国から飛来したまさに“颯爽華麗なる”マスクマン。
 そこには明らかなひとつの時代から次の時代への変遷を思わす、まさに“トリップスター”としての輝きがあった。

 「荒々しさよりも優美さ」「憧憬という名のしなやかさ」
 そうなのだ。マスカラスは、もしやプロレスというジャンルに神様なるものが存しているとするならば、憧れという心象をリング上に持ち込んだ最初の異国人レスラーであったのかも知れず。力道山登場から連綿と現在へと至る本国のプロレスシーンにあって、マスカラスは欠かすことが出来ぬ、このジャンルに子供たちが求めて止まなかったリング上の華なるものを注ぎ込んだ“時代の息吹”その先駆者ではなかったか?

 「なんでも良いものは取り入れてみよう」そんな良い意味で従えられた日本人気質というものが、マスカラスの登場から次いで彼をスーパースターへと押し上げていったのではないか?。「プロレスは喜怒哀楽という、心象風景を映し出すジャンルなり」ミル・マスカラスは“憧憬”というレシピを懐に携えて異国の地、日本へと飛来してきたのである。

 “千の顔を持つ男”ミル・マスカラスの初来日は1971年2月、日本プロレス。東京スポーツ制定の『プロレス大賞』年間最高試合賞を獲得した、vsジャンボ鶴田戦は1977年8月のことだから、或いはマスカラスを語るには80’S・プロレス黄金狂時代というタイトルにおいてはそぐわないのかも知れない。
 だが、80年代以降もたとえば83年の12月シリ−ズ「世界最強タッグ決定リーグ戦」におけるvsハンセン・ブロディ組とのドス・カラス、兄弟デュオ編隊による闘い模様は有名だ。
 往年の全日本プロレス“夏の風物詩”サマー・アクション・シリーズでは毎年、マスカラスの勇姿が見られたものだが、その全日本との契約を満了したのちは、乞われるままにインディ団体の興行、まさにその“顔”として飛来し続けた。

 1942年生まれとの通説通りなら、本年2008年では還暦を越え、66歳ということになる。それでもどこかの団体が交渉を持ち、ギャラさえ折り合いがつけば、“仮面貴族”は来る年でも悠然とあのマントを翻し、日本のマット上に登場することだろう。メキシカン・ソンブレロを粋に被り、或いはアステカ王朝を思わす華美なる装いでファンを魅了する。そんなファンの喝采に応えるべくオーバーマスクを場外へと投げ込む往年のムーブはまさに“あの当時の”子供たちに憧れとして見上げていた時代の息吹を甦させることだろう。

 ミル・マスカラスこそは時空をも飛び越えることが出来る、プロレス界の“奇跡”、まさしく飛鳥貴族。「人間国宝」と題した専門誌の記述を読んだことがあるが、まさしく言い得て妙ではないだろうか?

 マスカラスは初来日当初、未だ色濃い外人レスラー=悪役レスラーという概念を覆したプロレスラーとしても知られており、当初は“悪魔仮面”とも称されたが、そのビルドアップされた肉体が華麗に宙を舞う姿態に魅せられて、次第に少年少女の“憧憬の的”アイドルと化していった。
 だが、どのような世界でも名を成す者に対する好悪の感情はあるもので、マスカラスに関してもたとえばあの故・ジャイアント馬場氏が実はファイトスタイル以前のプライド高い性質をあまり好んではいなかったとの逸話は有名な話だし、ゆえに草創期の全日本、その象徴とも言われたPWFタイトルへの挑戦が一度も無いということに興味を抱いて一編、ものしたこともあった。一説には、「あれほどの人気者を挑戦させてしまったら俺が負けなきゃしようがないだろう」などと呟いたとされるまことしやかな、本当っぽい逸話も残っているが、果たして真偽のほどはどうであろうか?

 私はと言えば、やはり想い出深い一シーンとして幼い時分にサインをねだった際にかたむけてくれたマスク越しの微笑が未だにまぶたの奥に張り付いて離れない。幼児の頃から大男こそ見慣れていたはずなのに、マスカラスに纏わる想い出は恒に“見上げるほどの”マスクマンであったなとの追憶。自身の憧れのひとであるとのオマージュがそう、思わせていたのだろうか? 忘れがたき、幼い私の心根にしっかりと根ざした“微笑湛えぬ、両の瞳”。
 時の“ゴング増刊号”を胸躍るように読んだ往時の記憶も未だに生々しく思い出されてならない。

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《あまりにも貴重な、ゴング誌増刊‘71年7月号》          
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《こちらも垂涎ものの一冊、ゴング誌増刊‘77年6月号》

 プロレスというジャンルは何も強さだけに固執していれば良いという競技では無いはずだ。観衆を魅了して止まぬ、それこそ華麗さや、或いは憎悪を沸き立たせるヒールファイトを全面に打ち出して善悪を際立たせてみたりと、個性が個性を呼ぶと称されるほどにセルフプロデュースが必要とさせる奇特なるジャンルである。マスカラスもまた多くの黄金時代の異国レスラーがそうであったように、どこまでもマスクマン足らしめる自身の神秘性を保とうと計っていた。自宅のシャワールームでさえマスク越しにシャンプーをかけ洗っているなどという、思わず笑わずにはおれない逸話の数々はまたそれだけいかにマスカラスが己のマスクマンとしての世界を維持する為に努力していたか、その証左だろう。そんな拘りが実にかつての多くのプロレスラーには見て取れた。果たしてこの先、本国の、いや世界のプロレスはどこへ向かおうとしているのか?

 ミル・マスカラスの華麗なる世界・・・・・・いまや“かつての子供たち”の心根に沈殿したままセピア色でしか輝かないという惨状は悲しいことだ。
 時代がどう、変わろうともあらゆる変遷の色を見せ、私たちを魅了して止まなかったプロレス。この先、あのマスカラスを黄金狂時代の遺物として封印の域に押し込めてはなるまい。あのマスカラスが輝いた時代を超えるほどの隆盛、憧憬を時代の子供たちにも、もたらしめんことを切に願いつつ・・・・・・。“仮面貴族”はまた未来を語る基点で有り続けてほしいと思うのだ。

 
 ☆お蔭様で読まれております。ミルホンネット・美城丈二著作一覧
 
 

JWA関西30周年記念大会〜魔術の終焉

 2008年10月26日、社会人プロレス、学生プロレス、いや、いわゆるインディー・プロレスすべての元祖、原点であるといっても過言ではないJWA関西が、その30年の歴史に終止符を打った。この歴史的なラスト大会の模様をお伝えさせていただく。「一時的な活動休止」といった甘言を使うことなく、あえて活動停止であり、解散だと発表した心意気やよしである。

 創立当時・昭和53年当時の「プロレスリング」とは選びに選ばれた、一握りの超人だけがリングに上がることを許された特殊なジャンルであった。プロレス団体が新日、全日、国際と全女しかなかった時代のことである。しかし、いまやプロレス界の底辺は限りなく広がり、名乗るだけなら誰もがプロレスラーを自称できてしまう時代になった。そんな時代でも「アマチュア・プロレス」なる呼称を使い、入場無料の公開試合を続けてきたJWAであるが、プロレスを志す若者があえて「アマチュア・プロレス」を目指す意味が自(おの)ずとなくなり、入団希望者が極端に減少してしまった。プロとアマの境界線は最早消えてしまっている。時代に引き裂かれた子供たちは年齢を積み、スタッフの高齢化の問題などが重なったと言える。弾頭の飛来を待ち受けるしかなかったのだ。


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雨の大阪・住吉公園体育館
選手の流した血と汗と涙を知る名物のブルーマット!
開会式風景と、象徴でもあった擬似コーナーポスト

 
 おりしもこの日のサムライTVでは、DDTプロレスリングの「マッスル」ブランドによる舞台裏の仕組みをパロディーにした実験興行の模様が全国のファン向けにも放送されていた。ここではマット芸術の魔術に必要な3つのステップ 
THE PLEDGE確認 THE TURN展開 THE PRESTIGE偉業をモチーフとする、イリュージョンを題材とした映画『プレスティージ』にも使われたトリックの構造が使われ、『流血の魔術 最強の演技』の著者でもあるミスター高橋がマッスルの現場監督だったというオチに向かう台本が大人のマニアを喜ばせていたのは偶然のタイミングなのか。DDTといえば、学生プロレス出身者を大挙採用しているプロ団体である。聖地・後楽園ホールで収録される『笑点』大喜利の秘密がパロディーにされる昨今、元祖のJWA関西はその大いなる役割を終えたのだ。

インディーの原点はレンジャー松永とブロンコ釣田の名勝負数え唄から

 この日はJWAが終焉を迎えるとあってか、アマチュア・プロレスに青春の1ページを刻んだ者達も含め全国各地から有志が多数集結し大いに賑わった。

 ある意味で、日本のインディープロレスの原点は、大阪伊丹駐屯地・自衛隊出身のジャイアント馬場を彷彿させるレンジャー松永と、闘志と気迫全開のテリー・ファンクへのオマージュだったブロンコ釣田の名勝負数え唄だったかも知れない。オールドファンには懐かしい僚友が顔を揃えたことがこの日のハイライトだったかも知れぬ。JWAの起源と歴史、善と悪を分ける境界線、シュートとワークの境界線の謎についてはタダシ☆タナカの『マット界の黙示録�FG硲唯咤妊妊咼紂爾罰慇献廛蹈譽垢竜�源』と、俳優として活躍するみぶ真也の感動の名著『振り返ればいつも負け役』に詳しい。

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駈けつけたOBの紹介(写真上) 懐かしのJWAマイクはWWF(現・WWE)風仕様(写真下中) Jd'に在籍した鳥居はるみも姿を見せた。レンジャー松永(黒シャツ)のココナッツクラッシュは伝説として語り継がれている。写真下右端の白シャツがライバルのブロンコ釣田さん。


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2年ほど現場を離れていた松井前事務局長、JWA関西30周年プロジェクト事務局長としてJWA最終マッチに来場されていたのは遠くから駆けつけてきたファンにはひと際印象に残ったであろう。


 プロ選手でJWA出身を公開している著名レスラーや関係者にはタイガー今井こと今井良晴、JWA東海では田山正雄、ガイアジャパンリングアナの海野昌幸、IWAジャパンではYUJI KITO(本名/木藤裕次)以下数名がいる。JWA関東ではファントム船越(覆面レスラー昭和の正体)、DDTの柿本大地、練習生であったが女子選手の輝優優(本名/宮口知子)がいる。そして格闘家としてDEEP王者となった池本誠知といったところか。
 無論コアなマニアには数人の大物レスラーがJWA出身であるというのは周知の事実であろうが非公開としておく。

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(写真左)JWA出身の3人のプロレスラーとなった3人のご挨拶。スペル・タイラはマニアはご存知の平英夫。左から順にU.M.A.(誠心会館プロレス部門)、スペル・タイラ(プロレスリング華☆激)、スペル☆パンDo(DEP)
(写真中)客席にはクラウザー様マスクを被った者も。その存在は何気にシュール(笑)
(写真右)幸せを運ぶ青い鳥、名選手ファルコンの決めのポーズ

集団レイプの容疑者として逮捕された韓国系アメリカ人、ジョー・サン。角田信朗からダウンを奪っていた!

今月の前半、映画『オースティン・パワーズ』などに主演している韓国系アメリカ人俳優が18年前の集団レイプ事件の犯人として逮捕された。この事件はピストルを使った悪質な事件でDNA鑑定の結果、犯人の1人であると確定され、有罪判決が下れば、終身刑となる可能性も高いという。

この俳優の名前はジョー・サン。そう日本の格闘技・プロレスファンの間でも御馴染みで何度も日本に来日して試合をしたあのジョー・サンだったのだ。

このジョー・サンは初期UFCにおいて、当時無敵だったホイス・グレイシーを苦戦させたキモの師匠という形で格闘技界に登場した。元々、ジョー・サンとキモはLAギャングのボス同士で、タイマンで勝負した所、ジョー・サンが勝利し、キモは弟子入りしたとされる。
そのジョー・サンの格闘技ベースは『ジョー・サン・ドー』という独自の流派で、カプクイアルアというレスリングベースのハワイの土着格闘技に、パゴパゴ(モコモコ)と呼ばれる頭突きに特化した同じくハワイの土着格闘技をミックスして、そこに柔術、レスリング、ボクシング、空手などあらゆる格闘技を融合してジョー・サンが作り出した格闘技という事になっていた。

勿論、このプロフィールは出鱈目で実際は俳優だったのだが、キモが強かったのでジョー・サンにも幻想が高まった。しかし、そのデビュー戦で早くもメッキが剥がれるのだった。
ジョー・サンの総合格闘技デビュー戦は1994年のUFC4。相手は白虎拳の使い手で、あの300キロを超える巨漢、エマニエル・ヤーブローをKOした初期UFCの人気選手、キース・ハックニー。
だが、ジョー・サンは入場でキモと同じく大きな十字架を背負ってきたのだが、重さに耐えられず疲れ果てて倒れ込んでしまう体たらく。試合はギロチンチョークに拘るあまり、失速してクローを極められてタップした。

だが、その特異なキャラクターに目をつけられたのか、翌年1995年には日本に呼ばれ、なんとK-1で角田信朗とK-1ルールで対戦した。結果は1R、KO負けだが、角田からダウンを奪う善戦ぶりを見せた。

その後、暫くは俳優などに専念していたが2002年にはPRIDEへの登竜門的大会「THE BEST」に参戦。Tバック、化粧をして入場というキワモノ丸出しで、当時無名日本選手の今村雄介、柔圭と戦うが、2試合とも開始直後にいきなり倒れこんでタップする醜態を演じている。
にも関わらず当時、絶対王者だったヴァンダレイ・シウバと対戦を要求したりとリング外での言動、行動の方が注目され、この時期には格闘家として見られなくなってきていた。

そして翌年2003年には、日本でプロレスデビュー。「WRESTLE−1」であの橋本真也と対戦。Tバックで“超変態”の触れ込みで話題になるも試合は一方的に橋本にやられ、橋本もあまりにふがいない相手に試合後も激怒していた。
その後、ハッスルに登場してアピールするもそのまま、日本のプロレス界からフェードアウトした。

そして久しぶりに話題になったのがこのレイプ事件の犯人だったという報道。
まさに時代のあだ花、キワモノの末路という感じでなんとも物悲しいものだ。

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角田からダウンを奪ったのが唯一の勲章?

2008年10月28日

大迫貴史が御堂晃由を下して第30代JWA関西選手権王者に

 チャンピオン御堂晃由vs.挑戦者・大迫貴史のJWA関西選手権試合は、最期を飾るに相応しい屈指の好勝負に。一部のプロを名乗るプロモーションのレスラーよりもはるかに質の高い攻防を両雄は存分に披露してくれた。
 プロレスファンになり立ての者から年季のあるマニアまでが、食い入るようにそれを見守った。これは最期であるからという理由ではけっしてなく、中身が相応しいということだ。それはすべてのインディーの出発点としてのJWAとはなんであったかという痛烈なメッセージを確かに感じ取れた。JWA史に残る一戦と相成ったのである。

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JWA関西の最期を飾るのに真に相応しい新王者・御堂晃由に挑戦するのは、かつてJWA関西に在籍し志半ば挫折するも10年後に再入団した大迫貴史の入場時の後姿(左) 御堂晃由(右)

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悲願の王者となった大迫 喜びに満ちた大迫


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JWA東海 現・東海プロレス主宰の脇海道は何かしらスローな展開が昭和のオーソドックスなプロレスを観ている想いがする。とどめは心酔する全盛期のアントニオ猪木に影響を受けた卍固めでフィニッシュ! (左) プロ入りを渇望された規格外な往年の名選手、シュガーウェイブヤスがファルコンを捉える(中) JWA関西の現役レスラーの中で唯一正式な引退発表がなされたのは一時代を築いた名選手、原田智也よ永遠に!(右)

 アマチュアプロレスの概念が終焉を迎えた2008年10月26日(日)は永久に記憶されなければならないであろう。 JWA関西の歴史を見守った大阪・住吉公園体育館がなぜかしら涙を流している感がしたものであった・・・。


08.10.26jwa8.jpg 選手、関係者などが行き来した通路ともお別れか。JWA影の功労者、広報担当の森永氏は長岐にわたり大阪の各プロレス会場での大会のチラシ、リーフレット配りはおなじみの風景として定着していたものだった。

【JWA創立30周年記念大会(JWA関西ファイナル大会)DVDのみの通信販売限定にて予約の告知】
完成は12月初旬予定ですが発送準備が整い次第、順次発想させていただきますとの事である。
前金制で、ご希望のお客様は代金1枚2000円(〒200円)の計2200円の送金

郵便番号・住所・氏名・電話番号・メールアドレスの明記を忘れないようお願いいたします。
ご予約・ご注文のお客様は「ファイナル大会DVD希望」と明記の上、
郵便振替をご利用ください
00920−6−84289 加入者名・・・JWA
ご注文受付は2008年12月末までです。

11・3山本小鉄のちゃんこ道場 in コロッセオ開催

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★日時
 11月3日(月・祝)15:00〜17:00

★会場
 ファイティングカフェ コロッセオ
水道橋西口徒歩30秒
千代田区三崎町3−7−13 田中ビルB1
(1Fは天下一品ラーメン)

★料金
 \6、000(税込)
ちゃんこ食べ放題、ドリンク飲み放題

★定員
40名
※定員になり次第締め切らせていただきます。


★ご予約&お問い合わせ
ファイティングカフェ コロッセオ
03ー3512ー0522(17:00〜24:00)

2008年10月29日

ハルク・ホーガン、表舞台に復活!

永遠の“リアル・アメリカン”ハルク・ホーガンが遂にプロレス界に復活した。
先週よりアメリカのCMT局で始まった「ハルク・ホーガンズ・セレブリティ・チャンピオンシップ・レスリング(Hulk Hogan's Celebrity Championship Wrestling )」。ホーガンの冠番組だ。

この番組は以前よりホーガンとエリック・ビショフが企画していたレスリング(プロレス)リアリティー・ショー番組でWWEの「タフ・イナフ」、UFCの「ジ・アルティメット・ファイター」がヒットした事を受けてホーガンをメインに番組が製作された。

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内容は10人のプロレスラー志望の有名人を、2チームに分けてトレーニングさせ競わせると言うもので、WWE、UFCが無名の新人を起用していたのと差別化を図っている。ホーガンらしい豪華な設定だ。
チームのコーチにはブライアン・ノッブスとブルータス・ビーフケーキ、ノッブス・チームには悪童デニス・ロッドマン、ビーフケーキ・チームには日本の格闘技界でも有名なバター・ビーンが参加している。その他、アメリカの女優やモデルなどが参加。
全8回の予定で、毎週、一番ダメな選手を首にしていくという、この手のリアリティー・ショーの定番の設定だ。

ホーガン、ビショフにジミー・ハートが審査員として登場しており、コーチ陣も含め、完全にホーガン・ファミリーで固めていてこれまた豪華な顔ぶれだ。

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別ジャンルで活動するまったくの素人にプロレスをやらせるという事でプロレスファンには賛否両論だろうがスーパースター、ホーガンが提供する豪華な夢芝居と割り切って見れば楽しめるだろう。

ちなみに第一回の放送分の視聴率は
午後2時放送 0.3%
午後8時放送 0.4%
午後10時放送 0.2%

と午後8時放送分はCMT局の先週の倍の視聴率と好調。
全エピソード終了後はツアーの予定もあるという。

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週刊マット界舞台裏'08年7月10日号「Hogan Knows Best」

君も北岡悟に続け!! パンクラスP’s LABがジム生募集!

 パンクラシストとして世界一の座を目指そう!

 近藤有己、北岡悟、川村亮選手などと一緒に、渋谷/ゴールドジム原宿と横浜/関内のP’s LABで技術を覚え、プロデビューする選手がP’s LABジム生と呼ばれる。デビュー以来無敗(6戦6勝5KO勝ち)を誇る川原誠也選手もP’sLAB出身なのだ。『戦国ゴールド』でも主役に躍り出た北岡悟に続け!!

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・ 優先的に国内外の試合をプロデュースいたします。

・ 実力に応じ、プロの練習に参加も可能です。

・ 希望者には練習、試合に優遇処置を取って頂ける企業でのアルバイト、就職先を斡旋します。

・ 希望者には住居の斡旋をします。

・ テストにより、一部特待生は月謝を免除します。

応募資格:18歳から28歳までの心身共に健康優良な男子。

必用書類:
�〕�歴書(最近の身長、体重、視力を必ず明記)
(履歴書はお返し致しません。)
�⊂緘梢藩腓亮命�

送付先:〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-26-13 パラスト池袋702号
    パンクラス「ジム生募集」係
合否結果:書類選考後、全員に通知します。
問い合せ:パンクラス (03)5986-2260
 

2008年10月30日

10.29 リアルジャパン記者会見/初代タイガーと2代目タイガー・三沢光晴が12月に激突!

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10月29日、文京区・掣圏真陰流本部で12月4日のリアルジャパン・第15弾興行「conclusion〜決着〜」の会見が行なわれ、
「初代タイガーマスク& X VS 三沢光晴・鈴木鼓太郎」
という夢のカードが発表された。

初代タイガーマスクは「一般のファンのみなさま、またプロレスを去っていった方々を引き寄せて注目していただくためにも、大きな試合になると思う」と、この試合をプロレス界の起爆剤としたい考えを示した。

また初代タイガーマスク個人としても「こんな楽しみな対戦相手はプロレス人生のなかでもないと思うくらい。(三沢が)2代目タイガーマスクをやっているときは僕のマネをされている気がしてましたが、マネをしなくなってからこわくなった」と、その実力を充分に認め期待に胸を踊らせた。

一方三沢は、「期待と不安が半々くらいの気持ちです」と冷静に構えつつ、「終わった後にあれやっておけばよかった、これやっておけばよかったなと思わないようにしていきたい。タイガーがついてるからその技を出すということではなくて。現時点のスタイルは三沢光晴だから」と三沢光晴の現在形を初代タイガーにぶつけることを誓った。

■初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス
第15弾興行「Conclusion〜決着〜」
2008年12月4日(木) 後楽園ホール
17時30分開場/18時30分試合開始

【決定カード】
初代タイガーマスク(RJPW)& X
VS
三沢光晴・鈴木鼓太郎(プロレスリング・ノア)

【出場予定選手】
スーパー・タイガー(RJPW)
タイガー・シャーク(RJPW)
スーパー・ライダー(RJPW)
折原昌夫(メビウス)
サミー・リーJr(フリー)
石川雄規(バトラーツ)
長井満也(ドラディション)


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【三沢のカコミ取材】

会見では初代タイガーの隣に並び、いつもと違う緊張感に包まれた印象の三沢だが、現在、掣圏真陰流本部の館長を務める渡辺氏との関係に話題が及ぶと、いつもの三沢節が炸裂した。

ー渡辺館長が初代タイガーと2代目タイガーの対戦は、猪木と馬場の図式だとおっしゃっていましたが?

三沢:僕はそこまで意識してませんしね。猪木・馬場にかわる人もいないし、替われないと思いますし。弟子なんで、たどっていけばそうなるということになるだけであって。……あのね、渡辺館長は高校の同級生なんですよ。俺らの世代のキャプテン。

渡辺:2年半くらい一緒にいましたね。昔から変わってないです。男気強かったしね。やっぱり親分肌で後輩の面倒見はよかった。

三沢:こういういところで悪口言えないでしょ(笑)

渡辺:アメリカ行った話しようか?

三沢:いいけど、記事に書けないから(笑)


【初代タイガーマスクのカコミ取材】

初代タイガーは三沢戦の向けて熱を帯びており、現在のトレーニング方法を語り、良すぎる自身の体調に戸惑ってさえいる様子。タイガーは「トレーニングに対する自信があります!」と声高に叫んだ。

ーコンディションはどう整えていく?

「半年前からすごく調子いいんですが。格闘技の練習からプロレスの練習に切り替えたんで。ジャンプ力もアップしてますし。あと腹筋に力を入れようと思ってます。お腹のたるみがあるな、と思って。そこを毎日500回くらいやろうかな、と。11月から。腹筋が割れてると思うんで、気をつけてみていてください! 体が動くんですよ、なぜか動く……」

ー当日は現在よりもしぼる?

「勝手に減量になるんじゃないでしょうかね。11月入ってからですけど、すごいハードトレーニングをしていきますんで。今までないくらいに。トレーニングに対する自信があります! ここ半年、トランプの(数字を使った)練習をしてるんです。あれを復活させたんで。トランプのカードで脚の運動を倍にしていったりとか。腕立てや腹筋を入れたりとか……」

初代タイガーはカールゴッチ流の秘伝のトレーニングで自らを鍛え、12月の三沢戦にのぞむ構えのようだ。

週刊マット界舞台裏'08年10月23日号「読売テレビが今秋でノア中継打ち切り」

歴史オタク的プロレス史11〜リングは戦場なり〜谷津嘉章と政宗

こんにちわ。歴史オタク、みかめゆきよみです。
今回は谷津嘉章についてつらつらと書いてみようと思います。
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この方、経歴を見るとすばらしいのでございます。
まずは1976年、モントリオールオリンピックに若干19歳で出場されております。
ここでは8位止まりでしたが、まだ若干19歳であったので
4年後ががぜん期待されておりました…が…!

なんと、4年後のモスクワオリンピック、日本はまさかの不参加!!
折りしも冷戦の真っ只中だったのでございます。
日本だけでなく、多くの国が出場をボイコットしたのですが、
この年に選手生命をかけていたアスリート達にとってみれば
不遇な事態であったに違いありません。
谷津選手も例外ではなかった様です。
実質8年のブランク。
それにめげず谷津選手は新日本プロレスリングに入団し、
華々しいデビュー戦を行うのでございます。

その後長州力の「維新軍」に入り、若侍、荒武者などと呼ばれる
荒々しい戦いっぷりを見せる様になる谷津選手。
”レスリングのエリート”として優遇されてたわりに、荒々しいファイトや、
「津谷章嘉」というリングネームでヒールとしてリングに上がる等、
「傾いた」パフォーマンスを垣間見せる選手となります。
それら傾いた行動の根底には、実力があるのに時代が合わなかった悲しみ、
オリンピックという華々しい舞台で金メダルも夢ではなかった男が、その夢をあきらめ、
プロレスの世界で雌伏せねばならない不遇に対する
抗いの意思があったのではないかと憶測してしまいます。
もちろん、プロレスの世界があったからこそ、
オリンピック出場断念=引退にはならなかったわけですが。

そういえば、戦国時代にもそんな武将がおりましたね。
あと10年早く生まれていれば天下も狙えた器の武将…
そう、奥州筆頭、伊達政宗でございます。
政宗もまた、実力はあるのに覇権争いに名乗りを挙げるタイミングが遅かった御仁でございます。
18歳で伊達家の家督を継いだ頃には、既に豊臣の天下が目の前に迫っていたのでございます。

時代が合わなかった不遇の中で、それでも伊達政宗はめげませんでした。
豊臣秀吉の奥州仕置きで対立こそすれ、戦にはならず、
最終的には小田原の豊臣軍に参陣し伊達家存続の道を選んだのでございます。
その後も徳川家康と関係を結び、戦国時代の終止符である大阪の役では
真田幸村の部隊とぶつかり武功をあげます。
そして初代仙台藩主として長く伊達家を存続させるのでございます。

政宗はきっかけさえ掴めれば自分が天下を…と思っていたに違いありませぬ。
その気性が表に出てよからぬ嫌疑をかけられぬ様、伏竜として豊臣、
そして徳川に従わなければならない、
その悔しさややりきれなさを思うと、時代とは残酷なものであるなぁと
しみじみと感じるのでございます。
谷津選手も政宗の様に、胸の中にくすぶり続ける炎を抱えていたのではないでしょうか?

そんな谷津選手は2000年に入ってからもPRIDEなどに果敢に挑みます。
政宗との違いは活躍の場がプロレスに限ってないところでしょうか?
「プロレスから一線を退く」と発言をしている谷津選手ですが、
あらゆる方面で、もう一波乱起こしてくれそうな予感がいたします。

山口敏太郎事務所 みかめゆきよみ

週刊マット界舞台裏'07年6月22日号


2008年10月31日

本場タイでムエタイを無料で見る方法

辰吉丈一郎の復帰戦がタイ王国で行われ、日本でもブアカーオ・ポー.プラムックの活躍やK-1ファイターも頻繁にタイで練習を行うなど、格闘技、特に立ち技格闘技とは切っても切れない関係のムエタイの本場タイ。

観光立国でもあるので、日本からの観光客も多い。
格闘技をメインにした旅行、ツアーでは無くても、折角、旅行に来たのだし本場のムエタイでも見たいと思う観光客も多いらしく、ツアーにムエタイ観戦が組み込まれてる場合も多いほど、ムエタイ観戦は人気スポットだ。

しかし、観光客相手だとどうしても足元を見られるのが、旅行の常。
観光客が行くスタジアムはラジャダムナン・スタジアム、ルンピニー・スタジアムというムエタイでもっとも権威のある両会場である。
しかし、外国人に売ってもらえるのは、一番高いリングサイド席以外は売ってくれません。
一番高い席は日本円で1万円前後とかなり高額、勿論、ツアーで行けばもっと高くなるだろう。
また、個人で行っても、観光客相手なので値引きはしてくれず、高額のパンフレットなどを売りにくる奴らが群がってきてうるさい。

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実際、観光客相手だと思っているらしく、チケット以外にも会場の側にあるグローブなど格闘技グッズを売る店もなかなか、値引きしてくれない。

そんなムエタイだが、無料で見る方法があるのをご存知だろうか?

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方法は簡単。その日のメインイベントが終わってから行くのである。
日本の格闘技興行のほとんどは、メインイベントがイベントの最後に組まれているが、ムエタイはメインイベントは後半に行われ、メイン終了後も2〜3試合ある。
そして、メイン終了後、チケット売り場は閉鎖され、もぎりもいなくなり、会場への出入りが自由になるのだ。

つまりメイン後の試合は無料で見る事が出来るのである。

よっぽどのムエタイ・マニアならいざ知らず、ライトなファンならムエタイの選手などほとんど知らないのだし、雰囲気を味わうならメイン終了後の試合でも充分、と考えれば無料で見れるのは実にお得なのである。

その他、タイで無料でムエタイが見れるのはタイのTV放送局「チャンネル7」が日曜に スタジオマッチをやるので、それは先着順入場だけど無料。
また12月に行われる王様の誕生日に王宮前広場でやる「奉納ムエタイ」も無料だが、大規模で、かなり混雑する。

そう考えると雰囲気を楽しむにはメイン終了後に会場に入るのが一番だ。

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布施鋼治 「ムエタイ1556キロ」
唐沢チャイレック ムエタイ小説「灼熱のチャイスー」


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