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覆面と男の美学-エル・サムライ編-

戦国時代に想いを馳せるつつ、今回注目するレスラーはエル・サムライです。
やはりそうきましたか、というツッコミの声が聞こえる…

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エル・サムライ、まず言葉の響きで興味がわいたわけですが、
これがまた、絶妙な雰囲気を醸し出したレスラーでございます。
というわけで覆面から試合の様子まで、戦国オタク的解釈で語っていきたい所存にございます。

まず今回は独特のマスクについて。
これはサムライが着用した兜を模したものでございます(特に鎌倉〜室町期の筋兜に近いです)。
古来より兜は着用するサムライの気性を表したもの。
戦国期のサムライなどは兜の前側につける「前立て」や、植物や動物などを模したデザイン兜などで個性を表しておりました。
さながらエル・サムライの兜は「変わり兜」といったところでしょうか?


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そう、変わり兜。わざわざこんなものつけて重くて大変だろう!?と思う重厚なデザイン。それは、サムライ独自の美学なのでございます。
わざわざこんなものつけて目立って狙われるだろう!?と思う奇抜なデザイン。それも、サムライ独自の美学なのでございます。
つまり、なんだかんだ言って結局は目立ちたがりなのね皆さん、ということなのです(笑)
そもそもプロレスの覆面自体が地味なレスラーを目立たせる役割がございます。
まさに兜型のマスクは理にかなっていると言えるのです!

そしてマスクからはみ出る後ろ髪が大変すばらしいです。
後ろ髪魅ひかれ隊です(若い人にはわからないネタで恐縮)。
これならばいつでもちょんまげを結べます。実にサムライらしいですね(惚れ惚れ)

覆面に惹かれ興味を持ったレスラーですが、戦の様子もなかなかのますらおぶりであります。
次回はファイティングスタイルについて、語る所存にございます。
ご笑覧くださいませ。

山口敏太郎事務所 三瓶千詠

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2008年07月17日 13:08に投稿されたエントリーのページです。

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