« ドス・カラスJR二転三転! 3ヵ月はCMLL残留決定 | メイン | 柴田「反省」滑川「納得」佐伯「しょっぱい!」 三者三様のDEEP試合後コメント »

プロレス(柴田)vs リングス(滑川)の注目の初邂逅は両者電池切れ(!?)のドロー 10・23 DEEP 38

 23日、東京・後楽園ホールにて、『DEEP 38 IMPACT』が開催された。
 今大会最大の注目は、やはりメインに登場の“狂犬”柴田勝頼。誰の目にも“ファーム落ち”の印象を与える、DREAMでの連敗続きを受けてのDEEP初登場であったが、柴田は意に介さずいつものトンパチモード。南側客席最後列から登場し、ゆっくりとヒナ段の客席を降りた途端、全力ダッシュでリングイン。消化不良の試合が続き、欲求不満気味の観客から、ヤンヤの喝采を浴びる。

081023-menchi.jpg
頭をコスりつけてのメンチの斬り合い! この対決、やはりそうこなくては!


 打撃に勝機を見出したい柴田は、やはりスタンド勝負狙いか、1Rからバックブローを繰り出し、またしても場内を沸かせる。しかし総合の経験で柴田を大いに上回る滑川は、テイクダウンを取って以降、グラウンドで柴田を圧倒。1Rではインサイドガードから自ら倒れ込んでのアキレス腱固めを仕掛け、試合の主導権を握る。

081023-1R.jpg
やはり「立って柴田、寝て滑川」の展開か。1R、滑川はアキレスを狙う


 2Rではいよいよ滑川がマウントポジションを奪い、パウンドの雨あられを降らせる。KO勝利も目前…と誰もが思ったところ、滑川は強引に柴田の腕を掴み腕十字で勝負を懸ける! しかしこの十字を根性で切り抜けた柴田は、逆に滑川のバックを奪い返しパウンドで大逆襲! 2R終了間際には、滑川のボディに4の字フックで巻き付き、バックチョークも狙う。

081023-name-juji.jpg
滑川マウントから一気に腕十字勝負! 誰もが「勝負あった」と確信した瞬間

081023-shibata-back01.jpg
081023-shibata-back02.jpg
ミノワマンもびっくりの“火事場のクソ力”発動!? これぞ「This is プロレスラー」の面目躍如だ


 柴田の大逆転が期待された最終Rだったが、あろうことに柴田は第2Rでの逆襲でガス欠を起こしたか、それまでの出足がピタリと止まってしまう。柴田の反撃のダメージが残る滑川も攻め切れず、3Rは見合う展開が続きタイムアップ。2Rの攻防が互角のダメージと判断されたか、ジャッジ全員がドローの裁定を下した。お互い納得いかない内容に終わった柴田と滑川は、観客へのアピールもそこそこにリングから退散。バックステージでも反省しきりのコメントに終始した。
 
 
 全10試合中、8試合が判定試合。しかもスタンドのお見合い、コーナーの差し合い、動かないガードポジションと、長丁場の観戦にはシンドい内容の闘いが相次ぎ、佐伯繁代表も「やっちゃったな、今日は!」と苦笑しながら今大会を総括した。真剣勝負とはいえ、やはりお客様あってのプロ興行。各選手には、「プロらしい闘い」を念頭に置いた意識改革を期待したい。

081023-fukuda01.jpg
081023-fukuda02.jpg
“リトル・マヌーフ”の異名を持つオランダの柔道エリート、ジェイソン・ジョーンズはキャリアの浅さ、技術不足を露呈し福田力に完敗。ゴングが聞こえなかったのか、最終R終了後も攻撃の手を緩めないジョーンズが、マイクス・ジム勢vsグラバカ勢の一触即発の事態を引き起こしてしまう。今にも飛びかかりそうな三崎和雄(右端)に注目!

081023-kanehara.jpg
ZSTのエース・金原正徳は積極的にサブミッションを仕掛けるも、ブラジルからの逆輸入ファイター・大塚隆史がパウンド有ルールの慣れを味方に僅差の勝利

081023-uematsu-DJ.jpg
今大会で対戦予定だった植松直哉とDJ taikiがリング上で挨拶。殊勝にファンに詫びた植松と対照的に「今度は前もって、ちゃんと替わりの人用意しといてくださいよ?」とDJはフテ腐れ気味に佐伯代表に要求
 
 
■『DEEP 38 IMPACT』
2008年10月23日(木)開始:18:15
会場:東京・後楽園ホール

<第10試合 86キロ以下契約 5分3R>
△柴田勝頼(ARMS)
(3R判定 0-0 ドロー)
△滑川康仁(TeamM.A.D)

<第9試合 83.9キロ以下契約 5分2R>
○桜井隆多(R-BLOOD)
(2R判定 2-1)
●大類宗次朗(SKアブソリュート)

<第8試合 無差別契約 5分2R>
○川口雄介(BLUE DOG GYM)
(2R判定 2-0)
●星龍(日出ノ国)

<第7試合 48キロ以下契約 女子5分2R>
○しなしさとこ(フリー)
(1R1分32秒 腕十字固め)
●関友紀子(フリー)

<第6試合 83.9キロ以下契約 5分2R>
○福田力(GRABAKA)
(2R判定 3-0)
●ジェイソン・ジョーンズ(マイクス・ジム)

<第5試合 65.8キロ以下契約 5分2R>
●金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
(2R判定 2-1)
○大塚隆史(AACC)

<第4試合 77.1キロ以下契約 5分2R>
●シメオン・ソーレセン(Team Hellboy)
(2R判定 2-0)
○石川英司(GRABAKA)

<第3試合 70.3キロ以下契約 5分2R>
○ISE(PUREBRED大宮)
(2R判定 3-0)
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チームZST)

<第2試合 無差別契約 5分2R>
●誠悟(フリー)
(1R3分30秒 TKO)
○小阪俊二(ファイテングマスター)

<第1試合 70.3キロ以下契約 5分2R>
●雷暗暴(雷道場)
(2R判定 3-0)
○松本晃市郎(今田道場)

About

2008年10月24日 03:26に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ドス・カラスJR二転三転! 3ヵ月はCMLL残留決定」です。

次の投稿は「柴田「反省」滑川「納得」佐伯「しょっぱい!」 三者三様のDEEP試合後コメント」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。