[ファイトクラブ]鷹の爪大賞シュート活字委員会②斟酌なしに国内市況不振振り返ると

[週刊ファイト12月29日-2023新春号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼鷹の爪大賞シュート活字委員会②斟酌なしに国内市況不振振り返ると
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・笑いを取るべきだが【しょっぱいデス賞】【気の毒な賞】【塩漬け試合賞】
・国内盟主・新日プロ50周年なのにパッとせずこそが国内最大ニュース
・タッグFTR国内なつぽい中野たむ【何?】Oカーン新日オージーオープン
・タイヤファイトやブレイキングダウン「企画格闘技」氾濫と日本異質論拠
・国内絞れば:J鶴田23回忌-全日ジェイク・リー退団-藤波辰爾50周年
・新日凋落の始まり2019年1・4直後ケニー・オメガ裏切りからだったが
・YouTube悪者扱い意味ナシも昭和黄金期の論客が育たない環境は悪
・ちゃんと電子書籍ジャーナル定期購読!単独作は買って精読しましょう
・YOSHIKI『仕事の流儀』と各社の猪木追悼番組qualityに落差ある現実


 週刊ファイトの『鷹の爪大賞』は投票ではないので、各自が好き勝手に独断と偏見でマット界をぶった斬るだけ。多人数参加の電子書籍ジャーナルなので様々な意見があって然るべきであり、先行発表の年間総括に同意も同調も求めはいない。その内容に異論なら論客読者からの投稿も収録してきた。TIME紙が2022年の顔に選んだのはウクライナのゼレンスキー大統領だったが、プロレス世界地図をおさらいした①、常連陣が集まった座談会での格闘技編①、最後の箇所に年間最大ビジネスとなった「天心-武尊THE MATCH」を再総括した格闘技編②に続き、シュート活字委員会編としてのプロレス編②を発表する。

笑いを取るべきだが【しょっぱいデス賞】【気の毒な賞】【塩漬け試合賞】

オフレコ はい。実際バラバラでいいんだけど、山本ヤマモ雅俊さんの【年間最高大会賞】だと、地下プロレスだのパンチ田原興行と、そんなの記事読むまで存在すら知らなかった・・・(笑)。

―― 裏を返せば、国内に関しては「これだ」と誰もが納得の、満足度の高い大会がなかったんじゃないでしょうか。アメプロに関しては「プロレス世界地図①」ですでに出した通り、記憶に残る良い興行がいくつかありましたけど。

オフレコ ①で言及するのを忘れたのは母親の自殺未遂から始まる飯伏幸太のSNS告発騒動が、今の新日を象徴するニュースとしてあった。

▼飯伏幸太「これでクビ最後くらいはワガママを」タブーなきSNS暴走

[ファイトクラブ]飯伏幸太「これでクビ最後くらいはワガママを」タブーなきSNS暴走

▼今週の要:他媒体やれない飯伏暴露とSOS追及第3弾!+海外~女子

[ファイトクラブ]今週の要:他媒体やれない飯伏暴露とSOS追及第3弾!+海外~女子

▼今週の要:飯伏幸太「辞める」騒動の深淵 ノアNOSAWA論外 サーシャ

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▼飯伏問題解析4弾ブシロード大丈夫か?新日3ヶ月10%減俸処分発表

[ファイトクラブ]飯伏問題解析4弾ブシロード大丈夫か?新日3ヶ月10%減俸処分発表

―― もう戻らないでしょう。Twitterに「後悔は1つもない。#終わりは始まり #介護奮闘中 #これからなにかある」と表明しましたから。新しいデザインになった初代IWGP世界ヘビー級王者なんですけどね。

オフレコ ニュースとしての2022年ねぇ。ビンス・マクマホンの退任、AEWの続く躍進とCMパンクvs.エリート勢の暴力沙汰事件、アントニオ猪木の訃報を別枠扱いとするなら、これもWWEになってしまうんだけど・・・。日本からの関心も含めてならKUSHIDAは退団だけど紫雷イオが、日本に帰ろうかとなっていたタイミングでトリプルH政権になったんで、ダコタ・カイと一緒にRAWに戻ってきたはあったよな。

―― ただ、事件としてはサーシャ・バンクスとナオミの職場放棄事件もありましたね。サーシャが1・4東京ドームに来るという話も出てますが、いずれにせよWWEとは和解に至ってません。

▼RAWサーシャ&ナオミ番組中職場放棄!ガチ事件>アスカBリンチ変更

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オフレコ 明るいニュースというなら、大張高己社長以下、新日プロの選手がAEWの世界配信を含めたら日本とはまるで桁違いの視聴者数になるDynamiteやRampageに出てくるようになった。海外での認知度が上がったというのはあるけどな。

▼いかにして落とし処妥協するか国際合同興行US-IWGP王座+新規投入
 業界Game Changer好試合連続AEW新日Forbidden Doorシカゴ大熱狂

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―― もっとも団体内での格・序列と違って、2022年は世界を回っていた鈴木みのる、それに石井智宏の評価が高いとか、DDTの竹下幸之助が認められてAEW所属になりましたけどね(笑)。

国内盟主・新日プロ50周年なのにパッとせずこそが国内最大ニュース

オフレコ 1つの事件を取り上げるのでなく、もっと全体的な話をするなら、国内盟主の新日本プロレスが、50周年にも関わらずパッとしなかったことこそが最大ニュースなんじゃないかなぁ。

▼「コロナ禍」明けず「対抗戦ロス」埋まらず エアポケットに入った新日50周年

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▼復活のピーター猪木不在の新日50周年を美尻でエール闘魂注入

[ファイトクラブ]猪木不在ピーター復活新日50周年を美尻でエール闘魂注入

▼AEW新日プロ大張高己社長 Hook初Dynamite Dアレン棺桶アンドラデ

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▼例年になく関心度の薄い『G1クライマックス』どうなる平日開催決勝戦

[ファイトクラブ]先週号没案と1年前表紙ジョナ(ブロンソン・リード)の件+反響1/2兵衛

―― なるほど。しかもコロナだから【気の毒な賞】とは庇えないところが問題というのは、プロレス世界地図①で「ケニー・オメガの参戦表明動画発言が象徴している」と指摘してあります。

オフレコ あと「チャンピオンとして団体を引っ張ったから」は、勝った負けたの含めて「鷹の爪大賞」では選考基準じゃないんで、(制約上-苦笑)新日の選手に絞るのならジェイ・ホワイトが年間通じてがんばったのに評価しないのはオカシイとなる。外に出て素晴らしい仕事をやってくれている52歳の小島聡こそがMVPという議論もあって然るべき。外部でのお仕事というなら、昨年のAEW『All Out』でも高評価されていた。

―― 責任ある媒体としてそれこそが肝心です。確かに。面白いことに、ジェイがIWGP世界ヘビー級を初戴冠した大阪城ホールの『DOMINION』と同じ6月12日に開催された、『CyberFight Festival 2022』さいたまスーパーアリーナ大会であり、小島聡が新日本のIWGPヘビー級、全日本の3冠ヘビー級、ノアのGHCヘビー級と、史上4人目の「グランドスラム」を達成なんですね。

▼ジェイ・ホワイトがオカダ・カズチカをブレードランナーで下しIWGP世界ヘビー初戴冠!

ジェイ・ホワイトがオカダ・カズチカをブレードランナーで下しIWGP世界ヘビー初戴冠!

▼小島聡が「また行っちゃうぞバカヤロー」史上4人目のグランドスラム サイフェス

小島聡が「また行っちゃうぞバカヤロー」史上4人目のグランドスラム サイフェス

オフレコ 65歳「大仁田厚の名前を出すな」と言われそうなんだけど、2022年は米国遠征もやって、本誌ジョージ・ナポリターノが撮った大会もあるんだけどな。

▼BattlegroundニタだけにあらずAEWバディ・マーフィーBケイジ女子戦も

[ファイトクラブ]BattlegroundニタだけにあらずAEWバディ・マーフィーBケイジ女子戦も

―― 武藤敬司、グレート・ムタは引退の時にやるとして、ベテラン勢ががんばってた2022年という総括はあります。もっとも東スポの新人賞”安齊勇馬”って、「どんな奴だっけ?」と一瞬思ったくらいで、次のメインイベント世代がイマイチ印象に残らない。新日プロの海野翔太は1回表紙になりましたけど。

22年11月17日号オレンジ柴田AEW サウジWWE 新日大阪 Rizin名古屋 JapanCupKick ノア

オフレコ フジテレビがRIZINから撤退したことも、ボディブローのようにあとから効いてくる大事件なんだけど、これは格闘技座談会②で出してある。ただ、拳王が清宮海斗に言った表現なんだけど、【東スポ忖度プロレス大賞を論う】もやらないといけないかな(笑)。今週のニュースには違いないんだし。

’22年06月09日号フジRizin中止 全日50周年J鶴田追悼T後藤 スターダム AEWベガスDoN

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