[ファイトクラブ]飯伏問題解析4弾ブシロード大丈夫か?新日3ヶ月10%減俸処分発表

[週刊ファイト6月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼飯伏問題解析4弾ブシロード大丈夫か?新日3ヶ月10%減俸処分発表
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・6月6日、新日本プロレスより処分発表とYouTube会見報道おさらい
・5月27日YouTube公開の謝罪と経緯説明会見の問題点を掘り下げる
・あんなトーンの会見やったら、飯伏本人は「なんだこれは!」でしょうに
・サーシャ・バンクス職場放棄の際に「クビにするぞボケ」と言ってるハズ
・サミー・ゲバラ給料停止処分になった事件から根本的問題に切り込む
・今回の件で処分が必要なのは発端の「いじめ」をやった選手やスタッフ


 週空けの月曜6月6日、新日本プロレスが以下を発表した。

<飯伏幸太選手および当社関係当事者の処分について >

2022年5月27日に公開した会見におきまして、検討のうえ後日決定するとお伝えしておりました飯伏幸太選手および当社関係当事者の処分につきまして、以下のとおりとすることに決定いたしましたのでご報告いたします。

【処分内容】
・飯伏幸太選手 : 7~9 月(3か月)の 10%減俸
(処分の理由:選手契約の違反)

・大張高己当社代表取締役 : 7~9 月(3か月)の 10%減俸
(処分の理由:管理責任)

・当社担当者 : 7~9 月(3か月)の 10%減俸及び職務内容の変更
(処分の理由:選手への不適切発言に基づく服務規律違反)

ファンの皆様・関係各位には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを、ここに改めましてお詫び申し上げるとともに、今後とも引き続き新日本プロレスを応援して頂きますようお願い申し上げます。

以上

2022年6月6日
新日本プロレスリング株式会社 

 誰もが思ったであろう、極めておざなりの内容であり、なんら飯伏幸太問題は解決していない。

 あらためて時間順に経緯のおさらいから。金曜5月27日、飯伏を表紙にした本誌6月2日号の発売後になる夜に、木谷氏&大張社長が会見をYouTube発信、「再発防止に努める」として何度も頭を下げる謝罪を行った。まず以下はその際の当サイト報道の再録である。

 5月10日以降の一連の飯伏幸太による団体糾弾ツイートについて新日本プロレスが27日に会見を行い、木谷高明オーナーと大張高己社長が謝罪と経緯説明を行った。

 担当社員から「もう新日本との契約終わろうか」とのメッセージを受信、LINEで解雇通知されたと飯伏が主張する問題。この点について大張社長が、メッセージの存在を認めた。「飯伏選手の他団体への無断出場(3月4日のJUST TAP OUTでセコンド)を、当社による契約解除を自ら促す行為としてとらえ、かつ、長年この二人の間で醸成された信頼を反故にされた喪失感と共に、前述のメッセージを飯伏選手に送った」と説明している。

 配慮を欠くメッセージを送信した担当社員、契約に違反した飯伏には後日処分が下される。飯伏の契約違反について大張社長は「無断での他団体出場は、専属契約に反する行為でありますし、その後おこなわれた内部のやり取りの公開、それも当該契約に反する行為」とした。そのうえで「今回のケースのように、会社と選手間、双方の気持ちが行き違うようなことはあってはならないこと。再発防止に努めて参ります」としている。

 この日の会見の前日には飯伏との3時間3者会談があった。会見内容は、木谷氏・大張社長から共有された内容が飯伏の意見によって一部修正されたものなのだという。一連のツイートでは飯伏の引退示唆も話題となったが、この点については大張社長が「『今後ベストな形で新日本プロレスのリングに戻りたい』という意向を確認できております」と触れた。

 記者からは「和解と認識していいか?」との問いがあり、木谷氏は「徐々にのところもまだ部分的に残ってるかもしれません。組織全体として100パーセントの信頼関係に戻していきたい」と回答している。会見に飯伏の姿がなかったこともあり、ファンにとっては関係修復を実感しづらい会見ともなった。

 飯伏は昨年10月の『G1 CLIMAX 31』優勝決定戦で右肩を負傷し、長期欠場を続けている。

 但し、会見があったスグあと、飯伏は「違うだろう」旨のツイートを出している。本誌分析版では、ここを掘り下げていくことにする。

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