木谷氏&大張社長が会見「再発防止に努める」 飯伏と前日に3時間3者会談 新日本

 5月10日以降の一連の飯伏幸太による団体糾弾ツイートについて新日本プロレスが27日に会見を行い、木谷高明オーナーと大張高己社長が謝罪と経緯説明を行った。

 担当社員から「もう新日本との契約終わろうか」とのメッセージを受信、LINEで解雇通知されたと飯伏が主張する問題。この点について大張社長が、メッセージの存在を認めた。「飯伏選手の他団体への無断出場(3月4日のJUST TAP OUTでセコンド)を、当社による契約解除を自ら促す行為としてとらえ、かつ、長年この二人の間で醸成された信頼を反故にされた喪失感と共に、前述のメッセージを飯伏選手に送った」と説明している。

 配慮を欠くメッセージを送信した担当社員、契約に違反した飯伏には後日処分が下される。飯伏の契約違反について大張社長は「無断での他団体出場は、専属契約に反する行為でありますし、その後おこなわれた内部のやり取りの公開、それも当該契約に反する行為」とした。そのうえで「今回のケースのように、会社と選手間、双方の気持ちが行き違うようなことはあってはならないこと。再発防止に努めて参ります」としている。

 この日の会見の前日には飯伏との3時間3者会談があった。会見内容は、木谷氏・大張社長から共有された内容が飯伏の意見によって一部修正されたものなのだという。一連のツイートでは飯伏の引退示唆も話題となったが、この点については大張社長が「『今後ベストな形で新日本プロレスのリングに戻りたい』という意向を確認できております」と触れた。

 記者からは「和解と認識していいか?」との問いがあり、木谷氏は「徐々にのところもまだ部分的に残ってるかもしれません。組織全体として100パーセントの信頼関係に戻していきたい」と回答している。会見に飯伏の姿がなかったこともあり、ファンにとっては関係修復を実感しづらい会見ともなった。

 飯伏は昨年10月の『G1 CLIMAX 31』優勝決定戦で右肩を負傷し、長期欠場を続けている。


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