[ファイトクラブ]金網ルチャ兄弟Yバックス突出-CジェリコCMパンクKオメガPPV全容

[週刊ファイト09月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEWマット史刷新:All Out鈴木みのるAコールBダニエルソン大爆発
 金網ルチャ兄弟Yバックス突出-CジェリコCMパンクKオメガPPV全容
 (c) AEW タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・購入促す本来あるべき公開1時間10人タッグからMハーディJボーイ
・実況「全日四天王プロレス見てた」エディ・キングストンTNT王座戦ミロ
・素晴らしい小島聡!ジョン・モクスリー出身オハイオで鈴木みのる戦へ
・ブリット・ベイカー女子王座防衛クリス・スタットランダー必死だったが・・・
・最高試合賞:外に飛べない金網戦制約課したルチャ兄弟戴冠Yバックス
・弱いとされた女子部門21名戦まで成長に:ルビーSOHO即刻投入優勝
・「負けたら即引退」で憶測呼んだCジェリコがMJFに一矢報いるドラマ
・集客目玉CMパンク7年半のリング復帰ダービー・アレンw/スティング
・ポール・ワイト想定通り3分でQTマーシャルとFactory軍を葬る試合
・トリAEW世界王座戦ケニー・オメガ-クリスチャンの斬新な展開期待通り
・NXT象徴アダム・コールと新日希望ブライアン・ダニエルソン一挙投入
・WWEとの乱世制するAEW:一理に達すれば万法に通ず戦術とは何か



■ AEW All Out
日時:9月5日(現地時間)
会場:米イリノイ州シカゴ近郊ホフマン・エステート ナウ・アリーナ

 現地時間9月5日、グローバル観点からマット界の歴史は新たな次元に突入した。AEWのPPV大会『All Out』は最初から最後まで試合の質的に満足させたというだけではない。当初の予定ではPPV本戦前のBuy-Inだった女子カジノロワイヤルで、Jokerカードだった隠し玉WWEの元ルビー・ライオットことルビー・ソーホーが優勝なんかは序の口もいいところ。新日本プロレスから小島聡が参戦、ジョン・モクスリーといい試合をやっただけでは終わらず、禁断の扉が完全に開かれたことを象徴するかのように、会場に♪風になれが鳴り響く。世界のプロレスをフォローしているお客さんは知っていた。みのるがループをくぐる際にはKAZE NI NAREの合唱である。

 しかし、サプライズはこんなモンじゃなかったのだ。最後のトリ、ケニー・オメガが雪崩れ式片翼の天使をクリスチャン・ケイジに決めてAEW王座を防衛。「もう俺には挑戦者なんかいない」とうそぶいたところに、名前の権利は問題なかったのかNXTの象徴だったアダム・コールが花道に。お客さんは「ベイ、ベイ!」で迎える。オメガの次はコールなのかと一旦は納得させておいて、「実はオメガと親友なんだ」とエリート軍に電撃加入。こりゃもうアンディスピューティド・エラの4人組なんてモンじゃない。実況に言われるまでもなく、世界のマット界でエリートが最大派閥となった瞬間である。

 ところが、これまたエンディングではなかったのだ。クラシックだから問題ないのか♪ワルキューレの騎行が鳴り、花道から出てきたのは元ダニエル・ブライアンことブライアン・ダニエルソンである。えらいことになった。ここでWWEとの戦争において、勢力地図は名実ともに塗り替わったことになろう。
 お客さんの集客、そしてPPVの購入動機に関してはCMパンク実質7年半ぶりのプロレス試合である。ダービー・アレンと良い試合を披露してG2Sのフィニッシュ。ただ、次から次へと隠し玉を一気に投入して、AEWは大爆発を遂げたのであった。

購入促す本来あるべき公開1時間10人タッグからMハーディJボーイ
<Buy-In 10人タッグマッチ>
オレンジ・キャシディ&チャック・テイラー&ウィラー・ユウタ+ジュラシック・エクスプレス(〇ジャングルボーイ&ルチャザウルス)
 9分25秒 スネアトラップ
マット・ハーディ&プライベート・パーティー&●アンヘリコ&ジャック・エバンス

―― 試合順にやりますか? 「ほぉ~、小島聡だけでなく鈴木みのるも出てくるのか」から始まって、一部では漏れてましたけど、ルビー・ライオットだったルビー・ソーホーがカジノロワイヤルのjokerにして優勝。そこからさらにアダム・コール、ダニエル・ブライアンから本名に戻ったブライアン・ダニエルソンと畳みかけてきましたから。
オフレコ ブライアン・ダニエルソンの投入はニューヨークはクイーンズにある現地9月22日のDynamite中継会場であるアーサー・アッシュ・スタジアムだと囁かれていた。

▼9・22Dynamite全米openテニス:アーサー・アッシュ・スタジアム侵攻

AEWマット史刷新:All Out鈴木みのるAコールBダニエルソン大爆発

―― ニューヨークなのでWWEへの当てつけになります。しかし、ニューヨークは最低1回ワクチン接種した証明書がないと入れないとなったので満員にならないとの観測が出ました。

オフレコ 日本はすべてが遅れている。接種証明とかスマホでさっと出せない。もっとも愛知でやった音楽フェス、クラスター発生で3000万円の援助金もパーになったとニュースに出てたけどな。そんなに貰えるならフェス主催やった方が儲かるんじゃないか(笑)。

―― いずれにせよ、アダム・コールがAEW転出という大きなニュースがあったのに、「ブライアンも、とやったらインパクトが弱まった」と批判する論調もあったことは事実です。

オフレコ それはどうかな? コールはヒールでエリート軍というなら、ベビーフェイスのブライアンと、視聴者にわかりやすく伝えるなら同時投入もアリなのでは? 

―― どっちみちRampageでDr.ブリット・ベイカーD.M.D.が、「重大発表あり、メジャーな選手がAEWと契約」というスキットやって、オチは自分のことだったとやるんだが、もうこの時点で「やっぱりアダム・コールはAEW行きなんだ」と、わかる方には納得だったハズです。

オフレコ というか、本誌が「ありがとう、アダム・コール。新世界が君を待っている。」と活字にした時点で我々は確信犯なんやけど。

―― 先走って書いて、ハズれになる場合もあります。契約が終わる前に勧誘したらタンパリング(協定破りで不法に交渉)になってしまうから、断言するのも専門媒体はご法度なんですけど・・・。

オフレコ まぁその前にアンディスピューティド・エラのボビー・フィッシュが解雇リストに入った時点で、コールは「離脱しかない」と腹を括ったと思うよ。ユニットのリーダーという立場があるからな。

―― 「NXT テイクオーバー 36」の詳細版を出してますが、残ったカイル・オライリーにはきっちりjob(お仕事)やってます。

▼ありがとうアダム・コール!カイル・オライリーとのUndisputed Finale

[ファイトクラブ]アメプロ夏天王山~多様性とは何か?片翼の飛行機パラ五輪リベンジ

オフレコ それは当然のこっちゃ。勝ち逃げは許されないし、「寝る相手は誰か?」とブッカーが情けをかけたら、コールは3度目になろうがカイルを選ぶに決まっている。

―― 中身が伴って中身に新たな展開も見せてくれたなら、「何度でもやってくれ」なんであって我々は誉めて書くだけです。

オフレコ 最初から脱線しまくりやけどBuy-In名義の10人タッグマッチ、今回本戦に出てないルースターの顔見世ではあるものの、非常にうまく紹介やれていたかと。

―― YouTube公開もされてるから、ファイトクラブ記事の冒頭、サイトから公開する箇所としても都合が良いです(笑)。

オフレコ 1試合だけであとはDynamiteとRampage、一度も逃さずに初回から見ているならあとの1時間番組はこれまでの抗争の流れとかのダイジェストで重複なんやけど、誰もが全部を見ているわけではない。

―― 特にCMパンクの初試合と聞いて「AEW初めて試す」という方もいるに違いないですから、PPVの前宣伝というのは必要になります。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン