[ファイトクラブ]山本ヤマモ雅俊が選ぶ鷹の爪大賞2022地下プロ 進化? パンチ田原

[週刊ファイト12月22日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼山本ヤマモ雅俊が選ぶ鷹の爪大賞2022地下プロ 進化? パンチ田原
・【年間で最もインパクトがあったで賞】 11・19地下プロレス闘道館大会
・本当に貴重で特異な現場をまさか巣鴨で体感出来るとは思わなかった
・【嬉しい時間をくれたで賞】パンチ田原さん 9・20『仁義ある戦い』新宿F
・【実態が無いで賞】新時代。或いは新しいプロレス。進化したプロレス?
・【業界の地盤沈下】プロレスを進化させる?見直しを図っていかないと
・【なかなか出来ない体験だったで賞】ジミー鈴木さんYouTubeに出演


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【年間で最もインパクトがあったで賞】 11・19地下プロレス闘道館大会

■ WUW -World Underground Wrestling
 これはぶっちぎりです。
 当日は主催の夢路さんからオファーを頂きリングアナを承ったのですが、この日の出場選手の多くは「知る人ぞ知る外人選手」、或いは失礼ながら無名のインディークラスの選手ばかり。
 おそらく今回の来日も夢路さんの指名にプラスして、彼等自身が志願した手弁当の部分がかなりあるのだと思う。

 大会開始前のミーティングではレスラーのオーラを感じさせる選手も数人いるにはいたが、殆どがオーラには程遠く、むしろその「プオタ」的な容姿から、本当にこの人達でこの興行は大丈夫なのだろうかと正直不安を感じた。
 だが自分のそんな不安は見事に、本当に見事に払拭される。
 借りてきた猫のように身を縮こまらせていた選手達がいざレスラーとして入場すると、先ほどまでの恐縮ぶりはどこへやら。全員がまるでドームの花道を歩くように実に堂々としているではないか。

 さて、大前提としてだが、この日の客数はあの闘道館のスペースのそれなりの域を出ない、数十人にとどまった。だが外人レスラー達の「日本で試合が出来て嬉しい」感たっぷりの、この登場シーンで場内は一気に盛り上がる。選手達の溢れるようなプロレスへのリスペクトが伝わりとにかく嬉しい。
 あの瞬間に、おそらくそこにいた全員が「この客数でこれを観れるのは、もしかすると逆に大変なプレミアなのでは」と直感したと思う。

 その通りに、自分も仕事とは言いながら、最高にエキサイティングな時間を過ごした。

 各試合の展開を記すとそれだけにキリがなくて、また逆に読者の皆様のご興味を煽れないと思うので、ここからは夢路さんから頂いたデータと自分が思った事をランダムに記します。

・レヴェルの高さにびっくり。

・見るからに新人のトロニーBを除いた外人選手達は、皆ナルシズムの固まり。特にメインで勝利したジョー・ブラボー。

・ウムングスは東京・北海道・新潟・京都・大阪・兵庫・福岡・大分・沖縄で試合経験があり、オーストリア・スペイン・ネパール・タイ・ベトナム・フィリピン・日本で夢路さんと戦い、さらにウムングスはスターダムに来日しているテクラの師匠(!)で、テクラの初来日は地下プロレスだった。

・この日の出場はなかったが、インドのプロレスラー、バリアンアッキの初来日も地下プロレスなのだ。

・チェンソー・トニーのコスチュームにはFMWとW☆INGのロゴマークが入っていた。

・神風対トロニーBの地味だが基本に忠実な第一試合で始まり、徐々に盛り上がりメインで爆発する理想的な興行展開に。

・メインの6人タッグで外人とコラボした、田馬場とジョータの鬼気迫る攻防も素晴らしかった。

・キャラやギミックばかりに走らず、しっかりとレスリングを見せてくれた。

・番外の情報ではあるが・・・
 過去、地下プロレスには故・真樹日佐夫さんも来場された。三沢光晴さんが亡くなった翌日の事でタイガーマスク関連の取材が殺到する中、夢路さんとの約束どおり来てくれたとの事だ。

地下プロレス 11月19日・当日の熱戦譜です!

①時間無制限一本
●トロニー・B(ベトナムヤングドラゴン)
 8分36秒 コブラツイスト
○神風(神秘の剣)

②時間無制限一本
●トロニー・B(ベトナムヤングドラゴン)
 4分22秒 レッグロックとアームロックの複合技
○富豪富豪夢路(主戦場地球)

③時間無制限一本 タッグマッチ
カラテヒアス(ウイーン中年空手団) & ●入道(地獄妖怪)
 13分50秒 ウムングスが変型STFで入道に勝ち
○ウムングス(入れ墨狂人) & チェンソー・トニー(切り裂き狂人)

④メインイベント時間無制限三本(通常は一本勝負だがフランス地下プロレス本部の要請により三本勝負に変更)

ジョー・ブラボー(ヴィエナ・フラッシュ) & シック・バブルガム(いかれぽんち) & 田馬場貴裕(暴れ達磨) with DIVA・林涼子
vs.
ゾンビファミリア・アンテッド(屍息子) & ジョータ(地下の悪童) & BUKI(東洋の神秘)

※一本目 9分50秒 ジョータがヒールホールドで田馬場に勝ち

※二本目 6分29秒 田馬場が袈裟固めでジョータに勝ち

※三本目 7分35秒 ブラボーがアンテッドにピンフォール勝ち

ブラボー組が2-1で勝利

全試合のレフェリーは 笹崎勝己(渦の良心)

本当に貴重で特異な現場をまさか巣鴨で体感出来るとは思わなかった

 まとめに、この投稿に際して夢路さんから頂いたコメントを記す。

「2008年にゼロワンをやめて漫画を連載するかのように地下プロレスをつくってきました。外国を周り、仲間が増え、ボビナムに出会い気がつくと先日の大会のように、遥かに現実離れしたおかしなものが出来上がっていました」

【嬉しい時間をくれたで賞】パンチ田原さん 9・20『仁義ある戦い』新宿F

 9月20日にパンチ田原氏が、自身のリングアナウンサーデビュー30周年を記念した興行「仁義ある戦い」を開催。
 豪華な選手達・カードがラインナップされたが、この興行は団体、またフリーで活躍するリングアナウンサーの集結がメインテーマの異色の大会だった。

 その昔、ジャパン女子でリングアナ・デビューした自分をただ歳を食っているだけなのに田原さんが無茶苦茶にたてて下さり、当日は久々の特別扱い感に浸る事が出来ました。

 自分はフリーになってから、今日までプロレスでは、単発興行以外にみちのく、大日本、DDTなどの各団体でリングアナを承った経験があります。

写真は新崎人生さんを中心に左から入江リングアナ、田原さん、篠塚リングアナ、筆者のみちのくプロレス新旧・リングアナ集合。

リング上の写真は左から、橋本千紘、DASH・チサコ、田原さん、筆者、レフリーのTommy、旧姓・広田さくら、遠藤美月。

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