貴闘力「のど輪爆弾の技名募集、次は曙!?」初代タイガー「デビュー戦は120点、最後のが決まった時は飛び上がった」

　25日、タイガーマスク基金のパーティが行われた白金台の八芳園にて、初代タイガーマスクと貴闘力がマスコミ陣の囲み取材に応じた。
　初代タイガーは16日の代々木第二体育館大会に触れ、「消防法が変わってより大く人が入れるようになり、熱気が伝わってよかった。貴闘力のデビュー戦は120点。最後のが決まった時は飛び上がった」と。46歳の新人を絶賛。「蹴りもうまくなった。やはり天性のものがある。前々日、会見で大仁田厚に食ってかかっている姿を見て、闘う者としての資質を見た。成功を核心した。皆さんからも良い大会だったと誉められている」と総括されている。

　また、巨体の矢口壹琅を吹っ飛ばした、のど輪張り手のぶちかましについて、「ラリアットではないし、技名を公募したい」とも。
　そうなってくると、記者陣からの質問は、当然「次は」の関心となったが、初代タイガーの口からは「今日は言わない約束なので」とかわしたものの、「やることはやる。（10店目の店舗も画策中の身ゆえに）、本格的にやろうとは思ってないにせよ、イイものを見せればプロレスの魂を取り戻すことが出来る。夏以降だ」と明言。
　実際、「オファーがある」と述べたので、記者が「他の団体からという意味か」と尋ねると、「スポンサーが凄いから」と答え、貴闘力の後援会筋からの機運の高まりを指摘された。
　重ねて貴闘力について「資質は持っている。スタミナ付ければもっと凄いことになる。大仁田だって、あんなにアゴを腫らせていた。（次の対戦相手については）難しい問題もあるから」と言葉を濁したものの、記者には誰のことを言っているのかはすぐにピンときた。

　貴闘力の囲み会見では、さっそくその辺りにカマをかけると、あっさりと「曙とか面白いんじゃないか」と核心を肯定。なにしろ大相撲時代は横綱に対する金星数が勲章の貴闘力。曙には７勝している記録が残る。

　大仁田の「次は親子タッグじゃぁ～！」と、なにかと話題の大鵬の孫・納屋幸男だが、初代タイガーは「２つの道があると進めない。時間が来たらはともかく、今は格闘技一本」とピシャリ。来年にはより実践的なルールの新格闘技「スマヒ」の立ち上げを示唆して「エースになるかも」と述べる。現在ヒザを故障してしまったこともあり、デビューを急がせてはいないようだ。「期待が本人のプレッシャーになってはいけない」とも気遣っていた。

　貴闘力は遅咲きのデビューに関して、「YouTubeで試合を見たら、あまりにも動きが悪い。まだあの３倍は動ける。もっともっと動けるハズ。試合後の痛みが快感に変わった。店をやってる方が楽だけど、何か刺激が欲しいと思うようになった」という。「いつ死んでも悲しむ奴はいないのだから、失うものはない」とも。
　初代タイガーが口にした必殺技名募集については、「輪島のゴールデン・アームボンバーよりはマシなのを」と記者陣を笑わせた。ここから次男で、相撲の強豪校、埼玉栄高に入学した納谷幸林のこと以下、話は相撲協会への痛烈な批判にも及んだ。こちらは電子書籍拡大版に収録する。

　両名とも大会の成功に気を良くしたのか雄弁かつ、スクープとなるうる発言を連発。比較的長時間となった囲み会見の全容と詳細の完全版は、金曜5月2日発売の『マット界舞台裏5月8日号』に収録されます。しばらくお待ちください。