怪獣対決Mヘンリーxビッグ・ショー 漁夫の利!?D・ブライアン新王者 CMパンク防衛 トリプルHxケビン・ナッシュ壮絶決着~12・18『WWE PPV TLC 2011』

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(C) 2011 WWE, Inc. All Rights Reserved.

なんとダニエル・ブライアンが新王者に!何が起こったのだろうか?

 世界最大のプロレス団体WWEが送る今年最後のPPV大会『WWE PPV TLC(Tables, Ladders and Chairs・テーブルズ・ラダーズ・アンド・チェアーズ) 2011』ではまたまた衝撃的な事件が起こった。それは世界ヘビー級王者にして、世界最強の男、さらに視聴率男(ヘンリーが王者になった途端、スマックダウンの視聴率が上がった為)でもあるマーク・ヘンリーと大巨人、ビッグ・ショーのタイトルマッチだ。大会前から足(鼠蹊部)を怪我して満身創痍のヘンリー、欠場すら危ぶまれたが、命がけで試合に出場、そして試合は壮絶だった。

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マーク・ヘンリーとビッグ・ショーの怪物対決は迫力満点だったが・・・

 早く決着をつけようとするヘンリーは、ビッグ・ショーの必殺技KOパンチを封じる為に徹底的にショーの腕を狙う。この試合は椅子の使用が許可されているので、椅子を利用してショーを追い詰めるヘンリーだったが、それでも最後はビッグ・ショーが遂にKOパンチをさく裂させた。流石のヘンリーもこれは返せず、ビッグ・ショーがピンフォール勝ち、遂に悲願の世界ヘビー級王座を獲得したのだった。しかし、波乱はここからだった。ベルトを抱いて喜びに浸るショーの背後から蘇生したマーク・ヘンリーが襲い掛かり、椅子の山に向けてビッグ・ショーをDDT、これで完全にショーをKOしてしまった。
 するとそこに、MITB(マネー・イン・ザ・バンク・何時でも王座に挑戦出来る権利)の権利をもったダニエル・ブライアンが、今こそこの権利を利用するとリングに飛び込んできた。ヘンリーのDDTで失神しているビッグ・ショーをカバーしてカウント3、なんとビッグ・ショーはいきなり王座陥落、ダニエル・ブライアンが新王者になったのだ。今後、世界ヘビー級王座戦線がどうなっていくのか注目だ。

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ケビン・ナッシュがトリプルHに向かってウルフパックのポーズを

 久々にリング復帰したトリプルHとケビン・ナッシュの因縁対決も壮絶だった。年齢から考えるとあり得ない良い動きでハードなラダー(梯子)マッチをリードしたのは“ビッグ・セクシー”ケビン・ナッシュ。最後はトリプルHが虎の子スレッジハンマーを手にして勝敗は決するも、ナッシュは、nWo時代から盟友スコット・ホールと共に使い続けたウルフパック(wolfpac)のポーズ、それに対してトリプルHはD-ジェネレーションXのポーズ、Suck it!!で返して(この2人は私生活ではずっと親友だが、プロレス界では、WCWでnWoを結成したナッシュ、WWEでD-ジェネレーションXを結成したトリプルHとそれぞれライバル団体の中心になってしのぎを削っていた歴史がある)ハンマー葬で、愛憎入り乱れる親友対決に決着をつけた。トリプルHは、来年のレッスルマニアで、あのジ・アンダーテイカーと再戦のストーリーが用意されているらしい。
 そしてメインでは、CMパンクが得意のTLCマッチでアルベルト・デル・リオ、ザ・ミズを退けて王座防衛。CMパンク憎しで共闘していたデル・リオとミズだが、案の定、共闘は続かず、最後はCMパンクに翻弄されてしまった。
 また、今回のPPV大会ではジョン・シナが試合を行わないという驚きの事態も起こった。そしてアンチ・ジョン・シナTシャツまで売り出され、圧倒的な人気を誇るロック様と対峙している事、あまりに優等生というか、首脳陣から極端にプッシュされ続けている事などから反発され、最近はWWEユニバースからブーイングをもらう事が多くなったシナだが、今後、ヒール転向もありうると噂されている。今後もWWEマットからは目が離せないだろう。

■『WWE PPV TLC 2011』
日時:2011年12月18日
場所:アメリカ メリーランド州ボルチモア ファースト・マリナー・アリーナ

<WWE王座タイトル・TLCマッチ>
○CMパンク(王者)
(ベルト奪取)
●アルベルト・デル・リオ、ザ・ミズ

<IC王座タイトルマッチ>
○コーディ・ローデス(王者)
(ピンフォール)※ビューティフル・ディザスター
●ブッカーT(挑戦者)

<世界ヘビー級王座タイトルマッチ>※MITB権利
○ダニエル・ブライアン(挑戦者)
(ピンフォール)※マーク・ヘンリーのDDTで失神状態のビッグ・ショーをカバー
●ビッグ・ショー(王者)
※ダニエル・ブライアンが新王者

<世界ヘビー級王座タイトル・チェアーズ・マッチ>
○ビッグ・ショー(挑戦者)
(ピンフォール)※KOパンチ
●マーク・ヘンリー(王者)
※ビッグ・ショーが新王者

<シングルマッチ>
○シェーマス
(ピンフォール)※ブロー・キック
●ジャック・スワガー

<スレッジハンマー・ラダー・マッチ>
○トリプルH
(ピンフォール)※スレッジハンマー殴
●ケビン・ナッシュ

<ディーバズ王座タイトルマッチ>
○ベス・フェニックス(王者)
(ピンフォール)※フェイス・バスター
●ケリー・ケリー(挑戦者)

<テーブルズ・マッチ>
○ランディ・オートン
(テーブル葬)
●ウェイド・バレット

<WWEタッグ王座タイトルマッチ>
○コフィ・キングストン、エヴァン・ボーン(王者)
(ピンフォール)※トラブル・イン・パラダイス
●プリモ、エピコ(挑戦者)

<US王座タイトルマッチ>
○ザック・ライダー(挑戦者)
(ピンフォール)※ラフ・ライダー
●ドルフ・ジグラー(王者)
※ザック・ライダーが新王者に

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詳細版は週刊マット界舞台裏12月29日号上田馬之助追悼 全日秘策 WWE新王者に収録されました。お楽しみ下さい。

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