パンクラス1・31有明に初参戦するメキシコ、ロシアの5選手が公開練習。ロシア人ONE王者も帯同

　1月28日(木)、東京・新宿の和術慧舟會HEARTSで、パンクラス１・31ディファ有明大会に初参戦するメキシコ人選手2名、ロシア人選手3名が、公開練習を行った。

　セミファイナル第10試合・フェザー級戦でパンクラス初参戦の矢地祐介（元修斗ライト級環太平洋王者）と闘うロドルフォ・ルビオ（メキシコ）は、ミット打ちで素早いコンビネーションを披露。2014年末の『UFC TUFラテンアメリカ』に出場。ベスト4の実績を持つ。「8年前からMMAをはじめ、ブラジル、アルゼンチン、パナマ、コスタリカで闘いました。またUFCで闘いたいし、世界的大会であるパンクラスで戦えて光栄です。MMAは初めての格闘技で、その前は水泳をしていました。矢地はタフで、今まで見た選手の中でも強豪。興味がわいたから日本にきました。どんな局面でも闘える準備をしてきました」と話していた。

　第9試合・バンタム級戦で上田将勝（1位）と闘うホゼ・アルディ（メキシコ）はMMA7戦全勝（2KO、3一本勝ち）の選手。格闘技経験はMMAのみで4年前から始め、その前はサッカーをしていた。「上田は経験豊富で世界クラスの選手。相手は寝技に行きたいでしょうけど、スタンドで打ち合いたい。パンクラスの名前があがるような試合をしたい」と語った。

　第7試合・ウェルター級戦で高木健太（2位）と対戦するビスラン・エトレシェフ（ロシア）は、4～5年前からMMAに専念し10勝5敗。母国では50人の生徒を持ち、アマMMA組織の代表も務めている。松濤館流空手を学び、ボクシングも始め、ムエタイでは2008年欧州大会アマ王者となり、プロ戦績は17戦16勝1敗。タイのパタヤにいた半年間に、柔術を習ったという。「高木は立ち技がいいし、いい打撃戦がしたい。ここで戦術を話すわけにはいかないけれど」と自信を見せた。
マルティノフ(右)とコーチのヴィタリー・ビクダシュ

　第6試合・ミドル級で佐藤光留と闘うセルゲイ・マルティノフ（ロシア）は、松濤館空手初段で州大会優勝の実績がある。股割りを軽々とやってのけ、ハイキックは縦横無尽。MMAと似た白兵戦の経験もあるそうだ。MMAは3年前から始め6戦5勝（4KO）1敗。ONEミドル級王者に昨年10月になったヴィタリー・ビクダシュにデビュー当時から指導を受けており、今回この王者も帯同。「3年ほど前から私たちの練習場に来てくれているヴィタリーとの練習は一日2回。トレーナーが王者なのは光栄ですし、私自身もパンクラスの王座を狙いたい。相手の情報は得ています。佐藤選手には長い経験があり、いい試合になります」と話していた。

　第5試合・ライト級戦で太田駿平の相手を務めるバイザット・ハトホフ(ロシア)は、MMA戦績6戦5勝1敗。スポーツサンボ、コンバットサンボがベースで、得意なのはタックルからのテイクダウンと蹴り。「フライトは長時間で疲れたけれど、飛行機を降りたら疲れも取れました。人々はあたたかいし、コンディションは整っています。KOか一本で終わらせたい。積極的に攻めて色々な技を見せたい。リングよりケージの方が好きです」と語った。

（取材・文／安西伸一〈フリーライター〉)

■　PANCRASE 275
日時：1月31日（日）
会場：ディファ有明

【対戦カード　本戦2部】
＜第11試合　メインイベント　フェザー級　5分3R＞
日沖　発（ALIVE／元SRC・TKO王者、元修斗ライト級(65kg)世界王者）
横山恭典（KRAZY BEE／9位、ネオブラッドトーナメント2015同級優勝）

＜第10試合　セミファイナル　フェザー級　5分3R＞
矢地祐介（KRAZY BEE／元PXC王者、元修斗ライト級(65kg)環太平洋王者）
ロドルフォ・ルビオ [Rodolfo Rubio Perez]（メキシコ／エントラムジム）

＜第9試合　バンタム級　5分3R＞
上田将勝（パラエストラ東京／1位、元修斗フェザー級(60kg)世界王者）
ホゼ・アルディ [Jose Alday]（メキシコ／トータルジム/エントラムジム）

＜第8試合　バンタム級　5分3R＞
瀧澤謙太（リバーサルジム東京スタンドアウト／8位）
アラン“ヒロ”ヤマニハ（ブラジル／TS GYM／10位）

＜第7試合　ウェルター級　5分3R＞
高木健太（リバーサルジム川口REDIPS／2位）
ビスラン・エトレシェフ [Bislan Etleshev]（ロシア／エトレシェフチーム/ノースライオンチーム）

＜第6試合　ミドル級　5分3R＞
佐藤光留（パンクラスMISSION）
セルゲイ・マルティノフ [Sergei Martynov]（ロシア／Peresvet FT/ノースライオンチーム）

＜第5試合　ライト級　5分3R＞
太田駿平（ピーズラボ世田谷）
バイザット・ハトホフ [Bajzet Hathohu]（ロシア／エトレシェフチーム/ノースライオンチーム）

＜第4試合　バンタム級　3分3R＞
神田T800周一（T-BLOOD／6位、2015年ネオブラッドトーナメント同級優勝）
CORO（和術慧舟會TLIVE）

＜第3試合　フェザー級　3分3R＞
川那子祐輔（秋本道場jungle junction）
中原由貴（マッハ道場）

＜第2試合　フライ級　3分3R＞
井島裕彰（GUTSMAN）
加藤直之（SPLASH）

＜第1試合　ライト級　3分3R＞
林　源平（和術慧舟會Iggy Hands Gym）
上田厚志（総合格闘術骨法烏合會矢野卓見道場）

【本戦1部（メイン終了後）】
第2試合　ウェルター級　3分3R
手塚裕之（山田道場/TGFC）
川和　真（禅道会新宿道場）

第1試合　バンタム級　3分3R
小宮稔大（パラエストラ八王子）
狸瑪猿シュン（リバーサルジム東京スタンドアウト）

【2016プロ昇格トーナメント I】
　4人トーナメント当日決勝戦まで。組み合わせは当日抽選。優勝者はプロ昇格。試合時間は3分2R。同点の場合でも全ラウンドを通して優勢判定をつけ必ず勝敗を決めるマスト判定。

◆スーパーフライ級
大塚達貴（パラエストラTB）
高島俊哉（U-FILE CAMP登戸）
バイオレンス松尾（和術慧舟會高田馬場道場）
廣中克至（RBアカデミー）

◆バンタム級
倉井俊輔（FREEDOM@OZ）
寺本雄輝（リバーサルジム新宿Me,We）
友村洋治（ハイブリッドレスリング鹿児島）
平岡将英（KRAZY BEE）

◆フェザー級
大野凌太郎（坂口道場）
斎藤拓矢（ALLIANCE）
前田浩平（GRABAKA）
松浦政次（GUTSMAN）

◆ライト級
鈴木琢仁（ブルテリアボンサイ）
春川広明（パラエストラ広島）
林　仁（八景ジム）
堀江圭功（ALLIANCE）