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2009年02月 アーカイブ

2009年02月01日

女子総合格闘技ジュエルス 2nd RING 対戦カード発表 サムライTVでオンエアも決定

【大会名称】 女子総合格闘技ジュエルス 2nd RING
【開催日時】 2009年2月4日(水)
開場/18時00分
オープニングファイト/開始18時40分(開始時間が変更になっております。ご注意ください)
本戦開始/19時00分
【開催場所】 新宿FACE(東京都新宿区)
【主   催】株式会社マーヴェラスジャパン/ DEEP事務局
【お問合せ】株式会社マーヴェラスジャパン(TEL:03-5458-2536)
【チケット料金】 VIP席(最前列) ¥10,000 / カウンター席 ¥10,000 / RS席 ¥7,000 / A席 ¥5,000
自由席 ¥3,000(※満席の場合は立見となります)
※入場時、ドリンク代別途\500-必要です。※当日購入は一律\500-増しです。
【チケット販売所】
チケットぴあ 0570-02-9999[Pコード 813-397] /後楽園ホール 03-5800-9999
フィットネスショップ水道橋店 03-3265-4646 / 東京イサミ 03-3352-4083
書泉ブックマート 03-3294-0011 / チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
※上記発売所にて好評発売中

【追加発表予定対戦カード】
●JEWELS公式ルール -60kg契約 5分2R
HARUMI(アゲ♂アゲ☆) VS 富田里奈(AACC)

●オープニングファイト JEWELSアマチュアルール -48kg契約 5分1R
MIYOKO(GRABAKA柔術クラブ) VS 亀田聡子(P'sLAB横浜)

●オープニングファイト JEWELSグラップリングルール -55kg契約 4分1R
大矢裕子(DEEP OFFICIAL GYM IMPACT) VS 湯浅麗歌子(ポゴナクラブジム)

【発表済予定対戦カード】
●JEWELS公式ルール 無差別契約 5分2R
超弁慶(ガムランナック) VS 及川千尋(格闘探偵団バトラーツ)

●JEWELS公式ルール -58kg契約 5分2R
石岡沙織(空手道禅道会小金井道場) VS 小林華子(伊藤道場)

●JEWELS公式ルール 無差別契約 5分2R
HIROKO(B CREW/第4代スマックガール無差別女王) VS 武田美智子(空手道禅道会広島支部)

●JEWELS公式ルール -48kg契約 5分2R
瀧本美咲(空手道禅道会横浜支部) VS 玉田育子(AACC)

●JEWELS公式ルール -52kg契約 5分2R
吉田正子(アゲ♂アゲ☆) VS 小澤深岬(空手道禅道会松本支部)

●JEWELS公式ルール -60kg契約 5分2R
杉山しずか(空手道禅道会横浜支部) VS SHIHO(アゲ♂アゲ☆)

※出場選手は、怪我等の理由により変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。

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【メディア出演情報】
FIGHTING TV サムライの 「格闘ジャングル2」今週オンエア分に
元SM女王様のHIROKO選手がゲスト出演します。

初回放送 1/31(土) 21:00~ (リピート放送あり)
http://www.samurai-tv.com/index.html
旗揚げ戦第2戦の概要■ジュエルス/2.4新宿FACE
2・4 新宿FACE大会、第1弾カード発表!女子総合格闘技ジュエルス

UFC 94 : ST-PIERRE VS. PENN 2 リアルタイム速報

世界のMMAファン注目のGSPvsBJペンをメインに据えた注目の大会。更に、無敗対決でリョート・マチダとチアゴ・シウバもあり、日本でも注目必死だ。

前座カード
ウェルター級 5分3R
○ジョン・フィッチ(判定)郷野聡寛●
実力者フィッチに郷野(30-27, 30-27, 30-26)という大差で判定負け。これでUFC契約終了か?

ライト級 5分3R
○チアゴ・タバレス(判定)マニー・ガンブリヤン●

ウェルター級 5分3R
○ジョン・ハワード(判定)クリス・ウィルソン●

ヘビー級 5分3R
○ジェイク・オブライエン(判定)クリスチャン・ウェリッシュ●

ウェルター級 5分3R
○ダン・クラメール(判定)マット・アロヨ●

ライト級 5分3R
○クレイ・グイダ(判定)ネイト・ディアス●
あの五味に一本勝ちしたニック・ディアスの弟で自らもTUFで優勝しているネイトにUFC軽量級の実力者、グイダ。1−2R、グランド、スピーディーな攻撃で攻めるグイダ。グランドでは分が悪いと感じたのかネイトは3R、スタンド勝負に切り替えるが、ラウンド後半、しつこくグランドに引きずり込むグイダ。判定は2−1のスプリットでグイダが勝利。

ウェルター級 5分3R
○カロ・パリシャン(判定)キム・ドンヒョン●
柔道ベースの実力者パリシャンに、DEEPなどで活躍していたキム。1R、攻めていたのはキム。バックを制し果敢に攻め立てる。しかし2R以降、ベテランらしくペースを取り戻すパリシャン。3Rは両者、決め手無くだらだらした展開が続き、2−1のスプリットでパリシャンが判定勝ち。

ライトヘビー級 5分3R
○ジョン・ジョーンズ(判定)ステファン・ボナー●
日本では知名度が無いが、TUF卒業生でアメリカでは圧倒的な人気を誇るボナーの復帰戦。試合序盤からジョーンズがスープレックス、バックブローなどで攻めテイクダウンを奪いまくる。ボナーもすぐにスタンドの戻すが、それ以上、決め手無く、ジョーンズが黒人特有の身体能力を見せ付けて判定勝ち

ライトヘビー級 5分3R
○リョート・マチダ(1R KO)チアゴ・シウバ●
注目の無敗対決。リョートは勝てばタイトルマッチが見えてくる重要な一戦。試合は序盤からリョートの打撃が冴え左フック、ワンツーで2度、ダウンを奪う。そして1R終了間際、足をかけてシウバを倒した所に、リョートが上から襲い掛かる強烈なパウンド2発叩き込む。これでシウバは完全に失神、リョートがKOで勝利。あまりに劇的な試合結果にそれまで判定続きだった会場が爆発。リョートは「アメリカを愛している、ここが俺のホームだ」と絶叫しタイトルマッチに猛アピール。観客も大歓声で後押しした。

メインイベント UFCウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○ジョルジ・サンピエール(4R TKO)BJペン●
注目の大一番、だが、試合は一方的だった。テイクダウンを狙うGSPに堪えるペン。だが2R以降、テイクダウンに成功したGSPが一方的にパウンド、パスをしてサイドに回り、パウンドに肘と畳み掛ける。必死で耐えるペンだが、4R終了後、立つ事も出来なくなりレフリーが止めてジョルジ・サンピエールTKO勝利。終わってみればGSPの完勝だった。

井上克也がライト級王座防衛、花澤大介13は「第一線から退く」!?

 井上克也がライト級王座の初防衛に成功した。試合後のインタビューでは、「ベルトを守るプレッシャーだったので、嬉しいというより、ほっとしている」とも。「外人並に圧力があった」という花澤選手だが、「手ごたえもあったけど、もうちょいだった」と反省する。

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 終わってみれば、いつもの井上克也だったかも。スロスターターで1R目にはRJW=リアルレスリングのチームなのに花澤大介13から2度もテイクダウンを奪われる。ロープ際に持って行くのはコブラ会の作戦通り。グラウンドで上になれば、肩パンチを落とす。このラウンドは、大介がとった。ただし、大介がベルトを巻くとするなら、この1Rに速効で勝負をつけているなら可能性はあったように思う。その意味では、ラウンドを取ったからといって、何も喜んではいけなかったのだ。

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 2Rは、大介のスーパーマンパンチが決まるところからだったが、井上克也のグラウンド&パウンドが決まりだすと、なんだか見なれたいつもの展開に。大介はあとの記者会見で、「スタミナ切らさない練習はしてきたはずなのに、息は上がってないが、足がついていかない」とも。コーナー際のテイクダウンにせよ、「体の芯が抜けてしまう」感覚だったという。「アンダーから打たれた左からのフックが効いた」そうだ。

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これがアンダーから打たれた左からのフックの瞬間

 3Rは、そのロープ際の攻防で鉄槌を何度も打たれてしまい、止められてもおかしくない場面も・・・。グラウンドで井上が顔面にヒザを入れてしまい、一時中断。大介は思わずレフェリーに「ちょっとキツイですわぁ」と、長めのタイムストップを要求。これである程度は助かったかも。この中断がなければ、大介はKO負けしていたかもしれない。

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鉄槌攻撃が決まりだす。危ないところだった大介

 ゴングが鳴ると、大介はセコンドに「すんませんでした」。負けを自覚していたようだ。一方の井上克也だが「相手の打撃に対応できる感じになり、大丈夫かと」。「自分も疲れていたが、相手が疲れていたのがわかった」という。リング上では「花澤選手に勝ってランキングの人もあんまりいなくなっちゃったんで、今年はパンクラスと他の団体、2冠、3冠を目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」とアピールしたが、試合後はズバリ戦極の名を口にした。
 ただし、「ベルトは欲しいが、その人(北岡悟)には興味はない。前に負けた人とやりたい」とも。どうやら五味隆典と廣田瑞人に興味があるようだ。なんでも廣田とは、同じ長崎県出身で、しかも隣町なんだという。
 「けががなければ、このペースで防衛戦もしたい」と意欲満々だが、坂口征夫とかよりは、外部の未知の強豪を迎え撃つ腹積もりらしい。「もっと打撃強くなって、盛り上がる試合をやりたい」と抱負を述べていた。
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 最後に会見に現れた大介だが、「3年前から成長していない。試合展開も同じ。負けるべくして負けた。自分の不甲斐なさが悔しい。情けない。(前回の試合から課題を)克服できてない」と、反省することしきり。途中から、手塚コーチに「なんでこんな試合をやっているんだろう」と、未熟さを謝ったという。
 「これまで地元・大阪での試合も見に来なかった母親が遥々来てくれたのに、この上なく親不孝者だ」と話す大介。「アメリカで4試合やって最後に負けて、もう一回でも負けたら格闘技第一の生活から考え直すつもりだった」というが、今回の敗北で第一線から退くニュアンスのことを口走っていたのが気にかかる。
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 2・1パンクラス、ディファ有明大会の詳細は、4名の記者が取材しており、それぞれの視点からの徹底ルポを、豊富な写真満載にてマット界舞台裏2月12日号にて収録いたします。ご期待下さい。

郷野選手詳細とUFC情報

矢島美容室のコスプレとダンスで入場、1ラウンドはクリンチからの膝と
細かいパンチからテイクダウンされ金網際でバックに回られる。
2ラウンドもテイクダウンから金網に押し付けられ細かいパウンドと肘を
落とされバックを許すとフィッチは四の字ロックできっちり抑えパンチか
らチョーク、十字と流れる動きでフィッチに支配されたラウンド
3ラウンドカウンター狙いの郷野単発ではヒットするもテイクダウンを許す
上を取り返し一発逆転を狙い脚関を狙うもディフェンスされスタンドに戻り
ハイキックを出すも不発で終了。
レスリングベースでヒクソン系の柔術黒帯を持つフィッチの完封勝利
郷野にとっては厳しい試合だった。
また会場には宇野薫、山本KID、谷川貞治が来場、五味隆典の姿を見たと
の情報もありWECの日本人参戦の可能性が高まる。
UFCと独占交渉契約中の石井慧には契約条件の提示がされた模様

2009年02月02日

PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 2009年2月1日(日) 東京・ディファ有明大会 全試合結果 パンクラスゆかりの選手が集まった今年第一弾興行。

パンクラスの今年、第一弾興行がすっかり恒例となったディファ有明で行われた。
注目はメイン、ライト級王者、井上の防衛戦。あの五味を破って今をときめく戦極王者になっている北岡の天敵とされ井上は前半苦戦したものの王者防衛した。
井上克也がライト級王座防衛、花澤大介13は「第一線から退く」!?

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井上と花澤はタイトルマッチらしく熱戦だった。

また、急遽参戦した佐藤光留は、まさに大きな相手に足関節で勝利という、本人が理想としている展開で勝利し、パンクラス凱旋を飾った。
逆に坂口道場所属として再びパンクラスのマットを踏んだ窪田幸生は判定負け。

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佐藤光留は大きな相手に勝つというプロレスラーの理想を体現。金原vsアライは壮絶な決着。

更にパンクラスゆかりといえば、試合では敗れたが伊藤崇文のセコンドにミノワマンがついた事、アライケンジのセコンドに大石の他に、謙吾がついた事、メインには戦極で名を上げた北岡が姿を見せたなど、それぞれ別の方向にいった現パンクラシスト、元パンクラシストが会場に集まったのも興味深い。ファンは再び彼らが同じリング、パンクラスのリングに上がるのを心待ちにしているはずだ。

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伊藤崇文の応援に、あのミノワマンも駆けつけた。

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パンクラスの旗の下に。パンクラス最高

第8試合 メインイベント ライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○井上克也(判定 3-0)花澤大介13●

第7試合 フェザー級 5分2R
○金原正徳(1R 3分14秒 KO)アライケンジ●

第6試合 フェザー級 5分2R
○ジャミール・“ザ・サージェント”・マスー(1R 2分15秒 TKO)滝田J太郎●

第5試合 ライト級 5分2R
○AB(判定 2-0)伊藤崇文●

第4試合 フライ級 5分2R
○江泉卓哉(1R 1分4秒 KO)二之宮徳昭●

第3試合 ライトヘビー級 5分2R
○佐藤光留(1R 3分46秒 ヒールホールド)大堀竜二●

第2試合 ウェルター級 5分2R
○本田朝樹(判定 2-0)窪田幸生●

第1試合 ウェルター級 5分2R
○ストラッサー起一(1R 3分 肩固め)鈴木槙吾●

”変態”佐藤光留が止められそうな危ない場面を潜り抜け一本勝ち

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1R3分46秒ヒールホールドで大堀竜二をタップアウトに斬って落とす!
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”変態”佐藤光留が緊急参戦2・1パンクラス ディファ有明大会

 ディファ有明大会は4名の記者が取材しており、この試合の詳細以下、それぞれの視点からの全試合の徹底ルポを、豊富な写真満載にてマット界舞台裏2月12日号にて収録いたします。ご期待下さい。

今週の「マット界舞台裏」は、今まで公になることがなかった馬場さんの秘話を初公開!

09.02.05BUTAIURA.jpg 1999年1月31日にジャイアント馬場さんが亡くなって、早いものでもう10年が経つ。
 没後10年ということで、専門誌はもちろん一般誌でも馬場さんのメモリアル特集が組まれていたが、『マット界舞台裏』ではファイト時代の秘蔵写真とともに、どの特集でもお目にかかれないとっておきの秘話を公開することにした。

 井上譲二記者といえば、言わずと知れた『週刊ファイト』の前編集長。それだけに当然、直接馬場さんを取材したことも何度もある。
 今週号では直接馬場さんから聞いた秘話や、いまとなってはリアルタイムで見た人がすっかり少なくなってしまった馬場さんの全盛期時代の話が書かれているが、中でもとっておきなのは馬場さんの奥さんである、元子さんと「これは書かない」という約束をしていた秘話中の秘話である。

 元子さんとの約束を破ることになってしまうため、井上記者も初めは書くつもりはなかったのだが、今風に言うと実に“深イイ話”であり、このまま眠らせておくにはあまりに惜しい話なのである。そこは没後10年のメモリアル企画ということで、大目に見てもらおう。
 恐らくこの話は今まで一度も公になっておらず、かなりの馬場マニアや、プロレスマスコミでも知らない人が多いはずだ。

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 馬場さんは元子さんと結婚するとき、元子さんのお母さんから猛反対されたという。馬場さんと元子さんが知り合ったのは、まだ馬場さんがジャイアンツのピッチャーをしていた頃で、交際を始めたのは馬場さんがプロレスラーになってアメリカ遠征を行っていた頃。
 つまり相当長い間交際した末に結婚に至ったわけだが、その原因のひとつとして、元子さんのお母さんからの猛反対があったわけだ。

 反対されたものの無事に結婚した馬場さんと元子さんだが、気になるのはその後の馬場さんと義母となった元子さんのお母さんとの関係だ。
 多少ギクシャクしたり、下手したら疎遠になるなんてことも予想されるが、なんと馬場さんは義母を実の母親と同じくらい大切に扱っていたという。今週号の秘話を読んでいただければ、義母に対する馬場さんの愛情の深さ、そして馬場さんと義母の関係がよく分かっていただけるはずだ。まさに馬場さんらしい深イイ話である。

 このほかにも馬場さんに関する秘話満載! プロレスファンならば読んでおいて損はない! アーカイブスやミルホン編集部による増ページも大好評! この機会にぜひダウンロードしてみてください。

週刊マット界舞台裏'09年2月05日号

パンクラス一夜明け会見 佐藤「DDTで”変態”が決まったのは試合の2時間前」

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 パンクラス・ディファ有明大会の一夜明け会見が行われ、井上克也、金原正徳、佐藤光留の3選手が激闘を振り返った。

 急遽参戦オファーを受けた佐藤選手だが、「急遽というなら、DDTで”変態”になることが決まったのは試合の2時間前、プロレス界ではもっとおそろしいことがある」と発言して会場を爆笑に包む。

 「経験が生きた。DDT2連戦が終わって、さて釣りに行こうかと思っていたとき、坂本代表は悪魔の声に聞こえた。(鈴木みのるの言い分ではないが)佐藤の刀は錆びてないことを証明した。今年最後のパンクラス、ありがとうございました」と、一同を煙に巻く。慌てて坂本代表が、「佐藤選手はストックのリストに入ってます」と訂正していたが、「川村(亮)がケガしたからキング・モーとやってくれと言われても困る」と切り返される。
 体格に勝る大堀選手のパウンドに危ない場面もあった佐藤選手。記者が「総合から半年遠ざかっていたことで、対処法を一瞬忘れるとかなかったのか?」と聞いたところ、「いつものこと。周囲も安心していた。リングに上がっているという集中力がむしろプラスになった」と胸を張る。

 ZST最強を謳われる金原正徳は、「左ストレート、左ハイキックの対応はしてきた。連習通りに出来た」と、右ストレートでアライケンジを鮮血に染めた試合を振り返る。坂本代表によると、アライは過去3度も鼻を折っているが、昨晩のは折れてないそうだ。
 「対パンクラスについて」質問が飛んでいたが、気おくれしている金原選手に隣の佐藤選手が、「ジョシュ・バーネットとやりたいとか、どんどん言えばいいのに。言ったモン勝ちだから」と突っ込まれていた。

 井上克也は、「前半力強くてヤバイと思ったが後半盛り返した」と(いつものように)振り返るが、質問は戦極等への出陣に集中。坂本代表が「チャンピオンというのは、負けている選手の思いを背負っている。その気持ちを忘れずに他団体に行って欲しい」と注文をつけると、佐藤選手が「DDTのベルトへの挑戦は応援してくれないですか」と突っ込みを入れ、目を白黒させてしまう一幕も・・・。
 パンクラスでのカードに関しては、昨日段階では「ランキングの選手とは一通りやった。坂口征夫には興味ない」と発言していた王者・井上であるが、坂本代表は「格闘家は言うことが毎日変わる。坂口選手でも面白い。また、無差別級がありますから」とフォロー。しかし、井上選手は「下の階級なら」と笑いを誘う。「ゴングと同時にラッシュする外人選手はどうか」との提案には納得であろうか。坂本代表は昨日の試合を振り返り、「井上選手の場合、1R目とられ、3R目は必ず取っているので、毎度2R目がカギになる。花澤選手はその2Rから体力が落ち、パンチが下を向いていた」と分析する。
 3R目、中断があったため、花澤選手がある程度回復。「自分もバテたが、相手も。たらればになってしまうが、(中断がなければ)確率的には行けてたかも」というのがチャンピオンの分析だ。
 質問は「どうにかしよう」というスタイルに集中。「ディフェンス能力を上げたい。ちゃんと仕留めるKOを目指す」と話す。会見後はバイクで帰って行く井上克也であった。
 
 * 全会見終了後、佐藤選手のミルホンネット独占インタビューに成功。「大日本プロレスはデスマッチから引っ越し業までだけど、自分は総合から変態までやります!」以下、大爆笑の完全未公開バトルは、「マット界舞台裏2月12日号」に収録されれます。
 

戦極を主宰するワールドビクトリーロード、修斗と提携へ。

2月1日、日本修斗協会より、ワールドビクトリーロードとの提携が発表された。

1)ワールドビクトリーロードは株式会社サステインとの共催で、2010年よりプロフェッショナル修斗公式戦を行う。

2)これに先駆けてワールドビクトリーロードは、2009年のプロ修斗公式戦、およびアマ修斗への開催協力を約束する。

これによりワールドビクトリーロードは総合格闘技イベント「戦極」と並列して、2010年より(株)サステインとの共催でプロ修斗興行を主催していくこととなった。また(株)サステインは後楽園を主軸とした通常興行、新宿FACEを主軸とした選手育成興行に加え、ワールドビクトリーロードとの共催大会という3つのブランドで興行を実施していくこととなる。

パンクラス4 ・5ディファ有明大会追加カード発表と和田拓也vs.岩見谷智義戦調印式

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 パンクラス4 月5 日(日)ディファ有明大会の追加カード発表と、和田拓也vs.岩見谷智義戦の調印式が行われた。

 激戦を勝ち抜いてランキング一位、王座へのチャレンジャーとなった岩見谷は、「(高田道場で)教えている子供たちに見せたい。KOか一本を狙う」と意欲満々。和田の研究にも抜かりはなく、「腰が重い、隙がない。やりずらい相手で、どう倒すかが課題」と話す。岩見谷といえば、高田道場のキッズたちの応援が賑やかであるが、「先生の試合が見たい、と言われるよう、応援に答えるようにしたい」と結んだ。

 一方正王者となり、「夢が叶った」という和田は、「もう一つ上のステージを目指す」と、やや余裕の受け答え。岩見谷に関しては、「日本体育大学というレスリング日本一のところで4年もやっている。今、中途半端な奴ばかりの中で、地力のある選手。自分はレスリングに、サンボがある。やりづらいかどうかはわからない」と話す。

 追加対戦カードは、ウェルター級の鳥生将大vs.梁正基戦。坂本代表は、「ともに和田とやっている。鳥生は一本取るのかが課題」という。梁は怪我で戦線から離れていたが、07 年11 月の和田戦以来、約1 年半ぶりのパンクラス参戦となる。

 フライ級の廣瀬勲vs.和術慧舟會東京本部の廣野剛康戦も注目カード。坂本代表によれば、廣野選手は前にもオファーをかけていたそうで、ベテランの起用は興行に厚みを加えると言う。「いい意味で、お客がうなるような試合を期待したい」と会見を締めた。

【その他の対戦カード】
★第15回ネオブラッドトーナメント予選 フライ級決勝戦 5分1R
辻田大祐(秋本道場Revo龍tion)
vs.
山中 剛(和術慧舟會東京本部)

★第15回ネオブラッドトーナメント予選 バンタム級決勝戦 5分1R
杉島大輔(和術慧舟會東京本部)
vs.
島崎太郎(U-FILE CAMP.com)

★第15回ネオブラッドトーナメント予選 フェザー級決勝戦 5分1R
内山重行(GRABAKAジム)
vs.
野口岳人(TRIAL)

★第15回ネオブラッドトーナメント予選 ライト級決勝戦 5分1R
小畑公史(U-FILE CAMP町田)
vs.
平山敬吾(パラエストラ八王子/チームZST)

上記のネオブラッド・トーナメント予選決勝戦の他、ライト級以外のネオブラッド・トーナメント本戦一回戦(3階級 各3試合)を行う。

2009年02月04日

3・20戦極〜第七陣〜フェーザー級GPに“ZST最強の男”金原正徳が参戦!

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パンクラス2月1日ディファ有明大会にてアライケンジに右ストレートを当てた瞬間!

09.2.4sg036.jpg 3月20日(金曜・祝日)国立代々木競技場第二体育館で開催される『戦極〜第七陣〜』フェーザー級GPに“ZST最強の男”金原正徳、同じくZSTから高校生ファイター18歳の山田哲也、韓国からジョン・チャン・ソンの参戦が発表された。

 金原は日曜日のパンクラス初陣にアライの癖をよく研究して臨み、右ストレートから流血に追い込んで1R3分14秒にアライを病院送りにしたばかり。リング上では戦極の名前こそ出さなかったが、フェーザー級グランプリ参戦をアピールしていた。

 山田は高校2年生のときにZSTでデビュー。これまで3戦3勝の無敗である。またジョン・チャン・ソンは総合8戦8勝。8月16日岡山でのGRADIATOR大会で吉田道場の小見川道大を撃破、12月10日のDEEP39では孫煌進を秒殺KOした実績を買われた。

DEEP 39 IMPACT
新たな格闘技興行のモデル!? GLADIATOR岡山大会大盛況
ついに発表された戦極フェザー級グランプリの出場選手たち

2009年02月05日

女子総合格闘技ジュエルス 2nd Ring

2009年2月4日(水)、超満員に埋め尽くされた新宿FACEで『女子総合格闘技ジュエルス』第二弾興行が開催された。
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試合終了後はサインボール投げ。会場は最後まで盛り上がった。

試合は一本で決まる試合がほとんどで、会場は熱気に包まれていた。メインはもうジュエルスのエースと言っても過言ではない石岡沙織が、プロレスラー、小林華子を迎え撃つ一戦。
入場は空手着で登場した石岡は華奢な身体で元気美少女といった感じでアイドル性も抜群。対する小林はプロレスラーらしく打たれ強さを見せたい所だったが、石岡の打撃で劣勢に回り、3度のスタンディングダウンを取られTKO負け。

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快勝してエースの実力を見せた石岡。

石岡は勝利を喜び、一足早いバレンタインと会場のファンにチョコレートを投げ込み、拍手喝さいを浴びた。

セミファイナルでは身長180センチ、元SMの女王様というHIROKOに対するは元サンボ世界金メダリストの武田美智子。グランドでこそ武田の足関節にあわやという場面もあったが、スタンドでは長身のHIROKO。特に膝蹴りが冴え、最後は左ストレートでダウンを奪い完全勝利。
長身という女王様キャラだけではなく、試合でも存在感を見せ付けた。

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女王様、HIROKOの存在感は凄い。

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実力者対決は玉田が制した。

また格闘探偵団バトラーツ所属のプロレスラー、及川千尋も参戦。しかし相手の実力者、超弁慶が腕十字で一本勝ちで返り討ちにし、実力を見せ付けた。

なお、サムライTVでオンエアも決定しており、盛り上がりを見せた大会の興奮を再び!

第7試合 メインイベント 58kg契約 5分2R
○石岡沙織(1R 2分20秒 TKO )小林華子●

第6試合 無差別契約 5分2R
○HIROKO(2R 3分25秒 TKO)武田美智子●

第5試合 48kg契約 5分2R
○玉田育子(判定3-0)瀧本美咲●

第4試合 無差別契約 5分2R
○超弁慶(2R 2分30秒 腕ひしぎ十字固め)及川千尋●

第3試合 52kg契約 5分2R
○吉田正子(1R 0分54秒 TKO)小澤深岬●

第2試合 60kg契約 5分2R
○杉山しずか(1R 2分55秒 TKO)SHIHO●

第1試合 60kg契約 5分2R
○富田里奈(2R 0分22秒 腕ひしぎ十字固め)HARUMI●

[オープニングファイト]

第2試合 アマチュアルール 48kg契約 5分1R
○MIYOKO(1R 2分23秒 フロントチョークスリーパー)亀田聡子●

第1試合 グラップリングルール 55kg契約 4分1R
○湯浅麗歌子(判定3-0)大矢裕子●

松本幸代 汚名−女子キック世界八冠王・早千予(さちよ)の軌跡
告知 ファイト!ミルホンネット鷹の爪大賞2008
週刊マット界舞台裏'09年2月19日号〜2・4女子総合格闘技ジュエルス 2nd Ring詳細


女子総合格闘技ジュエルス 3rd RING開催決定。オフィシャルホームページも完成

大成功で幕を閉じたジュエルスの第三弾大会が決定した。

【大会名称】 女子総合格闘技ジュエルス 3rd RING
【開催日時】 2009年5月16日(土) 
開場/開始時間 未定(※夜興行)
【開催場所】 新宿FACE(東京都新宿区)
【主   催】株式会社マーヴェラスジャパン/ DEEP事務局
【お問合せ】株式会社マーヴェラスジャパン(TEL:03-5458-2536)
【チケット料金】 VIP席(最前列) ¥10,000 / カウンター席 ¥10,000 / RS席 ¥7,000 / A席 ¥5,000
自由席 \3,000(※満席の場合は立見となります)
※入場時、ドリンク代別途\500-必要です。※当日購入は一律\500-増しです。


※チケットぴあ他にて、3月上旬よりチケット発売開始予定

※出場予定選手、対戦カードは決定次第、随時お知らせいたします。


またオフィシャルホームページも完成。
女子総合格闘技ジュエルス オフィシャルホームページ

プロレス文化研究会。テーマは力道山前夜を闘った柔道家たち「柔道とプロレス〜日本におけるプロレス誕生の萌芽としての「プロ柔道」を中心に」

今年は初めてとなるプロレス文化研究会の正式な日取りが決まったのでお伝えさせていただく。
2月7日(土)午後2時から5時まで。場所は京都市中京区三条御幸町三条ありもとビル2階「ル・グラン・ジャズ」(地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩5分もしくは京阪三条駅下車徒歩5分)
TEL075−211−5800(研究会の内容の問い合わせは不可)
入場無料、カンパ歓迎。(会場内への飲食物の持ち込みは禁止です

プロ柔道を専門的に研究されている塩見俊一氏を講師として催されます。
1、プロ柔道概要
2、プロ柔道とプロレス
3、その後の柔道とプロレス

プロ柔道の話しが中心となりますが、日本プロレス原点の話も勿論していただきます。
なお塩見俊一氏は、上記についてけっして無関係ではない知る人ぞ知るもうひとつの顔を持ち、ミルホンネットニュース欄をよく読みこまれている方や大阪のアゼリア大正やカルチェラタン世界館そして広島県立産業会館などプロレス興行のある会場では、お見掛けしたことがある方もいるのかもしれません。
日本のプロレスにおける原点とはいったい何であったのかを学びつつ現在のプロレスのあり方も知る。奮ってご参加ください。

ブルー・デモンJr.がウルティモ・ドラゴン『LUCHA FIESTA』参戦、岐阜・大阪大会も追加

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 3月20日(金・祝)にZepp東京で開催されるウルティモ・ドラゴンプロデュースによる『LUCHA FIESTA』に、“青い悪魔II世”ブルー・デモンJr.の参戦が決定した。
 オヤジのブルー・デモンといえば、数々のアクション映画主演の実績もあり、メキシコ国内ではミル・マスカラスより知名度は高い。息子のほうも、そんな伝説のオヤジと比較されながらも、同じ国民的英雄エル・サントの息子エル・ヒホデ・サントと並んで、二世の時代を引っ張ってきた大物中の大物だ。
 ドラゴンとブルー・デモンJr.はともに1966年生まれということもあり、親交も長く気心が知れている仲でもある。恒例となった箱崎エアターミナルの会見では、「メインではクラシカルなルチャをお見せしたい」と、日墨友好400周年記念に相応しい本場のルチャを披露することを宣言した。

 追加カードとしてブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラティーノ兄弟と、その甥マクシモの来日が決定。東京愚連隊と激突する。闘龍門メキシコ自主興行で超満員の観客を熱狂させた、ドラゴン校長お薦めの6人タッグマッチが披露される。現在の愚連隊はTAKEMURAが負傷による欠場中。よってNOSAWA論外、MAZADAのパートナーは現在調整中になる。また、一部の媒体で4月に新団体MWF(メキシコ・レスリング・フェデレーション)を旗揚げすると伝えられたグラン浜田も参戦決定。ドラゴン校長にとって大先輩が『LUCHA FIESTA』に花を添える。さらには、メキシコマットで活躍する下田美馬も本興行の為に帰国参戦が決定した。

 これだけのメンツが集結する以上、東京だけではもったいないとばかり、3月21日(土) 岐阜商工会議所大ホールでの岐阜大会、3月22日(日)デルフィンアリーナ道頓堀での大阪大会も追加発表。『LUCHA FIESTA2009』はパワーアップされることとなった。

3・20ウルティモ・ドラゴン祭りに"二冠王"大原はじめが参戦直訴!
3・20Zepp Tokyo ウルティモ・ドラゴンが日墨友好400周年記念のルチャ祭り開催

■お問い合わせ
e+(イープラス):(PC&携帯共通)

 闘龍門メキシコでは、引き続き5月9日(土/現地時間)『ドラゴマニア』アレナ・メヒコ大会でデビューする新マスクマンのデザインを公募中!優勝者(1名)には豪華賞品を授与。優勝したマスクデザインをもとに、“カリスマ・マスク職人YN” 中村之洋氏(プロレスマスクミュージアム館長)が、実際のマスクを制作。3月20日(金・祝)『LUCHA FIESTA2009』のリング上にて、優勝者とマスクがお披露目される。


【募集要項】
■応募宛先 〒141−0032東京都品川区大崎1−11−1ゲートシティ大崎ウエストタワー21F株式会社エンタテインメントプラス内 ウルティモ・ドラゴンプロデュース『LUCHA FIESTA2009』実行委員会マスクデザイン応募係(平井宛)
※パソコンデータで作成した場合はCD−R等で送ること。
■締切 2月28日(土)当日消印有効
■審査員 ウルティモ・ドラゴン校長、中村之洋氏、他
■注意事項 優勝に選ばれたマスクデザイン及びマスクに関しては、TORYUMON S.A.de C.V.(闘龍門メキシコ)が権利を有することとなることを了承の上、応募すること。

女子総合格闘技ジュエルス 2nd Ringで腕相撲大会、色っぽいラウンドガールから和田レフリーまで!

遊び心溢れる、女子格闘技団体ジュエルス。女子総合格闘技ジュエルス 2nd Ringの休憩明けには腕相撲大会で会場を盛り上げた。
まずはトップにきわどい衣装で会場を魅了した、2人のラウンドガールによる対決。
男性ファン垂涎の対戦で会場は最初から爆発。

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そして、赤野仁美、藪下めぐみ、高橋洋子、超弁慶といった重量級の選手による豪華な勝ち抜き戦が行われるが、高橋が圧倒的な力を見せつけ優勝。
しかし、ここで今度は和田レフリーと勝負しろと、周りに囃し立てられて対決。
勿論、和田レフリーが男の意地を見せて勝利した。

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そこに、プロレスラー及川千尋が登場。和田レフリーに挑戦するというのだ。

そして試合は、及川が試合の最中に和田レフリーに張り手をして、勝利!
反則に和田レフリーも苦笑いするも、大人の判断で、及川勝利という番狂わせで幕を閉じた。

松本幸代 汚名−女子キック世界八冠王・早千予(さちよ)の軌跡

告知 ファイト!ミルホンネット鷹の爪大賞2008

 * なお、色っぽいラウンドガールの腕相撲対決の画像は、「マット界舞台裏2月19日号」に収録されてます。お楽しみ下さい。

2009年02月06日

3・1リアルジャパン追加カード発表 鈴木みのるが爪切り会見で石川雄規に悪態

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 長州力と初代タイガーが激突する3月1日(日)後楽園ホールでのリアルジャパンプロレス大会追加カードが発表された。鈴木みのるvs.石川雄規、アレクサンダー大塚vs.スーパー・タイガー、“仮面シューター”スーパー・ライダーvs.石井智宏の3大シングルマッチ、さらにはゼロワン退団の高岩竜一、新日本プロレスから4代目タイガーマスクの出場までもが告知されたのであるが、会見の主役は自身のTシャツ宣伝のみならず、爪を切りながら対戦相手(石川雄規)を無視し続けた鈴木みのる。

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 なにしろ藤原組時代は、「毎日ボコボコにされてた」と振り返える石川は「鈴木さんは唯一のトラウマ、その呪縛から逃れるためにも倒さなければならない」といじめ体験からの克服を誓う。しかし鈴木は、しゃべりながら爪を切る始末で眼中にない。石川からは「深爪しないで下さい」と諭されるも、「飛び道具、用意したから」と殺虫剤アースショットを撒き散らする始末である。

 それどころか口撃が止まらない。「俺にタイガー&長州組をやった方が面白い。どうせタイガーが足引き摺って、具合の悪そうなオッサンとお茶を濁すだけなんだろ?」、「俺の知り合いで、金髪で2mのヤツがいるんだけど、そいつがオジさんのマスクを欲しがってるんだよ。呼んじゃおうかな?」と高山善廣の投入とカード変更まで切り出す始末。石川のトラウマはますます深まったのか?


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 アレク対スーパー・タイガー戦は、リアルジャパンの至宝『レジェンドチャンピオンシップ』の防衛戦に決定。今大会でちょうどデビュー3年目を迎えるスーパー・タイガーは、このタイトル挑戦を“大抜擢”と捉えており、ややプレッシャーを感じている様子。アレクは「自分はデビューから3年目が、一番力が漲り、活躍できていた時期。彼のすべてを受け止めて、その上で防衛したい」と王者の風格を漂わせた。

 スーパー・ライダー対石井は、初代タイガーと長州の代理戦争戦だ。膝の負傷により2008年12月大会を欠場したスーパー・ライダーだが、「三軒茶屋のスーパー・タイガージムで師匠の愛の鉄拳を受けていたあの頃、その状態に近い」と絶好調をアピール。「自分にとって、得るモノはあっても失うモノは何もない試合。つまり怖いモノはない」と、この一戦にかける意気込みを語った。

 対する石井はスーパー・ライダーを一瞥もせず、「この団体で戦う目的は、ただひとつ。今回の対戦相手に興味はない」とバッサリ。師匠・長州を差し置いての“タイガー狩り”の野望を匂わせた。

3・1リアルジャパンに長州力参戦!初代タイガーと激突

リアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』
3月1日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30
■決定対戦カード
▼シングルマッチ30分1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
vs.
石川雄規(バトラーツ)

▼『レジェンドチャンピオンシップ』60分1本勝負
アレクサンダー大塚(第3代王者/AODC)
vs.
スーパー・タイガー(RJPW)

▼シングルマッチ30分1本勝負
“仮面シューター”スーパー・ライダー(RJPW)
vs.
石井智宏(リキプロ)

■出場決定選手 高岩竜一(フリー)、4代目タイガーマスク(新日本プロレス)、折原昌夫(メビウス)、タイガー・シャーク(RJPW)、グラン浜田(MWF)、サミー・リーJr.(国籍不明)、ケンドー・ナカザキ(国籍不明)、ほか

■既報対戦カード
▼シングルorタッグマッチ
初代タイガーマスク(RJPW)
vs.
長州力(リキプロ)

▼第1試合30分1本勝負
間下隼人(RJPW)、吉川祐太(バトラーツ)
vs.
斎藤彰文(RJPW)、矢野啓太(バトラーツ)

■チケット販売所:
e+(イープラス)パソコン&携帯
チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、後楽園ホール、闘魂ショップ水道橋店、
書泉ブックマート、チケット&トラベル T-1、バトルロイヤル、チャンピオンなど。

2009年02月07日

WWE ブラ&パンティマッチ消滅へ

WWEはTV番組のレーティングをPGに引き下げた為、ブラ&パンティマッチの放送は今後、消滅する事になった。

レイティングとは、レイティングの「PG」はParental guidance suggestedの略で、つまり視聴(入場)制限はないが、子供に見せる前に保護者が内容を検討することを提案したものです。日本で言えば「18歳以下」などの基準で、つまり暴力、セックス、麻薬、残酷なシーンなどの露出度によって基準を決めている。

ブラ&パンティマッチは相手の身包みを剥ぐというキャットファイトなルール。当然、女性同士で行われるが、ブラとパンティーを剥ぐのではなく、あくまで上着やズボンを剥ぎ、相手がブラとパンティーだけになったら勝利するもの。近年のWWEでディーバの戦いで盛り上がる試合形式だった。

ジミー鈴木 WWE PPVレポート '06アルマゲドン(Smack Down!ブランド)
チャーリー・ロドリゲス・湯谷 CR WWEこそがNO.1プロレスパチンコ機
ジミー鈴木 WWE PPVレポート '06ディセンバー・トゥ・ディスメンバー(ECWブランド)
ジミー鈴木 WWE PPVレポート '06サバイバーシリーズ
ジミー鈴木 WWE PPVレポート '07ロイヤルランブル
ジミー鈴木 元WWEディーバ ゲイル・キム写真集

2009年02月08日

UFC Fight Night Lauzon vs Franca リアルタイム速報

ライト級壮絶な潰しあいが並び、ヘビー級期待の新星、ケイン・バラスケスの試合をセミファイナルにもってきているUFN。今後、日本でも軽量級トーナメントが開かれる事もあり、世界の軽量級地図がどう変わるかという点でも注目される大会だ。

ウェルター級 5分3R
○アンソニー・ジョンソン(1R TKO)ルイジ・フィオラバンティ●
かつて、日本のケージフォースで門馬秀貴をパウンドで叩きのめしTKO勝ちしてるルイジに、最近のMMAで台頭してきてる黒人パワーの一人とも言えるヒーガン・マチャドの愛弟子アンソニー。試合は最近のMMAらしく、終始スタンドの展開。ルイジのローブローで中断した後、アンソニーが元シュートボクセ仕込の打撃で猛ラッシュ。ローキック、首相撲、膝蹴りでダウンさせそのままパウンド葬。レフリーが止めてアンソニーTKO勝ち。

ライト級 5分3R
○ジョシュ・ニアー(2R 三角締め)マック・ダンジグ●
元KOTCライト級王者にしてThe Ultimate Fighter 6ウェルター級トーナメント優勝のマック・ダンジグにミレティッチの秘蔵っ子ジョシュ・ニアー。共に前戦で敗れており、生き残りがかかる。1R、開始早々にニアーのフックでダンジグがダウン気味に倒れ、その後、ニアー有利に試合が進む。ダンジグも持ち直すが、2Rに1Rにも極めかけたニアーの三角締めががっちり極まりダンジグは遂にタップ。ニアーが一本勝ちで快勝した。

ヘビー級 5分3R
○ケイン・バラスケス(2R TKO)デニス・ストニッチ●
ヒスパニック系のヘビー級戦士でレスリング技術にも長けた期待の新星ケインに、東欧系でキックとサンボベースのUFC初登場のニューカマー、デニス。試合は一方的にケインがムエタイ風の首相撲から膝蹴りを中心としたスタンドで攻め続ける。2Rはケインがグランドで上になってパウンド連発。最後、デニスが亀の状態になってタコ殴りされている所をレフリーが止めて、ケインのTKO勝ち

ライト級 5分3R
○マット・ビーチ(1R TKO)マット・グレイス●
メインの時間調整で行われたライト級戦。殴り合いで一進一退の攻防だが、最後がビーチが右フックでダウンを奪いそのままパウンド葬。

ライト級 5分3R
○ジョー・ローゾン(2R 腕十字)ジェレミー・スティーブンス●
当初、予定されていたエルミス・フランカが怪我で急遽欠場、ジェレミー・スティーブンスが代打で抜擢された。グランドで勝負したいローゾンは引きこみ気味にグランドにスティーブンスを誘い込み、三角、ギロチンなどで攻める。スティーブンスも実力者だけあって、グランドの攻防でも引かず善戦するも、最後はローゾンの腕十字が極まり、スティーブンスはタップ。

ミドル級 5分3R
○ダン・ミラー(1R ギロチンチョーク)ジェイク・ロショルト●

2009年02月09日

今週の「マット界舞台裏」は、テレ朝とは違う猪木VSアリの舞台裏に迫る!

09.02.12BUTAIURA.jpg 多くのプロレスファンが見たであろう7日にテレビ朝日で放映された『テレビ朝日が伝えた伝説のスポーツ名勝負〜いま明かされる舞台裏の真実〜』。
 この番組の中で、1976年6月26日に日本武道館で行われた“格闘技世界一決定戦”アントニオ猪木VSモハメド・アリの世紀の一戦が、33年ぶりに全ラウンド放映されたのだ。ダイジェストとはいえ、この一戦が15ラウンドフルで放映されるのは希なこと。
 しかも番組タイトルには「いま明かされる舞台裏の真実」というサブタイトルがつけられ、猪木をはじめとする関係者へのインタビューも放映されるということだったので、ワクワクして放映を待っていたファンも多いだろう。

 ところで、昨年話題になった『1976年のアントニオ猪木』(柳澤健・著/文藝春秋刊)という本も、多くのプロレスファンが読んでいると思う。
 この本の中で、猪木VSアリにかんしていろいろと取材をした結果、猪木が主張している「私にとってがんじがらめのルールだった」という事実はないと書かれている。
 さらに当時猪木のマネジャーとして、アリ戦実現に奔走した“過激な仕掛け人”新間寿氏も、著書などで「がんじがらめルールのことは東スポに書かせただけで、実はそんなことはなかった」というようなことを書いているし、同じようなことを“シュート活字”で知られるタダシ☆タナカ氏が、ずいぶんと前から様々な媒体で書いている。

 つまり、当初猪木VSアリの“舞台裏の真実”は、猪木の公開練習を見たアリ側が「プロレス技禁止」「立った状態での蹴りの禁止」を要求し、「このルールを飲まない場合は、試合をキャンセルして帰国する」と言われた猪木側はがんじがらめルールを飲むしかなかったが、試合当日そのことは観客はもちろん、実況アナウンサーにも知らされていなかったと言われてきたが・・・
 実はがんじがらめルールというのは、“猪木側だけ”が言っていることで、結局のところ猪木とアリがお互いに絶対に負けられない状況の中、真剣勝負をした結果、観客や視聴者が期待するような派手な展開にならなかっただけの話・・・という結論に落ち着いていた。

 ところが7日に放映されたテレビ朝日の特別番組は、ひと昔前に“舞台裏の真実”と言われていた「がんじがらめルール」のほうを採用してそのまま放映! 驚いたことに「がんじがらめルールなんてなかった」と言った張本人である新間氏までもが、番組のインタビューに応じ、さもがんじがらめルールがあったような発言をしていたのだ。

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 こうなってしまっては、一体どっちが真実なのかは分からない。新間氏はコロコロ発言を変えるし、猪木はがんじがらめルールだったことを主張し続け、アリは決して何も言わない。あとは読者諸君が各々文献などを参考にして判断するのが一番だろう。
 そこで1つの参考文献になると思われるのが、今週の『マット界舞台裏』だ。著者の井上譲二記者は当時、『週刊ファイト』の準スタッフとして現場で取材をしている。その取材の中で、すでにアリ戦の“2カ月前”から猪木が寝っ転がって蹴り(俗に言うアリキック)の練習している姿を目撃していたり、新間氏が試合前日の“囲み会見”の中で、「猪木はアリ側の要求するルールでがんじがらめ」と主張していた様子を取材している。

 そういった独自の取材のもと、実際に会場で試合を見た井上記者は猪木VSアリ戦をどう見たのか・・・その辺はぜひ今週号をご覧いただきたい。
 また、ファイト!ミルホンネットでは、猪木VSアリについて書かれた作品がほかにもあるので、合わせてご購読いただければと思う。

週刊マット界舞台裏'09年2月12日号
タダシ☆タナカ:76年猪木対アリ異種格闘技戦の真相『マット界の黙示録☆真正文化史』
栗山満男: プロレスファンを熱狂させた異種格闘技戦の真実:『ワー・プロを創った男』
闘竜 会報 第183号「柳澤健への挑戦状」
栗山満男: 世紀の一戦モハメッド・アリ戦の裏で 「ワー・プロ」を創った男

ヒョードルを倒した男、イワノフ・ブラゴイ、MMA転向へ。

ミルホン・ネットで既報である、コマンド・サンボの大会でヒョードルを破った男ブルガリア人柔道家、サンビストであるイワノフ・ブラゴイ(Blagoy Ivanov)のMMA転向が確定となった。

ミルホン・ネットで報じている通り、ヒョードルに勝利する以前からMMA転向を想定して練習しており、UFC初期のスターであるオレッグ・“ロシアンベアー”・タクタロフとも親交が深い。

サンボの実績も素晴らしく、世界大会にも5度出場し、優勝1度、準優勝と3位という記録を残している。

2月2日に大韓サンボ連盟主催の記者会見に出席し、MMAへの転向を公式に宣言、3月中にはUFCかアフリクション、どちらかと契約する予定だと語った。

ヒョードル新独占契約のギャラは2億円?骨抜きにされたPRIDEとマット界スキャンダル

It's Showtime ベルギー大会 2009.2.8 バダ・ハリKO復活

5月にはセーム・シュルトvsバダ・ハリの黄金カードを行う事が決定している、『It's Showtime』のベルギー大会が2月8日(現地時間)に開催された。

注目はそのバダ・ハリの復帰戦。ハリは「K-1ワールドGP2008FINAL」決勝戦でレミー・ボンヤスキー相手に反則の踏み付け攻撃を行い、前代未聞の決勝戦で反則負け、ファイトマネーの全額没収、準優勝の取り消し及び賞金の没収、保持するK-1ヘビー級王座のはく奪という処分を受けた。
その禊マッチとして組まれた大晦日の『Dynamite!!』で、アリスター・オーフレイムと対戦し、豪快にKOされたのは記憶に新しい。

そして約1ヶ月で復帰戦が組まれた復帰戦、対戦相手はフレデリック・シニストラという無名選手で、『Dynamite!!』でKO負けしてから約一ヶ月という試合間隔に不安が囁かれたが、見事に1RでTKO勝利し、復活を飾った。
1R勝利で、ダメージも少ない事から、3月のK-1横浜大会に出場も問題無いだろう。

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また『K-1 MAX』で活躍してる、日本でも御馴染みのドラゴもShowtime70キロ級タイトルマッチとしてメインに登場。ドラゴが過去、2度戦い、2度敗れている、ムラット・ディレッキーとの対戦だったが、3度目の正直はならず、今回も1RでTKO負けを屈した。

It's Showtime ベルギー大会 2009.2.8 結果
○セバスチャン・ヴァン・ティエレン(3R 判定)ブライアン・ダウウィス●

○マラート・グリゴリアン(1R KO)マリジン・ゲウエンス●

○ヤブス・カバヤシ(3R 判定)アリ・アブライム●

○マーセル・グローエンハート(1R KO)ヤシン・ボウドロウズ●

○リコ・ヴァーホーベン(3R 判定)フィリップ・ヴァーリンデン●

○ムラッド・ボウジディ(1R TKO)ルステミ・クレシュニック●

○ハッサン・エルハムサオウイ(3R 判定)ムスタファ・ベンジムド●

○シャヒン・ヤクート(3R 判定)モハメド・ラホーイ●

○ユーリ・メス(3R 判定)ヤン・ヴァン・デンデレン●

○シャイド・オラド・エルハッジ(3R 判定)フェリム・ロドリゲス●

○バダ・ハリ(1R TKO)フレデリック・シニストラ●

○ムラット・ディレッキー(1R TKO)ドラゴ●

ミルホンネットから豪華なDVDプレゼント GREAT MUTA大全集

 ミルホンネットから年末から続くビックな読者プレゼントの第二弾を、ポニーキャニオンさんの協力で発表する。3月1日発売の『GREAT MUTA大全集』だ。
 世界中のプロレスファンの羨望を集めている、天才レスラー武藤敬司の悪の分身「ザ・グレート・ムタ」。スーパー・ヒール(悪役)MUTAの新日本プロレス時代、全日本プロレス時代をコンプリートしたDVD BOXが遂に発売されるのだ。

 今作は、プロレスDVD史上初の2団体公認の公式DVDボックスとなる。
 1990年の新日本プロレスマットに初登場から現在の所属先である全日本プロレスでの収録可能な全試合を収録した「THE GREAT MUTAのコンプリートDVD−BOX」。アメリカ・マット界を席巻したムタが、18年間の間に日本で行ったのは100試合未満の92試合。18年間のうち、地上波ノーテレビの試合を含む全81試合を収録予定。更にはムタの化身「武藤敬司」がムタ誕生秘話を激白する。
 また、本DVDのリリースに際して、日本プロレス界のメジャー団体、新日本プロレスと全日本プロレスが連携したことに。これがいかに画期的かは説明するまでもない。


 1989年4月2日、アメリカ ルイジアナ州、ニューオリンズ・スーパードームにアメリカマットを震撼させるレスラーが登場した。その名は「THE GREAT MUTA」。
 武藤敬司の悪の化身としてWCWマットに登場したムタはあっという間にアメリカン・ドリームを掴んでいった。ムタは顔に漢字を書いたペイントを塗り、忍者をイメージさせる衣装を纏う。基本的なファイトスタイルは口から霧状の液体を噴出し相手の目を潰す毒霧攻撃、凶器攻撃、急所攻撃、といった狂乱ファイトだ。善玉(ベビーフェイス)を滅多打ちにする悪役(ヒール)としてムタは稀代の全米のトップヒールとして君臨していく。封入特典は24ブックレット他を予定。


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 【収録予定】
『DISC-1』 MUTA以前の1986年2月14日フロリダ州オークランドのホワイト・ニンジャ vs デニス・ブラウンから全15試合収録。 リッキー・スティムボート、 スティング、スーパー・ストロング・マシン、 藤波辰爾、 スタイナーブラザース、長州力、馳浩ほか
『DISC-2』 93年から17試合収録。ハルク・ホーガン、ザ・グレート・カブキ、阿修羅・原、ロード・ウオーリアーズ、アントニオ猪木、天龍源一郎、獣神サンダー・ライガー、ほか
『DISC-3』 97年からのnwo時代の25試合を収録。
『DISC-4』 99年からの14試合を収録。グレート・ニタ、ザ・グラジエーター、橋本真也ほか
『DISC-5』 05年からの10試合を収録。TAJIRI、後藤洋央紀、鈴木みのる他

品番:PCBE-62266
価格:\20,160 (税込)/\19,200(税抜) 総収録分数736分 5枚組
発売元ビデオパックニッポン 販売元ポニーキャニオン新日本プロレス テレビ朝日

 【応募要領&締切】
3名様当選。名前、住所、電話(携帯可)、ミルホンネット作品への感想、もしくは提言を fight @ miruhon.net (間を詰める)まで。締め切りは3月10日です。

ある極悪レスラーの懺悔初公開!ブロディ刺殺の現場〜プエルトリコの武藤
週刊マット界舞台裏'07年10月16日号〜武藤こそ社長レスラーのカガミ
週刊マット界舞台裏'07年5月04日号〜巨額の借金返済
週刊マット界舞台裏'08年10月23日号〜武藤MVP
 

ミルホンネットから永久保存DVDプレゼント ものまねプロレス祭2008 まねんのか!

 ミルホンネットから年末から続くビックな読者プレゼントの第三弾を、ポニーキャニオンさんの協力で発表する。先日発売されたばかりの『ものまねプロレス祭2008 まねんのか!』だ。
 絶対にスベれない闘いがここにある!!
 08年夏の伝説のイベント「まねんのか!」ファン待望!夢のオールスター戦のDVD化!
 ちょっとプロレスラーの「ものまね」をしてみたかった「ものまねプロレス軍団」がプロレスの聖地、後楽園ホールを押さえた!!

☆2008年8月7日に行われた全5試合を収録!
☆出場お笑い芸人30人、プロレスラー4人の34選手参加!
☆総収録分数140分、本編130分、特典映像10分の大ボリューム収録!!
☆神奈月、原口あきまさによるオーディオコメンタリー収録!!

 「ものまねプロレス軍団」(神奈月、ダチョウ倶楽部、イジリー岡田、原口あきまさ、ザ・たっち他)が一世一代の大博打興行を打った! プロレスLOVEを持つ芸人50人が参加! スペシャルマッチ連発! 後楽園ホールは2008人超満員! 
先発を決めるにもダチョウ倶楽部は「どうぞどうぞ」。
「三沢の回転エルボーかイジリーの高速ベロか!」
「蝶野がギバちゃんに!」
「健介&北斗がおすぎとピーコに!」
「上島大仁田、電流爆破に衝撃!」
「復活・闘魂三銃士に場内熱狂!!」
「三銃士がお約束の熱々おでんで上島・大仁田をKO!」
あの超人が実写で登場!
ありえない!「猪木、高山、シウバ、神取らがものまねで対決!!」
「昭和プロレスを見せる!ジモンが神に!」
「ハンセン有吉が本物のレスラーにガチンコ勝負を挑む!?」
「体操選手コスチュームのタイガーマスクが安全式ムーンサルト・プレスを敢行!」
「春一番の予想以上に長い挨拶」
「オバマ?が開会宣言?」など。
夢のオールスター戦を彷彿とさせる伝説の闘いが今ここにDVDで完全収録!


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(C)パーティフォーティ ポニーキャニオン 

【まねんのか!収録試合一覧(全5試合)】
●メインまねんのか!
旧新日本軍vs旧全日本軍<時間無制限1本勝負>
武藤敬司&蝶野正洋&佐々木健介with北斗晶(神奈月&原口あきまさ&ザ・たっち)
VSジャンボ鶴田&大仁田厚&三沢光晴(肥後克広&上島竜兵&イジリー岡田)
(※セコンド:寺門ジモン)

●『スペシャルハンディキャップマッチ』<60分1本勝負>
寺門ジモンvsスマイリーキクチ率いる反ネイチャー軍

●スペシャル6人タッグイリミネーションマッチ<時間無制限1本勝負>
有吉弘行 & T28 & 真田聖也 VS ノッチ(デンジャラス)& KAI & 征矢学

◆ものまねプロレスバトルロイヤル <時間無制限1本勝負>
【出場選手】
アントニオ猪木、獣神サンダーライガー、藤原善明、高山善廣、神取忍、
ザ・ロック、テリー・ファンク、ドリー・ファンクJr、エル・サムライ、
ヴァンダレイ・シウバ、美濃輪育久 (グラップラーたかし、タイガーこてつ、イマニヤスヒサ、
デコボコ団、古賀シュウ、スカイラブハリケーン、ジャガーズ、三日月シュガー、
ガンバレイシウバ、ハイエナ・・計10組)

●マスクマン対決! 全日本 vs 新日本 <60分1本勝負>
タイガーマスク&ミルコ・マスカラス(弾丸ジャッキー)
VS スーパーストロングマシーン1号・2号(ビックスモールン)

春一番

[品番]PCBP.51594
[税込定価]¥3,990
[スタッフキャスト]
DVD企画 神奈月 タムケン 高原万平
企画協力 
(株)全日本プロレス (株)太田プロダクション (株)ブロンコス (株)ビデオパックニッポン
(株)サムライTV (株)ポニーキャニオン

 【応募要領&締切】
3名様当選。名前、住所、電話(携帯可)、ミルホンネット作品への感想、もしくは提言を fight @ miruhon.net (間を詰める)まで。締め切りは3月10日です。

8・7「まねんのか!」メイン六人衆、撤収の前に武藤コミッショナーを交え大反省会!?
リングの上はお笑いプロレス、でも芸人たちの心はガチンコ!?  8・7後楽園「まねんのか!」

2009年02月10日

TNA PPV Against All Odds 結果速報

TNA PPV Against All Oddsが2月8日(現地時間)に行われた。

TNAマットを席巻している、スーパースター軍団、メインイベント・マフィア(以下MEM)。現TNA王者の“アイコン”スティングにカート・アングル、“ビック・セクシー”ケビン・ナッシュ、“ビック・パパ・パンプ”スコット・スタイナー、ブッカーTとアメリカン・プロレスを代表する超スーパースター揃いのユニットだ。しかし前回の『iMPACT!』でスティングとアングルに不協和音が発生。

会場入りもスティングだけ別でMEMの亀裂が心配されたが、メインのTNA世界ヘビー級タイトルマッチ4WAY戦直前にスティングとアングルは一応、仲直りをしメインに望んだ。

メインはスティング vs カート・アングル vs ブラザー・レイ vs ブラザー・ディーボンのTNA王者を賭けた4WAYマッチ。4者入り乱れての乱戦だったが、最後はスティングがブラザー・レイに必殺技スコーピオン・デスドロップを決めて、ピンフォール勝ち。スティングが王者防衛した。

試合後にはミック・フォーリーがリングに上がり、ベルトをスティングに授与した。

また、同じくMEMのスコット・スタイナー、ブッカーTもそれぞれ、若手選手に勝利。しかし試合後にスタイナーにはサモア・ジョーが、ブッカーTにはAJスタイルズが乱入し、それぞれ、MEM打倒をアピール、会場のファンの声援を浴びた。

また、日本でアメージング・コングとして活躍した、オーサム・コングはODBから勝利し、TNAノックアウト王者に輝いた。


試合結果
TNA世界ヘビー級タイトル 4WAYマッチ
○スティング(スコーピオン・デスドロップ→ピンフォール)ブラザーレイ●、カート・アングル、ブラザー・ディーボン 
※スティングが王者防衛

TNA世界タッグタイトルマッチ
○ビアマニーInc(イス攻撃→ピンフォール)ジェイリー・サル、コンスケンスズクリード●
※ビアマニーIncが王者防衛

○アビス(ブラックホール・スラム→ピンフォール)マットモーガン●

レジェンドタイトルマッチ
○ブッカーT(ピンフォール)シェインシーウェル●
※ブッカーTが王者防衛

TNAノックアウトタイトルマッチ
○オーサム・コング(ピンフォール)ODB●
※オーサム・コングが新王者に

○ブルータス・マグナス(ピンフォール)クリスセービン●

○スコット・スタイナー(ピンフォール)ピーティウィリアムズ●

Xディビジョンタイトルマッチ
○アレックス・シェリー(ピンフォール)エリック・ヤング●
※アレックス・シェリーが王者防衛

週刊マット界舞台裏'07年10月02日号〜TNAに足元見られた新日本とIGF
週刊マット界舞台裏'08年1月24日号〜“打倒アングル”は高い買い物に?
コナンがTNAを人種偏見と差別で提訴 WCW訴訟の再現か

2・15JWA東海名古屋・公武堂タイガーホール大会全カード決定!

 2月15日に名古屋・公武堂タイガーホールで開催されるJWA東海プロレスの全カードが発表された。今回は異色のカードが揃っている。ぜひとも足を運んでいただきたい。

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 .織ぅー岡田(左) vs 244(写真は小仲ペールワンと共闘時)
シングル初対決のフレッシュな対決
◆.供Ε縫鵐献磧vs ジ・アルゴール

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 脇海道弘一&白鳥翼 vs シャドー1号&2号
燃えるJWA東海代表・脇海道弘一と、FU☆CK!代表・白鳥翼がタッグを組む第三試合のタッグマッチもかなり異色の組み合わせ。JWAとFU☆CK!この2者がからむことなど数年前には考えられなかったが、昨年5月に突然羽曳野のリングで両団体の全面対決が実現し、その後も名古屋で血で血を洗う抗争を(細々と)行ってきた両雄。突然和解したのか、電撃の初タッグで登場する。その真意や如何に!


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ぁ)田博 vs ウルトラマンロビン
地元の英雄ロビンとの初対決に挑む豊田博の運命は?

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ァ〔邵蟆Σ罅vs TAKASHI(座っている茶髪+GUYZ軍団&安田忠夫)
小仲=ペールワン率いるプロレス実験団・GUYZのTAKASHIと野崎王我がノンタイトルで戦う“イケメン対決”は必見! いまや全国一の激戦区となった名古屋インディ界の目の肥えたマニアたちが注目する異色のカードが揃った。

日時・・2月15日(日) 午後1:30開場 2:00開始

会場・・公武堂タイガーホール(名古屋市中区大須3−5−15)

交通・・地下鉄名城線「矢場町」と崕亳から徒歩7分

料金・・当日2000円(全自由席) 小学生以下無料

当日券でも入れますが事前にメールで予約を入れると1800円で入れます。題名を「2・15予約」とし、お名前と人数をこちらへ送信してください。jwa-dojo @ docomo.ne.jp(間を詰める)

JWA東海プロレスが特別編集DVD+15年史発売

2・14スペル・デルフィン講演会「新たに文化を創造する力、独自のプロレス文化を大阪へ」

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 大東市立生涯学習センター アクロスは、(大東)市民の皆様に生涯学習を通じて市民活動支援に取り組んでいる。
 今回は巡業が基本スタイルのプロレスに常設リングを設けて興行を行う、大阪プロレスを立ち上げられたスペル・デルフィン氏に地域密着型の組織作りや、その取り組みをお話していただくこととなった。
 現在の沖縄プロレスのお話も交えて対話式で進めていく予定だ。ふるってご参加下さい。

※東京からの行き方
    新大阪  − 大阪 (御堂筋線)
    大阪   − 京橋 (JR環状線外回り)
    京橋   − 住道 (JR東西線、JR学研都市線とも言います) 旧片町線
    片道290円、この間約50分です。
    当センターは駅直結です。
    駅南側ローレルスクエア住道3階、受付にお越しください。
      

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週刊マット界舞台裏'09年2月12日号 山口敏太郎取材・沖縄プロレス〜美ら海のスペル・デルフィン

2009年02月11日

勝者鈴木みのる、敗者ミノワマンを「プロレスラー」と認め握手! DJ taikiはボコボコ同門対決を制す 2・10 DEEP&CMA感謝祭

 10日、東京・後楽園ホールにて『新春!DEEP&CMAファン感謝祭』が開催された。今大会は「感謝祭」の名にふさわしく、自由席が全席3,000円というご奉仕価格。祝日前夜ということもあり、ほぼ満員のホールで全7試合の熱戦が行われた。
 
 注目のメインは、鈴木みのるとミノワマンの、刺激的なプロレスルール対決。先月16日の会見では、鈴木が「何がリアルプロレスラーだ。プロレス舐めやがって」と、ミノワマンの生き様そのものまで否定する強烈すぎる先制口撃を仕掛け、ミノワマンが萎縮する一幕があっただけに、どんな試合展開になるか、大いに注目された。

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「風になれ」と「ワン・ミニット・ヘブン」が場内に鳴り響き決戦ムードは最高潮!
 
 戦前の鈴木の挑発ぶりからして、乱戦になることも予想されたが、序盤は意外にもオーソドックスなレスリングの応酬。「痛ぇーっ!」と鈴木を絶叫させたヒザ十字固めをきっかけに、ミノワマンが鈴木の脚を効果的に攻め、試合を有利に運ぶ場面も見られた。
 しかしプロレスルールは鈴木の土俵。ミノワマンの足攻めに「折ってみろ!」と口でやり返して、まずはメンタル面で形勢逆転。その後はドロップキックに逆水平・ビンタ連発と、物理的にも優位に立つと、鈴木はミノワマンを場外に放り出してイスでメッタ打ち! プロレスの引き出しの違いを嫌というほどに見せつけまくる。

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鈴木は鮮やかなドロップキックで意表を突き、一気に形勢逆転!
 
 やられっ放しのまま終われないミノワマンも、「アーッ!」と絶叫しながら火事場のクソ力を発動! バックドロップ、水車落とし、ブレーンバスターと、ありったけの大技を連発して食い下がる。しかし、長年あらゆる団体であらゆるレスラーの大技を喰らい続けた鈴木に致命傷を与えることは叶わず、すぐさま鈴木が執拗な胴締めスリーパーで再度形勢逆転。最後は虫の息になったミノワマンをゴッチ式パイルドライバーで沈め、大先輩の貫禄を見せつけた。

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キン肉マンばりの大逆転を狙うミノワマンだったが…

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最後はゴッチ式パイルで万事休す。鈴木の憎々しげなピンフォールを見よ!
 
 試合後鈴木はマイクを取り、

「お前、なんでDREAMとかDynamite!!のリング上がる時『リアルプロレスラー』なんて中途半端な名前名乗ってんだ? お前は俺と闘ったんだから、もう立派な『プロレスラー』だよ。これからは堂々と『プロレスラー』と名乗って総合のリングに上がれ!」

とミノワマンに熱いエールを送り、握手を求める。ある理由から握手を渋っていたミノワマンだったが、結局は鈴木に強引に促される形ながら握手に応じノーサイド(※ミノワマンが握手を渋った「ある理由」は、13日発売の『マット界舞台裏』に掲載予定!)。絶口調の鈴木はDEEP佐伯繁代表とCMA諸岡秀克会長をリングに上げ、

「おい、デブとハゲ! お前ら勝手にこんないい加減なカード組みやがって! …楽しかったじゃねえか、おい(笑)。DEEPとCMAも頑張ってっからよ、みんな応援してやってくれ!」

と、この日限りの「ちょっとイイ奴」ぶりを見せて大会を温かく(?)締めてみせた。

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戦前ミノワマンを散々罵った鈴木だったが、試合後はもとの師弟に戻ってハッピーエンド!


 メインでファンを魅了した「パンクラス同門のプロレス対決」の一方、前半戦第4試合では、正真正銘の「パンクラス同門のガチンコ対決」DJ taiki vs 昇侍の禁断のカードが実現。
 ともに一撃必殺の大砲を持つ軽量級屈指のストライカー同士だけに、激しい打撃戦が期待されたが、試合は終始、予想を大きく上回るフルボッコの潰し合い! みるみるうちに昇侍は右の目尻から、DJは鼻と口からおびただしい出血を見せ、同じ釜の飯を食った者同士のガチンコとは思えぬほどの大乱戦となった。試合は1R終盤のパウンドラッシュ、2、3Rもリーチを活かしたスタンドでのフックで昇侍からダウンを奪ったDJがフルマークの判定勝利。同時に、DREAMフェザー級GP出場を決めた。

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1R終盤のDJの猛攻! 耐え抜いた昇侍に、ラウンド終了後万雷の拍手が送られた

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顔面を朱に染めて、ひたすら殴り合う両雄。何度もクリティカルヒットを喰らいながらも、最後まで昇侍の心は折れなかった!


 その他にも坂口征夫のプロレスデビュー戦(UWFスタイル)に高橋和生、柳沢龍志らパンクラス同窓生のタッグ対決など、実に見所盛り沢山だった2・10大会の模様は、13日発売の『マット界舞台裏』でも徹底特集の予定。こちらも是非ご覧されたし!
 
 
■『新春!DEEP&CMAファン感謝祭』
2009年2月10日(火)開始19:00
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 プロレスルール 時間無制限一本勝負>
○鈴木みのる(PANCRASE MISSION)
(17分31秒 体固め)※ゴッチ式パイルドライバー
●ミノワマン(フリー)

<第6試合 U系ルールタッグマッチ 20分1本勝負 >
○高橋和生(フリー)、光岡映二(和術慧舟會RJW)
(8分15秒 レフェリーストップ)※右ストレート掌底
柳沢龍志(坂口道場)、●加藤まこと(ピンクタイガーモンスター軍)

<第5試合 キックルール 3分2R 66キロ以下契約>
△TAICHI(クレイジージム)
(判定0-1)
△松井良太(HARD COMBAT)

<第4試合 総合ルール 5分3R 65キロ以下契約 >
○DJ taiki(フリー)
(判定3-0)
●昇侍(チームKIBAマーシャルアーツ)

<第3試合 ロイヤルランボー 時間無制限 >
スーパータイガー、タイガーシャーク、木村晃健、クックマン、柴田正人、入江秀忠、橋本友彦、カブトムシ・てつを、カブトムシ・こすけ、不動力也(入場順)

○入江
(ジャックナイフ固め)※サンダーファイヤーパワーボム
●クックマン

<第2試合 U系ルールタッグマッチ 20分1本勝負>
窪田幸生(坂口道場)、○坂口征夫(坂口道場)
(11分04秒 スリーパーホールド)
松井大二郎(フリー)、●たけむら光一(ガッツワールド)

<第1試合 総合ルール 5分2R 72キロ以下契約>
○橋本朝人(和術慧舟會RJW/HTW)
(判定3−0)
●淡路基(DEEP GYM IMPACT)

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号〜2・10DEEP&CMAファン感謝祭詳細

2009年02月12日

シュートボクシング「武志道−bushido−其の壱」 佐藤ルミナ快勝

シュートボクシング、2009年第一弾興行「武志道−bushido−其の壱」が後楽園ホールで開催された。佐藤ルミナ、マモル、MIKUという総合格闘技のビックネーム、とりわけ、佐藤ルミナの参戦の影響からか、前売り券はソールドアウト。急遽、当日券の立ち見席を入れるも、立見席も鈴なりになる大盛況で、文字通り超満員だった。

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今年初の大会が超満員の中、挨拶するシーザー会長

その注目のルミナはオーストラリアのキック選手、マイク・キャンベルと対戦。セコンドに緒形健一、小野寺力をつけて、試合序盤からローキック、パンチ連打、膝蹴りなどで試合を有利に進めていく。2Rにはルミナが更に攻勢、修斗仕込みのテイクダウン、そして首相撲からの左右の膝蹴りをキャンベルに叩き込み、キャンベル側のセコンドがタオル投入でルミナがTKO勝利を飾った。会場はルミナの立ち技初勝利に大歓声だった。

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やはりルミナへの声援が凄かった。

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ルミナの立ち技初挑戦、初勝利で会場も爆発。

またメインではシュートボクシングのエース、宍戸が中国散打の強豪ウェイ・シュウレイ。ウェイはキックとは違う中国散打の動きで1Rは圧倒。顔面を払うサイドキックや高速ハイキックなど、カンフー映画の様な迫力満点の攻撃で宍戸を追い詰める。宍戸絶体絶命と思われたが、2R以降は持ち直し、ウェイのスタミナ切れもあり、ペースを掴んでいく。3R、遂に宍戸のカウンターの膝蹴りで逆転のKO勝利を決めてくれた。

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エース、宍戸は難敵、ウェイに逆転勝ち。

また、セミファイナルではオーストラリアの豪腕、グレッグ・フォーリーが金井を相手に身体ごと突っ込んでいく豪快な右フックを叩き込み、いきなりダウンを奪う。これで勝負あり、なんとか立ち上がった金井を膝蹴り連打でTKO。わずか37秒で勝利し、恐ろしい選手の台頭を予感させた。

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豪腕フォーリーはフックが冴えて秒殺勝利。梅野vs山口も盛り上がった。

また同じく総合からの挑戦者、マモルは試合を終始有利に進め判定勝ち、MIKUは1R、KO勝ちとそれぞれ見事な勝利を飾った。

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MIKUはKO勝利。マモルはいつものアフロで登場、判定勝ちした。

主な試合結果
第12試合 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム)
(3R 1分53秒 KO)※膝蹴り
●ウェイ・シュウレイ [魏 守雷](中国/中国武術協会)

第11試合 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
○グレッグ・フォーリー(オーストラリア/ジャブアウト)
(1R 0分37秒 TKO)※膝蹴り
●金井健治(ライトニングジム)

第10試合 56kg契約 3分3R(無制限延長R)
○マモル(シューティングジム横浜)
(判定 3-0)
●えなりのりゆき(シーザージム)

第9試合 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン)
(延長判定 3-0)
●石川剛司(シーザージム)

第8試合 65kg契約 3分3R(無制限延長R)
○佐藤ルミナ(roots)
(2R 2分14秒 TKO)※膝蹴り→タオル投入
●マイク・キャンベル(オーストラリア/ジャブアウト)

第7試合 71kg契約 3分3R(無制限延長R)
○梅野孝明(シーザージム)
(判定 3-0)
●山口太雅(寝屋川ジム)

第6試合 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres)
(判定 3-0)
●島田洸也(シーザー力道場)

第5試合 女子51kg契約 3分3R(無制限延長R)
○MIKU(クラブ・バーバリアン)
(1R 1'01" KO)※膝蹴り
●富田美里(シーザージム)

シュートボクシングで輝かしい戦歴を残した小さな格闘家・村浜武洋インタビュー

未曾有(みぞゆう)のプロレス不況を爆竹ポアせよ! “非正規雇用レスラー”を救うべく、暗黒団体666が決起した!? 2・11『666 vol.28』

 11日、暗黒プロレス組織『666』の第28回興行が、東京・新木場1st Ringにて開催された。どインディーマニアとパンクスの両者から熱烈なカルト支持を集め、旗揚げ以来毎回満員記録を更新し続ける666だが、今大会も新木場1st Ringを立錐の余地なく埋め尽くす超満員。満員記録をこれで「28」に伸ばした。

 19時、666には珍しい(?)定刻通りにオープニング映像がスタート。今回のオープニングは、昨今の深刻な不況問題をクローズアップした、硬派な社会派ムード。しかしこの不況問題を強引にプロレス界にこじつけた辺りから、Vの雰囲気もおふざけ色が強くなってくる(「観客動員数」と「レスラー数」の折れ線グラフにより「プロレス界の需要と供給のバランス崩壊」を示すVに、この日最初の大爆笑!)。そしてVでは、その日暮らしのフリーランスレスラーを“非正規雇用レスラー”と定義! 決して報われぬ彼らのワーキングプアぶりを問題提起した。

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 そんなレスラーの“派遣切り”に一石を投ずべく、666は今大会の第0試合にて、「666レギュラー枠獲得査定試合」を挙行! 明日をも知れぬ非正規雇用レスラーたちがバトルロイヤルで競い、ただ一人勝ち抜いた者だけが666レギュラー枠(正規雇用)を獲得できるという、100年に一度といわれるこの不況下において、実に画期的なルールである。

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 しかしこのバトルロイヤルの最中に、突如ホームレスがよたよたと乱入! リング上の選手たちは、彼のあまりの悪臭に悶絶し、次々と場外に飛び出し、試合から脱落してしまう。このホームレス、最後はカトレンジャーに鮮やかなダブルアームスープレックスを一閃! なんとなんと、派遣切りレスラーを救う「派遣村マッチ」は、途中乱入のホームレスが優勝、666のレギュラー枠も強奪という衝撃の結末を迎えることに。そしてこのホームレスが今大会メインで、バカ社長ことザ・クレイジーSKBのタッグパートナーに大抜擢されることも大決定! そしてリングネームは、バカ社長権限で『乞食』に、これまた大決定! のっけからの666治外法権ワールド炸裂に、場内は狂乱気味のテンションで大拍手だ。

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意外にも実力者の『乞食』! 即採用で即メインの即戦力だった!
 
 …それから嵐のように(?)5試合が過ぎ去り、大注目のメインイベントに。

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 サムライTV対策なのか、Vでの『乞食』のリングネームは「派遣レスラー枠」! 近日オンエアのサムライTVの放送では実況中に発言された『乞食』にすべてピー音が被せられるものと推測される。


『貧乏大臣大大臣! 天国地獄大地獄! 王様姫様豚乞食!』と、猛毒テイストのバッドセンス全開のネーミングが銘打たれたメイン6人タッグは、バカ社長が葛西純と『乞食』を従えて、不況の元凶たる政治家どもを懲らしめんと、『麻生太郎リビングデッド』&『東国原リビングデッド』と激突! …なんだが、もう一人のパートナー・『朝青龍リビングデッド』の存在意義がまるっきり意味不明! …まあ、「休んでばかりなのに大金稼ぐのは許さん!」…と、いうことにでもしておこう。とにかく、いつも以上にタダで終わる気配のないこの血みどろ世直しマッチ、いよいよゴング!

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 バカ社長&葛西がCGを炸裂させながら入場の後、乞食がリヤカーを引きながらゆっくりと登場。どんなファイトを見せるか?

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【猛毒趣味バッドテイスト軍団・その1 麻生太郎リビングデッド】
 社長vs総理のレスリングの応酬! 序盤戦は意外にも正統派レスリングの応酬。まさか、この組み合わせでグラウンドの攻防が見られようとは!

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【猛毒趣味バッドテイスト軍団・その2 東国原リビングデッド】
「どげんとせんといかん」とばかりに、作業着姿で現場主義をアピール。

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【猛毒趣味バッドテイスト軍団・その3 朝青龍リビングデッド】
「サッカー大好き!」とばかりに、ユニフォーム姿の朝青龍デッド。四股を踏んでの相撲対決では、舞の海クラスの体格の葛西を豪快に投げ飛ばしたが、とっておきのファンタ攻撃では葛西に返り討ちに。

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 サッカー大好き朝青龍デッドのサッカーボール攻撃に苦しめられた666軍だが、乞食の秘密兵器・採集したペットボトル攻撃や、葛西の机攻撃で形勢逆転!

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 そして朝青龍デッドをコーナーに持ち上げ、着々とフィニッシュ・CGイリュージョンの仕掛けが設営される…!

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 CGイリュージョンで大ダメージを負った朝青龍デッドに、社長&葛西が乞食をツープラトンのブレーンバスターで叩きつけてフィニッシュ。2009年の666初戦も、光と煙のイリュージョンの中で締めくくられた! しかしそれにしても、本当に乞食は今後も666にレギュラー参戦するのだろうか…!?


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 昨年12月大会での唐突な引退表明で、666マニアを騒然とさせた世界最年少レスラー・ラム会長。引退の理由を、

「プロレスラーは馬鹿ばっかりだし、プロレスなんて儲かんないし、もう嫌んなっちゃったよ。大人になってもプロレスやってるなんて『私はバカです』って言ってるようなもんじゃん?」

と、プロレスへの情熱・愛情がなくなったことだと明言。そんなラム会長を翻意させようと、アントン&ニラ&佐野による3WAYマッチが敢行されたが、ラム会長の評価は「寒いんだよ!」と散々。それでもアントンたちの熱意だけは届いたのか、

「お前たちがそんなに言うんなら、もうちょっとだけ試合しよっかな? だけど、今年の12月の6周年記念大会で、ホントに終わりだからね!」

と、12月をもっての引退を正式に宣言。今年の666は、本当にラム会長引退ロードとなってしまうのか!?


 なお今回の全試合詳細リポートは、20日発売の『マット界舞台裏』2月26日号に掲載。バカ社長&ラム会長だけではない、カオス極まる666ワールドを、その目で是非ご覧されたし!


■『666 vol.28』
2009年2月11日(水・祝)開始:19:00
会場:東京・新木場 1st RING

<メインイベント 貧乏大臣大大臣! 天国地獄大地獄! 王様姫様豚乞食!>
ザ・クレイジーSKB、葛西純、○乞食
(14分43秒 片エビ固め)※爆竹ポアwith乞食
麻生太郎リビングデッド、東国原リビングデッド、●朝青龍リビングデッド

<セミファイナル とんでとんでまわってまわる! 暗黒プロレス闇夜の大空中戦!>
破羅死魔、○M.D.C、モノリス
(13分12秒 ドラゴンスープレックスホールド)
怨霊、●怒愚羅、魔愚羅

<第4試合 3WAYマッチ>
○アントーニオ本多
(6分27秒 片エビ固め)※佐野のパンチ→アントンが倒れ込んでフォール
●DJニラ、佐野直

<第3試合 宮本爆走族vs岸和田少年愚連隊>
○宮本裕向、竹田誠志、先輩
(14分07秒 片エビ固め)※ファイヤーサンダー
マグニチュード岸和田、●大家健、木高イサミ

<第2試合 666新人レスラー「THE101」デビュー戦!>
○ダイナスティ、趙雲子龍
(10分46秒 片エビ固め)※ファイヤーバードスプラッシュ
小仲=ペールワン、●THE101

<第1試合 僕たちやればできるんです! YES!WE CAN! YES!高須クリニック!>
○忍、ヘラクレス千賀
(11分39秒 片エビ固め)※シェイパー
●佐藤きゅん、正岡大介

<第0試合 バトルロイヤル 666レギュラー枠獲得査定試合>
GENTARO、タコ乳頭、総合戦士カトレンジャー、ササメ、マグナム大江戸、長瀬館長

○GENTARO
(2分18秒 片エビ固め)※ダイビングエルボードロップ
●長瀬館長

<※再試合>
○乞食(途中乱入)
(8分10秒 体固め)※ダブルアームスープレックス
●カトレンジャー

2009年02月13日

FU☆CK!プロレス3月大会決定他のお知らせ


次回大会
FU★CK! FIGHTING NETWORK FUCKs
2009年3月1日(日)午後2時開始
WONDER LAND
(河内長野市原町5−6−10)
前売3000円 当日3500円
 *前売発売所 
  バディスラム BAR B.B.B. WONDER LAND
 【出場予定選手】
マグニチュード岸和田 冨宅飛駈 ウルトラマンロビン
ディアブロ 黒影 244 塩田英樹 グレートカイザー
田中まもる 他


J2K下記大会開催も決定した。

大会名=J2K 再起動
日 時=2009年3月1日(日)午後5時30分開始
場 所=WONDER LAND
    (大阪府河内長野市原町5−6−10
               シャトー長野内)
交 通=南海&近鉄電車・河内長野駅から徒歩10分
入場料=全席自由 2000円(当日のみ)
出場予定選手=未定

注:本大会はFU★CK!主催ではありません
  J2K主催、冠のJ2K興行となります。

大会その他に関するお問い合わせ先
共にFU★CK!事務局 090−3674−8790


2009年02月14日

“80’S・プロレス黄金狂時代”Act28【ブルーザー・ブロディ、最期の“瞑想”】

美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
  Act28「ブルーザー・ブロディ、最期の“瞑想”」

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 “インテリジェンス・モンスター”ブルーザー・ブロディが黄泉の国に召されてのち、早、21年の時が刻まれようとしている。ブロディに関しても私はそこかしこで紙数を限らず、書き込んできた。
 けっして、私の好むギミックを有したプロレスラーではなかったが、プロレス黄金の時代、未だ“レスラー最強幻想論”が色濃い時代にけして外すことは出来ない超大物異人プロレスラーのひとりでもあった。

 ウイークポイントはその脚にあると指摘され、細い脚を隠す為に毛皮文様のブーツ型シューズを履いているのだとも揶揄されもした。が為か、ブロディの椅子を使い、100回、200回、300回と上下移動する、脚力を鍛えるトレーニングは関係者の間ではつとに有名で、もしもウイークポイントであったとしても、あの体格(公称・身長198cm、体重135kg)から繰り出される驚異とも称すべきドロップキックの跳躍力や、あの疾風怒涛(しっぷうどとう)とでも表現したくなるリング対角線を走りこんでの“キングコング・ニー・ドロップ”のバネの効いたジャンプ力の秘密が隠れているような気がして興味深かった想い出がある。

 ブロディであれ、あのスタン・ハンセンであれ、“レスラー最強幻想論”の只中に在るレスラーはみな、その大型の体躯の割りにかなりの長時間、縦横無尽に動くことが出来た、ということが度々、指摘されもした。薬物を使わない、器具を必要としないトレーニングの実態。走りこみは言うに及ばず、プッシュアップやスクワットの反復の数をこなし、発汗させ無尽蔵のスタミナを生み出そうと計る。単調ゆえにハード。ブロディとてそんなレスラーの範疇(はんちゅう)に入るプロレスラーだったと言えよう。
 試合途中、息を整えているのだなと察せる技の仕掛けの合間合間に、そういうよこしまな思い等忘れさせてくれるかのような身の素早さを見せ付けられてはやはり賛辞を送らないわけにもいかなかった。マニア層にも届く、さも安易そうに仕掛けていく繋ぎ技ひとつにしても体躯が体躯だけに迫真性は際立っており、目を見張ったものだ。
 その現役晩年、肘(ひじ)を痛め、得意の“ブロディ式ボディ・スラム”にしても苦渋のそぶりなど露も見せず、さも軽々と投げつけていた。そういう、プロとしてのプライドを思わせる闘いぶりも感じさせた、ブルーザー・ブロディという、一己のプロレスラー。

 ミスターポーゴ著『ある極悪レスラーの懺悔(ざんげ)』ミルホンネット刊によれば、やはりその中で語られている様々なエピソードから察するに、ブロディ像は生前、伝えられている風評通り、普段は物静かでまた、プライドの塊とも言うべき、信念を有したレスラーでもあったようだ。
 この著作の中でも取り上げられている、ブロディの最期の場面はまことに生々しく、迫真に満ちたもので、一読の価値があることは言うまでもない。生前のブロディの熱烈なファンにとっては新たに哀感を呼び覚ますものであると共にこの一頁はブロディに手向けられた、時を越えた鎮魂歌でもあるのだと思う。

 そんなブロディが生前、望んだ自身の未来とはいかなるものであったのだろうか?
 ブロディ革命なる指標を示し、低迷するテリトリーを活性化させていくフリーランスな超大物の底に眠っていた、自身の未来への渇望。薄暗い、コンクリート壁むきだしの控え室の奥で、ひとり、座り込んで瞑想に耽るプロレスラー。こういった、ウオッウオッとリング四方を咆哮(ほうこう)しつつ試合を進めていくスタイルとは明らかに違う明暗はまさしくブロディのギミックならではの光と影であったと言えるのかも知れない。

 多くのかつてのプロレス者がその心を大きく揺さぶられたブロディ像でもあったのだろうが、あの1988年7月17日、その命運尽きたのちの棺(ひつぎ)の中でさも眠っているだけかのように横たわるブロディの姿態は何かしら神秘さを思わせ、私とてあらぬ想いがこみ上げてきたものだった。私はレスラーの内で、あれほど穏やかげに眠る“最期の姿態”をブロディ以外には知らない。

 まさに、長い瞑想のただなかにあるかのようなブロディの横顔。「死してひとは仏陀(ブッダ)になる」と言うが、宗派は違えど十字架に処されたイエス・キリストの肖像ともまた違う、ブロディの最期の瞬間。傲慢(ごうまん)で敵を作ることも怖れないと伝わっていたブロディにしても最期の姿態はまるで赤子のそれのように健やかげな顔を覗かせていた。

 ブロディが幾多の日本遠征において、唯一、観衆と分かち合うように歓喜の表情で場内を駆け回り、バックステージでは涙すら流しながら咆哮したと伝わる1988年3月27日、日本武道館におけるジャンボ鶴田とのインター王者戦。ベルトを渡され、まるで天に捧げるかのように頭上高く掲げたブロディの表情にはまことに人間くさい、歓喜の趣が漂っていた。

 ファンと抱き合い、タイトル戴冠(たいかん)を分かち合う歓喜のブロディと狂気の目を宿し、相手を罵倒するブロディの怒りに満ちた表情、暗闇の中でひとり瞑想に耽るブロディとおなじみのリング上、咆哮していく勇姿像。そのいずれとも似つかわしくない棺の中のブロディの姿態。愛妻・バーバラさんや息子のジェフリー君のことなどを考えればけっして安穏と黄泉の国に旅立ったはずではないと察せられるブロディなのに、あの安らかげな姿態は何を意味するのであろうか?

 長い歳月における“野獣”ギミックから解き放たれた開放感が成せる代物?……いや、そんな安っぽい邪推の内にあのブルーザー・ブロディは存してはいないはずである。改めて今一度、合掌。
                                  (筆記・美城丈二)

 ☆この稿、執筆にあたり、ミルホンネットさんからご連絡があり、「現在制作中のミスターポーゴ(関川哲夫)著の新刊・ブロディ本に関して、いくつか確認したいことがあり、ブロディのことをある程度研究されている方からのコンタクトをお待ち致している」とのことでした。また、ファンの方のお話しが出てきたりするそうで、「どうぞ、ミルホンネットまでご連絡下されば幸いです」とのことです。 

  ☆是非、合わせて読了くださいませ。
   ⇒『ミスターポーゴ著作集』
   ⇒『美城丈二著作集』

2009年02月15日

3・1リアルジャパンのカード決定!長州力、高岩竜一組対初代タイガー、4代目タイガーマスク

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 3月1日(日)に後楽園ホールで行われるリアルジャパン第16弾興行『CHAOS』の追加カード2試合が発表された。
 注目の長州力は、高岩竜一と組んで初代タイガー、4代目タイガーマスクの師弟コンビと激突する。会見の司会を務めた渡邊優一興義館館長が「シングルマッチよりも、こっちの方が面白い。現時点での最高のカード!」と胸を張る。
 会見に出席した高岩も、「フリー一発目なんで目立たなきゃいけないと思っています」。「出させてもらっているんで、(フォールを取るのが)恩返しだと思っています」と目立つことに貪欲だ。
 これを受けた初代タイガーも「4代目には『今回の試合は俺が動く。9対1で俺がリングの中に入るから』と伝えています。来週から小山に合宿へ行ってきます」と臨戦態勢をアピールした。

 ちなみに高岩は、囲み会見のほうでは「佐山さんとは新日本の時にやっているんですよね。その時と総合した感じですね。福岡ドームでライガーさんと佐山さんが組んで、僕と金本さんでやって。その時のイメージは総合格闘技っぽかったんで。怖くて逃げ腰になった覚えがありますよ(苦笑)」と漏らしている。97年11月13日のこと。佐山聡先生はタイガーキングとして参戦していた。

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リアル・ダーク3人衆と、ハーフマスクを近くで見ると、飯伏幸太にそっくりなサミー・リーJr

 新たな追加カードとして発表されたのは、折原昌夫&タイガー・シャーク&ブラック・シャドーvs.サミー・リーJr.&グラン浜田&ケンドー・ナカザキの6人タッグマッチだ。12月の後楽園大会では折原&シャークvs.浜田&シャドーの対戦だったが、試合中にシャドーがまさかの裏切り。3人がかりで浜田を急襲して、新軍団リアル・ダークを結成していた。
 折原は「リアルジャパンが好きで観に来てくれているお客さんに対して、『この団体にもこういう色が入ってきたか』という部分をハッキリと見せたい。格闘技色が強い団体ですけど、ガチガチのファイトスタイルの中で、楽しく見られるものが出てきたなというのを印象づけたい」と、ユニット結成の意図を明かしていた。

 噂のサミー・リーJr.は、怪我も癒えて今大会から復帰する。会見に姿を現したサミーに対して、リアル・ダーク軍は「線が細い」、「また大けがしなけりゃいいんだけど」と挑発していたが、本人は言葉少なに「これから伝説を作りたい」、「相手を倒すだけ」、「自分が中心になってやっていく」と内に秘めた闘志を燃やしていた。

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鈴木みのるが爪切り会見で石川雄規に悪態
長州力参戦!初代タイガーと激突

廣木道心の総合護身武術「躰全道」HPが移転

 廣木道心先生の「躰全道」オフィシャルサイトがリニューアル・オープンした。ぜひ覗いてみよう!

躰全道ホームページ
道心日記ブログ

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松宮康生:最強格闘技図鑑 新武道の天才児 廣木道心:『最強格闘技武鑑』第4章


新日本プロレス「NEW JAPAN ISM」 速報、週刊マット界舞台裏'09年2月19日号がメインの結果を的中!

第9試合 IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○棚橋 弘至(王者)
(ピンフォール)
●中邑 真輔(挑戦者)
※ハイフライフローで棚橋がフォール勝。棚橋が王座防衛

第8試合 IWGPタッグ選手権試合 ハードコアマッチルール 60分1本勝負
○チーム3D(ブラザー・レイ&ブラザー・ディーボン)(王者)
(ピンフォール)
●真壁 刀義、矢野 通 (挑戦者)
3Dでフォール勝ち。チーム3Dが王座防衛

第7試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○カート・アングル
(アンクル・ホールド)
●ジャイアント・バーナード

第6試合 CMLL世界ウェルター級選手権試合 60分1本勝負
○ミスティコ(王者)
(ミスティカ)
●メフィスト(挑戦者)
※ミスティコが王座防衛

第5試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○永田 裕志
(バックドロップホールド)
●後藤 洋央紀

第4試合 IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○タイガーマスク(王者)
(ピンフォール)
●獣神サンダー・ライガー(挑戦者)
※スープレックスでタイガーマスクがフォール勝ち。試合後、ブラック・タイガーが乱入。タイガーマスク王座防衛

第3試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○ジェームス・ストーム、ロバート・ルード
(ピンフォール)
●蝶野 正洋、AKIRA
ジェームス・ストーム&ロバート・ルードBWIでAKIRAからフォール勝

第2試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
○長州 力、中西 学、井上 亘、平澤 光秀
(ピンフォール)
●飯塚 高史、石井 智宏、“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン、本間 朋晃
※井上亘が本間からフォール勝

第1試合 IWGP Jr.タッグ王座挑戦者決定戦 4WAYタッグマッチ 時間無制限1本勝負
○裕次郎&内藤哲也、邪道&外道
(ピンフォール)
●田口隆祐&プリンス・デヴィット、ミラノコレクションA.T.&石狩太一
※内藤が石狩からスターダストでフォール勝。

第0試合 20分1本勝負 スペシャルタッグマッチ
○金本浩二、OKUMURA
(アンクル)
●岡田 かずちか、吉橋 伸雄
※金本が吉橋からアンクルで勝利。

予想された通り、棚橋が王座を防衛。中邑のプロレス試合運びの成長が著しく、試合は今までで一番、手が合っている名勝負と会場を沸かせた。

「これらのタイトル移動記録を見てみると、ある事実が分かってくる。さらに、そこから次のタイトルマッチでベルトが移動するかどうかも十分予想出来るのだ。」としてこの新日本プロレス「NEW JAPAN ISM」のメインに関して、IWGPタイトル移動はまずありえないと断言した週刊マット界舞台裏'09年2月19日号の予想通りの結果になった。

更に、この週刊マット界舞台裏'09年2月19日号ではノアの3.1大会、佐々木健介vs秋山準のGHCタイトルマッチの結果も予想しているので是非、ご確認下さい。

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号

2009年02月16日

第9回 全日本サンボ団体選手権大会 結果速報 ベルナール・アッカも登場。

2009年2月15日、東京・スポーツ会館で第9回 全日本サンボ団体選手権大会と第15回 全日本学生サンボ選手権大会が行われた。

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注目の全日本サンボ団体選手権では、あのベルナール・アッカ、クレイジー・ヒル(蛭川高重)、梅田恒介がプロ格闘家のチームとして参戦。普段DEEP道場で練習してるもので結成されたこのチームは「チーム・サムライ」というチーム名で出場した。

チームサムライ
ベルナール・アッカ 100kg級
梅田恒介 75kg級
クレイジー・ヒル 65kg級

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お茶の間の人気者、アッカも参戦

ベルナール・アッカは、コートジボワール出身で日本でお笑いコンビ「塩コショー」として活動している中、身体能力の高さを買われ総合格闘技デビュー。K-1、Dynamite!! 、HERO'Sとメジャー大会に出場、「闘うマスオさん」というキャッチフレーズでお茶の間でも人気者のプロ格闘家で知ってる人も多いだろう。

クレイジー・ヒルはバンゲリングベイ所属キックボクサーで、柔道を元々やっていた為、柔道ベースの投げ技を得意としてシュートボクシングなどでも活躍している。

梅田恒介は柔道四段の実績で、主にDEEPのマットで活躍している選手だ。
この「チーム・サムライ」に監督にSKアブソリュートの長谷川秀彦を迎え、プロチームとして参戦した。会場には現DEEPバンタム級王者の今成正和も応援に駆けつけた。またレフリーにはワダタクこと、和田拓也と豪華な顔ぶれだ。


チーム・サムライの一回戦の相手は木口道場Bチーム、庄子 充(65kg級)、佐藤 一範(75kg級) 榊原 啓三(100kg級)だった。

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チーム・サムライvs木口道場Bチーム

特出すべきは、クレイジー・ヒルで、なんと木口道場Bチームの庄子に背負い投げ一本で秒殺勝利。クレイジー・ヒルは元々、柔道経験もあるのだが、庄子もレスリングの実力者なのに、華麗な一本勝ちを決めて会場を沸かせた。

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華麗な一本背負いで快勝のクレイジー・ヒル


また、注目のベルナール・アッカの相手はなんと実力者の榊原啓三。この榊原は全日本サンボ選手権で3度も優勝の実績のある、サンボ12年、柔道21年という日本サンボ重量級の重鎮。
そんな組み技ベテランを相手にテコンドー出身のアッカは下馬評で圧倒的不利とされていたが、なんと組む手すらもちぐはぐながら、榊原相手に大健闘。なんと判定0−0。
結局、アグレッシブポイント差で榊原が勝利したが、実績から考えれば、アッカは大健闘と言ってよく、アッカの頑張りは賞賛された。

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アッカは実力者、榊原にアグレッシブポイント差まで迫った。

しかし梅田が佐藤に敗れてしまった為、結果は2−1で木口道場Bチームの勝利となり、チーム・サムライは一回戦で敗退となってしまった。

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梅田は惜しくも敗北。

大会はその木口道場Bチームが決勝まで進むも、決勝戦で大阪商業大学チームに敗れて2位。優勝は大阪商業大学チームとなった。

決勝の画像、レポートは『週刊マット界舞台裏'09年2月26日号』の付録に掲載されますので合わせてお読み下さい。

第9回 全日本サンボ団体選手権大会 結果
優勝 大阪商業大学チーム
大久保 卓哉 
梁本 智弘 
吉井 辰哉

2位 木口道場Bチーム
庄子 充
佐藤 一範
榊原 啓三

3位 木口道場Aチーム
稲葉 雄基
大野 真治
中西 良行

3位 三多摩サンボスクール
伊藤 要
中島 大輔
飯田 正樹

最優秀選手賞 榊原 啓三(木口道場Bチーム)


今週の「マット界舞台裏」は、蝶野が試みている新たな分野への挑戦に迫る!

09.02.19BUTAIURA.jpg 既報通り、今週の『マット界舞台裏』で予想した通りに中邑真輔を下して、棚橋弘至がIWGPヘビー級王座の初防衛に成功した2・15新日本プロレス両国国技館大会。

 この大会ではAKIRAと組んで、ジェームス・ストーム&ロバート・ルードのビアマネーインクと対戦するというカードが第3試合にラインナップされた蝶野正洋。同じレジェンドの獣神サンダー・ライガーは同大会でタイガーマスクの持つIWGPジュニア・ヘビー級のベルトに挑戦。惜しくも敗れたが、まだまだ出来ることを十分証明してみせた。さらに長州力は3・1リアルジャパン後楽園ホール大会で、初代タイガーマスクとのタッグ対決が決まり話題になっている。
 それらと比べると、最近の蝶野はあまり話題になるようなことがない。両国大会でも無難に試合をこなした後、第7試合のカート・アングルVSジャイアント・バーナードで、アングルのセコンドにつき、試合に乱入してシャイニング・ケンカキックをバーナードに食らわすというボーナストラックを見せたが、そのアングルが棚橋の王座挑戦を表明したのと比べると、蝶野の乱入はとくに話題になるほどのことではなかった。

 しかし会場での蝶野人気はいまだ絶大で、第3試合出場、さらにカードとしても特別引きのあるものでもなかった割には蝶野に大声援が飛んでいた。ケンカキックを出す度に大歓声があがり、その人気はメインの棚橋や中邑にも決してヒケを取っていないかった。
 昨年大晦日に日本テレビが放映した『ダウンタウンのガキの使いやあらへんでスペシャル』にも、蝶野は出演。山崎邦生に強烈な張り手を食らわす役目として、かなりいいシーンに登場。番組前半では武藤敬司や小川直也がリング上でお笑いプロレスを披露していたが、蝶野はそれ以上に張り手一発でプロレスラーらしさを発揮してみせた。
 さらに最近では某大手メーカーの缶チューハイのCMにも出演。若手女優の石原さとみに叱られるという面白い内容だったこともあり、ニュースサイトなどでも取り上げられていた。

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 このように蝶野へのニーズはいまだに高いのだが、肝心のリング上の話題が少ないのが気になるところ。中でも新日プロの蝶野の扱いが酷いような気がしてならない。蝶野プロデュースの『PREMIUM』も今年の開催スケジュールは、いまだに発表になっていないし、もしかしたら蝶野と新日プロの関係がうまくいっていないのでは?

 そう危惧する人も多いと思うが、『週刊ファイト』元編集長である井上譲二記者が取材したところによると、意外な事実が判明!
 さらに首に爆弾を抱えている蝶野は、すでに引退を視野に入れながら、新たな分野への挑戦を試みていることも判明! すでに着々と準備を進めていて、オファーも入って来ているという。はたして蝶野の新たなる挑戦とはなにか? 意外と思う人もいれば、納得する人もいるだろう。ぜひその目でお確かめいただきたい。

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号

写真集「ルチャの狂気 覆面の孤独」が3月下旬発売

 ルチャリブレ(Luche Libre)とは、スペイン語で「自由な戦い」という意味で、覆面による善玉、悪玉がはっきりと分かれているメキシコにおいて非常に人気の高いプロレスリングのこと。
 本書はそんなルチャを20年以上撮り続けているカメラマン「大川昇」の渾身の写真集だ。プロレスラーたちと親しいからこそ撮れる写真はどれも圧倒的に新鮮で、全写真についたキャプションがルチャの全貌と魅力を伝える!

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※写真はイメージです © kotobukiya 2009

【狂瀾怒涛の自由な戦い、孤高のルチャリブレ写真集】
A5正寸192ページオールカラー
\2,940(税抜\2,800)
2009年 3月下旬 発売予定
販売元:新紀元社   発行元:コトブキヤ

2009年02月17日

第15回 全日本学生サンボ選手権大会 結果

2009年2月15日、東京・スポーツ会館で第9回 全日本サンボ団体選手権大会と第15回 全日本学生サンボ選手権大会が行われた。

第9回 全日本サンボ団体選手権大会 結果速報 ベルナール・アッカも登場。

全日本学生サンボ選手権大会は今回で15回目。若い選手が凌ぎを削るアマチュアの競争の激しい大会だ。
開催するスポーツ会館は大久保駅の側にあり、立地条件もよく、また無料セミナーなども沢山あって都民にスポーツを広めている。アマチュア大会に相応しい会場だ。


スポーツ会館

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どの階級もアマチュアらしく競争が厳しく激しい戦いが繰り広げられた。

そんな中、話題になったのが68kg級の決勝戦で武内晃弘(大阪商業大学)と小野瀬雅(職業能力開発総合大学校東京校)で行われた。それぞれポイントを奪い合う好試合。武内が前半、ポイントでリードしたが、後半に小野瀬がなんと、蟹挟みで逆転。しかし、最後の最後で武内が左大内刈りで逆転、熱戦を制したのだった。

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武内vs小野瀬の熱戦

大会の結果は以下の通り。

68kg級
優勝 武内 晃弘(大阪商業大学)
準優勝 小野瀬 雅(職業能力開発総合大学校東京校)
3位 仁須崎 康文(明治大学)
3位 高松 宗史郎(明治大学)

74kg級
優勝 片桐 速斗(大阪商業大学)
準優勝 平野 雅大(桐蔭横浜大学)
3位 丸山 航平(日本ウェルネススポーツ専門学校)
3位 市川 裕一朗(八戸工業大学)

82kg級
優勝 村田 真也(大阪商業大学)
準優勝 照井 新矢(工学院大学)
3位 一盛 奨(札幌光星高校)
3位 廣内 義孝(八戸工業大学)

<90kg級>
優勝 二ノ坂 啓(東海大学大学院)

90kg超級
優勝 吉井 辰哉(大阪商業大学)
準優勝 崩 孝介(八戸工業大学)

最優秀選手賞
片桐 速斗(大阪商業大学)


日墨友好400周年記念 ウルティモ・ドラゴン プロデュース 「LUCHA FIESTA2009」記者会見

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日墨友好400周年記念イベントウルティモ・ドラゴンプロデュース
「LUCHA FIESTA2009」記者会見がメキシコ大使館で行われた。

まずは駐日メキシコ大使のミゲル・ルイスカバーニャス氏から「メキ
シコで始まったルチャリブレという文化を日本に広めているウルテ
ィモ・ドラゴンに感謝を述べたい、日本とメキシコは文化と精神が似
ている、例えば相撲とルチャはすべての階層に愛される伝統的な
スポーツという共通点がある、ルチャのマスクは日本のウルトラマ
ンや鉄腕アトム、パワーレンジャーと共通してると思います、今後
もスポーツという文化を通じて日墨交流を深めていきたい」と挨拶
大相撲の優勝者に毎場所メキシコ賞を授与する大使ならではの分
析を披露、また「メキシコで有名なウルティモからの日墨文化交流
イベント後援依頼の申し出はとてもうれしく快諾しました」とメキシコ
でのウルティモ・ドラゴンの知名度の高さがうかがわれる。

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続いてウルティモ・ドラゴンより「今回の目的は最古のプロレスであ
るルチャ・リブレの魅力は勿論メキシコの文化を伝えるのが目的で
タイトルにある通りFIESTA(お祭り)通常のプロレスファン以外の方
にも見に来てほしい」と開催趣旨を説明。
試合についてはブルー・デーモンJrとのタッグを発表「エル・イホ・デ
ル・サントとブルーデーモンJrがメキシコの二大レジェンド、以前サ
ントとのタッグをお見せしたので今回はブルー・デーモンと組んでル
チャの真髄を見せたい」と熱く語った。
同じ年齢の二人のスペルエストレージャの円熟したファイトにはルチ
ャファンならずとも期待大きい、レベルの高いルチャが見れるはず。
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メキシコ大使館後援ということで在日のメキシカンも大勢来場しアレ
ナメヒコのような雰囲気やルチャの他にもメキシコ音楽のマリアッチ
やメキシコ舞踊をサム・モレーノ氏が披露する予定。
他にも「会場でのサプライズが多々ある来てのお楽しみ」と自信満々
のウルティモ・ドラゴン。
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新日本のテストに不合格した青年がメキシコ、日本、アメリカでスー
パースターとなり、プロレスを通じた国際文化交流までプロデュース
することにオールドファンは感慨深い

「メキシコが国としてルチャのイベントを外国で後援するのは初めて
の試みだ」とメキシコ大使館の広報官も興奮気味に語っていた「LU
CHA FIESTA2009」は見逃せない!

日墨友好400周年記念
ウルティモ・ドラゴンプロデュース 「LUCHA FIESTA2009」
日時:2009/3/20(金) 開場16:00 試合開始17:00
場所:Zepp Tokyo(東京都)
席種・料金
VIP席:15,000円 (4大特典付)
RS席:7,000円
  S席:5,000円
  A席:4,000円
※別途、入場時に1ドリンク代(500円)が必要
チケット発売:e+(イープラス):(PC&携帯共通)

3月21日岐阜大会(岐阜商工会議所大ホール)
3月22日大阪大会(デルフィンアリーナ)
も開催チケット販売はe+(イープラス) http://eplus.jp/ud/
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ブルー・デモンJr.がウルティモ・ドラゴン『LUCHA FIESTA』参戦、岐阜・大阪大会も追加
3・20ウルティモ・ドラゴン祭りに"二冠王"大原はじめが参戦直訴!
3・20Zepp Tokyo ウルティモ・ドラゴンが日墨友好400周年記念のルチャ祭り開催

第1回チャクリキ カラテガラは164名参加で大盛況

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入賞者たちの記念撮影

 2月15日に大阪はびきのコロセアムにて開催された第1回チャクリキ カラテガラは、164名の選手が参加して熱戦の数々に会場は賑わった。

2・15大阪はびきのコロシアムでチャクリキカラテガラ開催、春一番もメッセージ!


大会、各部門の優勝者は以下の通り。
【幼年の部】
年少・年中 優勝 川崎悠真
年長    優勝 辻本汐風
【小学生の部】
1年生男子   優勝 牟田澪生
1・2年生女子 優勝 川野智咲
2年生男子   優勝 大國竜也
3年生男子   優勝 橋本翔太
3年生女子   優勝 樋川美由
4年生男子   優勝 吉田健真
4年生女子   優勝 小湊里彩
5年生男子   優勝 辻本海星
5年生女子   優勝 土田 望
6年生男子   優勝 細田 拳
6年生女子   優勝 石田沙耶香
【中学生の部】
43kg未満 男子 優勝 長島拓哉
43kg未満 女子 優勝 岡本未来
55kg未満 男子 優勝 石本尚輝
55kg以上 男子 優勝 玉野良弥


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東西チャクリキ協会所属選手が対戦する特別エキジビション・マッチ
小道洋輔vs和田祥嗣(左)、吉田直人vs石田勝希(右)
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WWE No Way Out速報 ショーン・マイケルズ、JBLに雪辱!屈辱の契約を無効に!トリプルH、13度目のWWE王者に返り咲き。

WWEのPPV大会、Royal Rumbleが2月15日(現地時間)に開催された。
3大タイトルマッチに、JBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)vsショーン・マイケルズ、ランディー・オートンvsシェイン・マクマホンという因縁マッチという全試合メイン級という豪華なPPV大会だった。
注目はなんと言っても“ショー・ストッパー”、“HBK”ショーン・マイケルズがJBLとオールオアナッシング・マッチで対決だ。

数ヶ月前から続いているこのギミックは、アメリカのサブプライム、世界恐慌の煽りを受けてマイケルズが投資に失敗して破産(というギミック、実際に破産した訳ではない)。そこで、株で大成功を納めている嫌味な証券アナリスト、JBL(現実でもJBLは株で成功しており、証券アナリストの副業をもっているのでこのギミックを使っている)が、自分がレッスルマニアで世界王者になるのをマイケルズがサポートする代わりに報酬を支払うという契約を取り交わした。

その結果、ベビーフェイスだったマイケルズはトップヒールであるJBLの卑怯な作戦に協力する事になり、マイケルズもファンもフラストレーションが溜まっていた。そしてNo Way Out前に、遂にマイケルズの不満が爆発。JBLに一騎打ちを要求。これに対して、JBLは、No Way Outでの対戦を受託、もしマイケルズが勝利すれば、契約は無効にし、報酬も払う、しかしもし負ければ、今後、マイケルズは一生、JBLの所有物になるという条件を突きつけたのだった。

試合にはマイケルズの奥さん、元ナイトロ・ガールズのレベッカ夫人もリングサイドで観戦。JBLはレベッカ夫人にちょっかいを出してマイケルズを挑発するも、マイケルズが耐えじっくりと試合が進む。だが、JBLがレベッカ夫人をからかい続けるとレベッカ夫人が遂にJBLにビンタ一発。これで奮起したマイケルズがダイビング・エルボーからスイートチン・ミュージックを叩き込み、JLBからピンフォール勝利。リングで、マイケルズはレベッカ夫人と喜び合った。

また、これまた因縁のランディー・オートンとシェイン・マクマホン。あまりに傍若無人なランディーに「お前は首だ!」と宣告しようとしたビンス・マクマホンに暴行、その後、自分は心の病なので仕方ないと開き直るランディーに、ビンスの長男であるシェインの怒りが爆発、No Way Outで決着をつける事になった。
試合は反則何でもありのノーホールズバード・マッチでシェインが大暴れ。竹刀、イス、ゴミ箱、モニターなどあらゆるものを使ってランディーを流血させ、ランディーの子分であるコーディ・ローデス、テッド・デビアスも蹴散らしていく大活躍。
だが、最後はやはり、WWEエースでるランディーをレスラーではないシェインに負けさせる事は出来ないらしく、カウンターのRKOでランディーがピンフォール勝ちした。

またWWE王座が賭けられたイリミネーションチェンバー戦では、トリプルHがアンダーテイカーを倒し、なんと13度目の王座戴冠。
世界ヘビー級王座を賭けたイリミネーションチェンバーでは、WWE王座のチェンバー戦に出場してたいたので、こちらには出場資格の無い、エッジが参加選手のキングストンを試合前に叩きのめして強引に割り込み、最後まで勝ち残って世界王座についた。
しかし、本来、出場資格が無かったので今後、どうなるか、ストーリーが楽しみだ。

試合結果

世界ヘビー級タイトルマッチ イリミネーションチェンバー 
○エッジ
(ピンフォール)※スピアー
●レイ・ミステリオ
脱落者 ジョン・シナ(前王者)、ケイン、クリス・ジェリコ、マイク・ノックス、キングストン
エッジが新王者に

オールオアナッシング・マッチ
○ショーン・マイケルズ
(ピンフォール)※スイートチン・ミュージック
●JBL

ECW王座タイトルマッチ
○ジャックスワッガー
(ピンフォール)
●フィンリー 
ジャックスワッガーが王座防衛

NHBマッチ
○ランディー・オートン
(ピンフォール)※RKO
●シェイン・マクマホン 

WWEタイトルマッチ イリミネーションチェンバー
○トリプルH
(ピンフォール)※ぺディグリー
●アンダー・テイカー
脱落者 エッジ(前王者)、ウラジミール・コズロフ、ジェフ・ハーディー、ビッグ・ショー
トリプルHが王座返り咲き

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女子総合格闘技ジュエルス カジュアルファッション合同展示商談会「FRONTIER vol.73」で強烈パフォーマンス

格闘技ファンに御馴染みのファッションブランド、イサミが参加している2009年2月17日(火)〜2月18日(水)に国立代々木競技場第二体育館にて開催される、カジュアルファッション合同展示商談会「FRONTIER vol.73」内のイベントコーナーで女子総合格闘技『ジュエルス』がリングでパフォーマンスを行った。

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この「FRONTIER vol.73」はファッションブランドの合同展示会で、リングを使ってのファッション・ショーで会場を盛り上げ、観客もファッション関係のファンが多かった。
リングの上で、スレンダーなファッション、アパレル関係のモデルがショーを行い、イサミも新商品を発表。何故か、キン肉マンのTシャツなど格闘技ファンにも馴染み深いものも出し、また柔道着を利用したお洒落なファッションなど斬新なものを提示してアピールしていた。

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華麗なファッションショー。イサミの新作はなんとキン肉マン?

そして、17日19時30分に女子格闘技団体『ジュエルス』のパフォーマンスがリングで行われた。
まずは広報担当の勝井氏から、女子格闘技の大まかな説明。
そしてまずは瀧本美咲選手(空手道禅道会横浜支部)、杉山しずか選手(空手道禅道会横浜支部)という空手道禅道会同士のエキシビジョン。
同門同士という事もあって緊張からか、時折、笑顔を見せながら組合、共に腕十字で一本づつ取り合った。

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瀧本と杉山はそれぞれ一本取り合った。

そして、注目の藤井惠選手(AACC)、石岡沙織選手(空手道禅道会小金井道場)のエキシビジョン。
ジュエルズだけじゃなく、日本の女子総合のエースとも言える、フジメグこと、藤井惠。そしてジュエルズ若手エースと言える石岡沙織という看板スター同士の対決はエキシビジョン・マッチと言えど熱が入る。一本づつ取り合った後、もう一本やらせて欲しいと両者懇願。
決着戦となった三本目はフジメグがベテランの意地をみせ、腕十字で2勝1敗とした。

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アイコン、フジメグとエース、石岡の熱戦

そして、全員でファッションファンにアピール。
5月に新宿で行われる大会の宣伝と、ダイエットなどにも効果があると、自分らのジムをアピールして、格闘技ファン以外にもジュエルズの存在を印象づけたのだった。

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『FRONTIER vol.73 (カジュアルファッション合同展示商談会)』
会  期:2009年2月17日(火)9:30〜20:00
      2009年2月18日(水)9:30〜18:00
会  場:国立代々木競技場第二体育館
シーズン:2009年『春夏』
カテゴリー:メンズ・レディース・ユニセックス・ウェア(国内・インポート)・靴・帽子・鞄・アクセサリー・雑貨

公式サイト http://www.frontier-j.co.jp/
情報ブログ http://blog.livedoor.jp/frontier_j/


◆次回大会◆
【大会名称】 女子総合格闘技ジュエルス 3rd RING
【開催日時】 2009年5月16日(土)
開場/開始時間 未定(※夜興行)
【開催場所】 新宿FACE(東京都新宿区)
【主 催】株式会社マーヴェラスジャパン/ DEEP事務局
【お問合せ】株式会社マーヴェラスジャパン(TEL:03-5458-2536)
【チケット料金】 VIP席(最前列) ¥10,000 / カウンター席 ¥10,000 / RS席 ¥7,000 / A席 ¥5,000
自由席 ¥3,000(※満席の場合は立見となります)
※入場時、ドリンク代別途\500-必要です。※当日購入は一律\500-増しです。

※3月上旬よりチケットぴあ他にて、チケット発売開始予定

※出場予定選手、対戦カードは決定次第、随時お知らせいたします。

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号〜2・4女子総合格闘技ジュエルス 2nd Ring詳細

JWA東海2・15注目のシングルが実現!ワッキー&翼が世界最強を目指す!

 2月15日、名古屋の公武堂タイガーホールにて、JWA東海プロレス第170回大会が開催された。バレンタインデー翌日とあって、会場周辺を歩くカップルの密着度は普段の200%増しなのだが、そんなことはお構いなしに今日も、どインディープロレス劇場の幕が開いた!
 
 注目のタッグマッチ45分一本勝負、脇海道弘一&白鳥翼(FU★CK!)vsシャドー1号&2号
 ポイントは因縁の二人がタッグを組むという、その1点のみ。
浪速の怪しい興行師・白鳥プロモーターと、ストロング・スタイルJWA東海代表ワッキーこと脇海道!

 傷つけあう中で、いつしか愛をはぐくむ関係になっていたのか、それともFU★CK!とシャドーズとの間で何らかの罠が仕掛けられているのか。観客の誰もが2試合目のムードを引きずりながら、シャドーズの入場を見守る。

 「黒づくめの男二人の登場に、会場が正直ほっとしたムードに」って、どんな心の救われかただよ! 続いて、愛憎タッグの登場に待ってましたの暖かい拍手&歓声が飛ぶ。

 試合は、ワッキーと白鳥の好&珍&迷ファイト炸裂でシャドーズに快勝。試合後、脇海道は「白鳥選手とのワッキー&翼で、全日本プロレスの世界タッグリーグ参戦を目指します!」と、世界中で最も早く参戦をぶち上げた。チャンピオンカーニバルもこれからだってのに...

 しかし、第1試合後のマイクで244は言っていた。「夢は必ず叶います!」と。

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○脇海道(6分46秒卍固め)シャドー1号× ワッキーの頭突きが決まる!(右)

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△豊田博(6分17秒ノーコンテスト※グレートカイザーとダダ2000の乱入により)ウルトラマンロビン△


 60分一本勝負、野崎王我vsTAKASHI(GUYS)
 毎興行発行の東海新聞。今号では「イケメン対決」と大見出しを打たれ、非常にハードルの高い設定をされてしまった両雄。しかし試合は、イケメン同士のなかなかハードヒットなものとなった。

 序盤は、互いにカタめのエルボーを打ち合い、場内から歓声を引き出す。ペースをつかみ掛けた野崎は、最近多用しているミドルキック、バク宙キックなどでTAKASHIを追い詰める。実は野崎は、昨年夏ごろまでややウエートオーバー気味だったのだが、昨年末に減量に成功。以前よりもグッドシェイプとなり、体の切れとスピ−ドが増しているのだ。

 中盤、TAKASHIも隙を見て反撃を試みるが、野崎のペースは揺るがない。最後は、go to sleepから座り込んだTAKASHIへのランニングミドルキックとたたみかけて完勝。1月大会の敗戦ショックを振り払い、イケメン対決を制した。

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○野崎王我(8分20秒ランニングミドルキック→片エビ固め)TAKASHI×

 その他、藤本リングアナによる全試合の完全レポートは、マット界舞台裏2月26日号にて詳細いたします。ご期待下さい。

3月興行のお知らせです!!
日にち/3月8日(日)
時間/午後12時30分開場 午後1時試合開始
会場/日本ガイシホール第三競技場
交通/JR東海道本線「笠寺」から徒歩3分
入場料/全自由席2000円 小学生以下無料
※当日券2000円でも入れますが、前日までにメールで予約された方は1800円で入場できます。題名に3・8予約藤本ブログ、本文にお名前と人数を書いて、jwa_tokai @ yahoo.co.jp (行間詰める)へ送信して下さい。

2・15JWA東海名古屋・公武堂タイガーホール大会全カード決定!
快挙! 朝日新聞がJWA東海の脇海道を「アラフォー 尽きぬ闘魂」と紹介
JWA東海プロレスが特別編集DVD+15年史発売

2009年02月18日

スペル・デルフィン講演会「地域密着型エンターテイメント」とは?

  大阪府大東市JR学研都市線住道駅に隣接するローレルスクエアサンタワー内(JR住道駅南側高層マンション内)アクロス4階多目的室にて、2月14日午後2時より2時間ほど、大東市立学習センターアクロスの招きで現・沖縄プロレス代表スペル・デルフィンの講演会「新たに文化を創造する力、プロレス文化を大阪へ」が催された。

 これは現役プロレスラー兼社長として「地域密着型エンターテイメント」を目指す氏のお話を伺い、地域とのつながり方やユニークなキャラクター登場の発想法など、組織や地域を活性化するヒントを探る目的とのことである。プロレス文化人スペル・デルフィン先生が語ったこととは・・・

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講演会は手話もあり、身障者に配慮されていた

 講演ではまず、デルフィンが自身のプロレス人生を語る。プロレスマニアならおよそご存知であろうTPG(たけしプロレス軍団)〜初期FMW−ユニバーサルプロレス〜みちのくプロレス〜大阪プロレス〜沖縄プロレス。そこにレスラーの人生遍歴が見え隠れする。

 大阪プロレスは「大阪」と「プロレス」をシンプルに合わせて名づけたら一般層にもわかりやすく、喰いつきやすいことから決定された。旗揚げは1999年から。従来のプロレスの(いかがわしい)よろしくないイメージを排除した、吉本新喜劇のような理屈のいらない小さな子供からお年よりも“見たまんま楽しめるプロレス”を目指した結果である。
 例えば意図的な流血を禁止したり、常設会場での興行形態は、業界内からの批判もあって大変であったことだろう。しかし、地域密着型のプロレス団体運営は、徐々に軌道に乗り始める。

 2007年9月、新たな常設会場として大阪市中央区に「デルフィン・アリーナ道頓堀」を開設。またそれに伴い、運営母体である「大阪プロレス株式会社」の代表取締役会長に、関西を地盤に焼肉店BATOLLEなどを展開するハンジョー株式会社社長の阪上雄司が就任。身軽になったデルフィンは、次の目標に向かう。


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沖縄プロレス設立の経緯は、たっぷりマット界舞台裏2月26日号で詳細します!

☆2008年、沖縄プロレス旗揚げへ
☆講演では沖縄人の特性が語られた・・・
☆観光エンターテイメントビジネスについて
☆プロレス団体の株式公開
草間政一&スペル・デルフィン「プロレス界改革宣言」
(詳細はマット界舞台裏2月26日号に収録されます)

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 大東市民に対するメッセージは、大東市民から著名人がもっと出て欲しい。楽しく暮らせるような町つくりを目指して欲しい。
 そして沖縄にも是非来ていただきたい。季節にもよるが平日ならツアーだったら2泊3日でホテル宿泊、レンタカー代込みで3万円ほどだとの事。

 あっと言う間の約2時間であった。デルフィンは野望に燃えていた!

2・14講演会「新たに文化を創造する力、独自のプロレス文化を大阪へ」
週刊マット界舞台裏'09年2月12日号:山口敏太郎取材〜美ら海のスペル・デルフィン


アルティメットの怪人 キモ 麻薬で逮捕。

大相撲・若ノ鵬の大麻事件など日本の格闘技界でも麻薬汚染が話題になっているが、海の向こう、アメリカでも、初期UFCで活躍し、日本でも馴染みの深い格闘家、キモが2009年2月17日(現地時間)にタスティン(カリフォルニア)において、メタンフェタミン(覚せい剤)所持で逮捕された。逮捕時点で、警察官の服装をしていたことが職務質問を受けるきっかけだった。

キモは初期のUFCでホイス・グレイシーを苦しめた事で一躍有名になった格闘家だ。その風貌がいかにもバイオレンスな為、タンク・アボット、パトリック・スミスらと並び初期UFCの暴力性、狂気性を象徴する選手で日本でも注目された。
そのキャラクター性が注目され、早くから日本でも活躍し、シュートボクシングでは実質はプロレス試合ながら桜庭和志、総合格闘技ではクラッシャー・バンバン・ビガロらに勝利、K-1では初期K-1のエース、佐竹雅昭とも対戦した。
またプロレスラーとして新日本プロレスにも参戦、永田裕志からも勝利している。(※プロレスルール)

その後、アメリカを中心に総合格闘家として活躍して人気を誇っていたが、近年は2004年のUFC48では試合後(ケン・シャムロック戦)に試合後にステロイドおよび覚醒剤の陽性反応が、2006年のWFAでは試合前(バス・ルッテン戦、試合前だったので対戦は無し)にステロイドの陽性反応がでてそれぞれサスペンドを受けている。
これでいてアスレティック・コミッション理事に立候補中という笑い話のような時点での三度目の正直であった。

2009年02月19日

ハッスル・ツアー2009〜02.19 in 〜KORAKUEN リアルタイム速報

元WWEのランス・ケイドの参戦などあるものの、インリン様がハッスルをギャラの未払いで提訴し、こちらの方がプロレス界のみならず、一般で大きなニュースになってしまっているハッスル。
インリン様は自身のブログで、出演料などについて多額の未払いがあるとし「このまま状態を放置することは、私たちの常識と理解を超えました」とコメントしている。
特に同社とは何カ月にもわたって交渉してきたが、期限の約束が何度も破られ、いまだに出演料の支払いが完了していないと、ハッスル側の不誠実さ訴えている事は信用問題に関わってきている。
ハッスル側は内容の確認が取れていないとの回答を出しているが、どう決着が着くのだろうか?
また、あの大晦日に出演した、お騒がせ泰葉も、私もまだ支払われてないと日刊スポーツ紙上で語っている。

そして前説はなんとニセHG。HGとの抗争、共闘ですっかり人気者になったニセHG。
そしてニセHGは今日は試合が組まれて無いので歌を歌うと、リング上で平井堅の「瞳をとじて」を低い声で熱唱。2番になった時に芸人、ヒライケンジが登場し、2人でリングで熱唱。
そして偽者同士2人でスタートコール。

第1ハッスル タッグマッチ
○KIDATA・ロー2009、赤蝮三太夫
(ファルコンアロー→フォール)
●\(^o^)/チエ、KG

KGの女らしさに、色気の無いチエが嫉妬して後輩KGいじめをするアングル。女の醜い嫉妬ドラマを展開している。チエは試合前にKGの背中に「あばずれブス女」という張り紙を貼ってリングインさせる。KIDATA・ロー2009のセクハラ攻撃にKGが苦しむが、チエは助ける気無しで笑っている。そしてチエはわざとKGをビンタをして叩きのめし、その後、KIDATA・ロー2009がKGをフォール。試合後、KGを罵倒するチエは、KGと一騎打ちを要求して、KGに水をぶっかける。泣きながら引き上げるKG。果たして直接対決はあるのか?


第2ハッスル NWAインターナショナルジュニアヘビー級選手権
レイ大原
(ノーコンテンスト)
KUSHIDA

若手同士のライバル対決、と言ってもレイ大原が3連勝。遂にこの試合でKUSHIDAが負ければ坊主になるというカベジェラ戦で決着をつける事になった。共にメキシコ帰りだけあって、相変わらずスピーディーな展開が続く。だが、レイ大原がいきなりベルトでKUSHIDAを殴りつける。そのまま、フォール勝ち。そしてモンスター軍がKUSHIDAを捕まえて、抗議するKUSHIDAを無視して、バリカンで髪の毛を刈り続ける。しかし、反則で裁定が覆り、試合続行。だが、モンスター軍が乱入を繰り返し試合にならず、TAJIRIも乱入して大原に毒霧、更に藤田ミノルまで乱入し、収集つかなくなりノーコンテスト。大原は次の幕張でTAJIRIとの対戦をアピールするも、負けてないKUSHIDAも収まらず、師匠のTAJIRIは幕張で再戦させる事を約束。更に藤田ミノルも、俺がハッスルの空気を変えると幕張参戦をアピール。

第3ハッスル タッグマッチ
○アラン黒木、RG
(反則)
●タイガー・ジェット・シン、モンスターHG

悪の化身と化したHG、今回はあのタイガー・ジェット・シンと組みどんな残虐ファイトを見せるのか?と注目される一戦。試合も完全にタイガー・ジェット・シンのスタイルの大乱闘パターン。シンとモンスターHG、そしてモンスター軍が凶器、反則何でもありで大暴れ。ターバンをRGの足に巻いてリングから吊り、モンスター軍の反則の限りを尽くし、最後はシンがレフリーに暴行で反則負け。試合後は天龍が助けに入り、なんとか場は納まった

休憩明けは、相変わらずの宣伝コーナー。会場は静まり返っている。

セミハッスル 6人タッグマッチ
○越中 詩郎、天龍 源一郎、ナットーマン
(ピンフォール)※坂田がアンジョーを丸め込み
●“モンスターK”川田 利明、アン・ジョー司令長官、小路二等兵

ナットーマン(坂田)が正式にハッスル軍として参戦。果たしてちゃんと試合になるのか?
やっぱり、入場ではナットーマンは現れない。試合は2vs3でゴングが鳴らされる。天龍、越中のベテランコンビが奮戦して試合前半をリードする。そしてアンジョーがナットーマンを挑発すると、ゴミ箱から飛び出したナットーマンがリングイン。しかし、モンスター軍に一方的にやられてしまう。その後も活躍するもずっこけるというナットーマン。だが、最後は棚ボタ式に幕張で一騎打ちをする相手、アンジョーから丸め込みでピンフォール。試合後、小路が指令長官が出るまでも無い、幕張は自分にやらせてくれとアピール、アンジョーと揉めていると、ナットーマンが2人まとめて相手してやる!と宣言。2vs1のハンディーキャップマッチとなった。

シリアスキャラだった坂田から、コミカルキャラのナットーマンに変身したアングル。会場では子供からの人気も出てきて、真面目キャラ坂田がエースでは今後のストーリーが続けるのが難しかったのでこのキャラクターチェンジは一応、成功の様だ。

メーンハッスル タッグマッチ
○カウボーイ・ランス・ケイド、あーちゃん
(ピンフォール)※ケイドがTAJIRIからフォール
●ボノくん、TAJIRI
試合前のショートコントで、前大会で重病説が流れていた高田総統が登場、ランス・ケイドの美人エージェント・フランソワーズにケイドにビターンをしておいたと報告。
対するはハッスル軍のキャプテンとして登場するボノくん。試合は元々、精彩を欠くあーちゃんがボノくんを気にしてますます精彩を欠く。ケイドは強さを見せ、ボノくんにクローズライン、続いてあーちゃんがなんとムーンサルト。そして最後はケイドがトップロープからのダイビングエルボーをTAJIRIに叩き込みフォール勝ち。ケイドが強さを見せた。
試合後、うずくまるボノくんにかけよるフランソワーズ。色仕掛けでボノくんを陥落させる気なのか?


高田総統劇場

そして、前大会で咳き込んで倒れ、重病説が流れていた高田総統が登場。
心配していた会場のファンも安心したらしく、総統コールが巻き起こる。
そして、完敗したボノくんをバカにする。そして、あーちゃんに、お前を明日をもしれぬ目に合わせたボノくんに言ってやれ!と煽る。
あーちゃんは「お前が見捨てるから、毎日ハローワークに言ってたんだ」と挑発。
ボノくんも「よくも裏切ったな」と怒り、2人で「バカ」「アホ」「ブタ!」と子供の喧嘩状態。

そしてフランソワーズが「ボノちゃん、今度の日曜はたっぷり可愛がってあげる、可愛い」
「これからお姉さんが教えてあげるわね」
とボノちゃんを色仕掛けで挑発。

続いて川田がRGが知人の結婚式でバイトの女の子をナンパしてた事など女性問題を暴露し、高田総統と2人でバカにする。RGはしどろもどろ。

そして、最後に総統は、お前らチェンジと叫んでいるが、自分を変える事が出来なければこの夏までに淘汰されると、暗にリストラを仄めかす。

そして、ザ・モンスター℃が腰の手術で長期欠場なので、二代目を大募集、プロアマ問わずに募集するとしてモンスター軍は退場。

ハッスル軍はKGがRGをHGと台詞を間違えて和ませるが、幕張に向けて、みんなでハッスルポーズ、3,2,1ハッスル、ハッスル、イエス・ウイ・ハッスルで締めた。

ミルコ・クロコップ UFC復帰へ


以前から噂されていたミルコ・クロコップのUFC復帰に関し、クロアチアでのミルコ本人へのインタビューで、6月のドイツ大会(UFC 99 6/13)で試合する可能性が高いと答えた。
対戦相手は未定だが、ランディー・クートゥアになる可能性もあるとの事。
ドイツ大会では当初、チャック・リデルvsランディー・クートゥアのメガファイトが予定されていたが、流れた為、欧州で人気を誇るミルコに話が来たとされている。

ミルコ・クロコップは鳴り物入りでUFCデビューしたが、2戦目のガブリエル・ゴンザーガに右ハイキックで失神KOさせられ、続く3戦目、シーク・コンゴにも良い所無く判定で敗れて、主戦場を日本に戻していた。

ただ、日本で調子を戻せばUFC復帰という事は、日本復帰直後からの既存路線であり、特にUFCがミルコを獲得した理由は、UFCの欧州戦略に置いて、ヨーロッパ出身の華のあるスター選手で知名度、人気もある事が大きい。ミルコは大晦日にチェ・ホンマンに勝利し勝ち癖をつけた所に、ドイツ大会という復活に格好の舞台が用意された為、対戦相手が誰であろうと復帰はほぼ確実であろう。

また UFCがフランスのテレビ局RTL9と契約。着々とUFCの欧州戦略は進んでいる様だ。

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DREAM始動とUFC、パンクラス訴訟の全容 東スポがミルコ「戦力外通告」を記事にして掲載の真相

2009年02月20日

ひと安心? がっかり? バラモン兄弟“虫ナシ”で佐々木&葛西を一蹴! 2・19アパッチ新木場興行

 19日、東京・新木場1st Ringにてアパッチプロレス軍興行が行われた。
 今大会最大の注目は、なんといってもバラモン兄弟。『ミルホンネット鷹の爪大賞2008』でも年間最高プロレス大会候補に挙げられた08・12・3『大バラモン展』にて、同じ新木場を虫まみれの阿鼻地獄に引きずり落とし、インディー界の鬼っ子として注目を浴び続ける恐怖の双子が、満を持してアパッチプロレスに初登場。しかも相手が“狂猿”葛西純ということで、新木場インディー狂の期待は嫌が応にも高まった。

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ついにわがミルホンネットにも、恐怖の双子バラモン兄弟が初登場! 不気味な入場テーマが鳴り響いた途端、場内は暗黒ムード一色に塗り替えられる…


 試合は案の定ゴング前から大乱闘開始。バラモン兄弟は早速場外に飛び出し、観客席にゴミ箱をブチ撒け、あらゆる女性客に対して年齢・容姿問わず「ババア!」「クソブス!」と叫びまくる大狼藉。気の毒にも、ブス呼ばわりされたバラモン初見の女性ファンは、ショックのあまり口を押さえたまま呆然と立ちつくしている…!

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実の双子だけあって、バラモン兄弟のタッグ屋としてのセンスはやはり天才的。闘龍門、みちのくで培ったレスリングセンスも一級品で、決して単なるイロモノではないのだ

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ホームリングを荒らされるのは許さんとばかりに、アパッチ軍も意地を見せたが…

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バックが黒いので見えにくいが、墨汁直撃の瞬間。佐々木の上半身が全部真っ黒に染まった。フィニッシュのスモールパッケージは、「お前らごときに大技使う必要もない」という最大限の侮辱なのか…


 佐々木&葛西も食い下がったものの、やはり日頃は敵同士の急造タッグと実の双子では、コンビネーションで大きく差が開いたか、セコンドのKen45°も交えたバラモン兄弟の波状攻撃に、アパッチ軍は完全に翻弄されてしまう。最後はバラモンシュウが毒霧代わりの墨汁をひと噴き! そのままスモールパッケージに丸め込み、噂の“虫喰い”を出すまでもなく、バラモン兄弟がアパッチ軍から勝利を強奪した。
 
 試合後もバラモンはKen45°も従え、佐々木&葛西をさらにいたぶり続け大暴れ。しかし、無法地帯となったリング上に飛んで入ってアパッチ軍に助太刀し、バラモンをリングから撃退してみせたのが、STYLE-Eの若武者・竹田雅志。憤懣やる方ない葛西は、
 
「なんなんだよ、あのガキだかジジイだか判んねーアタマした奴らはよー! あんなコビトみてーな奴らに、いつまでもでけーツラさせとくワケにいかねーよ! 次の大会で貴とコイツとで、アイツら3人まとめてブッ殺してやんよ!」

と、竹田とも共闘して3対3でのバラモン&Ken45°の討伐を宣言。アパッチ軍のバラモンへのリベンジは次回に持ち越しになったが、次こそ恐怖の“虫喰い”は飛び出すのか!? 今回の虫喰い不発にホッとひと安心した人も、「な〜んだ」とがっかりした人も、次回3・16、所も同じ新木場血戦を震えて待て!?

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バラモン狩りを宣言した3人。またまた急造トリオだがチームワークは大丈夫?


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 今大会のベストバウトは、元ZERO1-MAX佐々木義人とSTYLE-E竹田雅志のシングルマッチ。ストロングスタイルをベースとする若手二人が、アパッチの流儀に則った大ハードコア戦を見事にやってのけた。場内にべったりと付着したこの鮮血を見よ!
 そして義人渾身のラリアットに破れた竹田だが、次戦ではバラモン狩りに大抜擢が決定している。


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「このメンバーなら内容は保証付き!」な、名人揃いのタッグ戦は、安心して楽しめる「プロレスのお手本的」な好試合。最後はマンモスがウィンガーを29歳で沈めたが、試合後なんとウィンガーは、次回3・16大会でチェーン・デスマッチによるシングル戦をマンモスに要求! マンモスは「覚悟しとけよ」と快諾したが…ホントに大丈夫なの?


■アパッチプロレス軍 新木場1st Ring大会
2009年2月19日(木)開始:19:00
会場:東京・新木場 1st Ring

<メインイベント アパッチタッグマッチルール 時間無制限1本勝負>
○バラモンシュウ、バラモンケイ
(14分13秒 首固め)
●佐々木貴、葛西純

<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>
黒田哲広、○マンモス佐々木
(19分56秒 片エビ固め)※29歳
GENTARO、●ジ・ウィンガー

<第3試合 アパッチルール 30分1本勝負>
○佐々木義人
(9分44秒 片エビ固め)※ラリアット
●竹田誠志

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○中川浩二、リッキー・フジ
(13分36秒 外道クラッチ)
gosaku、●佐野直

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○ヤス・ウラノ
(14分13秒 片エビ固め)※ツームストン・パイルドライバー
●神威

2009年02月21日

KO、KO、またKO! ノックアウト決着3連打に後楽園ホールが揺れた! 2・20『DEEP 40』

 20日、東京・後楽園ホールにて、『DEEP 40 IMPACT』が開催された。
 今大会は、池本誠知と門馬秀貴のDREAMウェルター級GP出場決定戦を筆頭にマニア注目の好カードが並んだが、大会終盤3試合で目の覚めるような1RKO決着が相次ぎ、週末夜の後楽園ホールを満員に埋めた観客も大興奮。「フタを開けてみるまではわからない」ガチンコ興行にあっても、今大会はまさに、誰もが「当たり」と認める好興行であった。
 
 終盤戦KOラッシュの幕開けとなったのが、セミ前に組まれたDEEPライト級王座決定トーナメント一回戦。シドニー五輪柔道60キロ級銀メダリストにしてDREAMの強豪チョン・ブギョンが、DEEP生え抜きの新鋭・「世界のTKの弟子」こと菊野克紀を迎え撃つ。
 下馬評ではやはり、07年大晦日『やれんのか!』で青木真也を極めかけたブギョンの“地獄腕十字”が菊野の打撃&パワーを封じ込めるのでは…という見方が多数を占めていたが、始まってみると、極真空手全九州大会無差別級・全関西大会無差別級でともに優勝の実績を誇る菊野の打撃が大爆発。

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 まずは序盤の打撃の応酬から左ハイキック一閃! 菊野の大応援団が総立ちで「菊野」コールで後押しする。
 追撃のパウンド&鉄槌を何とかしがみついて回避したブギョン。しかし菊野の攻めは緩まず、次は極真仕込みの秘技「三日月蹴り」(ミドルキックの軌道で繰り出される前蹴り)でブギョンの腹部をえぐり、再度ダウン! 今度こそ逃さぬ、とばかりに菊野はトドメに強烈な踏みつけ連打! ブギョンの頭部がバスケットボールのようにエグくマットをバウンドし、レフェリーが大慌てで試合をストップ。菊野は飛び上がって喜びを爆発させ、満員の場内が蜂の巣をつついたような騒ぎに! このKO劇で、これまでやや弛緩気味だった後楽園ホールの空気が一変する。

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秘技・三日月蹴りと踏みつけで銀メダリスト粉砕! 血相変えてリングに飛び込むドクターにも注目だ

 
 この空気はセミのDEEPミドル級次期挑戦者決定戦にも波及する。決定戦は、GRABAKAの豪腕・福田力と第2代王者・桜井隆多の剛力マッチョ対決。開始早々レスリング力で上回る福田が桜井をテイクダウン。福田がそのまま難なくバックを奪い、大きく振りかぶった追撃のパウンドをありったけの力を込めて数発打ち込むと、桜井はぐったりと動かなくなり、またまたTKO決着! 福田はイカツい顔をさらに険しくさせて咆吼! 現王者・中西裕一への挑戦権を、持ち前の豪腕で強奪した。

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フィニッシュは唐突に訪れた。メルヴィン・マヌーフばりの豪腕KO劇!

 
 衝撃的なKOが相次ぎ、興奮冷めやらぬ中で行われた池本と門馬のメイン対決。グラウンド技術の高い両者の対決だけに寝技中心の攻防が期待されたが、この試合もフタを開ければ打撃戦。門馬のコンビネーションパンチと池本の鋭い蹴りが交差するスリリングな展開となったが、池本は、とっておきの秘打「ダブルパンチ」(その名の通り、右と左のパンチを二本いっぺんにまとめて出すパンチ)を門馬の顔面に炸裂させる! たまらずダウンした門馬に池本は上から覆い被さり、追撃のパウンド連打で堂々のKO勝利。そしてDREAMウェルター級GP出場権の切符を手にした。

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門馬とのスリリングな打撃戦を制した池本。それにしても踏みつけ&サッカーボール有りのルールの総合は、やっぱり俄然エキサイティング!

 
 ド迫力KOが相次いだ今大会だが、ミルホンネットが勝手に選ぶMVPは、やはり興行の流れを塗り替えた菊野。第8回全世界空手道選手権大会の覇者・木山仁を輩出した極真会館・鹿児島支部で鍛え上げられた強靱なフィジカルと打撃を、総合の闘いにも完全に順応させている。これに高校九州大会を制した柔道をベースにTK直伝のテクニックが加わり鬼に金棒。今大会の勝利で、プロデビュー以来無傷の6連勝。シドニー五輪銀メダリストにKO勝利したのも、もはやフロックでも何でもない!?


 そしてミルホンネットでは、未公開写真も含めた今大会の完全詳細ルポを、27日発売の『マット界舞台裏』3月5日号に掲載予定。こちらも是非ご覧いただきたい!


■『DEEP 40 IMPACT』
2009年2月20日(金)開始:18:15
会場:東京・後楽園ホール

<第10試合 DREAMウェルター級GP出場決定戦 5分3R 76キロ以下契約>
○池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
(1R1分42秒 TKO)
●門馬秀貴(和術慧舟會A-3)

<第9試合 DEEPミドル級次期挑戦者決定戦 5分3R 83.9キロ以下契約>
○福田力(GRABAKA)
(1R0分45秒 TKO)
●桜井隆多(R−BLOOD)

<第8試合 DEEPライト級王座決定トーナメント一回戦 5分3R 70.3キロ以下契約>
○菊野克紀(ALLIANCE)
(1R4分15秒 TKO)
●チョン・ブギョン(韓国/チーム・ユン)

<第7試合 DEEPライト級王座決定トーナメント一回戦 5分3R 70.3キロ以下契約>
○松本晃市郎(今田道場)
(3R判定 3-0)
●中尾受太郎(フリー)

<第6試合 5分2R 77.1キロ以下契約>
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)
(2R判定 3-0)
●石川真(剛術)

<第5試合 5分2R 無差別契約>
○田澤和久(THUG LIFE 香和)
(1R2分55秒 袈裟固め)
●ティム”ビックパーム”パーシー(チーム・オオヤマ)

<第4試合 5分2R 93キロ以下契約>
△井上俊介(吉田道場)
(2R判定 ドロー)
△加藤実(フリー)

<第3試合 5分2R 77.1キロ以下契約>
○長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
(2R判定 3-0)
●渡辺良知(AACC)

<第2試合 5分2R 70.3キロ以下契約>
○岡澤弘太(AXIS一宮/チームZST)
(2R判定 2-0)
●伊藤有起(ALLIANCE)

<第1試合 5分2R 65.8キロ以下契約>
○直撃我聞(PUREBRED大宮)
(2R判定 3-0)
●広斗(SFK)

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号〜2・10DEEP&CMAファン感謝祭詳細
週刊マット界舞台裏'09年3月05日号〜2・20『DEEP 40』完全レポート

3・1リアルジャパン初代タイガー、4代目タイガー師弟会見

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 3月1日、後楽園ホールで開催されるリアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』。初代タイガー、4代目タイガーの師弟タッグが実現、長州力、高岩竜一組と激突するとあって、チケットの売れ行きが好評だという。
 掣圏真陰流本部『興義館』にて開催された記者会見に、猛虎師弟が揃って登場。必勝を誓った。

 昨年8月26日に開催された『レッドシューズ海野レフェリー20周年興行』で実現している師弟コンビ。この時はGBHの邪道、外道組を相手に連携プレーを見せて快勝している。それ以来の登場ということになった。

 4代目タイガーは「先生は試合になったら動くし、本当に自分が目立たなくなってしまう時もある。でも、そこは自分もベルト(IWGPジュニアヘビー級王座)を持っているので、存在感を示したいなと思います」と宣言。なんでもファンだった時代は、「下敷きはなぜか長州力のを持ってた(笑)。タイガーマスクは売り切れてたんですけど、藤波さんと長州さんがあったんですよ。なんか長州さんのを買っちゃった」と囲み会見で笑わせてくれている。
 ただし、狙いは当然フリーとなった高岩竜一であろう。東京ドームで一回タッグで当たったことがあるというが、向こうも標的にしてくることは間違いない。「(当たる)割合が多くなる以上、シングルのような形になるんじゃないかなと思う」と、迎撃態勢を口にした。

 一方の初代タイガー佐山聡先生だが、「長州さんとはスーパーパワー対スーパーパワーで。僕の蹴りなりソバットなり、タッグマッチなんで、ホントに思いっきり以上の思いっきりで叩き込んでいきたい」と自信満々だ。
 「小山へ合宿にこの3日間行ってきます。また来週も行きます。そこにはサンドバックが10個ぐらいあるんですね。それから、120キロぐらいのサンドバックも用意されていて。仮想長州さんです。“長州バック”と呼んでます。長州バックに蹴りを思いっきり叩きつけます」。
 「パンチも今、この手が抜けているような状態で。物凄い重たいバックなんで、2オンスのグローブでそれを揺らせるような…ヘビー級のパンチに負けないような、そのぐらいの練習をやってます。横に岩盤浴が付いているんで、痩せることができます。来週も採取的な調整で、追い込みをかけたいと思います」と練習メニューも披露した。

 ちなみに初代タイガー対長州力であるが、かつてリキプロの大会でタッグながら初対決を行っている。ただし2人の絡みはほとんどなかった事実がある。この謎の分析については、週刊マット界舞台裏'09年2月26日号が詳しい。ぜひ観戦前に読んでおいていただきたい。

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3・1リアルジャパンのカード決定!
鈴木みのるが爪切り会見で石川雄規に悪態
長州力参戦!初代タイガーと激突

■チケット販売所:
e+(イープラス)パソコン&携帯

3・22ダブプロレス広島産業会館大会はタッグサバイバル・トーナメント

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 ダブプロレスの3月22日(日)広島県立産業会館東館第二展示場大会が決定した。
 「広島頂上作戦!タッグサバイバル 2K8」
そんじょそこらのタッグベルトとは、
格が違うんだよ、格が!

宮本裕向、佐々木貴組参戦!
全国各地の強豪をほどよくブレンド。
隠し味にはマイトガイ!
魯山人もうなる、究極、至高のタッグトーナメント!


2009年3月22日(日)18:00開場 18:30開始
広島県立産業会館東館第二展示場

チケット取扱店  DISKSHOP MISERY 082-241-0782 
デオデオプレイガイド 082-247-5111 
ダブプロレス 082-233-0454  チケットぴあ(Pコード813-623)
自由席¥3500 指定席¥5000 当日券は+¥1000 
小学生以下無料

第一試合トーナメント一回戦
タッグマッチ時間無制限一本勝負
マイトガイアキラ&サウザー VS 宮本裕向&佐々木貴

第二試合トーナメント一回戦
タッグマッチ時間無制限一本勝負
HAYATA&SUSUMU VS 504&KABUKIKID

第三試合トーナメント一回戦
タッグマッチ時間無制限一本勝負
レイパロマ&趙雲子龍 VS 黒影&ディアブロ

セミファイナル 
DOVE世界ヘビー級タイトルマッチ
時間無制限一本勝負
挑戦者 内田祥一 VS 王者 魁

メインイベント トーナメント決勝戦
3wayタッグスクランブル時間無制限一本勝負
第一試合の勝者 VS 第二試合の勝者 VS 第三試合の勝者

出場選手   
宮本ヤンキー裕向(666)佐々木貴(アパッチ) 
魁、レイパロマ、サウザー、504、マイトガイアキラ(DOVE)
HAYATA、SUSUMU(レッスルゲート)
ディアブロ、黒影、内田祥一(フリー)KABUKIKID(CZW)
趙雲子龍(新北京プロレス)
  
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2009年02月22日

プロレス黄金狂Act29「90年代プロレスの変容・グレート・ムタ登場と闘魂三銃士の“煌き”」

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美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
Act29「90年代プロレスの変容・グレート・ムタ登場と闘魂三銃士の“煌き”」
 (今回の稿は90年代からそれ以前へとアプローチする形で、プロレス界の、スタイルの変容を要綱として記させていただきました)
 
 ザ・グレート・ムタが登場したとき、日本のプロレスも随分様変わりするだろうなと思ったことがある。
 それまでの猪木イズムに代表される、精神論に根ざした猪木のプロレススタイル、それはひとことで荒く示せば“喧嘩プロレス”であったのだと定義付けできようか?
 猪木いわく「プロレスこそ最強の格闘技である」「いつ、なんどき、誰の挑戦でも受ける」この精神主義は、格闘技世界一決定戦へと昇華し、ストロング小林や大木金太郎といった大物日本人レスラーとの対戦、シン、ハンセン、アンドレ、ホーガン・・・・・・一連の来日異人レスラーとの対戦でも猪木がその根底に置くプロレス哲学は“怒り”だったのであり、そこから「すわ?喧嘩まがいか?」とされる猪木の受ける前にどんどん仕掛けていくスタイルが確立されていったようにも思える。

 この精神主義は形は違えど、もう一方の雄・ジャイアント馬場とてその範疇の外ではなかったようだ。馬場イズムとは“王道”なのであり、その指標は「シュートを超えたものがプロレスである」という定義に成すものだ。
 リング上の闘い模様はかつてよく「ショーマンプロレス」だとか「ストロングスタイル」だとか全日本プロレスと新日本プロレスを対比させ、揶揄されもしたが、この闘い模様はあくまでも新日本側から定義付けしたものであり、全日本側にとっては無論、異論のあるところであったことだろう。

 往時、全日本の選手が「どちらも同じプロレスだから」と反発していたが、誤解を怖れず記せば、根本はどちらもそれまでのプロレス界が脈付いてきた様式美に則ったものであり、受け継がれてきた技と技の繋ぎ、間というものはどちらもしっかり踏襲していたのだ。
 ようは受けを前面に押し出し、“溜めのある”プロレスを見せるか、或いは先に先にと仕掛けていくスタイルを押し通すか? 表現方法の違いこそあれ、その底ではどちらも似通ったプロレススタイルであったのだとの見方が出来ないか?

 こういった、精神主義的なものをリング上へと持ち込みつつも、それまでのプロレススタイルを踏襲して展開された80年代までのプロレス世界に対し、今度はそれまでとは違った形でファンを魅了しようと計った最初の日本人プロレスラーは誰か?と考えた際、私が思いついたのは武藤敬司の存在である。

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 武藤はUWF旋風が吹き荒れる、vs新日本時代のリング上においても誠に異質の存在のように思えたプロレスラーだ。
 関節技とキックを織り交ぜた、いわゆるUWFスタイルが新日本マットを席巻している状況においても、宇宙飛行士を連想させるヘルメットやブルゾン系ガウン、ラメ入りの青いスパッツに白のリングシューズを纏(まと)って入場、トップロープを一回転してのリングインは当時“スペース・ローン・ウルフ”という固有名が付されており、異質の存在であった。
 vsUWFという殺伐なリング上であっても敢えて自らは関節技やキックに拘らず、フィニッシュにはラウンディング・ボディ・プレスを見せるというスタイルを貫いていた。当時のファンには受けは良くなかったが、再渡米後、ゲーリー・ハートの命を受け、ザ・グレート・ムタへと“変身”を遂げた。

 そこかしこで語られている通り、のちのアメリカンプロレスラーにも多大な影響を与えるほどの活躍を見せた武藤敬司ならぬグレート・ムタ。この“悪の化身”ムタの成功をそのまま日本マットに持ち込む形で、新日本マットでも度々の“変身”を見せた。
 グレート・ムタはその登場シーンから既にアメリカナイズされたものであり、おどろおどろしい、スモークの中から現れるといった登場シーンなどはやはりそれまでの古式ゆかしき、壮麗なガウンであろうとも全身を纏い、厳格な面持ちで登場するスタイルやガウン無しでただリングへと歩を進めてくるスタイルとは一線を画していた。

 マット上のスタイルにおいてもそうで、エルボー・ドロップひとつにしてもただ打ち込むといった按配ではなく、体全体を使って素早く大きなアクションをもって打ち込み、ムタのそれは“フラッシング・エルボー”と名付けられたものだ。
 技を受けてからのアクションも這(は)いながら場外へと逃げてみたり、ザ・グレート・カブキ直伝の毒霧を要所で見せて試合の緩急を付けるなどアクセントがふんだんに散りばめられた試合運びであった。
 見ようによっては縦横移動を駆使した試合展開(ロープに飛んだり、場外に飛び込んでいく)スタイルに加え、上下空間を用いた試合展開(毒霧を噴射したり、フラッシングエルボーに代表される技の多用)が加味されていたと言えよう。

 こういったグレート・ムタの“プロレス美学”に対し、当初、ショーマンシップが強いと拒絶反応を見せる往年のファンは少なくはなかった。ならばか、新日本はムタにアレルギーを示すファンに対しても、“技量”の蝶野、“闘魂伝承”の橋本といった按配でまさしく「闘魂三銃士」の色合いを鮮明に示し、往年のファンにも解釈ごととして楽しめる幾重ものスタイルを駆使させ、マット世界を構築しようと図ったように思える。

 蝶野正洋は三銃士結成当初、かのルー・テーズに師事し、へそ投げ式の低い軌道をもって放つバックドロップを見せていたり、或いは裏技として知られていたフェースロックの変形、STF(Step over Toe hold with Face lock)を得意とした。ケンカキック等に代表される“黒いスタイル”への移行は、首の損傷によるものであり、これはいまや多くのファンの皆さん、自明のことであろう。

 片や、橋本真也は“重爆キック”を持ち味とし、そこにDDTといった豪快な技を加味し、アクセントを付けた。橋本の“闘魂伝承”、その精神主義は往年の猪木信者たちの耳目を促すこととなり、非難・反論・異存はあったとしても興味をそばだてることには成功したと言えるだろう。

 闘魂三銃士によって新しい時代を迎えた、時のプロレス界盟主とも謳われた新日本プロレスマット。その結成に先立つこと、蝶野、橋本の台頭を待つ以前に、武藤敬司の存在が特異であった事実が、のちの新時代の到来を予感していたと今更ながらに感じ入る次第である。 
                                       筆記・美城丈二

美城丈二
ある極悪レスラーの懺悔初公開!ブロディ刺殺の現場〜プエルトリコの武藤
週刊マット界舞台裏'07年10月16日号〜武藤こそ社長レスラーのカガミ
週刊マット界舞台裏'07年5月04日号〜巨額の借金返済
週刊マット界舞台裏'08年10月23日号〜武藤MVP

UFC 95 : SANCHEZ vs STEVENSON リアルタイム速報

グリフィン、ボナーと並び、TUFブームの立役者、ディエゴ・サンチェス。そのサンチェスがライト級に階級を落しての初試合、しかも相手はTUFシーズン2優勝の実力者、ジョー・スティーブンソンと注目の大会だ。

ウェルター級 5分3R
○パウロ・チアゴ
(1R KO)
●ジョシュ・コスチェック
TUF出身で吉田善行にも勝利してるコスチェックに、ジャングルファイトで勝利を重ねてUFC初参戦のチアゴ。典型的なTUF出身vs外様対決。スタンドで様子を見合う静かな立ち上がりだったら、1R終盤、チアゴの右左のワン・ツーが完全に決まり、コスチェックKO。チアゴがKO勝利を決めた。


ミドル級 5分3R
○デミアン・マイア
(1R 三角締め)
●チェール・ソネン
立ちレス全盛の今のMMAにおいて柔術の技術で極めて勝利し続ける、21世紀のホイス・グレイシーと言えるマイアに、典型的な腰の重いアマレスラー、ソネンという注目のカード。勝利した方はタイトル戦が見えてくる。グランドに引き込みたいマイアにグランドを避けたいソネン。何度か引きこみを繰り返したマイアが打撃でソネンをケージに追い詰めると足を払い、そり投げの様な形でテイクダウン、マウントをとった瞬間に三角締めの体勢になっており、そのまま三角締めでタップを奪った。あのソネンを簡単に葬り、その実力を見せ付けた。ヴァンダレイ・シウバもセコンドについており、マイアが次期ミドル級挑戦者になるのも確実だろう。

ミドル級 5分3R
○ネイサン・マーコート
(3R KO)
●ウィルソン・ゴベイア
元KOPにして、三崎和雄や國奥麒樹真、竹内出に勝利してる日本でも御馴染みのネイサン。対するは名門ATT所属でUFCで一本勝ちを連発しているゴベイア。1Rこそ互角だったが2R以降はネイサンのペース、グランドで上になれば肘を叩き込み、ゴベイアを追い詰めていく。そして3R、飛び膝蹴りを決めて、ラッシュ、最後は首相撲からの膝蹴りでゴヘイアをKO。ネイサンがKO勝利でタイトルマッチに猛アピールした。

ウェルター級 5分3R
○ダン・ハーディー
(1R KO)
●ロリー・マーカム
郷野にも勝利して勢いに乗る、地元英国の選手ハーディー。対するはIFLで勝利を重ねてきたロリー。ハーディーはコックスパラーの名曲『England Belongs To Me』で入場。地元の力をもらったのか、ケージを背にしたハーディーがカウンターのワンツーをヒットさせてKO勝利!会場は大歓声。

メインイベント ライト級 5分3R
○ディエゴ・サンチェス
(判定)
●ジョー・スティーブンソン
注目のサンチェス、ライト級転向初試合。相手は三島☆ド根性ノ助をギロチンで締め落した実力者、スティーブンソン。試合は実力拮抗してるからか、お互いに慎重になり、試合のほとんどがスタンドでの展開で、僅差でサンチェスが判定勝ち。セミまでが一本勝ち連続で盛り上がったのでメインの塩試合にブーイングが会場で起こっていた。


アンダーカード
ヘビー級 5分3R
○ジュニオール・“シガーノ”・ドス・サントス
(1R KO)
●ステファン・ストルーベ
実力者ファブリシオを衝撃KOで葬ったサントス。今回も危なげなく、パンチラッシュで秒殺KO勝利!

ライト級 5分3R
○テリー・エティム
(2R TKO)
●ジャスティン・ブーフホルツ

ヘビー級 5分3R
○マイク・シエスノレビッチ
(1R ヒールホールド)
●ネイル・グローブ

ライト級 5分3R
○エバン・ダンハン
(1R TKO)
●ペル・エクルン

ウェルター級 5分3R
○ポール・ケリー
(判定 3-0)
●トロイ・マンダロニズ

『タダシ☆タナカ+シュート活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”』を読む。

ある雑感【INOKI SPIRAL】タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”を読む。

 いよいよと言うべきか?或いは、やはり一筆したためられたのだなとの想い。タダシ☆タナカ先生の最新作、
『タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”』(ミルホンネット刊)
を読ませていただいた。
 
 「世紀の大凡戦」から「これこそ真剣勝負の極み」、との評価変遷のち、とかくダークな部分をも後世に様々な形で伝わっている、猪木vsアリ戦。筆者も先だってのTV放送(テレビ朝日開局50周年特別編成番組)を見て、感慨を自身のサイトに吐露させていただいたが、あくまでも少年時の記憶を呼び覚ますものであり、突っ込んで論評した次第では無い。
 主旨は飽くまでも一ファンが見た記憶をなぞっておくことも一興かなと思って記した次第であるから、無論、この一戦のダークな部分への紐解きまでは突っ込んで筆をしたためてはいない。

 タナカ先生のお作は、無論、こういった一ファンの感慨の外にあり、また論評する主旨が違うのだから、読む心構えまで変えて読まねばならない。
 その視点・解析はこれまでのお作同様、微に入っており、秀逸だった。
 
 猪木vsアリ戦は闘う以前から“ケツ決め”があったと断じられ、引き分け裁定を下した三人のジャッジに言及なされて、その根拠を示されておられる。また当時のTVサイドへの“ケツ決め”裁定のあらかじめの申し渡しがあった!との見解をも示され、様々な観点・角度から論評なされてもおられる。

 筆者のような“最強幻想論”に覆われていた時代のファンタジープロレスをこよなく愛しつつも、そんなファンタジープロレスを演出してきたプロレスラーこそ、最高のエンターティナーだ!と考えられるプロレス者はよいが、こういった検証物を読んで、「ある程度はそうなのかな?と思ってはいたが、裏切られたような・・・・・・」等と思い巡らしてしまう読者には本編はやはり、毒というか、刺激が強すぎるかも知れない。

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 真実を知るということが現実を思い知らされる、もしや嘆きの対象でしかないなら、先生のお作は実際、読まないほうが無難かも知れないとも思うのだ。後付にてさも真実であるかのようにでっち上げられたルール等のまさに“出来レース”とも言うべきこれまでの検証物の記述に関して言及がなされると、先生の健筆は更に加速を増し、非難の一言は容赦が無い。

 あの『1976年のアントニオ猪木』の著者・柳澤健氏のお作にも断を下されておられるから、その論評はこれでもか!といった按配で読者に迫ってくる。事実は事実として受け止めつつも読み物として一線を画せるような、言わば“遊び心も保てる”大人の読者でなければ、その先々と読み進めてはいけない代物かとも思う次第である。

 先生はあらかじめの“ケツ決め”決着を猪木、アリがしっかりと遂行し、が為、その後もふたりの“友情”は続いたのだ!と記され、だがリアルファイトであったとの賛美論評には断固として拒否声明を改めて唱えられてもおられる。
 アリはあくまでもボクシングvsプロレスのエキシビションマッチをやりに日本へと乗り込んできたのであり、猪木は「プロレスなんて八百長だ!」と揶揄する世間への“徹底抗戦”として暗躍し、最終的にはアリとの前約束を守った・・・・・・との筆者なりの読後感。

 ひとそれぞれの思いはそれこそ百人百様尽きぬだけに、本編への解釈はここまでとしたいが、ご興味お有りの方々以外にも是非、本編を読了なされ、様々な誤解認識を解いていただきたいとの想いも強い。

 「読めば納得」との宣伝文句等を他書などでよく拝見するが、本書こそ、そういった類いの極みだろう。事実誤認を修正しつつ、読み進め、新たなる自身の見識眼を携えたい読者には一読の価値ある好書物である、とここに一筆啓上させていただく次第である。
                                    (筆者・美城丈二)

3・8ジャパンプロレス2000 10周年記念大会第1弾 大阪・羽曳野市民体育館

09.2.22J3.8.jpg ジャパンプロレス2000の10周年記念大会第1弾として、大阪・羽曳野市民体育館大会が発表された。

 メインイベントは王者・ 守屋博昭に佐々木幹矢が挑む。前回大会での前哨戦で守屋は、鹿児島遠征で生み出した”薩摩落し”で佐々木をフォール。その後に行われたタッグ戦では逆に、佐々木が守屋から初フォールを獲った。守屋が貫禄で勝利をもぎ取るか? それとも佐々木が勢いで勝利し、時代の流れを変えるのか?

 セミファイナルはJWFタッグ選手権試合だ。ベルトを保持する久保田、葉山組に金島、梶原組が挑む。
トーナメントで佐々木に敗れるも、実績を残した金島が、若手のホープの梶原をパートナーに指名。互いにトーナメンメンで戦い認め合った。又、タッグマッチでは、なんと梶原が葉山からピンフォールを獲った。久保田&葉山組という実力・バランスがとれたチームに勝てる可能性があるのは、金島&梶原の‘カネカジ‘しかないだろう。

羽曳野市民体育館

2009年02月23日

今週の「マット界舞台裏」は、インリンに訴えられた『ハッスル』の台所事情に迫る!

09.02.26BUTAIURA.jpg 先週プロレスファンを驚かせたのは、みちのくプロレスのザ・グレート・サスケが暴行容疑で逮捕されたことと、あとはタレントのインリン・オブ・ジョイトイがギャラの未払いで『ハッスル』に対し民事訴訟を提起したことだろう。

 とくに昨年の5月24日に有明コロシアムで行われた「ハッスル・エイド2008」で、息子という設定のボノちゃんと対戦し、ボディプレスを受けるなど体を張った試合を行った上で、ハッスルを引退したインリン様こと、インリン・オブ・ジョイトイがハッスル引退から約8カ月経って、突然ブログの中で「期限の約束が何度も破られ、未だに出演料などの支払が完了されていません。ハッスルのこれまでの対応、交渉経過などを考えると、このままの状態を放置することは、私たちの常識と理解の限界を越えました」と書いたのだから驚かないはずがない。

 この件はYahoo!ニュースのトップでも扱われたため、すぐに多くの人に広まったが、多くのプロレスファンが真っ先に思ったことは「やっぱり『ハッスル』の台所事情はかなり厳しかったんだ」ということではないだろうか。
 当サイトでも2008年6月19日付のブログ「ハッスルにも経費削減の荒波が!」で、他のマスコミに先駆けてお伝えしていたが、この頃から『ハッスル』の台所事情が苦しくなってきていたのは明らかだ。

 どうして『ハッスル』が苦しい状況に陥っていったのか、その理由は今週の『マット界舞台裏』で井上譲二記者が、『ハッスル』の内部事情に詳しい人物に直撃しているので、そちらで確認していただきたい。

 そして、この件をさらに“炎上”させたのが、インリンのブログを受けて行われたハッスル・エンターテインメント(株)山口日昇社長の記者会見の内容だ。
 19日の『ハッスル』後楽園ホール終了後、急遽会見を開いた山口社長は、インリンとハッスル元スタッフとの熱愛報道をされたことが「ハッスル、インリン様のイメージを損なわないように行動する」という契約を違反していると判断し、インリン様を急きょ5月に早期引退させることを決定。そのため、その後のプランやストーリーを変更せざるを得なくなり、会社運営上、多大な損害を被ったと主張し、ギャラが未払いになっている理由を“インリンが契約違反をしたから”だと主張したのだ。

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 たしかにボノちゃんがインリン様とグレート・ムタの間に生まれた子供であることを考えると、母親であるインリン様に“恋人”がいるのはマズイのかもしれない・・・いやいや、ボノちゃん(曙)がインリン様とムタの子供だって本気で信じている人間はいないだろう!
 10代で売り出し中のアイドルならまだしも、アラサーのインリンが職場で恋人を作ったって、別にいけないことでもあるまい。むしろ「プロレス団体のスタッフでもインリンと結婚できるのか!」と、暇でモテないプロレスファンに夢を与えたと言っていいくらいだ。

 どうしても山口社長の反論は、苦しい言い訳にしか聞こえないが、それも仕方がない。今、『ハッスル』はなんとかして危機的状況を脱しようと、改革を行っている最中なのだ。
 詳しいことは今週の『マット界舞台裏』を見ていただきたいのだが、山口社長は超強力な人物を『ハッスル』の外部スタッフとして招き入れたのだ。この人物が手腕を発揮してくれれば、『ハッスル』の景気も上向きになる可能性は十分ある。そうならなくては、払いたくても払えないのかも・・・?

週刊マット界舞台裏'09年2月26日

2009年02月25日

プロレスファンはシュートを望む?初代タイガーマスクvs長州力を更に楽しめる秘話。

タダシ☆タナカやミスター高橋の功績もあって、現在ではすっかりプロレスは筋書きのあるドラマだと世間に浸透している。
しかし、先日、33年ぶりにテレビ朝日系列で放送された、異種格闘技戦、アントニオ猪木vsモハメド・アリに関してプロレスファンの反響も大きく、ミルホン・ネットでもタダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”が発売された様に、通常のプロレスの試合よりもシュートが混じったのではないかという試合の方が話題になり、ファンの関心を惹き付け、熱い議論が展開される。

この猪木vsアリ戦以外にも異種格闘技戦では、結果的に結末がシュートになった猪木vsアクラム・ペールワン、セコンドが殺気立っていた猪木vsウイリー・ウイリアムスなど、シュートが混じったのではないかという試合は未だに語り草だ。後者はのちにこの試合のシナリオを書いた梶原一騎が自伝などで場外乱闘後の試合再開スポットの存在までをも暴露したが、当時の盛り上がり方が凄かったものだ。

猪木以外でも前田伝説を作ったきっかけとなった前田日明vsアンドレ・ザ・ジャイアント、そして前田が新日本プロレス追放になったUWF軍対維新軍の6人タッグマッチでの前田の長州への襲撃キック、近年では小川直也vs橋本真也などが上げられるだろう。

これらにファンが興奮するのは、それこそプロレス対極真空手、あるいは新日本プロレスvsUWFというイデオロギー抗争が、表面的だけだとしてもあったからで、お互いにいい試合をしようというもの同士では名勝負は生まれても殺伐としたものは生まれない。

それゆえに、プロレスファンはリング外でも仲が悪いもの同士、ウマが合わないもの同士がリング内で遭遇すれば、何か起こるのでは?と興奮する訳だ。

例えば前田日明と安生洋二が同じリングに、例えばブレット・ハートとショーン・マイケルズが同じリングにといった様に。
実際に接近遭遇した例ではプロレスリングZERO-ONEの旗揚げ戦で、小川直也と三沢光晴の乱闘やレッスルマニア19のハルク・ホーガンvsビンス・マクマホンなど、リング外で仲が悪かったり、イデオロギーが激しく違い、どっちも折れない両者の絡みは何かが起こるのではと期待させる。


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3・1リアルジャパン初代タイガー、4代目タイガー師弟会見
3・1リアルジャパンのカード決定!
鈴木みのるが爪切り会見で石川雄規に悪態
長州力参戦!初代タイガーと激突

そんな中、仲が悪いという訳でもないだろうが、今までまったく接点が無かった、絡むのが苦手なのでは?とされていた初代タイガーマスクと長州力がタッグマッチながらマッチメイクされたのが3.1リアルジャパン・プロレス後楽園ホール大会だ。

前田日明と安生洋二、ホーガンとビンスの様にファンにも知れ渡っている因縁がある訳では無いが何故、今まで接触が避けられていたのか?
そのファンにあまり知られていない理由を、明かしたのが週刊マット界舞台裏'09年2月26日だ。
長州が佐山を避ける様になった3つの事件とは・・・。
リアル・ジャパン後楽園大会の前に、ファンなら是非確認しておきたい所だ。因縁を知れば、両者の激突が更に楽しめるだろう。

タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”
週刊マット界舞台裏'09年2月26日

3・15『THE OUTSIDER』両国大会、開催迫る! 『KRUNCH』の刺客vs柔術弁護士など、刺激カード続々決定!

 25日、東京都内にて、3月15日(日)に両国国技館で開催される『クローズZERO 公開記念 THE OUTSIDER SPECIAL』の記者会見が行われた。

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 会見にはリングス・前田日明代表とともに、4月11日より公開の映画『クローズZERO 供戮虜潅秀美・共同プロデューサーも出席。会見の冒頭で佐谷プロデューサーより、『クローズZERO 供戮粒米技指導を前田代表が務めたこと、監督の三池崇史氏が『THE OUTSIDER』のファンであり、過去4大会をすべて観戦してきたことなどが契機となり、今回の「OUTSIDER×クローズZERO」の豪華コラボレーションが実現となった経緯が説明された。
 
 続いて前田代表より、『クローズZERO 供戮箸離灰薀椶、今回の両国開催の推進力となったことについて、
「不良の格闘技大会ということで、後楽園ホールに使用許可が貰えなかったりと、ディファ有明以上の大会場で『THE OUTSIDER』を開催することが危ぶまれていた中で今回、『クローズZERO 供戮肇灰薀椒譟璽轡腑鵑垢襪海箸芭捷餽餤惨曚任粒催が決まり、涙が出るほど嬉しかった。不良少年たちが格闘技を通じて更正すること、目標に向かって努力することの大切さを知るという、『THE OUTSIDER』の理念に相撲協会も共鳴してくれた」
と、佐谷プロデューサーと相撲協会の両者に感謝の念を述べた。

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ド熱い不良格闘技と、ド熱い不良映画の最強タッグ誕生。前田代表と佐谷プロデューサー


 そして会見では、注目の決定6カードが発表。その中でもミルホンネットのイチ推しカードが、渋谷杉浦グループが誇る喧嘩格闘技興行『KRUNCH』のリーサルウエポン・山田史博と“柔術弁護士”堀鉄平の一騎打ち。「リング上での不良更正」をテーマにOUTSIDERで闘い続ける堀が、OUTSIDERを上回るコワモテ興行・KRUNCHの喧嘩ソルジャーをあえて指名。この「喧嘩日本一vs不良更正」のイデオロギー対決、今からゴングが待ち遠しい!

 その他両国大会では、『THE OUTSIDER 第参戦』で絶大なインパクトを残した“リアル刃牙”渋谷莉孔に“リアルアウトレットブルース”川村勝、エース格の吉永啓之輔に“ハマの狂犬”黒石高大ら、OUTSIDERが輩出した“スター”たちが、惜しげもなく続々と投入される。「4,000人も入れば合格じゃないかな」と前田代表は謙遜するが、当日の観客動員にも大いに注目だ。

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まさにオールスター戦となる両国大会。飛び出すのは誰だ!?
(左から堀、吉永、渋谷、川村)

 
 そして大会当日、会場にてファン念願の『THE OUTSIDER』DVD(過去4大会を各1本ずつ。各税込3,990円)の先行発売が大決定。あの伝説の旗揚げの日、「当日券売り切れ」で泣く泣くディファの玄関をあとにした貴方も、3・15は両国に駆けつけてDVDを購入するしかない!?
 
 なお前田代表自らが語り下ろした今大会決定カードの見所は、3月6日発売の『マット界舞台裏』3月12日号に掲載予定。こちらも是非ご覧いただきたい!

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久しぶりにヒゲを綺麗に剃りあげ、髪型を横分けに戻し、現役時代の精悍さが戻ったかのようなアキラ兄さん。やっぱりこっちの方がいいですよ! 
 
 
■『クローズZERO 公開記念 THE OUTSIDER SPECIAL』
2009年3月15日(日)開始16:00(開場14:30)
会場:東京・両国国技館

【決定対戦カード】

“関東伝説チーマーKGB元幹部 千葉の鬼夜叉”内藤裕
vs
“レジェンドオブウェストゲートパーク リアル刃牙降臨”渋谷莉孔


“渋谷杉浦グループ クランチ代表のリーサルウェポン”山田史博
vs
“法曹界の最強弁護士 人権派 柔術弁護士”堀鉄平


“アウトレットブルース”川村勝
vs
“九州天下一の重量戦士 天神のラスボス”出田源貴


“不適合アトミック死神グラップラー”神風飛丸
vs
“北海の頑固一徹”大谷匡弘


“寝ても立ってもフルポッコ 取手の拳帝”幕大輔
vs
“顔面美容整形マシーン”中村俊太


“津田沼のピットブル”小林聖人
vs
“濱の勇二”高垣勇二

2009年02月26日

折原が全治6週間の重傷骨折 3・1リアルジャパンはハンディ戦に

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 元気印の筆頭で、自身も「長いレスラー生活でも、骨折での欠場はなかった」という折原昌夫が、2月20日、メビウス自主興行の北千住大会の対、高岩竜一&藤田ミノル組戦で右橈骨骨間部骨折の重傷を負い、全治6週間と診断された。
 「試合開始5分に、高岩に右の脇を極められた時に凄い音がした」という。これにより、3月1日に予定されるリアルジャパン後楽園ホール大会の6人タッグ戦出場が不可能に。折原は会見にて深々と頭を下げ、「誠に申し訳ありません。今まで私たちを応援してくれてたリアルジャパンのファンの人たちに頭を下げます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 問題は目前に迫った対サミー・リーJr.(RJPW)、グラン浜田(フリー)、ケンドー・ナカザキ(フリー)組戦であるが、仲が悪いとされるタイガー・シャーク(RJPW)、ブラック・シャドー(フリー)組のまま予定通りカードを決行するという。つまりはハンディ戦だ。これは折原の意向を受けて、佐山先生が了承したという。

 リアルダーク軍リーダーの折原は、「仲が悪そうに見える俺たちが、なぜチームを組んでやっているのか、それには、ある“理由”がある」と前置きすると、「俺たちは目標が同じである以上、うまくやっていける。同じである間は心配はしてない」と、不仲説を一蹴している。それどころか、ハンディ戦にも勝利して、今後の野望を「大々的に発表する」とまでぶち上げた。

 ある意味ではプロレス頭が問われる試合となる。セコンドで介入する折原の真価が問われるカードとなるであろう。
3・1リアルジャパン初代タイガー、4代目タイガー師弟会見
3・1リアルジャパンのカード決定!
鈴木みのるが爪切り会見で石川雄規に悪態
長州力参戦!初代タイガーと激突

ウルティモ・ドラゴン引退覚悟!? 右ヒジ緊急手術敢行

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 緊急の記者会見というのは不吉なものである。ましてその場所が病院だとしたら…。
 2月24日、翌日に右ヒジ神経の剥離手術を控えたウルティモ・ドラゴンが召集をかけた。東京労災病院の整形外科外来ホール。

 ハヤブサに紹介してもらって以来の担当医の楠瀬浩一医師、森田守医師が状態を説明する。
 「ヒジの内側には神経があります。尺骨神経という神経の故障が1つ。もう1つはヒジの前の外側の神経で、専門的になりますけど、後骨間神経という神経が故障したために、握る力が入らない。それから、指を伸ばす力が入らないというのも出てきました。ヒジの部分を酷使して、そのために起こったんじゃないかと思います」
 「手術自体のリスクというのはそんなに高いものではないけれども、神経をいじる手術で、すでに1つ神経を痛めてますから。それがもしダメになると、なかなか手の使い勝手が元に戻らない。そういうことからすると、そう易しいものではないなと。回復が得られない時には試合ができなくなるということもあり得ます」

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 ウルティモ・ドラゴンが告白する。「12月4日のリアルジャパンで、僕と初代タイガーマスクが組んで、三沢光晴選手・鈴木鼓太郎選手とやった時も、まったく力が入らない状況」。すでに日常生活にも支障をきたしている。「要はなにも持てないですね、左腕は。もちろんボタンも付けられないし。自分の仕事に関して言うと、コスチュームは自分で着れない。若手に手伝ってもらって着てましたけどね。もうまったく力が入らないんですよ」と、衝撃のカミングアウト。「ヒモを結んだりとか、細かいことは全然できない」という。

 「ウルティモ・ドラゴンの中身は皆さんご存じのように、浅井という人間がやってますけど、彼はよく頑張ったなと思います。こんな状態でずっとやってきて…。でも、正直言うと、もうちょっと頑張って欲しいですね(微笑)」
 「前もそうだったんですけど、意地でもカムバックしたいなって。怪我とかで辞めるというのもなんかレスラーらしくないじゃないですか。本当にリング上で、自分の納得できるパフォーマンスができなくなった時が辞める時」。

 「ライガーもデルフィンもサスケも、本当にあいつらも必死だと思うんですよ。その中で、自分もなんとか…。実際に彼らと戦うわけじゃないですけど、必死にやっている彼らと、なんとか自分もやっていきたいなって。自分だけここでフェードアウトというのもね。フェードアウトするんだったら戦わないとね、彼らと。あえて僕は世代抗争とかするつもりもないし。もう一回万全な状態になったら、彼らと最後の試合をやってみたいなって…」

 どうなる究極龍!
 3月20日『LUCHA FIESTA2009』には、「片腕だけでもリングには立つ!」というウルティモ。果たして我々は奇跡の証人となるのであろうか。

日墨友好400周年記念「LUCHA FIESTA2009」メキシコ大使館記者会見 
ブルー・デモンJr.がウルティモ・ドラゴン『LUCHA FIESTA』参戦、岐阜・大阪大会も追加
3・20ウルティモ・ドラゴン祭りに"二冠王"大原はじめが参戦直訴!
3・20Zepp Tokyo ウルティモ・ドラゴンが日墨友好400周年記念のルチャ祭り開催

2009年02月27日

山本ヤマモ雅俊が「インターネットTV番組」を3月6日より配信!

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ミルホンネット刊山本ヤマモ雅俊著作集

 山本ヤマモ雅俊がプロレス・格闘技ジャンクフォーラム『ヤマモ式』 なるインターネットTV番組を3月6日より配信する。業界のマルチタレント、ヤマモが自分目線で勝手に語る「金曜8時の面白独演会」とのことだ。

 3月6日(金)午後8時〜が第一回放送、毎週金曜日20時〜20時半(生放送)となる。時事ネタや団体・興行のインフォメーションを織り交ぜながら、随時番組を構成してゆくらしい。ぜひ金曜夜8時の馴染みの時間にパソコンを合せてみよう!

■番組内容

【ヤマモの垂直落下式コラム】
ヤマモが、混迷するプロ・格業界の世相を斬る!! 
第一回は、プロレスマスコミが“あえて”避けて通る「あの話題」で直球勝負!!

【YAMAMO TUBE】
ヤマモが独自ルートで入手した プロ・格のあんな映像、こんな映像・・・ 
著作権をかいくぐったマニア垂涎の超レア映像を毎週お届けして参ります!!
記念すべき第一回は、メジャーのリングに上がる「あの」選手が登場
僅か47人の観客のみが、あの日に目撃できた衝撃の試合をノーカットで配信します!!

■視聴は完全無料です

■番組配信ステーション
中野アドレス
時間になると自動的に始まります

番組連動ブログ

■ライブチャットでの意見投稿や番組参加も出来ます(無料)

秋山UFC参戦!秋山は以前よりUFC志望だった。

『DREAM』を離脱し、今後の去就が注目されていた、秋山成勲が『UFC』に電撃参戦が濃厚となった。2月25日にUFC公式ホームページで秋山成勲と契約を発表。それを受けて3月3日に都内で秋山成勲も記者会見を行い、正式発表となる見込みだ。尚、UFCではミドル級で参戦する予定。

1月にUFCからのオファーが来たとの事だが、実はある人気ブロガーが12月に主催した忘年会に、和術慧舟會、久保豊喜代表が招かれ、その時に久保氏から秋山のUFC志望は語られている。以前からUFCに参戦の希望をもっていた事が明らかになった。また、石井慧とある種のセットで売り込みをかけていた事実もある。

さて、秋山UFC参戦は夏辺りになりそうだが、すでに日本のマスコミ、ファンの間では王者、アンデウソン・シウバや日本でも活躍したPRIDE王者ダン・ヘンダーソンなどとの夢対決と共に、日本人で唯一日本人で結果を出していると言ってもいい、岡見勇信との対決も話題になっている。
しかし、秋山は表向きの所属チームこそ「クラウド秋山道場(チーム・クラウド)」だが、実際、「和術慧舟會」で練習してる事は周知の事実。そして岡見も同じ和術慧舟會所属だ。

かつて同じチーム所属だったので、当時のUFCLヘビー級王者ティト・オーティスにチャック・リデルが挑戦出来なかったという事もあるが、果たして、秋山vs岡見でタイトルを争うまでになれるだろうか?

石井慧は谷川将軍の「一回だけでも」要請を蹴っていた!
桜庭vs秋山戦でわかった格闘技界の惨状
清原・秋山「コリアン札」を切ったK-1が待ち受ける試練

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