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勝者鈴木みのる、敗者ミノワマンを「プロレスラー」と認め握手! DJ taikiはボコボコ同門対決を制す 2・10 DEEP&CMA感謝祭

 10日、東京・後楽園ホールにて『新春!DEEP&CMAファン感謝祭』が開催された。今大会は「感謝祭」の名にふさわしく、自由席が全席3,000円というご奉仕価格。祝日前夜ということもあり、ほぼ満員のホールで全7試合の熱戦が行われた。
 
 注目のメインは、鈴木みのるとミノワマンの、刺激的なプロレスルール対決。先月16日の会見では、鈴木が「何がリアルプロレスラーだ。プロレス舐めやがって」と、ミノワマンの生き様そのものまで否定する強烈すぎる先制口撃を仕掛け、ミノワマンが萎縮する一幕があっただけに、どんな試合展開になるか、大いに注目された。

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「風になれ」と「ワン・ミニット・ヘブン」が場内に鳴り響き決戦ムードは最高潮!
 
 戦前の鈴木の挑発ぶりからして、乱戦になることも予想されたが、序盤は意外にもオーソドックスなレスリングの応酬。「痛ぇーっ!」と鈴木を絶叫させたヒザ十字固めをきっかけに、ミノワマンが鈴木の脚を効果的に攻め、試合を有利に運ぶ場面も見られた。
 しかしプロレスルールは鈴木の土俵。ミノワマンの足攻めに「折ってみろ!」と口でやり返して、まずはメンタル面で形勢逆転。その後はドロップキックに逆水平・ビンタ連発と、物理的にも優位に立つと、鈴木はミノワマンを場外に放り出してイスでメッタ打ち! プロレスの引き出しの違いを嫌というほどに見せつけまくる。

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鈴木は鮮やかなドロップキックで意表を突き、一気に形勢逆転!
 
 やられっ放しのまま終われないミノワマンも、「アーッ!」と絶叫しながら火事場のクソ力を発動! バックドロップ、水車落とし、ブレーンバスターと、ありったけの大技を連発して食い下がる。しかし、長年あらゆる団体であらゆるレスラーの大技を喰らい続けた鈴木に致命傷を与えることは叶わず、すぐさま鈴木が執拗な胴締めスリーパーで再度形勢逆転。最後は虫の息になったミノワマンをゴッチ式パイルドライバーで沈め、大先輩の貫禄を見せつけた。

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キン肉マンばりの大逆転を狙うミノワマンだったが…

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最後はゴッチ式パイルで万事休す。鈴木の憎々しげなピンフォールを見よ!
 
 試合後鈴木はマイクを取り、

「お前、なんでDREAMとかDynamite!!のリング上がる時『リアルプロレスラー』なんて中途半端な名前名乗ってんだ? お前は俺と闘ったんだから、もう立派な『プロレスラー』だよ。これからは堂々と『プロレスラー』と名乗って総合のリングに上がれ!」

とミノワマンに熱いエールを送り、握手を求める。ある理由から握手を渋っていたミノワマンだったが、結局は鈴木に強引に促される形ながら握手に応じノーサイド(※ミノワマンが握手を渋った「ある理由」は、13日発売の『マット界舞台裏』に掲載予定!)。絶口調の鈴木はDEEP佐伯繁代表とCMA諸岡秀克会長をリングに上げ、

「おい、デブとハゲ! お前ら勝手にこんないい加減なカード組みやがって! …楽しかったじゃねえか、おい(笑)。DEEPとCMAも頑張ってっからよ、みんな応援してやってくれ!」

と、この日限りの「ちょっとイイ奴」ぶりを見せて大会を温かく(?)締めてみせた。

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戦前ミノワマンを散々罵った鈴木だったが、試合後はもとの師弟に戻ってハッピーエンド!


 メインでファンを魅了した「パンクラス同門のプロレス対決」の一方、前半戦第4試合では、正真正銘の「パンクラス同門のガチンコ対決」DJ taiki vs 昇侍の禁断のカードが実現。
 ともに一撃必殺の大砲を持つ軽量級屈指のストライカー同士だけに、激しい打撃戦が期待されたが、試合は終始、予想を大きく上回るフルボッコの潰し合い! みるみるうちに昇侍は右の目尻から、DJは鼻と口からおびただしい出血を見せ、同じ釜の飯を食った者同士のガチンコとは思えぬほどの大乱戦となった。試合は1R終盤のパウンドラッシュ、2、3Rもリーチを活かしたスタンドでのフックで昇侍からダウンを奪ったDJがフルマークの判定勝利。同時に、DREAMフェザー級GP出場を決めた。

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1R終盤のDJの猛攻! 耐え抜いた昇侍に、ラウンド終了後万雷の拍手が送られた

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顔面を朱に染めて、ひたすら殴り合う両雄。何度もクリティカルヒットを喰らいながらも、最後まで昇侍の心は折れなかった!


 その他にも坂口征夫のプロレスデビュー戦(UWFスタイル)に高橋和生、柳沢龍志らパンクラス同窓生のタッグ対決など、実に見所盛り沢山だった2・10大会の模様は、13日発売の『マット界舞台裏』でも徹底特集の予定。こちらも是非ご覧されたし!
 
 
■『新春!DEEP&CMAファン感謝祭』
2009年2月10日(火)開始19:00
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 プロレスルール 時間無制限一本勝負>
○鈴木みのる(PANCRASE MISSION)
(17分31秒 体固め)※ゴッチ式パイルドライバー
●ミノワマン(フリー)

<第6試合 U系ルールタッグマッチ 20分1本勝負 >
○高橋和生(フリー)、光岡映二(和術慧舟會RJW)
(8分15秒 レフェリーストップ)※右ストレート掌底
柳沢龍志(坂口道場)、●加藤まこと(ピンクタイガーモンスター軍)

<第5試合 キックルール 3分2R 66キロ以下契約>
△TAICHI(クレイジージム)
(判定0-1)
△松井良太(HARD COMBAT)

<第4試合 総合ルール 5分3R 65キロ以下契約 >
○DJ taiki(フリー)
(判定3-0)
●昇侍(チームKIBAマーシャルアーツ)

<第3試合 ロイヤルランボー 時間無制限 >
スーパータイガー、タイガーシャーク、木村晃健、クックマン、柴田正人、入江秀忠、橋本友彦、カブトムシ・てつを、カブトムシ・こすけ、不動力也(入場順)

○入江
(ジャックナイフ固め)※サンダーファイヤーパワーボム
●クックマン

<第2試合 U系ルールタッグマッチ 20分1本勝負>
窪田幸生(坂口道場)、○坂口征夫(坂口道場)
(11分04秒 スリーパーホールド)
松井大二郎(フリー)、●たけむら光一(ガッツワールド)

<第1試合 総合ルール 5分2R 72キロ以下契約>
○橋本朝人(和術慧舟會RJW/HTW)
(判定3−0)
●淡路基(DEEP GYM IMPACT)

週刊マット界舞台裏'09年2月19日号〜2・10DEEP&CMAファン感謝祭詳細

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2009年02月11日 03:45に投稿されたエントリーのページです。

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