『UFC 134: Silva vs. Okami』絶対王者アンデウソン・シウバ、岡見勇信を寄せ付けず完勝 ショーグン、ノゲイラ地元勢快勝続出ブラジル大会

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(C)Photo Courtesy of UFC/NAOKI FUKUDA

 人気・実力・選手層の厚さで、世界の総合格闘技の頂点に君臨するUFC。今大会遂に、待ちに待った、岡見勇信選手のタイトルマッチ挑戦が実現する。

 06年8月にUFC初参戦を果たした岡見選手。それから足掛け5年、積み上げたUFC戦績は10勝2敗。世界最強を目指して世界中から名だたる格闘家が集結し、毎試合実力伯仲の選手同士の試合が組まれるUFCの舞台でこれだけの戦績を収めているのは日本人ファイターでは岡見選手ただひとりだ。昨年11月に行われたUFC122で、強敵ネイサン・マーコートに判定勝ちし、タイトルマッチへの挑戦権を手にした岡見勇信。そして実現した今回の試合に勝利すれば、UFC史上初となる日本人王者が誕生するのだ。

 しかし、その対戦相手として岡見選手の前に立ちはだかるのが、総合格闘技界の”パウンド・フォー・パウンド(最強)”と呼ばれているアンデウソン・シウバだ。アンデウソン・シウバは、岡見選手とほぼ同時期の06年6月のUFC初参戦から今まで、負け無しの13連勝、王座を獲得してからは8連続防衛中で、この記録がともにUFC最高記録として現在も更新され続けているというまさに、無敵のUFC絶対王者なのだ。しかも、今大会はアンデウソン・シウバの地元ブラジルで開催されるなど、岡見選手にとっては想像を絶するような雰囲気の中で最強の王者にチャレンジすることになるのだ。

 一方で、このアンデウソン・シウバと岡見選手は06年1月にRumble on the Rockというハワイ州を活動拠点にする格闘技イベントで対戦した事があり、その時はアンデウソン・シウバの反則により岡見選手が勝利しているのだ。そういった少なからず因縁があるタイトルマッチでもあるのだ。

 過去、日本人選手のタイトルマッチ挑戦は、8年以上前の宇野薫選手以来の快挙。そして、勝利した場合は、UFC史上初となる日本人王者の誕生となる。この歴史的快挙が成し遂げられるかもしれない大注目のブラジル大会の模様は、8月28日(日)午前10時よりWOWOW UFC-究極格闘技-で迫力の生中継でオンエア!

★ 独占生中継!UFC-究極格闘技-UFC134 王者アンデウソンvs岡見勇信タイトルマッチ!
UFC史上初の日本人王者誕生か!?アンデウソン・シウバvs岡見勇信 歴史的タイトルマッチ!!
8月28日(日)午前10:00~[HV] ※生中継
9月4日(日)午後11:00~ ※リピート放送
WOWOW UFC-究極格闘技-

■『UFC 134: Silva vs. Okami』
日時:2011年8月27日
場所:ブラジル リオデジャネイロ

メインカード
<メインイベント ミドル級タイトルマッチ 5分3R>
○アンデウソン・シウバ
(2R 2分04秒 TKO)
●岡見 勇信
 遂にブラジルに里帰りしたUFCのメインに抜擢されたのは、ミドル級絶対王者アンデウソン・シウバ。対するは日本の岡見勇信だ。
 前に出てプレッシャーをかけ、チーム・クエストで学んだであろうクリンチ・アッパーで攻める岡見だが、アンデウソンも組んでの膝、そして1R終了直前にはアンデウソンがハイキックで岡見をダウン気味に追い詰めるがラウンド終了で岡見が救われる。しかし2Rにはアンデウソンがスタンドで一方的に岡見を嬲り、最後は右フックでダウンを奪い、倒れ込み亀になる岡見にパウンド連打でレフリーがストップ。岡見は立ちあがる事が出来ず、アンデウソンが地元で圧倒的な強さを見せつけて王座防衛した。

<セミファイナル ライトヘビー級 5分3R>
○マウリシオ・ショーグン
(1R TKO)
●フォレスト・グリフィン
 因縁の再戦となるこのカード。マウリシオ・ショーグンのUFCデビュー戦で、下馬評を覆しなんと一本勝ちを奪ったフォレスト・グリフィン。雪辱に燃えるショーグン、返り討ちにして復活したいグリフィンと意地がぶつかり合う好カードだ。
 お互い気合が入っており、試合序盤からがっぷり四つの打撃戦。しかし、勝負を決めたのは地元で燃えるショーグン。左右のフックからパンチラッシュでグリフィンが前に倒れるとすぐにグランドで鉄槌連打のショーグン。レフリーが止めて、見事に1R、TKO勝利でリベンジ。ノゲイラに続きブラジルの英雄、快勝で会場はハチの巣をつついた様な盛り上がりだった。

<ライト級 5分3R>
○エジソン・バルボーザ
(判定 2-1)
●ロス・ピアソン
 The Ultimate Fighter 9ライト級トーナメント優勝、ロス・ピアソンを地元ブラジル、MMA8戦全勝のエジソン・バルボーザが迎え撃つ好カードだ。
 1R、スタンドでリードするピアソン、しかし2Rにバルボーザがダウンを奪う。ダメージを与えているのはバルボーザ、ポイントを稼いでいるのはピアソンという感じで僅差だが、2-1でバルボーザが判定勝ちした。

<ヘビー級 5分3R>
○アントニオ”ホドリゴ”ノゲイラ
(1R TKO)
●ブレンダン・シャウブ
 典型的な新鋭vs.ベテランの戦い。次代のヘビー級戦線のトップを目指し4連勝中のシャウブを古豪ノゲイラがどう迎え撃つのか?

 当然、組んで寝技にいきたいノゲイラがスタンド打撃を織り交ぜてテイクダウンを狙うが、シャウブが受け止めて逆に金網に押し込み、打撃で攻めてくる。するとノゲイラは打撃勝負に切り替え、右がクリーンヒット、続いてワンツー、パンチのラッシュでシャウブが前のめりにダウン。追撃のパウンドをレフリーが止めて、ノゲイラが見事にTKO勝利!会場は地元の英雄ノゲイラ、会心の勝利で大爆発していた。

<ライトヘビー級 5分3R>
○スタニスラブ・ネドコフ
(1R 4分13秒 TKO)
●ルイス・ケイン
 戦極マットでも活躍した“琴欧洲の親友”スタニスラブ・ネドコフのUFCデビュー戦。相手は中堅選手のルイス・ケイン。メインカードに勝ち残るのはどちらなのか?
 試合は、ケインがスタンドでペースを握り、じわじわとケージにネドコフを追い詰め、試合をものにすると思われるも、ネドコフが逆転のワンツーを決め形勢逆転、そのままケインを金網まで追い詰め物凄いラッシュ。ケインは崩れ落ちネドコフが見事に逆転TKO勝利となった。

プレリミナリーカード
<ライト級 5分3R>
○チアゴ・タバレス
(2R 2分51秒 TKO)
●スペンサー・フィッシャー

<ミドル級 5分3R>
○ホジマール・トキーニョ
(判定 3-0)
●ダン・ミラー

<ウェルター級 5分3R>
○パウロ・チアゴ
(判定 3-0)
●デイビッド・ミッチェル

<バンタム級 5分3R>
○ハファエル・アスンソン
(判定 3-0)
●ジョニー・エドゥアルド

<ウェルター級 5分3R>
○エリック・シウバ
(1R 0分40秒 KO)
●ルイス・ラモス

<フェザー級 5分3R>
○ユーリ・アルカンターラ
(判定 3-0)
●フェリペ・アランテス

<バンタム級 5分3R>
○イーヴ・ジャボウィン
(判定 2-1)
●イアン・ラブランド

詳細版は金曜日発売のマット界舞台裏に掲載予定です

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