UFC 106: Ortiz vs Griffin 2 リアルタイム速報

リデル、クートゥアと並ぶUFCの顔だった”悪童”ティト・オーティスのUFC復帰、ここ最近、UFCから離れていた選手の復帰ブームだが、復帰選手で強烈なインパクトを残して勝利したのはビクトー・ベウフォートだけという厳しい状況。この大会もティトの他、フィル・バローニ、そして復帰2戦目になる宇野薫の試合もあるがいずれも厳しいマッチメイクだ。
しかし、もっとも過酷なのはやはりメイン。ティトの相手に用意されたのは、前回、階級下のアンデウソン・シウバに敗れ、もう負けられないグリフィンだ。過去に一度、この両者は対戦しているが、接戦の末、ティトが判定勝ちしている。
尚、予定されていたカロ・パリシャンvs.ダスティン・ハザレーは、パリシャンの欠場の為にキャンセルになった。パリシャン欠場には現在、複数の説が飛び交っており続報が待たれる。
<ライトヘビー級 5分3R>
○フォレスト・グリフィン
(判定 2-1)
●ティト・オーティズ
前日の軽量では練習中の怪我で右目がはれ上がっていたティト。本人は問題ないと言うが、痛々しいその姿は心配になる。下馬評では6-4でグリフィンが有利。
ティトは良くも悪くも以前とまったく変わらない、打撃を嫌いテイクダウンしてグランドで上になり金網に押し付けてパウンド、肘という見え見えの戦法に終始するも、グリフィンも腰が軽いので1-2Rにはテイクダウンが成功し、ティトが上で攻撃する展開が目立つ。しかしグリフィンもスタンドではいい打撃を入れ、グランドでもホールド、スイープ、下からの打撃を入れてきてどちらが優勢とも言えない展開。
そして3R、完全にスタミナの切れたティトをスタンドでサンドバック状態にするグリフィン。最後はティトも意地を見せて前に出てきたが、スタミナが切れている上に打撃ではグリフィン優勢は変わらない。この3Rの攻勢でグリフィンが2-1のスプリットで判定勝ち。
30-27でグリフィンの圧勝とした審判がいる半面、28-27でティトの勝ちに入れる者がいるのは、ヒジ攻撃で的確にグリフィンの眉下を斬り裂き、大流血に追い込んでダメージを負わしたと評価したと思われる。ただし、前回はメガスターのティトがプロテクトされてグリフィンが勝っていたのに判定を奪われたと評されたものだが、今回は結果に不満は聞かれない。
もっともブランク明けを考慮するなら、ティトはやっぱり凄いという評価は残った。ポルノ界の女帝ジェナ・ジェムソンはあげマンだったことが証明されたのだ。
<ウェルター級 5分3R>
○ジョシュ・コスチェック
(2R 4分47秒 チョークスリーパー)
●アンソニー・ジョンソン
共に吉田善行にKO勝ちをしている2人。黄金の階級、激戦区ウェルター級で頭角を現すにはここは負けられない両者だ。
共にウェルター級とは思えない体格をしている。前半は激しい打撃戦でスタンドで打ち合いたいジョンソンに、組んでグランドに持ち込みたいコスチェック。タックルに来たコスチェックをがぶったジョンソンの膝が膝立ち状態のコスチェックの顔面にヒットし反則を取られインターバル。
再開後はコスチェックがテイクダウンに成功し、バックマウントを制するも極めきれず。
2Rにはスタンドでの打撃でコスチェック優勢もサミングが入ってしまったらしく、再びインターバル。
しかし、総合力で勝るコスチェックがじわじわとペースを握り、テイクダウンからグランドで上を取り、パウンド、肘と攻め続け、最後はチョークスリーパーで綺麗に一本勝ちをした。
客席には“アイスマン”チャック・リデルの姿が映し出される。最近は高視聴率のダンス番組でますます知名度を上げているが、因縁の深いティトの試合を最前線で観戦する様だ。
<ライトヘビー級 5分3R>
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
(1R 1分56秒 TKO)
●ルイス・カーニ
ホジェリオのUFCデビューの相手には、なんとソクジュを倒したカーニ。ホジェリオとしてはカーニを倒してソクジュ戦の汚名も挽回したい所だが、カーニはソクジュ以外にも元WEC世界ライトヘビー級王者スティーヴ・キャントウェルにも勝利してる実力者だ。
最近のUFCに多いボクシングの展開。ほぼ互角だったがホジェリオの左フックが命中し、カーニがぐらついてからはホジェリオのペースに。そのまま追い討ちをかけカーニも応戦するも、最後はホジェリオがワンツーでダウンを奪いそのまま追撃のパウンドでレフリーがストップ。
ホジェリオは豪快なTKO勝利、伸び盛りの若手を下して、最高の形でUFCデビューを飾った。
<ウェルター級 5分3R>
○アミール・サダロー
(判定 3-0)
●フィル・バローニ
UFCにカムバックした日本でもおなじみの”ニューヨークの悪ガキ”バローニに対するは、TUF7優勝者のサダロー。エクストリーム・クートゥア所属の若手サラブレッドを相手にベテランの意地を見せたい所だ。
いつもの通り、最初からラッシュをかけるバローニ。バローニのパンチにムエタイ経験者であるサダローの首相撲からの膝蹴りの攻防。試合前半こそバローニはテイクダウンを決めたりするも、いつも通り2R以降、スタミナ切れで失速。後半はサダローが組んでは膝蹴り、肘を叩き込み、離れてはローキック、前蹴りで追い詰め、サダローが判定勝ち。
バローニはPRIDE時代と変わっていなかった。
アンダーカード
<ウェルター級 5分3R>
○パウロ・チアゴ
(判定 3-0)
●ジェイコブ・ヴォルクマン
<ウェルター級 5分3R>
○ベン・サンダース
(2R 3分24秒 TKO)
●マーカス・デイビス
<ミドル級 5分3R>
○ケンドール・グローブ
(1R 3分59秒 三角絞め)
●ジェイク・ロショルト
<ウェルター級 5分3R>
○ブライアン・フォスター
(2R 3分25秒 TKO)
●ブロック・ラーソン
<ライト級 5分3R>
△宇野薫
(ドロー 2-0)
△ファブリシオ・カモエス
*グラウンド状態での下からの蹴りが減点1を取られたカモエス。宇野薫はホイラー・グレイシーの弟子とドローに持ち込んだことで、なんとか生き残った格好なのか? 北米版PPVでは中継されなかった!
<ライト級 5分3R>
○ジョージ・ソティロパロス
(2R 4分36秒 腕十字)
●ジェイソン・デント
週刊マット界舞台裏’09年6月11日号 vol.1 8・1アフリクション、6・6ストライクフォース解明
週刊マット界舞台裏’09年6月25日号 vol.2 UFC99 悪人ミルコ分析、リッチ・フランクリンvs.ヴァンダレイ・シウバ
週刊マット界舞台裏’09年7月09日号 vol.3 Ultimate CHAOS Bラシュリーがサップ粉砕 TUF10 リリアン・ガルシア
週刊マット界舞台裏’09年7月16日号 vol.4 アローナ復帰、SFアリスター戦、五味Affliction出陣、ビデッチcombat
週刊マット界舞台裏’09年7月23日号 vol.5 UFC100ビールでヒール=ブロック・レスナー発言の波紋

週刊マット界舞台裏’09年8月20日号

週刊マット界舞台裏’09年8月27日号


週刊マット界舞台裏’09年9月03日号 vol.9 レイ・マーサーの次戦は?
週刊マット界舞台裏’09年10月29日号 vol.10 Gグローリー10周年、TNA Bound For Glory、シェイン退職、ホーレスUFC
週刊マット界舞台裏’09年11月05日号 vo.11 UFC104、WWE Bragging Rights、BレスナーUFC106欠場 ホーガンTNA契約
週刊マット界舞台裏’09年11月12日号 vol.12 イッツ・ショウタイム OZZYのRAWホスト TNA続報iMPACT速報
週刊マット界舞台裏’09年11月19日号 vol.13 ストライクフォース&M-1が日本向けネット配信
週刊マット界舞台裏’09年11月26日号 vol.14 UFC大トラブル、TNA速報