MLWのコート・バウアー代表が、新日本プロレス、メキシコCMLLとのアライアンス(提携)を発表した。1つにはMLWはコナンをブッカーに、メキシコはAAAと提携していたが切れたため、老舗のCMLLに鞍替えした背景がある。
面白いことに、ちょうどImpact Wrestlingの1000回記念番組が2時間、2回に渡って放送され、本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣してじっくり詳細を報告したばかりだが、そこに記したことながら登記上の所在地こそTNA時代からテネシー州ナッシュビルなんだが、いわゆる“東海岸プロレス”をもっとも継承しているのが現在のImpactであること。実際、毎日、毎朝やっているラジオ番組ではNo.1の“Busted Open radio Talk show”のホストにして、ガチにプロレスマニアのデイヴ・ラグレカが出てきたりと、人脈的にも”東海岸プロレス”色が強いのだ。通勤の車中だったり、亭主を送り出した主婦がキッチンで流しているのが“Busted Open radio”であり、そりゃ西海岸でも日本からも今のネット時代は聞けるのだが、ニュース内容からも東海岸の庶民向きであるのは明らかなのだ。
一方の同じ東海岸でもCZWはデスマッチ色とか、それぞれに特徴がある。MLWは聖地2300アリーナやニューヨークの会場を使うことが多いので、旧ECW色に加えて、小人プロレスのマイクロマンが大人気といった具合にルチャ色があることも売りにしてきた。また、元UFC戦士で現在は新日本プロレスのレギュラーになっているトム・ローラーが長年ホームにしてきたのがMLWであり、MMAからの転向組など本格派を多く使ってきたStrong Styleカラーからも、新日本プロレスとの親和性は確かに高い。NXTとの契約終了後も家族と米国在住を続けているKUSHIDAは、Impactにも出てくるのだが、MLWに出た時の方が明らかに会場客の歓迎ぶりが高かったのは、なんの驚きもなかったものである。ファンベースとの融和性が高かったからだ。
なにしろ噂段階にせよ、AEWが新日本プロレスを買収するとのネタが駆け巡っている最中の米マット界である。米国の提携先は(旧)ROHにこだわってAEWに母屋を取られつつある新日プロ、世界最古の団体は立派なんだが、やや古臭い内容に成り下がっているCMLLと、ともに全方位外交にならざるをえない尻に火が付いた状態であり、MLWとの提携は極めて興味深いタイミングなのであった。発表の公式全文はHPにも出ている。
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