[ファイトクラブ]EソープDijak直前No Mercy4wayTウィリアムス龍リーTベイトAxiom

[週刊ファイト10月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼EソープDijak直前No Mercy4wayTウィリアムス龍リーTベイトAxiom
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 まずWWE全体のニュースとしては、ABEMAが10月3日(火)からRAWをわずか半日遅れの午後8時から、またSmackDownも同じく半日遅れるだけの10月7日(土)の午後8時から日本語実況にて無料放送されることに。J-sportsの撤退から1年10ヶ月ぶりに復活することになった。これまでは一日遅れのYouTube90分版しかなく、RAWはカットされる短縮版しか視聴できなかった。
 また、9月29日午後9時から、特別番組『緊急特番! WWEが丸ごとABEMAにやってくる!』も放送される。大変結構なことに違いない。

武藤 敬司
重大発表はこれだ!
俺もABEMAプロレスアンバサダーとして明日夜21時からの生特番に立ち会うぞ!お見逃しなく!


■ WWWE NXT
日時:9月26日(現地放送時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 カリフォルニア州ベーカーズフィールドのメカニックス・バンク・アリーナに遠征しての『No Mercy』が現地土曜夜、日本時間なら10月1日(日)に迫ったNXTである。あまりにも直前なので「本番は見るけど、カードの煽り回までは見ない」となるのは仕方ないこと。必ず視聴率が増えるベッキー・リンチやJudgement Dayも投入しなかった。
 ところが、そういう回に限って中身的には凄い試合があったりするものだ。


 その実例が冒頭のヘリテージ杯を巡るグローバル・ヘリテージ・インビテーショナルである。本誌詳細通り、リーグ戦はモロG1形式、中身は英国伝統スタイルの継承を掲げ、WWEメイン・イベントなど番組をまたいで開催されているため、正直、「そっちまで見てないよ」とのボヤキはあるんだが、どう考えても本当に見せたかったのはこの英国勢対決になるブッチ(ピート・ダン)が、食い下がるガラス軍の棟梁ジョー・コフィ w/マーク・コフィ&ウルフギャングにビターエンドを決める決勝戦なのだった。

 例によってラッシュ・レジェンドらケバいおばはん軍をはべらした英国ノアム・ダーが高みの見物をする設定だったが、やはりブッチが『No Mercy』でのノアム・ダーとの統一戦へ。ケツはわかったと思うが、これでいいのである。
 ちなみに、今は逆パターンというか、NXT北米王座戦が今週のRAWで行われ、ドミニクがドラゴン・リーの挑戦を例によってズル勝ちで退けている。もっともこれは、「いずれドラゴン・リーという凄い逸材が出て来ます」という予告と、『No Mercy』の宣伝を兼ねたマッチメイクであることは述べるまでもない。


 また、カーメロ・ヘイズのサイドギミック役から、独り立ちしようとしているトリック・ウィリアムスにもスポットがあたった。インタビューのセグメントもあれば、ダイアド(元リバプールの風ジャガー・リード&リップ・ファウラー)が退団を申し出て、結局スキズムはロックの娘エヴァだけになったジョー・ゲイシー親分を下すシングル戦も組まれれるのであった。さらに、後半の目玉フェイタル4way戦にも一日2度目の試合となるのです。
 そのトリック・ウィリアムス、『No Mercy』ではドミニクの北米王座に挑戦なのでした。


 バロン・コービンがカウボーイ組のジョシュ・ブルックスにエンド・オブ・ザ・デイを見舞うシングル戦は、最後に『No Marcy』で闘うブロン・ブレイカーと派手な乱闘になるのがミソ。しかも、この乱闘は番組の最後にもお馴染みのパフォーマンス・センターの駐車場でも繰り広げられます。
 続いてはハンク・ウォーカー&タンク・レジャー(写真右)の田舎者組がチーム名OTMをアピールする大型コンビのルシアン・プリンス&ブロンコ・ニマにやられるカードも挿入。このOTMのマネージャーは元レジーの曲芸師スクリプツが付きます。ただ、負け役のハンク・ウォーカーの方が良かったんですけど・・・。
 あと、番組を通じて事前収録のイタリアン・レストランでの会合スキットあり。トニー・ディアンジェロに子分のスタックス、さらにロス・ロザリオス(エンジェル・ガザ&ウンベルト・カリーヨ)、さらにクリード兄弟、最後にOTMも加わってのシマを巡るマフィア会議も何度か挿入されてました。現在のタッグ戦線再紹介ということです。


 想定外に面白かったのが元新日本プロレスLA道場のエディ・ソープvs.ダイジャックのストラップマッチ。こりゃもう明らかに、先日評判を呼んだAEWでのブライアン・ダニエルソンvs.リッキー・スタークスを、いかに上回るかを意識している。
 エディがこういう形式の試合もやれるのは知らなかった。ビシビシ本領発揮のダイジャックが素晴らしいのだが、家族が応援(写真左)に来ているソープの勝利に。もっとも納得しないダイジャックが終了後も暴れてました。

 あと、ブレア・デボンポートがロッカーでジージー・ドリンを襲い、予定されたカードがなしになったと実況席でわめくセグメントあり。どっちかが怪我でもしたんだろうか?


 なにしろNXTの視聴者デモグラフィックは50歳台以上、実際にはかなりの昔からWWE見ていて、一向に卒業しないプロレス信者が固定客だとデータからも確認されている。お茶の間向きのSmackDownとかは「かったるい」と思うが、NXTは毎週熱心に見てますと。高校を卒業したばかりのティア・ヘイルちゃんが、悪のジェシー・ジェインの影響で、バックステージでピチピチの黒ビニール風Sexyミニ・スカート姿だったりすると、「まだ子供なのに、そんな恰好しちゃダメだ!」と思わず注意したくなるのであります。実際、アンドレ・チェイス校長にデューク・ハドソンも反抗期の娘に手を焼いている・・・というセグメント挿入で物語進行中(笑)。
 知らない対戦相手にキムラ・ロックで勝つ試合はどうでもイイんだが、この台本はどうなるんでしょうか?

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