[ファイトクラブ]イリヤ・ドラゴノフNo Mercy戴冠 ベッキー・リンチ防衛ティファニー死闘

[週刊ファイト10月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼イリヤ・ドラゴノフNo Mercy戴冠 ベッキー・リンチ防衛ティファニー死闘
 (c) 2023 WWE, Inc. All Rights Reserved. タダシ☆タナカ編
・イリヤ・ドラゴノフとカーメロ・ヘイズ約束通りの至宝戦!奴=HIM昇進へ
・メイン女子凶器ハードコア戦やり遂げ昇格! ベッキー死闘ティファニー
・代償ベッキー右手11針裂傷ゴミ箱spotか?SNSティファニーrespect
・Kickoffブレア・デボンポートDDTケラニ・ジョーダン頭打つ危険場面も
・ヒザ立て迎撃でも場所違い痛い!ジージー・ドリン急襲ブレア次戦決定
・Kickoff2ロバート・ストーン絡めバロン・コービンpinブロン・ブレイカー
・レフェリー龍リー北米王座戦 dirtyドミニク陥落トリック・ウィリアムズ初
・4wayタッグトニーDスタックス防衛OTMクリード兄弟-HカリーヨAガザ
・ガラス介入英国ラウンド制ヘリテージ杯ノアム・ダー次回ブッチTベイト

■ WWE PLE: NXT No Mercy
日時:9月30日
会場:米カリフォルニア州ベーカーズフィールド メカニックス・バンク・アリーナ (観衆4,954=主催者発表)

イリヤ・ドラゴノフとカーメロ・ヘイズ約束通りの至宝戦!奴=HIM昇進へ
<第6試合 NXT王座戦>
[王者]●カーメロ・ヘイズ
 21分04秒 Super H-Bomb(ダイビング・エルボー)
[挑戦者]○イリヤ・ドラゴノフ

 猛烈なハードヒットの闘いが21分以上途切れることなく続き、お客さんがAwesomeを連呼する。WWEが誇る最高峰の攻防。未だ「日本のプロレスが質は上」などという大間違いを信じ込んでいる方には、唖然とするのではなかろうか。
 よくイリヤのことを「intensity(激しさ、厳しさ、強烈さ)のレベルが凄まじい」と評されるが、現地時間2021年6月1日、いきなりKUSHIDAのクルーザー級王座に挑戦するデビュー戦から、とんでもない逸材が出てきたと活字に残してきた本誌にとって、ここ半年NXT王座を守ってきたカーメロが相手だからこそ、この激闘が生まれたのである。

 イリヤが戴冠。そしてHIM=奴と呼ばれてきたカーメロは、一般向きのSmackDown-RAWに昇進する。ちょうどABEMAの放送も始まって、日本であまり知られてない秘密兵器がついに世界に羽ばたくことになる。10億人視聴者のドキモを抜くことになるのだ。

メイン女子凶器ハードコア戦やり遂げ昇格! ベッキー死闘ティファニー
<第7試合 NXT女子王座 エクストリーム・ルールズ戦>
[王者]○ベッキー・リンチ
 20分19秒 多数のパイプ椅子上にマンハンドルスラム
[挑戦者]●ティファニー・ストラットン

 なにしろインタビューに答えてベッキー・リンチが「9月2日のPaybackは、ワタシの試合がSteal the Show(かさっらう。持って行った)だった」と語っている。第1試合だったが、これには本誌も異存ありません。そう評してあります。
 さらには、ベッキーが出るだけでNXTの視聴者数がハネ上がっていた。しかし、それだけがNXT王座戦を差し置いて、女子王座戦がトリになった理由ではあるまい。旧AEWの道場で器械体操からプロレスに転向、パリス・ヒルトン風セレブ娘のキャラで売り出し、映画『バービー』がヒットしてからは、実況もバービーと呼ぶようになったティファニー・ストラットンの進化なくしては、このマッチメイクはなかった。実際、凶器使用アリのエクストリーム・ルールズ戦、ベッキーがズタ袋をリングにブチ撒けると、バラバラになったバービー人形で、そこに落とされるspotも。
 ただ、試合はお笑いではない。会場の客席になだれ込んでのチェーンでどつく場面では、ティファニーがガチ流血。残念ながら流血を嫌うWWEの場合、白黒写真にしたり、そこはごっそり公式写真からカットしてしまうのだが、客席でのやり合いも極めて激しいものだったのだ。

代償ベッキー右手11針裂傷ゴミ箱spotか?SNSティファニーrespect

 実際、アルミ製巨大ゴミ箱を巡る攻防以降、ベッキーが右手が効かないとレフェリーに伝言してる。あとで11針の裂傷だったことが本人のインスタで確認された。
 NbeXT was rocking tonight. The Man brought @tiffanywwe to the main event but she brought it to The Man. Respect. It wasn’t Tiffy time this time. But it will be again. The world tour continues. Stitches and all – last slide is my arm

 ベッキーの次は最前列で観戦した復帰のティーガン・ノックスとRAWでと発表。そしてティファニーは10億人視聴者に向けて羽ばたく。世界一美しいムーンサルト、イヨ・スカイ危うしだ。

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