[ファイトクラブ]MLW伊藤麻希KUSHIDA『怒りのデスロード』Fatuナショナル王座陥落

[ファイトクラブ]公開中 [週刊ファイト9月14日号]収録

▼MLW伊藤麻希KUSHIDA『怒りのデスロード』Fatuナショナル王座陥落
 photo by George Napolitano  編集部編
・ジョージ・ナポリターノKUSHIDA&伊藤麻希”Meet & Greet”特写
・歌手?対決マイク取り合い!B3CCA 伊藤麻希下し女子王座挑戦権獲得
・”Time Splitter” KUSHIDA-トニー・デッペン 新日とも全方位外交MLW
・ヤコブ・ファトゥNational王座陥落!RSP(リッキー・シェイン・ペイジ)新
・日本人選手投入重視!10・14『SLAUGHTERHOUSE』鈴木みのる参戦


■ MLW Fury Road
日時:9月3日(現地時間)
会場:2300アリーナ

 アメリカは9月の第1月曜日がLabor Day(労働者の日)祝日なので、その週末に各地で様々な大会が集中的に開催される。メジャーに限っても、WWEの『Payback』はピッツバーグから。AEWは2週連続のPPVになる年間最大の『All Out』を第2の本拠地シカゴで、TV番組Collision大会と2夜連続で巨大なユナイテッド・センターからだった。つまりモロにバッティングしており、専門媒体としては異常にシンドク苦しい、Helpと悲鳴を上げたくなる今週のスケジュールだったのである。

 もう一つ、MLWの『Fury Road』(映画的には「怒りのデスロード」)はフィラデルフィアの聖地2300アリーナから、FITE TVで世界配信されている。日本の視聴者にとっては、東京女子の伊藤麻希、新日本プロレスからはKUSHIDAも参戦したことが注目になろう。

 大手となるWWEでもなければAEWとも違う、MLWが面白いと思っているファン層は、一般向きのSmackDown-RAWは無視でも、「毎週NXTは見ている」デモグラフィックと間違いなく重なると思われる。なのでKUSHIDAの認知度は極めて高いのではなかろうか。
 また”顔がデカいアイドル” 伊藤麻希は、日本でやってる入場そのままに、唄いながらAEWに出てきた時はビックリしたものだ。失礼ながら伊藤より強い、あるいはプロレスが出来る日本の女子選手は大勢いると思うが、やはり特徴を持っているキャラというのは強い。なにしろ日本とは余りにも桁の違う数の視聴者が見ているAEWである。正直、日本国内で「伊藤麻希を知ってる。見たことある」という小宇宙なマイナー・ジャンルのファン数より、米国、いや配信によって世界で「Maki Ito見た」という総数は100倍、1000倍どころの騒ぎではなく、日本のプロレスしか見てない方には想像を絶する巨大な格差になっている点は頭に入れておいたほうがよい。

 この日は、大会前の午後5時からMeet & Greet(コンベンション)も開かれており、最安なら$15から、リングサイドは$85の入場料で、サインやツーショットを求める米国ファンが大勢いたことは報道しておくべき筆頭かも知れない。2名の日本人は間違いなく大会の目玉のひとつである。試合にどっちが勝ったとか、それはオマケであってどうでもイイことなのだ。特に伊藤麻希は、AEWにとどまらずMLWにも単独で呼ばれているのだから、そのこと自体がニュースなのであった。

歌手?対決マイク取り合い!B3CCA 伊藤麻希下し女子王座挑戦権獲得

 ボストン出身、自称“international popstar”のB3CCAなんだが、450スプラッシュやれるし、英国のEVEやドイツのwXwにも参戦しているから、「国際ポップスター」というわけだ。
 もっとも試合は「歌手レスラー対決」だからマイクの奪い合い。伊藤はもともとコメディ路線なんだから、これでイイのだ。

 試合はB3CCAが女子王座挑戦権を得るんだが、聖地2300アリーナ(旧ECWビンゴ・ホール)のお客はそこには関心がない。期待通り伊藤麻希が笑かしてくれて大満足なのであった。プロのお仕事が出来るから、目の肥えたうるさいフィラデルフィアに参戦オファーが掛かるのである。

”Time Splitter” KUSHIDA-トニー・デッペン 新日とも全方位外交MLW

 コロナを機に解散となったChikara、現在はROH所属のトニー・デッペンとKUSHIDAのカードは、ストロングスタイルであり、ジュニアの攻防を披露するデザインである。

 KUSHIDAとイイ試合こなせただけでも、トニー・デッペンの名前は覚えさせていただきました。


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