2012年5月20日(アメリカ現地時間)にノースカロライナ州ローリーで開催された、WWEのPPV大会『Over the Limit』は、またしても大波乱の結末となった。
メインは当然、WWEのエースであるジョン・シナとGM(ゼネラル・マネージャー)として悪の限りを尽くすジョン・ロウリネイティスとの一騎打ちだ。このジョン・ロウリネイティスは、ロード・ウォリアー・アニマルの弟であり、かつて全日本プロレスでジョニー・エースとして活躍していた。プロレス引退後は、WWEのフロント入り、ビンス・マクマホン総帥のイエスマンと陰口を叩かれるも、副社長まで登りつめている。ストーリー上は、悪のGMとしてブロック・レスナーや、ロード・テンサイ(新日本プロレスではジャイアント・バーナード)を復帰させ、ヒール軍のボス格としてWWEマットに君臨していた。当然、ベビーフェイスのエースであるジョン・シナと対立、遂には一騎打ちをする事になり、ロウリネイティスはなんと12年ぶりにマット復帰となった。
しかし、PPV直前のRAWでは、なんとWWE役員会から、この試合でロウリネイティスが敗れれば、GM解任、WWE解雇、更に、試合に他のスーパースター(レスラー)が乱入する事は許されず、もし乱入すれば、そのスーパースターは即解雇となるという条件が通達される。ロウリネイティスは正々堂々、シナと一騎打ちをしなければいけなくなったのだ。
頭を抱えるロウリネイティスは、試合開始と同時に、リング下に降り逃走を図る。しかし、シナに捕まりリングに引き戻されると、もう一方的な嬲りものになってしまう。耳元でゴングを鳴らされ、「今から10秒STFをかける!」と何度もSTFをかけ、(すぐタップされて試合を終わらせたくないので)10秒で外すを繰り返す。更に消火器を噴射、水をかけられ、ロウリネイティスのパンツの中にまで、ペッドボトルの水を注ぎ込まれ赤っ恥という感じだ。命乞いをしても受け入れられないロウリネイティスは、ローブローでシナの動きを止めると、そのままリングから逃走、試合放棄しようとバックステージまで逃げていってしまった。
(C) WWE, Inc. All Rights Reserved.
試合はジョン・シナが悪のGMを嬲るという一方的な展開であったが・・
しかし、バックステージでロウリネイティスを捕まえたのがビッグ・ショーだ。PPV直前のRAWでロウリネイティスは、ビッグ・ショーは自分をバカにしたとして解雇していたのだった。ロウリネイティスへ恨みがあるビッグ・ショーは首根っこを捕まえて、ロウリネイティスをリングまで連行してしまったのだ。
ジョン・シナとビッグ・ショーに囲まれて絶体絶命のロウリネイティス。しかし、仕留めようとジョン・シナがアティテュード・アジャストメントの体勢に入った瞬間、なんとビッグ・ショーがシナにKOパンチを叩きこんだのだ。そこをロウリネイティスががカバーに入り、なんとジョン・シナからフォール勝ち。まったく良い所が無かったが、ビッグ・ショーに助けられ、勝利したロウリネイティス、そして突然、悪のGM側についたビッグ・ショー。その真意は翌日のRAW以降で明らかになるだろう。
バックステージでは、12年ぶりにプロレス復帰したジョン・ロウリネイティスの動きに、スーパースター達が称賛していた。シナに嬲られ観客をヒートさせる、ヒールとして満点の試合を行ったという事だろう。
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レスリングの攻防になったCMパンクとDブライアン
また、WWE王座戦は、CMパンクとダニエル・ブライアンの職人対決。予想通り、25分近い熱戦、お互いに技をかけあいレスリングの攻防を見せていた。しかし、最後はブライアンのYESロックが決まりCMパンクがタップ寸前で切り返し、丸めこんでフォール勝ち。これにブライアンは、CMパンクはタップしたはずだと抗議するも、CMパンクがタップしたのはフォール勝ちした後であった為、判定は覆らず。しかし遺恨な残る形になった。
■ WWE PPV『Over the Limit』
日時:2012年5月20日(現地時間)
場所:アメリカ ノースカロライナ州ローリー
<シングルマッチ>※ジョン・ロウリネイティス敗北でGM解任
●ジョン・ロウリネイティス
ビッグ・ショーのKOパンチ→ピンフォール
○ジョン・シナ
<シングルマッチ>
○ライバック
サモアンドロップ→ピンフォール
●カマチョ
<WWE王座タイトルマッチ>
○CMパンク(王者)
YESロックを切り返して丸めこみ→ピンフォール
●ダニエル・ブライアン(挑戦者)
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苦労人クリスチャンがIC王者に!これがブレイクのきっかけになるか?
<IC王座戦タイトルマッチ>
○クリスチャン(挑戦者)
キルスイッチからボディプレス→ピンフォール
●コーディ・ローデス(王者)
<シングルマッチ>
○ブローダス・クレイ
スプラッシュ→ピンフォール
●ザ・ミズ
<世界ヘビー級王座4WAYマッチ>
○シェーマス(王者)
ホワイト・ノイズ→ピンフォール
●クリス・ジェリコ(挑戦者)
他2名はアルベルト・デル・リオ、ランディ・オートン
<ディーバズ王座タイトルマッチ>
○レイラ(王者)
ネック・ブリーカー→ピンフォール
●べス・フェニックス(挑戦者)
<タッグ王座タイトルマッチ>
○コフィ・キングストン、Rトゥルース(王者)
トラブル・イン・パラダイス→ピンフォール
●ドルフ・ジグラー、ジャック・スワガー(挑戦者)
<ピープルパワー・バトル・ロイヤル>※勝者はUS王座かIC王座への挑戦権が与えられる
優勝 クリスチャン
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会場:両国国技館 [東京都墨田区横網1-3-28]
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詳細版はマット界舞台裏5月31日号オカダ不安ノア秘策哀社長揶揄SF蹴拳天龍プロジェクト森谷俊之に掲載されました。
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