ノーロープ戦!アイスリボン藤本つかさ&宮城もち生誕プロデュース大会 中島安里紗が無言の花束

■ アイスリボン739「藤本つかさ&宮城もち生誕プロデュース大会」
日時:7月30日(土) 18時00分試合開始
会場:アイスリボン道場 観衆128人(超満員札止)

<第1試合 藤本つかさコスチュームvs宮城もちコスチューム3vs2 ハンディキャップマッチ15分1本勝負>
世羅りさ 尾崎妹加 ●松屋うの(藤本コスチュームチーム)
 8分37秒 フロッグスプラッシュ⇒片エビ固め
○柊くるみ 長崎まる子(宮城コスチュームチーム)
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 藤本つかさ33歳、宮城もち30歳、二人の生誕プロデュース大会のオープニングマッチは、アイスリボン生誕興行恒例のコスチュームマッチ。この日の主役である藤本ともちのコスチュームが用意され、当日の試合前に藤本が自身のコスチュームを広げ、そのコスチュームが着れた世羅、妹加、うのが藤本コスチームに、そしてくるみ、まる子がもちコスチームに決定した。藤本チームは藤本の持ち技、もちチームはもちの持ち技を決めないとフォールが認められないというルール。世羅が初のミサイルキックを決めれば、うのが世羅、妹加に協力してもらってビーナスシュートを決めたり、まる子がセクシーポーズらしきものを決め、観客、選手から「?」マークを出させたりと、普段見られない攻防が展開される中、くるみのみ、普段のムーブがもちに近い分、技の仕掛けもスムーズなら、破壊力も十分。
 試合は藤本チームが1人多く有利かと思われたが、最後はくるみがド迫力のフラッグスプラッシュを初公開し堂々のフォール勝ち。圧勝といっていいフィニッシュだった。座談会ではバースデーケーキ準備中の世羅以外が、コスチュームマッチの感想を語った。

うの「藤本さんのコスチュームが着れて光栄です。すごく気に入りました。デビュー間もないのに、このような素敵なコスチュームが着れて楽しかったです。藤本さんみたいにかっこよくなりたいです」
妹加「まずコスチュームを渡された段階で、小さいと思いまして、これ履けるのかと思って。肉がぶよぶよでヤバいです。本当に藤本さんはかっこいいなと思って。私ももっと絞って、このコスチュームをまた着せてもらえるように頑張ります」
まる子「今日はもちさんになり切ってやりました。くるみさんと組めて楽しかったです。でもセクシーポーズをしている時に、なんか違うっていう声がたくさん聞こえたので、もっと勉強して上手くなれるようにしたいと思います」
くるみ「もちのコスチューム、けっこう前に着たことがあって、また今回、着させてもらったんですけど、お腹が出てるのが恥ずかしいです。でも最後に初めてフロッグスプラッシュを出したんですけど、めっちゃ楽しかった。もちと組んだときに2人で出来たらと思いました」

<第2試合 敗者年齢公開トライアングルリボン15分1本勝負>
○松本都
 8分21秒 もう1人は雪妃真矢⇒みやここクラッチ
●テキーラ沙弥
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 公式プロフィールで年齢非公開となっている雪妃と沙弥、そして都によるトライアングル戦は、敗者が実年齢をその場で明かさなければいけないという条件マッチ。試合前に免許証、保険証をレフェリーに渡し、敗者の身分証明書がスクリーンに映し出されるという言い逃れのできない状況での一戦は、3選手の思いがぶつかり合い、負けない為の駆け引きよりも自分でフォール勝ちを取りに行くという攻めの攻防が続いた。試合全体をリードしていたのは、藤本とのタイトル戦を経て大きく成長した雪妃。しかし勝負どころで放ったスノウトーンボムをかわされたのが痛かった。
 試合中に「絶対に負けたくない」と声に出しながら気迫の攻めをみせた沙弥の頑張りも目立ったが、逆に相手の攻めをうまく逃れながら切り返していく術に長けている都が、最後は沙弥をみやここクラッチに丸め込みカウント3を奪取。沙弥が年齢が公開される事になった。リング中央に沙弥が立ったところで、会場のスクリーンに沙弥の写真の入った免許が映し出された。マイクを持った沙弥は「もう消していただいて大丈夫です。今ご覧いただいたとおり、皆さん、計算出来ましたでしょうか?出来て無ければこのまま終わりたいんですが。テキーラ沙弥は昭和59年1月19日生まれの32歳です。藤本さんと松屋うのさんと同じ学年です。なので私も若くありません。でも前向きに考え、私が松屋うのさんにライバル心を燃やしていたのは、同い年で誕生日も1日違いだからっていうのが大きかったので、これからはもっとバチバチにいけると思うので、年齢を公表したのを前向きに捉えてこれからも頑張りたいと思います」と語った。
 また座談会でも「32歳、テキーラ沙弥です。今日は負けてしまいましたが、隠すことはもうなにも無いので、次の試合からテキーラ沙弥は吹っ切れているので、これから大爆発していこうと思います。32歳。若く無いですが、あっ…」と藤本を見る沙弥。「あっ!ってなんだよ。でも同級生ってことは同じクラスに私がいて、沙弥がいて、うのさんがいるって事!すごい。今度3人でトリオとか組もう」との藤本の言葉に、沙弥は「はい」とうなずき笑顔を見せた。
 また雪妃は「秘密を死守したぞー!沙弥さん、若い、若い!別に私、そんなに年齢公開したく無いわけなんですよ。でも秘密がある事がいいかなと思って秘密を死守して行きたいと思います。何を調べても出てきませんよ。たぶん私。どこにも戸籍はないと思います」と年齢非公開を続けていくことを公言。そして都は「年齢なんて、ただの記号にすぎないんだから、そんなに気を落とさなくていいよ。つっか。(「お前に一番言われたくないわ!さっき醜い死闘を繰り広げたくせに!」と藤本)醜くない! でも今の時代、年齢7掛けっていうじゃないですか。だから32歳だけど、まだ22歳ぐらいの感じだと思います。私だってセーラー服(風のコス)着ているんですよ。似合うじゃないですか。だから年齢にとらわれないで、もっと前向きに生きてった方が良いと思う。ユキちゃんもね。私は都知事に立候補するとかなったら年齢は公開しますけど、今日の試合も勝ったし、コンプライアンスは守ります」と同期の藤本を励まし(!?)つつ、勝利の喜びを語った。

<第3試合 ハードコアリボン20分1本勝負>
●宮城もち
 14分45秒 イスでのチョーク攻撃により⇒ギブアップ
○GENTARO
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 もちが自身の対戦カードとして選んだのはハードコアリボン、しかも対戦相手にはGENTAROを指名。試合前に必勝を宣言したもちだが、いきなりGENTAROのイス攻撃を浴びる苦しい展開に。場外戦でも主導権を握っていたのはGENTARO。序盤戦から追い込まれたもちだが、自ら望んで挑んだ試合形式で簡単に負けるわけにはいかない。GENTAROのハードコアな攻撃に耐えながら一瞬の隙を狙って反撃に出ると、GENTAROを仰向けに寝かせてイスをその上に置くと、コーナーに設置したラダーの最上段からのダイビングギロチンドロップを敢行。GENTAROの首元にヒットしたものの、イスの上への一打はもちにとってもダメージが残る諸刃の剣。逆に痛めた足をGENTAROのシャープシューターに決められ、最後はイスのパイプ部分でのチョーク攻撃を決めた 
 GENTAROがギブアップ勝ちを奪った。試合後マイクを手にしたGENTARO「お前がハードコアをやりたいと。けっこうやったんじゃない?オレもかなり痛かった。こんなにハードコア、久々にやると痛いね。しかし、もちはこんなキャラだったっけ?あっ、セクシーポーズはやったか。あれ、どうしたの?泣いてんの?」ともちに話しかけると、GENTAROの持つマイクを奪ったもちは「(話が)長いんだよ。いつも!いつも長いんだよ。私、30歳になったの。おめでとうとか言えないんですか?久々に見る宮城もちはセクシーで仕方なかったと思います。GENTAROさん、あなたはいつも適当な男すぎる。でもこんな格下の相手でもしっかり向き合ってくれる、そんなGENTAROさんが先輩で良かったと思います。団体も違うし、こうやって試合することとか、お会いすることとか、減ってきているんですけど。またアイスリボンのリングに上がってくれたら嬉しいです」とGENTAROに感謝の意を述べると「お前30か。あっそう。30はまだ若いね。大丈夫!あっ、つけまつ毛が…」と語るGENTAROに「痛いから、おんぶして行って下さいよ」ともち。
 最後はGENTAROがもちをおぶりながら揃って花道へと帰っていった。試合後の座談会では、もちが「私は試合が始まる前にGENTAROごときひねりつぶしてやる的な調子に乗った発言をしまして、この場を借りてお詫びしようと思ったんですが、お詫びしたくないからしません。それはまた試合がしたいから。GENTAROさんから勝ちたいから。また試合してくれますか?」とGENTAROに再戦をアピール。
 会場後方で座談会を見ていたGENTAROがもちに促されてリングサイドに現れ「やりましょう!(と言った後、もちに促されてリングサイドへ)今日は頑張ったと思うよ。都とやったときより痛い。きつかった。だから今後、もっとやりたいと思うんだったら、もっともっとハードコア、デスマッチとは言わないけどさ、修業すればいいんじゃん。またやりましょ」と再戦を快諾した。

<第4試合 ノーロープタッグマッチ20分1本勝負>
○藤本つかさ つくし
 18分02秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスホールド
大畠美咲 ●弓李
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 藤本のカードはノーロープのリングでのタッグマッチ。藤本のハイスピードな戦いにロープワークは欠かせない。あえてロープのないリングで藤本がどのような試合を展開するのかが注目された。蕨の道場では2009年7月以来の7年ぶりのノーロープマッチ。試合中、普段のムーブが出てしまうもののリングの端ギリギリで歩を止めるスリリングなシーンもあれば、相手をあえて場外に落とそうとする攻防も見られ、通常の試合とは一味違う一戦となった。
 弓李とのグランド対決でのノーロープ戦を望んでいた藤本は、弓李との攻防では足4の字合戦をはじめ、グランドでの関節技をメインとした動きもみせながら試合を徐々に支配していく。さらに大畠から場外に振られ、そのまま壁際の梁にしがみつくなども披露した藤本は、つくしのアシストを受けながら鉄柱のトップに立つと、弓李にミサイルキックをヒット、最後はジャパニーズ・オーシャン・スープレックス・ホールドでフィニッシュ。自らの”リアル”バースデーを自らのフォール勝ちで飾った。
 試合後、弓李「すごい楽しかったです。いつもよりはっちゃけられた気がします。海とかプール出た後って、なんか揺れるじゃないですか!?まだ海にいるみたいって。今そんな感じです。(雪妃に「トランポリンやったあとの陸酔いみたいなこと?」と聞かれ)あっ、それです!すごい痛かったけど楽しかったです。入場の時、大畠さんがカチューシャしてくれて、すごくかわいかったですよ。次はもし出来たら、同じカチューシャとかして入場でシングルしたいです」と語り、藤本から「観たい。やってよ。カチューシャ見たい。8月6日大畠さん、シングルとカチューシャをセットでオファーさせていただきます」と大畠がカチューシャを着けてくるかどうかは未定ながら、8月6日の道場マッチでの弓李vs大畠のシングル戦が決定。
 大畠「WAVEの大畠美咲27歳です。つっかより6歳年下です。今日、初めてノーロープマッチをやったんですけど、丸っこいの何これ(と鉄柱に突き出ている金具のジョイント部分を指差し)めちゃ痛かったよ。もう2度とやらないと思った。今日はつっかの誕生日なんで、特別やったんですけど」と語れば、その口調をまねたつくしが「アイスリボンのつくし18歳です!つっかさんより13歳年下です!(ざわつく観客。「そんなバカだった?」とつっか。慌てて指を折って、数え直したつくしは)アイスリボンのつくし18歳です!つっかさんより8歳…?(呆れる観客と選手たち)ノーロープマッチ、頭からリング落ちたの初めてでした。覚えとけよ大畠美咲。つっかさん、もち、生まれて来てくれてありがとうございます。つくしと出会ってくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と語るも「今の言葉でほろっと来てしまったんですが、こいつ引き算も出来ないですからね」と藤本に突っ込まれた。
 そしてその藤本は「7月30日はプロレスの日。そんな日に私は生まれてきて、紆余曲折ありましたけど、プロレスをやる運命だったんだなと実感しています。まさか33歳の誕生日でプロレスやって、こうして皆さんにお祝いしていただけるとは思わなかったので本当に嬉しいって思います。8月13日にうのとICEやろうかなと思っています。その後20日に沙弥として、うのさんと防衛戦をしたら、沙弥ともするつもりです。そこで防衛したら23日、都とシングルして、ここでタイトル賭けたいと思います。ここが一番の鬼門」とタイトルマッチ3連戦を行う事を明かし、また8月14日の両国でつくし&くるみvs勝愛美&ラビット美兎のタッグマッチを行うことを発表した。
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 また座談会終了後の円陣の時に、藤本ともちの誕生ケーキを持って世羅とあかねが登場。誕生ケーキのろうそくを消したあと、突如JWPの中島安里紗が花道から姿を見せ藤本に花束を渡すと、言葉を発することなく無言で花道を引き揚げていくというサプライズ。24日のJWP後楽園ホールで仲違いをして以来の突然の再会に動揺する藤本だった。最後は世羅、あかねを加えての円陣でフィナーレとなった。

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