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2008年05月 アーカイブ

2008年05月03日

目前に迫ったFU☆CK!プロモーション恒例のタッグトーナメントはユニークな面子が多数集合

FU☆CK! UNBELIEVABLE・TAG・TOURNAMENT IV
5月6日(火・祝)18時半開始 場所・和歌山県立体育館補助館
全席自由・前売り4000円(当日5000円) 

参加選手
マッドマン・ポンド&ネクロ・ブッチャー
冨宅飛駆&吹本賢児
ウルトラマン・ロビン&マンモス半田
スタンガン高村&安倍健治
キラー'トーア'マスター&244(つよし)
他、3チームが追加で内、すでに決定している1人が大日本プロレスで赤丸急上昇中のMASADA

 破天荒ファイトの外人3人集はいるわ、名古屋の英雄はいるわ、和製タイガー・ジェット・シンはいるわ、U系ファイターもいるわ、FU☆CK!看板の2人がいるわ、まだまだそうそうたる面子がいるわいるわ・・・。追加参戦選手も期待できる。この種のプロレスが好きな者はぜひ集結してほしい。

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 FU☆CK!のユニークなところはスタイルの異なった者同士の対戦カードを組み、その科学的反応(?)が提供され味わえること。さらにサムライTVの人気番組「インディーのお仕事」でも頻繁に取り上げられた、上記トーナメントにも出場するマッスルでもおなじみマンモス半田(最初は覆面をかぶってのサイコサーカス)、虎龍鬼など、おおいに常連さんの濃い観客層に受けまくったカルト・レスラーの存在で認知度を高めだした。

引き続き決定しているのが
5月25日(日)14時開始 場所・はびきのJ2K道場
入場料当日のみ3000円
はびきのJ2K道場は上記「インディーのお仕事」でも放送されたDDTの高木三四郎、真に振幅の広い新世代の旗手・飯伏幸太が参戦した事のあるFU☆CK!真打の会場である。

大会に関する問い合わせ先 FU☆CK!事務局 TEL090(3674)8790

VKF レッスルなにわ5・30大阪アゼリア大正大会に佐野直が登場

 VKF レッスルなにわの3大会日程が発表された。Vol:9"IMPACT"は5月30日金曜日、大阪アゼリア大正にて開催される。ある意味「超大物」の佐野直が参戦。また、スペシャル・シングルマッチとしてマグニチュード岸和田対クラウザー・ エルネスト戦が決定している。

 他の参戦選手は現場監督の菊タロー(フリー)以下、Gamma(フリー)、GENTARO(アパッチ)、マスクド・ボルテージ 、矢郷良明(フリー)、忍(666)、SUSUMU(レッスルゲート)、ミルク&キャンディー、内田祥一(フリー)、高井憲吾(でら名古屋)、・藤澤忠伸(K-DOJO)などが決定した。


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前売りチケット
スーパーシート(最前列のみ)・・・5,000円
指定席・・・4,000円(当日各500円UP)
wrestlenaniwa@yahoo.co.jpにて予約受付中!!


チケットぴあPコード:811-985

学割料金 指定席のみ3.000円
当日のみ受付で学生証明書を提示してください。

チケットぴあ(0570)02-9977
Rプラニング(075)351-3755/モーニングプロ(06)6648-9513
バディスラム(06)6645-1378    他ポスター掲示店
問い合わせ・・・VKF WRESTLE NANIWA 055-978-5005


<新作DVD情報>
<収録内容>
2/29 Vol:6"Heat-UP-Hurricane"
★オープニングマッチタッグマッチ15分1本勝負
高井憲吾&内田祥一&藤澤忠信
vsカブキ・キッド&佐藤悠己&佐々木大輔
★3WAYタッグマッチ30分1本勝負
永島千佳世&加藤園子vs菊タロー&アントーニオ本多
vsアップルみゆき&ミルク
★6人タッグマッチ60分1本勝負
クラウザー&KAZMA&矢郷良明
vsNOSAWA論外&MAZADA&TAKEMURA
★シングルマッチ45分1本勝負
マスクド・ボルテージ vs GENTARO
★タッグマッチ60分1本勝負
マグニチュード岸和田&Gamma vs HARASHIMA&忍

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3/27 Vol:7"7''ROYAL RUMBOO''
★6人タッグマッチ15分1本勝負
高智政光&カブキ・キッド&天狗たけし vs 高井憲吾&内田祥一&藤澤忠伸
★タッグマッチ30分1本勝負
カルロス天野&ミルク vs アップルみゆき&永島千佳
★タッグマッチ45分1本勝負
スペル・シーサー&シーサー・ボーイvs 忍&SUSUMU
★GM争奪 キング・オブ・レッスルナニワ''ロイヤルランブー''時間無制限
<出場選手>CROWZER・MIYAWAKI・KAZMA・エルネスト
GENTARO・マスクド・ボルテージ・矢郷良明・アントーニオ本多
KUDO・マグニチュード岸和田・Gamma・菊タロー

価格は各3.000円 2本セット5.000円

通販はVKF online shopからも購入出来ます!

プロフェッショナル修斗公式戦 修斗伝承 1 速報

サステイン "プロフェッショナル修斗公式戦 修斗伝承 1 〜 ROAD TO 20th ANNIVERSARY 〜"

第1試合 ウェルター級 5分3R
○ベンディ・カシミール(判定 3-0)佐々木信治×

若手ホープの佐々木が遂にクラスAデビュー、対するは欧州王者のアフリカ系フランス人ファイター、カシミール。1R最初に足をかけてテイクダウンした佐々木。その後、お互いに上を取り合うが下からでも攻めてるのは佐々木。しかし2Rはじわじわとカシミールが上をキープする場面が増え試合をリード、佐々木の手が出なくなってくる。3Rも完全にカシミールがコントロール。ラウンド終了に佐々木が起死回生のアームロックが極まりかかるが判定は試合の大半をリードしたカシミールが3−0で判定勝利


第2試合 ウェルター級 5分2R
○遠藤雄介(1R 3分33秒 チョークスリーパー)ビンス・オーティズ×

世界3位の遠藤にまったくの未知の選手オーティス。スタンドの展開からオーティスの右がヒットし遠藤ダウンという番狂わせ。しかしその直後、今度は遠藤のアッパーでオーティスダウン。そのままスタンド勝負と思いきや遠藤がいきなりバックを取ってグランドに持ち込みチョークスリーパーで勝利。

第3試合 バンタム級 5分3R
△漆谷康宏(ドロー 0-1)神酒龍一△

BJと引き分けで王者を逃した漆谷に2006年新人王、若手ホープの神酒。1Rはスタンドの展開で漆谷の距離で神酒をじわじわ追い詰めていく。2Rもほぼ同じ展開で神酒がベテランの上手さを見せている。2R後半から展開を変えようと神酒がテイクダウンを狙うが成功せず。3Rも壮絶な打ち合いだがやはり漆谷がリードしそのまま試合終了。しかし判定はドロー。上手さで試合をリードしたが、倒すという感じでは無かったので神酒の積極性が評価されたのか?

ここで会場に来ているヨアキム・ハンセンが紹介される。
そして次回後楽園ホール大会参戦予定のBJの挨拶。
「さっきの試合を見て、言おうと思っていた事があったのですがドローだったので、今、頭が白紙です。」
「ちょっと遊びすぎました。あとは自分のモチベーションが上がれば。頑張りたいと思います」
「次は自分がモチベーションが上がる相手と戦いたいです。」


第4試合 ライト級 5分2R
○セバント・ヤング(判定 3-0)リオン武×
元王者のリオンにIFLで猪木軍として活躍していたヤングと異色のマッチメイク。1Rはお互い警戒しあいスタンドで静かな展開。ラスト1分でリオンがテイクダウンするも決め手にならず。2Rも静かに試合がすすむが後半、いきなりヤングのギロチンチョークが極まりキャッチ。そのまま意識を失う様に倒れるリオンはそのままリング下に。リング下に逃げたと減点されるリオン。これで勝負あり判定でヤングが勝利した。やはり力の強い外国人選手は一発があると痛感させられた。

第5試合 ライト級 5分3R
○田村彰敏(3R 2分37秒 スリーパーホールド)佐藤ルミナ×

修斗のカリスマ、ルミナが田村と戦う、まさに修斗伝承と言える黄金カード。1R、ルミナ積極的に出ていくも田村がテイクダウン。そのまま足をフックしてバックを奪う田村。チョークを狙う田村の腕を自分の顎を使って器用に変形のアームバーを狙うルミナ。ルミナらしい独特の動きに田村、面食らっている。2R、ルミナがラッシュからテイクダウン、パウンド。ガードを固める田村相手に積極的に攻めるルミナ。田村はほほから流血、目が腫れドクターチェック。再びスタンドから次は田村がテイクダウン。3R、田村のハイキックでダウン気味に倒れるルミナ、追い込む田村を逆にルミナが変形の三角締めを仕掛ける。なんとか逃れた田村は上四方からのチョークでルミナがタップ。壮絶な試合だった。

第6試合 セミファイナル ミドル級 5分3R
○デビッド・バロン(1R 4分50秒 フロントチョーク)桜井“マッハ”速人×

久々に修斗に戻ってきた桜井、相手は欧州王者のバロン。1R、マッハ、バロン、共にテイクダウンを取り合い一進一退の展開。しかしラウンド終了直前に、バロンのギロチンチョークが完全に極まりマッハ痛恨のタップ。まさかの展開で場内騒然。バロンは大金星。

第7試合 メインイベント ISC世界ウェルター級チャンピオン決定戦 5分3R
○中蔵隆志(判定 3-0)天突頑丈×

実力が拮抗している両雄が王者決定戦という最高の舞台で対決。1R〜3R両者スタンドで激しい打ち合い、ほとんどグランドにならない展開が続く。天突の大きいパンチが当たってるように見えるが、ダメージを奪っているのは中蔵。ただどちらもはっきりした決定打が無い。判定はダメージ優先で中蔵が勝利。新王者に輝いた。

お目当ては松本浩代、大畠美咲、それとも水道橋名物のブチ切れ社長なのか?

 トークライブで池田大輔を血祭りにして男を上げたT-1二見社長の「チケット&トラベルT-1」にて開催される松本浩代選手と大畠美咲選手のサイン会ポスターが公開された。

 先日のトークライブでも伝説を作ったT-1二見社長は、女子プロ決別宣言をしていただけに、「息吹」とのコラボレーションは何を意味するのか? 参加した者だけの特典であろう。

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詳細は以下のエントリー参照のこと
「息吹」の松本浩代、大畠美咲のサイン会が5月5日水道橋のT−1にて開催

2008年05月04日

神取忍という生き様。

 私が神取忍と出会ったのは、1993年12月、両国での北斗晶戦だった。引退を賭けた北斗の戦いに当時は涙したものだが、今考えれば勝手に引退を賭けられた神取は迷惑していたことだろう。
 その後、「プロレス少女伝説」でジャッキー佐藤との伝説のシュートマッチのことを知り、神取忍というレスラーを追いかけるようになった。ちょうどその頃から「ミスター女子プロレス」としてマスコミへの露出が増えており、神取を追いかけるのは楽しかった。
 グンダレンコ・スベトラーナとの二回にわたるアルティメット戦を経て、国会議員へと進出した神取を今も応援している。

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神取忍−夢は叶うもの 女子プロレスラー初の国会議員が伝えたいこと

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凄絶!!神取忍vsジャッキー佐藤シュートマッチの真実。

すぎたとおる 山口敏太郎事務所

2008年05月05日

佐山サトル講義会プリンシプル第2回が5月17日に開催

 佐山サトル講義会の『プリンシプル第2回』が5月17日に興義館で開催される。4月26日のトークライブが好評だったものだが、今回の講義会では「真の武士道と、心の仕組みや普遍的無意識」をテーマとしている。

 以下はそのチラシになる。佐山の格闘技論の神髄が拝聴できることであろう。
 

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【開催概要】
☆講演名: 佐山サトル『プリンシプル 第2回TIA講義会』
☆日 時:5月17日(土曜日)午後3時00分開始(2時45分開場)〜
☆会 場:「興義館」
(東京都文京区本郷三丁目六番十三号 大平ビル二階 TEL 03-3812-1202)
☆参加定員:50名 
☆参加費 :1500円
☆ご予約・お問合せ:興義館03-3812-1202(14時〜20時)


「PRINCIPLE〜プリンシプル」とは?

近藤有己対ホジャー・グレイシーが決定!5・18戦極が全カード発表

 新鋭ホジャー・グレイシーの日本デビュー戦の相手が近藤有己に決まった。総合ルール2戦目のグレイシー最強の遺伝子が、総合実績75戦という、文字通り百戦錬磨のパンクラス・エースと激突する。 
 2005年のアブダビコンバット無差別級ではすべて一本勝ちで優勝したホジャーの寝技が勝つのか、近藤の打撃がアブダビ・キラー伝説を更新するのか、5月18日有明コロシアム大会から目が離せなくなった!

 戦極を開催するワールドビクトリーロードは5日、都内ホテルにて『戦極〜第二陣〜』の全カードを発表、参戦するサムライ戦士7名が必勝を誓った。
 注目の初上陸となるホジャー・グレイシーは、当初「93kg級とヘビー級のどちらでもエントリー可能」と打診していたというが、國保尊弘広報は「当初予定していたヘビー級の外国人選手がケガのため参戦不能となり、(近藤選手に決まって)調整中ではあるが、急に落とせと言っても難しいので、その場合は無差別級となる」と説明。「有明ではもったいないいいカードになった」と大会のマッチメイクに胸を張った。
 また木下直哉WVR社長は、近藤選手のことを「注目していた選手。何人かはケガなどの理由で断られたなかで、近藤選手は即答してくれたから」と選考理由を述べている。

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待望のグレイシー戦に表情を引き締める近藤(上)
スマイル亮くんの「可能性を見てほしい」発言に苦笑いの北岡は「情熱的な一本勝ち宣言!」
『DREAM.2』の当日ゴールデンなしを「多くの人に格闘技を見てもらう観点から早い時間の放送が望ましい」とエールを送った國保広報(下)


 近藤選手は、4月27日のパンクラス・ディファ有明大会でKEI山宮に微妙な判定負けの裁定を下されたばかりだが、「ダメージはない。悔しさをぶつけたい。(ホジャーとの10kg前後の)体重差を含めてやる気、モチベーションになっている」と、無差別級でのマッチメイクを意に反さない。また対戦者に関してはは「幻想じゃないグレイシー」と評価、「背の高い相手はジョシュ・バーネット戦以来となるのが、まだ対策は立てていない」という。
 さらに、新婚早々の奥さんが立て続けの試合をどう見ているのか尋ねたところ、笑いながら「チャンスを喜んでくれている」とした。


「戦極〜第二陣〜」
2008年5月18日(日) 有明コロシアム
開場14:30 開始16:00

【第一試合】
北岡悟(パンクラスism)
vs.
イアン・シャファー(ファイブリングス)
【第二試合】
マイク・バイル(エクストリーム・クートゥア)
vs.
ダン”ザ・ハンドラー”ホーンバックル(McVicker’s Martial Arts Academy)
【第三試合】
光岡映二(和術慧舟會RJW)
vs.
イ・グァンヒ(韓国/Tuhon Jeongsim Gym)
【第四試合】
佐々木有生(GRABAKA)
vs.
ジョルジ・サンチアゴ(アメリカン・トップチーム)
【第五試合】
中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER)
vs.
BIG・ジム・ヨーク(ファイブリングス)
【第六試合】
川村亮(パンクラスism)
vs.
ケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)
【第七試合】
近藤有己(パンクラスism)
vs.
ホジャー・グレイシー(ホジャー・グレイシー・アカデミー)
【第八試合】
ジョシュ・バーネット(フリー)
vs.
ジェフ・モンソン(アメリカン・トップチーム)

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(左→右)光岡、佐々木、近藤、木下社長、KISS中尾、川村、北岡

SENGOKUの侍 集う! 日本人必勝祈願と決起表明
5・18戦極 ジョシュ・バーネットの対戦相手がジェフ・モンソンに決定
ディファ有明が超満員!KEI山宮vs.近藤有己はドローでは?

ダブプロレス大阪大会は、ノーロープ・クラブファイトで大盛況!

 5月3日、ダブプロレスがクラブ・ツアー最終地となる大阪・北堀江のコベントガーデンで開催され大盛況であった。

 3試合1時間ほど2部制、1ドリンク付きで2500円だから、まずまずの料金設定であろう。通常のクラブ客が5周年記念イベントのお祝いで入場料を支払い、来ていたにせよ、これは成功の部類ではなかろうか。裏方としても活躍した地元出身の学究肌のレスラーKabukikidはマイクアピールもなかなか上手で、第1部の締めもおおいに盛り上げていた。

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 参戦選手は今後、表舞台にますます打って出てほしい代表の上田504(ごおし)、レイ・パロマ、魁、内田祥一、小仲ペールワン、そしてクラブファイトツアーを取り仕切ったカブキキッドである。この経験は今後の活動に充分生かされるであろう。なおKabukikid Tシャツを着た男性が2人いた。女性客も3分の1ほど見受けられ、面白さにはまってしまったであろうか、「ダブプロレスのTシャツは販売してないのか」と仮設売店の者に尋ねていた女性もいた。

 ダブプロレスの特徴はダンス音楽との融合で、マットを敷いただけのスペースで激しい攻防が展開される。試合中にDJや生演奏によって音楽が流されて観客の乗りを誘う仕組みである。オールスタンディングであり、場外乱闘に巻き込まれるのはお約束だ。

 夜9時からの第一部から、大阪プロレスのゼウスにタダスケなども来ており、特にゼウスは大いに拍手をして楽しんでいたようだ。

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Kabukikidの挑発、後方にはサングラス姿のゼウス(上)、小仲ペールワンの逆立ち(下)


DPW バンプバンプ・レボリューション'06 12月17日広島県立産業会館
ダブプロレス〜広島を本拠地とする超マニアック団体
ダブプロレス7・15広島大会「継続は力なり」
ダブプロレス9・23広島大会も詳細ルポ

12・16 「ダブプロレス」が広島を炎上させる!wrestling+music!
12・16「ダブプロレス」レポート 加速するプロレス!
3月23日 広島ダブプロレス「いつかギラギラする日(曜)vol.2」 実験的暴走の狼煙
広島・ダブプロレスがクラブ使用のツアーを決行!【4/28広島 5/1東京 5/3大阪】

2008年05月07日

これぞFU☆CK!プロモーションの真骨頂 和歌山大会速報

 インディー好きにはたまらない、はちゃめちゃなイベントがFU☆CK!プロモーションである。噂の「アンビリーバブル・タッグトーナメント」参加選手は、既報とは異なりタッグチームの組み合わせが一部で変更になってしまった。

吹本賢児、ネクロ・ブッチャー
キラー’トーア’マスター、244(つよし)
ウルトラマン・ロビン、マンモス半田
スタンガン高村、安倍健治
ザ・ニンジャ、グレート・カイザー
マッドマン・ポンド、富宅飛駈
マンボ慎太郎、死二神酋長
MASADA、内田祥一によって争われた。

 往年の全日本プロレスの最強タッグリーグの開会式で流された曲「オリンピア」で開始を告げたタッグトーナメント。近年においては遊び心のあるDDTのKODタッグトーナメントでもおなじみの曲である。

 すさまじく楽しめて、笑えて、迫力や恐怖を味わえたうえで約3時間の幕が下りた。
 数々の夢の対決が、かつ愉迷(笑!)の対決や、異次元対決が続々実現。これぞまさしくFU☆CK!プロモーションの真骨頂である。

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開会式では吹本賢児が早速かき回して一波乱(上)、いまやFU☆CK!の重鎮といえるマンボ慎太郎。本当は素人で普通の素敵なおとっつあんである。ハンサムな凶暴大型外人選手MASADAにイスを顔面にぶつけられて非常にトホホで気の毒な事ではある。(おい明日の仕事は大丈夫なんか!)2人が対峙したときには、違った意味での恐怖が幾ばくかの観客によぎったのは言うまでもない。(中)

 レフェリーもがおもくそ蛍光灯でしばかれ、リングアナも襲撃され、U系戦士も蛍光灯でついでに頭をしばかれ、トイレの乱闘劇もあり、凄絶な仲間割れもありの、ぶっ跳んだスペクタル絵巻と化した見どころの多い(突っ込みどころも含む)大会であった。

 どのレスラーの暴挙であったか、どんだけ面白かったかは必要以上にあえて詳細しないでおく。プロレスマニア特有の想像力をぜひ働かしてほしい。なお確認したい方は後々発売されるDVDをぜひ購入してみてはいかがだろうか。当日感染、もとい観戦した方も2次体感を、関心があったが会場に行くことができなかった方にとっても見所満載のお宝映像。これぞ保存価値ありであろう。


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244とネクロ・ブッチャーの奇妙な一幕。 「DVDもこうていや、損はさせまへんで〜」


 スペッシャルタッグマッチでの人気者、塩ちゃんこと塩田英樹とキラー’トーア’マスターとの試合終了後の熱い激情(劇場)や、マッドマン・ポンドについていた美人(強調!!)女性マネージャーさくらの、なかなかタイミングのよい動きやコスチュームにも要注目だ。百聞は一見にしかずである。

 なんといっても今大会最もインパクトを感じたのがW☆INGの申し子、吹本賢児であろうか。おおいに、入場式に試合にと見事なほど、かき回してみせ盛り上げてくれた。今年こそは浮上の年となるであろうこの男には目が離せない!

 何度も痛い目にあいながらも最後まで見事に務めを果たしたレフェリーのミスターMKをはじめとするスタッフの貢献も見逃せないところである。そしてなにより自分が観たいものをお客様に提供し、乗りのよいファンとのより良い相乗効果によって理想的独自の空間を築き上げている代表の白鳥翼は恐るべし!である。

 大会を観戦して思ったのはこれもある種のプロレスLOVEなのであるということ。観客すべてが満足して帰路についたであろう喜怒哀楽に満ち溢れたFU☆CK!プロレスは、ほんまに幸せ万々歳なのである。


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巨乳マネージャーさくら、狂える高村、ポンドとネグロの二階での乱闘


突然ですが関西の誇る?FU☆CK!プロモーション大会決定のお知らせです
FU☆CK!プロモーション恒例のタッグトーナメントはユニークな面子が多数集合

ヤマケンこと山本喧一が復帰? 5・22ガチトーク“フタ・ミ塾”に電撃参戦

 あのヤマケン山本喧一が帰ってくる!
 5月22日に水道橋の喫茶店フラミンゴで開催される第10回ガチトーク“フタ・ミ塾”のゲストが、7年8ヶ月ぶりに公式の場で再会することになった山本喧一に決まった。

 ヤマケンとT-1二見社長といえば、知る人ぞ知る存在だ。2000年9月29日に新たな総合格闘技トーナメント『山本喧一プロデュース興行・タイタンファイト〜T−1カップ〜』を開催したのが二見社長である。
 しかし、両者は見解の相違から決別していた。

 T-1二見社長は「調子のいいことを言って、手のひらを返すプロレスラー。純粋なファンを欺いても、開き直るプロレスラー。マット界を揺るがす不祥事が勃発しても、提灯記事を書く一部のエセライター。悪いことをしてもヨイショする一部の狂信的なファン。これらすべて自浄作用しない限り、マット界の復興はない」と断言する。ならば、もはやへたれのレスラーを呼んでも意味がない。二見社長と正面から渡り合える論客となれば、このタイミングでヤマケンの電撃参戦となったのだ。

 トークライブのテーマは「規制のない夜」と決まった。断罪の夜から規制のないガチトークへと進化し、再びマット界に革命を起こすことができるのか!? 己の選手生命を賭けて田村潔司に喧嘩状を叩きつけた山本喧一が吠える。


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2005年沖縄大会より ©株式会社ウィット

【イベント概要】
ガチトーク“フタ・ミ塾”vol.10“はぐれ一匹狼”山本喧一×T−1二見社長〜規制のない夜〜
日時:5月22日(木)19:30〜22:00まで
場所:フラミンゴ(JR水道橋駅西口&東口下車徒歩2分30秒)
東京都千代田区三崎町2−6−6(T−1の隣のビルの1階)
入場料
会員:1500円※随時会員を募集中!第1回&第2回「T-1GP」DVD購入者の方に会員証を発行
一般:2000円

別途、ソフトドリンク代が必要(最低1品でOK。350円〜450円まで)。他のメニューは、スパゲティ、焼き鳥。アルコール、おつまみはないので、必要な方は持ち込みが可能。

主催&チケット販売所:チケット&トラベルT−1(東京・水道橋) 
住所:東京都千代田区三崎町2-6-7グリーンビル202号
問い合わせ:03−5275−2778

T-1二見社長ミルホンネット刊ライブラリー

2008年05月08日

初代タイガーが鈴木みのる&4代目タイガーと激突か? 6・19リアルジャパン

 リアルジャパンプロレスリング3周年記念興行の記者会見が7日、掣圏真陰流総本山・興義館で行われた。
 6月19日後楽園ホールでの大会開催にあたり、佐山サトルが「プロレス界全体をちょっとゴチャゴチャに洗濯し直して、おかしくなっている状態からピシッともう1回仕切り直したい」と挨拶。リアルジャパンの方向性を「プロレスの本道に導く」と宣言している。


 
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初代タイガー佐山と四代目タイガーマスク(右)

 「僕らの時代に、プロレスラーが誇りを持って、“ああ、プロレスラーだ”と言えていた状態に戻す」こと。具体的には「実力あるものがプロレスラー。レスリングの基礎がしっかりしている、格闘技の基礎がしっかりしている、それらがリングに上がっていい試合を見せる。子供たちが“プロレスラーって強いんだな”と、“頼れるんだな”と。そういったものであるんだというプロレスをもう1回復活させてあげたい」と原点回帰を訴えた。

 ダブル・メインイベントのひとつを飾るとして発表されたのは、初代タイガーの熱烈オファーによる、石川雄規対アレクサンダー大塚戦だ。「石川選手とアレク選手ならストロングスタイルの手本を見せてくれる。ある意味、一番重要な試合」と期待を寄せた。
 大塚選手は1月のバトラーツ大会で石川にシングルで敗れている。「借りを返す!」と打倒・石川を誓っていた。 

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カール・ゴッチ、藤原組の遺伝子対決<石川雄規vsアレクサンダー大塚>(上)
スーパータイガージム伝承<2代目スーパー・タイガーvsドラディション長井満也>(下)

 もうひとつのメインカードは未定ながら、すでに初代タイガーと新日本プロレスから4代目タイガーの参加が決定済み。初参戦となった4代目タイガーは「タイガーを受け継いで13年経ちますが、ぜひ先生と一戦交えたい」と対戦を要求、親交のある鈴木みのるとタッグ結成の希望を示した。
 ただし佐山は、「(鈴木に試合を)持っていかれたらイヤだね」と吐き捨てており、鈴木との絡みに慎重な姿勢を見せている。

 4代目タイガーは、初代タイガーのパートナーにサミー・リーJr.を推薦。96年、欧州に遠征した際プロモーターの意向からサミー・リーJr.の名で試合している4代目タイガー。
 「僕ももうひとりのサミー・リーJr.。リアルジャパンに登場するサミー・リーJr.もいい選手だと聞いてるし、存在が気になる」と注目発言。実現すればサミー・リー兄弟対決(?)となる。

 初代タイガー佐山は「コイツ(4代目)は全てを引き継いでいる」、「コイツと戦って引退するなら本望と思ってる」、「コイツを光らせてあげたいけど、それには自分がもっと絞らなきゃならない」と、弟子との対戦に前向きな姿勢を見せていた。

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総合格闘技シューティング初代王者“仮面シューター”スーパー・ライダーvsメビウス折原昌夫

 『レジェンドチャンピオンシップ選手権試合』は、王者・折原昌夫対“仮面シューター”スーパー・ライダーに決定した。
 3月大会ではメインに抜擢され、今回もタイトル挑戦者に選ばれたことに戸惑うライダーは「この一戦で真価が問われる。人間とは大義に目覚めた時、一番力を発揮できるもの。師匠が果たして何を望んでいるのかは十分わかっているつもり。最初は“なぜ自分が?”とも思ったが、今は落ち着いている。」と心境を吐露。「折原選手はパワフルだし、インサイドワークにしても自分より一枚も二枚も上。すべてをチャンピオンにぶつけていく」と王者を評価した。

 迎え撃つ折原はライダーの実力は認めつつも「負ける気がしない」と余裕の構え。「彼を破って、このベルトの価値をもっと高める。まだまだ自分が巻いているべきベルト。誰にも渡さない」と、社会人レスリング元日本王者の肩書きを持つ実力者は長期政権を誓っていた。

 ドラディションの長井満也も初参戦。迎撃する2代目スーパー・タイガーは4月のバトラーツ北千住大会で長井に敗れており「前回の戦いでリミッターを外せる相手だとわかった。前回はまだスタイルに迷いがあったが、今回は勢いがあるところを見せつける」と気合い十分だ。

 「初代タイガーがいなければ、今の僕はない」とジム入門時代を振り返った長井は、「彼が虎の仮面をかぶる資格があるのか確かめる」と挑発。「もし彼の中で “俺は2代目だから、こういう選手じゃなきゃいけない”というのがあるとしたら、それをブチ壊す。彼らしい2代目スーパー・タイガーにしてやりたい」と虎退治に出撃する。

6・19リアルジャパン3周年特別興行に4代目タイガーマスク、長井満也が参戦【大会概要】

2008年05月09日

KEI 山宮対金原弘光戦が電撃決定! パンクラス6・1後楽園大会

 注目のカードが電撃決定した。微妙な判定とはいえ、ディファ有明大会でエース近藤有己に勝利したGRABAKAのKEI 山宮が、リングス最後のエース金原弘光を迎え討つ。

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 パンクラスに戻ってきた山宮に対し、近藤には完敗、ミドル級王者の竹内出には「不完全燃焼」を口にした金原は、勝てばこれまでの借りを一気に帳消しにする大きなチャンスとなる。引退戦の相手として、近藤との再戦を希望していたこともあるだけに、負けられないマッチメイクとなった。
 一方の山宮は、階級をミドル級に落としてきた。ともに打撃戦が得意なだけに、勝者は竹内への挑戦が見えてくる。
 
 6月1日後楽園ホール大会では、横浜にオープンした新しい坂口道場の看板を背負って気合十分で挑んだものの、残念ながら逆転負けを食らった坂口征夫の参戦も決定。すでに発表されている伊藤崇文対KRAZY BEEの小路伸亮戦を加えて、強力なカードが目白押しだ。

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桜庭和志のLaughter7所属高橋渉をあと一歩まで追い込みながら腕を取られた坂口征夫

2008年05月11日

FEG "HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ 2008 2nd ROUND" 速報

FEG "HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ 2008 2nd ROUND" 速報

第8試合 ライト級GP 二回戦 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○宇野 薫(2R 1分39秒 チョークスリーパー)石田光洋×
静かな立ち上がりから、試合が動いたのは宇野のアッパーが炸裂、そして右を叩き込む。石田、鼻血でドクターチェック、かなり血が出ている。石田が無尽蔵のスタミナで殴られてもひたすらタックル、テイクダウンで勝負を仕掛けてくる。1R終了前にバックを取りチョークを仕掛けるが宇野に逃げられる。しかし2R、壮絶な決着を迎える。タックルからバックにつく石田だが、宇野がじわじわと絡みつく様にバックにまわりそのままチョークスリーパー、石田、たまらずタップアウト。宇野は珍しく喜びをあらわにし、石田は泣き崩れた。メインがしっかり締まった大会だった。


第7試合 ライト級GP 二回戦 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○エディ・アルバレス(判定 3-0)ヨアキム・ハンセン×
事実上の優勝決定戦。いきなりアルバレスの右ストレートが炸裂しハンセン、ダウン気味に倒れる。その後5分前後にもアルバレスの右フックでぐらつくがハンセン、冷静さを失わない。テイクダウンはアルバレスだが、じわじわ打撃でハンセンが攻めてくる。ベテランの上手さか。2Rはハンセンがペースを握ってくる。ハンセンが変形の三角締めで追い詰める。疲れの見えるアルバレスにラウンド終盤、ハンセンの腕十字。アルバレス、からくも逃れる。ラウンドの最後でアルバレスのハイキックが炸裂するがハンセン倒れず試合終了。あまりの名勝負に観客も立ち上がって歓声が。判定は1Rでリードしたアルバレスだったが、両者、素晴らしかった。


第6試合 ライト級GP 二回戦 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○川尻達也(判定 3-0)ルイス・ブスカペ×
試合前から予想された展開。ブスカペがテイクダウンを狙い、ダメでもガードに引き込む。川尻は堪えて打撃を入れるが単発、というかブスカペが連打を打たせない。相手の攻撃を殺す上手さですり抜ける。2Rは川尻が上を取り、パウンド。いい打撃が入るが決定打にならず。ラウンド後半にはブスカペがバックをとってチョーク狙い。川尻、脱出した所で試合終了。判定は川尻だが、強さは感じられず、またしてもつまらない試合だと印象付けてしまった。


第5試合 ウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○ニック・ディアス(1R 6分45秒 TKO)井上克也×
五味をタップさせた事で有名なディアス。スタンド、ボクシングで追い詰め井上は顔面から出血。そのままテイクダウンで上を取るディアス。井上の鼻の出血でドクターチェック。その後もディアスがジャブ、フックとコツコツ当て続け、井上はふらふらで立っているのもやっと。井上陣営からタオルが投入され、ディアスTKO勝利。


第4試合 ライト級 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○中村大介(2R 1分5秒 TKO)チョン・ブギョン×
再びかなり地味なカード。スタンドからバックをとってからみつき腕十字を狙うチョン。なんとか立ち上がった中村はスタンドで優位に立ち、再びグランド。両者、腕十字を狙い続ける展開に。1R後半にはお互いに足関節を狙うがそのままで終了。2R開始早々に中村が腕十字を狙うがチョンがかわす。しかし直後、スタンドで中村の右ストレートがチョンを打ち抜いてダウンを奪い、そのままパウンドを入れてレフリーがストップした。


第3試合 ミドル級GP リザーブマッチ 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○メルヴィン・マヌーフ(1R 4分8秒 TKO)キム・デウォン×
派手な試合で人気のマヌーフに対し、ガルシアに逆転勝ちしたキム。キムが組み付くがテイクダウンを許さないマヌーフ。しかし離れた所でキムが打ち合いに挑む。この展開にマヌーフが面食らい後ろに下がるとそこを捕まえてテイクダウンするキム。しかし体勢を入れ替えてグランドで強烈な膝蹴りを叩き込むマヌーフ。これで勝負あり。あとはマヌーフがグランドでパンチラッシュ、レフリーが止めた。


第2試合 ミドル級GP 一回戦 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○ジェイソン・ミラー(1R 6分57秒 TKO)柴田勝頼×
その狂人ぶりが話題になってるミラー。1R、首相撲から膝、テイクダウンでマウントを取ってピースサイン。ミラーの腕十字はなんとか逃れた柴田だったが、その後も一方的に子供扱い。ミラーのグランドでの強烈な膝蹴りで柴田は完全に虫の息。その後、マウントからバウンドでレフリーがストップ。


第1試合 67kg契約 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○山崎 剛(判定 3-0)昇侍×
何故か地味なカードを第一試合にもってきた。山崎がテイクダウンして上に。鉄槌を落として攻めるが昇侍も返し打撃を叩き込む。ポジションでは山崎、ダメージでは昇侍という感じか。1R終了直前に山崎の腕十字が極まるが昇侍が耐える。2Rも最初に上を取るのは山崎だがそこから展開が無い。返してどこからでも飛んでくる膝など打撃で攻めるのは昇侍。顔面を腫らしてるのは山崎だが、ポジションを取った山崎の判定勝ち。

2008年05月12日

新たな波乱予報 ― 初心者の一人語り 其の四

 5月7日にハッスルの新勢力が正式発表された。高田モンスター軍から追放されたインリン様の子供のボノちゃんが立ち上げたボノちゃん部屋である。メンバーは、ボノチャン、ボノちゃんのメル友であるヨシエちゃん、そして新弟子検査に見事合格した、新弟子のあーちゃんを加えた三人。生まれたから一年も経たない間に、追放され、独りになり自分の力で仲間や自分の居場所を作り上げたボノちゃん。彼の次なる行動とは。まぁ、それは、明日のハッスル・ハウスvol.36をみてから考えてみることにしよう。

 ・・・と、少しお遊びに付き合ってみた。もうここまで来ると、批判するよりも、一緒に悪ノリしたくなってくるというものだ。しかも、素人さんを引っ張ってきてするのではなく、本場のプロレスラーらがバカやってくれるというのがまた良い。これには意見が分かれると思うが、ハッスルの人気を見ていると、私と同じ考えの人も多いのだと考える。

 明日、5月13日にあるハッスルでは、例のボノちゃん部屋とハッスル軍の天龍源一郎、TAJIRI、崔領ニが対戦する。ボノちゃん部屋の新弟子もプロレスラーで元力士の荒谷望誉である。これは、お遊び抜きだとしても十分楽しめる試合だろう。どのような試合になるのか期待している。

 一応正当なことは言ってみるものの、実は明日のハッスルで一番楽しみにしているのはその試合ではない。私が一番注目しているもの。それは、川田利明vs崔領ニの歌合戦である。
チャゲアスの「YAH−YAH−YAH」や、コブクロの「桜」を歌ってき、さらには「キューティーハニー」まで歌って踊ってきた川田選手。戦っているときの姿のバカやっているときのギャップにはまり、いつの間にかファンになってしまっていた。
 今回は、あの引退宣言を嫌がる男が、負けたら歌封印をかけて戦うという。前回、川田にボロ負けした崔領ニも、今度は本腰で来るであろう。これは見逃せない。二人ともどんな歌で来るのか、とても楽しみだ。

 そして最後に、坂田亘の試合だが、これは余り期待していない。今、無理に試合をしても、私には傷を負って頑張っている男というよりも、ただの無謀な男に見えてしょうがない。かっこいい!とは思えず、かえって冷めてしまう。そうするよりも、先ずは治療に専念して、100%の力が出せるようになってからの試合の方がが見たい。そう望むのだが、どうなるのであろうか。

 何はともあれ、全て明日判る。ハッスル・ハウスvol.36、期待以上の試合を見せてくれることを期待している。

 山口敏太郎事務所
          梅季 颯

2008年05月14日

5・13後楽園ホール ハッスル新勢力、出航!その行方は・・・

 5月13日、ハッスル・ハウスvol.36。場所は後楽園ホール。約2000人収容できるホールはほぼ満員。

 そんなハッスルのセミハッスルにて、先日7日に正式発表されたボノちゃん部屋の旗揚げ試合が行われた。相手は、ハッスル軍が誇るメンバー、“ハッスル大将”天龍源一郎、TAJIRI、崔領ニ。初陣の相手にとって不足はない。

 ハッスル軍メンバーが登場した後、やはり今回も控え室のないボノちゃん等が、会場の入り口から登場。新しい仲間と、新しい居場所が出来たボノちゃん。今回から登場曲も変わるかと思われたが、相変わらず家無き子の曲「空と君のあいだに」であった。まだ、確たる自分の居場所を見つけていないということなのであろうか?

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 ボノちゃん部屋メンバー、ボノちゃん、よしえちゃん、そして新弟子のあーちゃんは、リングに上がるや否や、ハッスル軍を強襲。ハッスル軍は、張り手攻撃にてみんなリング外へ。それに怒った天龍が水を投げつけたりするものの、何とか試合開始。

 始めはよしえちゃん対TAJIRI。TAJIRIは良い蹴りを喰らわせ、よしえちゃんを投げようと試みるが、さすがのTAJIRIも150kgの巨体を持ち上げることは出来ず、反対に攻撃を喰らう。
 さすがプロレスラー同士、良い試合を見せるが、TAJIRIが弱ったところで、新弟子あーちゃん乱入。動けないTAJIRIに一通り蹴りを入れてから満足げにリング外に出て行く。その様子には、ボノちゃんも苦笑い。

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 試合は進み、ボノちゃん対天龍源一郎。天龍も元は力士。ボノちゃんに張り手攻撃を繰り出すが、ボノちゃんには効いてない様子。ボノちゃんはちょっとでも新弟子に場数を踏ませてやろうと言う師匠心からか、早めにあーちゃんに交代。
 あーちゃんも、師匠らにいいところを見せようと、天龍相手に奮闘するが、ハッスル軍のコーナーでTAJIRIと崔に捕まり、天龍にリンチされる。何とか半ベソ掻きながらリング下に逃げるが、追い撃ちをかけるかのようにあーちゃんに水を投げ付ける天龍。

 天龍は口には出さなかったが、ボノちゃん部屋発足発表時に、天龍の店はまずい発言をしたあーちゃんに相当切れていたのか。容赦というものが全く見られない。
 完全に天龍にビビッてしまったあーちゃん。自分のコーナーへ戻るとリングの下へと隠れてしまう。そんな情けない新弟子にあきれ返った二人は、あーちゃんをほって置いて試合を再開。

 その後、落ち込んでいたあーちゃんが復活し、なんとか良いところを見せようとするが全てにおいて、から回り。ボノちゃんやよしえちゃんが奮闘するものの、なかなか決定打を与えられないボノちゃん部屋。結局乱闘へと…。

 乱戦になり守ってくれる人が誰もいなくなったあーちゃん。TAJIRIの攻撃は、何とか塩をで目潰しという姑息な方法で凌ぐが、最後には天龍にもかけようとした塩を反対に喰らってしまったあーちゃんが、天龍にスリーカウントを取られ敗北。

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 「荒谷!誰があーちゃんだふざけんなバカヤロウ!」と叫んで去っていく天龍。やはり、自分の店を馬鹿にされたことを怒っていたようだ。

 姑息な手を使いまくった上に天龍に負けたあーちゃん。女将のよしえちゃんは新弟子に不安を覚えるが、それを「あーちゃんはまだ慣れていないから」とボノちゃんがかばう。

 新勢力、初陣からの黒星で難色を示すかと思ったが、反対に結束を固めることに成功したようだ。最後のかけ言葉では、部屋の設立を記念して「スリーツーワンどすこい、どすこい!」から「ひーふーみーどすこい、どすこい!」へと変化させて、新たな掛け声とともにセミハッスルを閉めた。

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 今回は初めともいうことがあってあまりよい動きが出来なかったあーちゃん。次の試合では本領発揮となるか。それとも二の徹を踏みボノちゃん部屋を荒波へと追い込むことになるのか。
 次回も期待することにしよう。

竹内にシュートボクセの刺客!6 月1 日パンクラス 追加対戦カード決定!

PANCRASE 2008 SHINING TOUR
6 月1 日(日・昼)後楽園ホール大会 追加対戦カード決定!

KEI 山宮対金原弘光戦が電撃決定して話題のパンクラス6月大会、追加カードが決定した。

★ ミドル級戦/5 分3 ラウンド ★
第7 代王者
竹内 出(SKアブソリュート)vs ジュニオール(シュート・ボクセ・アカデミー)/初参戦

金原から完封勝利を収めた竹内と、ファビオ・シウバに続くシュート・ボクセからの刺客・ジュニオ
ールによる一戦。難攻不落のサンビスト・竹内から、ジュニオールは得意のチョークで勝利できるのか?緊迫のミドル級戦から目が離せない。

ジュニオールは総合9戦全勝というシュートボクセ期待のニューカマー。チョークを得意技としアグレッシブな試合をする選手なのでまさに静と動の異色対決となる。

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◆ ジュニオール/Junior
▼生年月日:1988 年12 月2 日 ▼身長、体重:184cm、82kg ▼出身地:ブラジル
▼得意技:チョーク ▼尊敬する選手:ヴァンダレイ・シウバ
▼ 総合戦績:9 戦9 勝

★ ライト級戦/5 分2 ラウンド ★
坂口 征夫(坂口道場 横浜)vs倉持 昌和(CORE)
4 月大会で高橋をあと一歩の所まで追いつめた坂口と、ベテランファイター・倉持によるライト級戦。
坂口は得意のヒザ蹴りと進化した打撃を、倉持の体に刻み込む事ができるのか。

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戦績こそ芳しくないが思い切りのいい試合で観客を魅了する坂口。流石の存在感だが、今度こそ勝利も掴む事が出来るか注目の一戦だ。

★ バンタム級戦/5 分2 ラウンド ★
裕希斗(U-FILE CAMP.com)vs 清水 俊裕 (宇留野道場/チームZST)/本戦初出場
4 月大会のゲートで、一本勝ちを収めた清水が本戦初出場。迎え撃つは、バンタム級2 戦目となる裕希斗。お互いトータルファイターなだけに、“総合能力”がものをいう試合になりそうだ。


◆既報カード◆
★ミドル級戦/5 分3 ラウンド★
KEI 山宮(GRABAKA/ライトヘビー級1 位)
金原 弘光(U.K.R.)
★ライト級戦/5 分3 ラウンド★
伊藤 崇文(パンクラスism/5 位)
小路 伸亮(KRAZY BEE/6 位)
★バンタム級戦/5 分2 ラウンド★
川原 誠也(パンクラスP’sLAB横浜)
柳澤 雅樹(パラエストラ東京)
★バンタム級戦/5 分2 ラウンド★
村山 トモキ(AJ ジム)
川名 蘭輝(ロデオスタイル/チームZST)
★パンクラスゲート ライト級戦/5 分2 ラウンド★
八島 勇気(P’sLAB東京)
好川 統(和術慧舟會A-3)

2008年05月15日

稀代の怪物レスラー アンドレ・ザ・ジャイアント

プロレスの人気が地盤沈下したと言われて久しい。
その理由はもちろん、ミスター高橋をはじめとしたプロレスの仕組みの暴露、そしてグレイシー、UFCから始まる総合格闘技の隆盛もある。

しかし、なにより、現在のプロレスラーに圧倒的な存在感があるレスラーが少なくなったのも原因のひとつだろう。

そこで、かつてのプロレスラーの仰天エピソードを紹介しよう。

第一回は見ただけで存在感が物凄い、これぞプロレスラーというアンドレ・ザ・ジャイアントだ。
彼の生い立ちどうこうは今更、説明するまでも無いだろう。

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仰天エピソード
稀代のビール党。
アンドレのビール好きは有名。1ダースは余裕で1日に60本くらい飲む事もあった。晩年こそ身体を考えてワインを飲む様にしていたが、全盛期にはこんなエピソードもある。

新日本プロレス、北海道巡業の時、札幌ビール園に出かけていき、生ビールを大ジョッキで56杯。ジンギスカン焼肉を11人前ぺロリと平らげて、平気な顔をしていた。
札幌ビール園は飲み放題、食べ放題だが、あまりの食事ぶりにビール園からもうやめてくれと断られてしまった。
もし、そのまま続けていたら更に食べ続けていただろう。

先日、プロレスデビューした大食い王者、ジャイアント白田も真っ青な大食いぶりである。

もちろん、大食いが出来ればいいという訳ではないが、こういう一般人にはまず真似の出来ない驚愕な事を軽く成し遂げたからこそ、昔のプロレスラーは恐れられ、そして尊敬されたのだろう。

今もこうした怪物レスラーが出てきて欲しいものである。
(山岡太郎)

昭和プロレスに想いを焦がす愛好者必読の書!『魂暴風』

『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』A・T・ジャイアントの深奥

2008年05月16日

初!ハッスル観戦日記 前半 ― 初心者の一人語り 其の五

 三日前にですが、行って来ましたですよ、ハッスル・ハウスvol36!初めて自分でチケットを買い、初めて単身突入です。初めてづくしに、前日から心臓はドキドキバクバク。

 当日は、開演1時間半前から現場に行き、早速当日券を購入に。貧乏少女(少女?)の梅季さん。もちろん買うのは一番安い3000円のB席。と、そこで早くもハッスルの力を見せつけられる。なんと!B席チケット売り切れの文字が・・・。

 ハッスルを、いや、プロレスを甘く見すぎていた。もしかしたら、A席もすぐに売切れてしまうかもしれない!?早くA席のチケットを買いたいのは山々だが、財布の中身はジャスト3000円。即刻踵を返して、銀行にダッシュ。戻ってきたとき、A席は・・・あった!販売所にて、北と南、どちらが良いかと聞かれ、勘で北と答えて、とっとと購入。ここまで来て、会場前でお預けを喰らうとかシャレにならん。

 何はともあれ、まだ開演までには時間があったので、時間を潰した後、いざ、後楽園ホールへ。
 試合が始まる前に、北と南の席を間違えたとか言うアクシデントが発生したが、それは恥ずかしいので省く。色々な困難を乗り越え、やっとハッスル開始。

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 試合が始まる前に諸注意やお願いがあったのだが、それをするのは、\(^o^)/チエやKUSIDAというハッスル軍とモンスター軍の島田二等兵。しかも、これをコント風味にやってくれる。なんだか、しょっぱなから面白そうな感じや。

 それが終わると、どこからともなく声が。周りの人と同じ様に後ろを振り向いてみると、そこにはスクリーンが・・・。しまった!北はバックか!!そのことに今更気がつき、あの時勘で答えたことを激しく後悔。でも、リングには近い!と、なんとか気分を切り替える。

 そんな事をグルグル考えていると、なにやら音楽が鳴り、オープニングが始まる。出てきたのは、崔領ニ。一番目の試合は、私が最も楽しみにしていた一戦、川田利明vs崔領ニの歌勝負。私と同じように、楽しみにしていた人が大勢いたのだろう。会場内は、ものすごい熱気である。

 崔領ニに続き登場したのは、なんと、紋付袴の川田利明。内心、崔の言葉と同じく「何で紋付袴やねん!」とっつっこみつつゲラゲラ笑う私。さて、2人とも何を歌うのか。
 先行は、崔領ニ。「ティアーズ・イン・ヘブン」と言う曲を歌う。さすが、川田の地位を狙うだけあって、生で聞いても上手い。しっとりとしたバラードで、観客を魅了する。これは、かなりの高レベル

 対して、後攻の川田は「望郷じょんがら」。なんと、アニソン、ポリープに続いて、今度は演歌。なるほど、だから着物か。しかも、めちゃめちゃ様になっている上、やっぱり声が良い。低くて、力強く、又心地よい。あー、やっぱり生を見に行ってよかったですよ。満足です。え?どっちが勝ったかですか?そんなのもちろん川田ですよ。崔が可哀想になるくらいの大差で。

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 さて、見る物も見たし帰るか・・・っとここで、スクリーンに大総統が。そうですね、すっかり忘れそうになっていました。ここからが本番ですね!

 第一ハッスルは、\(^o^)/チエ&KUSHIDAvs鬼蜘蛛&ザ・モンスター°C。
 みて、先ず思ったのは、やっぱり凝ってるなということ。鬼蜘蛛の動きなんかもしっかりとしてますわ。ファイティングオペラと言うだけのことはあります。まぁ、その事をさらに強く感じたのは、次の試合で、ですが。
 試合は、やっぱりお遊び感は否めないが、一人ひとりの動きは、かなり良かったと思います。KUSHIDAなどは、DRAGON GATEに出れば面白いのではないかと考えつつ、じっくり観戦。

 しかし、生を見に行って思ったのですが、ハッスルは、ファンのノリがかなり良い。空気をしっかり読んでいて、それに合うような野次をちゃんと飛ばす。今のハッスルを作ってるのは、ハッスルのメンバーだけでなく、ハッスルとファン達が作り上げているんだろうなと思いました。良い空間ですよ、ここは。
 試合は、観客の強いCコールに後押しされ、ザ・モンスター°Cの勝利。

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 やっぱ面白いっす!これは次の試合も期待できそうだ。で、次は・・・HGvsザ・キヌガワン・ピラニアン・モンスター。・・・なんだそれは。

 次回へ続く。

 山口敏太郎事務所
          梅季 颯

VKF Vol:9"IMPACT"全対戦カード決定 見どころはまだ見ぬ未知の強豪か!?

★インディー界のカリスマ来襲・あやうしミルク!
6人タッグマッチ15分1本勝負
菊タロー&ミルク&小杉研太 vs 佐野 直&柴山隆哉&MASADA

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★「でら名古屋」兄弟涙の誓い
タッグマッチ20分1本勝負
高井憲吾&入江茂弘 vs 黒影&藤澤忠伸

「でら名古屋」入江茂弘は初参戦! 高井選手から前々からデビューしたら「ユーもVKFに上っちゃいなよ〜」と言っていたので、決まりかけていたカードを変更しての参戦決定となった。

★「矢郷さんDX」始動!
タッグマッチ30分1本勝負
矢郷良明&マスクド・ボルテージ
vs
NOSAWA論外&TAKEMURA


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★ナニワ若大将・内田の野望!
シングルマッチ45分1本勝負
内田祥一 vs Gamma

★ナニワ超モンスターウォーズ・完結編!
スペシャルシングル60分1本勝負
マグニチュード岸和田 vs クラウザー

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★ナニワ・ビジュアルスクランブル!
6人タッグマッチ60分1本勝負
GENTARO&忍&正岡大介
vs
スペルシーサー&シーサーボーイ&SUSUMU

レギュラー参戦している「レッスルゲート」のSUSUMUも、旗揚げ前に菊タローGMからの「広島に良い選手いますよ〜」で参戦が決定しました。

今回の参戦選手の中に"まだ見ぬ未知の強豪(若手)"が4名参戦します。
「DEP」から正岡大介・小杉研太・柴山隆哉

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「DEP」の選手は、菊タローGMの推薦です。「名古屋に良い選手いますよ〜」ということで決定しました。応援よろしくお願いします。

でら名古屋プロレス
DEPプロレス

2008年05月17日

初!ハッスル観戦日記 後半 ― 初心者の一人語り 其の五

 前回に引き続き、ハッスルハウスvol.36。場所は後楽園ホール。

 第2ハッスルは、HGvs鬼怒川三人衆最後の一人、其の名もキヌガワン・ピラニアン・モンスター。最後の1人と言うことは、何かストーリー仕立てになってるんかな?と考えてたところで、すかさずスクリーンで説明が。なんとHGは、川田利明と試合をする為に、川田が放った刺客の鬼怒川三人衆と言う者らと戦っていたのだそうだ。今まで、「鬼」蜘蛛、「怒」りのC(?)こと、モンスター°C、ときて、最後の1人は、何故かピラニアンモンスター。理由は、ピラニアは「川」魚だから。・・・だそうだ。ちなみに、鬼怒川にピラニアはおりませぬ。島田二等兵とアン・ジョー司令長官に色々ツッコまれつつもごり押しで話を進める川田。前回のモンスター°C戦もきっとこんな調子やったんでしょうねぇ。
 そんなこんなで、会場にピラニアンモンスターが。彼は、しっかりとピラニアっぽく登場し、リング場に上がるや否やHGに襲いかかる。が、HGに避けられコーナーに激突。しかし彼はピラニア。激突とともにコーナーポストに噛み付き、そのまま噛み千切ってしまう。これにはHGも驚き、迂闊に近づけなくなる。その彼、HGは、学生プロレスをやっていたこともあり、かなり良い動きを見せる。どの技も様になっており、普通に面白かった。もちろんHGなだけに下品な技も多かったが・・・。対してピラニアンモンスターは、噛み付き攻撃のほぼ一点張り。それ恐れたHGはなかなか相手に決定打を与えることが出来ない。うーむ、凝ってる演技はいいのだが、試合中ずっとてのは、なんだかなぁ。途中、ピラニアンモンスターの口から血が出たり、HGの大事な所が噛まれたりしたが、最後は何とかHGがスリーカウントを奪い、勝利。

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 川田利明と試合が出来る権利を手にした。が、会場に出てきた川田の言葉は厳しいものだった。
「お前とプロレスで勝負する気はない。だが、芸人としてだったら、いいよ」

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 その上、HGが負けると「ラジカル」のレギュラー交代と言うおまけ付き。それにはHGも本気で慌て、必死に「それは止めてくれ」とお願い。折角試合で勝ったのに、言い負かされてるHG。一先ず、その案はお預けとなった。私としてはその条件でやって欲しかったが、まあしょうがない。芸人としての勝負、一体何をやるのだろうか。

 さて、やってまいりましたセミハッスル。ボノちゃん部屋旗揚げ試合。対するは、ハッスル軍の天龍源一郎、TAJIRI、崔領ニ。正直ですね、この勝負、新メンバーのあーちゃんに良いカッコをつけさせて、華々しくボノちゃん部屋初陣に白星を。と言うシナリオだと思っておりました(にしては、相手が悪いなぁとも思いましたが)。所がどっこい、あーちゃんはもう、見てて情けなくなる位の動きだわ、天龍めちゃめちゃ恐ろしいわで。結局、自分の店を不味いと言われたあーちゃんに、怒りMAXの天龍の勝ち。もちろん、スリーカウントを取られたのは荒谷ことあーちゃん。彼には期待していたので、ちょっとがっかりですよ。

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 情けない新弟子に私と同じく呆れ顔のよしえちゃんとボノちゃん。出来てすぐに破門者か?と思ったが、ボノちゃんが丸く収めて事無きを得る。しょっぱなから破門者ってのも面白いが、皆そこまで鬼じゃないか。残念。

 そして最後のファイナルハッスル。ハッスル軍、坂田亘&RGvsボブサップ&アン・ジョー司令長官。坂田・・・出てこないよな?RGはおまけ以外の何者でもないし、相手は、二人ともあれだし・・・。と思っていたのだが、スクリーンにハッスル軍の控え室の様子が。そこには坂田の姿。来てしまいましたか。ハッスルエイド2008には宿敵ボブサップとの一騎打ちだというのにも係わらず。これで、ベストコンディションの坂田をエイドで見られなくなったな。まだパートナーが天龍らだったら良かったのだが、これでは1対2状態。どうなることやら。
 率直な意見を言わせてもらうと、この試合アン・ジョーに救われてたなと言う感じでした。アン・ジョーは徹底的に坂田の腰を狙い、リング外に引き摺り下ろして、椅子を使って打ちのめしたりするも、坂田は平気そうであったから、ちゃんと受身の取れる攻撃をしていたのでしょう。しかし、傍から見れば非道な行いをしているアン・ジョー。彼が負けたところで、客からの文句も無く、坂田とボブザップの関係は変わらない・・・といったところでしょうか。

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 RGはRGで、ボブサップを恐れた坂田を助けに行かないのを、普通は止めるはずのレフィリーに、助けに行けと指示されたり、あほな動きをしたりと笑いを取りつつ、ちゃんと坂田を助けもする。なかなか役に立つではないですか。良い動きかはさておいて、本当に綺麗に飛びますし。あれは生で見るとなんか感動ですよ。

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 最終的には、RGがボブサップを押さえ(!)、坂田がアン・ジョーからスリーカウントを取り、終幕。期待してませんでしたが、なかなか楽しかったですよ。

 全体的にみて、ハッスルは笑いもあり、ちゃんとしたプロレスもありと言う感じでとても楽しめました。喋りも設定も凝ってるし、演出も良い。特に、スクリーンを使ってのコントというのはいいですね。それだけでなく、試合が無いのに毎回、メンバー全員が出てくるというのもポイントが高い。これは病み付きになるはずですよ。現に私は、次回のハッスルに行く気満々になってしまいましたしね。

 次のハッスルは、5月24日のハッスルエイド2008。インリン様の引退試合。ボノちゃんとの親子ストーリーにどう決着をつけるのか。感動のラストを期待です。

 それでは、これにて初!観戦日記閉幕。お付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 山口敏太郎事務所
          梅季 颯

2008年05月18日

ワールドビクトリーロード "戦極 〜第二陣〜" 速報

ワールドビクトリーロード "戦極 〜第二陣〜"
2008年5月18日(日) 東京・有明コロシアム


第8試合 ヘビー級 5分3R
○ジョシュ・バーネット(判定 3-0)ジェフ・モンソン×
1Rは静かな立ち上がり、バックスピン、膝蹴りで攻めるジョシュに対し、フックで攻めるモンソン。2Rは試合が動き、モンソンが先にテイクダウン、後半はジョシュが上を取りほぼ五分の展開。3Rはジョシュが上を取る展開が多く、それが決め手になったのか判定でジョシュ。両者、消耗戦というか泥試合という展開で会場もどうしていいか戸惑っている。


第7試合 5分3R
○ホジャー・グレイシー(1R チョークスリーパー)近藤有己●
ホジャーが昔のVTの様にテイクダウン、サイドを取りマウント、マウントパンチで嫌がらせして背を向けた近藤をチョーク・スリーパー。強いというより上手いという感じ。


第6試合 ライトヘビー級 5分3R
○ケビン・ランデルマン(判定 3-0)川村 亮×
1R、ランデルマンのタックルからテイクダウン、川村が背中を向けバックを制したランデルマンが鉄槌、川村はアームロック狙い。2R以降も似た展開だが、ランデルマンのスタミナ切れが目立つ。川村は明らかにスタミナ切れを狙う戦法だが、だからと言ってしのいでるだけで川村が積極的に攻めてるシーンも無かったのでランデルマンの判定勝ち。


第5試合 ヘビー級 5分3R
○中尾“KISS”芳広(2R TKO)
ビッグ・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)×
1Rは両者、中尾がほとんど手を出さず、ヨークがこつこつ打撃を出す展開。あまりの塩展開に会場も静まり返る。2Rも同じとブーイングが出ると中尾がテイクダウン、なんとかこらえるヨークにフックで追撃する中尾、これでダウンしたヨークを更にパウンドを落としTKOで中尾勝利。中尾は藤田戦をアピール。


第4試合 ミドル級 5分3R
○ジョルジ・サンチアゴ(3R 腕十字)佐々木有生×
1〜2Rは試合を打撃、ポジションなどで全体的に支配するサンチアゴ、要所、要所でチョーク、肩固めなど極めそうになる佐々木という展開。3Rに疲れの見えたサンチアゴをテイクダウンする佐々木だが、すぐに下からサチアゴの腕十字が極まり、サンチアゴの一本勝ち。


第3試合 ライト級 5分3R
○光岡映二(和術慧舟會RJW)イ・グァンヒ×
スタンドでお見合い、両者、プレッシャーをかけて様子を見る。しかし光岡がタックルに成功するとあとはワンサイド。マウントを取り、バックにまわりチョークスリーパーで光岡が一本勝ち。


第2試合 ウェルター級 5分3R
○マイク・パイル(1R 三角締め)ダン・ホーンバックル×
クートゥアの継承者とプッシュされるパイル。減量失敗でマイナス1ポイントで試合スタート。一進一退の展開だが、じわじわとパイルの膝蹴り、スタンドの打撃で追い詰める。現状打開の為に焦ってテイクダウンを狙ったホーンバックルをパイルが狙いすました三角締めで一本勝ち。


第1試合 ライト級 5分3R
○北岡 悟(1R フロントチョーク)イアン・シャファー×
典型的な打撃vs寝技。北岡がテイクダウンを狙い、それを切るシャファーに組み付いた北岡は反り投げでテイクダウン、首を捕えてフロント・チョークで一本。顔見世っぽい試合だった。

イーグルプロレス邑楽町町制40周年チャリティイベントは大盛況、超満員

 イーグルプロレスが邑楽町町民体育館で行ったイベントは、町民なら1000円(一般は3000円)という設定のためか、女性代表も「久し振りにこんなにたくさんの観客を前に・・・」と挨拶してしまうほどの超満員となり、ダンプ松本が大人気、ミスターポーゴがデスマッチのフルコースを披露し、地元出身の島田宏がグレート・サスケに、グラン浜田と組んだヒーロー・トリオが、悪役のサスケ・ザ・グレート&イーグル・ソルジャー&末吉利啓組に辛勝して、賑やかにメインイベントを締めていた。

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女性代表挨拶 鎌田大輔vsマッドネスブレイド 小人プロレス現役プリティ太田vs邑楽(オウラ)マン40vs石川浩
色紙サインに行列ができたのはダンプ松本&サソリvs元気美佐恵&勇気彩 ダンプはバックドロップまでやりました。まだまだプロレスできてました。

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峰浩也&TA☆KUvsS.ジューディスト&近藤博之


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ミスターポーゴは極悪殺法のフルコースでバンジー高田を血まみれに料理


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火炎放射の瞬間 最後はチェーン絞首刑にてKO ポーゴはマイクを握ってデスマッチ論


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メインはサスケが偽サスケに徹底的にいたぶられる展開も、ラストはハピィーエンドに

2008年05月19日

昭和のプロレス・番外コラム1 障害者プロレスを見てきました(前編)

 いつもは昭和のプロレスに関して、まったりと書かせてもらっているのだが、今回は番外として、障害者プロレスについて書かせてもらう。

 正直、障害者プロレスに関して、筆者は偏見があった。障害者がプロレスを通じて社会参加し、自己表現するという事に関しては良い事であるという認識であったのだが、プロレス興行の形態と成りえていないのではないか、そもそもコンテンツとしての“プロレス的試合”が成り立っていないのではないか、という偏見があったのだ。

 だが、友人でもあり、筆者の原作を見事に作画してくれる漫画家の櫛引圭太君の猛烈なアピールによって、今回筆者も重い腰をあげたのである。その結果、筆者の先入観は見事に打ち砕かれた。マサ斎藤風に言うと「ゴーフォーブロック!」であり、ルー大柴風に言うと「寝耳にウオーター」的なショッキングな出来事であった。

 いい意味で、予想外の出来事であり、その興行としてのレベルの高さに驚かされた。健常者のプロレス団体と比べても遜色なく、幾つかのインディー団体はドッグレッグスに負けているのではないか思われた。確かに、ドッグレッグスのリングには“戦い”があった。
 いや、人生の“闘い“があった。だから、観戦記ではなく、コラムとして書かせてもらっているのだ。

 さて、会場は新宿face、西口プロレスや大阪プロレスのおかげで浸透はしているものの、会場自体は300−400人が限界である。果たして、どれぐらいこの会場が埋まるのであろうか。だが、それは杞憂であった事がわかった。その客席は瞬く間に埋まり、立ち見客さえ出る始末。

 唖然としていると、櫛引君がドッグレッグスの階級について説明してくれた。障害者プロレスは体重ではなく、障害の重さによって階級が変わるのだという。ヘビー級は、立って闘うことのできる選手で、スーパーヘビー級は、座位または膝立ちで闘う選手だという。 
 ミラクルヘビー級は、スーパーヘビー級よりも更に障害の状態が重い選手が競う階級で、無差別級に至っては、障害者・健常者関係なく膝立ちで闘う階級であるらしい。

 さて第0試合が始まった。須藤弘文選手とゴッドファーザー選手との対決だ。試合スタイルは膝立ちの状態で行われる。因みにゴッドファーザー選手の息子は、みちのくプロレスでデビューした藤田選手である。息子さんのデビューまでの足跡はテレビのドキュメントで拝見していたので大変興味深く観戦できた。
 試合はゴッドファーザー選手の藤原嘉明を彷彿させる渋い試合運びから、乱打戦になだれ込み、そのままゴッドファーザー選手のTKO勝ち。それにしても、ゴッドファーザー選手の喧嘩強さ、タフさが目立った試合であった。

 いよいよ第一試合が始まった。遠呂智選手、愛人(らまん)選手、ET選手の3人が戦うのだ。3人とも重度の障害があるので、車椅子や介助人に抱えられる形で入場してくる。遠呂智選手は妖怪、愛人(らまん)選手は女装好き、ET選手は宇宙人。日常が非日常に変わる異次元対決に頭がくらくらしてきたが、筆者・山口敏太郎の不思議ワールドに相応しい面々であり、そういう意味で取材意欲が沸いた。

 なお、遠呂智選手は妖怪マニアであり、山口敏太郎のファンだと櫛引くんから聞いていたので、ついつい遠呂智選手に肩入れしてしまうのだが、結果的に遠呂智選手が圧勝した。ほとんど動けない愛人(らまん)選手、ET選手を、すばやい動きで制圧した遠呂智選手、もの凄い身体能力である。
 ほとんど動かない手足を使って必死に戦う彼らの中に、間違いなく“生きるプロレス”がそこにあったのだ。

                                             山口敏太郎
山口敏太郎事務所ライブラリー

2008年GW ダブプロレスツアー 逸脱と、回帰と。

こちらでも数回告知した、広島の団体「ダブプロレス」がG.Wに行った広島・東京・大阪のtourが無事終了しました!全大会を合わせて500人を超えるお客さんにご来場いただきました!アリガトウ!

大阪では初の自主興行(これまではクラブイベントへの参加のみ)、東京では完全な初お目見えで、広島でのホンリョウハッキ、とは行かなかったけど、すごく盛り上がったし、wrestlerやDJなどのやる側も、見て頂いたオキャクサンも、次に繋がる、素晴しい経験になったのではないかと思います。

今回のtourは、ダブプロレスが2000年から行っている、ringなしで行う「バックヤードスタイル」で行われました。最近でこそ、ringの無いwrestling showはいくつかみられるけれど、より一般的なimageからいうと、ringはpro-wrestlingには欠かせない要素。
偶然そこにringが無い、のではなく、最初からringが無いことを前提にshowが構成されているということは、ダブプロレスのtourで行ったwrestlingは「プロレスでは無い」、少なくとも、1954年以降日本で行われてきたプロレスからは大きく逸脱したものだといえます。


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<DJブース、観客が囲むマットの中で内田・カブキ対峙の瞬間。>

実際、「プロレスじゃないみたい」という感想も頂きました。でも、正反対の「これこそプロレスだ!」という評価もあったことは事実。これはどういうことなんでしょう。

少し時計の針を戻してみると、日本で行われるようになる前のプロレスはサーカスで行われた試合がその起源だとされています。サーカスの小屋、あるいはテントの中という空間。そこには老若男女がwrestlingだけではなく色々な芸を見るために集い、動物やクラウン、曲芸士や楽団が居て、騒がしくて、楽しい空気だったはず。

ダブプロレスのバックヤードスタイルでのshowは、その、日本で行われる以前のプロレスへの回帰でもあったのかもしれません。敏感なwresling fanのミナサンが、その空気を、時代を大きく超えて嗅ぎ取ってくれたのかもしれませんね。


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<暗闇がwrestlerによって幻想的な空間にも。レイパロマ登場。>

トモアレ、プロレスからの逸脱と回帰というアンビバレントな魅力が、ダブプロレスのshowにはあったのではないでしょうか。

次回は、もうちょっとザックバランにtourの裏話など。


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<梯子から机に真っ逆さま!"zombie"504の息の根は止まるか?>

kabukikid.

DPW バンプバンプ・レボリューション'06 12月17日広島県立産業会館
ダブプロレス〜広島を本拠地とする超マニアック団体
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ダブプロレス大阪大会は、ノーロープ・クラブファイトで大盛況!

乙女半ばが読む〜悪玉・尾崎魔弓〜

「今の世の中、甘ったるくて、生温かくて、薄ぼんやりだ。」

出だしから挑発的な言葉で攻めてくる女子プロレスラー・尾崎魔弓の著書
『悪玉ー憎まれる生き方』を本日は御紹介致すでごわす。

自ら「流血死闘が得意」と言い放ち、善良なご婦人ですら
プロレス会場で倒れるものなら踏み潰す。
魔弓嬢の目の前にあるものは全て敵、排除してゆくお前達を!!
憎め!!笑え!!そして焼き付けろ我が悪の塊を!!!

普通はさ、悪役って言っても、裏では評判良かったりって
よくある話ではないか。
しかし魔弓様は違う。
本物の「まゆみ」すら脱ぎ捨て、この人生を全て「魔弓」色に変えて生きぬいて
いらっしゃるのである。
解っているのだ。
世の人々が求めているものを。
そして、それが数少ない貴重な存在である事を。
誰も悪になんてなりたくない。
好かれて、笑顔で生きていきたいのが人間切なる願い。

『悪役のいない世の中はつまらない。
人は皆、心の中では憎しみの対象を求めている。』

そうなのだ。世の中とは、鬱憤をぶつける対象物があってこそ
回りゆくのである。
その役を、徹底して貫くプロフェッショナルヒールが尾崎魔弓なのである。

酒・煙草はザルでヘビー。しかし男はいらぬ。
ここまで純粋で究極なデビルがいるであろうか。

そんな一本気な魔弓様が綴る究極の悪・魔弓を作り上げるまでの自著伝。

話の途中に何故か
作家の中村うさぎがチョビっと登場してくるのだが、
この2人のやりとりがまたおもしろい。

あたしゃ、フイたね。
ちょっと魔弓様の一本勝ちであった。
口技も相当キレルお方である。

でもあれだ、化け物ヒールとされる人と美人ヒール、
見た目でインパクトって、やっぱり化け物なのだよな。

美人は3日で飽きると言う言葉があるように
美人はこの化け物に勝つ手段という何とも難問がつきまとうわけだ。

美人も大変だな・・・・。
いやはや、ど素人のこんな意見は置いといてですね、
止めの
「好きを貫く「魔性の女」、尾崎魔弓はそれを待っているぞ。」
とあるのだが、世の中が俗に言う魔性の女のイメージと
こんなにもかけ離れた「魔」女、聞いた事無いぞ!!!
なんたる募集告知!!

そんな魔性の女が現れるのを
乙女半ばも期待しつつ!!

今後どんな悪女が現れるのだろうかね・・・・。

尾崎魔弓『悪玉-憎まれる生き方-』

新人さん描き込み寺〜乙女半ばスケッチ劇場〜

ちょいと、おまいさん。
最近可愛い子ちゃんが多すぎやしないかい?

と、女子プロレス雑誌を読んでいて思う乙女半ば。
本日は先月4月29日後楽園ホールで紫雷美央嬢を破り
改名宣言!!
平成生まれの女子!!
(おっと!昭和という響きがどんどん遠のいてゆくーーーーー!!!)
本名 新関真由香(にいぜき まゆか)こと
ピンキー真由香をPIC UP!!

なんと16歳だそうだ。
ストレス発散法がゲームとはなんたる現代っ子!!
平成19年新春のJWP女子プロレスオーディションに合格し、
同年12月9日の後楽園ホール大会においてデビューを果たしたJWP期待の新人女子レスラー。


初々しさ炸裂なのだが、
まだ目指すレスラー像は決まっていないらしく
今後の彼女の活躍に注目だ。

2008年05月20日

昭和のプロレス・番外コラム2 障害者プロレスを見てきました(後編)

 さて、第二試合は、お待ちかねの世界障害者プロレスミラクルヘビー級選手権試合である。第11代障害王・ノーシンパシー選手と、挑戦者よっこいしょ選手のタイトル戦だ。
 膝立ちで行われたこの試合、なかなか名勝負であった。強烈な打撃を駆使し、ジャンプ力のあるチャンピオン・ノーシンパシーに対し、足技だけで対抗するよっこいしょ選手。
 
 特によっこいしょ選手の足技は普通ではない。マウントポジジョンに入ろうとするノーシンパシー選手の身体を足でガードする。更に、バランスを崩しマットに横たわるノーシンパシー選手に対して、踵を落としていく。まるで、ブラジリアン柔術をも彷彿させる見事な動きなのだ。
 結果的にノーシンパシー選手が王座を防衛したのだが、これは再戦必至の好カードではないだろうか。

 第三試合はタッグマッチである。障害者でもまだ軽度の障害である4人は立った状態での試合である。サンボ慎太郎、天才まるボン組と永野V明、あらいぐまラジカルのタッグマッチであった。
 サンボ慎太郎選手の粘り強い関節技は見事であり、その佇まいも味わいがある。また、対戦相手の永野V明は九州で障害者プロレスのローカル団体「フォース」を主催しているという。障害者プロレスにもローカル団体があるのか、これは聊か驚きであった。
 
 結果は、サンボ慎太郎が永野V明に捕まり、サンボ慎太郎、天才まるボン組が敗れたのだが、知的障害のある天才まるボン選手のトリッキーな動きには会場が大いに沸いた。どこかほのぼのさせてくれる天才まるボン選手は、また試合を見たくなった選手の一人である。

 第四試合は、陽ノ道、高王組と虫けらゴロー、ロリろり太の試合である。この試合も立ったままである。陽ノ道、高王組はなかなかのイケメンなのだが聴覚障害があり、入場テーマが流れない。一方、陽ノ道、高王組は健常者ではあるが、引きこもりとロリコンという強烈なコンビ。健常者コンビが勝ちを収めたのだが、内容的にはインディーの若手レベルには達していた。
 特に上背があり、ボクシング歴のある高王選手は充分健常者のプロレス団体でも通用するのではないだろうか。なお、陽ノ道、高王組によるイケメン手話講座というのがあるらしい。興味のある女性は申し込んでどうだろうか。

 第五試合は壮絶であった。健常者だがガン患者の中嶋有木と、盲人柔道の日本代表にもなったというハードロックの試合。立った状態の試合であったのだが、ハードロック選手の強烈な体落しには仰天させられた。中嶋選手が瞬く間に粉砕されたのだが、この男は強すぎる!リアルファイトでも充分に通用する選手である。パラリンピックもあるのだから、総合のリングで、目の見えない選手のリアルファイトがあってもいいはずである。

 第六試合は関口洋一郎VS福祉パワーである。関口選手は数年ぶりの試合復帰であるという。ドクターによるプロレス活動のストップからの奇跡の復帰というから、障害者プロレスの厳しさがそこに感じられた。やはり、彼らは危険と隣り合わせでプロレスにトライしているのだ。
 この試合、健常者である福祉パワー選手は、膝立ちで戦う為に足を固定する拘束具をつけて戦っていた。福祉パワーが勝利を収めているが、関口選手の今後が楽しみである。

 そして迎えた第七試合。いよいよカリスマの登場である。世界障害者プロレススーパーヘビー級選手権試合。第8代障害王である鶴園誠と真・大玉との対戦であった。

 レスリングで全国大会でのキャリアのある真・大玉選手の激しい打撃が、チャンプ・鶴園選手を追い込んだ。あわやと思われたのだが、真・大玉の流血によりドクターストップに終わった。消化不良の印象があるが、鶴園選手の打たれ強さが目立った試合であった。この試合は、ぜひ再戦をお願いしたい。

 興行の最後は、公開入団テストであった。アンチテーゼ北島選手が、テスト生の柳下ミツル選手とのエキシビションマッチを行い、その合否を観客がジャッジするという内容であった。9名中、5名が合格の札をあげたら、柳下選手は正式に入団が認められるという。

 だが、テストの内容は褒められたものではなかった。腰が引けた柳下選手は逃げ回り、試合中、プロレスへの熱意が感じられることはなかった。観客のうち5名が札をあげたので合格とはなったが、同情票であった可能性が高い。「合格した気がしないだろう」という北島選手の言葉が印象に残ったテストであった。柳下選手は、今後の精進が必要であろう。

 今回、初めての障害者プロレスだったのだが、充分すぎるほど“プロレスしていた”といえる。興行としての完成度、選手たちが必死に戦う姿、どれもがプロレスとして成熟していた。安っぽい感動物語では伝わらない障害者の現状を見たような気がしたのだ。食わず嫌いはいけない、そこにプロレスがあるなら、プロレスファンはいくべきである。
 ドッグレッグスという不思議の国、無人島と思われたこの島にもプロレス者は住んでいたのだ。

 次回は、2008年11月22日(土)、新木場 1st RINGにて、障害者プロレスの興行がある。ここに、断言する!一見の価値はある!プロレスを愛する者ならば、ドッグレッグスをしかと見よ!

                                                 山口敏太郎

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チャンピオンの鶴園選手と筆者

木曜日に迫ったガチトークは期待大 ヤマケンとT-1二見社長が無制限バトル

 いよいよ22日(木曜)に迫った大10回の二見塾。今回のゲストは、別冊宝島のインタビューで「Uインターは真剣勝負ではなかった」と堂々のカミングアウトをしたヤマケンこと山本喧一だ。

 もっとも単なる暴露ではなく、新日本プロレスとの対抗戦で負け役をきっちりこなさなかったことで長州力現場監督に叱られ、それでプロレスに目覚めたことも告白したヤマケンである。

 マット界のオンリーワンを自認するT-1二見社長と、本音をぶつけるヤマケン。この二人のコラボレーションから、マット界の未来は開けるのであろうか!?

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イベント詳細

ジョシュ・バーネットが戦極ポーズで大会を閉めた!!

 ジョシュ・バーネットは親友のジェフ・モンソンに一本勝ちできなかった。
 5月18日、有明コロシアムで行われた『戦極〜第二陣〜』は、真のエースを目指すジョシュ・バーネットがメインイベントを劇的に終わらすことは叶わなかったものの、チームメイトだったこともあるジェフ・モンソンを圧倒。バックスピン・キックをぶち込むなどプロレスラーとしての見せ場も作り、最後は「一、十、百、戦極!」のポーズも決めて、メインイベンターの大役を果たした。

 内容には満足していない。「判定にはしたくなかった。メインイベンターの責任があった」と言いきった。ヒールやトー・ホールドはあと一歩だったが、手の内を知るモンソンが極めさせないままゴングがなった。それでも記者会見では、「30年物のSUNTORY響をお祝に開けようか」とおどけていた。ボブ・サップの成功にならって、CMに進出したい目論見があるようだ。
 噂の年末大会には、「女子マッチを戦極で実現させて、チームの藤井恵を送りこむ」とリーダーシップを強調した。

 前回とかく問題になった対戦相手との会話だが、「数学の話をしてたんだ」と記者の質問をはぐらかした。パンクラスでは、「試合中はしゃべらない!」とレフェリーは注意していたものだ。同じ質問にジェフ・モンソンのほうは、「頭の後ろを殴るな」とか、「もうちょっとだったな」、「あのキックは利いた」とかだったと公表していた。
 ジョシュによれば、「相手の気持ちをそぐ」作戦の一環で、「お前のパンツは最悪だと奥さんも言っていた」と言ったこともあるという。

 ホジャー・グレイシーについては、相変わらずの「グリーン・ボーイ」発言であしらった。近藤戦については、「大きすぎたし、身長差もあった、コントロールしていた」と、チーム・バーネットの一員である近藤をかばった。また、川村亮については「ガッツがあった、成長を見せている」と、判定への明言を避けた。「途中からしか見てない」とも答えている。

 ジェフ・モンソンは、顔を傷だらけにしてインタビュー・ルームに現れた。手も怪我をして包帯を巻いていたが、予定されるケビン・ランデルマン戦など、米国での予定されるスケジュールをこなすという。
 「チベットに自由を!」を、政治発言で会見を締めくくったのがおかしかった。さすがは”極めの博士号”と呼ばれるだけのインテリだった。
 
 

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 近藤有己は、体重差を言い訳にしなかった。「強いと言うよりうまい」と敗因を振り返り、「抑え込まれる感じ」だったと、肌を合わせた感覚を表現してみせた。「やわらかく、包まれる」、「肌の質感がやわらかい」とホジャーの緻密な動きを評価してみせた。

 一方のホジャーは、ポルトガル語の通訳が介在するときは、細かいニュアンスがよくわからない。英語で突っ込んで訊いても優等生の答えしか返ってこなくて、インタビューで印象に残るものはなにもなかった。

 戦極は強力な武器をデビューさせたことになる。WVR(ワールドビクトリーロード)の木下社長は、「ホジャーの知名度アップ」を課題にしていた。その底知れぬ強さだけは、多くの観客に刻み込まれたことであろう。


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戦極PPV速報

吉田秀彦対モーリス・スミスが決定!6・8戦極〜第三陣〜さいたまスーパーアリーナ

 吉田秀彦自らが「おやじ対決」と形容したメインイベントが発表された。
 戦極を主催するWVR(ワールドビクトリーロード)は20日都内ホテルで記者会見、6月8日(日曜)にさいたまスーパーアリーナで開催される『戦極〜第三陣〜』の対戦4カードと、出場予定選手を発表。
 
 注目の吉田秀彦は、伝説のキック・ボクシング王者にして、第二代UFCヘビー級王者であるモーリス・スミスとの対戦が決定。このカードが決定する前からロシアにて特訓中というスミスは、「感動と興奮でいっぱいで、相手が吉田戦ということで二重の喜び。ロシアより愛を込めて」と、談話を寄せている。


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 吉田はスミスの試合を「見たことない」とし、「これからビデオを見て研究する」としたが、「自分より年上なので負けられない」と決意を述べた。スミスと言えば盧綛笋箸離▲薀ぅ▲鵐垢巴里蕕譴襪、「あのおやじ、なかなかやるよ」と聞かされたことを披露。「スネが痛いらしい」と打撃に警戒する。
 すでに近藤有己とのコンビで知られる田代勝久トレーナーをボクシング・コーチとして使っており、「本日もミットで息を上げる練習をしてきた」と発言。当日は道着をつけて戦うことになりそうだという。

 ちなみに道着ということでは、鮮やかな日本デビューを飾ったホジャー・グレイシーについて、「ノゲイラ・タイプかな。彼とやるんだったら道着は脱がないと」と対策を述べた。
 「あとどれだけできるかわからない。来年は40になるんで、ノッてるうちにやりたい」と、近い将来の対戦もほのめかしている。
 
 ”野獣”藤田和之対”鉄人”トラビス・ビューのカードも発表された。藤田は「私はチャレンジャー、ぜひ挑戦したい」と、YAMMA PIT Fightingでリコ・ロドリゲスら強豪を退けてトーナメントに優勝したばかりのトラビス戦を歓迎。トラビスのほうも、「藤田の試合を見てきたがエキサイティングな試合をする。当日もそうなるだろう」と談話を寄せていた。
 なお、第三陣はヘビー級カードが3つ並ぶことになるが、吉田は「体重は気にしてない。自然に落ちればいい」と、前回問題となった増量を意に反さなかった。


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「キャラじゃない」、リング上で頼まれたら「藤田にやってもらう」と抵抗したものの、最後はカメラマンの注文に応じて「戦極ポーズ」をやってみせた吉田。


 三崎和雄の対戦相手は、マイケル・コスタ戦がすでに発表されているニック・トンプソンからの刺客として、ローガン・クラークとの対戦が決定。

 三崎は「最初は知らない選手だったが、調べてみて立ってよし寝て良し。身長が188cmもあるのでやっかいな相手だ」と分析。『第二陣』でGRABAKAの佐々木有己が一本負けしたジョルジュ・サンチアゴ戦を「悔しさが冷めないうちに」と早期対戦を熱望したが、昨晩は『DEEP35 IMPACT』後楽園ホール大会にて横田一則、福田力が敗れている。「GARABAKAの負けを取り戻す、モチベーションになっている」と決意表明していた。

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三崎は『第二陣』を振り返って「お客さんとひとつになりたい。パフォーマンスのできる郷野さんに帰って来て欲しい」と大会の改善点を述べた。

【イベント概要 戦極〜第三陣〜】
6月8日(日) さいたまスーパーアリーナ 開場16:00 開始17:00

【決定対戦カード】
吉田秀彦(吉田道場)
vs.
モーリス・スミス(米国/Mスミス・キックボクシング・センター)

三崎和雄(GRABAKA)
vs.
ローガン・クラーク(米国/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー)

藤田和之(藤田事務所)
vs.
トラビス・ビュー(米国/エリート・パフォーマンス)

チェ・ム・ベ(韓国チーム・タックル)
vs.
マーシオ・“ペジパーノ”・クルーズ(ブラジル/グレイシー・フュージョン)

【発表済対戦カード】
<ウェルター級>
ニック・トンプソン(米国/フリースタイル・アカデミー)
vs.
マイケル・コスタ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

【出場予定選手】
ドゥエイン・ラドウィック(米国/ハイ・アルティチュード)
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)

2008年05月21日

竜司ウォルター対若翔洋の異種格闘技戦が決定 6・14新宿Face大会

 バトラーツの竜司ウォルターが若翔洋と「異種格闘技戦」を行うことが決定した。水道橋のファイティングカフェ・コロッセオにてカードが発表された竜司ウォルター自主興行の第二弾大会は、6月14日(土曜)新宿Faceにて開催する。

 プロモーターを兼ねる竜司ウォルターは、「若翔洋関が本来闘いたいスタイルで闘える事を考慮、単純に相撲対プロレスラーの闘いをファンの方々に見せたい」とマッチメイク意図を語る。

 この大会を自身の復活戦と位置づけ、「不様な闘いだけはしたくない!」と宣言した竜司ウォルター。アメリカでは大きな選手や馬力のある選手との対戦を経験済みだという。

 記者会見では二代目スーパータイガー対NORIの対戦も発表された。スーパータイガーは「竜二さんとは、三年前仙台で行われた格闘技イベントで知り合い、バトラーツのリングでも闘っている」と参戦の経緯を明かした上で、「真のプロレスを求める部分では、所属するリアルジャパンの理念でもある。リアルジャパンの名に恥じない激しいファイトを披露する」と決意を表明した。

 一方対戦するNORIは、元パンクラスメガトンの選手で、道場長の高森啓吾のみならず、現在も野地竜太らと練習しているという。NORIは「パンクラスメガトンは豪快な試合だったので、自分もそれに習って2代目スーパー・タイガーを潰す」と豊富を述べている。


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左→右 二代目スーパータイガー、竜司ウォルター、NORI


【イベント概要 TheTempestDragon 竜司Walter 2st event〜真のプロレス、異種格闘技戦ここにあり〜】

◆日時/2008年6月14日(土) 開場 18:00〜 ・ 開始 19:00〜

◆場所/新宿FACE (住所:新宿区歌舞伎町1-20-1ヒューマックスパビリオン7階)

◆料金/(販売中)
VIP席 ¥8,000- ☆完売しました☆
SRS席 ¥7,000-
S席 ¥6,000-
A席 ¥5,000-
立見席 ¥4,000-
※ドリンク代500円(別途)
※当日券500円増
※フライヤーをご持参の方、割引有

◆問い合わせ/竜司ウォルター事務局 TEL・FAX:03-3395-8385

◆前売り券発売所(TEL)/竜司ウォルター事務局 03-3395-8385
            バトラーツ   048-963-0005
竜司ウォルターグッズショップ


【対戦カード】
<第一試合>
★原 学(B.M.L)VS 竹田誠志(U-File camp style E)
※ルール:バトルール

<第二試合>
★飯状幸太(DDT)VS 菅原伊織(二瓶組)
※ルール:バトルール

<第三試合>
★2代目スーパータイガー(リアルJAPAN)VS NORI(元パンクラスメガトン)
※ルール:バトルール

休憩15min,
ホイパーライブショー
Human Beat Boxcer D→rop

<セミファイナル>
★高岩竜一(Zero1MAX)VS 不動力也(フリー)
※ルール:プロレスルール

<メインイベント>
★竜司ウォルター(バトラーツ)VS 若翔洋(元大相撲関脇)
※ルール:異種格闘技戦 

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共産主義者!? ジェフ・モンソン

先日の戦極でジョシュ・バーネットとメインで親友対決で惜しくも敗れたジェフ・モンソン。

日本では“UFCの野獣”としてPRIDE最終興行のメインで藤田和之と対戦し、藤田をチョークスリーパーで締め落として、観客をがっかりさせた、強いけど地味な選手という印象しか無いのだが、彼も実は非常に個性的な選手である。

勿論、試合はかなり地味。寝技世界一を決めるアブダビ・コンバットでも常に優勝、もしくは準優勝と寝技の実績も凄いが、それは逆に手堅い戦術の選手であるという事になる。
実際にレスリングをバックボーンに柔術を取り入れた戦術を駆使して戦うのでグランドで攻めるのは至難の業。更にずんぐりむっくりしたモンソンの体型はチョークなどの極め技がかかりにくい体型であり、打撃、KOで負ける事はあっても一本負けは無い。

これだけだと塩な選手というだけだが、モンソンの個性は試合では無い。その政治的な姿勢を全面に押し出す事で有名なのだ。モンソンは自分は共産主義者だと公言しており、特に貧富の差、日本でも最近、話題の格差社会に対して非常に不満をもっている。
実際、モンソンの背中に大きな“A”のタトゥーがあるが、あれは欧米のコミュニストのマークだ。

日本では刺青、タトゥーはファッションとしてしか認識されないが、欧米では自分の信念をアピールするケースも多い。例えばPRIDEに参戦したLA・ジャイアントは身体中にハーケンクロイツ、ケルティック・クロスなど白人至上主義者が好んで使う紋章をタトゥーを入れていた。
こういった思想に疎い日本だから普通に地上波でLA・ジャイアントの試合が放送されたが、アメリカでは放送出来なかったかもしれない。

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刺青の珍獣ジェフ・モンソン ジョシュによれば「弱点は蜘蛛とアイスクリーム」

モンソンも自分の思想を全面に出す選手で、試合後のインタビューでも試合や格闘技と関係ない政治談議をはじめる事で有名だ。
「貧富の差を闘いの場に持ち込まないでいいように、ステロイドなどの禁止薬物の使用を自由化させるべきだ」
と主張したのは日本にも伝わっている。

但し、共産主義と言ってもソビエトや中国を肯定してる訳ではなく、どちらかというとアナーキスト、悪く言えば青臭い理想主義、ジョン・レノンの世界と言った感じだ。

故に戦極の試合後にも、試合の話はそっちのけで「チベットに自由を!」と主張したのも、今までのモンソンを知っていれば理解出来る話なのだ。
モンソンは常に弱者の味方、虐げられてる人の味方なのだ。

こうして見れば、藤田を絞め落としてしまって空気の読めないつまらない選手、という印象から、愛すべき選手であると印象が変わっていくかもしれない。

初代タイガーマスクが6月1日後楽園プロ格本舗バトルロイヤルにてサイン会

 初代タイガーマスク佐山聡が、久し振りのサイン会を『後楽園プロ格本舗 バトルロイヤル』にて開催することが決定した。グッズ購入者が対象だが、この機会を逃すことなかれ!

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イベント概要: 蘇る興奮!『初代タイガーマスク参上inバトルロイヤル』

■開催日時:
 6月1日(日)PM3:00開始予定 

■会場:
後楽園プロ格本舗 バトルロイヤル

〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-10ー6 水道橋ニッカビル2階
TEL 03-3556-3223
(JR水道橋駅 徒歩1分)

【初代タイガーマスク佐山サトル サイン会(撮影会)】

■参加資格:
 .帖璽轡腑奪隼1董ご希望の品一点へのサイン
 ★対象者:セミレプリカマスク「初代タイガーマスク」シリーズご購入者
 ▲帖璽轡腑奪隼1董色紙(バトルロイヤル提供)へのサイン
 ★対象者:バトルロイヤル店内¥3.000以上お買い物の方及びリアルジャパンオリジナルTシャツご購入者
 リアルジャパンオリジナルポートレートへのサイン
 ★対象者:リアルジャパンオリジナルポートレートご購入者
 ぅ帖璽轡腑奪隼1討里
 ★対象者:ツーショット券ご購入者

※上記商品はバトルロイヤル店内での購入が対象

2008年05月23日

隠れた珍曲 GOGOドラゴン 藤波辰巳

藤波辰巳のテーマ・ソングと言えばなんと言っても『マッチョ・ドラゴン』(1985年)が有名だ。
そのあまりの脱力系の曲と藤波の歌唱力、その破壊力の凄さにわずか数シリーズで入場曲に使うのを止めてしまったほど。

近年もケンドー・カシンが藤波をちゃかす目的で『マッチョ・ドラゴン』をテーマ曲に使用したの記憶に新しく、その他、プロレスのトリビア系の企画ではかなり高い頻度で取り上げられている。

しかし、この『マッチョ・ドラゴン』より前にも藤波がレコードを出していた事を知っているだろうか?
その名も『GOGOドラゴン』だ。

作詞・作曲はなんと、山本正之。今年になって『ヤッターマン』がリメイクされた『タイム・ボカン』シリーズの楽曲全般を手がけていると言えば誰でも知っているだろう。
業界人にファンも多く、甲本ヒロト(現クロマニヨンズ、元ブルーハーツ、ハイロウズ)が熱狂的なファンである事が有名だ。

藤波との接点は不思議だが、元々、山本正之は名古屋(正確には愛知県安城市)出身で、中日ドラゴンズの応援歌『燃えよ!ドラゴンズ』でデビューし、その後も『名古屋はええよ!やっとかめ』など名古屋愛を歌ったものもある。
もしかしたら藤波のニックネームが『ドラゴン』だからなのか?と思えてしまう。

曲も当然、山本節で“GOGO!ドラゴン”とコーラスを多様した中、藤波の“望むものはただ勝利〜”と歌う声だけ妙に浮いてしまう怪作となっている。
B面には『戦いの後で』と珍しいバラードで藤波が歌い上げる迷曲でレコードマニアの間で人気が沸騰するかもしれない。


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藤波辰巳と言えば、創刊30周年の『闘竜』

セッド・ジニアス ザ・セメントNo.2レスラーが書くから意味がある〜藤波辰爾と木村健吾

M字、最後の宴 ― 初心者の一人語り 其の七

「おまえこそ、ハッスル最大の功労者だ」
 5月13日。ハッスル・ハウスにて高田総統から告げられた言葉。台詞は違っているかもしれないが、こういう意味だったと記憶する。その功労者、インリン様が明日のハッスルエイド2008で引退する。

 高田モンスター軍の紅一点。・・・いや、女王様と言うほうがしっくりくるか。女王様は、見るもの、特に男性の目を釘付けにしてきた。同じ女の私としては、気恥ずかしくなってしまっていたのだが。彼女を見るために、ハッスルに来ていた人もいるだろう。
 その彼女が引退。これは、ハッスルファンにとってはちょっとした事件だと思う。彼女の消えたモンスター軍には、大きな穴が開くのは間違いない。それぐらい彼女と言う存在は大きい。

 私は、ハッスルに興味を持ち始めてからそんなに日が経っていないので、正直な所、彼女にそこまでの愛着は無い。演技も下手だし。でも、私は美しいものは大好きだ。彼女は美しいし、衣装も毎回凝っていて、目の保養になっていた。やっと生で見始めた私にとっては、もう生で見ることができないということが残念で仕方がない。
 ならば、彼女と同じような女性をまた出せばいいではないか。そういわれれば、確かにその通りだ。だが、演技でも、プロレスが出来て、あれだけ思い切ったことが出来る人がそう簡単に見つかるだろうか。

 と、インリン様が引退する残念さをつらつらと述べてみたが、私が一番気になるのは、その「次」だ。先にも述べたとおり、彼女の存在は大きく、また、稀有であった。ハッスルは、その穴をどうやって埋めるのか。
 二番煎じよろしく同じような色気ムンムンの女性を出してくるのか、それともインリン様以上の何かをだしてくるのか。ちなみに、前者であった場合、私はハッスルからすっぱりと離れようと考えている。何であっても、ブレイクしたネタを何度も何度も繰り返すモノは、終わりだと私は考えている。
 
 今、ハッスルは運命の分かれ道に立っている。さて、彼等はどう出てきてくれるだろうか。
 
 何はともあれ、明日はインリン様の最後の晴れ舞台。彼女のストーリーにどうオチをつけるのか。私としては、インリン様が死に、恨んでいると言いながら、恨みきれなかったボノちゃんに何かを残すという展開を予想しているのだが・・・。いつも通りの驚きの展開を楽しみにしている。

 山口敏太郎事務所
          梅季 颯

2008年05月24日

金原弘光、パンクラス初勝利へ静かな闘志 「とにかく勝ちます」

 23日、「ゴールドジム・ウエスト東京」にて、金原弘光(U.K.R)が囲み会見を行った。6月1日のパンクラス・後楽園ホール大会のメインイベントでKEI山宮(GRABAKA)と対戦する金原だが、来たる試合へのモチベーションも高まっているようだ。
 1年ぶりの復帰戦となった3月26日・後楽園ホール大会の竹内出戦が、不完全燃焼の内容だっただけに、今回の山宮戦に懸ける金原の思いは強い。

 「前回の試合は久しぶりの減量で、体重を落とすのが大変でしたからね。今回はリバウンドの最中に試合のオファーをもらったんで、前回ほど体重を落とす必要もなくて。今回は減量のペースもつかんでるから大丈夫です。前回は100%とはいえない調子だったけど、今は徐々に100に近い状況まで持ってきてるから」


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 調整も順調に進む中、山宮対策にも抜かりはない様子の金原。


 「今パンクラスで一番勢いのある選手と闘えるのは光栄ですよ。なんで4連敗中の僕が当たるのかな、と思うけど(笑)」
 と謙遜しつつも、話しぶりは実に滑らかだ。

 「TAKAみちのくとやったのって彼でしたっけ? この間初めてビデオ見たんですけど。キャリアも豊富だし、パンチが上手い選手ですよね。足使って回るのも上手いし。でもサウスポーの選手は得意なんで、やりやすいかなとは思います。打撃の展開が多くなるとは思うけど、この技で勝つ! というのは教えられないです。『腕十字で勝つ!』なんて宣言したら、十字のガード堅くされちゃうし(笑)。だから、内緒ですよ」
 と不敵に笑った金原。打倒山宮の秘策アリと見た――!

 「まだパンクラスで勝ってないから、とにかく勝たないと。試合前にリングアナが『パンクラス戦績○戦○勝〜』って言うじゃないですか? あれで4戦4敗なんて言われたらもう、リング上でコケそうになりますよ(笑)」

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 お得意のボヤキで笑わせつつも、大会のメインを努める意気込みを語る際には、その口調は力強くなっていった。

 「勝って、さらに面白い試合をしたいです。欲深いですから、僕は(笑)。しかもメインだから、噛み合ういい試合をしないと。前の山宮選手と近藤選手の試合(4月27日ディファ有明大会)も、あまり噛み合ってなかったじゃないですか? ああいう面白くない展開は避けないといけないですね」

 最後に一言「勝ちます!」と力強く宣言し、会見を締めくくった金原。念願のパンクラス初勝利を、完全燃焼の内容で飾れるか注目だ。

2008年05月25日

波乱の第二ハッスル 有明コロシアム観戦記

 5月24日。ここコロシアムにてハッスルエイド2008が行われた。入場者数は7254人。広いコロシアム内は、ほぼ満員状態である。

 そんな中行われたボノちゃん部屋、第二幕。今回親方のボノちゃんはインリン様との試合のため不在。そのため、RG、そして前回こてんぱんにやられた天龍源一郎を相手に、今回はあーちゃんとよしえちゃんで挑む。
 前回、自分の役立たずさを見せつけ、次こそは勝ってみせると宣言したあーちゃん。さて、その結果は。

 控室のないボノちゃん部屋一同。一般入口から入場する。全て初陣と同じかと思われたが今回は、少し趣向を変えてきていた。
 ボノちゃん部屋より先に登場したハッスル軍。彼等がリング上に上がると、そこには着物を着た見慣れぬ男がマイクの前に立っていた。天龍らが怪しがっていると彼はあーちゃんとよしえちゃんの名前を読み上げた。

 そう、彼は相撲の呼び出しさんであった。名を呼ばれ、新たな入場曲を背に堂々と現れるボノちゃん部屋。そして、リング上に上がり、自分たちのコーナーに向かうと、着物の男から手渡された塩を受け取り、相撲のようにリング上に塩をまき始める。それに対抗し、天龍が彼等に水をぶっ掛けたと共に試合開始。

 先ずは天龍が出、相手の流儀にあわせ攻撃を開始。向かってきたよしえちゃんを投げ飛ばし、次はお前だとばかりに天龍があーちゃんを睨むと、なんとあーちゃんはしょっぱなから逃げ出した。が、そこは問屋が許さない。観客に行けと野次を飛ばされつつ、やっと天龍に向かっていくあーちゃん。が、もちろんよしえちゃん同様投げ飛ばされる。それだけでは足りないとばかりに天龍がいたぶり続けると、あーちゃんは急遽逃げの姿勢に。もう、すでにあーちゃんには期待していないのか。すぐによしえちゃんが出てきて、天龍と対峙する。

 しばらく対等にやり合っていた二人。しかし、天龍が弱ったところで、あーちゃんが交代してくれとねだる。しかたなくあーちゃんに交代するが、情けないことにあーちゃんは、天龍を怖がり、やられ続けるだけでは飽き足らず、RGの真似まで始める。これに怒ったRGが出てくるが、相手は、今は情けなくともプロレスラー。敵う相手ではない。完全にリンチ状態に。
 そちらもまぁ、面白いことは面白いのだが、それよりも面白いのは天龍のリアクション。ものすごく離れた席からでも見えるほどの、だめだこりゃという風なリアクションは、会場中に笑いをもたらした。
 
 しかし、RGがだめだめかというと、そういうわけでもない。あほな事をやって笑いを取るのはお笑い芸人であるし、もちろんなのだが、試合を見ていると、意外に受身が上手いのも目に留まる。攻撃は上手いとは感じないので、微妙なのだが。
 とはいえ、出るたびにリンチされるRG。よしえちゃんはまだ優しいのだが、あーちゃんにはそんな者存在しない。痛めつけて、さらにその上から塩を塗りこむあーちゃん。非道としか言いようが無い。が、またしてもこの塩があーちゃんに牙を向いた。

 この塩を使って攻撃しようと企んだあーちゃんだったが、今度はRGによってその塩がリング上にばら撒かれる。リング上は、塩と天龍の投げた水だらけ。とても滑りやすくなっている。そう。あーちゃんは自分の武器であった塩によって転倒。そこを天龍とRGに畳み掛けるように攻撃され、あーちゃんは再び天龍にスリーカウントを奪われることになった。

 悪夢再び。結果の出せない新弟子にあきれ返るよしえちゃん。そして、なにやら、あーちゃんに対して個人的な恨みを持っている天龍。さらに、キャラが被ると怒り心頭のRG。しばらくはボノちゃん部屋vs天龍、RGというのが、しばらく定着しそうだ。その前に、新弟子追放・・・と言う可能性も無きにしも非ず、だが。
 今度こそ、あーちゃんに愛想を尽かしてしまった、よしえちゃん。ボノちゃんはそれをどうまとめていくのか。今後の動きに注目だ。

山口敏太郎事務所
          梅季 颯

Ultimate Fighting Championship 84  速報

UFC世界ライト級タイトルマッチ/5分5R
○BJ・ペン(3R TKO)ショーン・シャーク×
1〜2Rは静かな立ち上がり。テイクダウン狙いのシャークをかわして終始スタンドで試合が進む。シャークの攻めを潰す展開でペン有利。そして3R終盤に遂にペンがラッシュ、追い詰めての膝蹴りが完全に決まりシャークは失神、そのままパウンドを落としTKO勝利。ペンの強さが目立ったタイトルマッチだった。

ライトヘビー級/5分3R
○ヴァンダレイ・シウバ(1R TKO)キース・ジャーディン×
この試合でUFC生き残りのかかるシウバ、対するはリデルにも勝利してるジャーディン。しかし試合は衝撃的だった。1R開始からシウバのラッシュ、一方的にパウンドを落としTKO勝利。ジャーディンは完全に失神。シウバ、PRIDE時代に戻った様なファイトを見せて完勝だった。

ライトヘビー級/5分3R
○ゴラン・レジック(2R TKO)ウィルソン・ゴヘイア×
初参戦のレジックに連勝中のゴヘイヤ。両者スタンドでこつこつ打ち合う静かな立ち上がり。だんだん、ゴヘイヤがペースを握ってきて攻め立てる。2Rもグランドで上を取り完全にゴヘイヤと思われたが、レジックのフックが決まりダウン。そのままグランドでパウンドを落とすレジックがTKO勝利

ライトヘビー級/5分3R
○リョート・マチダ(判定)ティト・オーティズ×
注目のティトUFC最終試合。テイクダウン狙いのティトに距離をとってローキックで攻めるリョート。1R終盤には逆にリョートがテイクダウンを奪う展開。徹底的に距離をとって、組んでくるティトを突き放し、一度もテイクダウンさせないリョートにティトは攻めあぐねる。2Rにはなんとタックルを潰されたティトが柔術の引き込み。3R後半、リョートの飛び膝蹴りがティトのみぞおちに決まりダウン、そのままリョートが上になりパウンド。しかしなんとティトが三角締め!あわやという場面だがリョートが振りほどき試合終了。判定はリョート。ティトは試合後、チームとファンを連れてアフリクション(UFCの対抗団体)へ行くとコメント。

第7試合 ライトヘビー級/5分3R
○チアゴ・シウバ(1R TKO)アントニオ・メンジス×
UFC初参戦のメンジスがいきなりハイキックでダウンを奪い攻めこむが、シウバが盛り返し、投げでテイクダウン、パスしてマウントになり、マウントパンチ連発でTKO勝利。シウバはこれでUFC4連続一本勝ち。派手な選手の多いライトヘビー戦線で目立たなかったがそろそろ大きなカードが組まれそう。

第6試合 ミドル級/5分3R
○ホウジマール・トキーニョ(1R 腕十字)アイヴァン・サラベリー×

第5試合 ライトヘビー級/5分3R
○ソクジュ(1R TKO)中村和裕×

第4試合 ライト級/5分3R
○リッチ・クレメンティ(判定)テリー・エティン×

第3試合 ウェルター級/5分3R
○吉田善行(1R アナコンダチョーク)ジョン・コッペンハーバー×

第2試合 ウェルター級/5分3R
○キム・ドンヒョン(3R TKO)ジェイソン・タン×

第1試合 ヘビー級/5分3R
○シェーン・カーウィン(1R TKO)クリスチャン・ウェリッシュ×

2008年05月26日

6・1パンクラス後楽園大会の全カード決定!

 6月1日(日曜)昼12時からのパンクラス後楽園ホール大会の全カードが決定した。

 
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山宮、金原

 注目は「パンクラスLOVE」を公言するKEI山宮が、パンクラス初勝利を誓う金原弘光とのミドル級メインイベントである。山宮は「ライトヘビー級に愛着があるが、金原戦のオファーと聞いて受諾した」とのこと。
 以下、ミドル級王者の竹内 出は、シュート・ボクセ・アカデミーから初参戦のジュニオールを迎え討つ。

 ライト級ランキング戦では、伊藤崇文が、KRAZY BEEの小路伸亮と激突することになった。また、志田 幹選手の引退セレモニーも予定されている。 


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伊藤、小路


 初参戦ということでは、グレイシー・フュージョンから軽量級若手有望選手であるラファエルが初来日。対戦するのは和術慧舟會千葉支部の平山貴一と発表された。


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平山、ラファエル

★第四試合 バンタム級戦/5分2ラウンド★
川原 誠也(パンクラスP’sLAB横浜)
vs.
柳澤 雅樹(パラエストラ東京)
 
★第三試合 ライト級戦/5分2ラウンド★
坂口 征夫(坂口道場 横浜)
vs.
倉持 昌和(CORE)

★第ニ試合 バンタム級戦/5分2ラウンド★
村山トモキ(AJジム)
vs.
川名 蘭輝(ロデオスタイル/チームZST)
           
★第一試合 バンタム級戦/5分2ラウンド★
裕希斗 (U-FILE CAMP.com)
vs.
清水 俊裕/本戦初出場 (宇留野道場/チームZST)

★パンクラスゲート ライト級戦/5分2ラウンド ★
八島 勇気(P’sLAB東京)
vs.
好川 統(和術慧舟會A-3)

金原弘光、パンクラス初勝利へ静かな闘志 「とにかく勝ちます」
竹内にシュートボクセの刺客!6 月1 日パンクラス 追加対戦カード決定!
KEI 山宮対金原弘光戦が電撃決定! パンクラス6・1後楽園大会

2008年05月27日

ドン・キホーテにて戦極グッズ&チケット販売開始

 6月8日(日曜)、さいたまスーパーアリーナで開催される『戦極〜第三陣』のチケットが、関東地区のドン・キホーテ全64店舗にて明日から前日の7日まで発売されることになった。
 このうち23店舗では戦極グッズも販売されるという。サムライたちの合戦までに、ドン・キホーテを覗いてみよう!

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共産主義者!? ジェフ・モンソン
吉田秀彦対モーリス・スミスが決定!6・8戦極〜第三陣〜さいたまスーパーアリーナ
ジョシュ・バーネットが戦極ポーズで大会を閉めた!!
ワールドビクトリーロード "戦極 〜第二陣〜" 速報

タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 悪夢DREAM 戦極激突!

沖縄プロレス旗揚げ会見を日経新聞が報道!

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 5月26日、スペル・デルフィン社長の長年の夢だった「沖縄プロレス」がついに公式発表にこぎつけた。また、日経新聞が27日付朝刊の『窓』枠にて取り上げているので紹介しておきたい。

 沖縄旅行の際には、ぜひとも「沖縄プロレス観戦」をコースに入れてみてはいかがでしょうか。国際通り沿いのビルでの興行になります。

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スペル・デルフィンは西の沖縄へ、ゼウスは東のハッスルに乱入!


草間政一&スペル・デルフィン「プロレス界改革宣言」

怪獣格闘概論 仮想読者は前田日明か!?

 本日紹介する本のタイトルは、「怪獣格闘概論」。特撮の本じゃないか、プロレスの本でも格闘技の本でもないじゃないかとおっしゃる前に、著者名をよく見ていただきたい。

 著者名は田中正悟。そう、あの前田日明の空手の師匠であり、前田と佐山を引き合わせて前田プロレス界入りのきっかけを作った男である。

 田中正悟はハリウッド俳優としても活躍しており、著者紹介の欄には「主演映画『デッドリーターゲット』が近日公開」とある。ヒットしたと言う話は聞かないが。
 この本が出た1994年当時はリングス取締役を務めていた田中も、前田と喧嘩別れしてからは名前を聞かなくなって久しいが、今はどこでどうしているのだろうか。

 ちなみに本書の内容は、ゴジラをはじめとする東宝怪獣、ガメラをはじめとする大映怪獣、そしてウルトラ怪獣、あとなぜかギララとガッパのファイトスタイルを分析し、マニアックなレスラーに例えるという(たとえばアンギラスはダニー・ホッジに例えられている)スタイルで、怪獣同士の夢の対決もシミュレートされている。

 この本を面白がるのは相当濃いプロレスマニアでかつ怪獣マニアに限られると思うのだが、仮想読者は前田日明その人か。
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すぎたとおる 山口敏太郎事務所

2008年05月28日

ジョシュ・バーネットが『英語でしゃべらナイトJr』に出演、パンクラスHYBRID CLUBイベント決定

 ”青い目のケンシロウ”ジョシュ・バーネットが、NHK教育テレビの『英語でしゃべらナイトJr』に出演した。記者会見では日本語の質問やポーズ要請に、通訳なしで答えるほどに日本語の理解が上達しているジョシュだけに、英語普及番組でどんな活躍をするのか楽しみだ。

■番組タイトル:えいごでしゃべらないとJr.
■放送日時:6月9日(月)19:25〜19:40
■再放送日時:10月10日/17日(金)10:15〜10:30
■放送局:NHK教育テレビ
番組HP

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 さらにパンクラスでは、7月5日にファンクラブイベントを開催する。選手の素顔に触れることが出来る機会になるであろう。秋葉系ファイター、パンクラスMISSIONの佐藤光留も参加予定である。

【イベント概要: パンクラシストと一緒に遊びまくろう!】

【日時】2008年7月5日(土)昼
【場所】横浜市内大型アミューズメント施設
【参加選手】ism:伊藤崇文、近藤有己、渡辺大介、北岡悟、アライケンジ、大石幸史、川村亮、鳥生将大
      MISSION: 佐藤光留
      
【イベント内容】ファンの皆様がパンクラス所属選手と一緒に大型アミューズメント施設で楽しく遊んで頂きます。

【会費】FC有料会員 2,500円
    一般     3,000円
    ※小学生のお子様は一律2,000円

【申込方法】郵便番号、住所、氏名、電話番号、会員番号をメモに明記し、参加料金を同封して現金書留にてお送り下さい。申込された方には後日案内書をお届け致します。

【申込締切】6月27日(金)当日消印有効
      6月1日(日)の後楽園ホール大会ロビー内でも参加受付を行います。

【現金書留送付先】〒106-0047
         東京都港区南麻布4−2−25
         株式会社ワールドパンクラスクリエイト
         「ファンクラブ・イベント」係

※ 参加選手・内容等、一部変更になる場合がございます。ご了承ください。

■イベントに関するお問い合わせ 株式会社ワールドパンクラスクリエイト
 03−5792−0815(11:00〜20:00)

満員御礼FU☆CK!プロモーション5・25「ナチュラルハラスメント」

 一部のマニアには絶大なカルト的人気を誇るFU☆CK!プロモーションがますます突き抜けた楽しいイベントと化している。
 開始前そして休憩時間中には、あちこちでいくつかのグループが選手や関係者も交えプロレス談義などでもりあがっているのもよく見られる風景だ。

 5月25日、J2K道場にて開催された「ナチュラルハラスメント」大会。10分遅れでの開始は、まあご愛嬌で誰も文句は言わない。有料入場者数は31人は開催地を思えば健闘に値する.
 先だっての和歌山大会で大日本プロレスを主戦場とする3バカ外人にひけをとらない危険な暴れっぷりをみせつけた〇吹本賢児対、いまや666興行でもおなじみ小仲ペールワン×で幕が開け、〇ユーエング・サミー、THE・ZACK対244、ザ・ニンジャ×の3本勝負は久しぶりに今や懐かしZACK様が帰ってきていた。

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先だっての和歌山大会を盛り上げた吹本と小仲ペールワンのハイタッチ(中)、リングアナ席兼売店のポスター(上)、泉州力の道場に長州の弟子・元WJの高智が観戦に。長州力と出会ってからは一段と体がごつくなった。

 〇川口佳宏、むかでの錦三対内田祥一、キラー”トーア”マスター×では、ヤーさんキャラ錦三の凄みに、たじろいだキラー”トーア”マスター(以下キラマス)にむかって、通な女性客からはいいタイミングで「有り金出せ!」と、すかさず合いの手が飛んだ。
 結局キラマスは試合中にもかかわらず、すぐ近くのジュース自販機に自腹で飲み物を買いに行かされる始末である。

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・これが噂の244様。白鳥代表が目をかけた逸材だ。(左)
・ジュースを買いに行かされてしまったトホホなキラマス。FU☆CK!ではいじりがいのある男として絶大人気。背景のテントのようなのが控室。冨宅さん、岸和田からFU☆CK!所属のレスラーまでがいっしょくたに同席している。冨宅さんはまじめな顔で結構染まってきているのだ。(中)
・泉州力のJ2K道場のトイレの壁に貼られたポスターはWJのが目立つ(右)

 なお某マニアが若き日の小林旭が歌う「地獄のキラー」収録のCD-Rを、事前にリングアナに渡しており、キラマスがリングインするときにはきちんとそれを流した。観客参加型プロレスは依然健在である。
 ちなみに小林旭の日活映画渡り鳥シリーズ、流れ者シリーズなどの映画のくさ(いが)かっこいい台詞はネタの宝庫なのかもしれない。

 FU☆CK!プロといえば、ちょいと挙動不審のキラマスのように、とかくところどころはずしまくって、ガクンとさせられ楽しませるのがお約束となっている反面、インディーマット界のマスクをつけた小さな巨人と言えるであろうユーエング・サミー、小仲ペールワン、そして関西では最も姿を見かけることが多いハンサムガイ、内田祥一の脇をしっかり固める職人ぶりは評価されよう。FU☆CK!プロを一見プロレスごっこの延長に見えるには終わらせない懐の深いものに昇華させている。これもある種の、底が丸見えの底なし沼なのであろうか。

 そしてメインでは、3分10ラウンド制にて異色の好カードが何気に実現した。
 1993年シュート革命推進の立役者の一人で、現在発売中のkamipuro123号の鈴木みのると獣神サンダーライガーの対談記事で、鈴木みのるが「FU☆CK!」という団体で局地的に受けている怪しいお笑いレスラーになっている」と口を滑らせているのが冨宅飛駈である。

 対するはインディーの末端から現在の位置まで上りつめ、先だってノアマットで金丸義信と屈指の好勝負を披露したマグニチュード岸和田(元・ビッグボスMAGMA。以前は秘す)だ。

 FU☆CK!プロのマットでは別格の二人の勝負は冨宅の片羽締めで決着がついた。すごい試合だった。そしていよいよ第二部のボーナストラックである、東海プロレス対FU☆CK!プロの3対3の全面対抗戦へとなだれ込む。

(続く)

東海プロレス対FU☆CK!プロモーション開戦。表舞台に登場!紀州の怪しき興行師・白鳥翼

 FU☆CK!のオーナーで、どインディーマットの名物男である大将・白鳥翼がキラマス、マンボ慎太郎を従えてデビューした。すれっからしなマニアには一大事件であろうか。
 対峙するは対極に位置づけされるであろうオーソドックスな純プロレス、昭和プロレスの幻想性の追求を掲げ、東海プロレス(かつてはアマチュアプロレスJWA東海)の総帥である大将・脇海道弘一に山田靖獅、ザ・ニンジャである。

 両軍が入場し、キラマスが披露して見せた前編にて紹介したマニアが渡した地獄のキラーと書かれたサインボートが開戦の合図であったか!しかしあっさりとキラマスに、マンボは簡単にニンジャと山田にそれぞれ、いてまわられ大将戦に突入した。
 思えば両者は2003年3月、津島市萩原町に設立した東海プロレス道場道場開きの時点でひそかな因縁が勃発!?いずれは交わり重なり合う運命であったのかもしれない。

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・東海のリビングレジェンド脇海道弘一は小さい体ながらも眼光は鋭し大いなる闘魂が宿る(左)
・脇海道対白鳥は必殺の卍固めが極まる(中)
・親分肌・白鳥代表がついにレスラー・デビュー(右)

 ちなみに東海プロレスの道場はアントニオ猪木のファイティングポーズの特大白黒写真のパネルが飾られている。また選手が着用しているのは往年の新日本プロレスの道場ウエアになんとなく似通ったというこだわりは素敵である。

 大将戦は脇海道が白鳥をまったく寄せ付けず卍固めでタップを奪い一蹴した。試合後、白鳥はしゃべりじゃあ負けへんでとばかりに「ここはわしのリングじゃ、いつでもやったる」と一方的にやられたのにもかかわらず抗争継続宣言。
 そして観戦に来ていた角英輝を見据えて泉州力羽曳野軍団にも新たに抗争開始を宣告。混迷の様相を示してきた。そのとき、何気にガチな空気が漂った感のある味わい深き不思議な空間と化していた。

 FU☆CK!プロモーション提供の大河ドラマはまだまだ続く。

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これがうわさのFU☆CK!プロモーション興行・J2K道場名物のカレーちゃんこだ!底で煮えた肉もおいしい。顰蹙を買わない程度に食べまくって充分元を取ろう!(ボーナストラック1000円込)

2008年05月30日

「ゴング格闘技」名称復活、どうなる「週刊ゴング」!?

 すでに多くの格闘技ファンがご存じだと思うが、「GONKAKU」が5月23日発売の7月号から誌名を以前使用していた「ゴング格闘技」に戻した。
 ゴング格闘技(以下ゴン格)は元々日本スポーツ出版社が発行していた格闘技専門誌だったが、2007年に日本スポーツ出版社の社長が不祥事を起こし、同年2月23日号をもって一旦休刊となった。しかし、その直後に制作スタッフはイースト・プレス社に移り、同年4月に誌名を「GONKAKU」と改めて復刊した。

 ほとんどの制作スタッフがゴン格時代と変わらなかったため、変わった点といえば発行元と表紙のロゴくらい。宝島社から発売されている「プロレス『悪夢の10年』を問う」に掲載されている「専門誌実売指数推移」を見る限り、売り上げも休刊前とさほど変わっていない。
 それだけに今更誌名を「GONKAKU」から「ゴング格闘技」に戻したところで、変わるのはやっぱり表紙のロゴくらいのような気はするが、なんでもゴング格闘技という名称を保有していた日本スポーツ出版社から、現在ゴン格を発行しているイースト・プレス社が買い取ったらしい。

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 スタッフの中には、まだ休刊前何ヶ月間の給料を日本スポーツ出版社側からもらっていない者もいるというのに、逆にゴング格闘技という名前を使うためだけに金を払ったというのか?
 さらにはプロレス専門誌の「週刊ゴング」に関しても、日本スポーツ出版社はその誌名を売却したようだ。

 現在元週刊ゴングのスタッフは金澤克彦派の「Gリング」(大都社)と、清水勉派の「Gスピリッツ」(辰巳出版)に分裂しているが、はたして「週刊ゴング」という名称はどちらが買い取ったののだろうか。
 それとも“第3のG”として、新たに週刊ゴングが復刊するのか。少し前に日本スポーツ出版社の元社長が、ターザン山本を編集長にして週刊ゴングを復刊させるという動きがあったようだが、結局その話は頓挫してしまった。
 ゴン格に比べると、週刊ゴングという名前はある程度のブランド力があるし、復刊となればそれなりに話題になるだろう。ターザン山本以外にも編集長を引き受ける人間がいるかもしれない。

 しかし「週刊ゴング」という名前よりも、財産価値があるのは日本スポーツ出版社が所有しているプロレスの写真だ。週刊ゴングの前身「月刊ゴング」が創刊された1968年から、休刊する2007年3月まで、その膨大な写真とネガはものすごいお宝だ。
 少なくても2つに分かれた元ゴング編集部にしてみれば、のどから手が出るほど欲しいだろう。日本スポーツ出版社がどこに、いくらで「週刊ゴング」という名前を売ったのか、それと写真も一緒に売ったのか、実に気になるところだ。

【ゴング休刊に関する詳細はこちらをお読みください!】
ゴング廃刊について書かれた「週刊マット界舞台裏」

2008年05月31日

「四代目は『初代殺す』って言ってるぜ!」 鈴木みのるのカク乱に初代&サミーjr沈黙

 30日、東京・掣圏真陰流本部道場・興義館にて、リアルジャパンプロレス・6月19日後楽園ホール大会『3周年記念興行 PRINCIPLE!〜佐山原理主義〜』のメインカード発表記者会見が行われた。
 
 新たに発表されたカードはダブルメインイベントの第2試合、初代タイガーマスク(RJPW)&サミー・リー・Jr.(国籍不明)VS四代目タイガーマスク(新日本プロレス)&鈴木みのる(パンクラスMISSION)のタッグマッチ。

 会見の冒頭にて、平井丈雅広報より、四代目タイガーから「過去2年間で先生(初代タイガー)を最も苦しめた鈴木選手とタッグを組んで、初代と闘いたい」、サミー・リー・Jr.から「初代タイガー代表とタッグを組みたい」と、それぞれ申し出があったと、カード実現の経緯が説明された。なお初代タイガーと鈴木は、MA日本キック・6月15日ディファ有明大会においてもタッグで対決する。

 引き続き、初代タイガー、サミー・リー・Jr.が試合の簡潔な抱負を述べ、平井広報からは四代目タイガーのコメントが発表された。
 初代タイガー「(四代目)タイガーの脇に、最も嫌な相手が来たな、という印象です。気合を入れて練習をしなくてはいけないと思います」

 サミー・リー・Jr.「前回は初代タイガー代表とタッグで対戦することで、ストロングスタイルを体感することができました。今回はタッグを組む形で、ストロングスタイルを勉強させていただきます。鈴木、四代目タイガー両選手ともに素晴らしい選手と聞いています。自分の持てるものを全てぶつけて、勝利したいと思います」

 四代目タイガー「鈴木選手は先生に対して復讐心を燃やしているでしょう。私は鈴木選手とタッグを組みますが、正々堂々と先生と闘いたい。自分の成長した姿を先生に見せたい」

 しかし遅れて鈴木が登場した途端、場内の空気は一変。鈴木のあの手この手の挑発に、会見は不穏なムードに包まれた。


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一人だけ勝手なポーズで振る舞う鈴木みのると、ファイティングポーズの注文に応える初代とサミーjr

 鈴木「四代目タイガーの言ってること、全部ウソだからね。新日本の代表として、建前でカッコいいこと言ってるだけだから。『どうしても殺したい奴がいる。トドメを刺したいから手伝ってくれ』って、俺は聞いてるよ。『四代目』の冠を外して自分が真のタイガーマスクになるためには、今生き残ってるタイガーマスクを殺さないとな? 当日は、初代タイガーマスクを最高にキレた状態まで追い詰めて、そこで四代目に渡してやるよ」

 そして鈴木の毒舌は、初代タイガーの隣でうつむくサミー・リー・Jr.に飛び火する。

 鈴木「この黄色いマスクの人、誰? 敬語も知ってるし、日本語上手いよねぇ。日本語の勉強ばっかりで、プロレスの練習してないんじゃないの? 俺が用事あんのは、隣に座ってるこの太ったオジさんだけだから。キミは俺の邪魔しないでね。この日本語わかる?」

 「これは駆け引きだから。気にするな」という初代タイガーのフォローに、小さくコクリと頷いたサミー・リー・Jr.。表情一つ変えずに「初代タイガー代表を守るつもりで、自分が頑張ります」と、一言だけ殊勝に答えた。
 鈴木の挑発にもキレず、大人の対応で切り返した初代タイガー。質疑応答ではコンディションの良さをアピールした。

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 初代タイガー「二人とも難敵ですが、全力でこの試合に臨みます。一人を仕留めるのではなく、二人まとめて仕留めるつもりでいかないと勝てないでしょうね。今、かなりハードな練習に入っています。試合中に大きなケガをしないようにね。体重は自然に落ちてますけど、減量のためのトレーニングはしていません。腕や脚を鍛え、基礎体力を高めるのに重点を置いてますね。試合の4日前までは、そういったハードな練習を続けていきます」

 鈴木「旧型の車は、何年経っても旧型のまんまだよ。最新型には敵わないんだ。まぁ、四代目が本当は何を考えているか、当日リング見りゃわかるよ。雑誌とか新聞とかネットで情報拾っただけでプロレス見た気になるなと、俺はファンに言いたい。四代目がどんな気持ちでリングに上がるのか自分の目で確かめろ、だね」

 相変わらずの「世界一性格の悪い男」ぶりで対戦相手を挑発する一方で、「今日は、俺が今着てるTシャツの宣伝のために来たんだよ。俺のデビュー20周年記念で、200枚限定だから」と報道陣を笑わせる、どこまでも本音の見えない策士鈴木。その“口撃”を、柳に風で受け流した初代タイガー。
 沈黙を守り続けたサミー・リー・Jr.も、 “言われっぱなし”で終わらせる気は毛頭ないだろう。そして、鈴木とタッグを組む四代目タイガーの真意は? 鈴木の言葉ではないが、6月19日後楽園ホール、答えは会場で確認するしかない!

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