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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

KEI山宮が金原弘光を下しパンクラス3連勝、 “オッさん世代”の U戦士にエール

 1日、パンクラス後楽園ホール大会のメインイベントにて、KEI山宮が金原弘光を下し、パンクラスでの連勝を「3」に伸ばした。
 前日計量ではコンディションの良好ぶりをアピールする金原に対し、今回のミドル級挑戦のために短期間で7キロの減量を強いられた上に、パンクラス・坂本靖常務から「ウチの近藤(有己)に勝つとはKY」と、強烈なジャブを受けた山宮。戦前は「金原、悲願のパンクラス初勝利目前!?」のムードが高まった。

 試合は1Rから予想通り、両者得意の打撃で牽制し合う展開に。サウスポーの山宮が足を使ってリングを大きく回り、オーソドックスの金原がそれを追う。山宮ペースの間合いを打破したい金原は、右ロー、右ミドルと蹴り中心の組み立てで踏み込むが、山宮もカウンターのフックにボディブローと、得意のパンチで応戦。大きなダメージを与えるには至らないものの、ラウンド終盤には、両者の顔面に赤いアザが目立ち始める。

 2Rでは山宮がバックブロー、金原がカカト落としを見せて場内を沸かすも、「パンチの山宮」vs「キックの金原」の“激しくも静かな追いかけっこ”の展開は変わらず。
 迎えた最終の3Rも、序盤は右ロー、右ミドルで追う金原を、山宮がショートフックで追い払う展開。激しいド突き合いを期待する観客からの、金原コールと山宮コールが交差する。
 
 ラウンド終盤、思いもよらぬきっかけで試合が大きく動く。変わらぬ展開に業を煮やした金原側セコンドの滑川康仁が「プロレスラー魂見せろ!」と金原に大きな声を飛ばすと、何とその檄が山宮にも伝染! お互いに踏み込み、試合展開は足を止めた打ち合いに急遽変貌した。

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 しかしここで、パンクラス4連敗中の金原に、またしても不運が訪れてしまう。打ち合いの最中に、自軍コーナー側で足を滑らせてしまったのだ。労せずテイクダウンの幸運に恵まれた山宮は、すぐさま上に覆い被さり、パウンド、鉄槌を金原の顔面に叩きつける。
 終了間際にも、立ち上がった金原にトドメのフックを叩き込み、山宮が3-0のフルマークで判定勝利。川村亮、近藤有己に続く“大物食い”でパンクラス復帰後3連勝を飾った。

 試合後、山宮はマイクを取り、
「Uインター、リングス、パンクラスで頑張ってきた人たちはオッさんになってしまったけど、まだまだ一緒に頑張っていきましょう」
 と、同世代の“U戦士”に向けてエールを送った。

 セミファイナルではミドル級王者・竹内出がシュートボクセ19歳の新鋭・ジュニオールと対戦。開始早々ジュニオールが、シュートボクセ戦士らしいダイナミックな飛びヒザを見せて場内を沸かすも、テイクダウンを取ってからは竹内の独壇場。インサイドガードからコツコツとパンチを上下に打ち分けて、ジュニオールにペースを握らせない。

 このままフルタイム地獄が続くか…と思いきや、ラウンド残り1分で竹内が一気にアキレス腱固めに! 動きに乗じて立ち上がったジュニオールが真上から強烈なパウンドを叩きつけるが、粘る竹内はヒールホールドに移行し、ジュニオールはたまらずタップアウト。ラウンド終了残り11秒で、竹内がパンクラス初の一本勝ちを決めた。

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YUZURU GIRLに囲まれて勝利インタビューを受ける竹内

 セミ前の第6試合には、山宮と同じ72年生まれの35歳・伊藤崇文が、79年生まれの28歳・小路伸亮と対戦したが、若さとナチュラルパワーに勝る小路に打撃、レスリングともに圧倒され、最後はバックからのパンチを被弾し続けKO負け。同じ“オッさん仲間”の山宮と明暗を分けた。


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 第3試合には坂口ファミリーの人気者・坂口征夫が登場。首相撲からのヒザ、踏みつけ、サッカーボールキックと得意の打撃で倉持昌和を圧倒、大流血の顔面破壊に追い込み派手なKO勝利。リング上で喜びを爆発させている。

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笑顔が素敵な坂口征夫

パンクラス
『PANCRASE 2008 SHINING TOUR』
2008年6月1日(日)開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第8試合) ミドル級 5分3R
○KEI山宮(GRABAKA/同級1位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●金原弘光(U.K.R.)

▼セミファイナル(第7試合) ミドル級戦 5分3R
○竹内 出(SKアブソリュート/第7代ミドル級王者)
一本 1R4分49秒 ※ヒールホールド
●ジュニオール(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

▼第6試合 ライト級戦 5分3R
○小路伸亮(KRAZY BEE/同級7位)
TKO 2R4分1秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●伊藤崇文(パンクラスism/同級4位)

▼志田幹、島田賢二引退セレモニー


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今大会では志田幹、島田賢二両選手の引退セレモニーが行われ、志田には所英男から花束が贈呈された。


▼第5試合 ライト級戦 5分3R
○ラファエル・ドス・アンジョス(ブラジル/グレイシーフュージョン)
一本 1R1分25秒 ※アームロック
●平山貴一(和術慧舟会千葉支部)

▼第4試合 バンタム級戦 5分2R
○川原誠也(パンクラスP’sLAB横浜)
KO 1R0分41秒 ※パウンド
●柳澤雅樹(パラエストラ東京)

▼第3試合 ライト級戦 5分2R
○坂口征夫(坂口道場 横浜)
KO 1R2分1秒 ※グラウンドでのキック
●倉持昌和(CORE)

▼第2試合 バンタム級戦 5分2R
○川名蘭輝(ロデオスタイル/チームZST)
テクニカル一本 1R2分17秒 ※腕ひしぎ十字固めでレフェリーストップ
●村山トモキ(AJ/全日本キックボクシング連盟)

▼第1試合 バンタム級戦 5分2R
○裕希斗(U-FILE CAMP.com)
一本 1R0分31秒 ※フロントチョーク
●清水俊裕 (宇留野道場/チームZST)

▼パンクラスゲート ライト級戦 5分2R
△八島勇気(P’sLAB東京)
ドロー 時間切れ
△好川 統(和術慧舟會A-3)

2008年06月02日

滑川康仁の「魂見せろ!」の叫び――その時、試合は動いた! パンクラス後楽園大会・試合後インタビュー

 1日・パンクラス後楽園ホール大会のメインイベント、KEI山宮VS金原弘光の息詰まる打撃戦は、最終ラウンド終盤における、金原セコンド滑川康仁の「プロレスラー魂見せろ!」の強烈な檄が勝敗を分けた――。試合後コメントブースにて、勝者山宮、敗者金原ともに、「“あの一言”が勝負のポイントだった」と分析した。

 「ミドルが効いて…」と、左ヒジをアイシングしながらコメントブースに現れた山宮。金原の右ミドルを食らい続け、真っ赤に腫れ上がった左脇腹が激闘を物語る。しかしその表情はとことん明るい。

 ――金原選手の印象は?
 「不思議な感じでしたよね。試合前にリングの中央で向かい合った時、『あ、TVや雑誌でいつも見てきた金原さんだ』って、嬉しくなっちゃって。それで、試合中もつい見合っちゃいました(笑)。やっぱり育った団体は違っても大先輩ですからね。失礼のない試合をしたいという思いでしたね」
 ――試合の展開を振り返ってみて、いかがですか?
 「金原さんが川村選手と対戦した時のビデオを何度も見たんですけど、カウンター取るの上手いですよね。どんな攻撃が来るかな? って、中盤まで見てしまったんで。だから勝負懸けるのが遅かったかな。そこが反省点ですね」
 ――これでパンクラス復帰後、3連勝ですね。
 「僕、KYですからね(笑)。だからスパッツにもほら、“KY”って入れてあるでしょ(笑)。でも、自分にとって一番のKYは負けることなんで、そうならなくてよかったです。でもKY…じゃなかった、KOで決められなかったのは、“プチKY”だったかな(笑)」
 ――今後もミドル級でやっていくのですか?
 「自分はパンクラスから試合のオファーをもらう立場なんで。『この試合、やらせてくれ!』って頼める立場ではないですからね。だから、ライトヘビーでもミドルでも、パンクラスから『やれ』って言われた階級でやるだけです」
 ――滑川選手の声は聞こえましたか?
 「あの『魂見せろ!』ですよね? 『あ、俺に言ってるな』って思いましたよ(笑)。でも、今日の会場には滑川に美濃輪(ミノワマン)に伊藤(崇文)に窪田(幸生)にって、近い世代の選手が集まってたんで嬉しかったですよ」

 続いて現れた金原も、腫れた右足首をさすりながらのインタビュー。“いつもの”不運も重なってのパンクラス5連敗に、“ボヤキ節”も完全復活だ。

 ――右の足首、痛そうですね。
 「ミドルをずっとヒジでブロックされてたからね。ミドルでヒジ壊してガード下げてから、ハイキックで勝つ作戦だったんですよ。ムエタイみたいな勝ち方がしたかった」
 ――しかし最後のスリップさえなければ…
 「コーナー際で、滑って転んじゃいましたよ。なんであそこで滑っちゃったのかなぁ? それに滑川が『魂見せろ!』なんて余計なこと言うもんだから、急に向こうがガーッて迫ってきてビックリしちゃって! それまでせっかくいいリズムで攻められてたのに。もう、『滑川バカヤロー』ですよ(笑)。向こうのセコンドになってどうするんだって(笑)」
 ――これで、パンクラス5連敗になりますが…
 「ねぇ!? そりゃ嫌ですよ〜、もう。最近僅差の判定ばっかりだし。『キックの試合だったら、金原さんの勝ちですよ』って言ってくれた人もいたけど、僕がやってるのはキックじゃないし(笑)。ミドル級のトップの間に差はないですよ。でも、なんで俺だけこんな結果になっちゃうんだろうなぁ…」
 ――山宮選手の試合後のマイクは、心に響きましたか?
 「うん、頑張っていきたいですよね。今、格闘技バブルが弾けちゃったような感じじゃないですか? いい試合して、格闘技の会場がどこも満員になるように、盛り上げたいですよね」

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 セコンドが発した「プロレスラー」の六文字に過剰反応し、我を忘れてノーガードでド突き合う二人――。これだから、“U系”を背負う男たちは、たまらない。思えば、件の滑川も前田道場で純粋培養された元・リングス戦士。74年生まれの33歳だから、試合後マイクでU世代へのエールを送った山宮とも、ほぼ同世代だ。

 『DREAM.2』の田村潔司VS船木誠勝の影響からか、今格闘技ファンの間で、UWF再評価の気運が高まっている。青春時代に“U”に取り憑かれ、 “U”を引きずったまま大人になった三十路男たちの悪あがきを、最後まで見続けていたい。

パンクラス6・29沖縄テルヤホール大会 対戦カード決定!

 パンクラス6月29日(日)、沖縄テルヤホール大会の対戦カードが決定した。

 メインイベントには、9か月ぶりの復帰戦にしてフライ級に階級を落とした砂辺光久が、SKアブソリュートの松本天心総帥が、因縁の沖縄に自信を持って送り込むグラップラーの清水清隆と激突。“沖縄のパイオニア戦士”砂辺が地元凱旋興業を締めるのか、それとも清水が一気にランキング入りを果たすのか。スピードとテクニックを併せ持つ両者の、ハイレベルな攻防に注目だ!


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沖縄と言えばOZアカデミーでも活躍する砂辺光久である

 セミファイナルには、2005年9月の熊本大会で松本天心を下した秋葉系ファイターの佐藤光留が、またも地方興行の主役に躍り出るのか!? 対戦相手は、は沖縄の格闘技イベント『天下一武道会』で全試合KO 勝利を挙げているヘビー級のアメリカ人JERRY。
 佐藤はパンクラス、そしてプロレスラーの意地を見せるであろうが、JERRY はパウンド攻撃を得意とする強豪だ。沖縄最強外国人vs.コスプレレスラーによる”異種格闘技戦”に注目せよ。

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今回はパンクラス・ルールで闘うMISSION所属の佐藤光留

★ネオブラッド・トーナメント ライト級準決勝戦/5 分2 ラウンド★
TAG (MMA.G-SPRITS)
vs.
青木 宏樹 (和術慧舟會 駿河道場)
■ TAG:タグ 熊本県出身
■ 青木 宏樹:アオキ ヒロキ 静岡県出身
■ 1回戦をヒールホールドで突破したTAGと、ライト級予選を勝ち抜いた青木によるネオブラ準決勝戦。両者ともに寝技を得意とする。

★第七試合 ウェルター級戦/5 分2 ラウンド★
西方 清信(KOコンバット)
vs.
MATT (WILD SEASAR)
■ 西方 清信:ニシカタ キヨノブ 鹿児島県出身
■ MATT:マット WILD SEASAR:ワイルド シーサー アイルランド出身
■ プロ戦績では勝ち星こそ無いものの、空手をベースにした打撃で強豪と渡り合ってきた西方。MATT はWILD SEASARのインストラクター兼選手。西方は完全アウェイの沖縄で勝利を収め次のステップに進むことが出来るのか?

★第六試合 バンタム級戦/5 分2 ラウンド★
合田 隆宏(パンクラスREAL)
vs.
比嘉 優士 (モーションアカデミー)
■ 合田 隆宏:ゴウダ タカヒロ 京都府出身
■ 比嘉 優士:ヒガ ユウシ 沖縄県出身
■ 3 月のネオブラッド・トーナメント予選の準決勝で惜しくも逆転負けをした合田と、2 月に行われた今大会の査定戦で、パンクラスREALの上地から豪快なKO勝利を挙げた比嘉によるバンタム級戦。合田にとっては上地の仇打ちとなる!

★第五試合★
真田 茂到 (パンクラスREAL)
vs.
英高(WILD SEASAR)
■真田 茂到:サナダ シゲト 広島県出身
■ 英貴:ヒデタカ 沖縄県出身

★第四試合 フェザー級戦/5 分2 ラウンド★
當眞 充 (パンクラスREAL)
vs.
岩井 拓也 (ハイブリッドレスリング鹿児島)
■ 當眞 充:トウマ ミツル 沖縄県出身
■ 岩井 拓也:イワイ タクヤ 鹿児島県出身
■ 當眞はレスリングがベース、対する岩井はトリッキーな寝技師だ。

★第三試合 キャッチレスリングルール ライト級戦/5 分2 ラウンド★
屋宜 宣侍(パンクラスREAL)
vs.
立山 暁大 (護空道 煌心塾)
■ 屋宜 宣侍:ヤギ ノリヒト 沖縄県出身
■ 立山 暁大:タテヤマ アキヒロ 護空道 煌心塾:ゴクウドウ コウシンジュク 熊本県出身
■ “REAL の寝技番長”屋宜がキャッチレスリングルールで登場。対するは“熊本の攻撃型柔術家”立山。キャッチルールの真髄を魅せるのか。

★第ニ試合 フライ級戦/5 分2 ラウンド★
上地 一樹(パンクラスREAL)
vs.松尾 剛 (ハイブリッドレスリング鹿児島)
■ 上地 一樹:ウエチ カズキ 沖縄県出身
■ 松尾 剛:マツオ ゴウ 鹿児島県出身
■ 両者デビュー戦。上地は蹴り主体のストライカー、松尾は柔道を主体としたグラップラー。

★第一試合 フェザー級戦/5 分2 ラウンド★
望月“BOSS”大志(月一家)
vs.
築城 実 (P’sLAB熊本)
■ 望月“BOSS”大志:モチヅキ ボス ヒロシ 月組:ツキグミ 沖縄県出身
■ 築城 実:ツイキ ミノル 熊本県出身
■ 2005 年12 月に引退したはずの“熱い男”築城が沖縄の地で復活! 一方の“喧嘩師”望月は2007 年4 月に行われた沖縄大会のパンクラス・ゲートでバチバチのド突き合いをして会場を沸かせた。注目のオープニングマッチである。

 なお、6月1日付で「P’sREAL」はプロ部門を「パンクラスREAL」、アマチュア部門を「P’sLAB沖縄」として活動して行く事になった。

佐藤の日に、佐藤光留 新たなる旅立ちパンクラスMISSIONへ

2008年06月03日

レッスルなにわVKF 6・20『STRUGGLE』大会が発表

 VKFレッスルなにわの第10回大会が大阪・アゼリア大正にて開催される。

 WEWタッグ選手権試合がマッチメーク。王者のNOSAWA論外&MAZADA が出撃するが、対戦相手は現在選定中だ。

 参加予定選手は以下になる。
菊タロー(フリー)・マグニチュード岸和田(フリー)
GENTARO(アパッチ)・マスクド・ボルテージ ・矢郷良明(フリー)
SUSUMU(レッスル・ゲート)・忍(666)
内田祥一(フリー)・高井憲吾・入江茂弘(でら名古屋) 
CROWZER(クラウザー)・エルネスト・MASADA  
佐野 直(フリー)・Gamma(フリー) 
NOSAWA論外・MAZADA(東京愚連隊)
正岡大介・小杉研太・柴山隆哉(DEP)
カブキキッド・ミルク&キャンディー  

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VKF WRESTLE NANIWA Vol:10"STRUGGLE"
6月20日金曜日 大阪アゼリア大正 
18:00開場/19:00開始

前売りチケット
スーパーシート(最前列のみ)・・・5,000円
指定席・・・4,000円(当日各500円UP)
wrestlenaniwa@yahoo.co.jpにて予約受付中!!

チケットぴあPコードPコード:811-986


学割料金 指定席のみ3.000円
当日のみ受付で学生証明書を提示してください。

チケットぴあ(0570)02-9977
Rプラニング(075)351-3755/モーニングプロ(06)6648-9513
バディスラム(06)6645-1378/shotbar B.B.B(06)6657-6073
他ポスター掲示店
問い合わせ・・・VKF WRESTLE NANIWA 055-978-5005


 また、VKFでは、大きな話題を呼んだ第8回大会『Rebeared』(4月27日)のDVDが発売中だ。

online shopからも購入出来ます!


 
【収録試合】

★シングルマッチ15分1本勝負
高井憲吾 vs 藤澤忠伸

★タッグマッチ15分1本勝負
SUSUMU&シーサー・ボーイ&ドラゴン・ユウキ
vs
天狗たけし&カブキキッド&高智政光

★ミクスド・タッグマッチ30分1本勝負
菊タロー&永島千佳世 vs アントーニオ本多&ミルク

★タッグマッチ45分1本勝負
矢郷良明&マスクド・ボルテージ vs KAZMA&黒影

★シングルマッチ20分1本勝負
GENTARO vs MASADA

★タッグマッチ60分1本勝負
マグニチュード岸和田&内田祥一 vs KUDO&忍

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2008年06月06日

美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代”Act【アントニオ猪木という名の“巨星”】

『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
 Act【アントニオ猪木という名の“巨星”】
  (今回は80年代に拘らず、筆者なりに現行の“猪木像”をも見据えて綴ってみました。)
 
 アントニオ猪木というプロレスラーほど、ファンに幻想・幻影、そして幻滅を与えたプロレスラーも他に居ないのではないか?
 ファンタジーという“夢”の領域をファンに垣間見せ、“人間”猪木寛至を関係者が語るとき、悲しいかな、良く言う人々は少ない。そうして、そういう感情が外に漏れる時代性という、良くも悪くも秘匿性が守られない状況は真実が漏れ伝わっているかどうかはともかく、ある種、恐ろしさを感じなくも無い。
 
 現役時代、猪木ほど“プロレスラー最強神話”をその身に纏い、そしてそれらを全面に押し出し、闘い続けたプロレスラーも他に例を見ないように思う。
 いわく「プロレスこそ最強の格闘技である」いわく「いつなんどき、誰の挑戦でも受ける」ファンの中で誇大化し幻影化され続けた一プロレスラーの言説、言いっぷり。
 精神主義的に多大な幻影を与え、ひとによってはその“人生訓”においてもぐいぐいと有無言わさず引っ張っていくだけの“影響力”を多大に有していた。人々はいつしかそれら言説を「Inoki ism」と呼称するようになった。

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新日プロのリングで行われた全米プロ空手試合。レフトフック・デイトン(右)はその刺客


 誠に多くの人々がプロレスラー・アントニオ猪木を、これまで散々言い尽くされたことであろう事柄・事象・事件史、外に漏れだした、或いは些細な内部事情、等を含め、あらゆる角度から時に饒舌に謳いあげ、時に品を変え冷笑的に語り継いできた。
 現役を退いたのちも方々で“語り尽くされた”と称される猪木をまさに舌の根も乾かぬほどに未だに後世に語り継ごうとして止まぬ一群がある。

 何故、それほどまでにアントニオ猪木という一プロレスラーは連綿とひとびとの遡上に上るのか?その答えのひとつはいうまでも無く、ひとつひとつの言説をリング上で実際に実践しようと試みたレスラーだったからこそ、だろう。そこに多くのファンがシンパシー【sympathy】を感じたからこそ、大いなる幻想と現実をリンクさせ、共鳴体としての“アントニオ猪木像”は確固たる礎を築いたはずである。
 
 これはもう、プロレスというジャンルの奇特性ゆえの世界であり、本来ならばファンに魅せることが出来ない格闘浪漫、絵巻であろうともプロレスリングの世界では関係者が真摯な態度を持ってことにあたればけっして困難ではないかも知れぬという、まさに世間的には懐疑牲の非常に高い、だが、だからこそその特殊性が際立つ“懐の深い”ジャンルゆえにこそ為しえようことだ。
 つまり、市井の人々が懐疑の目という“偏見”を抱いて「まず、実現困難!!」と思い描く事象でも、関係者を奔走させてしまうだけのバイタリティ、熱量、風格がかつてのアントニオ猪木には存していたという側面が指摘できよう。
 
 それだけにリング引退後の猪木には肯定・否定、その是非論が現役時よりもかなりの密となってふりそそがれる事態を生んでしまった。プロデューサー・猪木はあくまでもプロデューサー、裏の仕掛け人なのであって実際にリング上でその“思想”を体現しうる“当事者”では無い。
 ここに連綿と未だ現役時と引退後を区別出来ぬ“体現者”としての猪木の“幻想”を追う一群が現れ、「あの猪木のことだ。きっと何かやってくれるのではないか?」という必要以上の期待感を抱いて観戦に及び、そのリング上の騒乱ぶりに幻滅と批難が集中するという皮肉な結果を招くこととあいなった。

 IGFという、ところどころにこれでもかとばかりに猪木自身が頻繁に登場して試合自体のインパクトを弱めてしまう“ひとり舞台”の様相は誠にその悪しき好例、と思えなくもない。(サービス精神がそれだけ旺盛という、好意の目で見つめる方々も無論、おられようが・・・)

 だが、翻って現役時の猪木を思うとき、筆者にはこんな感慨をも口をついて出てしまうのだ。
 「プロレスラーとは、他の実戦格闘家が見せることが出来ない“格闘浪漫”を実際に“魅せる”ことが出来る領域をも有した稀有な存在である。」あったのだ、と。
 ならばいま現行のプロレス界、猪木の現役時ほどにファンに“格闘浪漫”を“魅せる”ことが出来るプロレスラーが果たしているのか?と問われれば人々はどう、答えることだろう。

 現役時、ファンの夢の“領域”を己の身を削って体現しようと謀った漢・アントニオ猪木。批難・誹謗の数々はまたそれらに比例してアントニオ猪木の現役時に、ファンの夢を繋ぐ為に奔走した汗と等しいはずだ。そのことだけはやはり、ここに筆者の連綿たる思いの一部として、また仔細にその動向を見つめてきた者の自負として強調しておきたいと思う。

 恒に、ファンに媚びないファイトを行い続けたプロレスラーとも称されたアントニオ猪木。だが、私はこの言葉を文字通り、否定してみたい。猪木ほど、その現役時、ファン第一義で四角いリングに上がり続けたプロレスラーも居ないのでは無いか?

 プロレスラー・アントニオ猪木は未だ燦然とプロレス界の歴史に輝く、一大巨星である。猪木は世間の蔑視という風聞に晒されながら暗く鬱に暮れていた、誠に多くのプロレスファンの、ジャンルに懸ける思いを繋いだレスラーであった。

 「アリ戦の借金を返さんが為に異種格闘技戦を行い続けたのさ」そんな下卑た論評のみに終始していては“歴史”に影となって潜む、幾層にも折り重なりギラリと光る、滴る汗なるものはかすんで見えぬことであろう。あのほとばしる、リング上の猪木の熱量はいま思い起こしてみても身震いするほどの佇まいを有していた。まさしくその勇姿は“巨星”そのものであった。

 ⇒【筆者・美城丈二、ミルホンネット配信作】


2008年06月07日

プロモーター they love wrestling.

プロレスにはいくつかの要素があります。お客さん、wrestler、Referee、音響、会場設営、ticket。。。
そんな中でも、必ず居なくてはならない存在、それがプロモーターです。showを準備して、当日は誰よりも忙しく、興行的なriskを背負う。プロモーター無しには、wrestling showは成り立たないのです。

これは、特にindyのshowになるほど顕著な傾向。会社組織になれば人材は揃ってブンギョウできるし、riskも会社全体で対応することに。でも、個人が中心となっている団体やshowでは、間違いなく一番忙しいのがプロモーターでしょう。

プロレスのプロモーターは、大きく分けて二つの種類が存在します。
一つは、wrestlerではないプロモーター。もともと選手として活動していない人と、carrierを終えたwrestlerである場合があります。自分が初めて会ったプロモーターはZandig。彼は当時wrestlerとしては働いておらず、主にschoolとshow1の運営をしていたように思います。back stageで睨みを利かす、まさにthe BOSSの風格で、忙しそうにケイタイで話していた記憶があります。

もう一つは、wrestlerを兼ねているcase。この中には、団体の創設者で、wrestlerで、経理担当で、コマーシャル担当で…と、タクサンの役目を兼ねている人も多いのです。
アメリカで出会った中では、当時のCHIKARA pro.のMike Quackenbushがその代表格でした。showをコントロールし、自分も出場し、guest wrestlerと交渉し、schoolのstudentsにはAdvice、お客さんの入りを心配し、撤収時間を心配し。。。と、ハチメンロッピの大活躍。相当な負担だろうなぁ。

日本では、doveの504シャチョウも似たような感じ。この間のtourでは、移動中の車内でもshowのハンセイや計画の話ばかり。そうやって、少しでもいいモノを創っていこうという姿勢が大切なんだろうなぁ。

wrestlingを愛しているのは、fanやwrestlerだけではない、というオハナシでした。

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doveプロレスのタコシャチョウ、504。showの後、新宿二丁目の朝、何を思う。。。

kabukikid.

「戦極〜第三陣〜」リアルタイム速報

<第八試合 ヘビー級>
○吉田秀彦(1R 袈裟固め)モーリス・スミス×
超ベテランのスミス相手に連敗脱出したい吉田。序盤はスミスのローキックに攻めあぐねるが、組んだらそのままヘッドロック。そのままスミスを寝かせて袈裟固めで一本勝ち。第一回は藤田がグラハム、今回は吉田にスミスとエースのどちらかが華麗に勝つのを演出した感が否めない。

<第七試合 ヘビー級>
×藤田和之(1R TKO)トラビス・ビュー○
戦極ダブルエース、藤田に対するはケビン・ナッシュに憧れるビュー。藤田は前回、イージーな相手が今回は地味な強豪とギャップが激しい。両者、スタンドでの展開。藤田のゴリラフックでやや有利と思いきや、ビューがカウンターで一発で藤田は崩れ落ちる。そのままビューが追い込むのをレフリーが止めてTKO。会場は藤田勝利を期待していたので静まり返った。

<第六試合 ミドル級>
○三崎和雄(判定 3-0)ローガン・クラーク×
大晦日の秋山戦以降のがぜん注目される様になった三崎の試合。対するクラークは身長が高い。1−2Rは静かな立ち上がり。終始スタンドで打ち合い。両者、たまにいいのが入るがいずれも単発。3Rに試合が動いた。クラークのパンチで三崎がダウン。そのまま攻め込むクラークを三崎、ダウンにも焦らず上手くタックルでグランドで上に。スタンド後、三崎がクラークの投げを潰して再びグランドで上を取るが時間終了。判定は三崎だが、盛り上がりに欠ける消化不良な試合だった。

休憩明け、今後、戦極に最強グルジア軍団来襲。五輪レベルのレスリング、柔道の選手の参戦が発表される。そしてライト級トーナメント開催の発表。参加選手はドゥエイン・ラドウィック、ホドリゴ・ダム、横田一則、光岡映二、北岡悟。


<第五試合 ウェルター級>
○ニック・トンプソン(2R アームロック)マイケル・コスタ×
戦極が押してる海外勢、トンプソンに、シュートボクセのコスタ。1Rは打撃で行くと思いきやコスタがテイクダウン。トンプソン下から十字を仕掛ける。コスタが振りほどいて上からパウンド。その後トンプソンが三角を仕掛けるも、終始コスタが上をとって試合をリードした。2R、コスタの大振りの右が炸裂してトンプソン、ダウン。そのままコスタが上で責めるがトンプソンがなんとか復活してスイープ。上を取ったトンプソンがアームロックで勝利。一進一退のいい試合だった。

<第四試合 ミドル級>
○菊田早苗(1R 腕十字)クリス・ライス×
対戦相手を選びすぎるので試合が少ない菊田。今回は無名のストライカーのライスが菊田のお眼鏡にかなった様だ。何度かタックルを切られた菊田。ライスがギロチンチョークに行くのを構わずテイクダウンする菊田。そのままパスしてマウントを取り、腕十字で勝利。

<第三試合 ヘビー級>
○マーシオ・“ペジパーノ”・クルーズ(1R 腕十字)チェ・ム・ベ×
吉田道場−グレイシーバッハ繋がりなのかペジパーノが参戦、対するは息の長い選手ムベ。まずはペジパーノがテイクダウン。一度は立ち上がるが、再びペジパーノが寝かせてバックマウントを取り、フェイスロック。そしてバックマウントからタコ殴りでムベが虫の息。そのままペジパーノが横三角→腕十字で一本。ペジパーノが柔術家がVTで勝つお手本の様な試合で勝利した。

<第二試合 ライト級>
○ホドリゴ・ダム(2R TKO)ジョルジ・マスヴィダル×
打倒五味として注目されるダムに対するはATTからの刺客、マスヴィダル。静かなスタンドの立ち上がりから、最初にマスヴィダルがダムからダウンを奪う。なんとか苦し紛れのタックルでダムが凌ぐ。2Rも終始、スタンドでこつこつ打ち合う展開。ダムがテイクダウンにいけない苦しい展開と思いきや終盤にダムのラッキーパンチが当たってマスヴィダルがダウン。すぐにレフリーが止めた。ストップがかなり早くすぐに立ち上がったマスヴィダルが抗議するも無視され、鳴り物入りのダムを勝たせたいという思惑を感じる試合だった。

<第一試合 ライトヘビー級>
○ファビオ・シウバ(2R KO) 高橋和生×
この試合から改名した高橋にいかにもシュートボクセという感じのシウバ。1R、シウバのローブローで中断後、シウバのラッシュで高橋ダウン。しかしグランドで冷静に上を取る高橋。しかしパスした時にシウバが立ち上がる。その後壮絶な殴り合い。そして2Rも殴り合いだが、シウバ有利。そしてシウバの首相撲からの膝蹴りがヒット。崩れおちる高橋。壮絶なシウバのKO勝利となった。

2008年06月08日

J-GIRLSの“ヴィジュアル・アスリート”女子キックボクサー、田嶋はる選手がTV出演

 5戦5勝と無敗記録を更新するJ-GIRLSのアイドル・キックボクサー田嶋はる。ミニ・フライ級の新人王でもある。そんな彼女が3日間に渡り密着取材を受け、練習・試合・プライベートの全てをさらけ出した。 
 6月16日(月)の日本TV系列『スッキリ!!』(8:00〜10:00)の中で16〜17分間放送する予定。このチャンスを見逃すな!


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 なお、スッキリ!!は報道番組のため、 大きな事件などが起きた場合、放送日が変更となる可能性があります。 ご了承願います。

2008年06月09日

『戦極〜第三陣』は過去最高の大会〜WVR木下社長が総括

 『戦極〜第三陣』は、8日さいたまスーパーアリーナで開催され、木下直哉WVR社長社長は「内容はこれまでで一番最高の大会だった」と総括した。
 8月24日に『ライト級トーナメント』の開催を発表。ドゥエイン・ラドウィック、ホドリゴ・ダム、横田一則、光岡映二、北岡悟がリング上で挨拶している。


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 國保尊弘広報は、玉砕した高橋和生を讃えて「勝負論を超えた闘いをしてくれた」、チェ・ム・べには「朝鮮魂を見せて欲しかった」と苦言。また菊田早苗については、「注射を打って出てきた。実は足を引きづってた」と舞台裏を披露。ニック・トンプソンの逆転勝利となったマイケル・コスタ戦は、「どちらが勝つかわからない、これぞリアルの戦極!」だと胸を張った。
 吉田秀彦については、「”どんなことをしても勝ちたかった”とマイクしたのがすべて」と語り、今後については「93kgに落とすかどうか相談する」と注目発言をした。記者からホジャー・グレイシー戦の質問が飛ぶと「道着マッチも面白いかな」とほのめかしている。

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本職キックボクサー相手にローも、ハイも繰り出した吉田


 吉田秀彦自身は、モーリス・スミスが「最初サウスポーで来たので戸惑った」と告白したものの、記者から「袈裟固めで勝ったのは初めてでは?」の質問には、「そうです。シウバにやったのは逃げられたけど…」と試合を振り返る。
 例の「どんなことをしても勝ちたかった」発言については、「お客さんのために打撃戦を見せるよりは、チャンスがあればスグにでも極めたかった」と、その真意を披露。「次はもっといい試合をしたい」、「久々にケガもなく、やめていた酒を飲みたい」と上機嫌だった。

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寝技に持ち込んでからは速効でタップを奪う。無邪気に喜びを爆発させた吉田


 一方のモーリスもまた、ダメージは負っていない。記者会見ではマーク・コールマンの得意とするネッククランクと、吉田の袈裟固めの違いを解説。通訳さんは「首というより体を締め付けられて…」と伝えていたが、本人は正確には「胸が苦しくなった」と答えている。
 ただし、47歳の年齢のことを指摘されるのが面白くないらしく、「10年前にやっていても結果は同じだったかも。テクニックに負けたんであって、年齢の衰えはない」ときっぱり。「総合のほうが、身体へのダメージがきついキックボクシングよりも楽だ」と言い切り、現役続行を宣言していた。鈴木みのる戦に向けて「18日まで日本でそのまま過ごす」という。

 「じじいだとは言わせない!」ーまだまだ元気なモーおじさんであった。

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「負けたんでタオル被ったまま答えます!」と笑わせて始まった会見+モーリス百面相


 藤田和之は伏兵のトラビス・ビューの左ジャブ一発で崩れ落ち、そのままビューが鉄槌攻撃で追い込んで芹澤レフリーが止めた。トラビスは「尊敬していたレスラーのフジタ、まさかこうなるとは…」と謙虚な受け答えに終始。刺青の意味も披露してくれて、右腕のは”FEAR No EVIL(悪を恐れるな)”だと解説していた。

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エキストリーム・クゥートアのTシャツで会見に現れたトラビスはプロレスラー向きか
左腕の刺青は「プライドとか…」 いろんな意味があるんだそうな

 三崎和雄は長身のローガン・クラークに手を焼いた。3−0で三崎の手が挙がったが、ほとんど差はなかった。病院に直行した三崎に代わって、メガネをかけたローガンは冷静に試合を分析。「あれもできなかった、こうしておけばよかった」と、まじめに答えていたのが印象的だった。
 英語の通訳は逆のことを伝えていたが、試合中の陽動作戦に関してローガンは「三崎の手を上げたりの変形自在のフェイキングに惑わされた」と反省している。

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三崎のフックがローガンの顎を打ち砕く! 長身の相手に飛びまくった三崎

6・28第32回プロレス文化研究会テーマは芸能としてのプロレス 「戦う」女の芸能とその観客反応

次回、プロレス文化研究会の正式な日取りが決まったのでお伝えさせていただく。6月28日(土)午後2時から5時まで。場所は京都市中京区三条御幸町三条ありもとビル2階「ル・グラン・ジャズ」(地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩5分もしくは京阪三条駅下車徒歩5分)
TEL075−211−5800(研究会の内容の問い合わせは不可)
入場無料、カンパ歓迎。(会場内への飲食物の持ち込みは禁止です。)

今回は名著「女子プロレス民俗誌」(雄山閣出版)の著者として知られる亀井好恵氏を招き演者が女であるために際立つ芸能性を考察し議論する、充実かつ貴重な場となりうることでしょう。
特に女子プロレス、女子格闘技ファンの方にも来場をお勧めできます。ふるってご参加ください。

がんばれ砂辺光久! パンクラス6・29沖縄大会追加カード発表

 砂辺光久、佐藤光留が出陣するパンクラス沖縄大会の追加カードが決定した。

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07年9月5日の吉本光志戦は、おしくもドロー裁定だった砂辺光久


 今年2 月に行なわれたGate Fight のキックデビュー戦で、相手から2 度のダウンを奪い勝利した“スーパー小学生”の真田茂到がプロ部門パンクラスREALのKIDS FIGHT代表として、第五試合に中学生キックボクサーの英貴を迎え撃つ。砂辺の一番弟子が、メインで戦う師匠の露払いを務める注目の一戦となるであろう。

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砂辺の秘蔵っ子・真田茂到(左)と英貴 ©パンクラス

 なお、パンクラスゲートとしてライト級戦が組まれ、P’sLAB沖縄の比嘉英樹が、MABUIの浦崎考俊と対戦することも併せて発表された。

対戦全カード

2008年06月10日

「真剣勝負の夜」二見モニカ総統が6・24山本喧一と再びトークライブ

 T−1二見塾の前回トークライブ(5月22日)が、裏話の連続で参加者を大いに満足させただけでなく、その中身の衝撃度からアンコールを望む声が続出。ついにゴールデンカップスを復活させた山本喧一が再び参戦することになった。

 6月24日(火)のテーマはズバリ「真剣勝負の夜」。リアルファイトじゃないのに、それらしき幻想だけで夢を振りまこうとした某レスラーが、 “フタ・ミ塾”の毒舌についていけずに逃げ出したように、このトークライブで聴けるのはガチンコの本音だけだ。

 『UWFインターナショナル』、『キングダム』、『リングス』を経て、『パワーオブドリーム』を設立し、現在は株式会社ウィットの代表取締役として活動しているヤマケンこと山本喧一。
 昨年の暮れに女子プロレスとの決別宣言をした後、今年に入ってからは池田大輔を血祭りにあげ、さらに、須山浩継、折原昌夫、金村キンタロー、宮本和志、橋本友彦を完膚なきまで断罪し、もはやマット界では向かうところ敵なしのモニカ総統こと二見社長。

 共に業界内で地殻変動を起こし、常に渦中の人物として本音のキーワードを発信し続けてきた両雄とあって、オンリーワンタッグチームとしてプロレス&格闘技界へ再び喧嘩を仕掛け、告発を続ける!

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【イベント概要】
もう一丁!ガチトーク“フタ・ミ塾”vol.11
『ゴールデンカップス山本喧一×二見モニカ総統〜真剣勝負の夜〜』

日時:6月24日(火)開場/19:00 開始/19:23〜22:00まで
場所:フラミンゴ(JR水道橋駅西口&東口下車徒歩2分30秒)
東京都千代田区三崎町2−6−6(T−1の隣のビルの1階)
入場料
会員:1500円※随時会員を募集中!第1回&第2回「T-1GP」DVD購入者の方に会員証を発行
一般:2000円
別途、ソフトドリンク代が必要(350円〜450円まで)。他のメニューは、スパゲティ、焼き鳥。なお、アルコールやおつまみ等の持ち込みが可能。

主催&チケット販売所:チケット&トラベルT−1(東京・水道橋) 
住所:東京都千代田区三崎町2-6-7グリーンビル202号
問い合わせ:03−5275−2778
極上の“T−1二見激情”見参
“渋谷ではたらく格闘家の野望”山本喧一公式ブログ


 5・24『ハッスル』有明コロシアム大会において、久しぶりに“元祖ゴールデンカップス”の山本喧一として復活の狼煙を上げたヤマケン。果たして『ハッスル』参戦はあるのか?
 そして“ハッスル破壊”を公言としているT-1二見社長がどんなリアクションを取るのか?――いずれにせよ、新たな格闘技の誕生への試運転となる6・24のトークライブを見逃すな!

2008年06月13日

美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代Act【藤波辰爾という名の“羨望”】

『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
  Act【藤波辰爾という名の“羨望”】

 1978年、WWWF(現WWE)ジュニアヘビー級タイトルを獲得し、本国凱旋。80年代初頭、凄まじいタイガーマスク人気に代表されるジュニアヘビー人気のまさに火付け役となった。

 ベルトを肩に引っさげさわやかに笑う憎い、奴。あまりのかっこ良さに男性プロレスファンの反感を買うからと敢えて血に染まる流血試合を増やしたのだと、誠しやかに囁かれるほどの美青年ぶりであった。

 剛竜馬、木村健吾、チャボ・ゲレロ・・・プロレス界のニューヒーローにはライバル達がひしめきあっていた。カール・ゴッチ直伝の腰を軸に従えたバックの取り合い、関節技の掛け合い、大きく弧を描いて放つドラゴンスープレックスの衝撃足るや、当時、どぎもを抜かされたものだ。
 その衝撃性を高める為、「敢えて骨折した」と喧伝された次第だが、驚異の、スピーディかつ柔軟性を思わす技の掛け合い等、やはり普段の修練を思わすには十二分の説得力があったし、また往時の関係者、みな「練習の虫」だと呟かれたほどの鍛錬、その賜物でもあったろうと思う。

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伝説のチャボ・ゲレロ戦がかおり夫人との出会いのきっかけだった


 藤波辰爾は草創期の新日本プロレスが生み出した、ひとつの“結晶体”でもあったのだ!!と私は往時を顧みて、思う。

 「弱き者は去れ!!」そこに注釈は入らない。
 中学校を卒業したての大分の少年が夢を描き、信じ、プロレス界に流れ着く。そこからはまさに藤波辰爾という一己の人間の鍛錬あるのみなのであり、のちのニューヒ−ローぶりは藤波選手自身が招いた“至高のとき”であったのだとも思うのだ。

 80年代に入り、長州力とのあの「名勝負数え唄」ヘビー級戦線の活躍が始まる。

 受けの美学、最たるゆえに無論、長州力のいわゆる“ハイスパート・レスリング”は光り輝いたのだと思う。当時、維新革命の波に乗った、ブラウン管の長州力選手を眺め、(おまえの方がエリートじゃん!)とはたと訝しがった私の心根がいまとなっては懐かしい(笑)。

 なんのバックボーン、格闘技経験の無い一少年が夢馳せ、上京し、あらゆる鍛錬に耐え、掴んだ栄光の果てが「俺はお前のかませ犬では無い!」とののしられたら、あまりに理不尽ではないか?(そんな思いもいまやただただ懐かしい郷愁の彼方のような思いではあろうけれど・・・・・・筆者も若かった、ということだろうか?
 当時、既に藤波選手のプロレスラーとしての歩みをそれとなく知っていた私は“革命戦士”として人気を博する長州選手への妬みがあったや知れず。)

 だが、黙々とそんな“維新革命”の最中にあっても藤波辰爾は、自身のステータスを押し上げてくれたリングの修羅を今度は影となって耐えて魅せたのである。うがった見方でもなんでもなく、筆者はそのように長州選手とのライバル闘争以後を見ている。

 80年代初頭、あの一大プロレスブームはまさに見事の一事であった。世間という猛者を冷ややかな一群はさておき、包み込んで起こった大ブーム。その渦中に藤波辰爾は確かに存していた。

 のち、新日本プロレスが激震に見舞われ、幾度となく、「ここで藤波が脱退すれば間違いなく潰れるだろう」という事態が往々にしてあった。だがそのたびに藤波選手は留まってきた。そんな忸怩たる思いを僭越ながらも覗い見やるとき、“無我・ワールドプロレスリング(現ドラディション)”設立に向った藤波辰爾という一己の人間の真実が垣間見えるようで、筆者には胸打たれるのだ。

 “無我・ワールドプロレスリング”設立・新日本脱退。そこにあの新日本プロレス創設者でオーナーでもあったアントニオ猪木というプロレスラーへの生き様がありなんと投影されている。猪木が去ったのちの新日本。藤波辰爾は静かに、動いた。成人してもどこまでも自身の憧れたひと、夢を繋いでくれた“猪木・新日本プロレス”に、忠実でありたいが為に。少なくとも筆者には、そのように思える節を感じるという、これはまったくの主観に過ぎぬかも知れないが・・・・・・。

 多くのプロレスファンにファンタジーを繋いだ、80‘sプロレスブーム。その礎という名の土台の下にプロレス界へと故郷を離れ、巣立ってきた、当時、16歳の少年が憧れ続けて止まなかった“夢のあとさき”なるものが隠れているのだと筆者は深い感慨を抱く次第である。 

 ⇒【筆者・美城丈二、ミルホンネット配信作】

中西学の武藤祭乱入が一部で大不評! 反ユークス派がPREMIUMに集結!?

 10日の全日本プロレス「武藤祭」に、新日本プロレスの中西学が来場し、武藤敬司に向かってIWGP挑戦をアピールした。
 中西は事前に武藤祭に出向くことをマスコミ向けに発言していたし、別に驚くほどのことではないが、今回中西は武藤のものまねを競う「武藤敬司コンテスト」のエンディングで乱入。その際スキンヘッドのカツラと、付け髭という武藤のものまねで登場したのだ。

 これが新日本OBの方々やベテランマスコミの方々に大不評で、皆眉をひそめているらしい。ようは「天下のIWGP王座への挑戦表明だというのに、おちゃらけるとは何事か! 中西はIWGPの権威を失墜させる気か?」というわけだ。
 なるほど。確かに他団体に流出した至宝を取り戻すために、敵地に乗り込んだ割には緊張感の欠片もない。

 ただ、「野人」「筋肉バカ」のキャラクターが多くのファンに認知され、バラエティ番組にも多数出演している中西なら、見た目は武藤のものまねをしておきながら、マイクアピールでちっとも武藤を真似ることもなく、普通に挑戦表明をするという「外し方」は十分ありだろう。
 中西とともに武藤への挑戦をアピールしている後藤洋央紀が同じことをやったら問題だが、いまさら中西にシリアスを求めるほうが無理だ。

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 そもそも中西が自分でこの演出を思いついたとは思えないので、恐らく会社側の指示でやったのだろう。ここ最近の新日本プロレスは、ユークス主導になったことでずいぶんと砕けた感じになった。
 これを「天下の新日本が落ちたものだ」と取る人もいるだろうが、実際に会場に行ってみると、後楽園ホールは毎回超満員だし、お客さんも楽しそうに観戦している。少し前の後楽園ホールですら満員に出来なかった頃と比べれば、ユークスのやり方が間違っているとはとても思えない。

 しかし、ユークスは新日本プロレスの株主であり、当然ビジネスライクなクールな面も持っている。今月いっぱいで契約が切れる選手や、所属選手かと思われたベテラン選手が実はワンマッチ契約だったという話も、井上譲二さんの『マット界舞台裏』に詳細されていた。
 そういう今の新日本に不満を持っている者も多く、蝶野正洋がプロデュースする「PREMIUM」に集結し、勢力を拡大した暁には「こちらが真の新日本プロレスだ!」とする構想もあるようだ。

【PREMIUMに関する情報はこちらをチェック!】
週刊マット界舞台裏

2008年06月14日

前田日明「戦うための論語」

本日紹介する妙なアイテムは、前田日明「戦うための論語」。
前田日明がひたすら論語を朗読するという、謎のCDである。
「ブレードランナー世代のこどもたちへ」という謎のサブタイトルがついている。
ライナーノートには、「朝シャンではない、朝ロンだ」とある。毎朝このCDを聞いて、論語を無意識、超意識の世界にまでインプリントしてしまうのだそうだ。
発売は1990年、第二次UWFが崩壊間近の頃。こんなことをしている場合ではなかったのではないか、と思わないでもない。

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すぎたとおる 山口敏太郎事務所

2008年06月15日

鈴木みのるプロ20周年〜ポール・レイゼンビーを覚えているか?

 鈴木みのるが20周年興業を6月17日に開催する。モーリス・スミスとのエキシビション・マッチも予定されていて、後楽園ホールはすでに売り切れだそうだ。井上譲二の『マット界舞台裏』最新号には、89年『U−COSMOS』の真相が明かされていたばかりである。

 ポール・レイゼンビーのことを覚えている総合ファンが、どれだけ残っているのだろうか? 97年にパンクラスに初来日。初戦で柳澤龍志に敗れるもその戦いぶりを認められ、一ヶ月後に船木誠勝とのメインイベントに抜擢されたこともある。彼はパンクラス初のカナダ人選手ということで、旧横浜道場に泊まりこんで実践特訓を受けた貴重な外国人体験者の一人だ。

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俳優として、スティーブン・セガールのビデオ映画にもチョイ役で出たそうだ(HPより)

 日本では忘れられた存在かもしれないが、北米のマット界では、格闘家兼プロレスラーとして、ずっと活動していた。また、彼は頭の切れる逸材であり、いろんなプロモーションの裏方でもある。日本で放送されることのないまま消滅してしまったボードック・ファイトの実況解説者としても知られており、文章も書けることから格闘技ライターの肩書も持つ。

 そんなレイゼンビーも40歳を迎えて、鈴木みのるに横浜道場で半殺しにされた体験談をブログに公開している。
 それは彼の人生でも、もっとも衝撃的かつ、生死をさまよったかのような30分間だったらしい。「”小さな悪魔”であるミノル・スズキに、500種類のサブミッションを次から次へと極められて、三途の川を見た」そうだ。

 ようやくしごきが終わって「フィニッシュ」の言葉がスズキの口から洩れたとき、「人間の口から発せられる最も甘美な言葉に聞こえた」んだそうである。

 もっとも話はここでは終わらない。ようやくこの地獄の儀式から解放されて、さぁもうシャワーでも浴びて、すぐにでもベッドに横になりたいと思ったそのとき、鈴木が手をとって、「クエスチョン?」と声をかける。一瞬なんのことかとためらうレイゼンビーであったが、今度はスズキが次の一時間半にわたって、個人レッスンをしてくれようとしたのに気づくのだ。
 
 「スズキって、いい奴じゃん!」
 こうしてレイゼンビーは、サブミッションの何たるかを体に叩き込まれたというお話である。

 キックボクシング王者モーリス・スミスのガチンコの恐怖から固まってしまい、試合から逃げてしまって負けてしまった鈴木。あの体験がなかったら、日本の総合の歴史はまた違ったものになっていたに違いない。
 そして、その鈴木に格闘技のイロハを教わったレイゼンビーは、マット界のスポークスマンとして、経験者の視点を発信し続けている。

 どこかで鈴木は、くしゃみをしているかも知れない。

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 レイゼンビーのコラム原文
週刊マット界舞台裏'08年6月19日号

桜庭陥落、マヌーフの猛攻止められず〜DREAM.4速報

ライト級グランプリ2回戦
青木真也○
vs.
永田克彦X
1R中盤からなんと青木が上、レスリング銀メダルの永田が下の想定外の展開に。右足をのど仏に入れて、頭を抱え込んでのタコ足フットチョークが5分12秒に極まる。こんなの見たことないよ〜。永田は持ち味を出せず、青木の圧勝ということに。 

試合後マイクを握った青木、おやじがどうたらは勘弁して欲しいが、「DREAMの大黒柱になります!」とエース宣言も飛び出した。


第2試合 ヘビー級 ワンマッチ
アリスター・オーフレイム○
vs.
イ・テヒョンX
韓国相撲のイ・テヒョンには中村和裕がセコンドに。アリスターの煽り映像では、「主催者泣かせ」、「空気読めない」、「スタミナに難」とさんざんな紹介のされかたをしたオーフレイムは、ベテラン戦歴を誇るもまだ28歳なのだ。

試合は1R36秒、アリスターの左フックが命中。あっさり崩れる18kg重い元力士。ヘビー級打撃戦の真髄を見せてマイクを握ったダッチサイクロンは、ミルコ・クロコップ戦を要求した。


第3試合は、相手がいなくなった者同士のライトヘビー級戦
ガジエフ・アワウディンX
vs.
ハレック・グレイシー○

生贄にされたのがロシア特殊部隊の大砲ことガジエフ・アワウディン。勝機は序盤の打撃勝負のみだったが、寝技に移ると3分2秒、グレイシー伝家の宝刀・腕ひしぎ十字固めが炸裂。

次世代グレーシーのハレックはなんと英語でマイク・アピール。ドタキャンされたクロコップとのグラップリング・マッチを再度アピールしていた。


フェザー級として、所の再プッシュ計画が始動!
所英男○
vs.
ダレン・ウエノヤマX

1Rは所のひざ蹴りがウエノヤマに何度も当たる。軽量級ならではのスピーディーな攻防は見られたが、勝負は判定決着へ。結果文句なしの3−0で打撃に勝った所の手が上がる。

7月21日大阪城ホールでの『DREAM.5』の公開抽選会は、エディ・アルバレスvs.川尻達也、青木真也vs.宇野薫となっている。川尻は宇野戦が叶わず残念そうだった。


以下、ミドル級トーナメント2回戦
第5試合
ゲガール・ムサシ○
vs.
ユン・ドンシクX

ユンの左足には桜庭風のテープでガチガチに固められている。そこにコツコツとローを当てるムサシ。ひざ蹴りがユンの顔面を襲う場面もあるが、なんとか持ちこたえる。

1R残り3分アームロックを取ろうとしたムサシの好きを見逃さないユン、ようやく有利な寝技展開に持ち込めたかに見え、残り30秒には腕十字がとれたに見えたが、ムサシは体を反転させてしまいエスケープ。

2R、両者疲れているためスローな展開に。最後の3分はこう着したグラウンドの体制のまま、ムサシがひたすら背後からユンの側頭部を殴り続けるままでゴングを聞く。文句なしでムサシが準決勝に進出。


第6試合
ゼルグ“弁慶”ガレシック○
vs.
金泰泳X

金ちゃん、またも不運。1分5秒、レフェリーがゴング要請。最初はなにが起こったのかわからなかったが、別角度のスローモーションにはグラウンドに倒れる際に金ちゃんの右手があらぬ方向曲がっていたことがくっきり。ゼルグはマイクを取って、3度目も口にしたが・・・。


第7試合 
ホナウド・ジャカレイ○
vs.
ジェイソン“メイヘム”ミラーX

スーパー猿対ワニという、K-1ならではのキャラ対決として煽られたカード。おバカさんキャラのアメリカ人に、ブラジル人も負けてない入場パフォーマンスが素晴らしい。

3分過ぎにジャカレイのヒールホールドが極まるも、関節が極まらない体質のメイヘムは親指を立てるポーズ。5分過ぎにも同じくかかとがあらぬ方向に曲がっているのにギブアップしない。この辺りまでは、一歩的にジャカレイのペースだったが、1R終盤にはメイヘムもパンチを当て、最後の15秒にはすっぽ抜けたもののフロントチョークを仕掛ける健闘を見せる。

2R、1分過ぎにはメイヘムがセカンドロープから自らリング外に出る仕草をして島田レフェリーに注意される。そろそろスタミナ切れか。

最後の1分はジャカレイが寝技に持ち込み、逃げきりを狙うが、メイヘムも体を反転させ、ゴングを聞いた時点ではメイヘムが上だったのだから立派。判定はもちろんジャカレイだが、色物対決に終わらず、15分間を戦い抜いた”狂乱の”メイヘムは負けてなおスター誕生であった。


第8試合
桜庭和志X
vs.
メルヴィン・マヌーフ○

猛獣の猛攻が1分30秒間続く。鉄拳制裁を続けるマヌーフを島田レフェリーが止めた。

立ち上がり、身長の低いマヌーフのハイキックが、ガードしている桜庭をロープ際ながらふっ飛ばし、そのままパンチの雨あられ! 桜庭は何もできないままだった。マイクでは英語で「伝説殺し」の完遂を伝える一方で、英雄の陥落を謝っていたのがマヌーフである。

BEST4は外国人選手ばかりに。桜庭プロテクトはなく、ガチンコ勝負の残酷さに、消化不良のまま横浜アリーナをあとにする観客であった。

ミスター・ポーゴが深夜1時からのテレビ東京系「シンボルず」に登場

 みうらじゅんが出演するテレビ東京系の「シンボルず」に、ミスター・ポーゴの火炎噴射が登場する。

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 ファイト!ミルホンネットでは、近くミスター・ポーゴのオリジナル長編自叙伝『ある極悪レスラーの懺悔』を刊行予定。関川哲夫が、すべての真相をぶちまける。これまで専門誌やネットなどに勝手に掲載されてきた間違いだらけのバイオも、ついに本人が正確な資料をもとに正していく。乞うご期待!


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2008年06月16日

菊タローGMついに…勃つ! WEWタッグ選手権試合が6・20VKFアゼリア大正大会で決定!

 WRESTLE NANIWA Vol:10"STRUGGLE"ハウスショーで、「VKF」初のタイトルマッチが2試合組まれることになった。

 あの「ドラゴンゲート」の"オープン・ザ・ガンマ選手権"(オープン・ザ・ブレイブゲート)王者Gamma選手から、「VKFで防衛戦をヤル」との申し出が届いた。挑戦者には「インディーのカリスマ」「自称VKFのエース」佐野直選手を指名! ガンマ選手権の価値を高めるという。
 その佐野選手は前回対戦したミルクに惚れ込んでおり、毎日のように「ミルクの電話番号教えろ」と迷惑メールが事務局にきているという。
 今回はカードが組まれていないミルクであるが、佐野直とミルクの「恋の行方」も気になる"オープン・ザ・ガンマ選手権"となるであろう。

★エース兼カリスマの野望 「ミルクは俺のもの!」
ガンマ・ゲート選手権 シングルマッチ60分1本勝負
(王者)Gamma vs 佐野 直(挑戦者) 立会人 堀口元気

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★WEWタッグ選手権試合60分1本勝負
NOSAWA論外&MAZADA(王者チーム) vs 菊タロー&高井憲吾(挑戦者チーム)


 もう1つのタイトル戦は、「東京愚連隊」NOSAWA論外&MAZADA選手が保持する"WEWタッグ選手権"が賭けられる。
 前回のハウスショー終了後、NOSAWA選手より「防衛戦希望」の要望があり、菊タローGMがこれを了承し実現する事になった。

 挑戦者の選択に、NOSAWA選手のコメントどおり「VKFに参戦している若者」として高井&内田組が当初リストアップされていたが、前回のハウスショーで勃発したGENTARO選手と内田・SUSUMUらの「世代抗争・イデオロギー抗争」のほうに内田選手を起用することになり、菊タローGM自らが高井選手のパートナーとして名乗り出ることに。
 さすがGM!! 久しぶりに「強い」菊タロー、「キラー」菊タローの戦いが楽しみである。

★ヤングでら名古屋運命の日 シングルマッチ15分1本勝負
マグニチュード岸和田 vs 入江茂弘

 「でら名古屋の若武者」入江選手が、「大阪で一番強い男」岸和田選手とシングルで激突! どれだけインパクトを残せるか、注目の1戦だ。


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★洗礼〜ナニワ式ハードコア4WAY 30分1本勝負
クラウザー vs MASADA vs カブキ・キッド vs X


★スクランブル〜DGの壁をこわしちゃえ タッグマッチ30分1本勝負
スペルシーサー&シーサーボーイ&忍 vs X&正岡大介&柴山貴哉

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★ナニワ・リアルイデオロギー〜命かけてんのか?
6人タッグマッチ60分1本勝負
GENTARO&矢郷良明&ボルテージvs内田祥一&SUSUMU&小杉研太

 今大会のタイトル"STRUGGLE"="闘争"を象徴するカードが、GENTARO選手率いる"矢郷さんDX"と内田・SUSUMU・DEP勢による「世代抗争・イデオロギー抗争」が突如勃発したことである。
 GENTAROは、「中央にも出てくる勇気の無い奴ら」、「お前らは所詮プロレスごっこだ!」、「俺は命かけてプロレスやっている!」と挑発。
 対する内田とSUSUMUは、「中央だけがプロレスじゃない」、「オレラだって命かけたプロレスやってんだ!」、「オマエにオレらの何が判るんだ」と、感情むき出しでやりあった両陣営・・・・・
 どちらの考え方が「良い」とか「悪い」とかでなく、その熱い思いをこの戦いでぶつけ合うに違いない。名勝負の予感である。

 また、2名の「X」は菊タローGMの了解をえているが、「VKF WRESTLE NANIWA 1周年記念大会」に関係する2選手とだけ発表されている。
 本大会で「VKF WRESTLE NANIWA 」ハウスショーが10回目を迎える。「VKF WRESTLE NANIWA 」をスタートする時から「考えていたこと」、「希望・夢」が動き出したのだ。試合前には1周年記念興行についての重大発表もあるという。
 「歴史の目撃者」になるしかない!

VKF WRESTLE NANIWA Vol:10"STRUGGLE"
6月20日金曜日 大阪アゼリア大正 
18:00開場/19:00開始

前売りチケット
スーパーシート(最前列のみ)・・・5,000円
指定席・・・4,000円(当日各500円UP)
Pコード:811-986

学割料金 指定席のみ3.000円
当日のみ受付で学生証明書を提示してください。

チケットぴあ(0570)02-9977
Rプラニング(075)351-3755/モーニングプロ(06)6648-9513
バディスラム(06)6645-1378/shotbar B.B.B(06)6657-6073 他ポスター掲示店
問い合わせ・・・VKF WRESTLE NANIWA 055-978-5005
wrestlenaniwa@yahoo.co.jpにて予約受付中!!

レッスルなにわVKF 6・20『STRUGGLE』大会が発表

「シンボルず」テーマは「噴出」! ムタの毒霧、ポーゴの火炎噴射

 みうらじゅんとMEGUMIが進行役の「シンボルず」(テレビ東京)。15日放送のテーマは「噴出」。小便小僧のベルギーの起源から始まり、火山の噴火、果てはグレート・ムタの毒霧攻撃、ミスター・ポーゴの火炎噴射などが取り上げられた。

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毒霧は効くという番組の結論だった! ポーゴの火炎でやけどした選手は大勢いる。

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ミスター・ポーゴの自叙伝がいよいよミルホンネットで刊行開始!

設立11年目、DDTプロレス早くも今年3度目の6・15大阪デルフィンアリーナ道頓堀興行

 DDTプロレス率いる高木三四郎の師匠筋にあたる鶴見五郎の、10年以上前にIWA格闘志塾を主催していた頃の、これぞまさしく大衆(スポーツ)芸能である至言をまず紹介しよう。

 「現在のプロレスはマニアックなファンや長く観続けていたファンにはわかるのですが、初めて観る人にとっては非常にむづかしくなってきております。よしあしは別にし、私たちの目指すプロレスはいつどこで誰が見てもわかるプロレス。大衆(パブリック)プロレスを追求していくつもりです。」

 弟子の高木代表はその言葉をいままで十二分に培ったイベンター的感覚にて独自にアレンジ、形を変えて見事に昇華させている。年季のはいったファンにも予備知識のない一見さんにも楽しめて、元を取った気分で帰路に着いてもらうことを心がけているわけだ。

 特に一見さんには団体、プロモーションそしてあの選手のファンになった、気になったと記念にグッズも何か買って帰ろう、また来てみようと思わせたらしめたもので、そのわかりやすいプロレスを見事に提供している。
 またプロレス特有の胡散臭さも、ところどころ切りはしに散りばめてギャグにしていてなんともユニークである。それがDDTプロレスだ。


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DDTコミッショナーを兼ねる不思議なプロレスワールドの神・ゴージャス松野、1試合目でMIKAMIと珍試合(上)
沖縄プロレスのパロディー、「DDTを君たちは捨てるのか!」というデルフィン一派を比喩したようなちょっと危ないコント。それにDDT側として若手で人気のヌルヌルブラザーズとともに、大阪プロレスを退団した内田祥一が加わっているのがミソ。ヌルヌルはいわくつきの問題となった魔王・秋山成勲からきているギャグ(下)


 今年でここ3度目となる(1月は5日と6日の2日間連続、3月20日)デルフィンアリーナ大会ではフェスティバルゲートと道頓堀の場所の違いがあれど、かつて大阪プロレスに所属していた古くはディック東郷、そして犬仁田厚→ぺロの正体である元DDTの高井憲吾、内田祥一(ラ・内田)、レフェリーの松井幸則も出場していて、大阪プロレスのファンもしくは、だった者にはプレミアム価値のある大会となったのではないだろうか。

 奄美大島プロレスネタもラストに新藤リングアナが不適切な発言で・・・とマイクで断っていたが、何か思わせぶり感が大阪大会名物の「探偵ファイトスクープ!」ともどもおおいに楽しませてくれた。スペル・デルフィン率いる沖縄プロレス旗揚げを皮肉ったものであろう。


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大日本に先駆けてマルベル堂のプロマイド(名称はブロマイドではない)400円で発売(中)
ポイズン澤田はファンタジープロレスの象徴にして、DDT躍進の立役者。マムシデスマッチを知る年季の入った柔軟なプロレスファンは手の込んだキャラ設定だと納得したものだ。WWEのアンダテイカーのような息の長いキャラであってほしい。


 インディーマット界のきさくなリビングレジェンド!ポイズン澤田のファジーな存在も同様に楽しい。過去を知らない人は、かつての初代タイガーマスクの試合の映像をみたらセコンドについている新弟子時代の澤田の姿を観て驚き桃の木であろう。
 またナンチャッテ・プロレスの現代神、ゴージャス松野さんもまた楽しめる。比較的若い連中のなかで自然に溶け込んでいるのもこれもまたすごい。

 試合巧者ヤス・ウラノの着ているTシャツ「yas」は、大物プログレッシブ・ロックグループのYESのロゴのパロディーでこれまたにんまりさせられる。7月18日開催の自主興行「ヤスうけあい」新木場1stRING(19時半開始)は、ぜひ成功してほしいものだ。

 秘境のアルゼンチン・マット界でも活躍するレスリングマスター、ディック東郷やアントーニオ本多等が観られるのもDDTプロレスのすばらしさである。
 15日の大阪遠征大会は、成功裏に幕を閉じた。


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三四郎自伝は好評発売中。内容保証、読まれた方はまたもう1度読んでみたくなる本+メタルバンパイアのサイン入り限定Tシャツ(左)
ヤスTシャツ、高木社長のニューTシャツ(右)


『大阪道頓堀ストーリー2 』  観衆294人(公式発表)

★オープニングマッチ 15分一本勝負
○MIKAMI vs ゴージャス松野●
7:27 片エビ固め
※450°スプラッシュ 松野が初防衛に失敗、MIKAMIが744代アイアンマン王者。

★第二試合 第2回DDT探偵ファイトスクープ(一人目) 30分一本勝負
○星誕期 vs シオ高梨(塩田探偵)●
3:10 体固め
※ブエノスアイレス午前零時でアルゼンチンのイマチ・マルセロ・サロモン(42)こと星が勝利

★第二.五試合 第2回DDT探偵ファイトスクープ(二人目) 無制限一本勝負
○高木探偵 vs CAT'S岡本●
2:36 片エビ固め
※ねこだましスタナー 高木探偵が浅利慶太主宰にCAT'S岡本を紹介する事を約束

★第三試合 30分一本勝負
●マサ高梨、男色ディーノ、マッスル坂井 vs 中澤原マイケル、松永智充、内田祥一○
14:42 片エビ固め
※ダイビング・ヘッドバット

★第四試合 30分一本勝負
タノムサク鳥羽、○柿本大地、安部行洋 vs 高木三四郎、高井憲吾(でら名古屋)、入江茂弘(でら名古屋)●
15:44 逆エビ固め

★セミファイナル 60分一本勝負
諸橋晴也、飯伏幸太、●アントーニオ本多 vs ディック東郷、大鷲透、Koo○
18:56 エビ固め
※ハワイアン・スプラッシュマウンテン MV松井は地域密着型石垣島プロレスをぶち上げる

★メインイベント 60分一本勝負
ポイズン澤田JULIE、○JARASHIMA vs KUDO、ヤス・ウラノ●
16:6 ゴーゴンクラッチ 大阪初見参のJARASHIMAが閉める

2008年06月17日

どえれえほど絵になる男ゼウス、プロデュースの「大阪レッスルナイト」

 現在ハッスルマットにも乱入し壊滅を予告、鮮烈なる登場を果たして怪気炎をあげている大阪プロレス若手中心のBLOOD&GATSのリーダー格であるゼウスが、「大阪レッスルナイト(通称・ゼウス祭り)」を開催した。

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 ペイントをしてゼウス・ウォリアーとしてオープニングの挨拶にまず登場、これを観た瞬間、即座にパワー・ウォリアーとの一騎打ちかタッグチーム結成が実現しないかと思ってしまった。
 大阪北堀江のコベントガーデンでの興行といえば、先だっての5月3日、カブキ・キッドがプロデュースするダブ・プロレスのクラブ・サーキット最終開催地であり、新たなプロレス会場として好評を博したばかしである。その同地にて週刊プロレス1423号の中綴じカラーページの”週刊大阪プロレス”でも紹介されていたように、ゼウスの幅広い人脈からも多数の客がかけつけ大いに、にぎわった。
 普段大阪プロレスでは観られない黒いシートを敷いたバックヤードスタイルの興行は新基軸となるであろうか。これもまた注目されるところであった。

 相撲形式の特別試合除き全3試合、ハードコア10分1本勝負は素直に楽しめ、黒いシートのすぐ近くで観ていたロングヘアーの小柄な女性が常に小刻みに体を揺すりながら楽しんで盛り上がっていたのが特に目についたものである。(プロレスの)予備知識がない者を自然に楽しませる〜これがエンターテイメントの鉄則であろう。

 大阪プロレスのファンは昼にデルフィンアリーナ道頓堀で質の高いタッグ・トーナメントがあったためにお腹が一杯になってしまったか、いまいちハシゴしての来場しきれていなかったように思えたが、こちらもぜひ体感してほしいものである。
 宣伝自体があまり行き届いておらず、かつその期間が短かかった割には満員御礼になったのは、ひとえにゼウスの求心力のなせる業なのかもしれない。

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コベントガーデンではオリジナルのTシャツ販売中(下)

 ラストのゼウス対タダスケの試合は、ド迫力バトルとなった。フィニッシュのカウンターからのゼウスのダイビングボディープレスの飛行シーンを観たとき、往年のロード・ウォリァーズの片割れ(故)ホーク・ウォリアーがなぜかダブって映った。
 なおスカイAのTVクルーが来場し、撮影していたのでダイジェストで映像が流される事があるかもしれない。異質なプロレス空間イベントであったので本当に要注目だ。

 全試合終了後には多くの仲間に囲まれテキーラを乾杯したゼウス。味は辛口に感じつつもそれを飲みほしながら興行成功の美酒に酔い感慨にふけったに違いない。その後もラッパーが唄い、ダンサーが踊って、空間はますます炎上し、6月15日北堀江の夜は更けていった。

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2008年06月18日

ハッスル・ハウスvol.37  リアルタイム速報

ハッスル・ハウスvol.37  リアルタイム速報

『ハッスル』躍進のきっかけになったハッスル・ハウスシリーズも今回がファイナル。
確かに『ハッスル』躍進の一番の原動力はHG、インリン様と言った芸能人が参戦した事であろう。
しかし、ハウスシリーズの力も大きい。それまでの『ハッスル』はWWE並のソープ・オペラ、ストーリープロレスを目指したものの大会が少なすぎて、ストーリーがはっきりせず盛り上がらなかった。
それが、このハウスシリーズで、後楽園ホール、小さい会場で月1以上の興行を行う方式にした事によって劇的に変わった。
早いペースで興行を行う、選手が試合をしなくてもストーリーに参加する事で、ストーリー、キャラクターがファンの間に浸透してきて、当初の目的であったソープ・オペラ・プロレスを行う事が出来たのが大きな収穫だっただろう。

オープニングは次回から開催される『ハッスルGP』の説明で盛り上げた。

オープニング〜歌対決〜
“モンスターK”川田利明(ノーコンテスト?)鼠先輩

『ハッスル』では歌で弾けた感じのある川田。対戦相手は謎の演歌新人、鼠先輩。
川田が鼠先輩は逃げたとアピールすると、現れた鼠先輩。デビュー曲の「六本木〜GIROPPON〜」を歌い続ける。いい加減にじれてきた川田がもっと売れる様にアレンジしてやると「とととととと〜と〜栃木県〜」と栃木県の替え歌に。お互いに「ぽ〜ぽぽぽぽ」「と〜ととととと」と競い合って歌っていると、高田総統が「お前ら、いい加減にしろ!」と中止させる。
そして2人仲良く、オープニングの挨拶だった。
なんかさむ〜い空気が会場を流れたのだった。要するに鼠先輩のプロモーションという感じだったのでそれを観客も読み取ったのだろうか?


第1ハッスル
○坂田 亘、TAJIRI(坂田が\(^o^)/チエにスーパーキック→ピンフォール)KUSHIDA 、\(^o^)/チエ、長尾銀牙×

一応、長尾銀牙のハッスル軍入り査定マッチというテーマがあるハッスル軍同士の変則タッグマッチ。試合はおちゃらけ抜きでオーソドックスなレスリング。今後のハッスルGPではバカ代表=坂田、変態代表=TAJIRIなのだから、坂田が試合そっちのけで頭悪そうな発言を繰り返したり、TAJIRIがチエのおっぱいを揉んだりして欲しかったが、普通にプロレスをしてるので面白くない。全員、真面目なプロレスをやりたいんだろうが、『ハッスル』はそういう場では無い。煽りでせっかくストーリーをやるんだから、普通に試合しないでそのストーリーにそったキャラを全開にして、リングで恥をかくべきだろう。
最後は坂田が\(^o^)/チエにスーパーキックからピンフォール。試合後、坂田が若手トリオによく頑張ったとねぎらい、長尾のハッスル軍入りを認める。


第2ハッスル
דハッスル大将”天龍 源一郎、RG(ニセHGが69ドライバーでRGからピンフォール) “モンスターK”川田 利明 ニセHG○

試合前、川田に敗れてハッスル追放になったHGが、モンスター軍に拉致され、仮面ライダーのパロディーで改造手術をされそうになっている。博士はドクター中松。しかし戦闘員を騙してなんとかHG脱出。当然、逃げられたと高田総統に怒られてるアンジョーが、実はHGのDNAを採取してたと・・・。
そして川田のパートナーとして登場したのは、そのDNAから生み出されたニセHG(IWAジャパンの松田慶三が正体と思われる)。
本物よりも筋肉質でRGを追い詰める。試合はモンスター軍有利で進み、ニセHGが69ドライバーでRGからフォール。
試合後、川田がRGと天龍に「なんならこのHGをレンタルしてやろうか?」とあざける中、天龍が「HGは復活する」と反論。RGは相棒が行方不明、偽者が現れて叩きのめされ失意のどん底で引き上げる。今年の後半はRGとHGの友情ストーリーになりそうな布石だ。


セミハッスル
×アン・ジョー司令長官、レネ・ボナパルト、ザ・モンスター℃(ボノちゃんがモンスター℃に雪崩式サモアンドロップ→ピンフォール)ボノちゃん、あーちゃん、よしえちゃん○

ボノちゃんを真ん中に土俵入りするボノちゃん部屋軍団。対するは元WWEのレネ・ボナパルト(レネ・デュプリ)が注目のモンスター軍。しかし、会場人気はザ・モンスター℃という感じ。本来はベビーフェイス=ボノちゃん部屋、ヒール=モンスター軍なのに、ザ・モンスター℃を応援する会場。
しかしラストはボノちゃんがそのザ・モンスター℃にコーナーから雪崩式サモアンドロップ。
流石にこの技は説得力があり、会場も騒然。その迫力で会場人気を奪い返したボノちゃんはプロレスラーとしても成長が伺える。

試合後、ママ(インリン様)へ勝利を報告、そしてGPで優勝してパパ(ムタ)を魔界から召還すると約束。そして3人で勝利のドスコイポーズ。


メーンハッスル〜鬼蜘蛛ブロック代表決定戦〜
○赤鬼蜘蛛(赤がエンジをフォール)青鬼蜘蛛、黄鬼蜘蛛、エンジ鬼蜘蛛×
何故かメインに鬼蜘蛛のハッスルGP代表決定戦が行われた。おそらく赤=藤田ミノル、エンジ=菅原拓也、青=GENTAROかと思われるので、若手の現役プロレスラー同士でそれなりの試合を見せる。

試合終了後、案の定、ゼウスが乱入。鬼蜘蛛らを蹴散らし、ハッスルGPに参戦し盛り上げてやるわ!とアピール。

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筋肉珍獣ゼウス様は辰吉の親戚か?


そこに出てきた高田総統。「お前(ゼウス)は誰だ?」「もうGPの受付は終わった」とすかし、それよりも重要な発表があると言う。
それはローソンとハッスルのタイアップで食品を売り出すという事で第一弾はカレーパン。
などと宣伝をはじめた。

そして、ハッスルGPの組み合わせ発表。しかしここで4つ枠が空いている事が判明。
高田総統は3つは現在予選中、残りは主催者推薦でRGに。嫌がるRGを強制的にエントリーした。

すでに決まっている
・ボノちゃんvs天龍源一郎
・ボブ・サップvsタイガー・ジェット・シン

に加えて、本日
・アン・ジョー司令長官vs長尾銀牙
・川田利明vsレネ・ボナパルト
・坂田亘vsTAJIRI
・RGvs赤鬼蜘蛛
・ザ・モンスター℃vsX
・XvsX
が決定。いきなり坂田亘vsTAJIRIのハッスル軍エース同士が激突。

相変わらず、ラストのハッスル劇場は安定感があり、お客さんもどこで盛り上がるか理解してる感じ。
ただ、逆にあまりに予定調和過ぎるので、他のインディー団体とどこが違うのか?と問われれば答えられない気もする。
勿論、高田などメジャーな選手や人気芸能人が出ているという点で違うと言われそうだが、逆に言えばそれだけになってきている。ここらで既存概念をぶっ壊す何かが欲しいところだ。

日本プロレスのルーツとは?

日本プロレスのルーツとは?

日本で最初に行われたプロレスとは何だろうか?
普通に考えれば1887(明治二十)年6月築地において 山響部屋の元力士・浜田庄吉のマネージメントにより「欧米大相撲」「西洋相撲」などと称して興行が行われたものが最初と思われる。

しかし、昔のプロレスの本によると、日本で行われた最初のプロレスは驚くなかれ、紀元前23年。
野見宿禰(のみ の すくね)と当麻蹴速(たいま の けはや)が時の天皇、垂仁天皇の前で行った天覧試合のデスマッチこそ日本最初のプロレスとしている。

調べてみるとこの天覧試合は、『日本書紀』に記録されており、野見宿禰と当麻蹴速が『捔力』(「すまひとらしむ」または「すまひ 」と読む)を行い野見宿禰が勝利したとされている。

これは学術的には相撲の元祖とされており、天照大神の第二子である天穂日命の子孫である出雲の国の野見宿禰と開化天皇の系統の皇族である小俣王の子孫であり大和国の当麻蹴速がそれぞれ力自慢をしていたので、時の天皇、垂仁天皇が勝負せよと命じたとされている。

但し、現在の相撲とは違い、殴る蹴るなんでもありの勝負で、実際に野見宿禰が蹴りを叩き込み、倒れた当麻蹴速の腰を踏み折って勝利したので、相撲では無く、むしろプロレスであるという説なのだ。
ただし、ギャラリーを前にしての戦いなので、プロレスということなんであろう。

ちなみにこの殴る蹴る、何でもありゆえに、かつては打撃があった柔術〜柔道も、むしろ相撲では無く柔術の元祖という主張をしている。

今から考えるとこのルールはまさに初期UFC、昔のブラジルVTに見えてしまう。
結局、素手で何でもありで1vs1で戦う事に、人々は紀元前から魅せられていたのだろう。


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野見宿禰の図

2008年06月19日

ハッスルにも経費削減の荒波が!

 ハッスルはこれまでナンバーシリーズとハウスシリーズに分けていた大会名を、7月より「ハッスル・ツアー」に統一しリニューアルする。しかしすでに5月24日に行われた「ハッスル・エイド」が、ハッスルにとって大きな分岐点となっていた。

 エイドでは高田総統に限らず、誰もが認めるハッスル最大の功労者である、インリン様の引退試合が行われた。ハッスルが既存のプロレスと一線を画し、ファイティングオペラとして世間一般にも届いたのは、グラビアアイドルのインリンが、小川直也や川田利明、天龍源一郎といった第一線のプロレスラー顔負けの活躍を見せたからだ。そのインリン様の引退となれば、ハッスルにとっては史上最大のビッグイベント。

 できることなら1年かけて「インリン様引退ツアー」として全国を回り、ど派手のセットやステージを組んで、これでもかというほど盛大な演出で送り出すべきだろう。ところが、実際にはステージや花道も組まれず、比較的ひっそりと終わってしまった。

 さらにこの大会をもって、ハッスル旗揚げメンバーだった故橋本真也さんの意志を継いでハッスルに協力してきた、ファースト・オン・ステージとの契約も満了。バルセロナ五輪で体操銀メダルに輝いた池谷幸雄(池谷銀牙)も、銀牙軍団を勢力拡大してハッスルに乗り込むことを宣言しておきながら、突然銀牙軍団の解散を宣言。

 2007年の大晦日には地上波中継も実現。しかもテレビ東京としては、大健闘の視聴率を獲得し、一見順風満帆と思えたハッスルも、実際の台所事情はかなり厳しかったようで、ここにきて大幅な経費削減が断行されたようだ。
 旧ドリームステージエンターテインメントのすぐ近く、青山の一等地にあったオフィスも、主要取引先であるエンターブレイン内に移転。そして大幅なリストラ後、事実上リニューアル第1弾となったのが6月18日の後楽園ホール大会だ。
 
 この大会の第1試合では坂田亘&TAJIRIvsKUSHIDA&\(^o^)/チエ&長尾銀牙という、ベテランvs若手の試合が組まれたのだが、試合序盤TAJIRIはいままでのハッスルではあまり見せなかった「プロレスの基本中の基本」である腕の取り合いを長い時間繰り返した。試合全体もオーソドックスなプロレスだった。これはいままで頑なに既存のプロレスとは一線を画していたハッスルが、1プロレス団体になった証である。

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 かつて故冬木弘道さんがCS放送ディレクTVと契約し、高額な制作費の提供を受けたことにより、デスマッチが売りのインディー団体だったFMWを、日本初のエンターテインメント・プロレス団体へとシフトチェンジさせていったことがあった。
 しかしディレクTVがスカイパーフェクTVに統合され、FMWに支払われる放送権料が大幅に減額されたことで、冬木さんのエンタメ路線は頓挫。やはりエンタメ路線はWWEのように、莫大な金をかけ、ど派手にやらないとつまらないということがよく分かった出来事だった。

 そう考えると、ハッスルも経費が大幅に削減されたことで、いままでのように芸能人をたくさん使ったり、ど派手なセットや演出で盛り上げるということが出来なくしまったというわけだ。そこでハッスルがシフトチェンジした方向が、プロレスに寄ることだったのだ。
 最近ではドラディションの吉江豊、全日本プロレスの荒谷望誉、大阪プロレスのゼウスといったプロレスラーがレギュラー参戦し、18日の後楽園大会にはニセHGとしてIWAジャパンの松田慶三が参戦している。
 
 これまでレギュラーだった崔領二らは、ほかの他団体選手と同じワンマッチ契約で、今後も参戦する可能性はある。もはやハッスルのお家芸だった芸能人ハッスラーは、レイザーラモンの2人だけである(18日はRGのみ試合出場。HGはVTR出演のみ)。
 高田総統は「ハッスルGP」に関して「まだ3地区で予選の真っ最中」と言っていたが、その言葉の通り、インディー団体のレスラーや、ハッスルを使って売り出そうと思っているまだ売れていないアイドルなどが、現在ハッスルのオーディションを受けている真っ最中だという。

 インディー団体のレスラーにとって、ハッスルはメジャー団体。しかも新日本プロレスやNOAHに上がるよりも遙かに敷居が低い。ここで名をあげておくのは悪い話ではないだろう。ハッスルとしても安いお金で即戦力が使えるのだから悪い話ではないだろうし、安生やTAJIRIならば、インディーレスラーだろうが、グラビアアイドルだろうが、お客さんに見せられるレベルまでのものには仕上げてくるだろう。

 ハッスルがプロレスに寄ったことで、プロレス界全体が少しは潤うことになるのか、それともせっかく世間一般にも届く唯一のプロレス団体だったハッスルが、大幅に後退したのかはまだ分からないが、しばらくリニューアルしたハッスルを見守ることとしよう。

2008年06月20日

乙女半ば〜ちょっとかじらせてもらいます。〜

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ある選手のブログを読んでいてビビっときた!!

その名もHikaru(本名 塩谷良美) プロレスSUN所属
昭和56年生まれで乙女半ばと同い年な上に
一番運命を感じてしまったのは何と部屋に飾ってあるという掛け軸、
全くもって同じ物が部屋に飾ってあるではありませんか!!!
というか、私の元職場に売っておりましたーーーーその掛け軸ーーーーー!!!
働きながら毎度目が離せなかった商品だっただけに
Hikaruさんも同じものに心奪われていたと思うと
一人親近感であります。
はい。調子にのってすみません。

そんなHikaru選手、豊田真奈美さんに憧れてプロレスラーを志し、
’99年7月11日にフジテレビ7Fの屋上庭園にて
デビュー戦を行っているのだが、
(フジテレビにはそんな試合が出来る所がある事にど素人乙女半ばは驚き隠せず。
どげんなっとんですか!フジテレビ!!)
その時の怪我がもとで2000年5月に一度引退をしている。

が!!しかしだ。ここがすごいよマサルさん。
なんとその後2002年に「さんま・玉緒のお年玉、あんたの夢をかなえたろうかスペシャル」で街頭インタビューを受け「あなたの夢はなんですか?」
「もう一度プロレスラーになる事です。」と答えたことをきっかけに全女に再入団、同年秋にプロテストに合格し、12月に再デビューを果たすという何ともすご技の経歴の持ち主なのである!!

ちょ!その番組見てましたよ!!!
自分の所にインタビュー来た時何て答えようか・・と妄想膨らましてみていた
あの番組にHikaruさんが出ていらっしゃったとはーーーー!!!

やはり一度身を引いても再び舞い戻る事が出来るというのは
それだけHikaruさんにとってプロレスとは天職なのであろう。


プロフィール欄には
近頃はまっていること:筋肉作り
と書いてあったが、どうも最近は恋愛小説を書かれているご様子。
いつかオープンにされる日はくるのだろうか。


はまっていること:筋肉作り

一度でいいから言ってみたい究極文科系・日光遮断乙女半ばでございました。

初代と四代目の絆は不変! 次回、師弟虎でみのる狩りか!? 6・19リアルジャパン後楽園大会

 19日、リアルジャパンプロレス後楽園ホール大会のメインイベントにて、初代と四代目の“師弟タイガーマスク対決”がタッグで実現。四代目のパートナーが、かねてから初代と因縁の深い、あの“世界一性格の悪い男”・鈴木みのるだけに、四代目が師匠相手にどんなファイトを見せるか注目が集まった。

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四者四様の思いが、静かにせめぎ合う試合前。レフェリーはおなじみユセフ・トルコ


 2日前の17日に、自身のデビュー20周年興行を大成功に終わらせ、心身ともに波に乗る鈴木。試合もスタートから鈴木の独壇場だった。初代と四代目のクリーンなぶつかり合いに、空気を読まず割って入り、持ち前の小悪党ファイトで試合のペースを序盤から掌握。特にこっぴどくいたぶられたのが初代のパートナー、サミー・リーJr.。四代目との対決では、自慢の身体能力を駆使して、スイングした好勝負を展開していたが、相手が鈴木に代わると借りてきた猫。鈴木は、先月30日の記者会見で「お前に用はない」と散々小馬鹿にしまくったサミーJr.を、ストンピング、顔面蹴りなどの痛め技に、「オラ、かかってこいよ、なんとかJr.!」と、“言葉責め”まで加えた底意地の悪さ全開の攻撃で、存分にいじめまくる。やられっ放しで、鈴木に一矢報いることのできないサミーJr.。記者会見の席で鈴木に刷り付けられた屈辱とトラウマを、この日までに払拭することはできなかったようだ。
 “サミーいじめ”を心ゆくまで満喫した鈴木は、矛先を因縁の初代に変更。鈴木が初代を場外に放り投げ、イス攻撃などで好き勝手に暴れている間に、四代目がサミーJr.をタイガースープレックスでピンフォール。虎師弟タッグ対決は、四代目の勝利で終わった。

 試合後、鈴木が初代を羽交い絞めにし、四代目に攻撃を要請するが、四代目はこれを拒否。代わりに初代と四代目で合体ドロップキックを放ち、鈴木を撃退。四代目と鈴木の急造タッグは、わずか一日で仲間割れした。鈴木が記者会見において、「四代目が『初代殺す』と言ってたぜ」と不穏な発言で初代をカク乱していただけに、四代目の真意が注目されていたが、やはり鈴木の発言は完全なブラフだったようだ。
 最後に四代目がマイクを取り、「次はIWGPジュニアのベルトを腰に巻いて、このリングに上がります」と継続参戦を宣言。次回は師弟タッグで、因縁のみのる狩りに打って出るのか注目だ。


 なお、虎師弟タッグ対決と並ぶ「ダブルメインイベント」として、藤原組―バトラーツの戦友である、石川雄規とアレクサンダー大塚のシングルマッチが行われた。バトラーツ流のバチバチファイトが予想されたが、試合はむしろ藤原組流のオーソドックスでクラシカルなレスリングの攻防に終始。ジャイアントスイング、ジャーマンスープレックスなどの大技でアレクが石川を追い詰めるも、逆転の腕固めで石川が勝利。先輩の意地を見せた。

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オーソドックスなレスリングの攻防で魅せた両雄


 場外乱闘の多い今大会だったが、セミ前のレジェンド選手権は特に大荒れ。折原昌夫が元来のトンパチぶり全開でリングサイド席を破壊しまくり、後楽園ホールを大混乱に陥れた。試合も狼藉の限りを尽くした折原が、和田良覚レフェリーに暴行を加え反則負け。反則裁定のため王座移動もなく、散々痛めつけられた“仮面シューター”スーパー・ライダーにとっては、踏んだり蹴ったりのタイトルマッチになった。

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反則暴走の折原にライダーキック


 空中戦有り、場外乱闘有り、反則裁定有り、マスク剥ぎ有り、U系キックの攻防有り、ゴッチ式レスリング有り。ストロングスタイルの説得力と、プロレス本来の魅力のいかがわしさが、今回も絶妙のバランスで同居していたリアルジャパン後楽園大会。終わってみれば3時間半を超える長丁場興行となったが、観客は皆満足して家路についていったようだ。

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G・浜田はエル・サムライのマスク剥ぎ、2代目S・タイガーの鋭いキックが長井を襲う


■リアルジャパンプロレス3周年特別興行「PRINCIPLE!〜佐山原理主義〜」
2008年6月19日(木)開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 ダブルメインイベント 第二試合 “トラvsトラ 世紀の師弟対決実現!” 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)、●サミー・リーJr.(国籍不明)
(15分18秒 タイガースープレックス)
○4代目タイガーマスク(初参戦/新日本)、鈴木みのる(パンクラスMISSION)

<第6試合 ダブルメインイベント 第一試合 バチバチ最強対決 60分1本勝負>
○石川雄規(バトラーツ)
(6分55秒 チキンウイングアームロック)
●アレクサンダー大塚(AODC)

<第5試合 レジェンドチャンピオンシップ 選手権試合 60分1本勝負>
[第2代王者]●折原昌夫(メビウス)
(13分55秒 反則)
[挑戦者]○“仮面シューター”スーパー・ライダー(RJPW)
※タイトルの移動はなし

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○長井満也(初参戦/ドラディション)
(15分18秒 変形ヒザ固め)
●2代目スーパー・タイガー(RJPW)

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
●グラン浜田(フリー)
(9分34秒 チキンウィングアームロック)
○エル・サムライ(フリー)

<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○タイガー・シャーク(RJPW)
(7分59秒 スリーパーホールド)
●ケンドー・ナカザキ(国籍不明)

<第1試合 タッグマッチ“リアルジャパンvsバトラーツ ヤング対抗戦” 30分1本勝負>
間下隼人、●斎藤彰文(RJPW)
(3分14秒 ヒザ十字固め)
○吉川祐太、矢野啓太(バトラーツ)

リングの上より面白い!? ゲスト盛り沢山、リアルジャパンの観客席

 19日のリアルジャパンプロレス後楽園ホール大会には、今回も各方面からバラエティ豊かなゲスト陣が来場し、興行に花を添えた。

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密談中(?)のトルコレフェリーと真樹先生。魅惑の昭和ツーショット


 特別レフェリーのユセフ・トルコ、梶原一騎実弟・真樹日佐夫氏、日本人初のムエタイ王者・藤原敏男氏などの、佐山サトルファンにはおなじみのお歴々のほかに、この日は姫井由美子参院議員、「セッチー」こと和泉流宗家宗家会理事長・和泉節子さんも来場。休憩明けセレモニーで紹介されリングに上がると、ひときわ大きな歓声で迎えられた。

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姫井議員がリングインすると「佐山ぶっちゃえ!」の野次。爆笑に包まれた


 プロレス・格闘技界からのゲストも豪華。初代タイガーマスクの永遠の宿敵・“虎ハンター”小林邦昭、WBA世界ライト級王者・小堀佑介、そしてボビー・オロゴンも初代タイガーに花束を贈った。

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豪華な格闘4ショット

 セレモニーの最後にゲストと初代タイガーから、観客にサインボールのプレゼント。場内が沸きに沸いた。

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 また、リアルジャパン観戦のもう一つの楽しみといえば、他団体ではなかなかお目にかかれなくなった、観客のセンスのいい野次であろう。第2試合に登場の国籍不明・ケンドー・ナカザキに向かって
「ナカザキ〜! お前、どこから来たんだぁ〜!?」
とワザとらしさ全開の野次がホールに響き渡り、ここでこの日最初の爆笑がドッと沸き起こる。その野次に呼応するかのように(?)試合もスイング、会場の雰囲気もどんどん温まっていった。
 真樹氏がリングサイド最前列の立会人席にドッカと腰を下ろした第4試合では、
「長井〜! ライダ〜! お前ら真樹先生に失礼のない試合やれよ〜!」
の声とともに、長井がヒートアップ! 長井、本当に真樹先生が怖かったのだろうか?(笑)。

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この闘い、真樹先生のお眼鏡に適ったか!?


 ストロングスタイル有り、場外乱闘有り、反則裁定有りと、様々なファイトスタイルが混在し、そのリングを“違いのわかる客”たちの野次が、奇妙なアシストをする。この空気感、まさに昭和のプロレス会場そのものである。初代タイガーが提唱する「プロレス復権」のメッセージは、少なくともこの会場に足を運んだファンだけには、確実に届いているようである――。

 そしてセレモニーの挨拶でも試合後の会見でも、初代タイガー=佐山サトルから、今秋での新格闘技団体の旗揚げ宣言が飛び出した。「礼節を守った、礼儀正しい格闘技を作る」ということで、佐山流武道の完成形がいよいよ見られるのかもしれない。“永遠の格闘探求者”・佐山サトルの今後に、ますます目が離せないのである、押忍(敬礼)。

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饒舌に試合を振り返る初代タイガー

2008年06月21日

佐野直がガンマ・ゲート選手権王者に!? タイトル移動も再戦で元の鞘 6・20VKF

 立会人・堀口元気、レフェリーがメタルヴァンパイアでブレイク中の松井幸則という布陣でVKFのリングで決行されたドラゴンゲート認定のオープン・ザ・ゲイト選手権、いや、ガンマ・ゲート選手権のベルトが、なんとインディー界のエース兼カリスマを自称する、スタンリー佐野直の手に渡った。

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 ミルクの投げつけたパウダーが、誤爆してガンマを盲目にしたためだが、いったんはベルトが移動したことは間違いない。
 ただし、お客さんもまた認めなかったことから、残念ながら再戦となり、負けてしまうスタンリー君であった。もっとも、「勝ったんだから、ミルクは俺のもの!」と強奪を忘れなかったオチがついていた。


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汚い佐野のつばや水攻撃に苦しめられたガンマ

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これが問題のパウダー攻撃誤爆の瞬間 「カウント2じゃねぇか!」

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再戦ではパウダーの海に沈められた佐野 ベルトを巻いたのはミルクというどんでん返し!

パンクラス 8 月27 日(水)後楽園ホール大会 追加対戦カード決定!

パンクラスの8 月27 日(水)後楽園ホール大会、追加対戦カード決定した。

★ ウェルター級戦/5 分2 ラウンド ★
鳥生 将大(パンクラスism)vs 岩見谷 智義(高田道場)

追加カードは鳥生vs岩見谷。

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鳥生は5月大阪大会で森川修次からフロントチョークでプロ初の一本勝ち。その勢いのまま後楽園に殴りこむパンクラスism期待のホープだ。一時は近藤以外、選手がいないなどと言われたパンクラスismだが、ここ最近は北岡、川村など結果を出す選手達が出てきた。やっぱり生え抜きにパンクラスismが強くないと盛り上がらない。大学時代にP's LAB大阪に通いアマチュアから出発し、2006年にパンクラスismへ入門とまさに生え抜きの鳥生に期待がかかる。

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対する岩見谷は高田道場期待の選手。DEEPやパンクラスで活躍し、最近は2連勝と波にのっている。

この2人は2007年5月6日、パンクラス PANCRASE 2007 RISING TOUR【第13回ネオブラッド・トーナメント 準決勝】で対戦しており、岩見谷が判定勝ちを納めている。

鳥生の雪辱なるか?岩見谷が返り討ちにするか?注目の一戦だ。


◆既報カード◆
★ネオブラッド・トーナメント バンタム級決勝戦★
江泉卓哉(総合格闘技道場 武門會)vs廣瀬 勲(ストライプル)
★ネオブラッド・トーナメント フェザー級決勝戦★
田中康友(SKアブソリュート)vs齊藤裕俊(和術慧舟會GODS)


日 時 :2008年8月27日(水)OPEN 18:00 / START 18:30
会 場 :後楽園ホール
入場料金:SS \12,000- A \8,000- B \6,500- C \5,000- D \4,000-
※当日券は一律500円増しとなります。
主 催 :(株)ワールドパンクラスクリエイト
後 援 :インデックス、スカイ・A、ドン・キホーテ、STC GROUP
お問い合せ:パンクラス 03-5792-0815

2008年06月22日

VKFレッスルなにわ次回7・26大会ではチャンピオンベルト争奪へ査定試合

 VKFが今回ベルトを新設する事になった。タイトル王座名は「KING of WRESTLE NANIWA」となる。8月24日の一周年記念大会にて「初代KING of WRESTLE NANIWA」王座決定戦が行われる。

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 その決定戦に出場する2名の選手が、次回アゼリア大正大会7月26日 VKF Vol:11"Road to DELFIN ARENA" で決まる。この第11回大会の全カードが「王座決定戦出場査定試合」となり、本丸に乗り込むことになるデルフィンアリーナ大会での王座決定戦出場選手が選ばれるのだ。

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6月20日アゼリア大正大会の当日発表Xは大阪プロレスのブラック・バファロー
MASADAに完璧なバックドロップを見舞う!


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空中姿勢が見事だったBバファロー、MASADAのビックブーツが炸裂!


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【VKF WRESTLE NANIWA Vol:11】
"Road to DELFIN ARENA"
7月26日土曜日 大阪アゼリア大正 
18:00開場/19:00開始

<参加予定選手>
菊タロー(フリー)・マグニチュード岸和田(フリー)
GENTARO(アパッチ)・マスクド・ボルテージ ・矢郷良明(フリー)
SUSUMU(レッスル・ゲート)・忍(666)
内田祥一(フリー)・高井憲吾・入江茂弘(でら名古屋) 
CROWZER(クラウザー)・エルネスト・MASADA  
佐野 直(フリー)
正岡大介・小杉研太・柴山隆哉(DEP)
カブキキッド・ミルク&キャンディー 他

前売りチケット
スーパーシート(最前列のみ)・・・5,000円
指定席・・・4,000円(当日各500円UP)
学割料金 指定席のみ3.000円
当日のみ受付で学生証明書を提示してください。

チケットぴあPコード:811-986


wrestlenaniwa@yahoo.co.jpにて予約受付中!!
チケットぴあ(0570)02-9977
Rプラニング(075)351-3755/モーニングプロ(06)6648-9513
バディスラム(06)6645-1378/shotbar B.B.B(06)6657-6073
他ポスター掲示店
【問い合わせ】
VKF WRESTLE NANIWA 055-978-5005

2008年06月23日

どうなるサムライTV? スカパーが救済吸収後は社員4人

 螢好イパーフェクト・コミュニケーションズ(仁藤雅夫社長)の完全子会社である螢撻ぁΕ僉次Ε咼紂次Ε献礇僖鵝陛鎮羚玄卍后砲鉢螢汽爛薀ぅ謄ービー(清水敏邦社長)が、6月12日の取締役会においてサムライTVが事実上は清算されることが決議され、螢撻ぁΕ僉次Ε咼紂次Ε献礇僖鵑鯊限害饉劼箸垢觀舛乃杣合併されたことは株主総会でも発表された。

 サムライTVは、これまで何度も危機に瀕してきた。数年前までは、芸能人など多数のキャスターがいて賑やかだったが、現在起用されているのは“便利屋”の三田佐代子ひとり。解説もギャラが交通費程度ですむ、マスコミ記者ばかりとなっている。

 余りに表のメディアで報道されていないのは、サムライTVの放送は当面継続されるが 本体の会社が解散し無くなるという事実の方だろう。
 螢汽爛薀ぁΕ謄ービーは一昨年、大幅な規模縮小と 半数以上の社員のリストラを行った。同時に 渋谷の社屋をひきはらい、同じスカパー傘下の螢撻ぁΕ僉次Ε咼紂次Ε献礇僖鵑亡崋擇蠅鬚垢觧になり、今回の帳簿上の変更は、すでに実態となっていたものの追認でしかない。

 ただし、業績不振が続いたままで、今度は会社組織自体の解散が決定し、サムライTVは7月から文字通り螢撻ぁΕ僉次Ε咼紂次Ε献礇僖鵑痢岼貮門」になったことを意味する。

 サムライTVの「残党社員」は僅か4人になってしまったそうで、歓迎されざる形で吸収されたため、社内で今後も肩身の狭い思いをしてゆく事になるようだ。

 「PPVと月極め契約(フラット)チャンネルの相互連動によるシナジー効果」は、設立当初から宣伝されてきたお題目であるが、株主総会でも仁藤雅夫社長が「PRIDEがなくなったためPPV収益が落ち込んだ」と数回繰り返していたのが印象に残る。マット界を取り巻く状況は厳しさを増しているのが現状だ。

人気作品「週刊マット界舞台裏」が紙面を大幅パワーアップ!

08.06.23BUTAIURA.jpg 当ミルホンネットの人気作品、週刊ファイト前編集長・井上譲二の「週刊マット界舞台裏」が今週号('08年6月26日号)より、紙面を大幅にパワーアップした。

 2006年10月4日号をもって休刊となった「週刊ファイト」だが、いまだに“復刊”を期待するファンは多い。井上前編集長もそんなファンの期待に応えようと、週刊ファイトの人気ページだった「マット界舞台裏」を、ミルホンネットで執筆するようになって早1年以上が経った。お陰様で「週刊マット界舞台裏」は多くの方にご好評いただき、ミルホンネットの中でも1、2を争う人気作品となっている。

 そして、今回より一層ファイトに近づけようと、紙面をパワーアップさせることが決定。レイアウトを刷新し、記事の中に写真を入れ、新コーナーも導入された。あの「週刊ファイト」の雰囲気にぐっと近づいた「週刊マット界舞台裏」をぜひご確認ください!

 パワーアップ第1弾となった今週号では、新日本プロレス真夏の風物詩「G1クライマックス」の開幕戦、愛知県体育館大会を主催する共同企画に関する情報を巻頭で紹介。ラツ腕プロモーターとして知られる共同企画は、今年のG1で愛知県体育館大会だけではなく、京都大会の開催も予定していた。
 だが、発表されたG1の日程の中に、京都大会の名前はなかった。その代わり入っていたのが、後楽園ホール大会。両国大会2連戦の3日前に後楽園ホール大会を組み入れたのは、京都大会消滅と無関係ではないという。一体、共同企画に何があったというのか…

 さらに去る6月17日、デビュー20周年を記念して自主興行を開催した、鈴木みのるに関する気になる情報も紹介。プロレス大賞のMVPにも輝き、自主興行にも超満員の観客を動員と、今や自他共に認めるトップレスラーの鈴木。
 しかし、鈴木がいまのポジションにたどり着くまでの20年は実に波瀾万丈だった。新生UWF移籍、モーリス・スミスとの激闘、UWF解散、藤原組、SWSとの対戦、アポロ菅原戦、パンクラス旗揚げ、頸椎ヘルニア、引退危機、プロレス界への復帰…etc。

 そんな鈴木の選手生活の中でも、ひと際異彩を放っているのが、一度だけ実現しているアントニオ猪木との一騎打ちだ。1989年3月15日、当時まだデビューしてから9カ月しか経っていない鈴木にとっては、雲の上の存在であるはずの猪木と突如決定したシングルマッチ。

 観客にとっては単なるトップレスラーVS若手レスラーの試合だが、当時「週刊ファイト」の第一記者だった井上譲二氏に、ある人物が試合前「井上さん、今日は面白い試合になりますよ。鈴木、ガチンコで猪木さんを潰しにかかりますから」と耳打ちしたという!
 それを聞いた井上氏はかたずを飲んで試合を見守った。はたしてリング上では何が起こっていたのか…

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 このほかにも、現在はメジャー団体で活躍するレスラーが、ホテルの浴槽でしてしまったあんなことや、あるベテランレスラーが酔っ払ってやってしまった大失態を暴露したり、約1年前の「マット界舞台裏」に書かれた記事を、改めて検証する新コーナー「マット界舞台裏アーカイブス2007」など、読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏'08年6月26日号

2008年06月24日

いつも心にプロレスを・・・プロレスリングFTO「大阪初興行!!〜挑戦2〜」待ちに待った関西初進出

 大阪弁天町にある大阪のプロレスファンにはすっかりおなじみとなっているであろう、カルチェラタン世界館にて、大分県を本拠地とするスカルリーパー・A-JI代表率いるプロレスリングFTOの興行が開催された。

 これは昼のリキ・オフィス「世界館ど真中プロレス」に続く夜の第2部となる合同興行である。会場はおおむね7割方は埋まり、ひとまず成功の部類であったといえるだろう。
 いまや大物レスラー長州力の物まねレスラーの域を超えたと言えるリキ・オフィス代表泉州力が、とかくネタ一辺倒や、プロレスごっこ的なものに走りがちな(主にローカル)インディーが多い中で、地元密着でプロレスの素晴らしさ、面白さをより多くの人に認知してもらう努力を怠らず会場も満員にしている。
 そんな泉州が、「ここは違うぞ!」と認めているのがプロレスリングFTOであり、まだまだ知られざるマスクマン小王国でもある。

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スカルリーパーA-ji挨拶(左)、高崎もん吉対かぼっさん(中央)
ヒール軍団ダークサイドFTO吹本賢児(右)

 なにしろマスクマニアにも是非注目していただきたいものである。バトルシャーク、酒乱人(しゅらんちゅ)、XXXX(フォーエックス)、ご当地キャラの椎茸(しいたけ)男、かぼっさん、高崎もん吉、別府湯布院温泉マン、鯖王(サバキング)といったマスクマンがいる。

 現在500円で販売中のオフィシャルパンフレット2007>2008は中身の伴ったFTO選手名鑑となっている。スカルリーパー・A−JI−の11変化以下の写真他、所属選手、ゲスト参戦選手のプロフィールまでが網羅されており、かつ旗揚げからの歴史や活動記録もわかりやすく紹介されていてこれはお勧めである。

 パンフレットの裏面に記されたいつも心にプロレスを・・・というキャッチコピーにはプロレス心を、くすぐられる。またグッズも2008・3・30別府ワンダーラクテンチで開催された「FTO祭りVol4」をはじめとする今までの全大会のDVDタイトル、各選手のTシャツや、マフラータオル、メッシュキャップ、ステッカー、マスクマンストラップ等ユニークな商品が掲載されておりこちらも大いに楽しめる。

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世界館ロビーのトイレ上のオブジェ?(左)
マニアはピンクシャー子ちゃんをいち早くチェックしておこう!(右)

 地道にボランティア活動や地域活動を行っているプロレスリングFTO.2008年の大きな目標、夢は地元の臼井市で試合をする事。それは現役時代、人知れず施設訪問を行ってきた臼井市在住のプロフェッショナルレスラー上田馬之助さんに参加していただき、臼井市周辺の障害者施設の方々をお招きしたいとスカルリーパー・A−JI−は語っている。

 それが実現されたあかつきにはプロレスリングFTOにも参戦している、今大会でも迫力バトルとなったメインエベントでリキオフィスの成長株、藤原卓也を恐怖のバックドロップでKOしたダークサイド軍FTO客分の後藤達俊と、上田馬之助さんの凄みのある2大金髪ヒールのそろい踏みもぜひ実現させていただきたいところだ。

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絵になる3大凶悪トリオ揃い踏み。アクの強いVINNI(ビニー)に剋目せよ!(左)
リキオフィス成長株、藤原卓也を粉砕。悠然と引き上げる後藤(右)

 プロレスリングFTOは大分県だけに留まらないほど今後、まだまだ伸びる可能性はある。プロレスリングFTOは、プロレスファンおのおのの頭の中のプロレスワールドにとどめておくにも値する。決してそれは無駄ではないだろう。

 興行終了後の後藤達俊は渋さにひかれた女性ファンに囲まれ、リング上の凄みとは打って変わって心優しきおじさんに早変わりなのであった。


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次回興行のポスター(左)、Kabukikidら関西在住レスラーも多数参戦!(右)

これがプロレスのルーツだ!カリフラワー・レスラーの誇り 大分県在住・上田馬之助の秘話

2008年06月25日

『ヨドバシビジョン』にパンクラス戦士が登場!7月1日から

 7 月1 日より、ヨドバシ秋葉原・ヨドバシ梅田・ヨドバシ横浜に設置されている大型ビジョン『ヨドバシビジョン』こと通称“ヨドび”に、パンクラス選手が登場する。
 各30 秒の8 月大会告知編1(近藤選手)、8 月大会告知編2(大石選手、川村選手)、P'sLAB編(佐藤選手、梅木レフェリー)の3 パターンが放送される予定だ。更にプレミアムバージョンとして、近藤選手による大会告知1 分バージョンも放送されるという。

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案内役は近藤有己

【放送期間】 2008 年7 月1 日〜31 日

場 所 : ヨドバシAkiba、ヨドバシ横浜、ヨドバシ梅田店
放送時間 : 7 月1 日・4 日・7 日・10 日・13 日・16 日・19 日・22 日・25 日・28 日・
31 日/各日13:00 よりP'sLAB編(土・日は近藤選手1 分バージョンへ変更)
7 月2 日・5 日・8 日・11 日・14 日・17 日・20 日・23 日・26 日・29 日
/各日15:00 より8 月大会告知編2(土・日は近藤選手1 分バージョンへ変更)
7 月3 日・6 日9 日・12 日・15 日・18 日・21 日・24 日・27 日・30 日
/各日18:00 より8 月大会告知編1(土・日は近藤選手1 分バージョンへ変更)

【補足】
7 月の土曜日・日曜日は、近藤選手8 月大会告知1 分バージョンが放映予定
※上記5 日・6 日・12 日・13 日・19 日・20 日・26 日・27 日
※30 秒バージョン⇒近藤選手1 分バージョンに変更放映
※上記は予定。予告なしに変更される場合があります。ご了承下さい。

2008年06月27日

横山やすしvs前田日明

横山やすしと言えば、誰もが知ってる『最後の破滅型天才芸人』と呼ばれ、やすきよ漫才で芸人としてトップをとった全盛期から、事件を起こして破滅していった晩年まで未だに語り草になっている芸人である。
その破天荒な生き様は、そのまま芸となって人々の記憶に残り、未だに影響を受ける芸人は後を絶たず、また現在もバラエティー番組などでパロディされる位だ。

そんな横山やすし、プロレス・格闘界とはまったく接点が無さそうにみえるが意外な所で接点があったのを知っているだろうか?

しかも、絡んだ相手は前田日明。未だに信者と揶揄されるほど、熱狂的なファンがいる猪木、大仁田と並ぶカリスマ型プロレスラーだ。

しかしまったく接点が無い2人が何故、対決したのか?

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対決する横山やすしと前田日明

勿論、対決と言ってもプロレスでは無く、バラエティでの話。
『モーレツ!!しごき教室』という、1973年(昭和48年)10月から1984年(昭和59年)9月にかけて放送された、毎日放送(MBS)と吉本興業が共同制作のテレビ番組での出来事だ。

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前田のドロップキックが炸裂

当時の前田はまだ新日の新人プロレスラーで、今の様な大物では無い。
やすしは当然、超大物。そんなやすしに向かってドロップキックを放つ役を演じている。
大阪出身だったので抜擢だったのだろう。

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しかし、この前田日明も、横山やすしほどでは無いものの、プロレス界において、やすし的な破天荒な生き様を演じている。格闘王として栄光の絶頂だったUWF時代。その後、UWFは空中分解し、リングスを立ち上げるも、総合格闘技ブームの中、淘汰されていった流れ。そして現在の不良の喧嘩大会と揶揄される『THE OUTSIDER』の立ち上げ。
横山やすしと前田日明、カリスマ型天才故の孤独などかぶる面があると言うのは言いすぎだろうか?


美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代”Act亜攵綸椎惑圭という名の“常識”】

 『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』
  Act亜攵綸椎惑圭という名の“常識”】

 1973年3月、大木金太郎とのタッグでインタータッグ王座を獲得するも時代は馬場、猪木無きあとの「日本プロレス」激動期。崩壊後、馬場率いる全日本プロレスに参戦するも、しばらくして渡米、主に南部地区を転戦し、1976年5月にラッシャー木村の首をねらい、国際プロレスに参戦。IWA王座を巡る血の抗争を経た後、いよいよ因縁深い、猪木率いる新日本プロレスに1977年1月、登場。

 T・J・シンとの「最凶悪コンビ」を結成し、翌78年2月にはいまや伝説と化す猪木との釘板デスマッチを敢行(11分2秒 上田のTKO負け)。1981年、全日本へと転出したシンとともに再び全日本を強襲。だが、再々度、全日本を離れた上田は再び新日本へとUターンし(最も有名な試合としてはUWF軍との5vs5、イリミネーションマッチ)、その後はNOW、IWAジャパンといったインディー団体を転戦した。
 
 こうしてピックアップ的にその足跡を辿ってみると、プロレスラーとしての活躍がもっとも顕著だったのは70年代ということになる。

 全米放浪の後の、国際、新日本、全日本、参戦・再参戦の経緯を詳細に紐解くとなれば、それらにまつわる人間模様ひとつとってもあまりに複雑で、まさしく一冊の書物を有することだろう。
 そのひととなりを鑑みるに団体・組織に組み込まれることを嫌う上田馬之助という一己のプロレスラーの自意識が強く感じられ、興味深い。ひとつの団体に所属せず、いくつもの団体、テリトリーを転戦していく。ある意味、最もプロレスラーらしいプロレスラーだったと思える。

 馬場、猪木の現役時、ふたりに噛み付かんばかりの歯に衣を着せぬ抗弁、言いっぷりに溢れたインタビュー記事を拝見するたびに、けだし“悪役”を超えた人間・上田 裕司としての様相が浮かび上がってくるようでその意気地っぷりをも思わせ、爽快でさえあった。

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TOSHI 倉森 これがプロレスのルーツだ!カリフラワー・レスラーの誇り  


 “まだら狼”
 “金狼”
 一時期からトレードマークと称された髪型や木刀の使用、時には真剣をもリング上に持ち込んだ。自らが映えるギミックとアングルに従い、「俺にとっては反則負けなんて、最も名誉なことだ」とする悪言は、誠に上田らしい言いようでもあったと思う。

 筆者がじかにお逢いし、接した人物において最も思い出深い、“日本人悪役レスラー”であった。
 見栄えで“悪役”を際出させ、いざとなれば“シューター”としての側面、“懐刀”を抜く。まさにプロレスラーとしての伊達、粋とは上田馬之助というプロレスラーを指すのではないか?
 多くの日本プロレス時代の関係者においても語られてきた上田馬之助という、一プロレスラーの真の“実力”のほどは多くの識者の知るところでもあろう。

 そんな氏も、1996年3月、不慮の自動車事故に遭遇し、脊椎損傷の大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。現在は妻であられる方の故郷である大分県臼杵市にて障害児施設慰問等を含めたボランティア活動をなされておられると聞き及ぶが、

 『ふたりでひとり―上田馬之助とその妻の物語』上田 恵美子 (著)ミリオン出版・刊をかつて読了させていただいた者として、プロレスラーとしての“常識”、各団体、テリトリー転戦なる放浪生活の果てが長年、時としてすぐそのそばで、時として遠方にて影となり付き添われてきた奥様の故郷に落ち着かれたことは、誠に感慨を抱かずにはおれない事実というものであろう。

 『歴史がひとを語り、ひとが歴史を語る』のだと言うが、プロレスラー、上田馬之助の歴史はまさしく日本のプロレス史の歴史をも語っているのだと思う。プロレスとはまさしくリング上の登場人物、その内面を抽出する格闘技なのである。

   ⇒【筆者・美城丈二、ミルホンネット配信作】

2008年06月29日

今週の「マット界舞台裏」はグレート草津さん追悼特集

08.07.09BUTAIURA.jpg 前号から紙面をパワーアップした「週刊マット界舞台裏」。お陰様で読者の方からも、好評をいただいているようだ。さて、今週号の巻頭では去る6月21日に亡くなられた、元国際プロレスのグレート草津(本名・草津正武)さんの秘話を紹介している。

 鳴り物入りで日本プロレス入りした草津さんは、1966年にTBSプロレス(のちの国際プロレス)に移籍し、海外武者修行を経てエースとして活躍するはずだった。だが、大事な旗揚げ戦で“プロレスの神様”ルー・テーズに挑んだ草津さんは、なんとテーズの必殺技であるバックドロップを食らい、半失神してしまいTKO負けを喫するという大失態を犯してしまう。
 草津さんにとっても、TBSプロレスにとっても、大事な一戦だったこの試合で、なぜそんな悲劇が生まれてしまったのか…その原因がいま明かされます!

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 また、昨日行われた全日本プロレスのビッグマッチ、大阪府立体育館大会。新日本プロレスからは武藤の持つIWGPヘビー級のベルトに挑戦が決まっている中西学が参戦。そのほかにも佐々木健介や鈴木みのるも出場したこの大会のメインは、諏訪魔VS西村修という全日所属選手同士による三冠ヘビー級戦だった。

08.07.03SUWAMA.jpg 西村としては全日移籍以来、初めて訪れたビッグチャンス。さらに前哨戦では西村がお得意の“無我殺法”で諏訪魔に4連続フォール勝ち。チャンピオンカーニバルに優勝し、佐々木健介を破っての三冠奪取と、ここまで順調に来た諏訪魔だが、試合前から「西村は苦手」と弱気発言。初防衛戦にしていきなりのピンチ!

 …このように事前に様々な要素を盛り込み、それなりに盛り上げたものの、いざ蓋を開けてみると観衆は主催者発表で3100人と、なんとも寂しい結果に終わった。一体なにが原因なのか? 
 体格にも恵まれ、ジャンボ二世と言われた逸材。それにコンディションもいい。これからの全日を引っ張っていく新エースの諏訪魔だが、井上譲二氏はその諏訪魔に、大阪大会が不評だった原因があるとズバリ断言! 本人の努力や会社のサポートでは解消できない決定的な問題とは、一体なんなのか…

 さらに1983年に起きた新日クーデター事件をキッカケにして、絶縁状態にあった初代タイガーマスク(佐山サトル)と藤波辰爾に関しても気になる情報を入手。これまでほとんど接点がなかった両者だが、ここにきて佐山が藤波との対戦に乗り気になっているという。両者の対決は過去一度も実現しておらず、80年代の新日に胸躍らせていたファンにとって、いまや数少ない夢のカードだろう。
 あとは藤波の気持ち次第だが、果たしてこの世紀の“和解マッチ”は実現するのか? その可能性を井上譲二氏が独自のルートを使って探ります。

 大好評の新コーナー「マット界舞台裏アーカイブス2007」。今回はちょうど1年前にアントニオ猪木が旗揚げしたIGFのドタバタ劇を振り返ります。当時、大きな話題を呼んだ、IGFの旗揚げ戦当日を迎えるまでの舞台裏を、いま改めて検証してみましょう。今週も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。

週刊マット界舞台裏’08年7月3日号

「ある極悪レスラーの懺悔(ZAN-GE)」配信開始!

b1-249x345.jpg解説 美城丈二

 プロレスラーという特殊なジャンルに従事した者、まして“悪役日本人レスラー”として文字通り全米を股にかけ辿ってきた者の織り成す、人生の綾・・・・・・実際に著者であるミスター・ポーゴ氏が一字一句、携帯のメール文として自叙伝を綴り編集部に送られることによって編まれたものだということを聞き及ぶ段において、筆者にはこの配信作に込められた著者の思いがふつふつと伝わってきたようで、感慨を抱かずにはおれなかった。

 物語はプロレスラーとして歩むことになる以前、生い立ちから始まり、新日本プロレス入団に至った経緯、そうしてはからずも退団せざるをえなかった事情を、これまで関係各位によって歪められてきた風聞ではなく著者自らが覆す形で綴られている。

 また全米サーキットにおける様々な往年の名だたるレスラーとの交友録や今は無き国際プロレス参戦時のエピソード等、昭和のプロレス者を自認してやまぬ者にとっては誠に興を起こさせる内容のものばかりであった。

 凡庸なる言い方ではあろうが、やはり“事実は小説より奇なり”なのであって、そうしたエピソードに混じって時折、覗い知ることが出来る著者のプロレスラーとしての自負心が見てとれ、読み物としても好悪の感情を抜きにした面白さがあったと思う。

b2-249x345.jpg 私事を記し恐縮だが、筆者は18歳上京折り、幾度か上野毛にある新日本プロレス道場を訪れている。
 著者の記述にもある新日本プロレス誕生の際にA・猪木氏が自宅を改造し建てた道場とのことで、様々な関心を抱いて、練習風景を覗かせていただいた次第だが、あの真夏の最中、閉め切った室内空間に選手が流した汗が湯気になって、まるで陽炎のように立ち込めていた、異様なる情景・・・・著者も短い期間ながら、あの情景の只中のひとであったのか?と鑑みてみれば、思いもまた格別である。
 
 その後、単身、全米エリアを転々と回り、メーンエベンターとしてその名を轟かせた著者の積年に渡る、秘めたる思いが、つぶさに読み綴っていく中で筆者の心根にいまも巣くう、あの道場での情景におぶさってきたようで、少しセンチな気分に至ってしまった。

 著者が自ら書き綴っているという事実を踏まえ、本音が垣間見える自叙伝として僭越なる物言いではあろうが、上級に値する読み物ではないだろうか? 私もいくつもの思い出を思い起こしながら、最後までじっくりと読ませていただいた。後ろを振り返ることがけして無碍にいけないことではないと改めて感じられただけでも筆者は氏に賛辞を送らねばなるまい。

b3-250x345.jpg 是非、昭和プロレス愛好家の方々以外にも通読して読んでいただきたい。長編作の中編は、海外で一匹狼として生きる日本人レスラーの生活実態がしのばれ、後編にはFMW、W☆INGの栄枯盛衰の舞台裏が生々しい。

 プロレスラーは、まして“極悪レスラー”だからこその愛惜をこの配信作は何よりも雄弁に物語っていよう代物だと思うゆえ。リング上の格闘絵巻。ミスター・ポーゴという一プロレスラーの、その背にもやはり“人生の綾”が深く刻まれていたのかと、私なりに恐れ多くも思う次第である。


 なお、今回のプロジェクトに私は編集部の一員として参加させていただいております。

   
   ⇒【ミスターポーゴ、ミルホンネット配信作】  

   ⇒【筆者・美城丈二、ミルホンネット配信作】

   
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何度失敗してもリスクのない、お試し版をまず注文してDLしてみてください。
たとえば以下のようなタイトルがお勧めになります!
30周年のFC誌『闘竜』
井上譲二記者の「マット界舞台裏」
廣木道心『躰全道』 繁包導結(はんほうどうけつ)マニュアル

2008年06月30日

パンクラス 8月27日(水)後楽園ホール大会追加対戦2カード決定!+6.29(日)沖縄・テルヤホール大会 試合結果

パンクラス 8月27日(水)後楽園ホール大会追加対戦2カード決定!+6.29(日)沖縄・テルヤホール大会 試合結果

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★ ライト級戦/5分2ラウンド ★
五十里 祐一(パンクラスP'sLAB東京)vsエリヤ(TEAM坂口道場)
※松田恵理也選手のリングネームですが、今大会から『エリヤ』に改名致しました。

今年1月の小路伸亮戦はドローだったが、2007年は負けなしと無敗記録を続けるパンクラスのホープ、五十里 祐一に対するは、2007年9月の星野勇二戦以降、怪我に悩まされていたエリヤが復帰戦として挑む。共に勝利すればランキング戦線に乗り込む可能性大なので力の入る一戦だ。

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★ネオブラッド・トーナメント ライト級決勝戦/5分2ラウンド ★
青木 宏樹(和術慧舟會 駿河道場)vsスティーブ・マグダレノ(TEAM坂口道場)

共に寝技師同士の一戦。北米西海岸のグラップリング大会で常に上位入賞してきたマグダレノにたたき上げの青木。寝技師同士ゆえに両者一本勝ちを狙ってくるだろう。

◆既報カード◆

★ウェルター級戦/5分2ラウンド★
鳥生将大(パンクラスism)vs岩見谷智義(高田道場)

★ネオブラッド・トーナメント バンタム級決勝戦/5分2ラウンド★
江泉卓哉(総合格闘技道場 武門會)vs廣瀬 勲(ストライプル)

★ネオブラッド・トーナメント フェザー級決勝戦/5分2ラウンド★
田中康友(SKアブソリュート)vs齊藤裕俊(和術慧舟會GODS)


PANCRASE×REAL VOL.1 MMA vs ROCK
6月29日(日)沖縄・テルヤホール大会 試合結果

■ メインイベント フライ戦/5分2ラウンド
◯砂辺光久(パンクラスREAL/1位)(判定 3-0)清水清隆(SKアブソリュート)×

■ セミファイナル ライトヘビー級戦/5分2ラウンド
◯佐藤光留(パンクラスMISSION)(1R 2分37秒 ※ヒールホールド)JERRY(WILD SEASAR)×

■ 第八試合 ネオブラッド・トーナメント ライト級準決勝戦/5分2ラウンド
◯青木宏樹(和術慧舟會 駿河道場)(2R 1分17秒 ※TKO)TAG(MMA.G-SPRITS)×
※青木宏樹がネオブラッド・トーナメント決勝戦進出

■ 第七試合 ウェルター級戦/5分2ラウンド
◯西方清信(KOコンバット)(判定 3-0)MATT(WILD SEASAR)×

■ 第六試合 バンタム級戦/5分2ラウンド
◯合田隆宏(パンクラスREAL)(1R 0分16秒 ※TKO)比嘉優士(モーションアカデミー)×

■ 第五試合 無差別級戦/2分2ラウンド
◯英貴(WILD SEASAR)(1R 1分35秒 ※KO)真田茂到(パンクラスREAL)×

砂辺光久の秘蔵っ子・真田茂到と英貴

■ 第四試合 フェザー級戦/5分2ラウンド
◯岩井拓也(ハイブリッドレスリング鹿児島)(1R 0分10秒 ※KO)當眞充(パンクラスREAL)×

■ 第三試合 キャッチレスリングルール ライト級戦/5分2ラウンド
△屋宜宣侍(パンクラスREAL)(ドロー 0-0)立山暁大(護空道 煌心塾)△

■ 第ニ試合 フライ級戦/5分2ラウンド
◯上地一樹(パンクラスREAL)(判定 3-0)松尾剛(ハイブリッドレスリング鹿児島)×

■ 第一試合 フェザー級戦/5分2ラウンド
◯望月“BOSS"大志(月一家)(判定 2-0)築城実(P'sLAB熊本)×

■ パンクラスゲート ライト級戦/5分2ラウンド
△比嘉英樹(P'sLAB沖縄)(ドロー)浦崎 考俊(MABUI)△

6月2日お知らせ欄・沖縄大会見どころ

「あの頃の新日本を復権させる」 初代タイガー、8・26新日後楽園で古巣凱旋

 30日、東京・新日本プロレス事務所にて、8月26日後楽園ホール大会『レッドシューズ海野レフェリー20周年記念興行』での初代タイガーマスク参戦が発表された。
 初代タイガーは94年にエキシビションマッチ、97年にタイガーキング名義で新日本のリングに上がっているが、正真正銘の「タイガーマスク」として新日マットで闘うのは、83年の衝撃の電撃引退以来、実に25年ぶり。パートナーの四代目タイガーマスクとのタッグ結成は、99年の掣圏道・山形大会以来となる。

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 海野レフェリー「先生(初代)から新日本のリングに上がることを快諾いただきました。先生がこのライオンマークの新日本のリングに上がることに、一プロレスファン、一レフェリー、一業界人として感動と興奮を覚えます。そして感謝の気持ちで一杯です」

 四代目「先生へのオファーは、僕と海野さんとの雑談の中で決まりました。先生も新日本のリングに戻ることを楽しみにしてますし、僕自身も、先生がこのライオンマークの舞台に戻るのが楽しみです」

 初代「タイガーマスク(四代目)からタッグを組みたいと申し出があり、それに応えました。最初は『いいよ。やろう』と気軽に考えてたんですけど、よくよく考えると上がるリングは新日本なんですよね(苦笑)。正直、私がタイガーマスクとして新日本に上がるということが、ここまで大きくなるとは思っていませんでした。新日本のファンは見る目が厳しいので、私にとってかなりプレッシャーのかかる試合になると覚悟してます。その中で私がどんな技を出してファンの期待に応えられるか、そこが自分でも楽しみです」

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 世代を超えたスーパーヒーロー・タイガーマスクとして、あの昭和新日本の黄金期を創りあげた立役者だけに、初代の古巣に寄せる思いは今も強い。

 初代「私の師匠は、まずアントニオ猪木さん、それから山本小鉄さん。そしてその他多くの先輩方からも、プロレスラーとしてのプライドを叩き込まれました。入門してからの3年間、徹底的に鍛えあげられた若手としての時期は、私にとって非常に思い出深いものです」

「そしてイギリスから帰国して、蔵前国技館でダイナマイト・キッドと闘った、タイガーマスクとしてのデビュー戦も思い出深い。私のプロレスの基本のすべては、新日本プロレスで培われたものです。そして以前から何度も言っていますが、私はプロレスを復権させたい。もっともっといい選手を育てていきたい」
「私の目から見てもタイガーマスク(四代目)は、あの頃の新日本プロレスの意志を引き継いでいる選手です。当日は、あの頃の熱いプロレスに恥じない試合をお見せしたいです」

 希望の対戦相手については、
「誰と闘ってもいい。海野さんのマッチメイクに一任する」
と口を揃え、気負わず答えた、初代と四代目の師弟虎。海野レフェリーも、
「今の現役選手の半分以上は、先生に憧れてプロレスラーになったんだと思います。その先生と闘いたい、一度肌を合わせたいという選手をチョイスしていきます」
と、初代の凱旋にふさわしい相手を厳選する意向だ。

 8月26日・後楽園ホール、いよいよ初代タイガーマスクが、 “闘いの大海原”と呼ばれた、あの青と白のマットに帰ってくる。当日は青と黄色のロングタイツで登場するのか、それとも赤のマーシャルアーツ・パンタロンか? そしてあの頃のグッドイシェイプを取り戻せるのか!? 当日のコスチュームとコンディションも含め、今から初代の凱旋が待ち遠しい!

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師弟虎のヘッドロックに苦悶の表情の海野レフェリー…いや、嬉しそうだぞ!?


■新日本プロレス「海野レフェリー特別興行」後楽園大会
8月26日(火)東京・後楽園ホール 開始19:00

【レッドシューズ海野レフェリー20周年記念興行 特別参戦選手】
・天龍源一郎(フリー)
・“初代”タイガーマスク(リアルジャパンプロレス)

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