HERO興行復活!デビュー3年目の小波、田中稔とのタッグでボリショイ&田村和宏に善戦!

 ワイルド軍から運営権を取り戻したHEROが3月20日、東京・板橋区立グリーンホールで、1年5カ月ぶりに、「HERO」名義での興行を開催した。
 メーンイベントでは、最近スターダムに準レギュラーで参戦するなど、波に乗る小波(GPSプロモーション)が、自身のコーチを務める師・田中稔と初タッグを結成し、コマンド・ボリショイ&田村和宏と対戦。
 小波は、これまでボリショイにシングルで2連敗を喫しており、雪辱を期し、師である稔に助っ人を要請。ボリショイは、これまた稔を師と仰ぐ田村をパートナーに指名。複雑な人間模様が交錯する一戦となった。
 “テクニカルバウト”と銘打たれた、この試合は、その名にたがわず、目が離せぬグラウンドでの関節技、スタンドでの打撃技の攻防となり、あっという間に20分が経過。小波のヒザ十字をしのいだボリショイは、フィッシュストレッチスリーパーでギブアップを奪った。
 リベンジならなかった小波は「悔しいです。練習の成果は出せたと思うけど、ボリショイ選手、田村選手の壁は厚かった。デビュー3年目に入って、まだまだ成長して強くなります」と悔しさをにじませた。
 当面の目標としては、「スターダムのベルト」とキッパリ。稔とのタッグについては、「いっぱい組みたい」と継続を希望。稔も「オファーがあれば、喜んでまた組みたいし、セコンドでの応援でもいい」と話した。

ワイルド軍制圧に向け、HERO正規軍と長瀬館長が合体!

 1度は「団体運営権争奪マッチ」を制し、「WILD HERO」として、HEROを乗っ取ったワイルド軍。昨年11・5新木場では、大仁田厚の手を借りたHERO正規軍が、ワイルド軍を破って運営権を奪還。さらに悪の限りを尽くしてきたマネジャーのワイルド・コモンは、大仁田の仲介で正規軍と和解し寝返ってしまった。
「抗争は終わった」と主張する正規軍に対し、ワイルド軍は「何も終わっちゃいねぇ。アイツらは大仁田さんの力を借りて1回勝っただけだろ!」と巻き返しを期していた。
 この日のセミファイナルでは、友龍(聾レスラー)&ケン片谷&雷電withワイルド・コモンの正規軍が、ワイルド・ベアー&ワイルド・シューター&ワイルド・セブンのワイルド軍と激突。
 ワイルド軍最強トリオは、見事な連係を見せ、正規軍を翻弄、さらに、試合途中から、大野“ワイルド”翔士が介入し、4対3の構図に・・・。最後は友龍を捕らえたワイルド軍が、3人がかりの合体パワーボムで葬り勝ちどきを挙げた。
 すると、観客席で試合を見ていたファイト・オブ・ザ・リング(FOTH)のエース・長瀬館長がリングに上がり、セブンに突っ掛かっていくも、返り討ちに遭ってしまう。そして、ワイルド軍は裏切り者のコモンのマスクを剥ぎ、ボコボコにして制裁を加えた。
 長瀬館長は超戦闘プロレスFMW2・22新木場で、セブンが保持するラテンアメリカ選手権に挑戦するため、偵察目的で会場に姿を見せていた、ところが、ワイルド軍の悪らつなやり方に、いても立ってもいられず、リングに駆け上がったのだ。
 セブンに対し、長瀬館長は「正義が勝つとはかぎらないが、正義は貫かなければならない」とマイク。この展開にコモンが「長瀬館長、ヤツらを倒しましょう。敵の敵は味方です。FOTRと共闘します!」とし、FOTRとの合体を宣言した。
 セブンは「なぜか長瀬がコモンと結託して、HEROとFOTRと共闘する? せいぜいがんばってくれ。正義は勝つって言うけど、栄える悪もある。我々はワイルド軍である以前に、邪道軍。このベルトは誰にも渡さない」と、王座防衛を誓った。
 思わぬ形で、HERO正規軍とFOTRが共闘することになったが、猛威を振るうワイルド軍の勢いを止められるのか? HEROマットが風雲急を告げてきた。

■ HERO「HERO15~Re:SAIL~」
日時:3月20日(月・祝) 
会場:東京・板橋区立グリーンホール (18時)

<5.ミクスドタッグマッチ 30分1本勝負>
○コマンド・ボリショイ 田村和宏
 22分22秒、フィッシュストレッチスリーパー
●小波 田中稔

<4.HERO軍vsワイルド軍 30分1本勝負>
ワイルド・ベアー ○ワイルド・シューター ワイルド・セブン
 15分45秒、3人がかりの合体パワーボム⇒エビ固め
●友龍 ケン片谷 雷電withワイルド・コモン

<3.20分1本勝負>
○松本浩代 中野たむ
 12分13秒、リバース・ダブルニードロップ⇒片エビ固め
中森華子 ●万喜なつみ

<2.15分1本勝負>
○大野“ワイルド”翔士
 5分16秒、ケンカキック⇒片エビ固め
●後藤恵介

<1.20分1本勝負>
○藤ヶ崎矢子&門倉凛
 13分14秒、旋回式フライングボディプレス⇒片エビ固め
●百太聾 桃野美桜

2010年2月20日新木場1stリング HERO第一弾
△ミスターポーゴ(両者場外カウントアウト)ヤミキ△
週刊マット界舞台裏’10年3月04日号~2・20HERO旗揚げ戦
ミスターポーゴ ミターポーゴ&松永光弘映像セット感謝パック好評販売中

2010年5月16日 HERO第二弾
○松永光弘(片エビ固め)ヤミキ●
週刊マット界舞台裏’10年5月27日号~5・16HEROヤミキ松永ストロングスタイル古典
週刊マット界舞台裏’10年6月03日号~アントニオ小猪木-友龍、百太聾、ミヤマ仮面

2010年9月20日 WWSプロレス10周年記念興行
グラン浜田&○ヤミキ(片エビ固め)vs. 戸井マサル&●ケン・片谷
週刊マット界舞台裏’10年09月30日号+別冊WWS10周年 38年後の奇跡

2010年10月16 HERO第三弾 新木場1stリング
マット界舞台裏’10年10月28日号ヤミキ流血10・16HERO第3弾

週刊マット界舞台裏’11年2月10日号ネパールNHK内幕 WWS本庄39年後の新日同期タッグ
週刊マット界舞台裏5月26日号 Jewels ThaiF Reina2 闘聾門 WWS友龍ピンチD松本大暴走
週刊マット界舞台裏10月27日号猪木妄言 最強T女子祭 WWS大仁田ダブルブッキング事件
週刊マット界舞台裏7月28日号心配G1 劇的WWE 懸念DDT 妖艶WWS感謝祭ヤミキ KENJI
週刊マット界舞台裏9月29日号猪木ノア菅林ネパール祭アメプロ9.17HERO北千住同門対決
マット界舞台裏’12年3月1日号武藤激怒IGF挑戦者難Smash浜田HEROポーゴヤミキ40年後
マット界舞台裏6月7日号新日論外井上提言IGF紫雷イオWNC巡業HERO6Jewels大阪NJKF
2・16『HERO 7』~試合終了後にヤミキと友龍が仲間割れ会場中騒然