週刊マット界舞台裏’09年12月24日号

 新日本プロレスの来年1・4『レッスルキングダム? in 東京ドーム』のカードが12月12日までにほぼ出そろった。注目の新日プロvs.ノア対抗戦では杉浦貴vs.後藤洋央紀(GHCヘビー級戦)、棚橋弘至vs.潮崎豪、真壁刀義vs.モハメド・ヨネがラインナップされたほか、丸藤正道が『SUPER J−CUP』を制覇すればタイガーマスクvs.丸藤という夢のカードもこれに加わり4対4となる。
 しかし、1番フに落ちないのは中邑真輔の相手が秋山準ではなく高山善廣になったこと。1・4での中邑vs.秋山は単なる予想カードかガセだったのか? それともノア年内最終シリーズ中に体調不良を訴えて欠場した秋山だけに、コンディションに不安があったからか? はたまたミルホンネットがブログでお伝えした秋山のボイコットなのか?  テリー・ファンク&アブドーラ・ザ・ブッチャーの1・4東京ドーム参戦と丸藤の『J−CUP』参戦という確実な情報も入手していた元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者だけに、今回中邑vs.秋山が中邑vs.高山に“変更”になった真相をお伝えする!
 1・4東京ドームのラインナップは新日プロvs.ノアの全面対抗戦がメインになっていることもあり、小川直也らIGF勢の名前は一切入っていなかった。これで中邑真輔の同団体に対する“終結宣言”が本気であったことがハッキリした。  ・・・と思いきや、マスコミ、ファンが知らない所で両団体のフロントが交渉のテーブルに着いていたことが発覚!? 再三、新日プロ側を挑発してきたIGFに対して、新日サイドが重い腰を上げたのか? それとも“神”であるアントニオ猪木がまたまた強権発動をしたのか?
 ノアとの対抗戦がファンにも好評で、チケットも順調に売れているというのに、中邑のみならず、どうやら新日フロントも“条件次第”でIGFと交流を行いたい意思があるようだ。果たして、そのIGFとの交流開戦するための条件とは?
 『マット界舞台裏』(12月10日号)での既報通り、テリー・ファンク、アブドーラ・ザ・ブッチャーが1・4東京ドームに参戦する(カードはテリー&長州力&蝶野正洋&中西学VSブッチャー&矢野通&飯塚高史&石井智宏)。
 それについて「昔のファンを動員することが新日プロの狙い」としたり顔で“解説”する関係者もいるし、正月休みでたまたまテレビをつけたオールドファンにとっては、何とも懐かしい顔合わせかもしれないが、ハッキリ言ってこれこそカネの無駄づかいである。
 そもそも1・4東京ドームのテレビ中継は深夜枠だし、外国人レスラーを呼ぶにはファイトマネー以外に飛行機代や宿泊代もかかる。しかも、できることなら“ガセ”であってほしいのだが、井上記者の耳に入ってきたテリー・ファンクのファイトマネーが、またトンデモナイ金額なのだ! 世の中、なるべく無駄を省くようにしているというのに、新日プロのフロントに仕分け人はいないのか?
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2008』は、現在は来年1・4東京ドームで新日プロと対抗戦に向けて話題を振りまいているノアだが、1年前の「マット界舞台裏」で井上記者は「ノアは一気に存亡の危機に直面した」と書き立てていた。
 なにせ日テレの地上波放送が打ち切りになったことで、大リストラ、年俸カット、興行規模縮小を強いられていた頃だ。そんな苦しい状況のノアだったが、2009年1月4日の新日プロ東京ドームには、三沢さん、秋山、杉浦が出陣。その辺の裏事情についても井上記者はバッチリ取材をしている。そういった裏の事情は不思議なもので1年後も同じことが言える。そのため、いま読んでも実に興味深い記事になっている。
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、他の専門誌がカバーしてないものばかりをズラリと6本も詰め込んだ特大版仕様となった。
 海外情報局からは、ミルコ・クロコップの『UFC110』 オーストラリア大会参戦以下、無料のネット検索では簡単に出てこない情報の深遠箇所を掘り下げている。また、『K-1 Collizion 決勝戦 〜Heaven or Hell Prag 2009〜』と題された東欧チェコはプラハで開催されたK-1名義の大会では、 アルトゥール・キシェンコの逆転KO劇をお伝えする。さらにはWWEのPPV大会『TLC』もレポート。人気者にして映画俳優としての実績も積みあがっているジョン・シナが王座陥落。ケルティック戦士のシーマスが新王者に。これで「アメリカ人以外がWWEの王者になるのはヨコズナ以来、18年ぶりの快挙」とアナウンスされたが…。
 今号の目玉は、世界最強タッグの歴史回顧企画であろう。貴重な写真の数々が懐かしい。
 

text&photos by 西尾智幸
 12・6にDSLが出場した前田明日率いる長野のローカルインディー団体「LINKS」の試合模様を、DSL自身が執筆した必殺レポートが入稿。もちろんどこにも取りあげられていない貴重な内容だけに、ワンディトーナメントがどのようなものであったのか、その全容が『マット界舞台裏』の愛読者だけに一挙公開される。
 代表を務める前田明日(まえだ・あした)の独占インタビューも収録させていただいた。
 最後には、12・20「源流」大会の直前情報として、夢名塾からのドキュメント・ルポが読ませてくれる仕上がりになっている。和製リック・フレアー加藤茂郎の物語を筆頭に貴重なマテリアルばかりが凝縮されたボーナス版となった。ぜひ資料としても揃えておいて欲しい!
夢名塾12・20「源流」直前特集、長野のLINKS『FIGHTING BASICトーナメント』〜マット界舞台裏12月24日号発売

バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。
<今週の見出し>
▼ガセ? 体調不良? ボイコット? なぜ中邑VS秋山は“変更”になったのか
▼中邑の終結宣言の裏で、新日プロとIGFが交渉していた!?
▼テリー、ブッチャーの招へいは、ハッキリ言ってカネの無駄づかい!
<アーカイブス2008>
▼マット界に大激震!!  ノア、日テレの放映打ち切りで存亡の危機 大リストラ、年俸カット、興行規模縮小…
<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼タブー続出企画<海外情報局vol.17>
・ ミルコUFC110オーストラリア大会出陣
・ K-1プラハ波乱アルトゥール・キシェンコ逆転劇
・ WWE『TLC』大会ジョン・シナ王座陥落の意図
▼世界最強タッグ歴史回顧 by西尾智幸
▼12・22,23スーパーJカップ優勝は●●
▼12・6長野県のLINKS『FIGHTING BASICトーナメント』
▼前田明日(まえだ・あした)独占インタビュー
▼夢名塾12・20「源流」直前特集 by柾木大智

★合わせて読めばさらに楽しめる!
週プロが違和感のある報道をした真相
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挑発するIGFに対して終結宣言した中邑だが…
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今号は280円となりますが、次号は250円に戻ります。なお、今回からの新規を含む定期購読されているお客様は本号も250円計算とさせていただきます。これを機会に定期購読をお勧めします。詳細はメールにてお問い合わせ下さい。

中邑VS秋山が中邑VS高山に変更になった真相と、新日VSIGF開戦の可能性に迫る!

週刊マット界舞台裏'09年12月24日号

商品コード inouejojiz155

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