「もう辞めてやる!」ハルク・ホーガンが番組内で離脱宣言?全米第二のプロレス団体TNA『Impact Wrestling』騒然!スパイクTVプロレス格闘技クロスオーバー戦略は『マット界舞台裏』に詳細

2013年10月3日(アメリカ現地時間・日本時間では4日)に放送された全米第二のプロレス団体TNAの番組『Impact Wrestling』では、なんと番組の顔であるハルク・ホーガンが、女社長ディクシー・カーターに辞めると宣言するという衝撃的なラストだった。
現在、女社長ディクシー・カーターは、突如として傲慢な女社長というキャラクターになっている。2013年10月20日に行なわれるTNA年間最大イベント『バウンド・フォー・グローリー』で現TNA世界ヘビー級王者ブリー・レイに挑戦するAJスタイルズが、過去にWWEでCMパンクが行なったアングルそのままの、バックステージでの経営者に対する不満をリング上でぶちまけた為、ディクシーは豹変したというストーリーの流れだ。AJスタイルズは選手への待遇の不満の他、プロレスも見たことのない金持ち(カーター家=バンダ・エナジー社)が、団体を買収して滅茶苦茶にしていると批判。レスリングの出来る選手をリリースして、MMAのスター選手を登場させているなど、選手達がバックステージで語っている不満をぶつけたのだった。それに対して、ディクシーは、AJスタイルズの待遇は並のレスラーで団体を背負っていける器ではないから当然の待遇で、むしろ、カーター家が買収しなかったら、路頭に迷っていただろうと反論した。更に、ホーガンが結んだ王座挑戦の契約書も破り捨て、ホーガンはあくまで私の部下であり、勝手な事をする権限はないと暴走。そして、2013年10月3日の放送で、ディクシーとホーガンの討論がリングで行なわれ、切れたホーガンが、会社を辞めると宣言したのだった。ディクシーは最初、戸惑うものの、すぐに、私が首にしたんだと叫ぶ。関係修復不可能なまま、番組が終了した。

TNAは自らユーチューブにホーガンが辞めると語っている場面を動画で公開している。それゆえ、ここまでやるのはアングルという説もあるが、反面、末期症状と報じるメディアも…
このストーリーは、現実とアングルが入り混じっている。まず、AJスタイルズの批判だが、確かにバックステージで言われている不満ではあるが、ディクシーは元々TNAの広報担当で、創始者であるジェフ・ジャレットに「スポンサーが降りて団体が潰れる」と相談され、団体を存続させる為に、アメリカ南部で天然ガス・石油などエネルギー資源を扱う大企業パンダ・エナジー社を経営する父親ボブ・カーターに頼んで団体を買収して存続させた恩人であり、プロレスを一度も見た事がないというのはアングルだ。またMMA選手を使うという事は、ベラトールFCを買収し、売り出しているスパイクTVからの要請であるので、どうしようもない事である。
しかし、ホーガンのアングルは深刻だ。ホーガンは契約では10月1日でTNAとの契約が切れており、現在、交渉中だが、難航している。1回番組に出演するのに3万ドルとも言われる高額ギャラのダウンにホーガンが応じず、また、ホーガンの娘、ブルック・ホーガンをTNAが解雇した事にも不満をもっているようだ。還暦を過ぎて試合が出来ない高額ギャラのホーガンはいらないと、専門マスコミやマニアの一部からは言われているものの、ホーガンというプロレスを知らない人間にも知名度のある選手がいる事で、スポンサーやソフト・ゲーム関係の仕事も発生する。アントニオ猪木がいるからIGFにスポンサーがつくのと同じ理屈だ。なんとか引き止めたいTNAではあるが、言い値を支払う余裕はない。契約がまとまるかわからない為、この様なストーリーにして、一度辞めたと放送した様だ。(番組は2013年9月26日に収録している)
また、以前から話はあったのだが、TNAを放送しているスパイクTV(もしくは親会社のバイアコム)が、TNAを買収するという動きも出ている。早ければ2014年には話がまとまると報じている海外ニュースサイトもある様だ。そしてスパイクTVは現在、世界最大のキック団体となったGROLYの放送もスタートさせた。早速、GROLYのプログラムに関してもスパイクTVの意向が反映されているのは、すでにマット界舞台裏9月26日号K1Glory戦争白石企業再生スティムボート新日江幡双子長瀬館長でも報じているが、スパイクTVは、現在、ベラトールFCとTNAでそれぞれの番組を宣伝しており、ベラトールFCのMMA選手、ティト・オーティス、ランペイジ・ジャクソン、キング・モーをTNAでプロレスデビューさせている。逆にMMA志向の強いカート・アングルをベラトールFCに出すという計画も囁かれており、クロスオーバーさせる戦略なようだ。この中にGROLYも否応なしに巻き込まれる可能性は大きい。すでにこの動きと連動するかのように、ベラトールFCは、元K-1戦士で現在はMMA転向して活躍しているピーター・グラハムを獲得している。こうした海外の情報を、タダシ☆タナカ記者が『マット界舞台裏』で記事にしているので、是非、ご購読をお勧めする。
マット界舞台裏10月10日号今井良晴K1改Glory10新日全日両国DホッジIGF愛知WNC川崎
マット界舞台裏10月17日号飯伏幸太W-1聖地TNA激震パンクラス20周年ベイダー水色革命
スパイクTV
TNA インパクト・レスリング
“衝撃!”アメリカンプロレス『TNA』 | プロレス | CS放送 日テレG+
ベラトールFC
グローリー(日本語)
【K-1 Global/Glory関連は他媒体を圧倒的に凌駕する先行スクープ独占掲載】
マット界舞台裏2月9日号新日身売り事情WWE若手意識パンクラス1.28バダ・ハリ日菜太
マット界舞台裏5月3日号EMCOM株高怪谷川声明#2公表中止理由7・1両国Z1ニタ三流選手
マット界舞台裏5月24日号K1激震Bブーン魔裟斗ノア黒幕新日戦略渇+3kick大会5.12Dギタ
マット界舞台裏7月12日号T1船木40周年B-Aid中国GlorySHOWTIME買収6.30Pアーツ引退
▼表で語られない深淵分析~K-1 Rising(上昇)-Falling(落下)の神経戦
マット界舞台裏8月9日号放送権料船木憂鬱+森谷俊之K-DOJO鉄拳山本真弘ITS横浜中止
マット界舞台裏8月30日号Gスピ検証北斗?昭和報道DeepK1GloryKrunchWWE真夏JWP20年
・塀の中バダ・ハリ2件暴行是認~どの媒体よりも早く、選手生命絶望の経緯を詳細に報道
マット界舞台裏9月20日号桜庭柴田K1計画猪木日プロ追放DEEPパン会見全日TV佐山講義
マット界舞台裏9月27日号新日OB木谷密約IGFガイジン天国週刊F溝GloryK1石井防衛宍戸
マット界舞台裏10月18日号新日両国大阪編成異議来期年俸更改GloryK1業界秘谷川貞治
マット界舞台裏10月25日号K1両国天狗選手谷川暴露営業マン闇TNA年間最大吉田沙保里
▼10・14K-1 Global両国国技館大会
 Photo by タダシ☆タナカ/他 Text by 編集部
マット界舞台裏11月1日号IGF週プロMグラハムJブラトニックDG配信+谷川DEEP60DREAM
121217ij305-307.jpg
マット界舞台裏11月15日号IGF大晦日G-DREAM小川TJS究極龍祭谷川@京都Gloryローマ
マット界舞台裏11月29日号EMCOM/K-1桜庭TJシン全日最強OneFC小川Glory抽選曙肉屋
マット界舞台裏12月27日号木谷桜庭背景ノア誤算小橋争奪坂口征二ゆずポン小川AKB48
miruhonnet096-460.jpg
別冊miruhonnet096Dream18イノキボンバイエ小川藤田Glory4大晦日’12WNC天龍Project
▼2012年大晦日総括の核心とは?
 Glory/DREAM現場模様、小川直也vs.藤田和之ケツ
 text by タダシ☆タナカ

マット界舞台裏1月31日号秋山派行方木谷会長華名広島Dove斎藤彰俊UFC会見+暴露ネタ
マット界舞台裏2月7日号RフレアーGloryガチドラMAキック熊本激突UドラゴンWWE澤田敦士
マット界舞台裏2月28日号全日計画倒産Bサップ暴露藤田IGF猪木70Deep修斗K1蹴拳DDT
130318ij322ShiraishiGloryIshii.jpg
マット界舞台裏3月21日号全日白石暴走RoadToGlory石井宏樹陥落力道山秘1/2兵衛怒涛
マット界舞台裏4月4日号白石狂乱業界脅ファイブ椿志保独占Glory5拳極Pan映画WWE新日
マット界舞台裏4月18日号ノアWM29殿堂Glory6有明8OneFC長州売名REINA白石事情特報
マット界舞台裏5月2日号CAC初代虎基金新日全日節穴JWP中島ルチャ2Glory7新日キック
マット界舞台裏5月16日号全日カネGlorySareeeJwp雫あきヘイリーWave小橋引退直前検証
マット界舞台裏7月4日号6.30爆弾?分裂後展望WNC新宿WWS大阪GloryNYC88年横浜怪談
マット界舞台裏8月15日号猪木暴言失言全日包囲網椿志保ファイブ大巨人ハンセン逮捕王
マット界舞台裏9月12日号W1交流ミャンマーMMA道頓堀夏祭りNボックウィンクルGloryWNC
マット界舞台裏9月26日号K1Glory戦争白石企業再生スティムボート新日江幡双子長瀬館長
マット界舞台裏10月10日号今井良晴K1改Glory10新日全日両国DホッジIGF愛知WNC川崎
ジミー鈴木によるゲイル・キム(現在TNA女子部門のスター)写真集 好評発売中
j002GailKim.jpg
ジミー鈴木 米在住フォトジャーナリスト 元WWEディーバ ゲイル・キム写真集
ジミー鈴木 米在住フォトジャーナリスト ゲイル・キム写真集お試し版
アメリカでプロレスが市民権を得ているのか?その疑問に答えます
タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 アメ・プロの逆襲 格闘技の席巻 喪失の十年『マット界の黙示録』⑦
■閃光烈火…プロレス市民権の確立
マット界の90年代とは、まさに20世紀の生誕とともに産声をあげたプロレス芸術がビジネスとして完成をみた十年区切りと言える。どこかいかがわしい「アンダーワールド」のイメージがつきまとっていたプロレス興行であったが、WWFがウォール街から総資産でビリオン・ダラー企業(1200億円)だと正式に認定された株式公開の意義は何度強調しても足りない。プロレス団体がエンタテインメント産業として、事実上の市民権を得たことの証左となった。
鶴田倉朗 前「なぜ最近のWWEはもの足りないのか」
至近距離での取材を重ねた鶴田ならではのWWEの成功の秘密と現在の問題点。
「カリスマ」まで登りつめた人間と「スーパースター止まり」に終わったレスラー達の超えられない一線とは?
ストーンコールド、ロック、HHH、HBK、レスナー、アングルらトップレスラーを客観的な視点と独自のプロレス愛目線で分析。
マニアのみならずWWEに乗り遅れたファンも必見の「WWEハンドブック」。