REINAxWORLD「創生」豪華外国人 志田光&藤本つかさ世界タッグ戴冠 石橋葵鎖骨負傷アクシデント

 興行プロモーションとして再出発したREINAxWORLDが、第一弾大会を新宿FACEで開催。多数の外国人選手が飛来するなど豪華な陣容となり、客席の外国人たちのやかましい声援も相まって雨空にも関わらず大変な盛り上がりを見せた熱気溢れる大会となった。
 ただし、下田美馬&セウシス組のベルト返上により空位となったREINA世界タッグ王座決定1DAYトーナメントだが、初代王者であるラ・コマンダンテ&セウシス組を退けて上林愛貴&石橋葵組が勝ち進んだものの、石橋は鎖骨を負傷するアクシデント。救急車が呼ばれ戦線離脱となってしまった。このため、急遽ミア・イムが代打としてメインに登場。お客さんも「ミア、ミア」と後押し、完全に人気を確立した感があったのが印象的だった。
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あるようでなかったレトロな響きのユニット名「世界プロレス協会」お揃いTシャツでご挨拶
■ REINAxWORLD 1「創世」
日時:6月9日(土)
会場:新宿FACE
 試合は、この日、昼間のアイスリボン興行を含めて3試合目となるマッスルビーナスが、石橋葵の代打をすんなり受け入れるなど余裕のエンジン全開モードを持続。石橋のみならず、セウシスの飛び技を頭に受けて万全ではない様子の上林愛貴が捕まる展開に。
 実際、急遽組んだ世界プロレス協会軍と、ベルト・コレクターになりつつあるマッスルビーナスでは、連携技の熟練度やバリエーションが違う。最後は、志田の魂のスリーカウントが上林を沈めた。
 もっとも、正規軍が負けたまま大会が終了ではいけないとばかりに、梶トマトがマイクを握り世界プロレス協会のメンバーを呼び寄せ、再び楽しいダンスを披露。お客さんを喜ばせて帰らせたのが素晴らしかった。
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<REINA世界タッグ王座決定1DAYトーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負>
○志田光&藤本つかさ
 8分34秒 魂のスリーカウント⇒片エビ固め
●上林愛貴&ミア・イム
*石橋葵負傷のため、志田組とレイナ・コーポレーション了承のもと、世界プロレス
協会からミア・イムにメンバー変更
*志田組が第4代王者組となる
 休憩空け、CMLL-REINAインターナショナル王座のベルトが披露されていた。争奪戦の概要は近く発表される。
 大会前の控室では、「俺がセミファイナルだとブログ等で冷やかされている」と漏らしていたばってん多摩川だが、いざリングに上がるとさっそくマイクを握り、「新しいロゴをよく見ろ、レイナ・ワールドじゃない、レイナばってんワールド、だから俺が主役なんだ」と開き直る。
 外国人客にも、ヒールの役割がすぐに理解できたようで、星条旗衣装の多摩川にブーイングが浴びせられる。梶トマトは、なにしろミニ版のプチトマトがセコンドというだけでなく、なにかと試合に絡んで、場内狭しと多摩川に追っかけっこまでさせるから大爆笑だ。  
 多摩川は「アイダホ!ミネソタ!ミシシッピ!エルボー」以下、定番ムーブで梶トマトを追い込むが、プチトマトの介入があるためペースが掴めない。結局、自称主役はトマトの必殺スピードに丸め込まれている。
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<セミファイナル シングルマッチ 45分1本勝負>
○梶トマト(世界プロレス協会)with プチ・トマト
 7分35秒 スピード
●ばってん多摩川(西口プロレス)
 第3試合には次世代DIVAの大本命ミア・イムが登場。しかも、対戦相手はともに初来日となる”バカ外人” クレイジー・マリー・ドブソンと、金髪のリア・ヴォン・ダッチというフレッシュかつ、なんとも豪華な外国人選手天国のマッチメイクである。
 自ら「バカ!バカ!」と煽って、一気に観客のハートを掴んだのはインディアナからやってきたクレイジー・マリーだ。よくみるとなかなかの美人ながら、実際に、おばかな動きをするのだから、すぐに人気者になってしまった。
 来日するたびに成長、技のひとつひとつが的確なだけでなく、パワフルさを増しているミア・イムはどうだろう。得意のキック攻撃もさらにバリエーションが広がり、北米のマニアの間でも話題となったエプロンから走って相手の顔面にモロにキックをブチ込む衝撃の場面には息を飲むばかり。それを受けたリア・ヴォン・ダッチの根性も、誉めなければならない。
 フィニッシュは、必殺のヘルムが炸裂。この段階では、この日ミアに2試合目があるとは本人だって知らなかった訳だが、終了直後のお客さんの反応を見ても、スター街道ばく進中を決定づけていた。
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<第3試合ワールドトライアウト3WAYマッチ 30分1本勝負>
○ミア・イム(世界プロレス協会)
クレイジー・マリー・ドブソン(米国)
 7分24分 ヘルム⇒片エビ固め
●リア・ヴォン・ダッチ(カナダ)
 堀田祐美子との髪切りマッチに敗れて坊主頭になったコマンダンテだが、むしろ野性味を増して迫力も貫録も十分。これがが怪我の功名なのであろうか。毎度の中指を突き立てる「ファックユー!」のポーズがより一層サマになっているのが不気味なのだ。
客席からはさかんに「おばちゃん、おばちゃん」というある種の声援が飛ぶのだが、やっぱり怪獣コマンダンテは強いし怖いし、会場人気もあるという証明かも。「ルーダ(悪役)最高」をさかんにわめくが、説得力があるので隠れファンが多いのも納得である。銭の取れるおばちゃんなのだから、暴れてくれるだけで絵になるのだ。
 試合は、セウシスが飛びまくったはいいが、きりもみ式の空中旋回は上林のおでこを直撃するし、膝蹴りに石橋は悲鳴を上げてしまう。それでも、ムーンサルトを決めて石橋がフォールを奪ったのだが、さすがにゴングを聞くとうずくまったままに。担架が運ばれ、休憩時間には救急車が呼ばれてバックステージは騒然となった。
 現時点で詳細は不明だが脱臼というよりは、どうやら鎖骨を痛めたようなのだが、あの気の強い石橋が悲鳴を上げただけに気がかりではある。
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<第2試合REINA世界タッグ王座決定1DAYトーナメント一回戦 時間無制限1本勝負>
上林愛貴(世界プロレス協会)、○石橋葵(世界プロレス協会)
 16分54秒 ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
ラ・コマンダンテ(CMLL)、●セウシス(CMLL)
 蝶々のマスクをあしらったプリンセサ・スヘイが来日。5月13日の後楽園ホール大会では、ベテランのレディ・アパッチを退けてナショナル女子王座を防衛した強豪プリンセサ・ブランカと組んだのだから、メキシコ軍有利かとも思われたが・・・。
 やはり機動性とチーム力はマッスルビーナスが上回った。藤本がビーナスシュートを叩きこみ、スヘイを屈服させている。
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<第1試合REINA世界タッグ王座決定1DAYトーナメント一回戦 時間無制限1本勝負>
志田光(アイスリボン)、○藤本つかさ(アイスリボン)
 10分34秒 ビーナスシュート⇒片エビ固め
プリンセサ・ブランカ(CMLL)、●プリンセサ・スヘイ(CMLL)
【華麗なるREINAの世界をスーパーショットで堪能出来るのはミルホンネットだけ】
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