超戦闘プロレスFMW6・21後楽園ホールでのFMWVSUWFの全面対抗戦は、3試合すべてが「ノーロープ有刺鉄線デスマッチ」で決行される。そこで、同大会のメーンイベントで“FMW軍の大将”大仁田厚選手と8人タッグ(カードは大仁田&雷神矢口&NOSAWA論外&保坂秀樹VS船木誠勝&高山善廣&長井満也&佐野巧真)で対戦する、“UWF軍のキーパーソン”高山選手に現在の心境を聞いた。(超戦闘プロレスFMW)
――FMWとUWFの全面対抗戦のきっかけになったのは、2・26後楽園で高山選手、長井選手が乱入し、大仁田選手を襲撃したことですが、あのときは「FMWを潰してやろう!」といった考えがあったのでしょうか?
高山「単純に電流爆破に最近呼ばれなくなって、どうしたんだ?って思いだった。俺は初代爆破王だよ! それをないがしろにして、あっちこっちで爆破マッチやってるんだから」
――それでは、ターゲットはFMWというより、大仁田選手個人ですか?
「そうだよ。標的は大仁田。FMWは大仁田だけですから。ほかの選手はどうでもいい」
――6・21後楽園での試合形式は、ノーロープ有刺鉄線デスマッチになりました。この試合形式は初めてだと思うのですが・・・
「俺は爆破マッチまでやったんだから、全然大丈夫」
――試合形式に不安はないということですね?
「そんなもの、爆破マッチやって、爆破王にまでなったんだから、論外ですよ」
――普段通りの闘いを貫くと?
「UWFって勘違いされてるけど、キックとか関節技とかしか使わないと思われてる。昔、藤原(喜明)さんの下で闘い、新日本プロレスで藤原さんの下で、自分たちの技術を高め合うためにやったのが、UWFのルールなんですよ。その中のルールでしかない。ただ、対外的に闘うときに、あのルールを守って闘うわけじゃない。バットがあれば、バットで殴るし、有刺鉄線があれば、有刺鉄線を使う。やりゃいいんだよ。そのルールを俺らがOKしたということは、『オマエら、殺すよ』ってこと。俺たちは素手でも殺せるんだから。あの人たちと違って」
――4・27後楽園、5・14新木場とFMWとの対抗戦で2連敗していますので、6・21後楽園はUWF軍としては負けられない闘いになると思いますが・・・
「うーん。俺は勝ち負けは考えてないよ」
――そうなんですか。大仁田選手は「6・21後楽園でUWF軍が負けた場合、電流爆破のリングに上がってもらう」と要求していますが・・・
「俺は全然OKです」
――逆に、UWF軍が勝った場合、要求したいことはありますか?
「そうだね。勝ったら、『電流爆破デスマッチの権利』をよこせって!」
――プロレス界でグランドスラム(GHCヘビー、IWGPヘビー、3冠ヘビー)まで達成された高山選手にとって、爆破マッチのどんなところが面白いんでしょうか?
「単純に見てる人が一番わかりやすいんだよね。『痛さ』って、伝わりにくいんだよ。関節技をやっても、伝わりにくい。プロレスをマジメにやってて、バックドロップにしても、『マットが柔らかいんでしょ?』って言う人もいる。そういうことを言われたら終わりなんだよね。だったら、『マットで受け身取ってみろ!』と言っても、何万人もやらせるわけにもいかないし・・・。その点、電流爆破の爆発を見たら、『やべー!』って簡単に思うでしょ」
――実際に体験されて、その痛みは相当なものなんですよね?
「そりゃ、もう。1度、背中に爆薬がモロに当たって、肉が裂けたことがあったよ」
――そんな経験をされても、それでもまだやりたいというのは、何か特別な魔力があるのでしょうか?
「うーん。やってみたいと言うより、大仁田のオッサンに負けたまま終わりたくないんだよ。大仁田は半分リタイアしたような人なんだから、そういう人に負けっぱなしは、ちょっとね・・・」
――それでは、超花火のリングで決着戦を希望されますか?
「そうだね、そっちの方がいいよ」
――超花火では、7・24大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第2競技場でビッグマッチがありますが、チャンスがあれば、名乗りを上げますか?
「さんざん言ってるけど、俺は初代爆破王なんだよ。その俺を差し置いて、ボンボン爆破マッチやるなって!」
――大仁田選手は船木選手との爆破マッチを視野に入れているようですが・・・
「だったら、俺と船木選手が組んでやるのもおもしろいんじゃない? よく考えてみたら、俺と藤原さんが組んで、そこからFMWとの闘いが始まったんだよな・・・」
――あくまでも、狙うは大仁田選手の首ですね?
「そう。FMWというより、大仁田個人。爆破王のベルトを取り戻して、爆破マッチの権利をもらって、それでニューヨークに乗り込みますよ!」
――高山選手は最初に入ったのが、第1次UWFだったわけですが、そこで藤原選手や前田(日明)さんたちに厳しく叩き込まれたんですよね?
「正直、俺は1カ月でやめちゃって・・・。そのときは、厳しい洗礼を受ける前にやめたんです。洗礼を受けたのはUインターになってから、高田(延彦)さんからです」
――そのUインター、キングダムを経て、全日本プロレスに上がるようになったわけですが、U系で培ったものは、従来のプロレスでも役に立ったわけですよね?
「そういう話すると、長くなっちゃうんだけど。UWFはプロレスの本質。UWFのスタイルに、いろんなものを付けたのが従来のプロレス。凶器や反則もいいですっていうのが現在のプロレスなわけです」
――メジャー団体のベルトもすべて取って、総合格闘技もやって、爆破王にもなった高山選手が、プロレス界でやり残したことってありますか?
「メジャーのタイトルと言うけど、しょせん日本の中のもの。最近インターネットが普及して、知ってる人もいるけど・・・。『そこに行けば、全世界中の人が見る』という、そこに行ければいいね」
――それは、アメリカの某メジャー団体ですか?
「そう。WWE」
――ヘビー級の日本人選手で、WWEのトップに立った選手はまだいませんね・・・
「そうですね。俺もだいぶオッサンになったので、結構ハードルが高くなったけど。脳梗塞になる前なら良かったけど・・・」
――6・21後楽園以降も、オファーがあれば、FMWに上がり続けるつもりですか?
「オファーがあればと言うより、俺を出さないというのは、『大仁田が俺から逃げた』と、みなすよ」
――爆破王を巡って、大仁田選手に負けて終わっていますので、リベンジするために、FMWも超花火でも上がっていくということですか?
「俺は(ルールは)何でもいいんですよ。総合のリングにも上がったし、そこが俺の強み」
――最後に6・21後楽園に向けて、大仁田選手に対して、何か言いたいことがあれば・・・
「ノーロープ有刺鉄線デスマッチ? 前戯、前戯でじらすなよ。そういう感性なら、いいAV監督になれるよ。大仁田のオッサンは! でも、そろそろ一発ドカーンとやろうよ!」
【大仁田厚バックナンバー】
別冊ミルホンネット FMW復活~邪道鬼神合体 T後藤30周年12・24新木場
週刊マット界舞台裏’11年2月10日号Gaora20DGネパールNHK内幕ポーゴWWS本庄大仁田
週刊マット界舞台裏5月19日号Bushiroad木谷バトルエイド大仁田劇場の代償5・6新木場
別冊ミルホンネット CPE10周年大仁田モンゴルReinaアマポーラ防衛Ray戴冠JWPヘイリー
週刊マット界舞台裏’11年10月27日号 猪木妄言最強T女子祭WWS事件
マット界舞台裏3月29日号K1地獄T1終焉?殴られ屋大仁田x虎新日IGF選手残酷 全日両国
マット界舞台裏5月3日号EMCOM株高怪谷川声明#2公表中止理由7・1両国Z1ニタ三流選手
別冊ミルホンネットREINA堀田祐美子離脱-解散宣言の全容 大仁田デスマッチ初代虎悪夢
マット界舞台裏7月26日号藤田妄言WAVE波女宍倉退職シナWWE大仁田賛+修斗宇野堀口
マット界舞台裏8月23日号遠慮週プロ不器用長州セコィ団体G1ウラ倫敦五輪WWS大阪炎上
マット界舞台裏9月6日号別冊花火S-CupRENA木谷介入週プロ船木+藤波40新日本キック
マット界舞台裏11月22日号中邑桜庭IGF師走リアルジャパン北千住別冊Pancraseあばれ祭
別冊ミルホンネット小橋引退邪道襲来森嶋ノア両国初代虎小林邦昭大仁田RJ 小林V7伊東
別冊ミルホンネット胸いっぱい大仁田厚羽柴まゆみREINA中島安里紗JWP高橋奈苗柚ポン
マット界舞台裏1月17日号新日シナリオ疑問IGF迷走Rフレア秘密CPEキャットファイト大仁田
別冊miruhonnet097大仁田x曙なにわ大花火Fantasy/Real彼方DiamondRing健介TARU復帰
マット界舞台裏7月25日号W1解析全日開幕戦Pヘイマン白人青年東京WAVE波女Pan大阪
ファイト!ミルホンネット鷹の爪大賞2013~冥府宮からの追憶
マット界舞台裏3月13日号人間風車Bロビンソン追悼W1両国TNA英国KTmma木村響子wnc
別冊miruhonnet105貴闘力デビュー 大仁田厚咆哮 初代タイガーStrong Style 加藤悠特撮
マット界舞台裏7月24日号全日W1ノアZ1広島BattleAid小笠原和彦RiseBladeプロ空手達人
マット界舞台裏8月7日号TNA崩壊WWE改GongJスヌーカJドーリング大仁田Z1芝Reina長瀬館長
マット界舞台裏12月18日東京ドーム榊原信行Kパテラ貴闘力Pan最強WAVE仙台BJW愚連隊ROH
大仁田激勝も新たな難敵!2メートル「ノーフィアー」ジェイソンはあの男?FMW新宿大会で深まる遺恨!
マット界舞台裏6月4日号TNA消滅報道IGF全日長与大仁田広島大日本WAVE超花火巌流島ROH
マット界舞台裏7月30日号WWE新日ROH茨城清志UFC佐野直万博巌流島DEEP大田区ヤンゴンONE
Ray&大仁田厚&保坂秀樹-中島安里紗&サブゥー&NOSAWA論外~Ray12周年興行
週刊ファイト10月29日号ノア解散TBS参戦大晦日戦争キラー・カーン大仁田厚58RAW低迷
週刊ファイト12月31日号2016早耳リスマルク追悼ヤーブロー魔裟斗KID長瀬館長FMW後楽園
週刊ファイト3月10日号TNA崩壊WWE新日ノア堀辺正史FMW解散回避15周年Deep辰吉丈一郎
週刊ファイト5月5日号大仁田厚FMW-船木誠勝UWF泉田純2抗議UFCフジK-1日本MAOアイス