週刊マット界舞台裏’11年5月19日号 バトルエイド大仁田劇場の代償

 アントニオ猪木に大ブーイング!?
 前号にて猪木率いるIGFが当初の予定よりも大規模なチャリティープロレスを計画しているという情報をお伝えした。ところが、それを被災地である福島・いわき市のみならず、首都圏でも8・27日本武道館『ALL TOGETHER』の前日である8・26に開催しようとしているという。
 そのため、猪木およびIGFは各方面から非難を浴び始めた。よりにもよってなぜ猪木はチャリティープロレスに興行戦争を仕掛けようとしているのか? 元『週刊ファイト』編集長・井上譲二氏も「猪木さんの心情は理解できるが、8・27との興行戦争の格好になればファンも敵回すことになる」と警鐘を鳴らした。

 「ビッグマッチのメーンをよりドラマチックにするためにも勝敗予想のつかないカードを組め!」というのが、今のマット界に対する井上記者の提言であるが、政治的な事情や選手個人のプライドが妨げとなって、なかなかそういうカードを組んだりサプライズを演出できない。
 記者はもちろん、ファンにも簡単に勝敗予想ができてしまうメーンカードでは、高額なチケットを買ってまで観戦しようという意欲も沸いてこないだろう。しかし例外もある。△△は大物でありながら勝敗にこだわらないのだ。△△がライバル選手と対戦するカードは新鮮味こそないが、いまだ勝敗予想が難しい。だからこそ、チケットもよく売れているようだ。

 ゴールデンウィークとなる4月下旬から今月上旬にかけて東京、大阪、福岡などで行われた主要団体のビッグマッチはどこも大盛況。東日本大震災の影響が心配されたが、改めてプロレス人気の根強さが証明された。
 しかし、井上記者が情けなく思ったのは、ある関係者が満員になった会場を見て、喜びのあまり口にした言葉だった。リング上の選手が豪華メンバーだっただけに、関係者からそんな情けない言葉は聞きたくなったのだが・・・

 2010年のバックナンバーを振り返る『マット界舞台裏アーカイブス2010』では、今週の巻頭記事同様、アントニオ猪木のIGFネタを取り上げている。ベースは2010年5月9日のIGF大阪府立大会のガチンコリポートなのだが、IGFのことだけが書かれているわけではないのがミソだ。
 このIGF大阪大会と他団体と実際の客入り、試合内容、シナリオの出来・不出来など様々な事を比較して論じているのが井上譲二流! IGFと比較された団体は、最近所属選手のブッカー批判で話題になっているあの団体だ!
 
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、大仁田厚、ミスター・ポーゴという名勝負数え唄が行われた『5・6Battle Aid 新木場大会』をレポート。これだけ話題になりながら、他メディアにはほとんど載っていないこの大会を、あの有名な寺内1/2 兵衛が渾身レポートだ。

 自演乙だけではない!という訳で、5・5『ブシロード・プロレスリング』レポートの第二弾も到着。ブラック★ロックシューター浦えりかが男子を相手に大暴れ。男色ディーノ劇場満開、放送事故、そして大谷晋二郎も暴れまわった。

 また『ミルキィホームズ』に関してもしっかりと記事にしている。去年の大晦日『Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』で、青木真也を豪快にKOして快勝した長島☆自演乙☆雄一郎。その時、一緒に入場し、勝利の女神として、プロレス・格闘技ファンにもお馴染みになった声優ユニット『ミルキィホームズ』のライブが開催され、会場は萌え一色に。ヲタ芸が吹き荒れ、後楽園ホールが秋葉原になったのだが、プロレスマスコミのほとんどが、メンバーの名前と顔が一致しておらず、またファンの熱狂的な盛り上がりが理解出来なかった様だ。そこでヲタク記者を徴収、アニメ側から、プロレスファンにも分かりやすく解説しているので資料性が高い。

 大好評の、タイ地下プロレス紀行は遂に最終回。魔都・バンコクで繰り広げられた梶原一騎の世界そのままの地下プロレス。最後の最後で"格闘僧侶"日龍は勝利を得る事が出来るのか? 混沌渦巻く、売春街のゴーゴーバーで繰り広げられた最後の戦いの結末は? その先に何が起こったのか? 付随して世界の格闘技紹介コーナーでは、そのタイ王国の国技であるムエタイも紹介した。

 昭和プロレスに強いミルホンネット独占で、あのタイガー・ジェット・シンが東日本震災チャリティとする6・4『タイガース祭り』の詳細も収録!

 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

<今週の見出し>

▼8・26『ALL TOGETHER』に興行戦争を仕掛ける猪木に大ブーイング!?
▼ビッグマッチのメーンはもっと勝敗予想のつかないカードを組め!
▼何だか情けなく思えた、ある関係者が喜びのあまり口にした言葉

<アーカイブス2010>
▼これぞ“真実”! IGF5・9大阪府立大会ガチンコリポート

<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼5・6Battle Aid 新木場大会「福祉と格闘技の異文化交流戦」
 Text & Photos by 寺内1/2 兵衛
・「おい戸口!」怒ったキム・ドクは「YOU・・」と懐かしのフレーズ
・キム・ドクとグレート・カブキの微妙な違いは、昭和世代の宝物
・珍プレー続出のボリショイに翻弄されるも松本浩代に感情移入
・大仁田厚、肩が5 回外れるも「青春はいつまでもプロレスじゃぁ!」
・ポーゴ大王の怪しい表情とともに、遂にビッグファイヤーが放たれた
・恒例の大仁田劇場!聖水タイム、美人の女性もぐしょ濡れシャワー

▼5・5 『ブシロード・プロレスリング』 第二弾
・ブラック★ロックシューター浦えりか デッドマスター菊タロ―に回転DDT
・男色ディーノ劇場満開!矢野アナ放送事故〜DDT勢で会場沸騰点
・ミルキアン集結!ヲタ芸が萌えた!格闘技の聖地がアキバに
・「正解はひとつ!じゃない!!」 みもりんが飛ぶ!可愛さ爆発!
・プロレスを食った『ミルキィホームズ』ライブ!萌える後楽園ホール
・大谷晋二郎 キッダーニ男爵にスタナ―!帝王に顔面ウォシュ

▼タイ地下プロレス紀行 衝撃の最終回?俺たちの闘いはこれからだ!
 Text & Photos by "格闘僧侶"日龍
・地下プロレス、壮絶な兄妹対決
・富豪2夢路も大暴れ。世界一の頭突き!
・「和尚!お前が決めろ!」友情のタッチ
・和尚コールの大合唱!逆転のドラゴンスリーパー
・今まで受けた事のない大歓声だった
・すごく面白かった!ぜひまた来てくれ!バーのボスも感動
・カオサン・バンコク屋台グルメ
・マイペンライ いい加減なタイ人気質の洗礼
・闘いは終わらない?地下プロレスは、世界中で暴れまくるぜ!

▼世界の格闘技紹介 第3 回 ムエタイ(タイ王国)

▼カナダ・ミルトン市恒例6・4『タイガース祭り』東日本震災チャリティに
・タイガー・ジェット・シン親子によるプロレス大会。昨年は5万人動員
・WWE やTNA からのサプライズ・ゲストを交えたサイン会+歌手招聘

▼タブー満載企画「海外情報局.88」
WWE視聴率明暗 ズッファ快挙 カート・アングル五輪再挑戦怪
・経営危機WWE ヒールターンRトゥルース Jシナxザ・ミズ抗争続く
・世界最大のMMA組織ズッファ社が全契約選手に傷害保険制度
・TNA K・アングル五輪挑戦表明裏側 R・ルード体制ガチ批判!?
・『ベラトール 43』米エリート戦士J・ヒエロン優勝 ウェルター級決勝
・パウロ・フィリオ ジェフ・モンソン バター・ビーン最新試合結果分析
・ロシア発衝撃!“リアル・ドンキーコング”ケビン・ランデルマン引退

★合わせて読めばさらに楽しめる!
『ALL TOGETHER』というタイトルとは裏腹にすべてが一緒にならないマット界
GW特別企画特大号
新日プロの菅林社長が断固交流を拒否するIGFが崩壊の危機?
なぜC・カーニバルは永田優勝だったのかウラ読みする
ドーム大会消滅のウワサもある中、新日プロが水面下で検討している驚きの1・4継続プラン

【全105ページ超特大号】販売告知
容易に勝敗予想が出来てしまうビッグマッチのメーンに警鐘を鳴らす!
 電子書籍の無断転載は厳禁であり、引用可能なのはサイト宣伝文までが原則です。当書籍で知りえたいかなる記述をも転載・引用するのは堅くお断りいたします。宣伝文を超えてブログやtwitterなどで紹介したい場合は、事前にご相談下さい。表紙画像等を送付させていただきます。

週刊マット界舞台裏'11年5月19日号 バトルエイド大仁田劇場の代償

商品コード inouejojiz226

価格 315 円

在庫切れ

ウィッシュリストに追加する »