(c) AEW
■ AEW Dynamite Homecoming
日時：1月10日（現地時間）
会場：米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス
残念なことだが、AEWはマスコミ向けの公式写真配布が機能不全に陥ったまま改善されておらず、本誌はDynamiteとRampage収録のニュージャージー州大会こそ、本誌ジョージ・ナポリターノ記者派遣により自前写真で詳細をお届けできたが、久しぶりにAEWの本拠地であるデイリーズ・プレイスに戻っての今回の中継は、ほんのわずかSNSに公開されている写真があるだけ。なので概略をお伝えするにとどめる。
ちなみにAEW公式プロレスゲーム『AEW: Fight Forever』から、追加コンテンツ『The STORM is coming!』をNintendo Switch、PlayStation5 / PlayStation4、Xbox Series X|S / Xbox One、Steamにて発売との情報が入ったので、これは笑えるから紹介しておく。
紹介トレーラーもYouTubeで公開されている。
さて、そのHome帰還回なんだが、コロナ期に王者としてがんばったハングマン・ペイジが、クラウディオ・カスタニョーリに右からと左からの豪快なバックショット・ラリアットを連続で決めての勝利から始まり、本拠地ジャクソンビルにゆかりの選手が次々に勝利するという、大人のファンはわかりやすいブッキングにしていた。
例えばAEWでデビューしたアナ・ジェイは、前出Rampageで志田光に寝る役だったのが、「ブロディ・リー追悼」のお題目もある大会なので、8人タッグでクイーンズ・スレイヤーをスカイ・ブルーに叩きこんで勝利者となるのだ。ちなみに再びベビーフェイスに戻ったアナ・ジェイは、今は相棒のクリス・スタットランダー、ウィロー・ナイチンゲール、さらに復帰のサンダー・ロサという4人組。一方ヒールに転向したスカイ・ブルーの残る3人は、TBS女子王者ジュリア・ハート、サレヤ、ルビーSOHOなのだった。今年はこういう善玉、悪玉の分け方になってます。噂されるメルセデス・モネ（サーシャ・バンクス）の獲得でもない限り、AEW女子部はやはり弱いかなぁ。
絵的には、アダム・コールのアンディスピューテッド・キングダムのプロモ場面や、背広姿の新世界王者サモア・ジョーのお出ましが記憶に残りますが、最後のメインを除いては全体としてもHomecomingなんで、そりゃ実質AEWでスターになったサミー・ゲバラがリッキー・スタークスに勝利とか、渦中のクリス・ジェリコも加勢に出ていてはいたけど、NXTの方が今週も中身は上回っていたのでした。
日本からの視聴者にとっては、竹下幸之助の活躍に尽きるのです。デイリーズ・プレイスの前座の前座ダークマッチ出場から、3年でメインに抜擢なんだから、滅茶滅茶凄いことだと思う。試合は、そりゃこの会場なんで、高台からダービー・アレンがコフィン・ドロップとか、前も見た光景の展開であり、スティングの顔というか目が描かれたテーブルに、64歳のスティング本人が落とされるのに、綺麗にはテーブルが割れてくれない等、プロレスは生モノなんでうまくいかなかった箇所もあったんだが、重ねて「やったぜ！ 竹ちゃん」に尽きるのであります。
さて、新王者サモア・ジョーに立ちはだかるのはハングマン・ペイジか、Swerveストリックランドなのか。お楽しみはこれからだ！
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