[ファイトクラブ]AEWバレットクラブゴールドROHトリオ戴冠 サモア・ジョーHOOK奮闘

[週刊ファイト1月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEWバレットクラブゴールドROHトリオ戴冠 サモア・ジョーHOOK奮闘
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:1月17日(現地時間)
会場:米サウスカロライナ州チャールストン ノース・チャールストン・コロシアム


 南部巡業コースに入ったAEW。見出しは王座戦にしたが、2時間番組で専門媒体的にイチバン印象に残ったのはヤングバックスのインタビュー・セグメントである。なんでもニックとマットではなく、「フルネームのニコラス&マシュー・ジャクソンと呼べ!」とのことで、髭までたくわえて、正式発表はしてないが、スティング引退試合の相手も務める腹づもりのようだ。

 一部のAEWべったりの媒体を除き、本誌を含む他の専門マスコミは、ヤングバックスがCMパンク追い出しの黒幕だと考えている。もちろんヤングバックスも、そういう声はわかっているから、AEW Executive Vice Presidentだと、わざわざ肩書を強調して快く思われてないことをヒール役割にしてしまおうという魂胆だからしたたかだ。「ルーモアだって? 世の中にはびこっている噂はどれも真実じゃない。仮に真実があるとして、自分の赤ん坊を守るためなら何でもするよな」だって。そりゃ事件のことはしゃべらないとサインしているから、直接には一切なんも言えないんだが・・・。

 まぁ「グレート・ムタ引退」にせよ、“初来日”ダービー・アリンを帯同しての6人タッグだったし、今更、昔の因縁の抗争相手を引っ張り出してとかノスタルジーやるより、仕事の出来るヤングバックスを最後の対戦相手にするほうが、見栄えのする恰好のついた”試合”が成立すると判断されたんだろう。すでに最近の試合で動けてないスティングを見ている本誌にしたら、昔の栄光とはゆかりのない相手との引退試合は、止む無しなのかも。凄い内容とかを期待する方が間違いなのだから。


 番組は、クリスチャン・ケイジがダスティン・ローデスとイイ試合をするTNT王座戦から。さすがにクリスチャンは職人です。とにかく上手い。ヒールがどうやってお客さんをコントロールするか、見本のような展開で最後はキルスイッチでした。


 オレンジ・キャシディと、ベストフレンズからトレント・バレッタ組が、ルチャのペンタゴン&コマンダーを退治するタッグ戦は、オレンジパンチからデュード・バスターの連携で勝利。例によってチャック・テイラーも加わったハグをしようとしたその時、ロデリック・ストロングとキングダムが出てきて、3・3『REVOLUTION』でオレンジのインターナショナル王座に挑戦と。ただ、まだ6週間も間隔あるんだが、それまで防衛戦はナシなんだろうか?


 さて、交通事故でなくなったジェイ・ブリスコの一周忌である。ベビーフェイス人気が爆発しているマーク・ブリスコがスピーチ。「もう二度と歩けない」と当初診断されていたジェイの娘も、こうして歩いていると兄弟ファミリーが抱き合う感動のセグメントはリアルなだけに大変良く出来ました。
 このあと、先に冒頭で紹介したヒール、ヤングバックス副社長のインタビューが挿入される番組構成です。最初と最後、そして真ん中辺りをヤマにするDynamaiteの見せ方の順番は定着しています。

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