▼[無料公開]ミルコがベラトール参戦!アカデミー賞とマット界格言「プロレスは社会を映す鏡」、そして社会情勢
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ヒルビリー・ジムがWWE殿堂入り、ロンダ・ラウジーRAW毎週登場に
・ミルコ・クロコップがベラトールと契約!5・25『Bellator 200』ロイ・ネルソン戦
・アカデミー賞発表!辻一弘、中島春雄、『シェイプ・オブ・ウォーター』
・『グレイテスト・ショーマン』♪This Is Me圧巻!サーカスと大巨人アンドレ想起
・2017年アカデミー賞『ラ・ラ・ランド』『ムーンライト』『メッセージ』
・トランプ政権下のハリウッド:メキシコ国境の壁、黒人と女性の地位向上
―― 最新ニュースとしては、ヒルビリー・ジムがWWE殿堂入りです。
A @WWE Superstar, Manager, @WWENetwork reality star, and a larger-than-life personality, Hillbilly Jim provided decades of entertainment to the WWE Universe. Now it's his time to take his place in the #WWEHOF. Congratulations! pic.twitter.com/dXy4JNIz8A
— Triple H (@TripleH) 2018年3月5日
オフレコ ロンダ・ラウジーは、少なくとも『レッスルマニア』まで毎週RAWに出るという発表もあった。
It's about to get a lot more ROWDY as @RondaRousey will appear on EVERY #RAW leading up to #WrestleMania! https://t.co/xMSlmJ4ZrO
— WWE (@WWE) 2018年3月5日
―― ミルコ・クロコップがベラトールと契約。早速、現地時間5月25日にロンドンで開催される『Bellator 200』で、日本にも馴染みのロイ・ネルソンと対戦します。
オフレコ 20011年10月29日のUFCカードの再戦やね。ネルソンが3RにKO勝ちしている。
―― ネルソンは2月16日の『Bellator 194』でマット・ミトリオンに負けて、ヘビー級トーナメントから姿を消したばかりだけど、試合内容は良かった。
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オフレコ ベラトールは、競技至上主義じゃないから客が望むカードを提供するんだと。ミルコは大仁田厚と並ぶウソ引退の帝王になった。まだまだ稼ぎまくります、と。
―― アカデミー賞の中継がありました。特殊メイクの辻一弘さんとゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル役)の受賞はロックでしたけど、追悼コーナーで中島春雄って、最初誰だろうと。初代ゴジラを演じたスーツアクターの草分け。へぇ~でした。
オフレコ メキシコ人のギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞だったからね。怪獣大好きの日本ヲタク。この作品でも南米から来た半魚人と発話障害の女性のファンタジーだから喜ぶべきだろうけど。
―― オスカーのスピーチが大物プロデューサーのセクハラ騒動の発端ですから、今の世相を反映してどう司会のジミー・キンメルがまとめるのか注目の第90回でしたけど、すでに他で散々やり玉に上がったからスマートにまとめてました。本稿の対談的にはプロレス格闘技との関連ということになると思うんですが、『グレイテスト・ショーマン』の♪This Is Meをキアラ・セトルが唄う場面は、近年のオスカーでのパフォーマンスでは圧巻だったんじゃないですかねぇ。
オフレコ RAWにも出てきた親プロレス広言のヒュー・ジャックマンとかは居なくて、キアラを除けば映画のキャストではなく、イスラム教の女、東洋人、子供とか、明らかに様々な国=多様性を代表したバックを従えての熱唱やった。
―― これが今年のアカデミー賞のテーマでもありました。
オフレコ 映画は、サーカスの元祖P.T.バーナムのエンタメ人生を題材にしており、「お前のやってることはフェイクだ!」と蔑まれるんだけど、大巨人、小人、ヒゲ女、全身刺青男など奇人たちを集結させてサーカスというものを興行化していくお話をミュージカルにした作品。当然、プロレス者はこれは映画館で封切を見に行かないといけないとなり、「隠れることはない、謝ることはない。見られても怖くなんかない」と唄う♪This Is Meの大合唱には、HBOがドキュメンタリー作品にしたアンドレ・ザ・ジャイアント物語のテーマにしたらイイのにと思った。
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―― 深みはあんまりない作品ですけど、エンタメ映画としては帰り際に皆が「面白かった」と話していた作品ではあります。
オフレコ 個人的には映画の最初、子供時代に唄われる♪A Million Dreamsが凄く耳に残ったんだけど、映画『ラ・ラ・ランド』の音楽チームだね。作品としては、ライザ・ミネリとロバート・デ・ニーロ主演でマーティン・スコセッシが監督したものの、興行的には当たらなかった『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977)が凄く好きだったから、そのオマージュ作である『ラ・ラ・ランド』の深さの余韻には、まるで及ばないと思うけど・・・。
―― 『ラ・ラ・ランド』ですか。今年も最後に出てきたウォーレン・ビューティとフェイ・ダナウェイが、作品賞としていったんアナウンスするんだけど、実際は『ムーンライト』だったという。
オフレコ 『ムーンライト』ねぇ。黒人映画、フロリダの貧困地区、麻薬売人、ゲイとか題材聞いただけで、映画館まで行くことはない、洋画専門チャンネルで見ればイイと思ってた作品なんだけど、見たら事前に勝手に想像していたのとえらく違う内容という。メッセージを訴えるテーマ作ではなくて、淡々と社会の一面を切り取った。
―― 文句とか不満が見つけにくいこともあり、絶賛の嵐だったことが様々な映画賞をかっさらうことになりました。
オフレコ ただ、確かに秀作ではあるし、デジタル色彩処理の鮮やかさとかはあるんだけど、昨年度のベスト映画かと言われたら、そうかなぁと。そりゃ『ラ・ラ・ランド』の音楽の余韻が強いし、『メッセージ(原題Arrival=来訪)』なんか、繰り返し映画館に足を運んだ。二度、三度、じっくり見たいと思わせた映画を作品賞に選びたいからね。
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―― 要するに、必ずしも大本命作が選ばれるのではなく、社会情勢に左右されたんじゃないですか? 2016年、賞は白人ばかりで黒人がいないと叩かれた反動で、2017年は『ムーンライト』に投票すると。今年はメキシコ人監督が作品賞で、女優賞のフランシス・マクドーマンドが女性の地位向上を訴えるスピーチがハイライトでした。『スリー・ビルボード』はまだ見てないので総括する立場にないですけど、社会情勢を味方につけると投票に有利というのは否定できません。
オフレコ ハリウッドはトランプ政権への過剰反応が大きいね。怪獣ヲタクが喜んだというのはあるけど、「メキシコの壁」が今回もアチコチで出てきた。メキシコの文化と家族の大切さを説く『リメンバー・ミー』が長編アニメーション賞。ギレルモ・デル・トロ監督が作品賞、監督賞の両方を制したというのは、社会情勢抜きには分析できない。
―― 2017年のゴールデン・グローブ賞のような、マット界に直接関係するメリル・ストリープの「格闘技MMAは低俗」発言みたいなのはなかった。トランプ批判の主旨なんですけどね(笑)。
オフレコ 2018年1月は「あの豚のような怪物(ハーヴェイ・ワインスタイン)のために喜んで働いていたメリル・ストリープのような女優が、黒いドレスを着て行くらしいね。あなたの偽善を心から軽蔑する」と、例の#MeToo運動のリーダーが噛みついていた。黒のドレスは#MeToo運動のシンボルになり、TIME誌の2017 – Person of the Yearを飾った。
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―― メリル・ストリープ、アカデミー賞でもまた最前列でした。ちょっとウザいですね。マット界の攻撃リストかもです。WWEからエンツォ・アモーレがレイプ疑惑で解雇されたのも、#MeTooのタイミングがありました。
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オフレコ 本稿は短いこともあるから全文公開にしておこう。タイミングが重要だからね(笑)。
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