マット・ミトリオンがロイ・ネルソンに辛勝も会場ブーイング嵐!Bellator 194+ホゼ・トーレス王座防衛Titan FC 48

(C)Bellator

 2月16日(現地時間)にコネチカット州アンキャスヴィルで『Bellator 194: Nelson vs. Mitrione 2』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、生放送も開始され盛り上がっている。

 今大会のメインは、ヘビー級グランプリ一回戦、マット・ミトリオン対ロイ・ネルソンだ。共にUFCから鳴り物入りで移籍してきたジ・アルティメット・ファイター出身者であり、ジ・アルティメット・ファイターで対戦、その時はネルソンがTKO勝ちをしている。今回は、スタンドでパンチを出して追い込むミトリオンに対し、ネルソンは単純なスタンド勝負では劣勢なので、テイクダウン狙いで片足タックルを仕掛けていく。しかし、ミトリオンはネルソンのタックルをきり、スタンドで攻める。ネルソンも1、2ラウンド終盤にテイクダウンに成功させたものの、試合はミトリオンペースとなっていた。しかし3ラウンド、ミトリオンが疲れたところ、ネルソンが反撃、打たれても前に出てミトリオンに組みつきテイクダウン。グランドで圧倒したネルソンだったが、1、2ラウンドは取られていた為、判定でミトリオンが勝利。但し、3ラウンドを2ポイントをネルソンにつけてもおかしくはなく、最終ラウンドの印象が強くなりがちなこともあるが、ミトリオンの手が上がると会場はブーイングの嵐だった。接戦をミトリオンが制してトーナメントを勝ち進んでいる。
 また、日本のRIZINに参戦して入場曲にNightwishの♪Nemoを鳴り響かせたヒョードル軍団のワジム・ネムコフがベラトール参戦、元ライトヘビー級王者リアム・マクゲリーと対戦した。いきなり団体の威信をかけた面白いカードが組まれたが、試合はなんとネムコフが強烈なローキックを連打し、マクゲリーを破壊。3Rには、マクゲリーが遂にローキックのダメージで立ちあがれなくなり、レフェリーがストップ。ネムコフが衝撃のベラトールデビューを飾った。

■ Bellator 194: Nelson vs. Mitrione 2
日時:2018年2月16日(現地時間)
会場:アメリカ・コネチカット州アンキャスヴィル モヘガンサン・アリーナ

<ヘビー級Gグランプリ1回戦/5分3R>
○マット・ミトリオン(米国)
 判定 2-0
●ロイ・ネルソン(米国)

<ライト級/5分3R>
○パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
 1分 2分23秒 TKO
●デレック・カンポス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
○ヘザー・ハーディー(米国)
 判定 3-0
●アナ・フルトン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
○ワジム・ネムコフ(ロシア)
 3R 4分02秒 TKO
●リアム・マクゲリー(英国)

<フェザー級>
○タイワン・クラクストン(米国)
 2R 3分39秒 TKO
●ホセ・プラズ(米国)


(C)Titan FC

 2月16日(現地時間)にフロリダ州フォートローダーデールで『Titan FC 48: Torres vs. Orellano』が開催された。
 UFC、ベラトール、WSOFに次ぐ北米第4のメジャー団体となっているタイタンFCは全米生中継だけでなく、UFCファイトパスでも中継されている。その為か、UFCの大会と同日同時刻に重ならない様に開催されるようになった。一応、他団体ではあるが、ベラトールの様にUFCと敵対している訳ではなく、協力体制という感じだ。
 今大会は三階級の王座戦が組まれたが、メインは二階級王者ホゼ・トーレスのライト級王座防衛戦だ。MMA6戦全勝で二階級王者、タイタンFCのエースとなったトーレスだが、UFC入りは未だに実現しておらず、更に勝利してUFCとの契約を勝ち取りたい。挑戦者はアルベルト・オレジャノだが、下馬評ではトーレスが圧倒的となっている。試合は、下馬評通り、トーレスがパンチラッシュから右フックでオレジャノにTKO勝ち。オレジャノは顎を打ち抜かれ崩れるように倒れ、レフェリーが即ストップするという衝撃的なKO劇。トーレスは圧倒的な強さで見せつけてUFC入りをアピールした。
 また、ライト級王座戦は、王者ハウシュ・マンフィオが挑戦者リー・ヘンリー・リリーを判定で下して王座防衛。ウェルター級王座決定戦は、ロミ・ハメッドとホセ・カセレスで争われたが、なんとアクシデントでカセレスのキックがハメッドの股間に蹴りが命中し、試合続行不可能という事でノーコンテストとなった。

■ Titan FC 48: Torres vs. Orellano
日時:2018年2月16日(現地時間)
会場:アメリカ・フロリダ州フォートローダーデール エクストリーム・アクションパーク

<フライ級王座タイトルマッチ/5分5R>
○ホゼ・トーレス(米国/王者)
 1R 3分52秒 TKO
●アルベルト・オレジャノ(コロンビア/挑戦者)

<ライト級王座タイトルマッチ/5分5R>
○ハウシュ・マンフィオ(ブラジル/王者)
 判定 3-0
●リー・ヘンリー・リリー(米国/挑戦者)

<ウェルター王座決定戦/5分5R>
-ロミ・ハメッド(ロシア)
 ノーコンテスト
-ホセ・カセレス(米国)


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