[ファイトクラブ]泰葉x和田アキ子恫喝力~感動オカダ-オメガ60分~映画メッセージ言語と未来

[週刊ファイト6月22日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼泰葉x和田アキ子恫喝力~感動オカダxオメガ60分~映画メッセージ言語と未来
 by タダシ☆タナカ
・歴史考トランプ-マクマホン 泰葉-アン・ジョー司令長官 オメガの恫喝力
・USヘビー級2dayトーナメント発表のお粗末とオメガ2018WWE行き
・言語と脳の働き~『メッセージ』来訪者「武器を与えます」真の意味解読
・60分続く格闘技とは何か?光と影:藤波-猪木 阪神大震災:川田-小橋

泰葉 photo by シン上田

 トランプ大統領といい、プロレスの興行でメインイベントを務めたら、立派にプロレスラー名鑑に名前を刻んでおかしくない。泰葉はテレビ東京系で録画中継(12月30日有明コロシアム)された『大晦日ハッスルマニア2008』にて回転海老名固めをアン・ジョー司令長官に極めて瞬間最高視聴率10.2%を叩き出し、TBS系の『Dynamite!!』にも完勝した記録が残る。念のため、ハッスルマニア2時間番組の平均視聴率は3.4%であり、”金髪豚野郎”ならぬ本物の子豚もリングに投入された泰葉の出番箇所だけ、いきなり視聴率がハネ上がったことでも伝説を作った。
 その泰葉が6月2日、帝国ホテルでの自主記者会見にて、元夫で落語家の春風亭小朝と歌手の和田アキ子を提訴する意向を表明、相変わらずのお騒がせぶりを発揮している。特にゴッド姉ちゃん和田アキ子に民事訴訟を仕掛けるというのだから、芸能記者のシマでは大事件である。沈黙を守っていた日曜昼のTBS系長寿番組『アッコにおまかせ』だが、6月11日放送回にて、「和田アキ子が芸能界で生き残っている理由」を”恫喝力”とゲストに指摘させるスキットがあり、開き直った格好だ。


 さて、本稿は『新日本プロレスDOMINION 6.11 in OSAKA-JO HALL』総括と展望であるが、他誌と同じようなありきたりのことを書いても意味がない。年間最高興行賞間違いなしの素晴らしい大会であったが、やはりオカダ・カズチカvs.ケニー・オメガの60分は特筆に値する。
 「60分やるかも」の議論は、ケニーが繰り返し「1・4とは別のやり方もある」と発言していたことからも、本誌を筆頭に大人向きの媒体では事前に選択肢の一つとして想定されていた。完璧なレインメーカー炸裂に3カウントが入らず、40分過ぎ、窮地のケニーにセコンドのCodyがタオル投入せんと花道に出てくるスポットから、フルタイムを確信したマニアは少なくないのではなかろうか。思い起こせば2015年の1・4東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 9』でも、棚橋弘至がオカダ・カズチカとの60分を提案したとされるが、ジェフ・ジャレットのGFWが北米PPV配信を請け負ったこともあり、興行時間が長すぎてはPPVの中継枠に収まらない制約から断念したとも伝えられている。コンディション的に冷静に判断するなら、棚橋にとっては60分のラスト・チャンスだったかも知れないが、運命はオカダ・カズチカvs.ケニー・オメガ、そして観客の反応がピカ一とされる大阪の地を選んだと言えよう。
 実際のところ、北米のエンタメ興行中継枠は3時間内との鉄則に、なにも間違いはない。長過ぎる興行はいかに良い内容であっても、会場客には辛いもの。友人やボーイフレンドに連れられて来た一見さん客の、次回にも参加する意欲を著しくそぐ傾向が指摘されてきた。但し、今回の60分フルタイム、やっと終わったとばかり客が一斉に席を立って退場口に急ぐ光景がなく、超満員札止めの観衆を唖然とさせた余韻がいかに強烈なものだったかが、テレ朝2チャンネルの中継画面からも伝わってきた。

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