スーパータイガーが遠藤ジムで公開練習「正しい懸垂が一回も出来ず」状態から肉体改造 7・21『SPACE FLYING TIGER DROP』長井満也戦

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遠藤克弘トレーナー、遠藤光男会長、スーパータイガー、遠藤竜馬トレーナー
 東京錦糸町にあるエンドウジム錦糸町本部で、リアルジャパンプロレスのスーパー・タイガーと間下隼人が公開練習を行った。7月21日(木)に後楽園ホールで開催される『SPACE FLYING TIGER DROP』。この大会のセミファイナルで、スーパーは長井満也の保持するレジェンド選手権王座に挑戦する。
 遡ること2年前、2009年3月1日のリアルジャパンプロレス後楽園ホール大会において、当時レジェンド選手権王者だったアレクサンダー大塚に挑戦したが、敗北を喫したスーパー。団体の至宝であるベルトの奪還に失敗したことで、改めて自分を見つめ直したのだろう。「このままではいけない」という強烈な意志を持つようになり、師匠である初代タイガーマスクの下をあえて離れ、外敵である鈴木みのるとタッグを結成した。
 当時は三冠王者だった鈴木から様々な技術や心構えを学びつつ、他団体にも積極的に参戦。着実に実力を付け、それが結果にも繋がるようになった。そして、今大会。鈴木の下から離れ、満を持してベルト奪還に挑むことになった。
 対戦カードが発表された記者会見の席で、王者・長井から「俺から見たら、“野生の虎”じゃなく、鈴木みのるに飼い慣らされた“動物園にいる虎”にしか見えない」「ヘタクソだけど、勝ってやろうという気持ちを剥き出しにしている昔のスーパー・タイガーの方が魅力があった」と徹底的にこき下ろされたが、そんな挑発を目の前で聞かされても、どこかスーパーには“揺るぎない自信”が感じられた。その理由の1つが今回の公開練習で明らかとなった。
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 これまでは初代タイガーマスクの指導の下で、器具を使わないトレーニングを続けてきたスーパーだったが、今年5月より本格的なウエートトレーニングを導入した。間下隼人、斎藤彰文らと共に、エンドウジムに通い、肉体改造に着手。今日、その厳しいトレーニングの一部が記者団に公開された。
 エンドウジムは40年以上の歴史を持ち、スタッフには遠藤光男会長をはじめ、フィジカルトレーニングのスペシャリストが揃っている。これまで初代タイガーマスクなどのプロレスラーだけでなく、様々なスポーツ選手の筋力強化に力を貸してきた。最近では大相撲の横綱・白鵬や総合格闘技のミノワマンなどもこのジムでトレーニングを行っている。
 「今まで独学でウエートトレーニングをしたことはあるんですが、どうしても見栄を張って、重さばかりを気にしてしまい、“ああ、何キロが上がった!”と、それだけで満足しちゃっていたんですね。フォームを意識せず、ちょっと誤魔化しているところがあったんですが、そういう部分はこちらに来て、トレーナーの皆さんに見られた瞬間にやはり見抜かれてしまって……。重さは関係なく、ちゃんとしたフォームで基礎からやっていくのが一番大事なんだと教えられました。自分1人ではどうしてもそこまでできないですから」
 自己流で取り組んでいた時は「懸垂なんて何度でもできる」と自信を持っていたが、正しいフォームと筋肉の効かせ方を指導されて再度やってみた時、1回もできず衝撃を受けたスーパー。“プロ中のプロ、本物の中の本物の先生に付いて、一から学んでいかないと変わっていかない”という鉄則を思い出し、一から自分を鍛え始めた。
 「とにかく体幹がぶれなくなってきましたね。この短期間で、ここまで実感できるようになるとは思ってもいませんでした。これまでは大きい選手とぶつかった時、かなり重く感じたんですが、かなり変わりましたね。120キロ近くある選手と総合格闘技のスパーリングをやっても、向こうから“全然違いますね”と言われました。こっちの攻撃力も変わったと思います」
 「長井選手もボディビルをやっているそうですが、どんな面でも負けないつもりです。万全を尽くして試合に臨みたい。僕1人で戦うんじゃなく、遠藤会長、克弘さん、竜馬さん、いろんな方が背中を押してくれるので。全てを背負って戦います。ベルトを絶対に取って、それで皆さんに恩返しができれば」
 王者・長井はあくまでも“格下扱い”を崩さないが、スーパーはこの試合だけでなく、その先にある王者像やリアルジャパンの未来まで見据えている。団体を背負う意識まで持ったスーパー。確かにその姿は頼もしくもあるが、それはあくまでも「勝利」してからこそ意味のあるもの。団体の運命をも左右するタイトルマッチの行方はいかに……?
■ 初代タイガーマスク リアルジャパンプロレスリング
『SPACE FLYING TIGER DROP』(スペースフライングタイガードロップ)
日時:7月21日(木) 開場17時30分 試合開始18時30分 
会場:後楽園ホール
チケット料金:VIP席12,000円(特典付)、RS席8,000円、A席6,000円、B席5,000円
※ご来場者全員に初代タイガーマスク特製ポートレートをプレゼント
チケット発売所:イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、後楽園ホール、闘魂ショップ水道橋店、書泉ブックマート、チケット&トラベルT-1、バトルロイヤル、チャンピオン
問い合わせ:KIAI PROJECT リアルジャパン事務局03-3833-3662
<メインイベント 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)、長州力(リキプロ)、藤波辰爾(ドラディション)
vs.
本田多聞(フリー)、菊地毅(フリー)、泉田純至(フリー)
<セミファイナル『レジェンド選手権試合』60分1本勝負>
長井満也(第4代王者/ドラディション)
vs.
スーパー・タイガー(挑戦者/RJPW)
<『折原昌夫復帰戦』30分1本勝負>
タイガー・シャーク(RJPW)、佐藤光留(パンクラスMISSION)
vs.
折原昌夫(メビウス)、ヒロ斉藤(初参戦/ドラディション)
<30分1本勝負>
スーパー・ライダー(RJPW)、ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
vs.
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、グラン浜田(フリー)
<30分1本勝負>
石川雄規(バトラーツ)、若翔洋(フリー)
vs.
アレクサンダー大塚(AODC)、間下隼人(RJPW)
<30分1本勝負>
山本裕次郎(チーム太田章)
vs.
斉藤彰文(RJPW)
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