泉田純至が単独で新宿の喫茶店にマスコミを集めて記者会見を行い、７月21日に後楽園ホールで開催されるリアルジャパンプロレス『SPACE FLYING TIGER DROP』（スペース・フライング・タイガー・ドロップ）への参戦及び、初代タイガーマスクとの対戦を訴えた。
　「僕もプロレスを20年近くやってきましたが、もともとはプロレス少年でした。僕はジャイアント馬場さんの弟子として全日本プロレスでデビューしていますが、もうこんなことを言っても問題ないでしょう。あの頃、金曜の夜８時と言えば新日本プロレスで、毎週中継を楽しみにしていました。ちょうど新日本の黄金期でしたから、佐山（サトル＝初代タイガーマスク）さんや藤波（辰爾）さん、長州（力）さんが活躍されていました。当時はまさか僕がプロレス界に入るとは思っていませんでしたが、それでも“プロレスラーになってタイガーマスクと戦いたい。藤波さんと戦いたい”と考えていました。もちろんそれは“夢の夢”でしたけど・・・」
　全日本プロレスやプロレスリング・ノアのリングで活躍してきた泉田だったが、2009年にフリーになったことで、そんな“夢の夢”が手の届くところにあるのを意識し始める。
　「フリーとしてやっている中で、今年２回ほどレジェンド・ザ・プロレスリングの大会に呼んでいただきました（１・10後楽園ホール　5・7大阪府立体育会館第２競技場）。その時に佐山さん（初代タイガーマスク）、藤波さん、長州さんにご挨拶させていただいたんですが、リング上で絡むことはなかったんですね。３人に会うと、“プロレス少年”に戻ってしまうんです。同じリングにいること自体が不思議というか。それで、ぜひリアルジャパンに上がらせてもらって、憧れていた佐山さん（初代タイガーマスク）と肌を合わせてみたいなと」

「勝手なマネしてすいません」と頭を下げた泉田純至
　 「生意気だと自分でも思いますけど、この世界は“言ったもん勝ち”という部分もありますから、じゃあ、言わせてもらおうと。佐山さんはとても礼儀正しい方ですから、こういうやり方はどうかと思う反面、正面から来られたら佐山さんは“ＮＯ”だと言わない人だと思うんです。それでこういう手段を取らせてもらいました。“タッグだ、シングルだ”って言えるような立場ではないですから、どんなカードでもいいです」
　相撲時代の師匠である東関親方と藤波が懇意にしてたので、藤波との面識もある。となれば、藤波や長州との対戦も視野に入れていることだろう。泉田は、試合数が減ったことで、コンディションが良くなった。ノア時代に悩まされた膝の負傷も癒えたことで、余計に“レジェンド”たちとの対戦を意識するようになったようだ。
　「怪我する前は140キロぐらいあったんですが、お陰様でダイエットに成功しまして、今は120キロを切っています。コンディションは整えているつもりなので、いつでも試合ができる状態ですね。佐山さんに対抗できるのは体力的な部分だけなので、これ以上体重を落とさないようにして、力負けしないようにしようと思ってます」
　　最近は諸事情により試合数が減っていた泉田だが、今後は精力的に試合をしていこうと考えているという。改めて自分の存在をアピールするには、レジェンド勢との対戦はまたとない機会になるだろう。ましてや、若き日に夢見た対戦となれば、心中に期するところはあるはず。果たして泉田の熱い気持ちに、リアルジャパン、そして、初代タイガーマスクはどう反応するのだろうか？
■　初代タイガーマスク　リアルジャパンプロレスリング
『SPACE FLYING TIGER DROP』（ｽﾍﾟｰｽﾌﾗｲﾝｸﾞﾀｲｶﾞｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ）
日時：7月21日（木）　開場17時30分　試合開始18時30分　
会場：後楽園ホール
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