折原昌夫が7・21リアルジャパン後楽園ホール大会で復帰 医者は「私の注意を守らなかったら、命はないと思ってください」

110622orihara4415.jpg 6月22日、折原昌夫がリング復帰会計を行い、リアルジャパンプロレスが7月21日(木)に開催する後楽園ホール大会『SPACE FLYING TIGER DROP』(スペース・フライング・タイガー・ドロップ)において、8ヵ月ぶりに復帰することを発表した。
 もっとも、折原は重病だった。この日、ようやく事態の経緯が明かされている。発端は、、昨年11月7日のリアルジャパンプロレス相模原市体育館大会だ。メインイベントの初代タイガーマスク&長州力&アレクサンダー大塚vs.藤波辰爾&天龍源一郎&折原昌夫の試合後、ダメージが残っていたが、11月28日のDDT後楽園ホール大会にも強行出場する。
 ところが、高木三四郎&矢郷良明&入江茂弘vs.天龍源一郎&折原昌夫&HARASHIMAの6人タッグマッチ最中に、身体が動かなくなってしまう。
 すぐに新宿は戸山の国際医療センターに入院、『中心性脊髄損傷』という診断結果が出て1週間の絶対安静が必要となる。悪い知らせは続くもので、さらに大きな病気が他の病院で発見され、病名は『後縦靭帯骨化症』に。“骨と骨との間にあるクッション、靱帯がつながってしまって、一体化してしまう”という難易度の高い手術が必要となり、最終的には3月25日に慶応病院に入院、その3日後、28日に手術が敢行されたという。
 一歩間違えれば通常の生活にも支障をきたし、もちろんプロレスへの復帰はできないという可能性がある中手術は成功、奇跡的な回復の元に4月4日に退院。その後、自宅で1ヵ月、絶対安静の中で療養を続けてきたという。
 「もともとはプロレス界には復帰出来るかわからない、たとえ復帰できたとしても来年いっぱいは復帰の可能性はない」と目されていたが、折原の強靱な肉体と精神力によって奇跡的な回復を見せ、通常の歩行も可能になり、プロレスの練習も行っているという。そこに、「どうしても7月21日に初代タイガーマスク、佐山先生のリングで復帰したい」という強い希望があり、復帰が決まったのだそうだ。
 ただし、折原本人は「手術前には知らされてなかったことなんですけど、スペシャリストの先生方がチームを組んでくれて、いろんな先生の意見で、“この人の場合は骨を取ってしまおう”ということになって、今、僕の首の骨は三本抜かれた状態です。自分の首のレントゲンを見ると、それはそれで恐ろしい光景が……(苦笑)。首の骨は7個ありますけど、そのうちの3個の部分は隙間が空いている状態で。そこに集中的にダメージを受けたならば、正直命はないだろうと言われている状況ではあります」と答えている。
 もっとも、復帰することは主治医に告げているとのこと。「手術をして約1週間で病院を出ているんですけど、その時点でドクターは“もう好きにしろ”と(苦笑)。ただ、“私が注意したを守らなかったら、命はないと思ってください。怪我をした折原君とまた会うことはなるべく避けたい”」と警告されたという。
110622TigerShark0218-3791.jpg ここで思い出すのは、若翔洋と一緒に出席した前回の大会発表会見における、タイガー・シャークの気になる発言だ。「噂で、復帰すると言われている選手がいる」と述べていたが、本日の会見で点と線が繋がったことになろう。詳細はミルホンネットでも報道してきたが、以前はリアルダーク軍で共闘していたものの、ガチの仲間割れを起こし、折原を失神KOに追いやっているのが青い虎面のシャークである。
 折原は「すぐに当たりたいですが、同時に今年いっぱいはやりたくない自分もいます。彼の中では折原昌夫を倒すことが一番の目的。そういう100%以上の気持ちを剥き出しにしてくる選手とぶつかることがちょっと怖いというか」と、本音をさらけ出したのが印象的だ。
 「僕が彼を創り上げた部分もありますし、それが自我を持つようになって恐怖を感じています。だからこそ、タイガー・シャークは必ず潰しますよ。ただ、今の僕ではちょっとだけ自信がないので、少しリングの上で体調を慣らしてからと思っている。もし彼と戦うんであれば、僕もリスクを背負ってやるわけですから、僕が勝った時には彼のマスクを好みの色に変えて欲しい。ショッキングピンクがいいかな? それだったら僕も楽しみが増えるんで、やってもいいかなと」(笑)。
 最後に折原は「リング復帰の場を作ってくれた佐山先生に深く感謝します。そして、きっと温かく迎え入れてくれるであろうファンの皆様に、これからも120%のパフォーマンスを行うことをここでお約束したいと思います」と会見を閉めている。
■ 初代タイガーマスク リアルジャパンプロレスリング
『SPACE FLYING TIGER DROP』(スペースフライングタイガードロップ)
日時:7月21日(木) 開場17時30分 試合開始18時30分 
会場:後楽園ホール
7・21『SPACE FLYING TIGER DROP』後楽園ホール大会概要
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