UFC インディアナポリスに初上陸、『UFC 119』でミアとノゲイラ、注目の一戦

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<メイン・イベント – ヘビー級戦 5分3R> 再戦
フランク・ミア vs. ミノタウロ・ノゲイラ
<共同メインイベント ライトヘビー級戦 5分3R>
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs. ライアン・ベイダー
この他の対戦カード
<ウェルター級 5分3R>
マット・セラ vs. クリス・ライトル(インディアナポリス出身)
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2010年9月25日(土)カンセコ・フィールド・ハウスよりライブ中継 -7月24日(土)東部標準時間午前10時からチケット販売開始
ネバダ州ラスベガス(米国)- インディアナポリスのファンはいよいよ「the Ultimate Fighting Championship」を味わうことになる。9月2日土曜日、”Halo Reach”の提供によりインディアナ州インディアナポリスのカンセコ・フィールド・ハウスで開催されるUFC 119: MIR VS. NOGUEIRA 2において前UFC? ヘビー級王者、フランク・ミアと前UFC暫定王者であり総合格闘技界のレジェンド、ミノタウロ・ノゲイラの再戦が決定した。
さらにこの歴史的一戦に加えてミノタウロの双子の弟でライトヘビー級の実力者、ホジェリオ・ノゲイラとNCAAディビジョン1で二度オールアメリカンに輝いたレスラーであり、プロ転向後は無敗を誇るライアン・ベイダーの対戦も決定した。
この他にもThe Ultimate Fighter: The Comebackのフィナーレの再戦となる前UFCウェルター級王者、マット・セラがインディアナポリス出身のクリス”ライト・アウト”ライトルを相手に迎える一戦も決定した。
「2008年のタイトルマッチでフランク・ミアにやられて以来、ノゲイラはあの一戦はまぐれだったと言うことを証明したいと言ってずっと私に再戦のチャンスを要求していたんだ。」UFCプレジデント、デイナ・ホワイトは続ける。
「9月25日にはノゲイラはそのチャンスを得る。戦績をイーブンにするというノゲイラのモチベーション最高だ。彼よりもモチベーションの高い選手を私は思いつかない。フランク・ミアに関して言えば、彼にはタイトル戦線に浮上したいと言う思いがあるし、私が思うに、UFC92でノゲイラを初めてノック・アウトした男になっただけでは飽き足りず、ノゲイラからタップを奪った初めての男になろうとしているんだろうね。」
UFC 119: MIR vs. NOGUEIRA 2のチケットの販売は7月24日の東部標準時間午前10時から販売が開始され、300ドル、200ドル、125ドル、90ドル、70ドルそして40ドルの各種が用意されています。チケットはConsecoFieldhouse.com、カンセコ・フィールド・ハウス・ボックス・オフィスそしてTicketmasterからお求め下さい。
UFC? Fight Clubの会員様はufcfightclub.comのウェブサイトで7月22日東部標準時間午前10時から本イベントのチケットの購入が可能です。また、UFCニュースレターの購読者様には7月23日東部標準時間午前10時より特別優待販売が開始されます。この事前販売をご利用いただくにはufc.comでUFCニュースレターの購読者登録を行ってください。
UFC 119は東部標準時間午前10時/太平洋標準時間午後7時よりiN DEMAND、DIRECTV、DISH Network、TVN、BellTV、Shaw Communications、SasktelおよびViewer’s Choice Canadaで標準画質またはハイ・デフィニション(対応エリア内のみのサービスとさせて頂きます)でのペイ・パー・ビュー放送をお楽しみいただけます。なお、価格は44.99USドルまたは49.99カナダドルになります。
2008年12月に行われたUFC 92でノゲイラに衝撃的なノックアウト勝利を飾る前にもフランク・ミア(ラスベガス出身、プロ戦績 13-5)はUFCヘビー級王者、ブロック・レスナーとアントニ・ハードンクを相手にサブミッションによる二連勝を収めている。
UFC 107でチーク・コンゴをギロチンで葬り、元UFCヘビー級王者のミアは再びタイトル戦線に躍り出るかに見えた。しかし3月に行われたシェーン・カーウィン戦でこの黒帯ブラジリアン柔術家は短時間のうちに敗北を喫してしまった。31歳を迎え、よく知る宿敵と相見えるとき、ミアは再び閃光のような打撃でタイトル戦線への浮上を望んでいる。
PRIDEでの歴史的な活躍の後、ミノタウロ・ノゲイラ(ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ出身/戦績32-6-1、1ノーコンテスト)は2007年にOctagon?に足を踏み入れるとティム・シルビア戦でのサブミッションによる勝利を含めて2連勝を飾り、PRIDEとUFCの世界ヘビー級タイトルを獲得した世界で最初の、そして唯一の人間となった。
黒帯ブラジリアン柔術家、ノゲイラは最新の試合をNo.1ヘビー級コンテンダー、ケイン・ベラスケスを相手に落としたものの、UFC 102ではUFCホール・オブ・フェイム入りを果たしているランディ・クートゥアを相手に危なげの無い判定勝利を収めるなど、34歳になってなお無視することの出来ない存在だ。
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ出身/戦績19-3)が双子の兄と同じUFCイベントで試合を行うのはこれが初めてのことだ。重い打撃、必殺の寝技で知られるこのブラジル人格闘家は試合展開にかかわらず常に危険な選手だ。ライトヘビー級で戦うホジェリオは、5月にジェイソン・ブリルツにスプリット・デシジョンで勝利する前には、昨年の11月に行われたUFCデビュー戦でルイス・ケインをわずか1:56秒でTKOで葬っている。ノゲイラは今度こそライアン・ベイダーというUFCでの最大の試練を迎えることになる。
無敗のライト・ヘビー級、ライアン・ベイダー(アリゾナ州テンピ出身/戦績12-0)はUFCに参戦して以来の4試合を無傷で突っ走ってきた。アリゾナ州立大出身でNCAAディビジョン1で二度、オールアメリカンに輝いたライアンはUFC 110でベテランMMAファイター、キース・ジャーディンを205ポンドと言うこの階級の戦いから弾き出すような衝撃的なノックアウトで勝利を収めた。現在27歳になるライアンは稀有な才能を持つ対戦相手に迎え、自身のタイトル挑戦を目指す。
映画”ロッキー”のストーリを体現しているロングアイランド在住、マット・セラ(ニューヨーク/イースト・ミドウ出身 /戦績17-6)はUFC 69で不利と言われた下馬評を覆しUFCウェルター級王者のジュルジ・サン・ピエールからノックアウト勝利を奪ったことでもっとも良く知られている。
セラはこの勝利で170ポンドのタイトルも獲得した。伝説のヘンゾ・グレイシーの門下で米国出身者として始めて黒帯を許されたセラはUFC 109ではフランク・トリッグに1ラウンドで勝利を収め、地元選手であるクリス・ライトルに勝利し再浮上を狙う。
過去三試合に勝利している”灼熱”のクリス・ライトル(インディアナポリス出身/戦績39-17-4)はブライアン・フォスター戦、マット・ブラウン戦の二戦ではサブミッションによる衝撃的な勝利を飾っている。エキサイティングな試合運びで知られ、その事実を証明する”ファイト・オブ・ザ・ナイト”ボーナスの小切手を持っているライトルは初めて地元の観客の眼前でUFCでの試合を戦う。元プロ・ボクサーで総合格闘家に転向した35歳の家族思いのライトルは消防士という一面も持っている。古くからの友人、マット・セラにかつての敗北の雪辱を果たす時が来たようだ。
【背景補足】
メインのヘビー級戦は因縁の再戦となる。前回はフランク・ミアがTKO勝利しているが、ノゲイラは試合後、怪我などで試合が出来る状況ではなかったので、あれが実力と思われたくない。どうしても再戦したいと、事あるごとに強くアピールしてきていた。
対するフランク・ミアは、ノゲイラに勝利後、因縁のレスナーとの3度目の対戦を熱望していたが、シェーン・カーウィンの剛腕によって1RでTKO負けを喫する。
この敗北でフィジカルに優れたレスナーやカーウィンという化け物と戦う事に限界を感じて、一度はライトヘビー級に転向を決めたものの、やっぱりレスナーと戦いたいという思いから、ヘビー級に残る事を決意。念願のレスナー戦に向けて、なんとしてもノゲイラを返り打ちにしたいものだ。
また、ダブルメインとなるのは、そのホドリコ・ノゲイラの実弟ホジェリオ・ノゲイラの試合だ。ライトヘビー級の大物として鳴り物入りでUFC入り。現在2連勝と勢いがあるが、今回の相手は、今までの相手とは比べ物にならない。
総合12戦全勝、レスリングの実績も輝かしく、その強さからスター・ウォーズの『ダース・ベイダー』のニックネームをもつライアン・ベイダーだ。
アメリカの国民的キャラクターであるダース・ベイダーを名乗る事が許され、アメリカでUFC、MMAがブームになってから台頭してきた若き実力者相手にホジェリオはどう戦うのか?
勝者はそのまま、タイトル戦線に名乗りをあげる事が間違いない。
元々、このカードは王者であるショーグンが長期欠場なので、挑戦者に決定しているラシャド・エヴァンスが試合間隔が空きすぎるので、ホジェリオ・ノゲイラ戦が組まれていた。
しかしエヴァンスがショーグンの復帰が来年初頭になると予定より早まっているので、すでに挑戦者決定戦で勝利しており、タイトル挑戦の権利があるのだから、次はショーグン戦という主張をした為、代わってライアン・ベイダーが抜擢されたという経緯がある。
ホジェリオとしては更に負けられないカードになったが、兄弟揃い踏みという大会になった事もあり、揃って勝利をしたいところだ。
また、ヘビー級ではあのマーク・ハントが戦線復帰、対戦相手はショーン・マコークル。これはズッファ社がPRIDEを買収した際に、試合契約を引き継ぐ義務があったのに、これまで履行されてなかったというケース。UFCにすれば消化試合になるが、ここでサモアの怪人が金網のオクタゴンで意地を見せられるかどうか!
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