週刊マット界舞台裏’10年7月15日号

 武藤・全日本プロレスが背水の陣で臨んだ7・4大阪府立体育館が、三冠戦史上最悪の興行成績に終わった。
 開催が決定した時点から懸念されたことながら、いざフタを開けてみたらマスコミ、関係者の予想を下回るまさかの不入り。プロレスを報道するメディアはこの“ガラガラ事件”にいっさい触れなかったが、大阪在住の井上譲二記者が実際の客入りと各種ビジネス数字を徹底検証する。
 これまで『マット界舞台裏』では武藤敬司、小島聡、西村修の三本柱を欠いた全日プロに対して、何度も警鐘を鳴らしてきたが、それでも全日プロ首脳陣には届いていないようだ。ならば8・31両国国技館大会も控えている全日プロに対し、改めて苦言を呈そう!
 週刊プロレス、週刊ゴング、週刊ファイトの3誌に東京スポーツ、内外タイムス、レジャーニューズetc……これらのプロレス専門誌(紙)の中で選手やフロントが最も嫌っていた媒体は、情報先取り、裏ネタ、スキャンダルの3つをウリにする『ファイト』だった。
 そこでクイズ。前記マスコミの中で選手たちから1番好かれていたのは?
 その答えは本誌を見ていただくとして、元『週刊ファイト』編集長である井上譲二記者は、団体とプロレス記者のゆ着とはまた違うが、“親密度”を示すデータを持っているのだ! だからこそ分かる選手から好かれていた媒体は、ズバリ・・・。これは関係者必読の記事であろう。
 メジャー3団体の中で最も経営が安定していると見られる新日本プロレスも依然、決算は赤字続き。今後、興行成績が上向かなければ2〜3年以内の『ユークス』の撤退、あるいは身売りもあり得る状況という。
 そんな中、ある幹部は「ウチはまだまだ選手が多過ぎる」と考え、第3次(?)リストラも視野に入れているという。では、来年1月の契約更改で誰の首がはねられるのか?
 井上記者は独自のルートを使って、かつて新日プロに所属していた某レスラーや、新日プロの内部事情に詳しいスポーツ紙記者などから、具体的な証言を得た。そして誰が最もリストラ候補にあがっているのか探ってみた!
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2009』では、やはり百田光雄前プロレスリング・ノア副社長が、ノアに辞表を叩きつけた件を取り上げている。
 百田氏には「力道山の息子」としてのメンツとプライドがあり、いきなり副社長から相談役に降格させられたのでは黙ったまま業界からフェードアウトするわけにはいかない。そういう百田氏の事情からノア退団後の行動を推測しつつ、各スポーツ紙が書き飛ばした「ノア分裂も!?」というような表現はせず、「ノアに激震!」にとどめたのは、三沢さん急逝から1カ月も経っていないため“自粛”したからだ。
 ちなみに別記事ではミスター高橋と永島勝司氏が頻繁に会うようになったことが報じられているが、井上記者が活字にしていないのは、二人はある共通の人物に裏切られたという共通点があるから。誰に、どのように裏切られたのかは、ぜひバックナンバーを購入して確認してほしい。
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、PR事務所を変え、テリー伊藤を起用したWWEジャパンのホテル・オークラ記者会見から。ヨシ・タツの凱旋帰国実況自体は、無料のネットでアチコチ報告されていることだろうが、ここではマーケティング戦略についてミルホンネット独自の取材の成果が披露されている。
 西調布アリーナが、裏での興行がなかった事に加え、選手の紹介もあり通常以上の観客が入った頑固プロレスの誌上レポートが楽しい。ジョータ(キャプチャーインターナショナル)対グラップリングマシンのセミファイナルでは、頑固コロシアムルールでは「ありえない技」であるムーンサルトを炸裂させ、マシンがジョータからダウンを奪う。31歳になった大久保一樹は、年近く続いたマシン軍との抗争に終止符を打つべく、必殺の飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを極める。矢野啓太はヨーロピアンヘッドロックでサイクロン北原を捕獲しギブアップを奪った。有山いいとも!の欠場等、舞台裏にも言及してあるので、あらゆる詳細を知りたいファンのニーズに応える。

 プロレスの古き良き時代を知る名物ショップ「大山アメリカン」が、7月20日にて店舗営業を終了する。在京プロレスファンの様々な思いが詰まったこの店舗。取材陣は夢名塾プロレスリングの渡辺宏志と共に東武東上線大山駅から徒歩の場所にある店舗に向かい、高橋司店長の独占インタビューに成功した。大変貴重な証言や武勇伝が飛び出すので、この店舗に思い出のある方なら必読だ!
 また、高橋店長からミルホンネットにグッズのプレゼントをいただいた。銀行振込による『マット界舞台裏』の定期購読申込み読者の方に先着順で一挙放出するので、詳細が先行公開されているこの号をまず購入してみて欲しい。当選確率は非常に高いであろうから、電子書籍を試してみる契機であろう。
 今週の海外情報局は、近年のどの大会よりも満足度の高かった『UFC 116』の詳細から。ブロック・レスナーの鮮やかな一本勝ちの背景や、負けてベストマッチだった秋山成勲の激闘を振り返り、今後のズッファ社の戦略も分析している。アメプロ情報も、またまた混沌としてきた。定期購読すると、全体の流れが把握できる仕組みなのだ。
 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

<今週の見出し>
▼三冠戦史上最悪の興行成績に終わった7・4大阪大会。全日プロに苦言を呈す!
▼マスコミの中で選手たちから1番好かれていたのは…
▼好調のように見えて決算は赤字! 新日プロがまたリストラを検討中!?
<アーカイブス2009>
▼新生ノアを退社した百田が新団体設立!?

<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼ヨシ・タツ凱旋WWE『サマースラム2010』記者会見の裏側
日テレ『スッキリ』テリー伊藤がご機嫌なのは…
▼7・4『頑固☆イン・ワンダーランド』
ドキュメント「頑固が、歓喜した日。」

▼大山アメリカン高橋店長独占インタビュー
貴重な証言の数々に貴方は何を想うか?

▼タブー満載企画<海外情報局vol.45>
UFCレスナー王座統一 豪華豪州MMA大会 アメプロ事情TNA不穏
・『UFC 116: Lesnar vs. Carwin』レスナー逆転で王座統一、秋山陥落
・ダナ絶頂!王座統一後のUFCヘビー挑戦者はケイン・ヴェラスケス
・WWE Nexus軍巡る物語継続TNAエリック・ビショフも方向性に不満
・ジョシュ・バーネット参戦7・10豪州ビッグイベント『Impact FC』開催

★合わせて読めばさらに楽しめる!
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記者と団体のゆちゃくや、レスラーの賭けごと事情に迫る問題作!
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プロ失格だ! いまどき“不正流血”をしている団体がある!?
ビッグマッチのカードが弱過ぎる全日プロに苦言を呈す!

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“三冠戦史上最悪の客入り事件”を引き起こしてしまった全日プロに苦言を呈す!

週刊マット界舞台裏'10年7月15日号

商品コード inouejojiz183

価格 280 円

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