UFC 103 : Franklin vs Belfort リアルタイム速報

UFC初期から活躍し、勝った試合の豪快さとルックスの良さでアメリカではレジェンド扱いされている、ビクトー・ベウフォートのUFC復帰戦をメインにもってきたUFC103。
ただ対するリッチ・フランクリンはUFCで6年以上のキャリアを誇り、しかも常に厳しいマッチメイクをしてくるUFCでアンデウソン・シウバとダン・ヘンダーソンにしか負けた事が無いという強豪だ。
またセミでは日本でおなじみのミルコ・クロコップも登場。前回はUFC復帰初戦だったので対戦相手も格下だったから快勝したという声を封じる為にも、ここは正念場となる。
<195ポンドキャッチウェイト/5分3R>
○ビクトー・ベウフォート
(1R 3分2秒 TKO)
●リッチ・フランクリン
計量失敗(二度、合計4回挑戦でパス)とコンディションに不安が残るビクトーは、勝つ時はあまりに豪快に勝利するが、競り合いになると諦めやすい性格だけに、穴を見せない試合巧者、人気者のフランクリンとどう戦うか注目される。
試合は静かな立ち上がりでお互いに警戒して手を出せなかったが、接近した所でビクトーがジャブからワンツー、かの往年の記憶が残るラッシュを叩き込み、フランクリンが前のめりにダウンした所、亀の状態のフランクリンにパウンドを叩き込みTKO勝利。あの強い時のビクトーそのもので完璧な形でUFC復帰を飾った。
<ヘビー級/5分3R>
○ジュニオール・ドスサントス
(3R 2分0秒 TKO)
●ミルコ・クロコップ
あのファブリシオをKOして一躍トップ戦線に躍り出た、ノゲイラの用心棒、ドス・サントス。この相手に勝てればミルコ完全復活だが、負ければ引退の文字も見えてくる。
試合はサントス優勢、前に出てプレッシャーをかけてきて、ミルコは防戦一方。2Rにはミルコの金的で試合が止まるが、サントス優勢は変わらない。3Rはワンツーに膝蹴り、クリンチアッパーで目じりを切ったのかミルコがうつむき、サントスが両手を挙げて勝利の雄叫び。ミルコは口頭でタップしたらしく戦闘不能と判断したレフリーが止めてサントスがTKO勝利。これでサントスはタイトル戦が見えてきた。逆にミルコは厳しい結果に。負けた事よりも良い所がまったく無かった事が今後に不安を残した。
セコンド陣営に今井さんの姿はなし。戦意喪失後は、判定の審判も待たずにそくさくと金網から出て行った。
<ウェルター級/5分3R>
○ポール・デイリー
(1R 2分31秒 TKO)
●マーティン・カンプマン
黄金のUFCウェルター級で勝ち星を上げ続けトップを狙うカンプマン。WEC世界ウェルター級王者のカーロス・コンディットにも勝利して波に乗っている。対するはUFC初参戦で元Cage Rage世界ウェルター級王者のポール・デイリー。こちらも今のMMAらしくスタンドでの打撃戦を展開。シャープな打撃を繰り出す両雄だが、じわじわとデイリーが押していき、最後はカンプマンを金網に追い込みラッシュを叩き込んで、スタンディング・ダウンを奪いデイリーがTKO勝利。UFCの門番的なカンプマンを倒し、UFCデビューで強烈な印象を植え付けたデイリーだった。
<ウェルター級/5分3R>
○ジョシュ・コスチェック
(1R 1分25秒 TKO)
●フランク・トリッグ
ビクトー復帰の影に隠れているが、このトリッグの試合もUFC復帰マッチだ。UFC離脱後、トリッグは三崎、滝本と言った日本のトップに完勝して衰えを見せないが、対するコスチェックも厳しいUFCで生き残ってきたトップ選手。しかし、試合はあっけなかった。1R、金網際でコスチェックの右ストレートがトリッグの顎を打ち抜き、トリッグがダウン。そのままパウンド葬でコスチェックが完勝した。
<159ポンドキャッチウェイト/5分3R>
○タイソン・グリフィン
(2R 3分36秒 KO)
●エルミス・フランカ
エルミス・フランカが体重を落とせず、急遽、契約体重マッチになったこのカード。今のMMAらしく終始スタンドの展開でグリフィンがやや押している。2Rにはフランカも良い攻めを見せるシーンもあったものの、2R終盤にグリフィンのローキックから右フックがフランカの顎を打ち抜き、フランカはダウン。追撃にパウンドを叩き込み、グリフィンがKO勝ちを収めた。
アンダーカード
<ライト級/5分3R>
○エフライン・エスクデロ
(1R 3分36秒 TKO)
●コール・ミラー
<ミドル級/5分3R>
○トーマツ・デューエル
(2R 1分3秒 チョーク)
●ドリュー・マックフィールズ
<ライト級/5分3R>
○ジム・ミラー
(2R 0分48秒 TKO)
●スティーブ・ロペス
<ライト級/5分3R>
○ニック・レンツ
(判定)
●ハファエロ・オリベイラ
<ウェルター級/5分3R>
○リック・ストーリー
(2R 1分9秒 肩固め)
●ブライアン・フォスター
<ライトヘビー級/5分3R>
○エリオット・マーシャル
(判定)
●ジェイソン・ブリッツ
<ライトヘビー級/5分3R>
○ウラジミール・マティシェンコ
(判定)
●イゴール・ポクライェク
<ライト級/5分3R>
○ハファエル・ドスアンジョス
(判定)
●ロブ・エマーソン
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