5・15 KNOCK OUT 後楽園 vs.ミャンマー選手来日!コメント公開

 5月15日(金)東京・後楽園ホールで開催される「MAROOMS presents KNOCK OUT.64」の全対戦カードが発表、今大会の軸となる“KNOCK OUT vsミャンマーラウェイ”は大会煽り表記で、ONEムエタイ類似の首相撲・肘有効のオープンフィンガーグローブ(OFG)戦で行われる「KNOCK OUT-RED」ルールによるKNOCK OUT vs.ミャンマー 3対3対抗戦のKNOCK OUT勢3選手、在日ムエタイ選手ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)渡部蕾(KNOCK OUT クロスポイント大泉)のコメントが公開。
 ミャンマー⇔日本はタイの隣国なので直行便があれば7時間弱(日本⇔タイは直行便で6時間弱)で到着するが、現在直行航空便(ANA(全日空)の成田〜ミャンマー/ヤンゴン)は運休(休止)が継続しており、タイ、シンガポール経由しての日本到着が主となり、10~13時間はかかるので昨夜ミャンマーチームはヤンゴン国際空港出発している。
(トップ写真:来日のミャンマーチーム、関西のFELLOW GYMにコーチで来日の2選手は、以前日本で開催していたILFJに参戦している。タグ:ILFJ
・チェ・ジン・ピョー(2015ゴールデンベルト60kg王者)は1勝1敗1分(2018年2月21日 蓮實光に勝、2018年6月29日南雲(金子)大輝に敗、2016年10月27日ター・テ・タプインと引分
・ハン・ターワディ・ター(2018地区大会63.5㎏金メダル)は2017年9月28日真虎斗 a.k.a BASTA と引分


ミャンマー3選手からのコメントは公式SNSで公開されている。
◇スーパー・ヤイ・チャンは4月カバー・シャーと対戦して引分(試合動画
◇ソー・バー・ヘインは3月ONE参戦中のソー・ナウン・ウーと対戦して引分(試合動画
 頭突きのないルールではキック技術で上回るKNOCK OUT勢が有利と予想され、最近はONE、クンクメールに参戦してキックボクシング技術も取り入れているミャンマー選手がどのような闘いをみせるか?も見どころである。

■ MAROOMS presents KNOCK OUT.64
日時:2026年05月15日(金)開場17:30開始18:00
会場:東京・後楽園ホール
主催:株式会社Def Fellow
運営:ノックアウトマネジメント株式会社
特別協賛:MAROOMS(株式会社ジービーエス)

決定対戦カード
<メインイベント第12試合 KNOCK OUT-RED -63.0kg契約 3分3R>
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
・第3代KNOCK OUT-REDライト級王者
・第4代K-1 WORLD GPライト級王者
・第5代Krushライト級王者
・K-1 WORLD GP初代ライト級王座決定トーナメント第三位

◇ゴンナパー・ウィラサクレック「全てにおいてラウェイよりムエタイの方が優れている。自分の闘いをするだけ!」
──前戦は2月、タイトルを懸けての久井大夢選手との再戦でした。あの試合を今振り返ると?
ゴンナパー うーん、特に……タマダー(普通)でしたね。これと言って思うこともないです。

──久井選手との連戦を経過して、今、タイトルに対してどう思っていますか?
ゴンナパー ベルトには挑戦したいです。まあでも、久井選手とは何度やっても噛み合わないかなと思います(笑)。

──今回はミャンマーラウェイとの対抗戦になりました。ラウェイという競技そのものや、ミャンマー人選手へのイメージはどういうものですか?
ゴンナパー 今はタイでもミャンマーの選手が活躍していて、みんな強いし、侮れないとは思っています。

──その中で、今回対戦するスーパー・ヤイ・チャン選手への印象は? 警戒すべきと思っているところはありますか?
ゴンナパー 印象は、特にないです。警戒するところも別にないですね。

──どう闘ってどう勝ちたいと思っていますか?
ゴンナパー 特別なことをする必要はないですね。いつも通りの闘いができれば、勝てると思っています。

──相手はONEでも4戦しています。ムエタイの選手としての評価はどうですか?
ゴンナパー 4戦と言っても、1勝3敗ですよね? 負け越しているので、評価には値しないと思います。

──ムエタイ・テクニックの中で、今回、特に生かせそうだと思う部分はどこですか?
ゴンナパー すべての技において、ラウェイよりもムエタイの方が優れていると思っています。だからいつも通り、自分の闘いをするだけです。

──今回勝って、その先はどうしたいですか?
ゴンナパー もちろんKNOCK OUTのベルトもほしいですが、久井選手と何度もやるのも……気分を変えて、MMAをやってみようかな(笑)。

──スーパー・ヤイ・チャン選手へのメッセージをお願いします。
ゴンナパー お互いベストを尽くして、いい試合にしましょう! よろしくお願いします。

──分かりました。ありがとうございました!
 vs.
スーパー・ヤイ・チャン(ミャンマー)စူပါရေချမ်း -Super Yay Chan ※ONE1勝1KO3敗 プロフィール
・ラウェイ35戦23勝23KO12分 2025年 MLWC-10 66㎏王者

 ONE参戦中で2025年5月30日「ONE FF 110」睦雅(日本/ビクトリージム)に判定敗けで1勝1KO3敗の戦績。2025年8月17日ラウェイ世界大会「MLWC(Myanmar Lethwei World Championship)-10」でBKFC(Bare Knuckle Fighting Championship)に参戦のマリック・エンテンバーグ(USA)にKO勝で勝利者ベルトを獲得。(試合動画
最新試合では

<第11試合 KNOCK OUT-RED -63.0kg契約 3分3R>
重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
・第2代KNOCK OUT-REDライト級王者
・WKBA世界ライト級王者
・新日本キックボクシング協会バンタム級王者
・新日本キックボクシング協会フェザー級王者

◇重森陽太「大技を3つぐらい用意しています。それを出し惜しみなく回していきます!」

──2月のWBCムエタイ日本王座決定戦を右ヒザ靱帯断裂で欠場し、今回が復帰戦になります。ケガしてからの状況というのはどんな感じだったんですか?
重森 2月の試合に向けての練習中にケガをしたんですけど、最初は、何とか出ようかなと思ってたんですよ。山口元気代表ともいろいろお話をして、軽くミットをやってみたりもして、蹴れないのでパンチで行こうか、みたいな話をして。でもやっぱりダメだったんですね。それでリングドクターの湯澤斎先生のところに行かせていただいて、しっかりと動けるスケジュールを立ててもらったんです。

──やっぱり無理せずしっかり治そうと。
重森 はい。無理すると、また靱帯が切れてやり直しになっちゃうので。そこで言われたところはキッチリと守って、2週間ぐらいはギプスをして過ごして、そこからまた2週間くらいは蹴らずにリハビリして。さらにまた2週間ぐらい様子見をして、それから蹴り始めた感じですね。だから、計6~8週間ぐらいはちょっと蹴れなかったかなという感じです。

──その間は、上半身のトレーニングなどを?
重森 そうですね。KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺にはKNOCK OUT TRAINING CAMPというすごく広い施設が併設されているので、そこに毎日行ってやってました。だからあんまり太ったりとかもしなかったし、ヒザ以外の部分のトレーニングはしっかりできました。

──100%の練習が再開できたのはいつ頃からだったんですか?
重森 4月の頭ぐらい、試合の1ヵ月ちょっと前ぐらいからですかね。だから、しっかり1ヵ月は調整できました。

──今回はミャンマーラウェイとの対抗戦ですが、これまでミャンマーラウェイについてはどう見ていましたか?
重森 渡慶次(幸平)さんのイメージしかないですね。格闘家がこんな言葉使うと「いや、お前もだろ」って感じではありますけど、野蛮なイメージがあって。一言で言うと、それに尽きるかな。

──一番身近に、ラウェイを一番濃く経験している人がいるわけですからね。
重森 本当ですよね(笑)。渡慶次さんの試合はもちろん現地では見てないんですけど、YouTubeで見たり、あとは『クレイジージャーニー』に出ていたので、そこでも見させていただいたりしてました。何となく私の中では、渡慶次さんのおかげでちょっと身近な感じはあります。

──でも、そのラウェイと関わることになるとは、あまり思ってなかったのでは?
重森 いや、本当ですね。特にこういう対抗戦みたいな形で組んでいただいて、こんなに貴重な経験ができるのは、なかなかKNOCK OUTらしいですよね。ちょっと攻めた大会の打ち出しをするのは面白いなと思います。

──カード発表会見の際、山口代表は否定していましたが、そういう攻めた試みの時、重森選手が最前線に起用されることが多いですよね。
重森 ホントですよ、大体私ですから(笑)。まあ代わりに言うと、たぶん、私が勝てるからだと思いますけど。そうすると固いから、「とりあえず一人は重森を入れとこう」となってると思いますよ。そこらへんは無意識のうちなのかもしれないですけど。
──なるほど(笑)。
重森 でもそこは、今回ちょっとアピールしたいなと思います。クンクメールとの対抗戦も2回やって1回負けてますけど、1回は勝っていて、一応、結果は残せているので。今回もこういう対抗戦に出させていただいたので、重森を使うと面白いというか、KNOCK OUTの波を作れるでしょ、というのを、ちょっとプロモーターにアピールしたいところはありますね。

──相手はソー・バー・ヘイン選手ですが、一番警戒するべきと思っているのはどういうところですか?
重森 たぶん、パンチとかキックとか同じ攻撃にしても、フォームが違うじゃないですか。そこが怖いですね。私は旧KNOCK OUTの時にモンゴルのボルドバートル・アルタンドルグーンという選手にKO負けしてるんですけど、その彼もけっこう変則的なパンチを打つ選手だったんですよね。私の場合、逆に経験値が多すぎるがゆえに、もらっちゃうパンチってあるんですよ。なので、そのあたりは気をつけなきゃいけないなと思うし、多少慎重にならなきゃいけないところではあるかなと思ってますね。

──なるほど。
重森 ラウェイの選手たちって、素手にバンテージだけで殴ってるじゃないですか。以前に渡慶次さんからちょっと聞いたことがあるんですけど、グローブをせずにまっすぐ相手の頭を打つと、拳が負けちゃうらしいんですよ。だからミャンマーラウェイの選手たちは大振りというか、フック系が多いんですけど、そうやって顔の側面部をしっかりと殴るようになっていると思うんですよ。その話を思い出しながら動画を見たりしてたんですけど、実際に受けてみて、どれだけガードの外から回ってくるのかとか、実際やってみないと分からないところはあるので。

──そこを探りながら闘っていく?
重森 だから、私が気をつけなきゃいけないのは1Rなのかなと思います。逆に2、3Rに行っちゃえば絶対に倒すチャンスもあるし、倒すタイミングも分かってくると思うので、そこからはしっかりと仕留めに行きたいと思っています。いろいろと対策をしていくと、その警戒を最後まで守り切っちゃう真面目なところがあるので、そういう注意点を解除するポイントが必要なのかなと、ちょっと思っていて。その解除するポイントが2、3Rになるのかなと思っています。

──ラウェイの選手って、ルール的なところから来る野蛮さや勢いが注目されますが、トップ選手はみんなうまいですよね。
重森 うまいと思います。だって結局は格闘技だから、たどり着くところは一緒ですからね。競技が違ったところで、結局は倒すということがゴールにあるわけじゃないですか。ムエタイだったり、キックボクシングだったり、ラウェイだったり、クンクメールだったりとかで、途中の道筋は変わってきますけど、結局のところ、どう交わっても格闘技は成り立つのかなとは思います。

──では、1Rは凌いで、2、3Rに行った末に、どう決めたいと思っていますか?
重森 1Rも、あんまり「凌ぐ」つもりはないですけどね。「凌ぐ」というよりは「呑み込む」感じかなと思います。逆に、凌ごうとすると呑み込まれちゃうと思うので。自分の土俵に持っていくための1Rかなと。そうすれば、2、3Rは確実に勝てると思うので。で、相手は大振りなのかなと思うので、そこを突いていければなと思っています。相手のことも研究して、「これは当たりそうだな」という技が3つぐらい用意できているので、そこをどんどん回していこうかなと思います。

──「回していく」ですか。
重森 出し惜しみせず、1回当たらなくても2回、3回と出していこうかなと。いつもは「この技!」と決めちゃうと一発しか出せないと思っちゃってるんですけど、今回は逆に3種類ぐらい用意したので、その3種類をどんどん回して、チャレンジしていこうかなと。
──「必殺フルコース」みたいな感じですね。そして、勝った先はどう考えていますか?
重森 2月に王座決定戦を流しちゃったのは私の方で、REITO BRAVELY選手には本当に申し訳ないことをしたんですけど、WBCムエタイ王座は絶対獲っておきたいです。それこそ今回の試合でしっかりと実力をアピールして、「やっぱり重森がふさわしいな」と思わせるような試合をしなきゃいけないなと思っているので。今は日本王座が空位なので、私が軸になれるようにしたいと思っています。逆にREITO選手が私の試合を見て「前回は試合が流れてよかったな」と思って、もう一回準備し直してくれたら、ちょうどいいんじゃないかなと思います。

──今は、まずはWBC王座をという気持ちなんですか?
重森 そうですね。WBCは欲しいです。インターナショナル王座も獲りたいんですよ。でも、かといって、やっぱりオープンフィンガー(OFG)も捨てきれないとは思っていて。OFGとWBCだとちょっと方向が違うように見えますけど……さっきの話じゃないですけど、結局、格闘技の目指すところは一緒だよねというところで。WBCもKNOCK OUTのベルトも、両方を目指しているうちに、どっちも叶う夢なのかなと思っているし、ONEにもまた参戦していけたらいいなと思ってます。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
重森 今回は「KNOCK OUTvsラウェイ」というテーマの対抗戦ですけど、けっこう面白いかなと思うんですよ。渡部蕾君は瞬発系というかセンス系というか、キックボクシングからムエタイに適応した面白いタイプだし、私はどちらかというとフィームータイプのムエタイをやりますし。そしてゴンナパー選手はイケイケのムエマッドじゃないですか。そういう、タイプの違う3人が揃っての対抗戦なので、大会自体がとても面白くなるんじゃないかなと思っています。それに今回、会場が満員じゃないですか。

──そうですね。すでにチケットが完売とのことで。
重森 KNOCK OUTの後楽園大会が、一番チケットを取りにくいイベントになってほしいなと思っているんですよ。格闘技って、出場する選手がチケットを売らなきゃいけない、というイメージがすごく強いですけど、KNOCK OUTの後楽園大会はチケットが取りにくいというイメージがちょっとずつ、ついてきてると思うんです。この調子で後楽園ホールは毎回即完売にして、あとはU-NEXTの視聴数をいかに伸ばせるかというところになってくると思うので、そのあたりも意識して、大会を盛り上げたいと思います。せっかく今回、ミャンマーラウェイとの対抗戦という面白いテーマでやらせてもらっているので、しっかりと盛り上げたいです。

──分かりました。ありがとうございました!
 vs.
ソー・バー・ヘイン(ミャンマー)စောဘဟိန်း‐Saw Ba Hein
・ラウェイ54戦34勝34KO3敗17分2022年Sky Netシューアウンラントーナメント60kg優勝

 ラウェイ勝ち抜きトーナメント戦優勝歴があり、他競技国際戦ではカンボジアでMAS FIGHTやクン・クメールに参戦している。

<第10試合 KNOCK OUT-RED -51.0kg契約 3分3R>
渡部蕾(KNOCK OUT クロスポイント大泉)

◇渡部蕾「倒したらバズりそうな技があります。いつ倒すか分からないので、瞬き厳禁で!」

──試合が近づいてきましたが、本番5日前の5月10日に「KNOCK OUT REBELS SERIES.10」で常葉アリーナ大会では初の解説を務めていましたね。解説はいかがでしたか?
渡部 やっぱりちょっと難しいですね(笑)。でも、またどんどん呼んでほしいです。常葉にもいっぱい行きたいので。

──渡部選手は福岡大会でデビューした後、常葉で連続KO勝利していましたからね。
渡部 はい、また常葉で試合もしたいです。KNOCK OUT TRAINING CAMP常葉の食堂のおばちゃんたちも、すごく応援してくれるので。あと、今回の常葉大会は面白い試合ばっかりだったし、ジムの後輩の大芽がデビューして、1RKOで勝ってつないでくれたので、僕もしっかり続きたいなと思いました。

──今回はミャンマーラウェイとの対抗戦になりました。そのテーマについてはどう思っていますか?
渡部 ラウェイって、倒さないと勝ちにならないルールじゃないですか(※フルタイムだと判定はなく、ドローとなる)。倒し合いができるので試合が楽しみだし、その中で自分が倒して勝ちたいですね。

──相手のダン・マイ・トゥエイ選手について、一番警戒するのはどういう部分ですか?
渡部 前に来てパンチを振ってくるタイプなので、そこに気をつけてカウンターとか大技とかで倒せたらいいなと思っています。前に出てこないような相手だと、逃げられたらちょっとめんどくさいですけど、ガンガン出てきてくれると思うので、自分なら合わせられるかなと。それに大振りなので、まっすぐ打てば当たりそうだなと思っています。

──最終的には、どういう勝ち方をしたいと思っていますか?
渡部 大技を狙っていきたいですね。何個か、「これが入るかな」という技はあるので、そのうちの一つで倒せればなと思っています。

──今回は3vs3の対抗戦で先鋒戦、最初に出場することになりますね。
渡部 KNOCK OUT代表としての1発目、自分がしっかりKOで勝って、重森陽太選手、ゴンナパー選手につなげたいです。

──外国人との試合は初めてになりますが、何か意識はしていますか?
渡部 いや、特別な意識とかは何もしてないです。結局、人間ですからね。そこは変わらないと思うので、気にならないです。

──そして2月にWBCムエタイ日本フライ級王座を獲得して、チャンピオンとして初の試合ということにもなります。そこは?
渡部 前回の試合はヒジで切って勝つことができて、自信になりました。この階級では日本一という称号をもらったので、それにふさわしい試合をしなきゃなとは思います。

──ここで勝ったらその先はどう考えていますか?
渡部 いっぱい試合がしたいですね。6月の代々木第二大会も出たいし、ONE SAMURAIにも出てみたいし、タイのONE FRIDAY NIGHTにも出てみたいので。WBC日本王座を獲ったので世界タイトルも獲りたいし、やりたいことがいっぱいあるので、できるうちにどんどん試合をしていきたいです。

──ここまで、ルール的にはBLACKもREDも両方経験していますよね。今はWBC王座も持っていますが、ルールについてはどう思っていますか?
渡部 いやもう、試合が組まれれば、BLACKでもREDでも他の団体でも、どこでもいいですね。

──UNLIMITEDでも?
渡部 はい(笑)。とりあえず試合がしたいので、組まれればどこでも、どんな相手でも大丈夫です。

──今、特にこういう相手と闘ってみたいとか、こういう試合がしたい、という希望はありますか?
渡部 有名な選手と闘いたいですね。自分はまだ全然知名度がないので、どんどん知名度をつけてお金も稼いでいきたいです。いろんな人が知ってるような選手だったり、格闘技界で強いと言われる選手とかとやれば、自分ももっと注目されると思うので。今は話題性が欲しいですね。ちょっと暴れとこうかな、みたいな。

──暴れる?
渡部 いや、変なとこでは暴れないですけど(笑)、何か話題になればいいなというのはありますね。

──渡部選手の場合、衝撃的な勝ち方で話題になるのが一番いいのでは?
渡部 それが一番いいと思っていて、今回も「これが当たって倒せたら、けっこうバズるだろうな」みたいな技は何個かあるので、その大技で倒せたらパーフェクトですね。まあでも狙いすぎずに出していきたいですけど。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
渡部 大技も用意していますし、いつ倒すか分からないので、瞬き厳禁で見てほしいです。──分かりました。ありがとうございました!
 vs.
ダン・マイ・トゥエイ(ミャンマー)ဒန်းမိုက်သွေး‐Damg Mite Thway
ラウェイ14戦5勝5KO9分
 無敗主催者発表戦績だが、現地ラウェイコーチも知らない選手で減量なしで51㎏の新人選手と思える。

<第9試合 KNOCK OUT-RED女子ライトフライ級 3分3R>
小林愛理奈(FELLOW GYM/第3代RISE QUEENミニフライ級王者)
 vs.
プードゥアン・コマンドジム(タイ/サックチャムニジム/ラジャダムナンスタジアム認定ミニマム級8位)

<第8試合 KNOCK OUT-REDバンタム級 3分3R>
石川直樹(KICKFUL GYM)
 vs.
心直(REON Fighting sports GYM)

<第7試合 KNOCK OUT-BLACK -65.5kg契約 3分3R>
小川悠太(誠真会館所沢道場)
 vs.
寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB)

<第6試合 KNOCK OUT-BLACK -65.5kg契約 3分3R>
蒔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION&MuayThaiOpenバンタム級王者)
 vs.
山川敏弘(京都野口ジム/NJKFバンタム級王者)

<第5試合 KNOCK OUT-RED女子 -54.0kg契約 3分3R>
山本“魂武羅”知美(FAITH)
 vs.
ルイ(クラミツムエタイジム)

<第4試合 KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R>
岡田彬宏(クボジム リレイズ東京)
 vs.
隼大(Y’ZD GYM)

<第3試合 KNOCK OUT-BLACK女子スーパーフライ級 3分3R>
優波(TFG EVOLVE)
 vs.
Ren TIGER REON(REON Fighting Sports GYM)

<第2試合 KORAKUEN JAMBULL出場者決定戦 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R>
大渕 翼(React Gym Shonan)
 vs.
富田エレデネ(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)

<第1試合 KNOCK OUT-BLACK -53.0kg契約 3分3R>
龍希(SUCCEED GYM)
 vs.
平原 陸(TRY HARD GYM)

今大会KNOCK OUT vs.ミャンマーにはKNOCK OUTクロスポイント吉祥寺所属でラウェイ参戦日本人最多(19戦8勝4敗7分)の渡慶次幸平からもコメントが届いている。

<特別企画>5.15 KNOCK OUT.64|渡慶次幸平が語るミャンマーラウェイの強さと危険さ、そして可能性
渡慶次幸平「対抗戦に出るミャンマーの選手たちはここで勝つか負けるかで人生が変わる。この試合にかける気持ちと覚悟が違う」
5・15「MAROOMS presents KNOCK OUT.64」ではKNOCK OUTとミャンマーラウェイの3対3・対抗戦が実現。ミャンマーラウェイはグローブを着用せずバンデージのみで戦う立ち技格闘技で、パンチ・蹴りだけでなくヒジ打ちや頭突きも認められることから“世界一過激な格闘技”と呼ばれている。このKNOCK OUTとラウェイの危険な遭遇について、自身もミャンマーラウェイのベルトを巻いたこともある渡慶次幸平さんを直撃。渡慶次さんが感じたラウェイの選手の強さ、そしてファイターとしての可能性とは?

――今大会ではKNOCK OUTとミャンマーラウェイの対抗戦が組まれました。渡慶次さんも現役時代はミャンマーラウェイでチャンピオンにもなっていますが、初めに今回の対抗戦の話を聞いた時は率直にどう思いましたか?
渡慶次 僕は子供支援も含めて色々とミャンマーに支援活動しているのですが、ミャンマーの選手が日本に来て活動する機会は特定技能などで就職するという形がほとんどなんですね。そういう中で僕は工場にミャンマー人選手を紹介したり、大阪・関西のジムにミャンマー人選手を2人選手兼トレーナーとして派遣したり、そういった支援活動も続けています。それで今回(山口元気)会長から『ミャンマーの選手で対抗戦が出来る選手いない?』と相談されて、これも一つの支援活動になるなと思ったのが最初の反応ですね。あとはミャンマーラウェイの選手の試合はとにかく楽しいので、間違いなく面白い対抗戦になると思います。

――ラウェイは“世界一過激な格闘技”とも呼ばれていますが、初めて渡慶次さんがラウェイの試合をした時はどんな感想を持ちましたか?
渡慶次 自分が初めてラウェイの試合に出たのは、2017年6月にTDCホールでやった大会で、いきなり向こうのチャンピオンとやったんですよ。

――ラウェイ初参戦で現役チャンピオンと試合することに躊躇はなかったですか?
渡慶次 当時はお金がなかった時期だったので、ラウェイはファイトマネーがよかったからOKしました。ただ本当に命を落とすかもしれないという覚悟だったので、あの時は遺書を書いてから試合をしましたね。ラウェイを始めて3~4戦目までは毎回遺書を書いてました。ラウェイは頭突きと故意ではない金的もありで、後頭部を殴るのもOKなんですよ。他の格闘技はなんで後頭部への攻撃が禁止かというと、後頭部や脊髄への攻撃で下半身不随になったり、後遺症が残るからじゃないですか。でもラウェイは1000年前のルールをそのままやっているので、そういう部分がOKなままなんです。またラウェイは1回ダウンや失神しても、2分くらい休憩を取ったら再開になるんです。どの団体もKO負けした選手は45日間は試合が出来ないというルールがあるなかで、かなり危険ですよね。

――通常の試合とは緊張感や恐怖心も違いましたか?
渡慶次 ラウェイの試合で相手に向かい合った時の一番いい例えは、両手に刃物を持っている相手と向かい合っている感覚です。ボクシンググローブで殴られるのも痛いは痛いですが、ラウェイの場合は素手なので殴られると激痛だし、すぐ切れて流血するんですよ。相手が刃物を持っていたらうかつに近づけないじゃないですか。そういう感覚ですね。

――なるほど。相手のパンチが顔に触れるだけでスパっと切れてしまうわけですね。
渡慶次 かすって切れるのも痛いし、ガツンと殴られるのも痛いので、とにかく激痛ですね(苦笑)。ボクシングみたいにパンチの距離で頭を振って、ということはほぼないのでラウェイは完全に(ボクシングやキックとは)別競技だと思います。

――渡慶次さんはどこがラウェイの選手の一番の強さだと思いますか?
渡慶次 圧倒的にハングリーさが違うと思います。ミャンマーの一般的な月収は日本円にすると1万5000~2万円で、医者や弁護士でも3万~5万円ぐらいなんです。ラウェイの場合、首都のヤンゴンで開催される年間チャンピオンを決めるビッグマッチに出るチャンピオンクラスのファイトマネーでも何十万円レベルなんです。で、そのくらいのファイトマネーをもらえるラウェイの選手は数名いるかいないかという世界です。そうやってラウェイのトップ選手は他の仕事と比べても圧倒的なお金をもらっているから、選手一人で親戚一同や一族全員を養っていたりするんですよ。

――ラウェイの選手は色んなものを背負って戦っているんですね。
渡慶次 KNOCK OUTのKOボーナスはミャンマーの選手からするとものすごい大金なので、今回の対抗戦に出る選手たちはここで勝つか負けるかで人生が変わると思います。

――まさに人生をかけた戦いですね。
渡慶次 しかも自分の人生だけじゃなくて、親戚・一族全員の人生をかけた試合なので、なおさら試合にかける気持ちと覚悟が違いますよね。

――過酷なルールを戦っているというだけではなく、格闘技に対する覚悟そのものが違う、と。
渡慶次 選手を派遣してくれるミャンマーラウェイ連盟の方々にとっても、今回の対抗戦で選手たちがいい試合を見せれば、他の選手たちにも(KNOCK OUTで)試合をするチャンスが巡って来るじゃないですか。逆にここで選手が結果を出せなかったらミャンマーの選手を呼んでもらえなくなる。自分たちの勝ち負けだけではなく、ミャンマーの選手たちの未来がかかっている意味でもかなり気合いが入っていると思いますね。

――僕たちが思っている以上に今回の対抗戦はミャンマーの選手にとってビッグチャンスなんですね。
渡慶次 今KNOCK OUTにはアジアからタイ、中国、カンボジアから選手が出ていますが、そこにミャンマーの選手たちが入ってくれば、まさに僕が出来る一番のミャンマーへの支援かなと思います。だから僕としてもミャンマーの選手に対して『頑張れよ!お前ら!』という気持ちです。

――ラウェイの選手たちは全員タフな印象があるのですが、渡慶次さんから見ていかがですか?
渡慶次 ラウェイは素手で殴り合うので、先ほど話したように痛みは大きいのですが、脳は揺れないんですよ。逆にボクシンググローブはグローブの重さがある分、脳が揺れやすくてKOが起こりやすい。それもあってラウェイの選手は打たれ強くてタフなんだと思います。

――またラウェイの選手は自分から距離を取ったり、下がることがないですよね。
渡慶次 ラウェイは足を使って戦うことが禁止なんです。いわゆるアウトボクシングをすると、レフェリーから『逃げ回るんだったら失格にするぞ』と注意される。しかも判定決着がないので、自然とみんな前に出て戦うスタイルになっていきますよね。

――最近はラウェイの選手たちがONE Championshipをはじめ、ミャンマー以外のイベントにも積極的に出ている印象があります。ミャンマーラウェイ全体にそういった流れがあるのでしょうか?
渡慶次 ミャンマーという国自体、(2021年に)政変が起きて以降は経済状況が悪いこともあって、ラウェイをやる選手そのものが減っていて、僕が初めてラウェイに出た時期と比べるとラウェイが下火になっている状況ではあります。そういう中で海外
に行けば稼げるチャンスがあるということで『ONEに行くぞ!』という流れはあると思いますね。ただラウェイは判定がない競技なので、彼らが判定がある試合に出ると勝てないんですよ。判定勝ちの戦い方が分からないから。それで去年ミャンマーの関係者からアジアのシーゲームに出場するキックボクシングのミャンマー代表のコーチをやってほしいという依頼が来て、約10日間、代表チームの強化合宿に参加したんです。その合宿では僕がポイントの取り方や判定での勝ち方を指導したんですけど、本番のシーゲームでメダルを2~3個獲ったんです。そうやって技術や勝ち方を教えれば結果を出せる。ミャンマーの選手はそういったポテンシャルの高さを間違いなく持っていると思いますね。

――最近ONEに出ているラウェイの選手たちでも、タイのジムに所属して試合をしているパターンも増えていると聞いています。
渡慶次 実際ラウェイの選手たちはめちゃめちゃ練習するんですよ。ただそこでテクニックを教えられる人がいなかった。だからテクニックが一切ないまま、ポテンシャルだけで戦っていたんです。でもその状況が変わりつつあるので、ラウェイの選手がテクニックを覚えたら、これから文明開花が起こると思います。

――これからラウェイ出身で立ち技格闘技のトップを狙える選手たちがどんどん出てくる可能性もあるわけですね。
渡慶次 僕がミャンマーの代表チームに三日月蹴りを教えたので、これからラウェイの選手で三日月蹴りを使う選手が出てくると思うんですよ。そうやってどんどん新しい技術を覚えたら……ミャンマーの選手は末恐ろしいですね。

――今回の対戦カードで言えばONEでも活躍するスーパー・ヤイ・チャンとゴンナパーの試合は日本以上にミャンマーやタイで注目されているカードですよね。
渡慶次 格闘技においてミャンマーとタイはライバル国で、特にミャンマー側からすると、ゴンナパーは世界的に名前があるファイターで、ヤイ・チャンがゴンナパーに勝ったらめちゃくちゃすごいことだと思いますよ。それこそ銅像が建つレベルじゃないですかね。ヤイ・チャンもゴンナパー戦には相当かけてくると思います。

――渡部蕾選手と対戦するダン・マイ・トゥエイはラウェイ注目の若手ファイターなんですよね。
渡慶次 はい。ダン・マイ・トゥエイはラウェイのなかでは上手くて強いタイプですね。それが今回のように相手がキックボクシングの選手になった時、その上手くて強いがどこまで強いに振れるかどうか。僕もラウェイ出身みたいなもので、僕がMASATO BRAVELYくんとやった時、絶対に僕よりMASATOくんの方が上手いんですよ。でもいざ試合になったら僕がMASATOくんを飲み込むことが出来た。ダン・マイ・トゥエイからすると、ああいう試合展開が理想だと思います。

――分かりやすい解説ありがとうございます。そうなるとテクニシャンタイプの重森陽太選手がラウェイの選手=ソー・バー・ヘインと対戦した時にどんな化学反応を起こすかも楽しみです。
渡慶次 重森も子供が生まれたばっかりなんで頑張って欲しいんですけど、ソー・バー・ヘインは本当に気持ちが強い選手なので最後の最後まで絶対に諦めないと思うんですよ。重森が前蹴りやミドルで距離を取って、ソー・バー・ヘインが入ってきたところにヒジを合わせたりすれば重森が勝つだろうし、ソー・バー・ヘインがそこを飛び込んでガチャン!とぶつかる場面を作ればソー・バー・ヘインにもチャンスがあると思います。だからこの試合は…どっちも頑張れ!って感じですね(笑)。

――今の予想をお聞きするとヤイ・チャンvsゴンナパーも気が強いゴンナパーが打ち合いに応じるとヤイ・チャンが倒す可能性も上がりますよね。
渡慶次 ゴンナパーが平本(蓮)くんとやった時にガードの真ん中を打ち抜かれてKOされたじゃないですか。ヤイ・チャンも似たようなパンチを打つタイプなので、ヤイ・チャンがああいう展開を作って真ん中を打ち抜くことが出来たら、持っていく可能性はあると思います。

――渡慶次さんのインタビューを通じて、より今回の対抗戦が楽しみになりました。
渡慶次 今回日本に来るのはミャンマーラウェイの倒すか倒されるかのルールで戦って、そこで生き残ってきた選手たちなので、それを試合で見せてほしいですね。もし変な技術戦でクソつまらない試合をやっていたら、解説席を飛び出して『何やってるんだ!お前ら!』って怒鳴りにいきます(笑)。


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