2025年3月26日にスターダムより会見が行われ、2025年3月末を以て白川未奈のスターダム退団&アメリカのプロレス団体・AEW入団が発表された。
グラビアアイドルとして活動していた白川は、2018年4月にベストボディ・ジャパンプロレスでプロレスラーのキャリアをスタート。その後、東京女子プロレスへの参戦を経て、2020年10月よりスターダムに参戦した。
2023年4月には、約1年半にわたるワンダー・オブ・スターダム王座長期政権を築き上げた上谷沙弥から勝利し、第17代ワンダー・オブ・スターダム王座を戴冠した。2024年3月にROHでアメリカマットデビューを飾って以降、日本と海外を往復することが増え始める中、第9代RPW統一ブリティッシュ女子王座も獲得。2025・1・5新日本プロレス東京ドーム大会ではメルセデス・モネとの二冠王座戦も経験した。
▼女子プロ横アリ 中野たむジュリア 岩谷麻優Mモネ 白川未奈上谷沙弥
▼女子プロNo.1証明したSTARDOMビッグマッチ横浜アリ観衆5,539人
▼#WeWantMina白川美奈 世界のトップ・スーパースターとしてメイン登場
アメリカマットデビューから約1年、白川が念願だった海外の舞台に挑戦する。以下、会見全文。
白川「スターダムに来て2020年からですので4年半ほどですね、やってまいりまして。本当にスターダムに来た時は周りの皆様に沢山ご迷惑をおかけして、何も本当に出来なくて。それでも戦い続けてくれた選手。そして厳しく怒ってくれた諸先輩方。そして、いつも夢を一緒に追いかけてくれた仲間。いつもサポートしてくださるスタッフの皆様。何より、ずっと信じて応援してくださるファンの方がいたからこそ、夢をずっと追い続けながらプロレスラーとして歩んでくることが出来ました。本当に心から感謝しております。」
「スターダムを退団して、今後の事なんですけど、私、白川未奈はAEWに入団いたします。これはデビュー当初からの目標であった、世界への挑戦という事になります。このような形で入団の会見をさせていただくという事も、AEWにも期待を頂いてる事かなと思っておりますので、自分が日本で、スターダムで培った技術、プロレス、全てを全力で海外で見せて、まだまだ夢を追いかけていきたいと思っております。今まで信じて応援してくださったファンの方にですね、『プロレスラーは夢を追い続ける所を見せ続ける』という事が一番大事なんじゃないかなと私は思っておりますので、これからも全力でプロレスと向き合って、海外で頑張ってまいりたいと思っておりますので、見守っていてくださると嬉しいです。今まで、スターダム・白川未奈の応援を本当にありがとうございました。そして、これから、AEW・白川未奈の応援も是非よろしくお願いいたします。」
岡田太郎社長「少しお話させていただきたいなと私も思います。私が社長になってまだ1年数ヶ月という所なんですけれども。白川さんが最初に海外に行かれたのが昨年(2024年)の3月。急いで、急にですよね、『海外に行きましょう』と。ROHの方に出させていただきまして。ROHはAEWの同じ団体なので、別ブランドとして出させていただいた時に、一緒にアメリカに行きました。もう何も分からず、乗り継ぎも厳しく、人の波を追って保安検査所に行くとかを少ない人数でやったなあという思い出がありまして。まさかではなくて、そのころからきっと白川未奈という選手は、アメリカのプロレスの文化に対して憧れを抱いていたし、目標にもしていたという所で、『絶対受け入れられるぞ』という強い気持ちでやっていて。そうしたら、この1年でAEWの女子王座の挑戦も2回あったり、その番組出演、試合出演、大会出演、様々な形でしっかりと爪痕を残してきたと。本当に『想像していた通りになったな』と思います。そして、彼女の夢として『アメリカでプロレスともっと向き合いたい』ということをお話し頂いて、この話を私も快く応援したいと思いました。」
「スターダムファンの皆様に一つ言いたいのは、これはステップアップでは無いです。海外への挑戦ということであって、私スターダムからしたら、所属は変わるだけ。白川未奈というプロレスラーは常にステップアップをしているので、AEWに行くことがステップアップでも無いし、何処かに行くことがステップダウンでも無いという想いで私は送り出しております。だからこそスターダム出身の白川未奈として結果を出してもらわなければ、という強い気持ちで応援したいと思っております。なので、たまに日本料理が食べたくなったら、帰ってきていただいてスターダムに御出場していただくこともいいですが、こう言ってしまうと何か退路があるみたいになっちゃうので、しっかりと向こうで登り詰めてほしいと考えております。」
白川「本当に私、岡田社長に出会う前からプロレスしていて、(自分は)本当に出来ない人だったんですよ。本当に倒立一つ出来なくて、それなのに口だけは達者でですね。デビュー1戦目くらいからですかね、『世界行くんだ、自分は』みたいなことを言っていたんですけれども、世界に挑戦するチャンスを今いただけた所ですので、本当にこれからも、今までもでしたけれども、人生賭けてプロレスをしていきたいと思っていますし、私の人生というのをプロレスを通して皆さんに伝えていきたいと思ってます。そして、ファンの方と約束した事は必ず現実のものにしていきますので、これからの白川未奈、AEWの白川未奈を楽しみにしていてくださったらと思います。そして、日本に帰ってきたら、まずは日本食を社長の奢りで・・・。よろしくお願いします。」
岡田社長「はい、その時はしっかりとリーズナブルなものを・・・。いや、もう、ホント大スターになってね、帰ってきていただきたいんで。そこは本当に信じて送り出したいと思います。それが、スターダムが夢が叶う場所。スターダムで目標を叶える者がいれば、その人はそれで。そして、スターダムを飛び出して夢を叶える者がいれば、その人はその人で、という場所にこれからもしていきますし、誰もが羨むスターダムにしていっていくのが私の使命なので、しっかりとお互いがステップアップして再会したいなと考えております。」
白川「珍しく丁寧な日本語を喋ろうとしたので、海外で試合をするよりも緊張していたんですけど、本当にこのような形で退団の会見、そして入団の会見をさせてもらうというのも中々無いことだと思いますし、それをこのように開いてくださる社長にも本当に感謝をしております。ありがとうございます。社長が仰ったように、私もステップアップ、スターダムもこれからステップアップという形で、お互い大きくなって、またいつかどこかで再会ができたら良いなと思っております。その時に、もっともっと大きな姿を皆さんにお見せできるように頑張りたいと思います。ありがとうございます。」
岡田社長「このような会見を行う際にですね、白川さんだけでなく、私もAEW側の窓口の方ともお話させていただいて、この会見を開かせていただいておりますので。しっかりと、この後も、スターダムも、AEWも、白川選手も、それぞれが発展する事を私は願っております。もちろん、世界のプロレス全てにおいて願っていますが、今日は白川選手が大きくなって、スターダムも大きくなって、『また会いましょう』という気持ちを持ちながらやっております。今後も、白川選手とスターダムの発展を僕らは御約束しますので、しっかりと、スターダムも白川選手も応援していただければと思います。」
会見では、今後の白川のスターダム参戦スケジュールについても発表された。
白川未奈は2025年3月31日付でスターダム所属選手としては契約を終了し、日本での試合は4・2後楽園ホール、4・6安城大会の2大会に出場。安城大会の日本ラストマッチを終えた後に渡米して、4・17&4・18に行われるスターダムのラスベガス大会2Daysに出場し、その後は白川本人にスケジュールが任されるとの事。
2025・4・2後楽園ホール大会では、白川本人の希望で『白川未奈vs.舞華』のシングルマッチが決定。4・6安城大会の日本ラストマッチは後日カードが発表されるとの事だ。
今回の会見では、白川や岡田社長から「白川もスターダムもステップアップしていく」という点が度々強調されるなど、双方円満な関係性が窺えた。今後の白川の活躍に期待したい。
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