[週刊ファイト7月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼NY禁断扉AEW内藤哲也IWGP奪回MOX 至宝戦Swerveオスプレイ
photo by George Napolitano
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・5時間半全15試合!新日・外道らとトニー・カーン妥協bookingだが・・・
・証明:Swerveストリックランド世界王者!ウィル・オスプレイとの名勝負
・割りを喰った長時間興行のセミ!内藤雪辱予想通りもMOXが試合運ぶ
・メルセデス・モネTBS&STRONG女子2冠もステファニー・バッケル輝く
・目立つ竹下幸之助リオ・ラッシュ負傷6人TNT王座争奪ジャック・ペリー
・出身地Cジェリコ「引退しろ」コール浴びHOOKに自身の必殺技で沈む
・意外? 隠れた名勝負となったザック・セイバーjr.とオレンジ・キャシディ
・マライア・メイどちらも選ばずトニー・ストーム白川未奈3抱擁 続編希望
・引退発表残念だがMLW登場・角田奈穂の例:北米で認められる条件は
・どっち選ぶストーリー散々引っ張った挙句の文句も #WeWantMina不変
・part2に続く
■ AEW Forbidden Door 禁断の扉
日時:6月30日(現地時間)
会場:米ニューヨーク エルモント・ベルモンド公園内UBSアリーナ 観衆11,477(主催者発表)
5時間半全15試合!新日・外道らとトニー・カーン妥協bookingだが・・・
―― なにしろ現地は日曜日なんで6時半からでしたが、そこから全15試合、5時間半もやられて参りました。ジョージ・ナポリターノ記者を派遣している本誌にしたら、全部きっちり見るだけで大変なだけでなく、終わってからも自前写真の整理と編集が膨大になり、正直、長時間のPPVは地獄の苦しみになります。
オフレコ 当初はボクとナポリターノが出会って44周年になり、つい先日、直接にマンハッタンで会って2大会打ち合わせ済み。SmackDownの札止めMSG評と合わせてボクだけでやろうとしてたんだけど、こりゃ皆さんの手を借りないと一人では処理できないと泣きつく羽目になった。
▼SD札止めMSGファトゥ加入Bloodlineソロ・シコア統領Pヘイマン惨殺
―― ただ、さすがに新日本プロレスとの共催になる『禁断の扉』なんで、意識的なファンは見ていたようです。終了直後からのリアクションなり、質問までも結構メールが届き出したんで、これは様々な意見を紹介しつつの対談にするのが正解だろうとなります。
オフレコ 事前にボクは、もしこれでトニー・ストームvs.白川未奈がベストマッチ賞になろうものなら、他を押しのけてトップ画像にすると宣言してたんだが・・・。
―― 大変良く出来てたんで満足のカードではありましたけど、さすがにSwerveストリックランドvs.ウィル・オスプレイがダントツの名勝負だったのはコンセンサスですからねぇ。
オフレコ 7月11日号の表紙は大トリにするしかない。では本稿、[ファイトクラブ]記事のトップ画像をどれにするか。
▼MJF本年初登場AEW調印Tストーム白川未奈オーエン・ハート杯開始
―― 全米各地のお客さんが#WeWantMinaと待望するようになり、本誌の読み通りの展開になりましたからね。
オフレコ 個人の趣味でのプッシュじゃない。現地でガチに受けてますよ~というのをこのところ紹介してきたからな。
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’24年06月27日号AllTogether札幌ヤマモ グラスゴーWWE ノアBUNTAI Tストーム白川未奈
―― しかしスタッフの多数決で、日本の読者には内藤哲也のIWGP奪回で良いとなりました。やや期待外れの内容だったんですけどね。
オフレコ 本誌が他媒体のリンクを紹介するのはオカシイんだが、現地Bleacher Reportの大会評はMinaとToniのトップ画像にしていた。ボクとしては「ほらね!」だった。
証明:Swerveストリックランド世界王者!ウィル・オスプレイとの名勝負
<第10試合 AEW世界ヘビー級王座戦>
[王者]〇Swerveストリックランド
27分05秒 JMLドライバー
[挑戦者]●ウィル・オスプレイ
―― では正攻法で大トリから順番に分解していきましょう。なんといってもインターナショナル王者ウィル・オスプレイが、世界王者Swerveストリックランドと奏でた27分強のEpicです。
オフレコ 本誌はNXTの時からSwerveは出来ると活字に残してきたし、現AJフランシスのトップドラとのラップ音楽のチームに入れられて、ユニットごと解雇リストに入ったニュースの際には「なんでやねん」と釘を刺してある。やはりAEWが拾って、期待通りシングル・プレイヤーとして頭角をあらわした。
―― そしてサモア・ジョーを倒して世界王者になります。しかしながら、日本からアメプロを少しは見ているデモグラフィックスでさえ、まだまだ知られてない昔の表現なら”未知の強豪”ではありました。
▼Whose House? Swerveストリックランド新王者 サモア・ジョー良お仕事
オフレコ 一方のオスプレイは、AEW転出以来は無敗のまま。5月26日の『Double or Nothing』ではロデリック・ストロングを倒してインターナショナル王者になっている。
▼ベガスAEW賭け!MOX竹下幸之助 Mモネ戴冠 オカダYバックス悪
―― オカダ・カズチカが病気からの快復が遅れているケニー・オメガに、「今は俺が名勝負製造マシーンだ」と言い放つんですが、オスプレイもまた凄い試合を連発していることは、日本のプロレスファンには驚くに値しません。
オフレコ Dynamiteでもメインを務めるようになったからな。祖母の死を乗り越えての参戦でもあった。「この勢いのまま戴冠、ロンドンのウェンブレーに」との予想にはハズレと思ったけど。
―― 参謀ドン・キャリスの凶器がバックファイアーするんですが、仲間割れはまだ先のようです。とにかくSwerveが素晴らしかった。本物の世界王者だと満天下に示した大トリでした。
割りを喰った長時間興行のセミ!内藤雪辱予想通りもMOXが試合運ぶ
<第9試合 IWGP世界ヘビー級王座戦>
[王者]●ジョン・モクスリー
17分05秒 デスティーノ
[挑戦者]〇内藤哲也
オフレコ メインがAEW世界戦、セミがIWGPというのは仕方ないとはいえ、なにしろ長過ぎる興行。お客はあとまだ1つ残っていると意識があるから、そもそも集中出来てない。
―― やる側の二人にしたら、中身でメインを上回ってしまえとの気概で出てきたことは間違いないんですが・・・MOXは新日本プロレスのテーマ曲、新日のジャージー姿での入場でした。
オフレコ 今年のG1にMOXが出ないことはわかっていたし、ここで交代なのも読めている。
―― そろそろ来年の1・4をどうするかとか、オマケに1・5の合同興行『Dynasty』開催も発表されました。日本時間でもアメリカでも日曜日です。となると、ここらで日本人選手に王座を戻しておかないと長期計画が成立しません。
オフレコ もはやカリスマがあり集客力が見込めるのは内藤哲也しかいないんだけど、本人が昔のようには動けなくなってしまっている。
―― フィニッシュのデスティーノ、最初のがうまくいかなくてMOXが咄嗟に取り繕うんですが、なんとかIWGP王座戦を成立させていたのはジョン・モクスリーでした。
オフレコ ここに『Bloodsport武士道』の試合後コメントで、本誌だけが聞き漏らさずに出した「俺はロックよりもリッチなんだ」の、キャリア頂点達成の発言に繋がってくる。
▼予想通り客入り課題も「ロック様よりリッチ」の意味MOX達成感頂点誇る
―― 点と線が繋がりましたね。詳しくは[ファイトクラブ]記事にあります。
オフレコ MOX称賛なんだけど、新日本プロレスは課題を残したことに。これは後半でやろう。