(c) AEW
■ AEW Rampage Fight for the Fallen
日時：7月29日（現地放送時間 録画番組）
会場：米マサチューセッツ州ウースター DCUセンター
トリプルHのHead of Creative就任を受け、最も影響を受けビビることになるAEWが、だからこそ気合を入れたDynamiteが好評だったのは本誌既報通りである。今回のは同じ会場からの3時間目収録であり、熱気は引き継いでいるが、まぁRampageは悪くはないが、特に凄いということにもならないというのは仕方ないのかも。
オレンジ・キャシディとベストフレンズ（トレント・バレッタ&チャック・テイラー）に、ジェイ・リーサルとインド軍（サンジェイ・ダット&サットナム・シン）は・・・いつものオレンジ劇場コメディです。Impact Wrestlingでは幹部まで昇進したサンジェイ・ダッドは、裏方の役割が業界用語ペンシルの「試合を作る人」なんで、耳に長い鉛筆という、ケーフェイをパロディにしてしまうECW大好きトニー・カーン路線なんでしょうか。
ということでインサイド・ジョーク満載の6人タッグ、お茶の間のライト層は果たして理解したんでしょうか？ 当然のごとく鉛筆は折られて（お前のシナリオには従いません）オレンジパンチで幹部先生が沈むんだが、お約束でリーサルとシンが暴れているとウォードロウが救援に。なるほど、大男同士のウォードロウvs.シンに繋るのかな。
久しぶりにイーサン・ペイジのシングル戦が決まれて、相手がリオン・ラフって、え？あのジョニー・ガルガノに勝利してNXT北米チャンピンになったひょろひょろのあの選手？ 当初はジョークで王者になったとか、奥さんがNXTで職場結婚のレフェリーだからとか、色々言われたんだけど、KUSHIDAとのコンビでは凄い試合やっていたのを覚えてますよ。
そんなWWEからお払い箱リストに入っても、AEWが全員を取ってるわけじゃないんであって、やはり出来る選手だから拾ってくれてたんだ。一応見出しには「初」と書いたけど、なんでも先週のDark Elevationの再戦なんだそうで、そんなのまで見てません。というか、Dynamiteに出して貰えるって凄いことなんであって、そりゃイーサンに一方的にやられるだけの短いスクワッシュ・マッチだったけど、スカウト班はちゃんと見ているなぁ～と。
ROH Death Before DISHONORが中身好評だったんで（しかし、やはりダックス・ハーウッドは怪我故障リスト入り）、トニー・カーンはDiscoveryチャンネルとROHのレギュラー放送を交渉中なんだそうで、あの前のROHの日本流のルールのとかだとリオン・ラフとか生かせるのかも。おい、Discoveryチャンネルは日本のCS放送にあるゾ！（あくまで希望的観測です）
リー・モリアーティはAEWが自前で育てたプロパーの選手なんです。ということで道場の先生だったマット・サイダルとシングル戦なんだが、マネージャー役のストークリー・ハザウェイが介入するんでモリアーティがクロスフェイスで師匠に勝つというカード。最後にリーはハザウェイの名刺を受け取ってました。軍団入り、こういう売り出しもアリでしょう。
やはり現段階のRampageはROHの番宣という位置づけなのである。クラウディオ・カスタニョーリの戴冠祝勝会セグメントなんだが、文句もやり出して「このベルトはバンディードの持っていたのより価値が劣る」とか言い出して・・・。
さらに恐らく予定変更なんだろうが、Dynamiteではクリス・ジェリコがジョン・モクスリーのAEW世界暫定王者に挑戦だったんだが、確かにその時から、ROHピュア王者のウィラー・ユウタが「ジェリコにだって勝てる」とは言ってたんだけど・・・それが伏線だったのかぁ～と。ということで、ジェリコさんが「ユウタが俺に勝ったらユウタvs.MOXにしてやる」と。ふ～ん、だったらユウタが勝つんじゃないの？ このセグメント、結構長く尺使ってました。
さて、正直1時間番組のRampageでイチバン面白かったのはアクレイムドのRapミュージック・ビデオなのでした。YouTubeにもアップされていたのでお楽しみ下さい。笑えます。また、宿敵ガンクラブの当てつけで米国の銃社会問題にも斬りこんであります。
▼Platinum Max – Trash Day (AEW ACCLAIMED Ass Boys Diss Track)
トリがアナ・ジェイvs.ルビーSOHOとなって、順番からああ、アナが勝つんだとは大人のファンはわかったと思うんだが。Dynamiteでは「ワタシは変身した」とマイク時間与えられていたし、ルビーはリムジンのドアで手を挟まれたままバーンとやられていたから、それをセールしたままでアナはそこを攻める展開という・・・。
最後はルビーがセールする腕のキャストを使ってクイーンズ・スレイヤーが決まる。もっとも、現地レポートだと例によってDARKの収録から始まりと、やたら長くなってしまいもう時計は深夜を回っていて、残念ながらお客さんの半分以上は帰ってしまった会場での試合だったそうです。
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