真夏の神戸2連戦初日、夢を信じ続けた男ウルティモ・ドラゴンの35年に渡るプロレス大河ドラマが仲間たちと共に遂に大団円を迎えるかと思いきや、論外な邪魔が入り、急遽明日決着戦が行われることとなった。
神戸限定チャイニーズユニット、カンフーマスターズがオープン・ザ・ツインゲート戴冠。KAMEIにジャッキー・チェン宿り香港映画のワイヤーワークさながらシュンにトリッキーにプロジェクトAを鮮やかに決めて3カウント。KAMEIの粘りに驚愕。そして、感動をありがとう!
吠える吉岡が強烈なクロスボディから驚愕の飛距離の渾身のフロッグスプラッシュで、3カウントをもぎ取ってオープン・ザ・ドリームゲート初挑戦で初戴冠。
皮肉なことだがKAIも、福岡でドリーム・ゲート初挑戦でYAMATOから王座を奪った男ではあった。
ヨソモノが鍵を握りこじ開けた名勝負の扉・KAIドリームゲート初戴冠
⇒https://miruhon.net/195992
紛れもないドラゴンゲートの未来を背負って立つ王者の座に駆けあがった吉岡のマイク。
「きょうの神戸ワールドもメインは俺が勝ったぞ。
きょうはご来場ありがとうございます。
きょうの試合はウルティモ校長デビュー35周年、ドラゴン・キッド25周年Kagetora20周年、いろいろなゲストの人が出てくださいました。
最高の豪華な試合だったと思います。
そしてそのメインでベルトを取ったのはこの俺だ。
でも明日も僕にはドリームゲートタイトル戦があるんです。
おい、箕浦、明日お前の前に立つのはドリームゲートチャンピオン吉岡勇紀だ。
どんな手を使ってもおれは全部はじき返してやるからよ。
いまのドラゴンゲート最高の試合をやろうじゃないか。
決戦は明日だ。」
■ ドラゴンゲート DRAGONGATE KOBE WORLD 2022-ウルティモ・ドラゴン デビュー35周年記念大会-
日時:2022年7月30日(土)16:00
会場:兵庫・神戸ワールド記念ホール(観衆1915 人・主催者発表)
<オープン・ザ・ブレイブゲート王座次期挑戦者決定時間差バトルロイヤル “ドラゴンスクランブル”>
※決勝
●U-T
9分56秒 SBシューター
◯SB KENTo
堀口元気
しゃちほこBOY
問題龍
パンチ富永
三代目超神龍
飯橋偉進
布田龍
ホーホー・ルン
賑々しく始まったオープニング第0試合。
問題龍は復帰戦だったのだがマッハのスピードで退場。まだ本調子ではないのか?
若手からベテラン入り乱れめまぐるしく入れ替わり消えていく。
身体を絞ってスピードアップの偉進だったがこちらもしゃちほこBOYと共にスピーディーに退場。
最後はSBKとU-Tで争われ、SBKのハイスピードなジャーマンスープレックスであわやのところをカウント2で返したU-Tが光の環で決めにいくが切り返されSBK入魂のシューターにたまらずタップ。
<第1試合:6人タッグマッチ>
Kzy
BIGBOSS清水
◯ストロングマシーン・J
8分59秒 魔神風車固め
箕浦康太
土井成樹
●ミノリータ
<第2試合:6人タッグマッチ>
●新井健一郎
グルクンマスク(琉球ドラゴンプロレスリング)
ボディガー
7分42秒 スピアー⇒片エビ固め
吉田隆司
◯Ben-K
菊田円
<第3試合 オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合>
《王者》
●ドラゴン・ダイヤ
14分40秒 ブラックパンサークラッチ
《挑戦者》
◯H・Y・O
3度目の挑戦でダイヤからオープン・ザ・ブレイブゲートのベルトを奪ったH・Y・Oは、明日SBKと同門対決を行うことに。
<第4試合:6人タッグマッチ Kagetoraデビュー20周年記念試合>
◯Kagetora
新崎人生(みちのくプロレス)
のはしたろう(みちのくプロレス)
8分20秒 エビ固め
●ドン・フジイ
近藤修司
大鷲透
Kagetoraデビュー20周年を祝して集まったゆかりの選手たちによる注目の一戦。
親方フジイ入場早々なぜか実況席の堀口を挑発。
新崎人生の入場はもはや一篇のショートムービー。
Kagetoraの名づけ親、人生はデビュー30周年、のはしは今年Kagetoraと同じ20周年で、10月に神戸で新崎人生との師弟対決を控えている。
しょっぱなからKagetoraが意気盛んに先陣切って登場、大鷲に豪快に張り手。
新崎人生は所作のすべてが芸術。
のはしは地元のリングで気合漲らすが、三位一体を浴び豪快に果てる。
小柄なのはしが捕まる展開。近藤、フジイ、大鷲がかわるがわるのはしをかわいがる。
大鷲のデビュー戦の相手は吉野正人。その大鷲をのはしがブレンバスターでぶんなげ師匠にタッチ。曼荼羅捻りで近藤を飛ばし、フジイに拝み渡から手刀と魅せる。
きょうの主役Kagetoraが近藤に蹴りを3連打も、トレイン串刺し攻撃からボコボコに。
しかし主役が意地を見せ張り手合戦からフジイを鮮やかに丸め込んで3カウント。
試合終了後の6人のなんとも言い難い表情に感涙。
堀口曰くKagetoraからプロレスを奪ったら酒しか残らないプロレス馬鹿。
Kagetora、まだまだこれから。ここからさらなる活躍を期待したい。
<第5試合:タッグマッチ ドラゴン・キッド デビュー25周年記念試合>
◯ドラゴン・キッド
田中将斗(ZERO1)
11分10秒 ウルトラ・ウラカン・ラナ
●YAMATO
B×Bハルク
<第6試合:シングルマッチ 復活!! 暴走十番勝負>
●このまま市川
3分2秒 シャイニング・ウィザード⇒体固め
◯武藤敬司
<第7試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合>
《王者組》
NOSAWA論外
Eita
●鈴木鼓太郎
10分28秒 リングアウト
※挑戦者組が新王者組に
《挑戦者組》
望月マサアキ
望月ススム
◯望月ジュニア
※特別レフェリー:神田ヤスシ
<第8試合 ウルティモ・ドラゴン デビュー35周年記念試合>
ウルティモ・ドラゴン
7分42秒 ペロス乱入により収拾つかずノーコンテスト
エル・イホ・デル・サント
クリス・ジェリコとサッカー界のスーパースター、本田圭佑氏をはじめとする多くの著名人が、35周年を迎えてビデオメッセージを送った。
サントとウルティモが豪華にカバージョ、ドラゴンスリーパーでふたりまとめて撃退と思いきや、論外がウルティモのマスクを矧ぐ暴挙。そこにまさかのマスター、ザ・グレート・サスケがハンガー片手にサンダル履きで駆け付ける。
マスクを取り戻しマイクを手にしたウルティモがサスケに「助けにくるならもっと早く来て」
ウルティモは即座に斎藤GMに掛け合い、翌日31日サント、ウルティモ、サスケとぺロス3対3で決着を付けることに。
<第9試合 オープン・ザ・ツインゲート選手権試合>
《王者組》
●シュン・スカイウォーカー
ディアマンテ
18分22秒 プロジェクトA
《挑戦者組》
◯JACKY“FUNKY”KAMEI
ジェイソン・リー
※挑戦者組が新王者組に
黒のフルコスで固めたシュンは体格が増して異様さが増してきた感。
一方のKAMEI リー組は、ジャッキー・チェンとジェット・リーが初共演した映画ドラゴン・キングダムを彷彿させる神戸限定カンフーマスターズ仕様。
KAMEIとリーがいかにもドラゴン・キングダムなムーブでシュンをかく乱も、シュンもさるもの一撃で堂々形勢を覆す。
ディアマンテとの連携も素晴らしく、気づけばKAMEIがなぶりものに。
ディアマンテの肩を足場にタッチ、代わってはいったジェイソン・リーが吉野仕込みのハイスピードでシュンを翻弄、飛びつき顎を砕くがKAMEIが戦線離脱状態でローンバトルを強いられる。
あわやのところでKAMEIが息を吹き返してサポート、4人がコーナートップで危険な団子状態に陥るが、KAMEI、リーがディアマンテ、シュンをフランケンシュタイナーで続けざまに落としていく。
しかしダメージの蓄積著しいKAMEIをシュンがその場式ムーンサルトでフォールもカウント2で返す根性見せる。
きょうのKAMEIは一味も二味も違う。
ジェイソンがディアマンテをリング下に落とすとKAMEIがシュンにプロジェクトA。
しかし決まらずリーがシュンを締め上げるが力技でほどかれ逆にコーナートップから叩き落とされる。
間一髪のところで入れ替わったKAMEIがミラクルな反撃。持てる技を出し尽くし、俊敏な切り返しでミサイルキックの同士打ちを誘う。息をふき返したリーがシュンに畳みかけるが再び捕まり、ダブルの雪崩式を受けグロッキー状態に。
今度はKAMEIをというところで食い下がる。
なんとシュンのSSWを切り返し香港映画のワイヤーワークさながらトリッキーにプロジェクトAを鮮やかに決めて3カウント。
KAMEIの粘りに驚愕。そして、感動をありがとう!
このユニット、神戸限定はもったいない。懐かしの香港アクションシネマ路線は今後も是非続けて欲しい。
<第10試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合>
《王者》
●KAI
23分23秒 フロッグスプラッシュ⇒片エビ固め
《挑戦者》
◯吉岡勇紀
※吉岡選手が新王者に。
※詳細記事はファイトクラブ公開
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