NXTダスティ杯GYV-LラフKUSHIDA最高!KオライリーFベイラー組発進

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 番組は先週のピットファイトおさらい、完全生中継なのでやや尻切れトンボの感があったが、トマソ・チャンパ親父と関節技の鬼ティモシー・サッチャーが、闘い終えてお互いリスペクトとなった場面を冒頭に出し、ダスティ杯は一緒に戦うことになる映像説明から。


 試合はImpact Wrestlingにいたザ・ラスカルズから名前を変えたMSK(ナッシュ・カーター&ウェス・リー)が、キリアン・デイン&ドレイク・マベリックの凸凹コンビにブロックバスターを見舞ってチビ助をフォールする。

 MSKのタッグ屋としてのコンビネーション、これまでこんな動きは見たことないというのがあって、なかなか楽しませてくれた。


 女子のダスティ杯は、ラケル・ゴンザレス&ダコタ・カイ組に、ロバート・ストーン・ブランドからアリーヤ&ジェシー・カーミアが出陣。アリーヤはクールなspotを披露して出来るところを披露するも、バレーボール出身の長身でジャンプも出来るジェシー・カーミアがラケルのチョークスラムを喰らっていた。長身同士対決になるが、リア・リプリー戦で株を上げたラケルにはジェシーは見劣るというところか。


 マルコム・ビベンスがマネージャーのタイラー・ラストが、無名のダンテ・リオスにリングス・オブ・サターンを決めるカードはスクワッシュ・マッチだった。


 構成は男子ダスティ杯に戻るが、ジョニー・ガルガノ&オースチン・セオリーのインタビュー・セグメントにて、二度負けているガルガノが「KUSHIDAの名前を出すな」とトラウマになっているスキットが布石になっている。その前提でのKUSHIDA&リオン・ラフと、GYV(グリズルド・ヤング・ベテランズ=ジェームス・ドレイク&ザック・ギブソン)は最高だった。

 そりゃリバプールNo.1にして15年タッグ組んでいるGYVのマイクにあるように、「急造チームに負ける訳がない」の言葉通りであってチケット・トゥ・メイヘムが決まるのだが、素晴らしい中身であり堪能させてくれている。確かに急造ではあるが、KUSHIDAはタイム・スプリッターズでも外国人とのコンビで活躍している。ラフとの相性もバッチリなのだ。


 続いてトニー・ストームが登場。「せっかくのダスティ杯だったのに、イオ・シライのせいで負けてしまった」と対戦を要求。イオ様も出てきてとなるのだが、当然、メルセデス・マルティネスもあらわれて・・・と。詳細は以下に譲るが、『NXTテイクオーバー』は3way戦なのだろうか? 日本のユニバース的には、「トニーとじっくりのシングルを何度でもやってくれ」だと思うのだが。


 ブロンソン・リードが、アイゼア”SWERVE”スコットを圧殺。但し、こちらはスコットにも見せ場は与えられている。


 番組トリは、これまた闘い終えてお互いにリスペクトということで、フィン・ベイラーとカイル・オライリーが結託。タッグ王者の米英コンビになるオニー・ローカン&ダニー・バーチ戦だ。放送時間枠からLIVE中継、やや最後は急がせ過ぎて、カイルが一人でガンガンとまとめてしまった嫌いはあるが、この4人だから凄い攻防にはなっている。

 そもそもタッグ王者はピート・ダンの車で会場入りしていた布石があり、勝敗決まって終わりではなくお約束でピートが乱入。3人がかりでベイラーが袋叩きにあい、アンディスピューティド・エラも救出に駆けつけるが、時すでに遅く指パッチンもやられていた。最後の絵は両陣営の睨み合いということになる。もっともベイラーは一匹狼のままなんだが・・・。


 水曜TV戦争、やはり試合内容面での巻き返しが効いてきたのか、AEWが734,000と約12万人減(-14.1%)だったのに対し、NXTは約6万人増えて(+9.3%)の720,000と、両者の差は大幅に縮小されている。但し、AEWファンは若者層の割合が多く、1,775,000人を記録したNBAゲームが裏番組だったので食われたとも分析されている。NXTは良くも悪くも頑固な固定客が常連ということになろう。

■ WWE NXT
日時:1月27日(現地時間)
会場:米フロリダ州セント・ピーターズバーク キャピタル・レスリング・センター

◆KUSHIDAがダスティ杯2回戦敗退も襲撃された王者ガルガノに対戦要求

 KUSHIDA&レオン・ラフがダスティ・ローズ・タッグチームクラシック2回戦でグリズルド・ヤング・ベテランズ(ザック・ギブソン、ジェームス・ドレイク)と対戦した。序盤、KUSHIDAはギブソンとのグラウンドの攻防からアーム・バーを狙うと、交代したラフも華麗に攻撃を交わしてドロップキックをドレイクに放った。さらにKUSHIDA&ラフが連携したダブル・アームブリーカー&ドロップキックでドレイクに攻め込むと、終盤にはKUSHIDAのダブルハンドスプリング・エルボーからラフがミサイルキックやセントーンをギブソンに決めて止めを狙ったがこれをドレイクが妨害。するとそのままドレイクがエプロンのKUSHIDAをドロップキックで蹴散らすと、最後は2人が連携したチケット・トゥ・メイヘムでラフを沈めて3カウント。KUSHIDA&ラフはダスティ・ローズ タッグチームクラシック2回戦で無念の敗退となった。

 さらに試合後にはNXT北米王者ジョニー・ガルガノ&オースティン・セオリーがKUSHIDA&ラフを襲撃。KUSHIDAはガルガノのスーパーキックやワンファイナルビートDDTを食らって撃沈したが、リングサイドにデクスター・ルミスが現れるとガルガノ&セオリーは退散した。その後、KUSHIDAは「魚が僕のフックに引っかかった。ガルガノと対戦させろ」と自身のツイッターで対戦要求した。

◆王者紫雷イオが王座戦を要求するトニー・ストームと大乱闘

 NXT女子王者紫雷イオが王座戦を要求するトニー・ストームと大乱闘を展開した。リングに登場したトニーは「イオ、私は順番を待たずに実現させるわ。メイ・ヤング・クラシックではイオを倒して私が優勝。ダスティ杯でも優勝するつもりだったけどイオが台無しにした。だから、お前を痛めつけてNXT女子王座を奪ってやる」と先週のイオの襲撃に触れて王座戦を要求するとそこへ王者イオが姿を現した。

 トニーのマイクを奪ったイオが「どこでも闘ってやる。私はお前のことが好きじゃないんだよ」と面と向かって暴言を吐くと、トニーがイオに襲い掛かって2人が乱闘に。イオがなんとかドロップキックでトニーを場外に蹴散らしたが、今度はタッグパートナーのメルセデスが背後からイオを捕まえるとマットに叩きつけて強襲。イオもミサイルキックやダブル・ニーでメルセデスに反撃して止めのムーンサルトを狙ったが、これを妨害したトニーがパートナーのメルセデスをエプロンに叩きつけると、ヒップアタック3連打でイオをKO。会場にブーイングが起こる中、トニーはイオが保持するNXT女子王座ベルトを掲げてその実力をアピールした。

◆“女子レジェンド”里村明衣子のNXT UK参戦が公式にも確認

 本誌はとうの昔に既報のことだが、日本が誇る“女子レジェンド”里村明衣子のNXT UK参戦が番組上からも確認された。日本時間1月29日に配信されたNXT UKで女子王者ケイ・リー・レイが映像で登場して「私の最長王座保持記録が日を追うごとに長くなっている。世界のベストと対戦したい」と呼びかけると、これに答えるように里村が「多くの人が私は世界一と言っていますが、私は日本で数々のタイトルを勝ち取ってきました。そして、私はNXT UKにやってきた。覚悟しておけ」とNXT UK参戦を発表。さらに里村は「今、ロンドンにいます。WWE NXT UKのライバルを倒すためにきました」と自身のツイッターにも投稿した。
 25年以上の経験や技術を誇る里村は2018年にNXTで開催された第2回メイ・ヤング・クラシックに出場するとメルセデス・マルチネスやケイデン・カーター相手に勝利して準決勝進出。その里村のNXT UK参戦にNXT総責任者トリプルHは「里村明衣子の存在がNXT UK女子部門におけるゲームチェンジャーになることは間違いない」とツイッターに投稿すると、ショーン・マイケルズも「これは間違いなくNXT UKにとって大きなニュース。里村明衣子を知らない人に対して一言。心の準備をしておいて」と投稿して大きな期待を寄せた。里村が参戦する「NXT UK」は日本時間毎週金曜午前5時からWWEネットワークで独占配信されている。


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