[ファイトクラブ]WWE株価上昇中!ネットワークNBCユニバース傘下ピーコックへ移動

[週刊ファイト2月04日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼WWE株価上昇中!ネットワークNBCユニバース傘下ピーコックへ移動
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・NBCスポーツ解散とUSAネットワーク一本化ニュースの矢先に衝撃
・ピーコックとは?米国TV事情おさらいとUFC/WWE/AEWの立ち位置
・コナー・マクレガーのUFC 257が160万件との数字が示す日本との差
・広がる日本との格差!スポーツ中継はLIVE原則を理解してない元凶
・バーニー・サンダース#Berniememesアイコラ拡散とビンス四面楚歌
・大丈夫なのかロイヤルランブル?固定契約になると質低下が起き易い
・見限られてる新日!大田区大会メインの非ストロングスタイル悪評蔓延


 

―― 上記はニューヨークはマンハッタンのど真ん中、ロックフェラー・センターにあるNBC本社ビル前にあるピーコック、つまりクジャクですね。いよいよネット配信、ストリーミング時代激戦開始ということ。ニュースはRAWのところで出しているから本稿では繰り返しません。

オフレコ 先行で始まっているところは少なくないし、なによりUFCが米国ではESPN+経由になったことが大きい。ロックフェラー・センターは、その昔は「日本が買い占めた」と叩かれたこともあったけど運営に失敗、撤退している。紀伊国屋書店もあったんだけどな。

―― 感謝祭が終わってクリスマス・シーズンになると巨大なクリスマスツリーに電光が灯ってとなります。小さいアイススケートのリンク前になるんですが、あそこですね。

オフレコ NBC NEWSは1階にガラス張りでニュース番組やってるスタジオも見えるようになっている。オリンピック中継の独占放送権でも知られていて、ニュース、スポーツ、エンタメとバランスが取れているCBS、ABCと並んで3大ネットワークの一角やな。4大ネットワークと呼ぶ方が今は一般的でFOXが入るんだけど、こちらはエンタメ重視の割合だし、ニュース番組の視聴率も高いんだけど、トランプ寄りとか、愛国主義が売りになっていて悪く言うなら偏向している見方を流している。

―― もっとも、数字取ってるんですから「FOXニュースしか見ない」と言ってる方も非常に多いことになります。「お前こそ偏向してるんだ!」と返された場合、立ち位置は問われるかと。

オフレコ それは冒頭には出さない(笑)。まずニュース優先。以下、現地日付に統一するけど3月18日から移行。米国のWWEユニバースはWWEネットワークを解約することになるけど、ピーコックは基本は月額$4.99、CMなしのプレミアムはWWEと同じ$9.99なんで、お得な移行ということになる。なにしろWWEだけでなくすでにピーコックにある『サタデーナイト・ライブ』他、人気ドラマや映画にもアクセスできるから。

―― NBCは整理統合を進めています。スポーツのケーブル局といえばESPNが定着してしまったんで、放送部門はNBCだけど、グループ全体ではNBCユニバーサルが親会社であり、傘下ケーブル局「NBCスポーツ・ネットワーク」の解散を決めました。

オフレコ 独占権を持ち、目玉だったのが英国プレミアリーグのサッカー中継。ホッケーNHLは全部ではないけどかなりのゲーム、そしてNASCARレースも独占だった。これらがなんと、USAネットワークに移行する一本化とのこと。NHLは水曜夜なんで、「NXTは曜日移動を強いられるんじゃないか」との観測が出たばかり。その矢先のWWEネットワーク移行発表だった。

ピーコックとは?米国TV事情おさらいとUFC/WWE/AEWの立ち位置

―― 但し、水曜というのはAEWが水曜にやると先に決まったんで、それにあとからWWE-USA軍が裏番組ぶつけてきた経緯です。

オフレコ NASCARは週末だからプロレスとバッティングしないけど、NHLとは調整が必要になるな。もっともUSAネットワークは2つの局の合体コンテンツになるから、ケーブル局としてはより強大な存在になる。これがプロレスにプラスに働けば良いんだが・・・。

―― 念のためおさらいするなら、かのFOXで毎週「金曜夜8時」にやっているのがSmackDownであり、RAWはもう28年の長寿番組で、USAネットワークで始まり、一時、移行したこともあったけど今もUSAネットワークの看板番組です。但し、SmackDownをFOXに取られたんで、NXTもネットワークだけの番組から、USAで水曜にやるようになった。日本と違いケーブルの普及率が非常に高い米国の場合、CNNとかMTV、それにUSAネットワークや、AEWやってるTNTは日本の感覚からはほとんど地上波と同じ感覚ですかね。

オフレコ それを逆に言うなら、4大ネットワークとか言っても、相対的に地位は低下してしまい、かといってケーブル局も視聴者数が減っている。なにもプロレス番組だけが年々数字が落ちているんじゃない。YouTubeばかり見ているとか、それこそNETFLIX以下、ストリーミング・サービスに家庭の環境が変わってしまった。

―― さらに裏のウラなら、NBC系ドラマ等の人気番組目当てにすでにピーコック加入していた方は、追加料金ナシで『レッスルマニア』も楽しめる以上、大勢に見て貰える期待もあります。

コナー・マクレガーのUFC 257が160万件との数字が示す日本との差

―― もっともNXTがUSAでやるようになったというのは、米国に関するなら「無料で見られるようになった」ということだから、7年間WWEネットワークの加入者が右肩上がりだったのが、ピークから落ち始めた理由のひとつでもあります。現在は110万人加入者のようで、まぁ『レッスルマニア』になると数字は上がるんですが・・・。

オフレコ だから、このタイミングでの発表になった。ピーコックの直接の親会社はNBCグループ企業のComcastであり、Comcastのケーブルがカバーしている地域(Cox cable含む)に関しては、$4.99すら払う必要がなくて、もとからケーブル会社との契約セットになっている。すでにピーコック無料で見ているという方も少なくないそうだ。なので、すでに2400万ユーザーいるというのがComcast側の発表になる。

―― UFCが身売りになった際、42億ドルという信じられない値札だったんですが、その後は本誌が追ってきた通り。米国でのPPVはESPN+からのストリーミングのみになりましたが、高値掴みで躓くのかと思いきや、順調にも見えます。

オフレコ なにしろ、コナー・マクレガーvs.ダスティン・ポワリエの『UFC 257』が、アブダビからの中継とか普通に考えるとハンディなのに、速報値段階で160万件だからな。米国ではストリーミングPPVなんだよ。頭が固く新しいメディアを試そうとしない保守傾向が顕著な日本からしたら、これまた信じられない数字やからな。

―― 歴代3位の数字になるそうです。負けようがコナー様の人気はまだまだ絶大というのもあれば、ESPN+経由の視聴方法が定着した証にもなります。

オフレコ WWEはUFCモデルを必死に研究していたことになる。自前の配信サービスを持った点ではUFCと違い先見の明があったことになり、今回の巨額の契約に至った。

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