[ファイトクラブ]ドラゴン対決の熱は期待以上 緊急事態下で鷹木と棚橋が初シングル 新日本

[週刊ファイト2月4日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ドラゴン対決の熱は期待以上 緊急事態下で鷹木と棚橋が初シングル
 新日本1・23大田区総合体育館大会レポート
 photo & text by TERUZ
・テンコジの迫力大復活 一方であの件には「よくない」関係者一致
・「論外」改名危機の本間 内藤にイリミネーションマッチ直接勝利
・疑惑スーパーキックでJr.タッグ強奪 ファンタズモがシューズ脱ぐ
・コロナ元年の混迷継続!? リアリティとファンタジーの間の新日本
・1年半ぶりシングル王座戦線 棚橋「ここ数年ないくらい充実」


■ 新日本プロレス Road to THE NEW BEGINNING
日時:1月23日(土)17:00
会場:東京・大田区総合体育館 観衆1,325人(主催者発表)

 1月18日・19日には“平日後楽園”の不入りが話題となったが、24日には“日曜後楽園”の不入りを招いた。“都内興行やり過ぎ”感もあるが、何もかもひっくるめても体裁を崩さなかったのが本来の新日本だったはず。緊急事態宣言という制約以上に苦しんでいる新日本にファンも戸惑っている。それでも23日の大田区総合体育館大会は、緊急事態宣言期間(2月7日までで終了の場合)で国内プロレス界唯一の都内1000人超興行となった。希望の光は、王座戦が間近となったあの顔合わせ。新日本プロレスの周辺をウォッチした。

 
 テンコジの迫力大復活 一方であの件には「よくない」関係者一致

<第3試合/天山広吉復帰戦>
〇グレート-O-カーン
ウィル・オスプレイ
  11分52秒 パイプ椅子使用⇒反則
小島聡
●天山広吉

 23日に天山が復帰となり、「テンコジvs.オスプレイ&オーカーン」が同一カード4大会連続(23・24・25・28日)となる珍事が起きている。経緯としては、1・6東京ドームシティホール大会でオーカーンにTTDで頭から落とされた天山が首を負傷。怒りとともに大暴れしたテンコジは反則負けとはなったが、その暴れっぷりにヤンヤの歓声が沸いた。こうした構図で改めて気づかされるが、テンコジが頑丈さをもってエンパイア軍を制圧していく姿は痛快なのだ。

 天山の負傷については「リングドクターの診察の結果、首に負傷は見られますが、幸い大事には至っておりません。今後の試合出場に関しては、負傷箇所の回復状況とドクターの診断によって判断させて頂きます」と7日に発表される。追って天山の復帰も決まったわけであるが、この件で「よくないですよね」との関係者意見を複数聞いた。一定以上のファンも気づいているが、“オーカーンにTTDを見舞わりた天山が首を負傷して担架固定で運び出される”という設定に対するものだ。やり過ぎと感じさせ、周囲で新日本を支える立場の人間にも不信感を抱かせる。ここまでやるのがプロの世界という考えなのだろうが、ファンに見透かされ関係者を唖然とさせることが得策とは思えない。設定なのか否かという以前に、そう見られていることが大きな問題である。

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