WWEネットワーク米国ピーコック移行!RAWマッキンタイア対峙ゴールドバーク

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 WWEが今後の会社としての根幹にかかわる重大発表をした。WWEネットワークの事実上の売却、それも超高値での売り抜けである。米NBCユニバーサルがストリーミング・サービスのPeacock(以下、ピーコック)を発表したのは昨年1月のこと。この時点からWWEとの交渉が始まっており、本誌電子書籍拡大版にはすべて経緯が活字に残っている。3月の『レッスルマニア 36』からという噂も流れたものの、コロナの影響なのか金額面の隔たりなのか、いったん交渉は消えたように思われた。ただ、昨年後半からはすでに「ベスト・オブ・・・」コンテンツを流しており、RAWやSmackDownのリアルタイム版をJ-sports局で視聴されているなら、毎回しつごいくらいに宣伝が挿入されていた通りだ。とりあえずは米国は3月からピーコックへの移行となり、今年は4月の2日間開催(現地土曜10日、日曜11日)となった『レッスルマニア 37』も、米国ではピーコックのプラットフォームで視聴となる。
 当面は、米国からであり、日本のユニバースは変わらずWWEネットワークからの視聴となるから、「俺には関係ない海の向こうの話」と思われるかもだが、最終的にはNBCがWWEそのものを買収する布石であることは間違いない。最終的にはプロレス団体の将来の在り方に関わってくる。世界のマット界を揺るがすニュースであり、本誌は詳細分析を本誌拡大版に収録する。


 RAWは『ロイヤルランブル』直前があるから、先週は偽物のおちゃらけだったが、今回は本物のゴールドバークに、コロナ明けのドリュー・マッキンタイアが対峙する他、エッジの復帰とランブル参戦宣言はあったものの、やはりコロナでスタッフ含めて陣容が薄いままなのか、シェイマスが汗だくで2試合とか、なんとか3時間を埋めていたが内容面での非常ベルは鳴ったままであった。


 そのマッキンタイアとゴールドバークのにらみ合い、ミズ&ジョン・モリソンはギークの役が定着してしまっていいのか?とも心配なんだが・・・。続く試合はシャーロットvs.シェイナ・ベイズラーなんだが、クリーン・フィニッシュにせずナイア・ジャックスの介入で反則裁定。最初からこれかよ~。

 ということでマンディ・ローズ&デイナ・ブルックがシャーロットに加わり、凸凹コンビの元タッグ王者には当然レイシー・エバンスを入れての6人タッグなのだが、試合の質はどうなのか。


 ゼイビア・ウッズがRETRIBUTIONのSlapjack(シェーン・ソーン)にシャイニング・ウィザードを決める試合もあった。負けた仮面軍団のムスタファ・アリは、顎を治療中のコフィ・キングストンに代わってランブルに出ると宣言していたが・・・。


 ハートビジネスのVIPラウンジには、24/7王座もネタが尽きてきたRトゥルース、3時間前にガントレットマッチをやるリドルが絡んでいたが、コロナになってない選手を2度番組に出して台割り埋めただけなのかも。


 ミズのサイドキック役だけでは格好つかないので、ジョン・モリソンがシェイマスとシングルやってホワイトノイズに沈むのだが・・・

 そのままミズを加えたハンディキャップ戦になり、ここは当然ながらミズがスカルクラッシング・フィナーレを決める。もっとも、印象に残ったのはシェイマスの孤軍奮闘ぶりに尽きよう。


 先にも出てきたRトゥルースと、AJスタイルズのどうでもイイ試合も挿入されて、Rトゥルースのランブル出場権とか言ってたような気がするが、そろそろチャンネル変えたんじゃないかと。まして、その次がアレクサ・ブリスのブランコ遊び場である。恐らくパフォーマンス・センターで事前収録したセグメントをサンダードームにはめ込んでいると思われる。


 リドルがハートビジネス軍のセドリック・アレキサンダー、シェルトン・ベンジャミン、MVPに勝てばボビー・ラシュリーのUS王座戦に辿り着けるという、舞台裏で延長契約の金額に渋ったとも噂されるリドルの罰ゲームのようなガントレット戦も。

 例によってシャルトンとセドリックの仲が悪いも挟んでいたが、なんとかリドルが勝ち残りラシュリー戦決定。まぁここでは当然フルネルソンの絵がカードのレイアウトだが、本番では王座交代かも。


 番組トリはお約束のRAW王座戦なのだが・・・。CMごとにアレクサのメイクと衣装が替わってと、ケツにはランディ・オートンが出てきてうやむや決着とうのは、フォローしている熱心なユニバースには試合前から丸わかりかと。オートンの顔に塗ったやけど痕の赤面には笑うしかない。

 アレクサ少女の嘘泣きに、アスカがドギマギする絵は面白かったけど。

■ WWE RAW
日時:1月25日(現地時間)
会場:米フロリダ州セント・ピーターズバーク サンダードーム(トロピカーナ・フィールド)

◆WWE王者マッキンタイアと“超人類”ゴールドバーグがPPV「ロイヤルランブル」を前に睨み合い

 王者ドリュー・マッキンタイアと“超人類”ゴールドバーグがPPV「ロイヤルランブル」のWWE王座戦を前にリングで対峙した。オープニング に登場したマッキンタイアはと当初WWEは禁止にしていた用語COVID-19を出して克服を報告。「RAWに戻ってこれて気分がいい。PPVではゴールドバーグを倒して王座を防衛する」と王座戦への意気込みを語ると、そこへ現れたMr. MITBザ・ミズ&ジョン・モリソンが「WWE版のコングvs.ゴジラだな。でも俺がキャッシュインして新王者になる」と王者を挑発。すると続けて挑戦者ゴールドバーグも登場すると「次はお前だ」とマッキンタイアと睨み合ったが、野次を飛ばすミズ&モリソンに怒ったゴールドバーグがミズにスピアー、マッキンタイアがモリソンにクレイモアを叩き込んでKO。その後もマッキンタイアとゴールドバーグは再び睨み合って火花を散らすと、マッキンタイアはミズのMITBブリーフケースを場外に投げ飛ばしてリングを後にした。マッキンタイア対ゴールドバーグのWWE王座戦が行われるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間2月1日にWWEネットワークで配信される。

◆中邑真輔、エッジ、シャーロットと優勝経験者がロイヤルランブル戦に次々参戦


 中邑真輔を筆頭にエッジやシャーロット・フレアーなど次々と優勝経験者のロイヤルランブル戦参戦が発表された。2018年に優勝している中邑はロイヤルランブル戦参戦が発表されると「2021年になり、ライジング・サンも復活し、一気に風が吹いてきました。この勢いのまま最高峰のベルトまで一気に駆け上りたいと思います」とツイッターで決意表明。

 さらに2010年の優勝者で長期負傷欠場していたエッジが映像で登場すると「ロイヤルランブル戦に参戦する。俺にはロイヤルランブル戦での優勝、レッスルマニアのメイン戦出場が必要なんだ」と復帰を表明した。女子では昨年の優勝者シャーロットが「PPVではアスカと共にWWE女子タッグ王座戦で防衛して、その後に女子ロイヤルランブル戦に出場するわ」と1日2連戦の強行出場を明言し、強豪揃いのロイヤルランブル戦は激戦必至となった。男子・女子ロイヤルランブル戦やアスカ&シャーロット対シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックスのWWE女子タッグ王座戦が行われるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間2月1日にWWEネットワークで配信される。

◆アスカRAW女子王王座戦:赤面RオートンRKOアレクサのドタバタ劇

 2冠王者アスカが“小悪魔”アレクサ・ブリスとRAW女子王座戦で激突したが、火の玉で大やけどを負った“毒蛇”ランディ・オートンが乱入RKOでアレクサを沈めて報復した。試合前、アレクサは「新しいおもちゃを身に着けるチャンスだわ」とRAW女子王座ベルトの獲得に意欲を見せると、先週ピンフォールを奪われたアスカは試合序盤からアレクサを投げ飛ばすとミサイルキックを放って果敢に攻め込んだ。中盤にはアレクサが突如、木馬に乗って遊んだり、楽しそうにアスカにチンロックを決めたが、アスカがヒップアタックやスープレックスなど怒涛の連続攻撃を決めると、今度はアレクサが泣き出して会場が暗転。

 すると暗闇から“黒い小悪魔”に変貌したアレクサが現れてアスカにマンディブル・クローを決めたが、どこからともなくオートンがリングに現れると背後からアレクサを襲撃してRKOで報復した。アスカ&シャーロット・フレアー対シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックスのWWE女子タッグ王座戦、オートン、アレクサがそれぞれ出場するロイヤルランブル戦が行われるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間2月1日にWWEネットワークで配信される。


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