[ファイトクラブ]Jim Crocket Promotion死ぬかもと心配させたネイチ最後悲しいお別れ

[週刊ファイト8月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ナッシュビル週末トリNature Boy Foreverリック・フレアー73歳勝利引退
 Jim Crocket Promotion死ぬかもと心配させたネイチ最後悲しいお別れ
 photo by George Napolitano
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・デビット・ペンザーCallレフェリーMikeキヨタ+警備コンラッド・トンプソン
・お約束ジュース流血!ガチ失神心配させるもダブルJギター攻撃躱す
・無理ありすぎ試合内容と四の字3カウント神話劇結末~ゲスト達と抱擁
・Jグレイス貫録防衛Dプラッゾ 足くじき肘痛め・・・レイチェル・エラリング
・兄弟対決ブリスコ実績違う為VエリックスdownレフェリーDaveメラー
・ジェリー・ジャレット個室キング・ローラー熱弁ジャッキー・ファーゴStrut
・Impactジョシュ・アレキサンダーMLWヤコブ・ファトゥMカラドーナDDP
・バンディードくるくる回しタウラス輝くAAA流ラレド・キッドRフェニックス
・AEWより伸び伸び悪ピルマンJr Bアンダーソン対R’n’Rエキスプレス
・ジョナサン・グレシャム美味しい竹下幸之助アラン5ニック・ウェイン4巴
・PRIDE入場曲デイビーボーイ・スミスJr.とキラー・クロスMLW格闘技戦
・確かにDREAMタッグ戦AシェリーCセイビンDリチャーズEエドワーズ
・トニー・シェバーニ実況席デビッド・クロケットに各団体アナ加わる布陣
・総括


■ Jim Crocket Promotionリック・フレアー引退試合 Starrcast V
日時:7月31日(現地時間)
会場:テネシー州ナッシュビル ミュニシパル・オーディトリアム

デビット・ペンザーCallレフェリーMikeキヨタ+警備コンラッド・トンプソン

<メインイベント リック・フレアー引退試合>
○リック・フレアー アンドラデ(娘婿)
 27分00秒 足4の字固め
ジェイ・リーサル ●ジェフ・ジャレット w/カレン(カート・アングル前妻)

―― 責任重大です。大会全部を視聴して、画面見る限りはリングサイドのカメラマン本誌のジョージ・ナポリターノともう1名だけ。現地現場で取材してきた我々が、米国の専門媒体にも中身の濃さと分析で絶対に勝つNo.1の決定版レポートをやらないといけません。またFITE TVで見た本誌の通信員からもメールが次から次へと届きました。

オフレコ 以前、遠方の大会取材が終わってリック・フレアーを模倣している加藤茂郎の車に乗せてもらって東京に戻ったことがあって、当然フレアー話になった。それでボクが試合数となると生涯イチバン多く見たプロレスラーは、アントニオ猪木ではなくリック・フレアーになると。「そんな、うらやましい」と言われたけど。

―― 合計で丸17年アメリカ生活のみならず、まさに『月曜生TV戦争』の時代に、2台のVHSレコーダーでMonday Night RAWも裏番組WCW Nitroも録画していたと。その一部は立命館大学在学中の棚橋弘至にも送られていた・・・等々。

オフレコ 鉄人28号の正太郎のリモコン操縦じゃないけど、もう次にどう動くか、なにをするか全部わかっている。読めてしまう。フレアーを現場でもテレビ画面からも何度も繰り返し見れた記者としての報道責任も問われるな(笑)。

―― ただ、今回はそうはいかなかった。リモコン操縦不能というのが視聴直後のメールでした。

オフレコ 当たり前の話73歳、もうまったく動けないから展開も読めない。必死でジェフ・ジャレット(以下ダブルJ)が休ませて、休ませて間を作ってあげて進行するんだけど・・・。

―― 現地の今のマスコミより細部わかってることを示すならジム・クロケット・プロモーション名義での引退試合大会、ヒール役のダブルJがセキュリティーの白髪コンラッド・トンプソンを突き飛ばす入場からなんですが、白装束のローブ(ガウンのこと)をはだけると、そのトンプソンさん所有のJCP時代の世界王座ベルトを巻いてきていると。

オフレコ 新しいのよりボロボロの古いベルトの方がゴールド(黄金)なんだということやな。

―― もうケーフェイの時代じゃないということなのか、ジェイ・リーサルとリハーサルやってる映像が公開されて、そこでは「ほれ、ワシはまだまだやれる」と見せるんですけど、そういうのに限って、結局怪我もしてしまい、いざ当日本番ではまったく動けないという悲しい試合内容になります。

オフレコ いわゆる試合経過を延々とメモしたのを出している米国の媒体があって、またそれを訳しただけのレポートを記事にした日本語のが続くんだけど、「お前ら、ちゃんと見て書いてんのか?」と叱りたくなる。実際に見たなら、あんなレポートにはならない。

―― リアルタイム配信時代、試合経過で文字数埋める記事出したって、専門媒体の役割はもう変わっています。いかに一般のファンでは気が付かないような深い考察や、濃い分析をやれるかなんであって・・・。

オフレコ 残念ながらAEWもWWEも見てない。でも、フレアーの引退試合というならPPV購入したという昭和プロレスのファンもいたはずで、アンドラデは彼らに向けて出来る選手アピールしないといけないんだが、かといってあくまで親父の引退試合なんで目立ち過ぎてもいけない。

お約束ジュース流血!ガチ失神心配させるもダブルJギター攻撃躱す

―― 「三つ子の魂百まで」がこの場合の正しいことわざなのかわかりませんが、やはりジュース流血やります。もうお約束ですね。大仁田厚は最愛のママとの約束で、やったとしても血袋なんですが、フレアーの場合は73歳でも●●●●使います。

オフレコ それは許してやってよ。あと、ジャレットの愛妻カレンも、花道のファンのイラスト破くは、ハイヒール脱いでそれでガツンとやるはヒール全開の活躍。それを流血の発端にするんだけど、プロレスラーのカレンも5人目の試合参加者だった。

―― ところがカレンは、最前列に座っているミーガンに髪の毛引っ張られてボコられます。背広セキュリティー役のコンラッド・トンプソンの娘じゃなくて「奥さん」と実況が言うんですが、「えええ~」と。やたら若く見えるんで年の差結婚なんですかねぇ。そしてフレアーの前妻ウェンディさんが隣で、ファミリー軍団も試合参加してます。

オフレコ というか、そういうspot入れないと73歳の間が持たない。リーサルやアンドラデばかりが攻防やったらブーイングになるからな。

―― だいたい、先にリハーサル動画公開していると指摘しましたが、さすがにそれじゃ不味いとなったのか、「あくまで一緒に練習」名目のあとで、裏切られたリーサルが怒り、フレアーを血だるまにするコントというか、その映像も用意したようで、それも大会中継内で流してました。

オフレコ 今回の試合で少なくとも2度ジュース流血だな。爺さん、ようやるわなぁ。

―― そしてダブルJが四の字やるんですが、フレアーが失神したんじゃないかと心配しました。

オフレコ 実際、しばらく仰向けになったままでピクリとも動かない。心臓発作でも起こしたら引退試合シャレにならない。ボクもマジで、もう試合止めた方がいいんじゃないかと慌てた。

―― テレビ画面見ている視聴者が、慌てることないんですけどね(笑)。まぁ正太郎のリモコンが操縦不能なんだから、そりゃ焦るでしょう。

オフレコ リーサルが身体ごと抱えて起き上がらせて、次のspotが今度はダブルJのお約束のギター攻撃。これは鉄人28号がマニュアル通りに間一髪でよけてくれて、リーサルの頭に誤爆命中。あ、御大まだ生きてる。大丈夫だと。

―― ただ、老人を入れる試合の場合、Aパターン、Bパターン、Cパターンも相談しているハズなんであって、実際はもう少しhi-spotあったかもなんですが、恐らくダブルJがここらが潮時と判断して、Let’s Go Homeを耳打ちしたと思います。

オフレコ それで御大が四の字のモーションに入るんだけど、これがねぇ・・・。

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